JPH1121466A - I型オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法 - Google Patents
I型オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法Info
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- JPH1121466A JPH1121466A JP9173882A JP17388297A JPH1121466A JP H1121466 A JPH1121466 A JP H1121466A JP 9173882 A JP9173882 A JP 9173882A JP 17388297 A JP17388297 A JP 17388297A JP H1121466 A JPH1121466 A JP H1121466A
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- amorphous
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- phthalocyanine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CuKα特性X線回折におけるブラッグ角
(2θ±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜
及び27.1゜に主要なピークを有するI型オキシチタ
ニウムフタロシアニンを、短時間で工業的に有利に製造
する方法を提供すること。 【解決手段】 合成された粗製オキシチタニウムフタロ
シアニンをアッシドペースティングする工程;得られる
非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを
有機溶剤を用いて結晶変換する工程;及び得られた生成
物を乾式粉砕する工程;を包含するCuKα特性X線回
折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)9.0゜、1
4.2゜、23.9゜、及び27.1゜に主要なピーク
を有するI型オキシチタニウムフタロシアニンを製造す
る方法。
(2θ±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜
及び27.1゜に主要なピークを有するI型オキシチタ
ニウムフタロシアニンを、短時間で工業的に有利に製造
する方法を提供すること。 【解決手段】 合成された粗製オキシチタニウムフタロ
シアニンをアッシドペースティングする工程;得られる
非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを
有機溶剤を用いて結晶変換する工程;及び得られた生成
物を乾式粉砕する工程;を包含するCuKα特性X線回
折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)9.0゜、1
4.2゜、23.9゜、及び27.1゜に主要なピーク
を有するI型オキシチタニウムフタロシアニンを製造す
る方法。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体や光
ディスク等に用いられる光導電性材料に適したオキシチ
タニウムフタロシアニン結晶の製造方法に関し、詳しく
はCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±
0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜及び2
7.1゜に主要なピークを有するオキシチタニウムフタ
ロシアニン(以下「I型オキシチタニウムフタロシアニ
ン」という。)の製造方法に関する。
ディスク等に用いられる光導電性材料に適したオキシチ
タニウムフタロシアニン結晶の製造方法に関し、詳しく
はCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±
0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜及び2
7.1゜に主要なピークを有するオキシチタニウムフタ
ロシアニン(以下「I型オキシチタニウムフタロシアニ
ン」という。)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザープリンター、レーザーフ
ァクシミリ、デジタル複写機等は高画質化、編集機能お
よび複合処理機能を有したデジタル電子写真方式の記録
装置が広く普及している。前記の記録装置に用いられる
光源としては、小型、安価、簡便さ等の点から、多くは
半導体レーザーが用いられている。したがって、前記の
装置に用いられる電子写真感光体としては、半導体レー
ザーの波長に対応して、600〜850nmの波長領域
に光感度を有することが要求される。
ァクシミリ、デジタル複写機等は高画質化、編集機能お
よび複合処理機能を有したデジタル電子写真方式の記録
装置が広く普及している。前記の記録装置に用いられる
光源としては、小型、安価、簡便さ等の点から、多くは
半導体レーザーが用いられている。したがって、前記の
装置に用いられる電子写真感光体としては、半導体レー
ザーの波長に対応して、600〜850nmの波長領域
に光感度を有することが要求される。
【0003】この要求を満たす有機光導電材料として
は、スクエアリウム顔料、フタロシアニン顔料、ピリリ
ウム染料とポリカーボネートとの共晶錯体、ピロロピロ
ール顔料、アゾ顔料等の材料が一般に知られている。特
にフタロシアニン顔料は、比較的長波長領域まで分光吸
収をもつと共に光感度を有することから、半導体レーザ
ー用の電子写真感光体として注目されている。
は、スクエアリウム顔料、フタロシアニン顔料、ピリリ
ウム染料とポリカーボネートとの共晶錯体、ピロロピロ
ール顔料、アゾ顔料等の材料が一般に知られている。特
にフタロシアニン顔料は、比較的長波長領域まで分光吸
収をもつと共に光感度を有することから、半導体レーザ
ー用の電子写真感光体として注目されている。
【0004】フタロシアニン系顔料には、その構造によ
って、無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニ
ン、バナジルフタロシアニン等がある。これらは、それ
ぞれ種々異なる結晶型をとり、異なる光導電特性を示
す。従って、電荷発生剤としての特性の向上を目指し
て、種々の組成、結晶型のフタロシアニンが検討されて
いる。フタロシアニン系顔料の中でオキシチタニウムフ
タロシアニンは光導電性材料として非常に優れた特性を
有することが見いだされている。このオキシチタニウム
フタロシアニンにおいても製造条件や処理条件の種々の
違いにより、種々の組成、結晶型のものが知られてい
る。
って、無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニ
ン、バナジルフタロシアニン等がある。これらは、それ
ぞれ種々異なる結晶型をとり、異なる光導電特性を示
す。従って、電荷発生剤としての特性の向上を目指し
て、種々の組成、結晶型のフタロシアニンが検討されて
いる。フタロシアニン系顔料の中でオキシチタニウムフ
タロシアニンは光導電性材料として非常に優れた特性を
有することが見いだされている。このオキシチタニウム
フタロシアニンにおいても製造条件や処理条件の種々の
違いにより、種々の組成、結晶型のものが知られてい
る。
【0005】一般に、オキシチタニウムフタロシアニン
は種々の結晶形の混合物として得られ易いため、製品の
安定性に問題があった。そこで、純粋な結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニンの製造方法が望まれており、
