JPH11211566A - 分光光度計 - Google Patents

分光光度計

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JPH11211566A
JPH11211566A JP3032998A JP3032998A JPH11211566A JP H11211566 A JPH11211566 A JP H11211566A JP 3032998 A JP3032998 A JP 3032998A JP 3032998 A JP3032998 A JP 3032998A JP H11211566 A JPH11211566 A JP H11211566A
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Hiroshi Niikura
宏 新倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光線を高入射角とする場合であっても、
反射率や透過率を簡易な方法で正確に測定すること。 【解決手段】 まず、サンプルSAやリファレンスRE
を試料室C3内にセットする。次に、光源部2からの照
明光を分光部3及びビーム形成光学系4を介してサンプ
ルSAの表面に入射させる。この際、サンプルSA表面
への照明光の入射角は、角度調整部5によって高入射角
に設定される。ここで、高入射角とは、一般にサンプル
SA表面への入射角が45゜程度以上の斜入射状態を意
味する。また、サンプルSA表面に入射する照明光線の
開き角は、ビーム整形光学系41やレンズ系44等の調
節によって±3゜以下に設定される。サンプルSAから
は正反射光が検出光として出射するが、この検出光は、
光電子増倍管64で光電変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試料の反射率、
透過率等を計測するための分光光度計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】分光光度計は、通常、試料を照明するた
めの照明光を発生する光源と、光源からの照明光を適当
な条件で試料に入射させる光学系と、試料から出射する
検出光を光電変換する光検出装置と、試料に入射させる
照明光若しくは試料から出射する検出光を分光する分光
器とを備える。
【0003】このような分光光度計は、装置サイズに一
定の制限があり、内蔵される光源及び光学系のサイズに
も一定の制限がある。このため、サンプル面に入射させ
る照明光の光線の開き角は、照明光量をできるだけ確保
するため、約±6°(NA=約0.1)に設定されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、反射防止膜、
ミラー、ハーフミラー等の試料について反射率や透過率
を測定する際に、試料面に入射する照明光線を大きく傾
けたい場合(すなわち照明光線を高入射角としたい場
合)がある。このような場合、照明光線の入射角に対す
る開き角の比率が相対的に大きくなってしまう。つま
り、照明光線を高入射角とした場合、開き角に原因する
角度誤差を無視することができなくなり、反射率、透過
率等について正確な角度特性を得ることができなくな
る。
【0005】また、プリズムの透過率測定においても、
試料面に入射する照明光線の開き角が大きくなるにつれ
て、各波長で偏角の広がり幅が増大して誤差要因とな
る。これに対しては、光検出装置の受光面積を大きくす
る等の工夫も考えられるが、光検出装置の検出面には一
定の感度分布があり、受光面積を大きくしただけでは問
題は解決しない。
【0006】そこで、この発明は、照明光線を高入射角
とする場合であっても、反射率や透過率を簡易な方法で
正確に測定することができる分光光度計を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の分光光度計は、光源からの照明光を試料
の表面に入射させることによって前記試料から出射する
光を測定する分光光度計であって、前記照明光を前記試
料表面に入射させる際の開き角を±3゜以下に設定する
ことを特徴とする。
【0008】また、好ましい態様では、前記照明光を前
記試料表面に高入射角で入射させることを特徴とする。
【0009】また、好ましい態様では、前記試料から出
射する光に基づいて、絶対反射率、相対反射率、及び透
過率のいずれかを計測することを特徴とする。
【0010】また、好ましい態様では、前記試料を収容
する試料室と、当該試料室に所定の雰囲気ガスを供給す
るガス導入装置と、当該試料室からガスを排気するガス
