JPH11210622A - シリンダー部封止構造 - Google Patents

シリンダー部封止構造

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JPH11210622A
JPH11210622A JP10013884A JP1388498A JPH11210622A JP H11210622 A JPH11210622 A JP H11210622A JP 10013884 A JP10013884 A JP 10013884A JP 1388498 A JP1388498 A JP 1388498A JP H11210622 A JPH11210622 A JP H11210622A
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Japan
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piston
cylinder
ring
groove
sealing structure
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JP10013884A
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Daiki Ebihara
大樹 海老原
Masaya Watada
雅哉 和多田
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Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高頻度人工呼吸器のピストン部の封止に好適な
シリンダー部封止構造を提供する。 【解決手段】ポンプを構成するシリンダー内周面1に摺
動自在に配置したピストン2の外周に溝5を形成し、該
溝の内周に所定の空気層6を形成するべく弾性体4を配
置し、この弾性体の外周にピストンリングを配置して、
前記ピストンリングによりシリンダーの内周面11との
間の気密状態を保持すべく構成したシリンダー部封止構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高頻度人工呼吸器
のピストン部の封止に好適なシリンダー部封止構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高頻度人工呼吸器のピストン部の封止構
造を図面を参照して説明すると、図はピストンとシリン
ダとの接触部の拡大図であり、11はシリンダー内周
面、12はピストン、13は2重ピストンリングであ
り、前記ピストン12はシャフト14に固定されこのシ
ャフト14は図示せぬアクチュエータに連結されてお
り、アクチュエータが作動することによりピストン13
が図中左右方向に往復動してシリンダー内の室15を拡
大縮小しポンプ作用をする構成となっている。
【0003】上記2重ピストンリング13は耐久性を増
すために同じ厚さのピストンリングを2枚重ねた状態で
ピストンの外周に形成した溝12a内に嵌合されてお
り、ピストンリング外周とシリンダーの内周面11とが
当接して気密構造を形成するようになっている。ピスト
ンリング13は図のように周囲の一か所に切れ目13a
が入れてあり、この切り目13aを開いてピストン12
の溝12aに嵌合できるようになっている。またピスト
ンリング13は、シリンダー内周面11との摺動抵抗を
小さくするために、テフロン等の潤滑性に富んだ材料を
等で構成されている。
【0004】ところで、高頻度人工呼吸器は肺に負担を
かけることなく、肺胞における酸素および炭酸ガスの移
動を効率良く行うことのできるものであるが、毎分90
0回もの呼吸を行う必要があり、十分なガス換気量を得
ることが困難なため、現在新生児用しか実用化されてい
ない。さらに、上述した従来型の高頻度人工呼吸器に係
わるシリンダー封止構造では、人工呼吸器の使用時間が
長くなるとピストンリングから空気のリークが発生し、
耐久性の点で問題がある。また、リークを無くすため
に、シリンダーとピストンリングとの嵌め合いを相当き
つくすると、今度は作動時にピストンリングとシリンダ
ーとの間で摩擦熱が発生し、人工呼吸器の故障の原因と
なる等の問題を抱えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、ピ
ストンの円周方向に形成した溝内の底部に空気層を設
け、その上から弾性に富んだ材料で形成されたOリング
等を嵌め込み、さらにその上にテフロン等の耐磨耗性、
耐熱性に優れた材料からなるピストンリングを嵌め込ん
だシリンダー封止構造を提案することにより、上述の問
題点を解決することを目的とする。
【0006】本発明では、Oリングの内周側に空気層を
形成することにより封止構造の耐久性が向上し、また、
ピストンリングにかかる接触圧を空気とOリングの弾性
によって緩和することにより、磨耗や摩擦熱の発生を低
減できる。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明の採用し
た技術解決手段は、ポンプを構成するシリンダー内に摺
動自在に配置したピストンの外周に溝を形成し、該溝の
内周に弾性体を配置し、この弾性体の外周にピストンリ
ングを配置して、前記ピストンリングによりシリンダー
の内周面11との間の気密状態を保持すべく構成したシ
リンダー部封止構造であり、
【0008】ポンプを構成するシリンダー内に摺動自在
に配置したピストンの外周に溝を形成し、該溝の内周に
所定の空気層を形成するべく弾性体を配置し、この弾性
体の外周にピストンリングを配置して、前記ピストンリ
ングによりシリンダーの内周面11との間の気密状態を
保持すべく構成したシリンダー部封止構造である。
【0009】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の実施形態に係わるシリン