従来より多くの試みがなされてきた。
は種々の結晶形の混合物として得られ易いため、製品の
安定性に問題があった。そこで、純粋な結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニンの製造方法が望まれており、
従来より多くの試みがなされてきた。
【0006】例えば、特開昭61−239248号公
報、特開昭62−67094号公報、特開昭63−36
4号公報、特開昭63−365号公報、特開昭63−3
7163号公報、特開昭63−80263号公報等にお
いては、A(β)型、B(α)型及びC型結晶のオキシ
チタニルフタロシアニンの製造方法が開示されている。
報、特開昭62−67094号公報、特開昭63−36
4号公報、特開昭63−365号公報、特開昭63−3
7163号公報、特開昭63−80263号公報等にお
いては、A(β)型、B(α)型及びC型結晶のオキシ
チタニルフタロシアニンの製造方法が開示されている。
【0007】前記のオキシチタニウムフタロシアニンの
中で、特開平3−128973号公報で開示されている
I型オキシチタニウムフタロシアニンが光導電性材料と
して、極めて高感度、良好な電気的特性、良好な繰り返
し耐久性等の優れた特性を有し、業界において、工業的
に重要な材料となってきている。
中で、特開平3−128973号公報で開示されている
I型オキシチタニウムフタロシアニンが光導電性材料と
して、極めて高感度、良好な電気的特性、良好な繰り返
し耐久性等の優れた特性を有し、業界において、工業的
に重要な材料となってきている。
【0008】I型オキシチタニウムフタロシアニンの製
造方法としては、特開平3−250059号公報に飽和
炭化水素系溶剤を用いて湿式粉砕する方法、及び特開平
4−211460号公報にオキシチタニウムフタロシア
ニンの水ペーストとエーテル系化合物とを分散処理する
方法等が開示されている。しかし、これらの方法は低沸
点有機溶剤を使用するため取り扱いが難しく、処理装置
の構造が複雑になり、コストがかかる、また処理時間が
15〜20時間と長く、生産性が悪いこと等の問題があ
り、工業化する製造方法としては十分満足をすることが
できない。
造方法としては、特開平3−250059号公報に飽和
炭化水素系溶剤を用いて湿式粉砕する方法、及び特開平
4−211460号公報にオキシチタニウムフタロシア
ニンの水ペーストとエーテル系化合物とを分散処理する
方法等が開示されている。しかし、これらの方法は低沸
点有機溶剤を使用するため取り扱いが難しく、処理装置
の構造が複雑になり、コストがかかる、また処理時間が
15〜20時間と長く、生産性が悪いこと等の問題があ
り、工業化する製造方法としては十分満足をすることが
できない。
【0009】したがって、業界では、長波長領域に光感
度が優れ、耐久性が良好で、電子写真感光体等の用途に
有用なI型オキシチタニウムフタロシアニンの短時間か
つ高効率な製造方法が強く望まれている。
度が優れ、耐久性が良好で、電子写真感光体等の用途に
有用なI型オキシチタニウムフタロシアニンの短時間か
つ高効率な製造方法が強く望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
鑑み、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ
±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜及び2
7.1゜に主要なピークを有するI型オキシチタニウム
フタロシアニンを、短時間で工業的に有利に製造する方
法を提供することを目的とする。
鑑み、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ
±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜及び2
7.1゜に主要なピークを有するI型オキシチタニウム
フタロシアニンを、短時間で工業的に有利に製造する方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成された粗
製オキシチタニウムフタロシアニンをアッシドペーステ
ィングする工程;得られる非晶質又は準非晶質オキシチ
タニウムフタロシアニンを有機溶剤を用いて結晶変換す
る工程;及び得られた生成物を乾式粉砕する工程;を包
含するCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ
±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜、及び
27.1゜に主要なピークを有するI型オキシチタニウ
ムフタロシアニンを製造する方法を提供するものであ
り、そのことにより上記目的が達成される。
製オキシチタニウムフタロシアニンをアッシドペーステ
ィングする工程;得られる非晶質又は準非晶質オキシチ
タニウムフタロシアニンを有機溶剤を用いて結晶変換す
る工程;及び得られた生成物を乾式粉砕する工程;を包
含するCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ
±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜、及び
27.1゜に主要なピークを有するI型オキシチタニウ
ムフタロシアニンを製造する方法を提供するものであ
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法で得られるI型
オキシチタニウムフタロシアニンは、X線回折(CuK
α特性X線使用)において、図4に示すようなスペクト
ルパターンを示す。このスペクトルパターンはブラッグ
角(2θ±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9
゜及び27.1゜に主要なピークを有する。前記のピー
クは、得られたスペクトルパターンのピークのうち上位
4点をとったものである。
オキシチタニウムフタロシアニンは、X線回折(CuK
α特性X線使用)において、図4に示すようなスペクト
ルパターンを示す。このスペクトルパターンはブラッグ
角(2θ±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9
゜及び27.1゜に主要なピークを有する。前記のピー
クは、得られたスペクトルパターンのピークのうち上位
4点をとったものである。
【0013】本明細書において、「乾式粉砕」とは溶媒
の不存在下で、固体に機械的な力を加えて結晶変換する
ことをいう。また、「粉砕」と「ミリング」とは同意義
の用語として用いる。乾式粉砕には、公知のミリング装
置及び粉砕装置を使用した粉砕方法を用いることができ
る。例えば自動乳鉢粉砕、ペイントシェイカー、ボール
ミル、振動ミル及びサンドミル、ニーダー、バンバリー
ミキサー、アトライター、エッジランナーミル、ロール
ミル、SPEXミル、ジョークラッシャー、スタンプミル、
及びカッターミル等の種々のミリング装置が例示でき
る。好ましくはサンドミル、振動ミル、自動乳鉢の粉砕
装置が挙げられる。
の不存在下で、固体に機械的な力を加えて結晶変換する
ことをいう。また、「粉砕」と「ミリング」とは同意義
の用語として用いる。乾式粉砕には、公知のミリング装
置及び粉砕装置を使用した粉砕方法を用いることができ
る。例えば自動乳鉢粉砕、ペイントシェイカー、ボール
ミル、振動ミル及びサンドミル、ニーダー、バンバリー
ミキサー、アトライター、エッジランナーミル、ロール
ミル、SPEXミル、ジョークラッシャー、スタンプミル、
及びカッターミル等の種々のミリング装置が例示でき
る。好ましくはサンドミル、振動ミル、自動乳鉢の粉砕
装置が挙げられる。
【0014】また、前記の種々の方法において、装置に
合わせて、最適な摩砕メディアを用いることができる。