排気装置とをさらに備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係る分光光度計の実施形態について具体的に説明す
る。
【0012】〔第1実施形態〕図1は、第1実施形態の
分光光度計の構造を説明する図である。この分光光度計
は、反射率を測定するためのもので、サンプルSAを照
明する照明光を発生する光源部2と、光源部2からの照
明光を分光する分光部3と、サンプルSA上に入射させ
る照明光線を形成するビーム形成光学系4と、照明光線
の入出射角を調整する角度調整部5と、サンプルSAか
らの反射光の強度を検出する検出光学系6とを備える。
また、この分光光度計は、レファレンスRE側に照明光
を分岐して、サンプルSAのリファレンスREに対する
相対的な反射率の測定を可能にする参照光学系7を備え
る。
【0013】光源部2は、照明光を発生する光源21
と、この光源21からの照明光をスリットS1上に集光
する光学系22とを備える。なお、光源21は、測定波
長域や測定目的に応じて別の光源(レーザ光源やランプ
光源)に適宜変更可能になっている。この光源部2は、
気密室C1内に収容されており、この気密室C1には、
ガス源26からのガスを室内に導入するための入口ポー
ト27と、室内のガスを排気装置28に排気する出口ポ
ート29とが形成されている。
【0014】分光部3は、光源部2からの照明光を分光
するグレーティング31を備える。グレーティング31
は、必要な波長を選択するため、紙面に垂直な軸の回り
で回転可能になっている。この分光部3も、気密室C2
内に配置されており、この気密室C2にも、ガス源36
からのガスを室内に導入するための入口ポート37と、
室内のガスを排気装置38に排気する出口ポート39と
が形成されている。
【0015】ビーム形成光学系4は、光源部2からの照
明光のビーム形状を整形するビーム整形光学系41と、
サンプルSAを照明する際の照度を調節する減光フィル
タ42と、サンプルSAに入射させる照明光の偏光方向
を調節する偏光子43と、サンプルSAに入射させる照
明光線の開き角(入射光軸とこの入射光軸に対して最も
外れた角度で入射する照明光線との成す角度)を調節す
るレンズ系44とを備える。なお、減光フィルタ42や
偏光子43は、照明光の光路上から退避させることがで
きるようになっている。
【0016】角度調整部5は、サンプルSA上の測定ポ
イントに対して対称に配置された一対のミラー51、5
2を備える。両ミラー51、52は、位置や回転角を変
更できるようになっており、サンプルSAに入射させる
照明光線の光軸の角度(入射角)と、サンプルSAから
取り出す検出光の光軸の角度(出射角)とを調節するこ
とができる。図示の場合、任意の入射角に対してこれと
等しい出射角を設定して、様々な入射角で正反射光を検
出できるようになっている。
【0017】検出光学系6は、サンプルSAからの検出
光を適所に導く一対のミラー61、62と、迷光等の入
射を防ぐスリット63と、スリット63を通過した検出
光を受けてこれを光電変換して検出光の強度に対応する
電気信号を出力する光電子増倍管64とを備える。
【0018】参照光学系7は、ビーム形成光学系4から
の照明光を交互に反射したり通過させるチョッパ71
と、チョッパ71を通過した照明光の光路上に進退可能
に配置され、リファレンスREへの照明光の供給をオン
・オフする遮光板72と、リファレンスREに入射させ
る照明光の入射角とリファレンスREから取り出す検出
光の出射角とを調節する一対のミラー73、74と、ミ
ラー74で反射された検出光を検出光学系6のミラー6
2に導くミラー75とを備える。チョッパ71は、円板
状の反射鏡71aと、この反射鏡71aを定速で回転さ
せるモータ71bとを備える。反射鏡71aの周囲に
は、適当な間隔で切欠が形成されており、適当な周期で
サンプルSAとリファレンスREとに照明光が交互に供
給される。サンプルSAとして基板上に薄膜を形成した
ものをセットし、リファレンスREとしてサンプルSA
と同一の基板で未コートのものをセットすれば、相対反
射率の測定が可能になる。なお、リファレンスREの位
置に完全なミラーを配置することなどにより、絶対反射
率を求めることができる。
【0019】以上の角度調整部5、検出光学系6、及び
参照光学系7は、試料室を兼ねる気密室C3中に配置さ
れており、この気密室C3には、ガス源86から室内に
ガスを導入するための入口ポート87と、室内のガスを
排気装置89に排気する出口ポート88とが形成されて
いる。
【0020】以下、図1の分光光度計の動作について説
明する。まず、サンプルSAを(必要に応じてリファレ
ンスREも)気密室C3内にセットする。次に、光源部
2からの照明光を分光部3、ビーム形成光学系4等を介
