JPH11210041A - 排水器具 - Google Patents

排水器具

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JPH11210041A
JPH11210041A JP3216198A JP3216198A JPH11210041A JP H11210041 A JPH11210041 A JP H11210041A JP 3216198 A JP3216198 A JP 3216198A JP 3216198 A JP3216198 A JP 3216198A JP H11210041 A JPH11210041 A JP H11210041A
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JP
Japan
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drainage
flow rate
water
drain
trap
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JP3216198A
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English (en)
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Kazuhiro Sueyoshi
和廣 末吉
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TAISEI PREFAB CORP
Original Assignee
TAISEI PREFAB CORP
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】水封式トラップの残封水量を適正に保ち、破封
を防止する。 【解決手段】排水器具の排出口には、ストレーナ20が
取り付けられる。ストレーナ20は、有体円筒状の本体
からなり、底部21に接し孔24の開口面の一部を塞ぐ
ようになっている。つまみ部23は下端から外側の円筒
状壁部22に向かって複数形成される。規制リング30
は、円筒状壁部22内側に嵌挿されて底部21に接し、
孔24の開口面の一部を塞ぐようになっている。規制リ
ング30は径方向の幅が異なる多種のリングからなり、
予め決められた孔24の開口面積に対し、各種類毎に所
定の面積を塞ぐように設定されている。規制リング30
は孔24の開口面を塞ぐことにより、排水器具からの排
水流量を規制し、排水器具からの排水流量を床排水管の
排水許容流量以下に抑えるようになっている。 【効果】溜洗い後の排水時に破封を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の排水系に接続
される排水器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集合住宅、戸建住宅、商業用ビル、ホテ
ル等には、洗面器、洗髪器、掃除用流し、台所の流し等
の排水器具が設置される。排水器具4の排水口5は、図
7に示すように、建物に設けられた床排水管(排水系)
6に各種器具トラップ(水封式トラップ)2を介して接
続される。床排水管6は、図9の(A)に示すように、
排水立管(排水系)3に接続される。排水器具4には、
排水立管3、床排水管6内の下水臭気(悪臭、有害ガ
ス)や害虫を室内に侵入させないため、図9の(A)に
示すように、各種器具トラップ2の設置が義務づけられ
ている。しかしながら、立管排水時に、排水立管3内に
大きな負圧、正圧の空気圧力変動が生じると、中層(負
圧階)では、図9の(B)に示すように、上部よりの排
水流下時に立管内の空気量が不足して負圧(−40mmA
g)が生じ、器具トラップ封水が吸出し作用により引き
込まれて「ゴボゴボ騒音」を発しながら排出され、又下
層階(正圧階)では、図9の(C)に示すように、洗濯
排水時洗濯洗剤排水等による横主管の通気障害等により
正圧(+50mmAg)が生じ、「トラップ封水が跳ね出
し」器具周辺を汚すトラブルを招くことがある。また、
吸出しや跳ね出しで封水2が切れると(完全破封)、
「室内に下水臭気および下水有害ガスが侵入する」トラ
ブルに見舞われる。このため、排水立管3には圧力変動
を抑制するための種々の工夫が施されている。
【0003】洗面器、洗髪器、掃除用流し、台所の流し
等の排水器具4では、排水口5にストレーナが取り付け
られ、排水に含まれる髪の毛等の固形物を捕集するよう
になっている場合もある。床排水管6は、図7に示すよ
うに、およそ1/100〜1/50の勾配を持たせて設
置される。例えばSトラップ2の下端に接続される床排
水配管6は、配管排水許容流量N1 (L/S、Lはリッ
トル、Sは単位時間)が、口径、勾配、距離、曲り(エ
ルボ)の数等の条件によって決められる。床排水管6の
配管排水許容流量N1 は、口径や勾配に制限があるた
め、ある程度の数値以下に抑えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
例として洗面器(排水器具)4により溜洗いをする場
合、溜洗い前には、Sトラップ2では、図8の(A)に
示すように、所定のトラップ封水深さD1 (例えば、5
0mm以上)が確保されている。しかしながら、洗面器4
の排水量N2 (L/S)(N2 は、例えば洗面器4の排
水流量、排水口径又はストレーナが取り付けられている
場合、ストレーナの孔面積等により異なる。)が、床排
水管6の配管許容排水流量N1 より大きいと、溜洗い後
の排水時、Sトラップ2下流の床排水管6は洗面器4か
らの排水を円滑に呑み込むことができず、Sトラップ2
は自己サイホン作用により破封現象を生じるという問題