摩砕メディアとしては、通常顔料の分散や粉砕等の処理
に用いられるビーズ等が使用できる。好ましい分散メデ
ィアとしては、ガラスビーズ、スチールビーズ、アルミ
ナビーズ、ジルコニアビーズ、アルミナボール、ジルコ
ニアボール、鋼球及びフリント石等が挙げられる。
合わせて、最適な摩砕メディアを用いることができる。
摩砕メディアとしては、通常顔料の分散や粉砕等の処理
に用いられるビーズ等が使用できる。好ましい分散メデ
ィアとしては、ガラスビーズ、スチールビーズ、アルミ
ナビーズ、ジルコニアビーズ、アルミナボール、ジルコ
ニアボール、鋼球及びフリント石等が挙げられる。
【0015】乾式粉砕は、常温で行って良い。しかしな
がら、冷却又は加熱下で乾式粉砕することにより、結晶
変換速度を最適に調節できる。
がら、冷却又は加熱下で乾式粉砕することにより、結晶
変換速度を最適に調節できる。
【0016】本発明の乾式粉砕は従来の有機溶剤を使用
した湿式粉砕方法に比べて、ごく短時間に結晶変換を終
了させることができる。乾式粉砕の処理時間は、30分
以内、好ましくは10分以内、より好ましくは0.5〜
5分である。
した湿式粉砕方法に比べて、ごく短時間に結晶変換を終
了させることができる。乾式粉砕の処理時間は、30分
以内、好ましくは10分以内、より好ましくは0.5〜
5分である。
【0017】本発明の非晶質又は準非晶質オキシチタニ
ウムフタロシアニンを有機溶剤を用いて結晶変換する工
程では、アモルファス状態の結晶を有機溶剤中で結晶形
を変化させる。この処理方法としては、溶剤中におい
て、結晶変換できる方法であれば限定されないが、好ま
しい方法としては、非晶質又は準非晶質オキシチタニウ
ムフタロシアニンを有機溶剤中に分散する方法、或い
は、非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニ
ンを有機溶剤を用いて湿式粉砕する方法が挙げられる。
ウムフタロシアニンを有機溶剤を用いて結晶変換する工
程では、アモルファス状態の結晶を有機溶剤中で結晶形
を変化させる。この処理方法としては、溶剤中におい
て、結晶変換できる方法であれば限定されないが、好ま
しい方法としては、非晶質又は準非晶質オキシチタニウ
ムフタロシアニンを有機溶剤中に分散する方法、或い
は、非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニ
ンを有機溶剤を用いて湿式粉砕する方法が挙げられる。
【0018】前記の非晶質又は準非晶質オキシチタニウ
ムフタロシアニンを有機溶剤中に分散する方法では非晶
質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを有機
溶剤中に分散させ、その後、濾過及び乾燥することによ
り、安定的にY型オキシチタニウムフタロシアニンを得
やすい。
ムフタロシアニンを有機溶剤中に分散する方法では非晶
質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを有機
溶剤中に分散させ、その後、濾過及び乾燥することによ
り、安定的にY型オキシチタニウムフタロシアニンを得
やすい。
【0019】本発明の製造方法で用いるY型オキシチタ
ニウムフタロシアニンは公知であり、例えば、織田康弘
ら、電子写真学会誌、第29巻、第3号、1990年、
第250〜258頁に記載されている。Y型オキシチタ
ニウムフタロシアニンは、X線回折(CuKα特性X線
使用)において、図3に示すようなスペクトルパターン
を示す。このスペクトルパターンはブラッグ角(2θ±
0.2゜)9.5゜、15.0゜、24.1゜及び2
7.1゜に主要なピークを有する。前記のピークは、得
られたスペクトルパターンのピークのうち上位4点をと
ったものである。
ニウムフタロシアニンは公知であり、例えば、織田康弘
ら、電子写真学会誌、第29巻、第3号、1990年、
第250〜258頁に記載されている。Y型オキシチタ
ニウムフタロシアニンは、X線回折(CuKα特性X線
使用)において、図3に示すようなスペクトルパターン
を示す。このスペクトルパターンはブラッグ角(2θ±
0.2゜)9.5゜、15.0゜、24.1゜及び2
7.1゜に主要なピークを有する。前記のピークは、得
られたスペクトルパターンのピークのうち上位4点をと
ったものである。
【0020】非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタ
ロシアニンを有機溶剤中に分散させる際には、十分な量
の有機溶剤中に非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフ
タロシアニンを投入し、10分間以上高速撹拌する。こ
の方法は結晶変換能力が弱いため、長時間に撹拌して
も、Y型オキシチタニウムフタロシアニンの結晶形の変
化が少ないが、本発明の目的を考慮すると、10〜60
分間処理することが好ましい。
ロシアニンを有機溶剤中に分散させる際には、十分な量
の有機溶剤中に非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフ
タロシアニンを投入し、10分間以上高速撹拌する。こ
の方法は結晶変換能力が弱いため、長時間に撹拌して
も、Y型オキシチタニウムフタロシアニンの結晶形の変
化が少ないが、本発明の目的を考慮すると、10〜60
分間処理することが好ましい。
【0021】非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタ
ロシアニンを有機溶剤を用いた湿式粉砕方法では非晶質
又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを有機溶
剤の存在下で固体に機械的な力を加えて、結晶形を変換
行う。湿式粉砕には、前記乾式粉砕と同様な公知のミリ
ング装置及び粉砕装置を用いた粉砕方法を用いることが
できる。並びに、前記の種々の方法において、装置に合
わせて、最適な摩砕メデイアを用いることができる。
ロシアニンを有機溶剤を用いた湿式粉砕方法では非晶質
又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを有機溶
剤の存在下で固体に機械的な力を加えて、結晶形を変換
行う。湿式粉砕には、前記乾式粉砕と同様な公知のミリ
ング装置及び粉砕装置を用いた粉砕方法を用いることが
できる。並びに、前記の種々の方法において、装置に合
わせて、最適な摩砕メデイアを用いることができる。
【0022】非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタ
ロシアニンを有機溶剤を用いた湿式粉砕方法では結晶変
換能力が強いため、短時間にY型オキシチタニウムフタ
ロシアニンを得られるが、時間と共にI型オキシチタニ
ウムフタロシアニンへ変換されていく。すなわち時間の
変化にしたがって、Y型オキシチタニウムフタロシアニ
ン、Y型オキシチタニウムフタロシアニンとI型オキシ
チタニウムフタロシアニンとの混合結晶、I型オキシチ
タニウムフタロシアニンが得られる。
ロシアニンを有機溶剤を用いた湿式粉砕方法では結晶変
換能力が強いため、短時間にY型オキシチタニウムフタ
ロシアニンを得られるが、時間と共にI型オキシチタニ
ウムフタロシアニンへ変換されていく。すなわち時間の
変化にしたがって、Y型オキシチタニウムフタロシアニ
ン、Y型オキシチタニウムフタロシアニンとI型オキシ
チタニウムフタロシアニンとの混合結晶、I型オキシチ
タニウムフタロシアニンが得られる。
【0023】非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタ
ロシアニンを湿式粉砕させる際にはミリング装置を用
い、十分な量の有機溶剤中で摩砕メデイアを加え、非晶
質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを0.