してサンプルSAの表面に入射させる。この際、サンプ
ルSA表面への照明光の入射角は、角度調整部5によっ
て高入射角に設定される。ここで、高入射角とは、一般
にサンプルSA表面への入射角が45゜程度以上の斜入
射状態を意味する。また、サンプルSA表面に入射する
照明光線の開き角は、レンズ系44やビーム整形光学系
41等の調節によって±3゜以下に設定される。サンプ
ルSAからは正反射光が検出光として出射するが、この
検出光は、光電子増倍管64で光電変換される。この
際、グレーティング31の角度を変化させれば、反射率
の波長分布を求めることができる。
【0021】以上では、相対反射率の測定や絶対反射率
の測定について説明したが、角度調整部5を省略して、
チョッパ71の反射鏡71aとミラー61との間にサン
プルSAを配置し、サンプルSAの姿勢を適宜設定して
入射角を調節すれば、透過率の測定も可能になる。
【0022】紫外領域(通常300nm以下)における
測定では、酸素の吸収によって200nm以下の光が減
衰することを考慮しなければならない。また、このよう
な紫外光を吸収した酸素はオゾンとなり、250nmか
ら260nm付近にも吸収を持ち、発生したオゾンによ
って光学系がダメージを受ける。よって、このような紫
外領域での測定では、気密室C1〜C3において、不活
性ガス、または窒素ガスなどをパージするか、真空とす
る必要がある。
【0023】このため、気密室C1〜C3内は、例えば
常圧下で、酸素分圧を1×10-2Torr以下、或いは
酸素濃度を0.01%以下とすることができ、紫外領域
で酸素による吸収を防止することによって正確な計測が
可能となっている。この際、大気等の酸素含有気体を不
活性ガス(例えばヘリウム、アルゴン等)、窒素ガス、
或いはこれらの混合ガスに置換することで、紫外領域で
より正確な計測が可能となる。また、不活性ガスや窒素
ガスの純度が99.99%以上であれば、紫外領域でよ
り正確な計測が可能となる。
【0024】また、気密室C1〜C3は、耐真空度が1
×10-6Torr以下となっており、サンプルSA等を
真空下に置くことによっても、紫外領域で正確な分光光
度の計測が可能となっている。
【0025】また、光源21としてレーザ装置を用いた
場合、ビーム形成光学系4で特段の工夫をすることな
く、サンプルSA面での照明光線の開き角を±3°以下
にすることができる。ただし、光源21にレーザ装置を
用いる場合には、サンプルSAと測定目的に応じて適当
な減光フィルタ42を光路中に挿入する。特に300n
m以下の紫外領域における測定では、酸素の吸収により
200nm以下の光が減衰することを考慮して、減光フ
ィルタ42の透過率を適宜設定する必要がある。
【0026】一方、光源21として、重水素ランプ、キ
セノンランプ、ハロゲンランプ等の広帯域のランプ光源
を用いた場合、照明光量を確保しようとするとサンプル
SA面での照明光線の開き角が大きくなる傾向があるの
で、レンズ系44やビーム整形光学系41等を適宜調節
して、照明光量を確保したままで開き角を±3°以下に
設定する。
【0027】以下、図1に示すような分光光度計を用い
た測定の具体的な実施例について説明する。
【0028】(第1実施例)波長365nm、入射角5
5°で使用するミラーの設計を行い、この設計に基づい
て作製したサンプルSAについて、図1の装置で絶対反
射率の測定を行った。光源21として重水素ランプを用
い、サンプルSA面での照明光線の開き角が±3°にな
るように設定し、入射角50°〜60°の範囲で測定を
行った。図2はその結果を示すグラフである。グラフか
ら、サンプルSAの理論上の反射率である設計値(実
線)と、サンプルSAの実際の反射率である実測値(点
線)とがほぼ一致することがわかる。
【0029】(第2実施例)波長248nm、入射角5
5°で使用するミラーの設計を行い、この設計に基づい
て作製したサンプルSAについて、図1の装置で絶対反
射率の測定を行った。光源21として重水素ランプを用
い、サンプルSA面での照明光線の開き角が±3°にな
るように設定し、入射角50°〜60°の範囲で測定を
行った。図3はその結果を示すグラフである。グラフか
ら、サンプルSAの理論上の反射率である設計値(実
線)と、サンプルSAの実際の反射率である実測値(点
線)とがほぼ一致することがわかる。
【0030】(第3実施例)波長193nm、入射角7
8°で使用するミラーの設計を行い、この設計に基づい
て作製したサンプルSAについて、図1の装置で絶対反
射率の測定を行った。光源21としてArFエキシマレ
ーザを用い、入射角70°〜85°の範囲で測定を行っ
た。なお、ArFエキシマレーザの場合、サンプルSA
