JPH11215845A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH11215845A
JPH11215845A JP10013628A JP1362898A JPH11215845A JP H11215845 A JPH11215845 A JP H11215845A JP 10013628 A JP10013628 A JP 10013628A JP 1362898 A JP1362898 A JP 1362898A JP H11215845 A JPH11215845 A JP H11215845A
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JP
Japan
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capacitor
voltage
output
circuit
frequency
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JP10013628A
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Masanori Mishima
正徳 三嶋
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負荷に供給される電力を可変した場合に回路素
子に加わるストレスを低減することができる電源装置を
提供する。 【解決手段】負荷回路3の出力を可変して放電灯Laを
調光する場合に、第1及び第2のスイッチング素子
1 ,Q2 の周波数fとオン時間幅τの何れか一方だけ
でなく両方を可変制御する制御回路4を備える。この制
御回路4は、周波数fを決定する無安定マルチバイブレ
ータCN1 、オン時間幅τを決定する単安定マルチバイ
ブレータCN2 、第1及び第2のスイッチング素子
1 ,Q2 をオン・オフする駆動回路DRを備えてい
る。而して、周波数fとオン時間幅τの何れか一方のみ
を可変制御する場合に比較して、同じ調光比でも第1の
コンデンサC1の両端電圧Vc1 を任意に設定できるた
め、例えば、予熱・始動時などに両端電圧Vc1 を抑制
して回路素子に印加されるストレスを低減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源を整流平
滑した直流電圧を高周波に変換して負荷に供給する電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は従来例を示す概略回路図であ
る。この従来例は、交流電源1の交流電源電圧Vsを整
流する整流器(ダイオードブリッジ)2と、平滑用の第
1のコンデンサC1 と、このコンデンサC1 と並列に接
続されるとともに高周波で交互にオン・オフされるバイ
ポーラトランジスタから成る第1及び第2のスイッチン
グ素子Q1 ,Q2 の直列回路と、第1及び第2のスイッ
チング素子Q1 ,Q2 とそれぞれ逆並列に接続される第
1及び第2のダイオードD1 ,D2 と、第1及び第2の
スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点と整流器2の高電
位側の直流出力端との間に1次巻線が接続されるトラン
スT1 と、トランスT1 の2次巻線に接続される負荷回
路3と、トランスT1 の1次巻線と整流器2の高電位側
の直流出力端の接続点に一端が接続されるとともに他端
がコンデンサC1 の低電位側の端子に接続される第2の
コンデンサC2 とを備え、整流器2の低電位側の直流出
力端がコンデンサC1 の低電位側に接続されて構成され
る。ここで、整流器2の直流出力端間に接続されるコン
デンサC2 は比較的に容量の小さいものであって、トラ
ンスT1 の1次巻線と共振回路を形成する。
【0003】負荷回路3は、負荷である放電灯Laのフ
ィラメントにトランスT1 の2次巻線と共振用のコンデ
ンサC3 とが直列接続されて構成され、トランスT1
漏れインダクタンスとコンデンサC3 とで共振回路が形
成される。コンデンサC1 と並列に接続された第1及び
第2のスイッチング素子Q1 ,Q 2 は図示しない駆動回
路により駆動されて交互にオン・オフされる。
【0004】次に、この従来例の動作について説明する
が、まず第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2
オン・オフされる1周期の動作について図25〜図30
を参照して説明する。図25は第1のスイッチング素子
1 がオン、第2のスイッチング素子Q2 がオフの場合
(図30における区間a)に各部を流れる電流の様子を
示し、コンデンサC1 の放電によってコンデンサC1
第1のスイッチング素子Q1 →トランスT1 の1次巻線
→コンデンサC2 →コンデンサC1 の経路で電流が流れ
る。このとき、コンデンサC2 の両端電圧Vc2 は、図
30に示すようにトランスT1の漏れインダクタンスと
の共振により上昇する。第1のスイッチング素子Q1
オフすると、図26に示すようにトランスT1 の1次巻
線に蓄積されたエネルギが放出され、トランスT1 →コ
ンデンサC2 →第2のダイオードD2 →トランスT1
経路で電流が流れ続け、コンデンサC2 の両端電圧Vc
2 がさらに上昇する(図30における区間b)。
【0005】続いて第2のスイッチング素子Q2 がオン
すると、図27に示すようにトランスT1 の漏れインダ
クタンスとコンデンサC2 ,C3 との共振作用により、
コンデンサC2 →トランスT1 →第2のスイッチング素
子Q2 →コンデンサC2 の経路で共振電流が流れる。こ
のとき、コンデンサC2 の両端電圧Vc2 が下降し始め
(図30における区間c)、この両端電圧Vc2 が整流
器2の直流出力電圧よりも低くなると、図28に示すよ
うに交流電源1から入力電流が引き込まれて、交流電源
1→整流器2→トランスT1 →第2のスイッチング素子
2 →整流器2→交流電源1の経路で電流が流れる(図
30における区間d)。そして、第2のスイッチング素
子Q2 がオフしても、図29に示すように交流電源1→
整流器2→トランスT1 →第1のダイオードD1 →コン
デンサC1 →整流器2→交流電源1の経路で電流が流れ
続け(図30における区間e)、電流がゼロになると図
25の状態に戻る。
【0006】一方、図31は交流電源1の電源電圧Vs
の1周期にわたる動作波形図を示しており、(a)はコ
ンデンサC2 の両端電圧Vc2 の波形、(b)はトラン
スT 1 の1次巻線に流れる電流の波形、(c)は交流電
源1からの入力電流Iinの波形、(d)は負荷回路3の
放電灯Laに流れるランプ電流ILaの波形並びに(e)
は整流器2の前段に高周波をカットするフィルタ回路を
設けた場合における入力電流Iinの波形をそれぞれ示し
ている。すなわち、図31(b)に示すようにトランス
1 の1次巻線に流れる電流はトランスT1 の作用によ
って直流成分が取り除かれ、2次巻線に接続された放電
灯Laには高周波の交流電流が供給される。これによ
り、負荷回路3の放電灯Laを高周波の交流で点灯させ
ることができる。なお、上記のようにフィルタ回路によ
ってフィルタリングすることにより、交流電源1からの
入力電流Iinの波形が図31(e)に示すような略正弦
波状の波形となり、入力電流Iinの高調波成分を抑制し
て入力力率を向上させることができる。
【0007】すなわち、コンデンサC2 の容量を適当な
値に設定することにより、交流電源1の電源電圧Vsが
略ゼロとなる近傍の区間においてもコンデンサC2 の両
端電圧Vc2 が略ゼロ〔V〕付近まで下がり、交流電源
1の電源電圧Vsの周期の全域にわたって入力電流Iin
を引き込むことが可能となる。上記従来例では、比較的
に少ない部品点数で、入力電流の高調波成分が抑制でき
るとともに入力力率の向上が可能な回路が構成でき、電
源装置の小型化並びに低コスト化を実現することができ
るという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例の
回路構成では、トランスT1 の1次巻線のインダクタン
ス成分が、コンデンサC1 の両端電圧Vc1 を昇圧する
ための昇圧チョッパにおけるインダクタと、ハーフブリ