5分間以上湿式粉砕する。その後、濾過及び乾燥するこ
とにより、Y型オキシチタニウムフタロシアニン又はY
型オキシチタニウムフタロシアニンとI型オキシチタニ
ウムフタロシアニンとの混合結晶を得ることができる。
長時間に湿式粉砕しても、得られるオキシチタニウムフ
タロシアニンを乾式粉砕することにより、I型オキシチ
タニウムフタロシアニンが得られるが、本発明の所期の
目的を考慮すると、0.5〜60分間乾式粉砕すること
が好ましい。
ロシアニンを湿式粉砕させる際にはミリング装置を用
い、十分な量の有機溶剤中で摩砕メデイアを加え、非晶
質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを0.
5分間以上湿式粉砕する。その後、濾過及び乾燥するこ
とにより、Y型オキシチタニウムフタロシアニン又はY
型オキシチタニウムフタロシアニンとI型オキシチタニ
ウムフタロシアニンとの混合結晶を得ることができる。
長時間に湿式粉砕しても、得られるオキシチタニウムフ
タロシアニンを乾式粉砕することにより、I型オキシチ
タニウムフタロシアニンが得られるが、本発明の所期の
目的を考慮すると、0.5〜60分間乾式粉砕すること
が好ましい。
【0024】有機溶媒は、非晶質又は準非晶質オキシチ
タニウムフタロシアニンを溶解しないものであれば使用
できる。すなわち、ケトン系、アルコール系、ハロゲン
系、脂肪族系、グリコール系、(ホルム)アミド系、ピ
ロリドン系、エーテル系、酢酸エステル系及び芳香族系
有機溶剤から選ばれる。
タニウムフタロシアニンを溶解しないものであれば使用
できる。すなわち、ケトン系、アルコール系、ハロゲン
系、脂肪族系、グリコール系、(ホルム)アミド系、ピ
ロリドン系、エーテル系、酢酸エステル系及び芳香族系
有機溶剤から選ばれる。
【0025】具体的な有機溶剤の例を挙げると、;ケト
ン系溶媒としては、例えば、シクロヘキサノン、ジイソ
プロピルケトン、メチルエチルケトン(MEK)及びメチ
ルイソブチルケトン(MIBK)等;アルコール系溶媒とし
ては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール
およびイソプロパノールのような低級アルコール、アミ
ルアルコール、ヘキシルアルコール及びオクチルアルコ
ールのような一価のアルコール;ハロゲン系溶媒として
は、例えばクロロホルム,四塩化炭素,ジクロロメタ
ン,ジクロロエタン,トリクロロプロパン等;グリコー
ル系溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール及びプロピ
レングリコールのようなアルキレングリコール;エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルのようなアルキレングリコールモノアルキル
エーテル(セロソルブ類)、モノグライム、ジグライ
ム、トリグライム及びテトラグライムのようなエチレン
グリコールジアルキルエーテル;(ホルム)アミド系溶
媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド及びN-メチルピロリドン等;エーテル系溶
媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサ
ン、エチルエーテル及びブチルエーテルのような鎖状ま
たは環状のエーテル系溶媒;酢酸エステル系溶媒として
は、酢酸エチル及び酢酸ブチル等;芳香族系溶媒として
は、トルエン、o-キシレン及びテトラリンのような炭化
水素系溶媒、o-ジクロロベンゼン、クロロナフタレン、
ブロモナフタレン及びキノリンのような高沸点の芳香族
炭化水素系溶媒;等が挙げられる。
ン系溶媒としては、例えば、シクロヘキサノン、ジイソ
プロピルケトン、メチルエチルケトン(MEK)及びメチ
ルイソブチルケトン(MIBK)等;アルコール系溶媒とし
ては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール
およびイソプロパノールのような低級アルコール、アミ
ルアルコール、ヘキシルアルコール及びオクチルアルコ
ールのような一価のアルコール;ハロゲン系溶媒として
は、例えばクロロホルム,四塩化炭素,ジクロロメタ
ン,ジクロロエタン,トリクロロプロパン等;グリコー
ル系溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール及びプロピ
レングリコールのようなアルキレングリコール;エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルのようなアルキレングリコールモノアルキル
エーテル(セロソルブ類)、モノグライム、ジグライ
ム、トリグライム及びテトラグライムのようなエチレン
グリコールジアルキルエーテル;(ホルム)アミド系溶
媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド及びN-メチルピロリドン等;エーテル系溶
媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサ
ン、エチルエーテル及びブチルエーテルのような鎖状ま
たは環状のエーテル系溶媒;酢酸エステル系溶媒として
は、酢酸エチル及び酢酸ブチル等;芳香族系溶媒として
は、トルエン、o-キシレン及びテトラリンのような炭化