面での照明光線の開き角が±0.1゜以下になる。
【0031】このような紫外領域の測定では、サンプル
SAのセット後、光源21であるArFエキシマレーザ
を点灯させる前に、気密室C1〜C3内の雰囲気を制御
する必要がある。具体的には、純度99.999%の窒
素ガスを各気密室上部に設けた入口ポート27、37、
87から5〜20リットル/分の流量で導入し、各気密
室下部に設けた出口ポート29、39、88から排気し
た。また、置換の効率を上げるため、数分間ロータリー
ポンプでの排気を行い続いてガス導入を行う動作を数回
繰り返した。このようにしてガス置換を行った後、光源
21を点灯させ、安定後、窒素ガスの供給・排気の流量
を5リットル/分以下に設定した。
【0032】図4はその結果を示すグラフである。グラ
フから、サンプルSAの理論上の反射率である設計値
(実線)と、サンプルSAの実際の反射率である実測値
(実線)とが完全に一致することがわかる。
【0033】(第4実施例)第4実施形態は、第3実施
形態の変形例である。サンプルSAは、第3実施例のも
のと同一である。入射角の範囲も第3実施例と同一と
し、気密室C1〜C3内の雰囲気の制御も第3実施例と
同一とした。ただし、光源21として重水素ランプを用
い、レンズ系44等を調節してサンプルSA面での照明
光線の開き角が±3°になるように設定した。図4に示
すように、設計値(実線)と実測値(点線)とがほぼ近
似できることが分かる。つまり、ほぼ信頼性のある実測
値を得ることができることが分かる。
【0034】以下、従来型の分光光度計による測定結果
に対応する比較例について説明する。
【0035】(第1比較例)サンプルSAは、第1実施
例のものと同一である。光源21や入射角の範囲も第1
実施例と同一とした。ただし、レンズ系44等を調節し
てサンプルSA面での照明光線の開き角が±5.7°に
なるように設定した。図2に示すように、設計値(実
線)と実測値(一点鎖線)とがかなり相違することが分
かる。つまり、この比較例では、十分信頼性のある実測
値を得ることができていない。
【0036】(第2比較例)サンプルSAは、第2実施
例のものと同一である。光源21や入射角の範囲も第2
実施例と同一とした。ただし、レンズ系44等を調節し
てサンプルSA面での照明光線の開き角が±5.7°に
なるように設定した。図3に示すように、設計値(実
線)と実測値(一点鎖線)とがかなり相違することが分
かる。つまり、この比較例では、十分信頼性のある実測
値を得ることができていない。
【0037】(第3比較例)サンプルSAは、第3、4
実施例のものと同一である。光源21や入射角の範囲も
第3、4実施例と同一とした。ただし、レンズ系44等
を調節してサンプルSA面での照明光線の開き角が±
5.7°になるように設定した。図4に示すように、設
計値(実線)と実測値(一点鎖線)とがかなり相違する
ことが分かる。つまり、この比較例では、十分信頼性の
ある実測値を得ることができていない。
【0038】〔第2実施形態〕図5は、第2実施形態の
分光光度計の構造を説明する図である。この分光光度計
では、プリズムの透過率を測定することができる。第2
実施形態の分光光度計は、第1実施形態の分光光度計を
変形したものであり、同一部分には同一の符号を付して
重複説明を省略する。
【0039】この分光光度計では、光源部2からの照明
光を、分光部3、ビーム形成光学系4を介してプリズム
状のサンプルSAの表面に入射させる。この際、サンプ
ルSA表面への照明光の入射角は適当な入射角に設定さ
れる。また、サンプルSA表面に入射する照明光線の開
き角は、レンズ系44やビーム整形光学系41等によっ
て±3゜程度に設定される。サンプルSAからは屈折光
が検出光として出射するが、この検出光は、光電子増倍
管64で光電変換される。
【0040】以下、図5に示すような分光光度計を用い
た測定の具体的な実施例について説明する。
【0041】(第1実施例)波長193nm、入射角6
0°で使用するプリズムの設計を行い、この設計に基づ
いて作製したサンプルSAについて、図5の装置で透過
率の測定を行った。光源21としてArFエキシマレー
ザを用い、入射角60°、サンプルSA面での光線径を
10mmに設定して測定を行った。気密室C1〜C3に
は、純度99.999%の窒素ガスを各気密室上部に設
けた入口ポート27、37、87から5〜20リットル
/分の流量で導入し、各気密室下部に設けた出口ポート
29、39、88から排気した。また、置換の効率を上
げるため、数分間ロータリーポンプでの排気を行い続い
てガス導入を行う動作を数回繰り返した。このようにし
てガス置換を行った後、光源21を点灯させ、安定後、
窒素ガスの供給及び排気の際の流量を5リットル/分以