ッジのインバータ回路における共振用のインダクタとを
兼ねているため、例えば、放電灯Laを調光するために
スイッチング素子Q1 ,Q2 をオン・オフする周波数
(以下、単に周波数という。)やオン時間幅を変化させ
た場合にコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が異常に高く
なると、入力電流の高調波成分が増大したり、回路素子
に過剰なストレスが加わる虞がある。また、逆にコンデ
ンサC1 の両端電圧Vc1 が異常に低くなると、調光時
に放電灯Laのちらつきが発生し易くなる虞がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、負荷に供給される電力
を可変した場合に回路素子に加わるストレスを低減する
ことができる電源装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、交流電源の交流出力を整流する
整流器と、平滑用の第1のコンデンサと、該第1のコン
デンサと並列に接続されるとともに高周波で交互にオン
・オフされる一対の第1及び第2のスイッチング要素の
直列回路と、該第1及び第2のスイッチング要素とそれ
ぞれ逆並列に接続される第1及び第2のダイオードと、
上記第1及び第2のスイッチング要素の接続点と上記整
流器の一方の直流出力端との間に1次巻線が接続される
トランスと、該トランスの2次巻線に接続される負荷回
路と、上記トランスの1次巻線と整流器の直流出力端の
接続点に一端が接続されるとともに他端が上記第1のコ
ンデンサの一方の端子に接続され且つ上記第1又は第2
のスイッチング要素のオン・オフに応じて上記トランス
の1次巻線と共振回路を形成する第2のコンデンサとを
備え、上記整流器の直流出力端が、上記第1のコンデン
サの端子のうちで上記交流電源からトランスと第1及び
第2のダイオードの何れか一方と第1のコンデンサとを
介して電流の流れる経路が形成される側の端子に接続さ
れて成り、負荷回路の出力に応じて上記第1及び第2の
スイッチング要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを
共に可変して上記第1のコンデンサの両端電圧を調整す
る制御手段を備えたことを特徴とし、制御手段にて第1
及び第2のスイッチング要素のオン・オフ周波数及びオ
ン時間幅の何れか一方のみを可変する場合に比較して、
負荷回路の出力を可変する場合でも第1のコンデンサの
両端電圧を任意に設定することができ、例えば、負荷が
放電灯の場合であれば予熱や始動時等に第1のコンデン
サの両端電圧が上昇するのを抑え、回路素子に加わるス
トレスを低減することができる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御手段が、上記負荷回路の出力が小さくなる
のに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧が上昇する
ように上記第1及び第2のスイッチング要素のオン・オ
フ周波数とオン時間幅とを共に可変することを特徴と
し、例えば、負荷が放電灯である場合では、調光比が小
さいときや周囲温度が低いときに出やすい放電灯のちら
つきや立ち消えあるいはジャンプといった現象を低減す
ることができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御手段が、上記負荷回路の出力が小さくなる
のに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧が略一定に
なるように上記第1及び第2のスイッチング要素のオン
・オフ周波数とオン時間幅とを共に可変することを特徴
とし、例えば、負荷が放電灯である場合に、調光比にか
かわらずに第1のコンデンサの両端電圧が略一定となる
ことから無負荷やエミレス、放電灯の破壊といった異常
発生を容易に検出することができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御手段が、上記負荷回路の出力が小さくなる
のに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧が下降する
ように上記第1及び第2のスイッチング要素のオン・オ
フ周波数とオン時間幅とを共に可変することを特徴と
し、負荷回路の出力が小さくなっても入力電流の高調波
を改善することができる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御手段が、上記負荷回路の出力が小さくなる
のに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧が該負荷回
路出力の可変範囲の下限との間に少なくとも1点の上に
凸の変極点を持つように上記第1及び第2のスイッチン
グ要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを共に可変す
ることを特徴とし、負荷回路の出力が比較的小さい場合
でも入力電流の高調波を低減することができる。
【0015】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御手段が、上記負荷回路の出力が小さくなる
のに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧が該負荷回
路出力の可変範囲の下限との間に少なくとも1点の下に
凸の変極点を持つように上記第1及び第2のスイッチン
グ要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを共に可変す
ることを特徴とし、例えば、負荷が放電灯である場合で
は、調光比が小さいときや周囲温度が低いときに出やす
い放電灯のちらつきや立ち消えあるいはジャンプといっ
た現象を低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に説明する各実施形態におい
ては、負荷として高周波交流で点灯する放電灯Laを例
示するが、負荷は放電灯Laに限定されるものではな
く、さらに負荷回路3の出力が直流出力の場合であって
も負荷回路3の構成によって本発明の技術的思想を容易
に適用することが可能である。
【0017】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
における概略回路構成を示しており、交流電源1の交流
電源電圧Vsを整流する整流器(ダイオードブリッジ)
2と、平滑用の第1のコンデンサC1 と、このコンデン
サC1 と並列に接続されるとともに高周波で交互にオン
・オフされるバイポーラトランジスタから成る第1及び
第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 の直列回路と、第1
及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q 2 とそれぞれ逆並
列に接続される第1及び第2のダイオードD1 ,D
2 と、第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 の接
続点と整流器2の高電位側の直流出力端との間に1次巻
線が接続されるトランスT1 と、トランスT1 の2次巻
線に接続される負荷回路3と、トランスT1 の1次巻線
と整流器2の高電位側の直流出力端の接続点に一端が接
続されるとともに他端が第1のコンデンサC1 の低電位
側の端子に接続される第2のコンデンサC2 とを備え、
整流器2の低電位側の直流出力端が第1のコンデンサC
1 の低電位側に接続されて成り、負荷回路3の出力に応
じて第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 のオン
・オフ周波数(以下、単に「周波数」と呼ぶ。)fとオ
ン時間幅(デューティ)とを共に可変して第1のコンデ
ンサC1 の両端電圧Vc1 を調整する制御回路4を備え
ている。なお、図1からも明らかなように、制御回路4
を除く本実施形態の回路構成は基本的に従来例と共通で
あるから、共通する部分の構成及び動作については同一
の符号を付して説明を省略する。
【0018】図2は本実施形態における制御回路4の具