がある。自己サイホン作用により破封が発生すると、図
8の(B)に示すように、残封水深D2 ’(例えば、D
2 ’は16mm、残封水深D2 ’の水量D2 )が上記通常
の水深D1 ’(残封水深D1 ’の水量D1 )に比較して
浅くなる、すなわち、残封水量が40mm以下と少なくな
る。このため、排水立管3の排水流下時にわずかな負
圧、正圧の空気圧力変動が生じても、図9の(B)、
(C)に示すように、Sトラップ2に破封が生じ、室内
に下水臭気および下水有害ガスが侵入するという問題が
ある。係る破封の問題は、Sトラップだけでなく、Pト
ラップ、Uトラップ、わんトラップ等の水封式トラップ
全般についてもいえる。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、簡素な構成で、水封式トラップの残封水量を適正
に保ち、破封を防止することができる排水器具を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る排水器具
は、建物に設けられた排水系と水封式トラップを介して
接続される排水口に、排水系側の排水許容流量に応じて
排水の流量を規制し水封式トラップの残封水量を適正量
の範囲内に保持する流量規制装置を設けたものである。
【0007】本発明に係る排水器具では、排水口に流量
規制装置を設け、排水器具からの排水流量を規制し、排
水系側の排水許容流量以下に抑えるようにしたので、た
とえ、溜洗い後、排水しても、水封式トラップに自己サ
イホン現象が発生することがなく、残封水量を適正量の
範囲内に保持することができる。このため、排水系に許
容範囲内の負圧、正圧の空気圧力変動が生じても、水封
式トラップは残封水量が適正量の範囲内に保持されるの
で、破封することがない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施例により本発
明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る排水器具
を示す断面図、図2は図1の排水器具に設けられた流量
規制装置の断面図である。上記従来の構成と同一又は相
当部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例に係る排水器具14は、図1に示すように、洗
面器、洗髪器、掃除用流し、台所の流し等の水受け容器
である。この排水器具14の下端には、排水口15が形
成される。この排水口15は、Sトラップ12を介して
床排水管6、排水立管3(図7、図9参照)に接続され
る。
【0009】排水口15には、ストレーナ20が取り付
けられる場合があり、その場合には排水に含まれる髪の
毛等の固形物を捕集するようになっている。ストレーナ
20は、図2ないし図5に示すように、底部21とこの
底部21上面の中心に直立した筒部20aとを備えた有
体円筒状の本体からなり、筒部20aの上端には、上方
に突出するつまみ部23が形成される。また、底部21
には、図3に示すように、孔24が複数形成される。孔
24は、筒部20a下端から外側の円筒状壁部22に向
かって径方向に延びるとともに放射状に形成される。ま
た、底部21下面には、図4および図5に示すように、
リブ25が周方向の所定の位置に複数箇所(本実施例で
は4箇所)形成される。
【0010】ところで、このストレーナ20には、図2
に示すように、円筒状壁部22の内側に規制リング30
が嵌挿される。規制リング30は、底部21に接し、孔
24の開口面の一部を塞ぐようになっている。規制リン
グ30は径方向の幅が異なる多種のリングからなり、予
め決められた孔24の開口面積に対し、各種類毎に所定
の面積を塞ぐように設定されている。ストレーナ20は
排水口15から取り外し可能になっており、規制リング
30は床排水管6の排水許容流量N1 に応じて所定のリ
ングがストレーナ20に取り付けられる。規制リング3
0は孔24の開口面を塞ぐことにより、排水器具14か
らの排水流量を規制し、排水器具14からの排水流量N
2 を床排水管6の排水許容流量N1 以下に抑えるように
なっている(N2 <N1 )。又、流量規制手段を備え
た、すなわち、規制リング形状30を備えた、一体形の
流量規制ストレーナ20の場合も考えられる。
【0011】次に、上記実施例に係る排水器具14の作
用について説明する。まず、図2に示すように、ストレ
ーナ20に、規制リング30が取り付けられる。規制リ
ング30は、床排水管6の排水許容流量N1 に応じて排
水器具14からの排水流量N2 を床排水管6の排水許容
流量N1 以下に抑える所定のリングが選択される。又は
流量規制を備えたストレーナ20が選択される。規制リ
ング30が嵌挿されたストレーナ20は、排水口15に
取り付けられる。そして、排水器具14で溜洗いを行っ
た後、排水すると、排水は排水口15からストレーナ2
0を介してSトラップ12に流れ込み、Sトラップ12
から床排水管6に排出される。このとき、排水器具14
から排出される排水は、ストレーナ20に取り付けられ
た規制リング30により排水流量が規制され、床排水管
6の排水許容流量N1 以下でSトラップ12から床排水
管6に流れ込む。このため、たとえ、溜洗い後、排水し
ても、Sトラップ12に自己サイホン現象が多く発生す
ることがなく、残封水量D3 (図1参照、残封水深D
3 ’)を適正量の範囲(およそ50mm以上)に保持する
ことができる。従って、排水立管3に許容範囲内の負
圧、正圧の空気圧力変動が生じても、Sトラップ12は
残封水量D3 が適正量の範囲内に保持されるので、破封
することがない。
【0012】図6は、本発明の変形例に係る排水器具を
示すもので、この変形例に係る排水器具44は、溜洗い
後の排水時の排水性能が1.4〜2L/Sの流し用ワン
トラップである。この流しボール44の下端には、図6