下に設定した。その結果、光電子増倍管64の受光面で
の検出光の光線径は8.3mmであった。
【0042】(第2実施例)サンプルSAは、第1実施
例のものと同一である。入射角も第1実施例と同一とし
た。ただし、光源21として重水素ランプを用い、サン
プルSA面での光線径を10mmに設定して測定を行っ
た。サンプルSA面での光線の開き角は±3°となって
いる。その結果、受光素子の面での光線径は17.4m
mであった。
【0043】以下、従来型の分光光度計による測定結果
に対応する比較例について説明する。
【0044】(第1比較例)サンプルSAは、第1実施
例のものと同一である。入射角も第1実施例と同一とし
た。ただし、光源21として重水素ランプを用い、サン
プルSA面での光線径を10mmに設定して測定を行っ
た。サンプル面での光線の開き角は±5.7°となって
いる。その結果、受光素子の面での光線径は26.7m
mであった。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の分光光度計によれば、前記照明光を前記試料表面に
入射させる際の開き角を±3゜以下に設定するので、試
料表面への照明光の入射角をより精密に制御して正確な
分光測定を行うことができる。
【0046】また、好ましい態様によれば、前記照明光
を前記試料表面に高入射角で入射させるので、照明光の
開き角が誤差要因となり易い高入射角の測定で精密な測
定結果を得ることができる。
【0047】また、好ましい態様によれば、前記試料か
ら出射する光に基づいて絶対反射率、相対反射率、及び
透過率のいずれかを計測するので、照明光を試料表面に
高入射角の光線として入射させる場合等において、正確
な絶対反射率、相対反射率、及び透過率を得ることがで
きる。
【0048】また、好ましい態様では、前記試料を収容
する試料室と、当該試料室に所定の雰囲気ガスを供給す
るガス導入装置と、当該試料室からガスを排気するガス
排気装置とをさらに備えるので、紫外域での測定をより
正確なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の分光光度計の構造を説
明する図である。
【図2】具体的実施例及び比較例を説明する図である。
【図3】具体的実施例及び比較例を説明する図である。
【図4】具体的実施例及び比較例を説明する図である。
【図5】第2実施形態の分光光度計の構造を説明する図
である。
【符号の説明】
2 光源部 3 分光部 4 ビーム形成光学系 5 角度調整部 6 検出光学系 7 参照光学系 21 光源 22 光学系 26 ガス源 27 入口ポート 28 排気装置 29 出口ポート 31 グレーティング 41 ビーム整形光学系 42 減光フィルタ 43 偏向子 44 レンズ系 64 光電子増倍管 71 チョッパ 72 遮光板 C1〜C3 気密室 RE リファレンス SA サンプル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照明光を試料の表面に入射さ
    せることによって前記試料から出射する光を測定する分
    光光度計であって、 前記照明光を前記試料表面に入射させる際の開き角を±
    3゜以下に設定することを特徴とする分光光度計。
  2. 【請求項2】 前記照明光を前記試料表面に高入射角で
    入射させることを特徴とする請求項1記載の分光光度
    計。
  3. 【請求項3】 前記試料から出射する光に基づいて、絶
    対反射率、相対反射率、及び透過率のいずれかを計測す
    ることを特徴とする請求項1記載の分光光度計。
  4. 【請求項4】 前記試料を収容する試料室と、当該試料
    室に所定の雰囲気ガスを供給するガス導入装置と、当該
    試料室からガスを排気するガス排気装置とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項1記載の分光光度計。
JP3032998A 1998-01-29 1998-01-29 分光光度計 Withdrawn JPH11211566A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007322321A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Shimadzu Corp 光度計
JP2012247431A (ja) * 2012-08-07 2012-12-13 Shimadzu Corp 光度計を用いた試料測定方法

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