JPH11216318A - 空気浄化フィルタ - Google Patents

空気浄化フィルタ

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JPH11216318A
JPH11216318A JP2105298A JP2105298A JPH11216318A JP H11216318 A JPH11216318 A JP H11216318A JP 2105298 A JP2105298 A JP 2105298A JP 2105298 A JP2105298 A JP 2105298A JP H11216318 A JPH11216318 A JP H11216318A
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JP
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honeycomb
air purification
adhesive
purification filter
antibacterial
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JP2105298A
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English (en)
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Kazuhiro Ueda
和宏 植田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能性材料の機能性を維持し、且つ、捕集し
た塵埃中の菌、黴類の増殖を抑制することができるハニ
カム状の空気浄化フィルタを提供すること。 【解決手段】 ハニカムのセル構造を構成する機能性材
料を接着剤により固定してなるハニカム状空気浄化フィ
ルタであって、前記接着剤が抗菌剤及び/又は抗黴剤を
含有するハニカム状空気浄化フィルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風量低下を引き起こ
さないハニカム状空気浄化フィルタに関し、詳しくは、
タバコ煙臭気、自動車排気ガス、排尿臭、生ゴミ臭等の
脱臭性能及び室内で発生するハウスダストやタバコ煙を
初め、ディーゼル自動車等から排出されるサブミクロン
オーダーの微粒子等の除塵性能等の機能性を低下させず
に、ハニカム端面もしくはハニカムセル内に付着した塵
埃中の菌、カビ類の増殖を抑制することのできるハニカ
ム状の空気浄化フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境の変化に伴い生活空間に
存在する微量な悪臭ガスに対する関心が高まっている。
タバコ煙に含まれるアセトアルデヒド、アンモニア、生
ゴミ臭であるメチルメルカプタン、硫化水素、アンモニ
ア、自動車排気ガスに含まれるNOx 、SOx 、炭化水
素類等の悪臭物質を除去して快適な生活環境を維持する
ために、高性能脱臭フィルタが要求されている。臭気だ
けでなく、室内で発生するハウスダスト、花粉等の数十
ミクロンオーダーの粒子に対する除去やタバコ煙を初
め、ディーゼル自動車等から排出されるサブミクロンオ
ーダーの微粒子に対する除去の要望も高くなっている。
【0003】この反面、かかるフィルタに捕集された塵
埃中には菌、黴類が混在し、場合によってはこれらの
菌、黴類がフィルタ中などで増殖し、異臭が発生した
り、増殖した菌、黴類の再飛散などによる健康、衛生上
の問題を生じていた。
【0004】このため、ハニカム状フィルタに、抗菌抗
黴剤を組み合わせた下記のフィルタが提案されている。
【0005】特開昭63−137724には、ハニカム
構造体のセル内部に活性炭等の吸着剤を入れ、両面に防
菌防黴処理を施した不織布をくもの巣状接着シートにて
接合した空気浄化フィルタが提案されている。しかし、
両面に防菌防黴処理を施した不織布を接合するため、通
気抵抗が上昇し、また、ハニカム内に抗菌抗黴処理がな
されていないので、内部に進入した菌や黴が増殖すると
いう問題を有していた。
【0006】特公平7−83815には、ハニカム構造
体に防黴剤を添加した粘着剤により、約20〜60メッ
シュの吸着剤粒子を添着したエアコンディショナ用脱臭
フィルタが提案されている。しかし、高粒子径の吸着剤
を固着させるため、粘着剤量が多くなっており、また、