水素系溶媒、o-ジクロロベンゼン、クロロナフタレン、
ブロモナフタレン及びキノリンのような高沸点の芳香族
炭化水素系溶媒;等が挙げられる。
【0026】本発明の有機溶剤を用いた結晶変換処理の
原料となる非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタロ
シアニンは公知の種々の結晶変換のオキシチタニウムフ
タロシアニンを公知の方法で調製される。非晶質又は準
非晶質オキシチタニウムフタロシアニンは、図2に示す
ように、X線回折(CuKα特性X線使用)において明
確なピークを示さない。
原料となる非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタロ
シアニンは公知の種々の結晶変換のオキシチタニウムフ
タロシアニンを公知の方法で調製される。非晶質又は準
非晶質オキシチタニウムフタロシアニンは、図2に示す
ように、X線回折(CuKα特性X線使用)において明
確なピークを示さない。
【0027】非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタ
ロシアニンは、例えば、公知の結晶変態を有するオキシ
チタニウムフタロシアニンをアシッドペースティングま
たはアシッドスラリー処理することにより得られる。ア
シッドペースティングとは、オキシチタニウムフタロシ
アニンを濃硫酸などに溶解させ、これを氷水中に投入し
て再沈殿させ、その後撹拌下沈殿を分散させることによ
り、オキシチタニウムフタロシアニンを精製、微細化す
る方法を意味する。また、アシッドスラリー処理とは、
オキシチタニウムフタロシアニンを溶解するには不十分
な量と濃度の硫酸等でこれを精製、微細化する方法を意
味する。
ロシアニンは、例えば、公知の結晶変態を有するオキシ
チタニウムフタロシアニンをアシッドペースティングま
たはアシッドスラリー処理することにより得られる。ア
シッドペースティングとは、オキシチタニウムフタロシ
アニンを濃硫酸などに溶解させ、これを氷水中に投入し
て再沈殿させ、その後撹拌下沈殿を分散させることによ
り、オキシチタニウムフタロシアニンを精製、微細化す
る方法を意味する。また、アシッドスラリー処理とは、
オキシチタニウムフタロシアニンを溶解するには不十分
な量と濃度の硫酸等でこれを精製、微細化する方法を意
味する。
【0028】非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタ
ロシアニンの原料として用いる公知の結晶変態を有する
オキシチタニウムフタロシアニンとしては、特に限定さ
れないが、A(β)型オキシチタニウムフタロシアニン
及びB(α)型オキシチタニウムフタロシアニンを用い
ることができる。
ロシアニンの原料として用いる公知の結晶変態を有する
オキシチタニウムフタロシアニンとしては、特に限定さ
れないが、A(β)型オキシチタニウムフタロシアニン
及びB(α)型オキシチタニウムフタロシアニンを用い
ることができる。
【0029】A(β)型オキシチタニウムフタロシアニ
ンは、X線回折(CuKα特性X線使用)において、図
7に示すようなスペクトルパターンを示す。このスペク
トルパターンはブラッグ角(2θ±0.2゜)9.3゜
及び26.3゜に主要なピークを有する。A(β)型オ
キシチタニウムフタロシアニンは公知であり、例えば、
特開昭62−67094号公報に記載されている。
ンは、X線回折(CuKα特性X線使用)において、図
7に示すようなスペクトルパターンを示す。このスペク
トルパターンはブラッグ角(2θ±0.2゜)9.3゜
及び26.3゜に主要なピークを有する。A(β)型オ
キシチタニウムフタロシアニンは公知であり、例えば、
特開昭62−67094号公報に記載されている。
【0030】A(β)型オキシチタニウムフタロシアニ
ンは、例えば、ジイミノイソインドリンとチタニウムテ
トラアルコキサイドとを適当な有機溶媒中で反応させる
方法など公知の方法で調製される。
ンは、例えば、ジイミノイソインドリンとチタニウムテ
トラアルコキサイドとを適当な有機溶媒中で反応させる
方法など公知の方法で調製される。
【0031】B(α)型オキシチタニウムフタロシアニ
ンは、X線回折(CuKα特性X線使用)において、図
1に示すようなスペクトルパターンを示す。このスペク
トルパターンはブラッグ角(2θ±0.2゜)7.6゜
及び28.6゜に主要なピークを有する。B(α)型オ
キシチタニウムフタロシアニンは公知であり、例えば、
特開昭61−239248号公報に記載されている。
ンは、X線回折(CuKα特性X線使用)において、図
1に示すようなスペクトルパターンを示す。このスペク
トルパターンはブラッグ角(2θ±0.2゜)7.6゜
及び28.6゜に主要なピークを有する。B(α)型オ
キシチタニウムフタロシアニンは公知であり、例えば、
特開昭61−239248号公報に記載されている。
【0032】B(α)型オキシチタニウムフタロシアニ
ンは、例えば、フタロジニトリルと金属塩化物(例え
ば、四塩化チタン、三塩化チタン等)とを加熱融解また
は有機溶媒存在下で加熱し反応させたのち加水分解する
方法で調製される。
ンは、例えば、フタロジニトリルと金属塩化物(例え
ば、四塩化チタン、三塩化チタン等)とを加熱融解また
は有機溶媒存在下で加熱し反応させたのち加水分解する
方法で調製される。