体回路例を含む全体の回路構成図を示している。制御回
路4は、無安定マルチバイブレータCN1 と、この無安
定マルチバイブレータCN1 の出力端が入力端に接続さ
れた単安定マルチバイブレータCN2 と、この単安定マ
ルチバイブレータCN2 の出力端が入力端に接続される
とともに、第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2
のベースに駆動信号を出力してオン・オフする駆動回路
DRとを備えている。
【0019】無安定マルチバイブレータCN1 には第1
及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 の周波数fを決
めるコンデンサCT1と可変抵抗RT1とが接続されてお
り、可変抵抗RT1の抵抗値を可変することで周波数fを
可変し調整することが可能となっている。一方、単安定
マルチバイブレータCN2 には第2のスイッチング素子
2 のオン時間幅を決めるコンデンサCT2と可変抵抗R
T2とが接続されており、可変抵抗RT2の抵抗値を可変す
ることで第2のスイッチング素子Q2 のオン時間幅を可
変し調整することが可能となっている。而して、本実施
形態では、可変抵抗RT1,RT2の抵抗値を可変すること
により、第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q 2
周波数fと第2のスイッチング素子Q2 のオン時間幅と
を各々独立して調整することができる。なお、駆動回路
DRでは、第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2
が同時にオンとなることがないように、適当なデッドオ
フタイムを設けて第1及び第2のスイッチング素子
1 ,Q2 をオン・オフさせている。
【0020】本実施形態においては、第2のスイッチン
グ素子Q2 が、第1及び第2のスイッチング素子Q1
2 を具備して成る所謂ハーフブリッジ型のインバータ
回路のスイッチング素子と、第1のコンデンサC1 の両
端電圧Vc1 を昇圧するための昇圧チョッパ回路のスイ
ッチング素子とに兼用されている。すなわち、従来例で
説明したように第2のスイッチング素子Q2 がオン、第
1のスイッチング素子Q1 がオフのときに交流電源1→
整流器2→トランスT1 →第2のスイッチング素子Q2
→整流器2→交流電源1の経路でトランスT1 のインダ
クタンス成分にエネルギが蓄えられ、第2のスイッチン
グ素子Q2 がオフするとトランスT1 →第1のダイオー
ドD1 →第1のコンデンサC1 →整流器2→トランスT
1 の経路でトランスT1 のインダクタンス成分に蓄えら
れていたエネルギが放出されることで電流が流れ、第1
のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が昇圧されることに
なる。また、インバータ回路においては、第2のスイッ
チング素子Q2 がオン、第1のスイッチング素子Q1
オフのとき、第2のコンデンサC2 →トランスT1→第
2のスイッチング素子Q2 →第2のコンデンサC2 の経
路、あるいは交流電源1→整流器2→トランスT1 →第
2のスイッチング素子Q2 →整流器2→交流電源1の経
路で主に電流が流れ、第2のスイッチング素子Q2 がオ
フ、第1のスイッチング素子Q1 がオンのときに第1の
コンデンサC1 →第1のスイッチング素子Q1 →トラン
スT1 →第2のコンデンサC2 →第1のコンデンサC1
の経路で主に電流が流れて、負荷回路3に高周波電流が
供給される。
【0021】ここで、図3(a)〜(d)は上記のよう
な動作を行うために制御回路4の駆動回路DRから第2
のスイッチング素子Q2 のベースに出力される駆動信号
を示す波形図である。なお、第1のスイッチング素子Q
1 のベースに出力される駆動信号は、上記駆動信号を反
転した信号に略等しいので図示を省略する。例えば、図
3(a)が放電灯Laを調光比100%で全点灯してい
るときの駆動信号を表しているとし、このときの第1及
び第2のスイッチング素子Q1 ,Q 2 のオン・オフ周期
をT1 、第2のスイッチング素子Q2 のオン時間幅をτ
1 とする。而して、放電灯Laを全点灯している場合の
第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 のオン時間
幅が略等しく、言い換えればデューティ比が略50%と
なっている。
【0022】この状態から無安定マルチバイブレータC
1 に接続された抵抗RT1の抵抗値を小さくすることに
より、図3(b)に示すように第2のスイッチング素子
2のオン時間幅τ2 が一定のまま(τ1 =τ2 )、周
期がT1 からT2 へと短く(T1 >T2 )、すなわち、
周波数fが高くなるため、負荷回路3の出力が絞られて
放電灯Laが100%よりも低い調光比で調光されるこ
とになる。
【0023】一方、全点灯状態から単安定マルチバイブ
レータCN2 に接続された抵抗RT2の抵抗値を小さくす
ることにより、図3(c)に示すように周期T3 が一定
(T 3 =T1 )のまま、第2のスイッチング素子Q2
オン時間幅がτ1 からτ3 に短く(τ1 >τ3 )なり、
デューティ比が50%よりも小さいアンバランスな状態
となるため、負荷回路3の出力が絞られて放電灯Laが
100%よりも低い調光比で調光されることになる。
【0024】また、全点灯状態から無安定マルチバイブ
レータCN1 に接続された抵抗RT1の抵抗値と単安定マ
ルチバイブレータCN2 に接続された抵抗RT2の抵抗値
とを両方とも小さくすることにより、図3(d)に示す
ように周期T4 とオン時間幅τ4 が共に短く(T1 >T
4 ,τ1 >τ4 )なり、負荷回路3の出力が絞られて放
電灯Laが100%よりも低い調光比で調光されること
になる。
【0025】一方、図4は制御回路4により第1及び第
2のスイッチング素子Q1 ,Q2 の周波数fとオン時間
幅τとを変化させたときの放電灯Laの調光比と第1の
コンデンサC1 の両端電圧Vc1 との関係をしており、
同図における曲線(b),(c)は周波数fを一定のま
まオン時間幅τのみを可変制御した場合の軌跡、曲線
(d)は第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2
デューティ比を一定のまま周波数fのみを可変制御した
場合の軌跡、曲線(a)は周波数fとオン時間幅τとを
共に可変制御した場合の軌跡をそれぞれ表している。而
して、放電灯Laを100%から低い調光レベルに調光
する際に第2のスイッチング素子Q2 のオン時間幅τを
長くしていくと、上記曲線(b)のように第1のコンデ
ンサC1 の両端電圧Vc1 が昇圧チョッパ作用によって
より昇圧することになるし、逆に第2のスイッチング素
子Q2 のオン時間幅τを短くしていくと、上記曲線
(c)のように第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1
が低下することになる。また、第2のスイッチング素子
2 のオン時間幅τを一定にしたまま、第1及び第2の
スイッチング素子Q1 ,Q2 の周波数fを高くすれば負
荷回路3の出力のみが絞られ、調光レベルの低下に応じ
て第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が略一定ある
いは若干上昇することになる。
【0026】而して、本実施形態では、放電灯Laを調
光する場合に制御回路4にて周波数fとオン時間幅τと
を可変する制御を行うものであり、例えば、上述のよう
に放電灯Laを100%から調光する際に第2のスイッ
チング素子Q2 のオン時間幅τを短くするとともに周波
数fを高くするような制御を行った場合、周波数fが一
定のまま第2のスイッチング素子Q2 のオン時間幅τを
短く(狭く)する制御を行う場合と同じ調光比で比較し
たとき、第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc 1 をさら
に低くすることができる。あるいは、放電灯Laを10
0%から調光する際に第2のスイッチング素子Q2 のオ
ン時間幅τを長く(広く)するとともに周波数fを高く
するような制御を行った場合、調光比の低下に応じて第