水溶解性防黴剤を使用することにより、ハニカム基材及
び吸着剤に浸透し、脱臭性能の低下を引き起こすなど、
本来の脱臭性能が十分に発揮されないという問題を有し
ていた。
【0007】上記で説明したように、初期通気抵抗が低
く、除塵・脱臭性能に優れ、且つ、抗菌抗黴性能を有す
る空気浄化フィルタは提供されていないのが現状であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に鑑みてなされたものであって、ハニカムを構成する
脱臭及び除塵等の機能性材料の機能を最大限に発揮しつ
つ、かかる機能性材料等に付着した菌、カビ類の増殖を
抑制し、且つ、通気抵抗の上昇を起こさないハニカム状
の空気浄化フィルタを提供するものである。
【0009】即ち、本発明者は、上記課題を解決するた
めに、ハニカム状の空気浄化フィルタに関して、機能性
材料の性能を発揮させつつ、フィルタ全体に抗菌抗黴性
能を付与することを目的に、ハニカムを構成する材料へ
の抗菌抗黴剤の付与方法に関して鋭意検討した結果、驚
いたことに、ハニカムを構成する機能性材料の交点、交
線、交面及び/又はハニカム端面の片方又は両方に抗菌
抗黴剤を存在させることにより、フィルタ全体としての
抗菌抗黴性能を十分発現し得ることを見出した。
【0010】現時点で、上記知見の詳細な理由は不明で
あるが、機能性材料そのものの全面に抗菌抗黴剤を存在
させたり、機能性材料に抗菌抗黴剤含有不織布を積層又
は被覆した場合には、機能性材料の本来の機能の低下を
生じたり、通気抵抗の上昇等が起こるという従来の問題
点を本発明により解決することを可能としたものであ
る。
【0011】本発明者らは、上記の知見に基づきさらに
重ねて検討した結果、接着剤や抗菌剤の含有量や、ハニ
カム構成材料の厚みを規定することにより、上記の性能
をさらに確実なものとし得ることを見い出し、本発明を
完成するに至ったものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ハニカ
ムのセル構造を構成する機能性材料を接着剤により固定
してなるハニカム状空気浄化フィルタであって、前記接
着剤が抗菌剤及び/又は抗黴剤を含有することハニカム
状空気浄化フィルタを提供するものである。
【0013】本発明の好ましい実施態様は、前記ハニカ
ムの形状がダンボール型であって、フルートの山部及び
谷部とライナーとの接線部を接着剤により固定してな
る。
【0014】本発明の好ましい実施態様は、前記ハニカ
ムの形状が多角形セル構造の展張型であって、前記多角
形セル構造の一部の辺を接着剤により固定してなる。
【0015】本発明の好ましい実施態様は、前記ハニカ
ム状空気浄化フィルタの端面(空気の出口と入口)の一
方又は両方の、前記ハニカムのセル構造を構成する機能
性材料に、前記抗菌剤及び/又は抗黴剤を含有する接着
剤を塗布してなる。
【0016】本発明の好ましい実施態様は、前記接着剤
の量が、接着剤を塗布する面積あたり0.1〜20mg
/cm2 である。
【0017】本発明の好ましい実施態様は、前記接着剤
中の前記抗菌剤又は/及び抗黴剤の含有量が、0.1〜
20wt%である。
【0018】本発明の好ましい実施態様は、前記ハニカ
ムのセル構造を構成する機能性材料の厚みが、0.05
〜1.5mmである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の空気浄化フィルタはハニ
カム型であることが必要である。エアコン等に使用され
る空気浄化フィルタは初期通気抵抗や使用時の通気抵抗
を低く抑える必要があるためである。
【0020】本発明の空気浄化フィルタに用いられる機
能性材料としては、悪臭除去用の脱臭剤を含有する脱臭
不織布や塵埃除去用のエレクトレット化された不織布等
が挙げられる。
【0021】上記の脱臭剤は、有臭や有毒の有機溶剤等
を物理的又は/及び化学的に吸着・除去し得るものであ
れば、何等限定されるものではない。具体的には、例え
ば活性炭、ゼオライト等の多孔体物質そのものや、かよ
うな多孔体物質に有機酸や有機アミン等を添着したもの
等が挙げられる。なお、後者によると、物理吸着力のみ
では除去困難なアンモニア、ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド等を付加された化学吸着力により吸着・除去
し得るようになる。
【0022】上記の脱臭不織布としては、例えば、多孔
性物質、支持繊維及びバインダーを混合したスラリーを
濾過乾燥した湿式不織布やエマルジョン系接着剤を使用