【0033】本発明の方法で得られたI型オキシチタニ
ウムフタロシアニンは、電子写真技術を応用した複写機
などに広く適用されている電子写真感光体のような光導
電性材料として有用である。前記のオキシチタニウムフ
タロシアニンを有効成分とする光導電材料は、電子写真
感光体の電荷発生層に適用された場合に、帯電性が良好
で、高感度、高耐久性の感光体を提供することができ
る。
ウムフタロシアニンは、電子写真技術を応用した複写機
などに広く適用されている電子写真感光体のような光導
電性材料として有用である。前記のオキシチタニウムフ
タロシアニンを有効成分とする光導電材料は、電子写真
感光体の電荷発生層に適用された場合に、帯電性が良好
で、高感度、高耐久性の感光体を提供することができ
る。
【0034】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」
と略す。
るが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」
と略す。
【0035】実施例1 (a)B(α)型オキシチタニウムフタロシアニンの合成 窒素下キノリン100部中、O−フタロジニトリル10
部、四塩化チタン8.5部を180℃にて6時間加熱攪
拌した後、150℃まで冷却して結晶を空気中で減圧濾
過、ジクロロチタニウムフタロシアニンのペ−ストを得
た。次に130℃に加熱したN,N’−ジメチルホルム
アミド100部中に、得られたペーストを加えて分散洗
浄し、その後、空気中で減圧濾過をした。この操作を4
回繰り返し、濃青色のB(α)型オキシチタニウムフタ
ロシアニン8.5部を得た。
部、四塩化チタン8.5部を180℃にて6時間加熱攪
拌した後、150℃まで冷却して結晶を空気中で減圧濾
過、ジクロロチタニウムフタロシアニンのペ−ストを得
た。次に130℃に加熱したN,N’−ジメチルホルム
アミド100部中に、得られたペーストを加えて分散洗
浄し、その後、空気中で減圧濾過をした。この操作を4
回繰り返し、濃青色のB(α)型オキシチタニウムフタ
ロシアニン8.5部を得た。
【0036】得られたB(α)型オキシチタニウムフタ
ロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図1に示す。
ロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図1に示す。
【0037】(b)非晶質又は準非晶質オキシチタニウム
フタロシアニンの調製 上記(a)で得られたB(α)型オキシチタニウムフタロ
シアニン1部を濃硫酸30部に溶解させ、10℃以下の
イオン交換水300部中に攪拌下滴下して再析出させて
濾過し十分水洗した後、非晶質又は準非晶質オキシチタ
ニウムフタロシアニンの水ペーストを得た。収量0.9
部(固形分換算)。
フタロシアニンの調製 上記(a)で得られたB(α)型オキシチタニウムフタロ
シアニン1部を濃硫酸30部に溶解させ、10℃以下の
イオン交換水300部中に攪拌下滴下して再析出させて
濾過し十分水洗した後、非晶質又は準非晶質オキシチタ
ニウムフタロシアニンの水ペーストを得た。収量0.9
部(固形分換算)。
【0038】得られた非晶質又は準非晶質オキシチタニ
ウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図2に
示す。
ウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図2に
示す。
【0039】(c)Y型オキシチタニウムフタロシアニン
の調製 上記(b)で得られた非晶質又は準非晶質オキシチタニウ
ムフタロシアニンの水ペースト1部(固形分換算)を、
30部のテトラヒドロフランで30分分散し、濾過乾燥
することにより、CuKα特性X線回折におけるブラッ
グ角(2θ±0.2゜)9.5゜、15.0゜、24.
1゜及び27.1゜に主要なピークを有するY型オキシ
チタニウムフタロシアニンを得た。収量0.95部
の調製 上記(b)で得られた非晶質又は準非晶質オキシチタニウ
ムフタロシアニンの水ペースト1部(固形分換算)を、
30部のテトラヒドロフランで30分分散し、濾過乾燥
することにより、CuKα特性X線回折におけるブラッ
グ角(2θ±0.2゜)9.5゜、15.0゜、24.
1゜及び27.1゜に主要なピークを有するY型オキシ
チタニウムフタロシアニンを得た。収量0.95部
【0040】得られたY型オキシチタニウムフタロシア
ニンの粉末X線回折スペクトルを図3に示す。
ニンの粉末X線回折スペクトルを図3に示す。
【0041】(d)I型オキシチタニウムフタロシアニン
の調製 上記(c)で得られたY型オキシチタニウムフタロシアニ
ン2部をガラスビ−ズ20部と共にサンドミルで2分間
乾式粉砕することにより、CuKα特性X線回折におけ
るブラッグ角(2θ±0.2゜)9.0゜、14.2
゜、23.9゜及び27.1゜に主要なピークを有する
I型オキシチタニウムフタロシアニンを得た。収量1.
9部。
の調製 上記(c)で得られたY型オキシチタニウムフタロシアニ
ン2部をガラスビ−ズ20部と共にサンドミルで2分間
乾式粉砕することにより、CuKα特性X線回折におけ
るブラッグ角(2θ±0.2゜)9.0゜、14.2
゜、23.9゜及び27.1゜に主要なピークを有する
I型オキシチタニウムフタロシアニンを得た。収量1.