1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 を上昇させること
も可能であって、周波数fとオン時間幅τとを共に可変
する制御を行うことで、第1のコンデンサC1 の両端電
圧Vc1 を調光比に応じて図4の曲線(a)のように、
曲線(b)と曲線(c)との間の任意の値に設定するこ
とができる。
【0027】上述のように本実施形態では、負荷回路3
の出力を可変して放電灯Laを調光する場合に、第1及
び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 の周波数fとオン
時間幅τの何れか一方だけでなく両方を可変制御する制
御回路4を備えたので、周波数fとオン時間幅τの何れ
か一方のみを可変制御する場合に比較して、同じ調光比
でも第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 を任意に設
定できるため、例えば、予熱・始動時などに両端電圧V
1 を抑制して回路素子に印加されるストレスを低減す
ることができる。
【0028】(実施形態2)図5は本発明の実施形態2
を示す概略回路図である。但し、本実施形態の基本構成
は実施形態1と共通であるので、共通する部分について
は同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴
となる制御回路4の構成についてのみ説明する。
【0029】本実施形態の制御回路4では、単安定マル
チバイブレータCN2 に接続される抵抗RT2を可変抵抗
から固定抵抗に変更するとともに、無安定マルチバイブ
レータCN1 と可変抵抗RT1の接続点と、単安定マルチ
バイブレータCN2 とコンデンサCT2の接続点との間に
抵抗RT3が接続されており、1つの可変抵抗RT1の抵抗
値を変えることで第1及び第2のスイッチング素子
1 ,Q2 の周波数fと第2のスイッチング素子Q2
オン時間幅τとを両方とも可変可能とした点に特徴があ
る。
【0030】すなわち、実施形態1の制御回路4では、
無安定マルチバイブレータCN1 に接続されたコンデン
サCT1と可変抵抗RT1の時定数で周波数fが決められ、
単安定マルチバイブレータCN2 に接続されたコンデン
サCT2と可変抵抗RT2の時定数で第2のスイッチング素
子Q2 のオン時間幅τが決められているが、本実施形態
ではコンデンサCT2の充電電荷が可変抵抗RT1と抵抗R
T3とを介しても放電されるため、可変抵抗RT1の抵抗値
に応じて時定数が変化し、第2のスイッチング素子Q2
のオン時間幅τを可変することができる。但し、オン時
間幅τは調光比の低下に応じて短くする方向にのみ可変
可能である。なお、可変抵抗RT1の抵抗値に応じて周波
数fを可変可能であることは言うまでもない。
【0031】而して、可変抵抗RT1の抵抗値を変えるこ
とにより、図6(a),(b)に示すように周波数f
(周期T1 ,T2 )とオン時間幅τ1 ,τ2 を共に変化
させることができるため、抵抗RT3の抵抗値を適当に選
択すれば調光比に応じて第1のコンデンサC1 の両端電
圧Vc1 を任意に設定することが可能となる。上述のよ
うに本実施形態によれば、実施形態1では2つの可変抵
抗RT1,RT2が用いられていたのに対し、1つの可変抵
抗RT1のみで周波数fとオン時間幅τの2つの制御量を
可変可能であり、実施形態1に比較して制御回路4を構
成する部品が少なくて済むという利点がある。
【0032】(実施形態3)図7は本発明の実施形態3
を示す概略回路図である。但し、本実施形態の基本構成
は実施形態1と共通であるので、共通する部分について
は同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴
となる部分についてのみ説明する。本実施形態では、負
荷回路3に流れる負荷電流(放電灯Laに流れるランプ
電流)ILaのレベルを検出するとともに、そのレベルが
閾値を越えるような異常が発生した場合に異常検出信号
を駆動回路DRに出力する異常検出回路5を備え、上記
異常検出信号が入力された駆動回路DRが第1及び第2
のスイッチング素子Q1 ,Q2 に対する駆動信号の出力
を停止するようにした点に特徴がある。
【0033】異常検出回路5は、負荷である放電灯La
に流れる負荷電流(ランプ電流)I Laのレベルに応じた
電圧信号Vxを得る検出部5aと、動作電圧VCCを分圧
抵抗R1 ,R2 で分圧して得られる閾値Vrと検出部5
aで得られる電圧信号Vxとを比較する比較部5bとで
構成される。検出部5aは例えば変流器により負荷電流
Laに応じた電流を検出するとともに該電流を電圧に変
換するようなものであって、従来周知の技術により実現
可能である。
【0034】また、比較部5bは、上記分圧抵抗R1
2 と、分圧抵抗R1 ,R2 の接続点に非反転入力端が
接続されるとともに反転入力端に検出部5aの出力端が
接続されたコンパレータCP1 とで構成され、負荷電流
Laが所定のレベル以下であって上記電圧信号Vxが閾
値Vrを下回る場合には、コンパレータCP1 の出力端
からHレベルの信号が出力され、何らかの原因で負荷電
流ILaが所定のレベル以上となるような異常が発生して
上記電圧信号Vxが閾値Vrを越えた場合には、コンパ
レータCP1 の出力端からLレベルの信号(異常検出信
号)が出力されるものである。
【0035】図8は本実施形態における調光比(横軸)
と第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 との関係を示
している。而して、何らかの異常が発生して負荷電流I
Laが定格値以上となって調光比が100%以上の所定値
(図8における一点破線(e)を越えた場合、異常検出
回路5から異常検出信号が制御回路4の駆動回路DRに
入力され、これによって駆動回路DRの動作が停止して
インバータ回路の動作が停止する。その結果、図8に点
線(a)で示すような軌跡を辿って第1のコンデンサC
1 の両端電圧Vc1 を0〔V〕まで低下させることがで
きる。なお、図8における曲線(b)〜(d)について
は実施形態1と共通であるので説明は省略する。
【0036】本実施形態によれば、異常時などに負荷回
路3の出力(負荷電流ILa)が過剰になるのを未然に防
ぎ、他の回路素子へ印加されるストレスを低減すること
ができるという利点がある。 (実施形態4)本実施形態の構成は実施形態1と共通で
あるので図示並びに説明は省略する。本実施形態では、
図2に示した実施形態1の制御回路4において、単安定
マルチバイブレータCN2 に接続された可変抵抗RT2
抵抗値をほぼ一定に保ったまま無安定マルチバイブレー
タCN1 に接続された可変抵抗RT1の抵抗値を可変する
ことで周波数fを変えて調光を行う点に特徴がある。
【0037】而して、上記のように第2のスイッチング
素子Q2 のオン時間幅τをほぼ一定に保ったままで周波
数fを高くしていけば、図9の曲線(a)に示すように
調光比が小さくなるほど第1のコンデンサC1 の両端電
圧Vc1 を高くすることができ、調光比が小さいときや
周囲温度が低いときに発生し易くなる放電灯Laのちら
つきや立ち消え、所謂ジャンプ現象(放電灯がアーク放
電とグロー放電とに移り変わって安定しない現象)を低
減することができるという利点がある。なお、図9にお
ける曲線(b)〜(d)については実施形態1と共通で
あるので説明は省略する。なお、実施形態2又は3の構
成においても、制御回路4の可変抵抗R T1〜RT3の値を
適当に調節することにより、上記特性を持たせることが
可能である。
【0038】(実施形態5)図10は本発明の実施形態
5を示す概略回路図である。但し、本実施形態の基本構
成は実施形態2と共通であるので、共通する部分につい
ては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特
徴となる制御回路4の構成についてのみ説明する。
【0039】本実施形態の制御回路4では、単安定マル
チバイブレータCN2 に接続されているコンデンサCT2
と抵抗RT2の接続点と、第1のコンデンサC1 の高電位
側との間に抵抗RT4を接続している点に特徴があり、可
変抵抗RT1の抵抗値を変えて調光を行っているときに、
例えば、交流電源1の電源電圧Vsが変動するなどの外