に示すように、排水トラップ45が形成される。この排
水トラップ45には、上部に捕集筒50が、下部にわん
トラップ部42がそれぞれ設けられる。流しボール44
はゴミカゴ付トラップ45のわんトラップ部42を介し
て床排水管6、排水立管3に接続されるようになってい
る。捕集筒50は、全体に多数の孔54が穿設された円
筒状の金属筒から構成される。そして、ゴミカゴ付排水
トラップ45には、このわんトラップ部42の上流側に
図示しない流量規制リングが嵌装されたストレーナ60
が取り付けられる。このストレーナ60は排水トラップ
45内のわんトラップ部42の上流側であれば、どの場
所に取り付けてもよい。この変形例に係る排水器具44
も上記実施例と同様に、図示しない規制リングが、床排
水管6の排水許容流量N1に応じて排水器具44からの
排水流量N3 を床排水管6の排水許容流量N1 以下に抑
えるようになっている。そして、排水器具44で溜洗い
を行った後、排水すると、排水は流量規制ストレーナ6
0を介してわんトラップ部42から床排水管6に排出さ
れる際、図示しない規制リングにより排水流量が規制さ
れ、床排水管6の排水許容流量N1 以下でわんトラップ
部42から床排水管6に流れ込む。このため、たとえ、
溜洗い後、排水しても、わんトラップ部42に自己サイ
ホン現象が多く発生することがなく、残封水量を適正量
の範囲内に保持することができる。従って、排水立管3
に許容範囲内の負圧、正圧の空気圧力変動が生じても、
わんトラップ部42は残封水量が適正量の範囲内に保持
されるので、破封することがない。
【0013】なお、上記実施例および変形例では、規制
部材としてリングを用いているがこれに限られるもので
はなく、排水口の流路面を所定の部分塞ぐものであれば
よい。また、上記実施例では、規制リングを円筒状壁部
22に嵌挿するようにしているがこれに限られるもので
はなく、内側の筒部20aに嵌挿するようにしてもよ
い。又、流量規制部とストレーナ部を一体成形化しても
よい。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る排水器具
によれば、建物に設けられた排水系と水封式トラップを
介して接続される排水口に、排水系側の排水許容流量に
応じて排水の流量を規制し水封式トラップの残封水量を
適正量の範囲内に保持する流量規制装置を設けたことに
より、簡素な構成で、水封式トラップの残封水量を適正
に保ち、破封を防止することができ、良好な各種器具ト
ラップ性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る排水器具を示す断面図
である。
【図2】図1の流量規制装置の断面図である。
【図3】図1の流量規制装置の平面図である。
【図4】図1の流量規制装置の側面図である。
【図5】図1の流量規制装置の底面図である。
【図6】本発明の変形例に係る排水器具を示す断面図で
ある。
【図7】従来の排水器具と排水系との接続関係を示す説
明図である。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ、従来の排水器具に
接続されたSトラップにおける溜洗い排水前の状態を示
す説明図および溜洗い排水後の状態を示す説明図であ
る。
【図9】(A)は排水器具におけるトラップ封水の通常
の状態を示す説明図、(B)は排水立管側が負圧になっ
た際のトラップの破封状態を示す説明図、(C)は排水
立管側が正圧になった際のトラップの破封状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
2 水封式トラップ 3 排水立管(排水系) 6 床排水管(排水系) 12 Sトラップ(水封式トラップ) 14 洗面器(排水器具) 15 排水口 20 ストレーナ(流量規制装置) 30 規制リング(流量規制装置) N1 排水許容流量 D3 残封水量

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物に設けられた排水系と水封式トラッ
    プを介して接続される排水口に、排水系側の排水許容流
    量に応じて排水の流量を規制し水封式トラップの残封水
    量を適正量の範囲内に保持する流量規制装置を設けたこ
    とを特徴とする排水器具。
  2. 【請求項2】 排水系は床排水管と排水立管とから構成
    され、流量規制装置は床排水管の排水許容流量に応じて
    排水の流量を規制することを特徴とする請求項1に記載
    の排水器具。
  3. 【請求項3】 流量規制装置は、排水中に含まれる固形
    物を捕集する孔が形成されたストレーナと、この孔の開
    口面を所定の部分閉塞する規制部材とを備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の排水器具。
  4. 【請求項4】 ストレーナを、底部に孔が形成された有
    底筒状本体から構成し、規制部材を、上記本体の筒状壁
    部に嵌挿され孔の一部を塞ぐ規制リングから構成したこ
    とを特徴とする請求項3に記載の排水器具。
  5. 【請求項5】 規制リングは閉塞面積が異なる複数のリ
    ングのうち所望のリングを選択して用いることを特徴と
    する請求項4に記載の排水器具。
  6. 【請求項6】 ストレーナは、有底筒状本体の底部上面
    の中心に直立した筒状部上端から上方に突出するつまみ
    部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の排水
    器具。
JP3216198A 1998-01-29 1998-01-29 排水器具 Pending JPH11210041A (ja)

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