ダー封止構造の概念断面図である。図において、1はシ
リンダー内周面、2はピストン、3はテフロン等の耐磨
耗性、耐熱性に優れた材料からなるピストンリング、4
は弾性体で形成されたOリング、5は前記Oリング4お
よびピストンリング3を嵌合するためにピストンの外周
に形成した溝である。なお前記ピストンリング3は従来
のピストンリングと同様に切れ目を備えており、この切
れ目をひらいてピストンに嵌合することができる。
【0010】前記ピストン2の外周に形成する溝5は、
Oリング4内周側に後述する空気層6を形成することが
できるようなOリング4の幅よりも小さい幅の溝5aを
備えている。溝5内に配置するピストンリング3は耐磨
耗性、耐熱性に優れた材料から形成され、図示のように
ピストン2の移動方向に2枚重ねて設けられている。ま
たOリング4はピストンリング3に対して半径方向外周
に向けた付勢力を発揮するように弾性に富んだ材料で構
成されている。
【0011】ピストン2の外周に形成した溝5にOリン
グ4を嵌合すると、Oリング4は自身の幅よりも狭い幅
の溝5a内には入り込むことができず、この結果、Oリ
ング4の内周面1側には空気層6が形成されることにな
る。またOリング4の外周には上述したピストンリング
3が2重に設けられ、Oリング4により前記ピストンリ
ング3を半径方向外側に向けて付勢するようになってい
る。こうしてOリング4およびピストンリング3を嵌合
したピストン2は図のようにシリンダ内周面1に嵌合さ
れて使用される。なお図中V1、V2はバルブ、Aはピ
ストンを駆動するためのアクチュエータ、Sはピストン
に取り付けたシャフトである。
【0012】上述のように構成されたピストンリング3
はOリング4の弾性によりシリンダーの内周面1に常時
押圧され気密性を確保するとともに、ピストンリング3
とシリンダー内周面1との当接圧が一定であるため摩擦
熱の発生も少なく、耐久性の向上を図ることができ、上
記シリンダー封止構造は高頻度人工呼吸器等のポンプに
使用することができ、また、ピストンとシリンダーとの
摩擦も少ないため発熱をおさえることができ多量のガス
換気が可能となる。
【0013】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の趣旨の範囲内で種々の形態を実施するこ
とが可能である。たとえば、前述の空気層は必要に応じ
て省くことも可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、Oリングの内周側にO
リングを設け、このOリングの弾性力を利用してピスト
ンリングに所定の接触圧をあたえることができるように
したためシール性、耐久性を向上することができる。ま
た、Oリングの内周側に空気層を形成することにより封
止構造の耐久性がさらに向上し、また、ピストンリング
にかかる接触圧を空気とOリングの弾性によって緩和す
ることにより、磨耗や摩擦熱の発生を低減できる。この
ため、ガス換気量を増加した効率のより高頻度人工呼吸
器を得ることが可能となる、等の優れた効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係わるシリンダー封止構
造の概念断面図である。
【図2】 従来のシリンダー封止構造の断面図である。
【図3】 ピストンリングの正面図および側面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダー内周面 2 ピストン 3 ピストンリング 4 Oリング 5 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプを構成するシリンダー内に摺動自在
    に配置したピストンの外周に溝を形成し、該溝の内周に
    弾性体を配置し、この弾性体の外周にピストンリングを
    配置して、前記ピストンリングによりシリンダーの内周
    面11との間の気密状態を保持すべく構成したシリンダ
    ー部封止構造。
  2. 【請求項2】ポンプを構成するシリンダー内に摺動自在
    に配置したピストンの外周に溝を形成し、該溝の内周に
    所定の空気層を形成するべく弾性体を配置し、この弾性
    体の外周にピストンリングを配置して、前記ピストンリ
    ングによりシリンダーの内周面11との間の気密状態を
    保持すべく構成したシリンダー部封止構造。
  3. 【請求項3】前記ピストンリングは、ピストンの移動方
    向において2分割されて構成されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のシリンダー部封止構
    造。
  4. 【請求項4】前記ピストンリングはテフロンにて形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のシリンダー部封止構造。
  5. 【請求項5】前記ピストンに形成する溝の内部には弾性
    体よりも幅の狭い溝が形成されこの幅の狭い溝により空
    気層を形成すべく構成したことを特徴とする請求項2に
    記載のシリンダー部封止構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002323134A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Yamaha Motor Co Ltd シリンダにおけるピストン構造
GB2426312A (en) * 2003-01-06 2006-11-22 Leado Door Controls Ltd A seal arrangement for a piston of a piston and cylinder shock absorber
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