乱で第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が本来任意
に設定した軌跡にのらない場合に、それを補正すること
ができる。
【0040】すなわち、電源変動などで電源電圧Vsが
大きくなった場合、その増加分に応じて第1のコンデン
サC1 の両端電圧Vc1 も上昇するが、この両端電圧V
1の上昇に伴って第1のコンデンサC1 から抵抗RT4
を介してコンデンサCT2に電流が流れ込むので、第2の
スイッチング素子Q2 のオン時間幅τが短くなって第1
のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 の変動(上昇)が抑
制されることになる。なお、第2のスイッチング素子Q
2 のオン時間幅τのみを短くすると負荷回路3への出力
が若干小さくなるので、その場合には周波数fを低くす
ることで出力を補正するようにすればよい。
【0041】逆に電源電圧Vsが低下した場合には、そ
の低下分に応じた第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc
1 の変化によって第2のスイッチング素子Q2 のオン時
間幅τを長くして、上記両端電圧Vc1 を略一定に保つ
ことができるとともに負荷回路3への出力の変動を抑制
することができる。上述のように本実施形態によれば、
電源変動による負荷回路3への出力や第1のコンデンサ
1 の両端電圧Vc1 の変動、あるいは放電灯Laの周
囲温度特性による上記両端電圧Vc1 の変動などを低減
することできる。
【0042】(実施形態6)図11は本発明の実施形態
6を示す概略回路図である。但し、本実施形態の基本構
成は実施形態1と共通であるので、共通する部分につい
ては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特
徴となる制御回路4の構成についてのみ説明する。
【0043】本実施形態の制御回路4では、可変抵抗R
T1の代わりに複数の固定抵抗RT11〜RT1n をスイッチ
SW1 により無安定マルチバイブレータCN1 に切換接
続する第1の抵抗値切換回路を備えるとともに、可変抵
抗RT2の代わりに複数の固定抵抗RT21 〜RT2n をスイ
ッチSW2 により単安定マルチバイブレータCN2 に切
換接続する第2の抵抗値切換回路を備えた点に特徴があ
る。なお、第1及び第2の抵抗値切換回路の各スイッチ
SW1 ,SW2 は互いに連動するようになっており、固
定抵抗RT11 とRT21 、RT12 とRT22 …といった一対
の抵抗値で切り換わるようにしてある。
【0044】而して本実施形態によれば、スイッチSW
1 ,SW2 を切り換えることで、周波数fと第2のスイ
ッチング素子Q2 のオン時間幅τとを固定抵抗RT11
T2 1 …の抵抗値で予め飛び飛びに設定された値に切り
換えることができるので、例えば、段調光のように連続
でない調光を行う場合に対しても対処することができ
る。すなわち、図12に示すように複数の調光比
(a1 )〜(an)に飛び飛びに段調光される場合に、
調光比が小さくなるにつれて第1のコンデンサC1 の両
端電圧Vc1 が上昇するように設定しておけば、放電灯
Laのちらつきを抑えることができる。
【0045】上述のように本実施形態によれば、連続で
ない調光(段調光)を行う場合でも、任意の調光比にお
いて第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 を任意の値
に設定することができ、特に調光比を小さくするほど両
端電圧Vc1 を上昇させるようにすれば、放電灯Laの
ちらつきや立ち消え、ジャンプといった現象を低減する
ことができる。
【0046】(実施形態7)図13は本発明の実施形態
7を示す概略回路図である。本実施形態は、実施形態1
の構成に対して小容量のコンデンサC2 を整流器2の低
電位側の出力端とコンデンサC1 の低電位側の端子の間
に挿入接続したものである。本実施形態においては、整
流器2の出力端間にコンデンサC1 ,C2 が直列に接続
されていることになるが、コンデンサC2 の容量がコン
デンサC1 の容量に比べて充分に小さいため、等価的に
コンデンサC2 を整流器2の出力端間に接続したものと
みなせる。
【0047】ここで、本実施形態の基本的な動作につい
て説明する。まず、第2のスイッチング素子Q2 がオン
の時にはコンデンサC2 →トランスT1 →第2のスイッ
チング素子Q2 の経路で電流が流れる。このとき、コン
デンサC2 の両端電圧Vc2は実施形態1の場合と同様
にトランスT1 の漏れインダクタンスとの共振によって
上昇する。そして、第2のスイッチング素子Q2 がオフ
すると、トランスT1→ダイオードD1 →コンデンサC
1 →コンデンサC2 →トランスT1 の経路で電流が流れ
続け、コンデンサC2 の両端電圧Vc2 がさらに上昇す
る。
【0048】次に第1のスイッチング素子Q1 がオンす
るとトランスT1 の漏れインダクタンスとコンデンサC
2 ,C3 の共振により、コンデンサC2 →コンデンサC
1 →第1のスイッチング素子Q1 →トランスT1 →コン
デンサC2 の経路で共振電流が流れる。このとき、コン
デンサC2 の両端電圧Vc2 は減少し始め、やがて交流
電源1の電源電圧Vsよりも低くなれば、交流電源1→
整流器2→第1のスイッチング素子Q1 →トランスT1
→整流器2→交流電源1の経路で電流が流れ、交流電源
1から入力電流Iinが引き込まれる。そして、第1のス
イッチング素子Q1 がオフすると交流電源1→整流器2
→コンデンサC1 →ダイオードD2 →トランスT1 →整
流器2→交流電源1の経路で電流が流れ続け、電流がゼ
ロになると最初の第2のスイッチング素子Q2 がオンの
状態に戻る。このとき、第1及び第2のスイッチング素
子Q1 ,Q2 のオン・オフに伴ってコンデンサC2 に流
れる充放電電流は実施形態1の場合と全く同じであり、
同様の動作によって交流電源1の電源電圧Vsの略全域
にわたって入力電流Iinを流すことができる。したがっ
て、実質上は等価的にコンデンサC2 を整流器2の出力
端間に接続したものとみなすことができるのである。
【0049】ところで本実施形態における制御回路4
は、実施形態2における制御回路4に対して、単安定マ
ルチバイブレータCN2 とコンデンサCT2の接続点と、
コンデンサC2 と整流器2の低電位側の出力端とを接続
点抵抗R3 を介して接続し、コンデンサC2 と整流器2
の低電位側の出力端との接続点に現れる電圧を抵抗R3
を介して入力するようにした点に特徴がある。
【0050】上記コンデンサC2 と整流器2の低電位側
の出力端との接続点に現れる電圧は、上述の動作説明か
ら明らかなように電源電圧Vsの0〔V〕付近で比較的
高くなり、電源電圧Vsのピーク付近で比較的低くなる
ため、電源電圧Vsに応じて周波数f並びに第2のスイ
ッチング素子Q2 のオン時間幅τを変調することが可能
である。すなわち、本回路構成では電源電圧Vsの0
〔V〕付近で負荷電流が比較的大きくなる特徴を持つの
で、電源電圧Vsに応じた変調をかけることができれ
ば、ピーク値を抑えた、波高率の低い負荷電流を流すこ
とができるのである。
【0051】而して、実施形態4で説明したように、第
2のスイッチング素子Q2 のオン時間幅τをほぼ一定に
保ったままで周波数fを高くするように設定し、図9の
曲線(a)に示すような調光比が小さくなるほど第1の
コンデンサC1 の両端電圧Vc1 が高くなるような特性
を持たせておけば、抵抗R3 を介して入力される電圧に
より電源電圧Vsに応じた変調をかけることができ、調
光比が小さいときや周囲温度が低いときに発生し易くな
る放電灯Laのちらつきや立ち消え、ジャンプ現象を低
減することができ、しかも調光全域に渡って負荷電流の
波高率を改善することができるという利点がある。
【0052】(実施形態8)図14は本発明の実施形態
8を示す概略回路図である。但し、本実施形態の基本構
成は実施形態1と共通であるので、共通する部分につい
ては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特
徴となる構成についてのみ説明する。本実施形態では、
制御回路4の可変抵抗RT1,RT2の値を適当に調節する
ことにより、図15に示すように調光比に対して第1の