して多孔性物質を不織布に担持した乾式不織布やホット
メルト樹脂、熱融着繊維や溶融繊維で活性炭を固着した
乾式不織布等が挙げられる。
【0023】上記のエレクトレット化された不織布(以
下、EFシート)は素材となる不織布に(半)永久的な
分極を与え、常に一定の電荷を保持する不織布をいう。
かかるEFシートの表面を通過する空気の塵埃は静電気
力によってEFシートに吸着され、空気中から除去され
る。EFシートはエレクトレット化された誘導体を素材
として不織布状等に作られるものであり、この様な誘導
体の素材になるものとしては、ポリ弗化ビニリデン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド類、ポリエステル類等の熱可塑性樹脂が使用され
る。またその製造方法としては、熱エレクトレット法、
エレクトロエレクトレット法、ホトエレクトレット法、
ラジオエレクトレット法、マグネエレクトレット法、メ
カノエレクトレット法などが利用される。
【0024】本発明のハニカム状空気浄化フィルタのハ
ニカム形状は、特に限定されるものではなく、例えば、
片段ボールを高さ方向に積層したハニカム形状、展張型
ハニカム形状、もしくは平面部と折り畳み部を接着し高
さ方向に積層したハニカム形状等が挙げられる。すなわ
ち、処理空気をセルの内壁に沿って平行に流して、塵埃
や悪臭等を吸着除去する多数の連続空間を形成した形状
であれば特に限定されるものではない。
【0025】本発明のハニカム状空気浄化フィルタの成
形方法は、何等限定されるものではなく、いかなる方法
を用いて成形してもよい。以下、片段ボールを高さ方向
に積層したハニカム状フィルタの成型方法に関して、代
表的な方法を例示的に説明する。片段ボールを高さ方向
に積層したハニカム構造体は、段ボール加工機を用い、
波型に加工した波型不織布(フルート部)の片面と平面
不織布(ライナー部)の接点(接線)を接着して片段ボ
ールを成形する。この片段ボールを積み重ねハニカム状
フィルタを成形する。
【0026】本発明のハニカム状空気浄化フィルタのセ
ル構造を構成する機能性材料は接着剤により固定されて
いることが必要である。ハニカム状フィルタの加工・成
形時や実際に使用する時に、セル構造には、各種の力
(圧力、風圧)が作用するため、かような力に抗するに
十分な強度をハニカム体に付与するため、接着剤により
固定する必要があるためである。
【0027】本発明のハニカム状空気浄化フィルタのセ
ル構造を構成する機能性材料を固定する接着剤は抗菌剤
及び/又は抗黴剤を含有することが必要である。本発明
は、ハニカムを構成する機能性材料の接点、接線又は接
面等の本来の機能発現に関与しない部分に、抗菌剤及び
/又は抗黴剤を存在させ、フィルタの本来の機能を低下
することなく、フィルタ全体として、抗菌・抗黴性能を
発現しうることを目的とするものであり、上記はこのこ
とから明らかである。
【0028】本発明のハニカム状空気浄化フィルタは、
そのハニカム形状がダンボール型の場合、フルートの山
部及び谷部とライナーとの接線部を接着剤により固定し
てなることが好ましい(例えば、図1)。適度なフィル
タ強度を付与した上で、フィルタ本来の機能とフィルタ
全体の抗菌・抗黴性を発現することを可能とするためで
ある。
【0029】本発明のハニカム状空気浄化フィルタは、
そのハニカム形状が多角形の展張型の場合、多角形セル
構造の一部の辺を接着剤により固定してなることが好ま
しい(例えば、図2)。適度なフィルタ強度を付与した
上で、フィルタ本来の機能とフィルタ全体の抗菌・抗黴
性を発現することを可能とするためである。なお、上記
で多角形セル構造の一部の辺とは、例えば、多角形が6
角形の場合には、6辺中の内のその平衡する2辺のみを
いう。
【0030】本発明のハニカム状空気浄化フィルタの端
面(空気の出口及び入口)の一方又は両方のハニカムを
構成する機能性材料は、抗菌剤及び/又は抗黴剤を含有
する接着剤を塗布していることが好ましい。フィルタの
端面は浄化すべき空気の入口及び出口であり、特に入口
の端面部は、浄化すべき空気の衝突により付着した菌・
カビ類の増殖を抑制するため、端面部のハニカムを構成
する機能性材料には、全面に抗菌剤及び抗黴剤を塗布す
ることが好ましい。なお、端面部は、フィルタ本来の機
能に殆ど関与しないため、フィルタの本来機能への影響
は極小である。
【0031】本発明のハニカム状空気浄化フィルタに用
いられる接着剤の量は、接着剤を塗布する面積あたり
0.1〜20mg/cm2 であることが好ましく、0.