9部。
【0042】得られたI型オキシチタニウムフタロシア
ニンの粉末X線回折スペクトルを図4に示す。
ニンの粉末X線回折スペクトルを図4に示す。
【0043】実施例2 (a)B(α)型オキシチタニウムフタロシアニンの合
成 α−クロロナフタレン100部中、o−フタロジニトリ
ル10部、四塩化チタン8.5部を200℃にて3時間
加熱攪拌した後、150℃まで冷却して結晶を空気中で
減圧濾過、ジクロロチタニウムフタロシアニンのペース
トを得た。この得られたペーストをイオン交換水100
部中80℃で攪拌し、その後空気中で減圧濾過した、更
に130℃に加熱したN,N’−ジメチルホルムアミド
100部に得られたペーストに加え洗浄し、B(α)型
オキシチタニウムフタロシアニンを得た。収量8.5
部。
成 α−クロロナフタレン100部中、o−フタロジニトリ
ル10部、四塩化チタン8.5部を200℃にて3時間
加熱攪拌した後、150℃まで冷却して結晶を空気中で
減圧濾過、ジクロロチタニウムフタロシアニンのペース
トを得た。この得られたペーストをイオン交換水100
部中80℃で攪拌し、その後空気中で減圧濾過した、更
に130℃に加熱したN,N’−ジメチルホルムアミド
100部に得られたペーストに加え洗浄し、B(α)型
オキシチタニウムフタロシアニンを得た。収量8.5
部。
【0044】(b)非晶質又は準非晶質オキシチタニウ
ムフタロシアニンの調製 上記(a)で得られたB(α)型オキシチタニウムフタ
ロシアニンを実施例1(b)と同様にして、非晶質又は
準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを得た。収量
0.9部
ムフタロシアニンの調製 上記(a)で得られたB(α)型オキシチタニウムフタ
ロシアニンを実施例1(b)と同様にして、非晶質又は
準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを得た。収量
0.9部
【0045】(c)Y型オキシチタニウムフタロシアニ
ンとI型オキシチタニウムフタロシアニンの混合結晶の
調製 上記(b)で得られた非晶質又は準非晶質オキシチタニ
ウムフタロシアニンの水ペ−スト1部(固形分換算)
に、テトラヒドロフラン20部を加え、サンドミルを用
い、ガラスビ−ズと共に室温下ミリング処理を30分間
行い、濾過乾燥を行うことにより、Y型オキシチタニウ
ムフタロシアニンとI型オキシチタニウムフタロシアニ
ンの混合結晶0.9部を得た。
ンとI型オキシチタニウムフタロシアニンの混合結晶の
調製 上記(b)で得られた非晶質又は準非晶質オキシチタニ
ウムフタロシアニンの水ペ−スト1部(固形分換算)
に、テトラヒドロフラン20部を加え、サンドミルを用
い、ガラスビ−ズと共に室温下ミリング処理を30分間
行い、濾過乾燥を行うことにより、Y型オキシチタニウ
ムフタロシアニンとI型オキシチタニウムフタロシアニ
ンの混合結晶0.9部を得た。
【0046】上記(c)で得られたY型オキシチタニウ
ムフタロシアニンとI型オキシチタニウムフタロシアニ
ンの混合結晶の粉末X線回折スペクトルを図5に示す。
ムフタロシアニンとI型オキシチタニウムフタロシアニ
ンの混合結晶の粉末X線回折スペクトルを図5に示す。
【0047】(d)I型オキシチタニウムフタロシアニ
ンの調製 上記(c)で得られたY型オキシチタニウムフタロシア
ニンとI型オキシチタニウムフタロシアニンの混合結晶
2部を自動乳鉢で5分間乾式粉砕することにより、Cu
Kα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2
゜)が9.0゜、14.2゜、23.9゜、及び27.
1゜に主要なピークを有するオキシチタニウムフタロシ
アニンを得た。収量1.9部。
ンの調製 上記(c)で得られたY型オキシチタニウムフタロシア
ニンとI型オキシチタニウムフタロシアニンの混合結晶
2部を自動乳鉢で5分間乾式粉砕することにより、Cu
Kα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2
゜)が9.0゜、14.2゜、23.9゜、及び27.
1゜に主要なピークを有するオキシチタニウムフタロシ
アニンを得た。収量1.9部。
【0048】上記(d)で得られたI型オキシチタニウ
ムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図6に示
す。
ムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図6に示
す。
【0049】実施例3 (a)A(β)型オキシチタニウムフタロシアニンの合成 1−クロロナフタレン20部中、1,3−ジイミノイソ
インドリン3部、チタニウムテトラブトキシド1.7部
を190℃にて5時間加熱攪拌した後、150℃まで冷
却して結晶を空気中で減圧濾過し、その後、各アンモニ
ア水、水、アセトンをそれぞれ20部づつ順次加えて洗
浄し、A(β)型オキシチタニウムフタロシアニンを得
た。収量4.0部。
インドリン3部、チタニウムテトラブトキシド1.7部
を190℃にて5時間加熱攪拌した後、150℃まで冷
却して結晶を空気中で減圧濾過し、その後、各アンモニ
ア水、水、アセトンをそれぞれ20部づつ順次加えて洗
浄し、A(β)型オキシチタニウムフタロシアニンを得
た。収量4.0部。
【0050】得られたA(β)型オキシチタニウムフタ
ロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図7に示す。
ロシアニンの粉末X線回折スペクトルを図7に示す。
【0051】アシッドペ−スティング以降の操作は、実
施例1と同様に行い、サンドミルを用いて3分間乾式粉
砕することによりI型オキシチタニウムフタロシアニン
を得た。収量1.8部。
施例1と同様に行い、サンドミルを用いて3分間乾式粉
砕することによりI型オキシチタニウムフタロシアニン
を得た。収量1.8部。
【0052】比較例1 実施例1(b)で得たオキシチタニウムフタロシアニンの
水ペースト1部(固形分換算)に、テトラヒドロフラン
20部を加え、ガラスビーズ20部と共に室温下サンド
ミリングを行うことで、I型オキシチタニウムフタロシ
アニンを得た。収量0.9部。しかし粉砕時間は、20
時間と長時間を要した。
水ペースト1部(固形分換算)に、テトラヒドロフラン
20部を加え、ガラスビーズ20部と共に室温下サンド
ミリングを行うことで、I型オキシチタニウムフタロシ
アニンを得た。収量0.9部。しかし粉砕時間は、20
時間と長時間を要した。
【0053】得られたI型オキシチタニウムフタロシア
ニンの粉末X線回折スペクトルを図8に示す。
ニンの粉末X線回折スペクトルを図8に示す。
【0054】評価 比較例1に示した湿式ミリング処理の場合は、粉砕時間
が20時間である。また、9.5゜にX線回折ピ−クを
有する結晶型とI型結晶型との混晶が得られる場合があ
る。つまり、従来の方法では、結晶変換に長時間を要
し、I型オキシチタニウムフタロシアニンを高純度で得
難い。一方、乾式粉砕を行う本発明の方法では、処理時
間が短い簡便な操作で純粋なI型オキシチタニウムフタ
ロシアニンを得ることができる。
が20時間である。また、9.5゜にX線回折ピ−クを
有する結晶型とI型結晶型との混晶が得られる場合があ
る。つまり、従来の方法では、結晶変換に長時間を要
し、I型オキシチタニウムフタロシアニンを高純度で得
難い。一方、乾式粉砕を行う本発明の方法では、処理時
間が短い簡便な操作で純粋なI型オキシチタニウムフタ
ロシアニンを得ることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、CuKα特
性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)9.