コンデンサC1 の両端電圧Vc1 が略一定に保たれるよ
うな特性を持たせるとともに、第1のコンデンサC1
両端電圧Vc1 を分圧する分圧抵抗R4 ,R5 と、この
分圧された電圧を基準電圧Voと比較するコンパレータ
CP2 とを備え、上記分圧電圧が基準電圧Voを越えた
場合にコンパレータCP2 から制御回路4の駆動回路D
RにLレベルの信号を出力し、このLレベルの信号が入
力された駆動回路DRがインバータ回路の動作を停止さ
せるようにした点に特徴がある。なお、実施形態2〜7
の構成においても、制御回路4の可変抵抗RT1〜RT3
値を適当に調節することにより、上記特性を持たせるこ
とが可能である。
【0053】すなわち、無負荷やエミレスあるいは放電
灯Laの破壊といった異常時には負荷が軽くなるために
第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が上昇すること
になるので、上記両端電圧Vc1 を抵抗R4 ,R5 で分
圧した電圧が基準電圧Voを越えているか否かで上記異
常発生を検出することができる。ここで、通常時には放
電灯Laの調光比にかかわらず両端電圧Vc1 が略一定
に保たれているから、上記異常の発生による両端電圧V
1 の上昇が容易に検出することができるのである。
【0054】而して、異常発生時にコンパレータCP2
からの信号入力によって駆動回路DRを停止させ、回路
素子に過剰なストレスが印加されることなく回路動作を
停止することができる。なお、コンパレータCP2 から
信号入力があった場合に、駆動回路DRによって第1及
び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 を間欠的に発振さ
せるようにすれば、例えば、放電灯Laを再装着した場
合に直ちに再起動することができるという利点がある。
【0055】(実施形態9)図16は本発明の実施形態
9を示す概略回路図である。但し、本実施形態の基本構
成は実施形態7と共通であるので、共通する部分につい
ては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特
徴となる制御回路4の構成についてのみ説明する。な
お、主回路ではトランスT1 の2次巻線の一端と放電灯
Laのフィラメントの一端の間にコンデンサC4 を接続
してある点が実施形態7と異なるが、基本的な回路動作
については実施形態7と共通であるので説明は省略す
る。
【0056】本実施形態の制御回路4では、放電灯La
のフィラメントの一端と整流器2の高電位側の出力端と
の間に接続された抵抗R6 にフィラメントを介して直列
に接続された抵抗R7 と、この抵抗R7 に並列に接続さ
れたコンデンサC5 とを備え、コンデンサC5 の両端電
圧Vc5 をダイオードD3 を介して駆動回路DRに入力
し、上記両端電圧Vc5 が所定値を下回ったら駆動回路
DRが第1及び第2のスイッチング素子Q1 ,Q2 の発
振を停止する、あるいは間欠発振するようにした点に特
徴がある。なお、本実施形態においても実施形態8と同
様に制御回路4の可変抵抗RT1〜RT3の値を適当に調節
することにより、図15に示すように調光比に対して第
1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が略一定に保たれ
るような特性を持たせてある。
【0057】本実施形態によれば、異常検出のうち特に
放電灯Laが外されたような無負荷の検出を、全調光域
に渡って簡単に行うことができる。すなわち、通常時に
は第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が略一定であ
るため、放電灯Laが接続されている状態では第1のコ
ンデンサC1 の高電位側から抵抗R6 →放電灯Laのフ
ィラメント→抵抗R7 の経路で流れる電流が略一定とな
り、コンデンサC5 の両端電圧Vc5 もほぼ一定とな
る。よって、放電灯Laが外されると第1のコンデンサ
1 からコンデンサC5 への充電経路がなくなり、コン
デンサC5 の両端電圧Vc5 が0〔V〕に落ちることに
なる。その結果、ダイオードD3 を介して駆動回路DR
に入力される電圧が所定値を下回ることになり、無負荷
時に駆動回路DRが第1及び第2のスイッチング素子Q
1 ,Q2 の発振を停止する、あるいは間欠発振すること
で回路素子へのストレスの印加を防止することができ
る。
【0058】(実施形態10)図17は本発明の実施形
態10を示す概略回路図であるが、回路構成並びに基本
動作は実施形態1と共通であるので詳しい説明は省略す
る。また、図18は本実施形態おいて調光比を変えたと
きの入力電流Iinを示す波形図であり、(a)は調光比
が100%の場合、(c)は調光比が下限付近の場合、
(b)は調光比が100%と下限との間の適当な値の場
合をそれぞれ示している。なお、(b)及び(c)にお
ける実線の波形は調光比の低下に伴って第1のコンデン
サC1 の両端電圧Vc1 を低下させるような制御を行っ
た場合を示し、点線の波形は調光比の低下に伴って第1
のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 を上昇させるような
制御を行った場合を示している。
【0059】而して、本実施形態は、図19の点線
(a)に示すように調光比の低下に伴って第1のコンデ
ンサC1 の両端電圧Vc1 を低下させるような制御を行
う点に特徴があり、このような制御を行うことで調光比
を小さくした場合でも入力電流I inの高調波を減らすこ
とができる。つまり、交流電源1から入力電流Iinが流
れ込む経路は、図17に点線で示すように交流電源1→
整流器2→トランスT1 →ダイオードD1 →第1のコン
デンサC1 →整流器2→交流電源1の経路であり、交流
電源1の電源電圧Vsと、トランスT1 の両端電圧VT1
と、第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 との間にV
s>VT1+Vc1 の関係が成立する場合である。而し
て、同じ調光比のままで第1のコンデンサC1 の両端電
圧Vc1 が下がったとすると、負荷出力としては同じで
あるためにトランスT1 の両端電圧VT1も同じになるは
ずであるから、両端電圧Vc1 が低ければ低いほど交流
電源1の電源電圧Vsの1周期のうちで上記不等式を満
足する区間が長くなるわけであり、このために入力電流
inの休止期間が減り、入力電流Iinの高調波が低減さ
れることになる。逆に第1のコンデンサC1 の両端電圧
Vc1 が高くなると、交流電源1から入力電流Iinが流
れ込む区間が短くなるため、図18(b)(c)の点線
で示すように入力電流Iinの高調波が増大することにな
る。
【0060】上述のように本実施形態によれば、調光比
の低下に伴って第1のコンデンサC 1 の両端電圧Vc1
を低下させるような制御を行うことにより、調光比が小
さい場合にも入力電流Iinの高調波を低減することがで
き、また、入力電流Iinのピーク値が低くなるために入
力フィルタ(図示せず)を小さくすることも可能であ
る。なお、本実施形態では実施形態1と共通の回路構成
を例示したが、実施形態2〜9の各回路構成においても
制御回路4の抵抗RT1,RT2,RT3の抵抗値等を適当に
調整することで本実施形態と同様に調光比の低下に伴っ
て第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 を低下させる
ような制御を行うことは可能である。
【0061】(実施形態11)図20における点線
(a)は本発明の実施形態11における調光比と第1の
コンデンサC1 の両端電圧Vc1 との関係を示してお
り、調光比が小さくなるのに応じて上記両端電圧Vc1
が調光下限との間に少なくとも1点(調光比がA〔%〕
の点)の上に凸の変極点P1 を持つように周波数f及び
オン時間幅τを制御するようにした点に本実施形態の特
徴があり、実施形態1〜10の各回路構成において制御
回路4の抵抗RT1,RT2,RT3の抵抗値等を適当に調整
することで実現可能である。なお、同図における曲線
(b)〜(d)については実施形態1と共通であるので
説明は省略する。
【0062】而して、本実施形態では、調光比が比較的
小さい区間(例えば、調光比がA〔%〕よりも小さい区