5〜10mg/cm2 であればより好ましい。接着剤の
量が、0.1mg/cm2 未満の場合には、ハニカム接
着部が剥離し、形状安定性に劣る恐れが生じ、接着剤の
量が、20mg/cm2 を越える場合は、機能性材料の
機能性を低下させる恐れを生じる。なお、上記の接着剤
量は、単位接着部面積(cm2 )あたりの重量(mg)
である。
【0032】本発明のハニカム状空気浄化フィルタに用
いられる接着剤は、特に限定されるものではないが、例
えば、アクリル系、塩ビ系、酢ビ系、ゴム系、エポキシ
系等の樹脂が挙げられる。
【0033】本発明のハニカム状空気浄化フィルタに用
いられる接着剤中の抗菌剤及び/又は抗黴剤の量は、接
着剤の重量に対して、0.1〜20wt%であることが
好ましく、0.5〜10wt%であればより好ましい。
抗菌剤及び/又は抗黴剤の量が、0.1wt%未満の場
合には、菌・黴が生育する恐れを生じ、抗菌剤及び/又
は抗黴剤の量が、20wt%を越える使用は、経済的に
得策ではない。
【0034】本発明のハニカム状空気浄化フィルタに用
いられる接着剤中の抗菌剤及び/又は抗黴剤は、特に限
定されるものではない。なお、抗菌剤及び/又は抗黴剤
としては、一般的に、水分散型と水溶解型の2種類があ
り、本願発明に用いられる水分散型抗菌剤及び/又は抗
黴剤としては、例えば、p−ブロム−2,5−ジクロル
フェノール、p−クロルフェノキシ−(3−ヨード−2
プロパギル)オキシメタン、2−(4−チアゾリル)ベ
ンツイミダゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、
2,3,5,6−テトラクロル−4−(メチルスルホニ
ル)ピリジン等が挙げられ、本発明に用いられる水溶解
型抗菌剤及び/又は抗黴剤としては、例えば、2,4,
6−トリクロルフェノールナトリウム、2,4,6−ト
リブロムフェノールナトリウム、塩化ベンザルコニウム
等が挙げられる。また、機能性材料の機能への影響や機
能の寿命の面から、本発明においては、水分散型抗菌剤
及び/又は抗黴剤がより好ましい。
【0035】本発明のハニカム状空気浄化フィルタのセ
ル構造を構成する機能性材料の厚みは、0.05〜1.
5mmであることが好ましく、0.1〜1.0mmであ
ればより好ましい。0.05mm未満では、ハニカムの
加工成形が困難となり、1.5mmを越える場合には、
通気抵抗の上昇が大きくなる。
【0036】以下、実施例によって本発明を具体的に説
明するが、実施例は本発明を何等制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更することは
すべて本発明の技術範囲に包含される。
【0037】
【実施例】下記の実施例において用いられた測定方法は
以下の通りである。
【0038】1.抗菌抗黴性能 抗菌性としては菌数測定法、抗黴性能はJISZ291
1.6.2.2(繊維製品の試験;湿式法)で実施し
た。菌数測定法は空気浄化フィルタに試験菌のブイヨン
懸濁液を注加し、密閉容器で、温度37℃、18時間培
養後の生菌数を計測し、植菌数に対する増減値を求め
た。培養直前の生菌数は約43万個に調整し、試験菌は
黄色葡萄状球菌で実施した。その結果を表1に示す。 抗菌性(−)=(培養後の生菌数)/(培養直前の生菌
数)
【0039】抗黴性能はJISZ2911.6.2.2
(繊維製品の試験;湿式法)に準じ、JIS無機寒天培
地に空気浄化フィルタを貼付し、指定の4菌株の胞子懸
濁液を噴霧し、温度27±1℃で14日間培養する。1
4日後の黴の生育面積を求めた。試験菌はAsperg
illus niger、Penicilliumci
trinum、Chaetomium globosu
m、Myrotyecium verrucariaの
4種類混合菌種で実施した。
【0040】2.塵埃除去性能 空気浄化フィルタを空気清浄機に設置し、2.7m3