0゜、14.2゜、23.9゜及び27.1゜に主要な
ピークを有するI型オキシチタニウムフタロシアニンを
簡便に短時間に大量に得ることができるので、工業的に
低コストで安定に生産できる。
性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)9.
0゜、14.2゜、23.9゜及び27.1゜に主要な
ピークを有するI型オキシチタニウムフタロシアニンを
簡便に短時間に大量に得ることができるので、工業的に
低コストで安定に生産できる。
【0056】また本発明の製造方法で得られたI型オキ
シチタニウムフタロシアニンは他の結晶形のオキシチタ
ニウムフタロシアニンをほとんど含まず、高純度に製造
できる。そのため、I型オキシチタニウムフタロシアニ
ンがもつ、長波長の光線に対し極めて高感度である等の
優れた特性を充分発揮し、更に、本発明のオキシチタニ
ウムフタロシアニンを有効成分とする光導電材料を使用
した電子写真感光体は、繰り返し使用しても、きわめて
安定した良好な電位を示し、高画質で良好な画像を提供
できる。
シチタニウムフタロシアニンは他の結晶形のオキシチタ
ニウムフタロシアニンをほとんど含まず、高純度に製造
できる。そのため、I型オキシチタニウムフタロシアニ
ンがもつ、長波長の光線に対し極めて高感度である等の
優れた特性を充分発揮し、更に、本発明のオキシチタニ
ウムフタロシアニンを有効成分とする光導電材料を使用
した電子写真感光体は、繰り返し使用しても、きわめて
安定した良好な電位を示し、高画質で良好な画像を提供
できる。
【図1】 実施例1(a)で得られたB(α)型オキシ
チタニウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルで
ある。
チタニウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルで
ある。
【図2】 実施例1(b)で得られた非晶質又は準非晶
質オキシチタニウムフタロシアニンの粉末X線回折スペ
クトルである。
質オキシチタニウムフタロシアニンの粉末X線回折スペ
クトルである。
【図3】 実施例1(c)で得られたY型オキシチタニ
ウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
ウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
【図4】 実施例1(d)で得られたI型オキシチタニ
ウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
ウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
【図5】 実施例2で得られたY型オキシチタニウムフ
タロシアニンとI型オキシチタニウムフタロシアニンの
混合結晶の粉末X線回折スペクトルである。
タロシアニンとI型オキシチタニウムフタロシアニンの
混合結晶の粉末X線回折スペクトルである。
【図6】 実施例2で得られたI型オキシチタニウムフ
タロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
タロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
【図7】 実施例3(a)で得られたA(β)型オキシ
チタニウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルで
ある。
チタニウムフタロシアニンの粉末X線回折スペクトルで
ある。
【図8】 比較例1で得られたI型オキシチタニウムフ
タロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
タロシアニンの粉末X線回折スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 5/06 370 G11B 7/24 516 G11B 7/24 516 B41M 5/26 Y
Claims (10)
- 【請求項1】 合成された粗製オキシチタニウムフタロ
シアニンをアッシドペースティングする工程;得られる
非晶質又は準非晶質オキシチタニウムフタロシアニンを
有機溶剤を用いて結晶変換する工程;及び得られた生成
物を乾式粉砕する工程;を包含するCuKα特性X線回
折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)9.0゜、1
4.2゜、23.9゜、及び27.1゜に主要なピーク
を有するI型オキシチタニウムフタロシアニンを製造す
る方法。 - 【請求項2】 前記結晶変換を、非晶質又は準非晶質オ
キシチタニウムフタロシアニンを有機溶剤中に分散する
ことにより行う請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記結晶変換を、非晶質又は準非晶質オ
キシチタニウムフタロシアニンを有機溶剤中に1〜60
分間分散することにより行う請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 前記結晶変換を、非晶質又は準非晶質オ
キシチタニウムフタロシアニンを有機溶剤を用いて湿式
粉砕することにより行う請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 前記結晶変換を、非晶質又は準非晶質オ
キシチタニウムフタロシアニンを0.5〜60分間有機
溶剤を用いて湿式粉砕することにより行う請求項1記載
の方法。 - 【請求項6】 前記結晶変換により得られた生成物がC
uKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2
゜)9.5゜、15.0゜、24.1゜及び27.1゜
に主要なピークを有するY型オキシチタニウムフタロシ
アニンである請求項1〜5のいずれか記載の方法。 - 【請求項7】 前記結晶変換により得られた生成物がC
uKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2
゜)9.5゜、15.0゜、24.1゜及び27.1゜
に主要なピークを有するY型オキシチタニウムフタロシ
アニンとCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2
θ±0.2゜)9.0゜、14.2゜、23.9゜、及
び27.1゜に主要なピークを有するI型オキシチタニ
ウムフタロシアニンとの混合結晶である請求項1〜5の
いずれか記載の方法。 - 【請求項8】 前記粗製オキシチタニウムフタロシアニ
ンが、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ
±0.2゜)9.3゜及び26.3゜に主要なピークを
有するA(β)型オキシチタニウムフタロシアニン、ま
たは7.6゜及び28.6゜に主要なピークを有するB
(α)型オキシチタニウムフタロシアニンである請求項
1〜7のいずれか記載の方法。 - 【請求項9】 下記の群から選ばれる装置で乾式粉砕を
行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の方
法:サンドミル;振動ミル;及び自動乳鉢。 - 【請求項10】 乾式粉砕を30分以内の時間行う請求
項1〜9のいずれか記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9173882A JPH1121466A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | I型オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9173882A JPH1121466A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | I型オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法 |
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