間)では、調光比がA〔%〕よりも大きい区間で行って
いた制御(調光比が小さくなるのに応じて第2のスイッ
チング素子Q2 のオン時間幅τを広くするような制御)
を、調光比が小さくなるのに応じて第2のスイッチング
素子Q2 のオン時間幅τを狭くするような制御に切り換
え、調光比がA〔%〕よりも小さい区間では調光比の低
下に伴って両端電圧Vc1 を低下させている。これによ
り、実施形態10と同様に入力電流Iinの高調波を低減
することができ、調光比が比較的小さい区間で、例えば
高調波の技術基準であるIEC(国際電気標準会議)1
000−3−2 Class Cの規格値を満足させる
ことができる。
【0063】(実施形態12)図21における点線
(a)は本発明の実施形態12における調光比と第1の
コンデンサC1 の両端電圧Vc1 との関係を示してお
り、調光比が小さくなるのに応じて上記両端電圧Vc1
が調光下限との間に少なくとも1点(調光比がA〔%〕
の点)の下に凸の変極点P2 を持つように周波数f及び
オン時間幅τを制御するようにした点に本実施形態の特
徴があり、実施形態1〜10の各回路構成において制御
回路4の抵抗RT1,RT2,RT3の抵抗値等を適当に調整
することで実現可能である。なお、同図における曲線
(b)〜(d)については実施形態1と共通であるので
説明は省略する。
【0064】而して、本実施形態では、調光比が比較的
小さい区間(例えば、調光比がB〔%〕よりも小さい区
間)では、調光比がB〔%〕よりも大きい区間で行って
いた制御(調光比が小さくなるのに応じて第2のスイッ
チング素子Q2 のオン時間幅τを狭くするような制御)
を、調光比が小さくなるのに応じて第2のスイッチング
素子Q2 のオン時間幅τを広くするような制御に切り換
え、調光比がB〔%〕よりも小さい区間では調光比の低
下に伴って両端電圧Vc1 を上昇させている。これによ
り、実施形態4や実施形態5と同様に放電灯Laのちら
つきを低減することができる。あるいは、変曲点を境に
放電灯Laの周囲温度が低下してしまうような場合で
も、第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 を上昇させ
ることでちらつきや立ち消えあるいはジャンプ現象など
を低減することができる。本実施形態は、調光比が比較
的小さい区間でちらつきなどの放電の不安定現象が生じ
る場合に有効なものである。
【0065】(実施形態13)図22は本発明の実施形
態13を示す概略回路図であって、実施形態6の回路構
成に対して、制御回路4の無安定マルチバイブレータC
1 並びに単安定マルチバイブレータCN2 に各々接続
される複数個の抵抗RT11 …,RT21 …を固定から可変
抵抗に変更したものであり、その他の構成並びに動作に
ついては実施形態6と共通するので詳しい説明は省略す
る。
【0066】図23は本実施形態における周波数fと第
2のスイッチング素子Q2 のオン時間幅τの関係を示し
ており、点Aが調光比100%、点B〜Dが各々調光下
限であって点Aと各点B〜Dを結ぶ曲線S1 〜S3 に沿
って制御回路4にて第1及び第2のスイッチング素子Q
1 ,Q2 の周波数fと第2のスイッチング素子Q2 のオ
ン時間幅τとが可変制御されるのである。ここで、各曲
線S1 〜S3 の切り換えは、スイッチSW1 ,SW2
よって無安定マルチバイブレータCN1 及び単安定マル
チバイブレータCN2 に接続される可変抵抗RT11 …,
T21 …の組を切り換えることで行われる。
【0067】また、図23の曲線S1 に沿って周波数f
及びオン時間幅τを可変した場合には図9における点線
(a)に示すように調光比が小さくなるにつれて第1の
コンデンサC1 の両端電圧Vc1 が上昇し、曲線S2
沿って周波数f及びオン時間幅τを可変した場合には図
15における点線(a)に示すように調光比に関係なく
上記両端電圧Vc1 が略一定に保たれ、曲線S3 に沿っ
て周波数f及びオン時間幅τを可変した場合には図19
における点線(a)に示すように調光比が小さくなるに
つれて第1のコンデンサC1 の両端電圧Vc1 が低下す
る。なお、可変抵抗RT11 …,RT21 …の数は切り換え
ようとする曲線S1 〜S3 の数に等しい。
【0068】本実施形態では、例えば曲線S1 上の点
(b)で動作させている状態からスイッチSW1 ,SW
2 によって調光比を変えずに曲線S2 上の点(c)や曲
線S3上の点(d)に切り換え、同じ調光比のままで異
なる機能への切り換えが容易に行える。例えば、通常は
曲線S1 に沿って制御回路4が周波数f及びオン時間幅
τを可変制御し、入力電流の高調波成分を検出する回路
(図示せず)にて入力電流の高調波成分が規格値を越え
そうなことが検出されれば、高調波を低減することが可
能な曲線S3 に沿った制御へとスイッチSW1 ,SW2
によって切り換えるのである。
【0069】上述のように本実施形態によれば、用途に
応じてちらつきの低減や異常検出あるいは入力電流高調
波の低減等の機能を1つの制御回路4にて切り換えるこ
とができるものである。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源の交流出力
を整流する整流器と、平滑用の第1のコンデンサと、該
第1のコンデンサと並列に接続されるとともに高周波で
交互にオン・オフされる一対の第1及び第2のスイッチ
ング要素の直列回路と、該第1及び第2のスイッチング
要素とそれぞれ逆並列に接続される第1及び第2のダイ
オードと、上記第1及び第2のスイッチング要素の接続
点と上記整流器の一方の直流出力端との間に1次巻線が
接続されるトランスと、該トランスの2次巻線に接続さ
れる負荷回路と、上記トランスの1次巻線と整流器の直
流出力端の接続点に一端が接続されるとともに他端が上
記第1のコンデンサの一方の端子に接続され且つ上記第
1又は第2のスイッチング要素のオン・オフに応じて上
記トランスの1次巻線と共振回路を形成する第2のコン
デンサとを備え、上記整流器の直流出力端が、上記第1
のコンデンサの端子のうちで上記交流電源からトランス
と第1及び第2のダイオードの何れか一方と第1のコン
デンサとを介して電流の流れる経路が形成される側の端
子に接続されて成り、負荷回路の出力に応じて上記第1
及び第2のスイッチング要素のオン・オフ周波数とオン
時間幅とを共に可変して上記第1のコンデンサの両端電
圧を調整する制御手段を備えたので、制御手段にて第1
及び第2のスイッチング要素のオン・オフ周波数及びオ
ン時間幅の何れか一方のみを可変する場合に比較して、
負荷回路の出力を可変する場合でも第1のコンデンサの
両端電圧を任意に設定することができ、例えば、負荷が
放電灯の場合であれば予熱や始動時等に第1のコンデン
サの両端電圧が上昇するのを抑え、回路素子に加わるス
トレスを低減することができるという効果がある。
【0071】請求項2の発明は、上記制御手段が、上記
負荷回路の出力が小さくなるのに応じて上記第1のコン
デンサの両端電圧が上昇するように上記第1及び第2の
スイッチング要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを
共に可変するので、例えば、負荷が放電灯である場合で
は、調光比が小さいときや周囲温度が低いときに出やす
い放電灯のちらつきや立ち消えあるいはジャンプといっ
た現象を低減することができるという効果がある。
【0072】請求項3の発明は、上記制御手段が、上記
負荷回路の出力が小さくなるのに応じて上記第1のコン
デンサの両端電圧が略一定になるように上記第1及び第
2のスイッチング要素のオン・オフ周波数とオン時間幅
とを共に可変するので、例えば、負荷が放電灯である場
合に、調光比にかかわらずに第1のコンデンサの両端電
圧が略一定となることから無負荷やエミレス、放電灯の
破壊といった異常発生を容易に検出することができると
いう効果がある。
【0073】請求項4の発明は、上記制御手段が、上記
負荷回路の出力が小さくなるのに応じて上記第1のコン
デンサの両端電圧が下降するように上記第1及び第2の
スイッチング要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを
共に可変するので、負荷回路の出力が小さくなっても入
力電流の高調波を改善することができるという効果があ