アクリル樹脂製ケースの中央に設置し、温度25℃、相
対湿度50%の環境下にタバコ(マイルドセブン:商品
名)を自然燃焼させ粉塵測定器で5000個の汚染環境
にした後、空塔線速度100cm/secとして空気清
浄機を70分間運転し塵埃除去性能を測定した。その結
果を表1に示す。 除塵性能(%)=(1−(A/B))×100 但し、A:70分後の塵埃粒子数(個) B:初期塵埃粒子数(個)
【0041】3.臭気除去性能 空気浄化フィルタを空気清浄機に設置し、2.7m3
アクリル樹脂製ケースの中央に設置し、温度25℃、相
対湿度50%の環境下にトルエンガス(80ppm)で
汚染環境にした後、空塔線速度100cm/secとし
て空気清浄機を70分間運転し塵埃除去性能を測定し
た。その結果を表1に示す。 脱臭性能(%)=(1−(C/D))×100 但し、A:70分後の濃度(ppm) B:初期濃度(ppm)
【0042】4.通気抵抗 空気浄化フィルタを60mm×300mmのアクリル樹
脂製ダクト内に設置して、該ダクトに温度25℃、相対
湿度50%の空気を空塔線速度100cm/secで流
した。空気浄化フィルタの入口側及び出口側の通気抵抗
を測定した。その結果を表1に示す。
【0043】(実施例1)粉末状活性炭含有不織布(活
性炭含有量60%、目付重量100g/m2 、厚み0.
3mm)の脱臭不織布をフルート部、ライナー部に使用
して、2−メトキシカルボニールアミノベンツイミダゾ
ール(抗菌抗黴剤)を10wt%含有したアクリル樹脂
でハニカム成形加工した。その時の樹脂量5mg/cm
2 であった。その後、ハニカムの端面に2−メトキシカ
ルボニールアミノベンツイミダゾール(抗菌抗黴剤)を
5mg/cm2 、固着用にアクリル系樹脂を10mg/
cm2 (抗菌抗黴剤に対して200wt%)を塗布し、
波ピッチ約3.1mm、波高さ約2mmの片段ボールを
75段積層して高さ150mm、横150mm、層長1
0mmのハニカム状空気清浄化フィルタを作製した。
【0044】(実施例2)実施例1で用いたのと同一の
機能性材料をフルート部、ライナー部に使用して、2−
メトキシカルボニールアミノベンツイミダゾール(抗菌
抗黴剤)を10wt%含有したアクリル樹脂(樹脂量5
mg/cm2 )でハニカム成形加工した。その後、ハニ
カム端面にアクリル樹脂(10mg/cm2 )のみ塗布
し、実施例1と同形状のハニカム状空気浄化フィルタを
作製した。
【0045】(実施例3)実施例1で用いたのと同一の
機能性材料をフルート部、ライナー部に使用して、アク
リル樹脂(樹脂量5mg/cm2 )でハニカム成形加工
を行った。その後、ハニカムの端面に2−メトキシカル
ボニールアミノベンツイミダゾール(抗菌抗黴剤)を5
mg/cm2 、固着用にアクリル系樹脂を10mg/c
2 を塗布し、実施例1と同形状のハニカム状空気清浄
化フィルタを作製した。
【0046】(実施例4)エレクトレット化されたポリ
プロピレンのシート状不織布(14μm、目付重量50
g/m2 、厚み0.35mm)の除塵不織布を使用した
他は全て実施例1に準じてハニカム状空気浄化フィルタ
を作製した。
【0047】(比較例1)粉末状活性炭含有不織布(活
性炭含有量60%、目付重量100g/m2 、厚み0.
3mm)の脱臭不織布をフルート部、ライナー部に使用
して、アクリル樹脂(樹脂量5mg/cm2 )でハニカ
ム成形加工を行った。その後、ハニカムの端面にアクリ
ル系樹脂を10mg/cm2 を塗布し、実施例1と同形
状のハニカム状空気清浄化フィルタを作製した。
【0048】(比較例2)エレクトレット化されたポリ
プロピレンのシート状不織布(14μm、目付重量50
g/m2 、厚み0.35mm)の除塵不織布を使用した
他は全て比較例1に準じてハニカム状空気浄化フィルタ
を作製した。
【0049】(比較例3)粉末状活性炭含有不織布(活
性炭含有量60%、目付重量100g/m2 、厚み0.
3mm)に2−メトキシカルボニールアミノベンツイミ
ダゾール(抗菌抗黴剤)を1g/m2 、固着用にアクリ
ル系樹脂を2g/m2 を塗布した不織布をフルート部、
ライナー部に使用した他は全て比較例1に準じてハニカ
ム状空気浄化フィルタを作製した。
【0050】(比較例4)エレクトレット化されたポリ
プロピレンのシート状不織布(14μm、目付重量50
g/m2 、厚み0.35mm)に2−メトキシカルボニ
ールアミノベンツイミダゾール(抗菌抗黴剤)を1g/
2 、固着用にアクリル系樹脂を2g/m 2 を塗布した
不織布をフルート部、ライナー部に使用した他は全て比
較例1に準じてハニカム状空気浄化フィルタを作製し
た。
【0051】(比較例5)ポリエステルのシート状不織
布(22μm、目付重量15g/m2 、厚み0.1m
m)に2−メトキシカルボニールアミノベンツイミダゾ
ール(抗菌抗黴剤)を1g/m2 、固着用にアクリル系
樹脂を2g/m2 を塗布した不織布で、比較例1のハニ
カム状空気浄化フィルタを被覆したハニカム状空気浄化
フィルタを作製した。
【0052】表1に示されるように実施例1,2、3の
空気浄化フィルタは臭気除去の除去及び抗菌抗黴性に優
れた性能を発揮した。実施例4の空気浄化フィルタはタ
バコ煙粒子の除去の除去及び抗菌抗黴性に優れた性能を
発揮した。比較例1は脱臭性能は優れているが、抗菌抗
黴性能が無い。比較例2は塵埃除去性能は優れている
が、抗菌抗黴性能が無い。比較例3は抗菌抗黴性能は優
れているが、脱臭性能が低い。比較例4は抗菌抗黴性能
は優れているが、塵埃除去性能が低い。比較例5は抗菌
抗黴性能を有する不織布で被覆したため、通気抵抗が高
くなっていた。フィルタ表層部には黴の生育が認められ
なかったが、ハニカム通路内は黴類の生育が認められ
た。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明は上記で説明した通り、小容積で
ありながら機能性材料の機能性及び抗菌抗黴性能の両方
が優れ、通気抵抗の非常に小さい空気浄化フィルタを提
供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のダンボール型のハニカム状空気浄化
フィルターの模式図である。
【図2】 本発明の展張型型のハニカム状空気浄化フィ
ルターの模式図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムのセル構造を構成する機能性材
    料を接着剤により固定してなるハニカム状空気浄化フィ
    ルタであって、前記接着剤が抗菌剤及び/又は抗黴剤を
    含有することを特徴とするハニカム状空気浄化フィル
    タ。
  2. 【請求項2】 前記ハニカムの形状がダンボール型であ
    って、フルートの山部及び谷部とライナーとの接線部を
    接着剤により固定してなることを特徴とする請求項1に
    記載のハニカム状空気浄化フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記ハニカムの形状が多角形セル構造の
    展張型であって、前記多角形セル構造の一部の辺を接着
    剤により固定してなることを特徴とする請求項1に記載
    のハニカム状空気浄化フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記ハニカム状空気浄化フィルタの端面
    (空気の出口と入口)の一方又は両方の、前記ハニカム
    のセル構造を構成する機能性材料に、前記抗菌剤及び/
    又は抗黴剤を含有する接着剤を塗布してなることを特徴
    とする請求項1乃至3に記載のハニカム状空気浄化フィ
    ルタ。
  5. 【請求項5】 前記接着剤の量が、接着剤を塗布する面
    積あたり0.1〜20mg/cm2 であることを特徴と
    する請求項1乃至4に記載のハニカム状空気浄化フィル
    タ。
  6. 【請求項6】 前記接着剤中の前記抗菌剤又は/及び抗
    黴剤の含有量が、0.1〜20wt%であることを特徴
    とする請求項1乃至5に記載のハニカム状空気浄化フィ
    ルタ。
  7. 【請求項7】 前記ハニカムのセル構造を構成する機能
    性材料の厚みが、0.05〜1.5mmであることを特
    徴とする請求項1乃至6に記載のハニカム状空気浄化フ
    ィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013022583A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Shinwa Corp エアフィルタろ材

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