る。
【0074】請求項5の発明は、上記制御手段が、上記
負荷回路の出力が小さくなるのに応じて上記第1のコン
デンサの両端電圧が該負荷回路出力の可変範囲の下限と
の間に少なくとも1点の上に凸の変極点を持つように上
記第1及び第2のスイッチング要素のオン・オフ周波数
とオン時間幅とを共に可変するので、負荷回路の出力が
比較的小さい場合でも入力電流の高調波を低減すること
ができるという効果がある。
【0075】請求項6の発明は、上記制御手段が、上記
負荷回路の出力が小さくなるのに応じて上記第1のコン
デンサの両端電圧が該負荷回路出力の可変範囲の下限と
の間に少なくとも1点の下に凸の変極点を持つように上
記第1及び第2のスイッチング要素のオン・オフ周波数
とオン時間幅とを共に可変するので、例えば、負荷が放
電灯である場合では、調光比が小さいときや周囲温度が
低いときに出やすい放電灯のちらつきや立ち消えあるい
はジャンプといった現象を低減することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路図である。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】同上の動作を説明するための信号波形図であ
る。
【図4】同上における調光比と第1のコンデンサの両端
電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図5】実施形態2を示す概略回路図である。
【図6】同上の動作を説明するための信号波形図であ
る。
【図7】実施形態3を示す概略回路図である。
【図8】同上における調光比と第1のコンデンサの両端
電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図9】実施形態4における調光比と第1のコンデンサ
の両端電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図10】実施形態5を示す概略回路図である。
【図11】実施形態6を示す概略回路図である。
【図12】同上における調光比と第1のコンデンサの両
端電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図13】実施形態7を示す概略回路図である。
【図14】実施形態8を示す概略回路図である。
【図15】同上における調光比と第1のコンデンサの両
端電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図16】実施形態9を示す概略回路図である。
【図17】実施形態10を示す概略回路図である。
【図18】同上における入力電流の波形図である。
【図19】同上における調光比と第1のコンデンサの両
端電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図20】実施形態11における調光比と第1のコンデ
ンサの両端電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図21】実施形態12における調光比と第1のコンデ
ンサの両端電圧Vc1 との関係を示す図である。
【図22】実施形態13を示す概略回路図である。
【図23】同上の動作を説明するための説明図である。
【図24】従来例を示す概略回路図である。
【図25】同上の動作を説明するための説明図である。
【図26】同上の動作を説明するための説明図である。
【図27】同上の動作を説明するための説明図である。
【図28】同上の動作を説明するための説明図である。
【図29】同上の動作を説明するための説明図である。
【図30】同上の動作を説明するための波形図である。
【図31】同上の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流器 3 負荷回路 4 制御回路 Q1 ,Q2 スイッチング素子 D1 ,D2 ダイオード C1 第1のダイオード C2 第2のダイオード T1 トランス La 放電灯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の交流出力を整流する整流器
    と、平滑用の第1のコンデンサと、該第1のコンデンサ
    と並列に接続されるとともに高周波で交互にオン・オフ
    される一対の第1及び第2のスイッチング要素の直列回
    路と、該第1及び第2のスイッチング要素とそれぞれ逆
    並列に接続される第1及び第2のダイオードと、上記第
    1及び第2のスイッチング要素の接続点と上記整流器の
    一方の直流出力端との間に1次巻線が接続されるトラン
    スと、該トランスの2次巻線に接続される負荷回路と、
    上記トランスの1次巻線と整流器の直流出力端の接続点
    に一端が接続されるとともに他端が上記第1のコンデン
    サの一方の端子に接続され且つ上記第1又は第2のスイ
    ッチング要素のオン・オフに応じて上記トランスの1次
    巻線と共振回路を形成する第2のコンデンサとを備え、
    上記整流器の直流出力端が、上記第1のコンデンサの端
    子のうちで上記交流電源からトランスと第1及び第2の
    ダイオードの何れか一方と第1のコンデンサとを介して
    電流の流れる経路が形成される側の端子に接続されて成
    り、負荷回路の出力に応じて上記第1及び第2のスイッ
    チング要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを共に可
    変して上記第1のコンデンサの両端電圧を調整する制御
    手段を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記負荷回路の出力が
    小さくなるのに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧
    が上昇するように上記第1及び第2のスイッチング要素
    のオン・オフ周波数とオン時間幅とを共に可変すること
    を特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記負荷回路の出力が
    小さくなるのに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧
    が略一定になるように上記第1及び第2のスイッチング
    要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを共に可変する
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記負荷回路の出力が
    小さくなるのに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧
    が下降するように上記第1及び第2のスイッチング要素
    のオン・オフ周波数とオン時間幅とを共に可変すること
    を特徴とする請求項1記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記負荷回路の出力が
    小さくなるのに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧
    が該負荷回路出力の可変範囲の下限との間に少なくとも
    1点の上に凸の変極点を持つように上記第1及び第2の
    スイッチング要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを
    共に可変することを特徴とする請求項1記載の電源装
    置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記負荷回路の出力が
    小さくなるのに応じて上記第1のコンデンサの両端電圧
    が該負荷回路出力の可変範囲の下限との間に少なくとも
    1点の下に凸の変極点を持つように上記第1及び第2の
    スイッチング要素のオン・オフ周波数とオン時間幅とを
    共に可変することを特徴とする請求項1記載の電源装
    置。
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