JPH11210040A

JPH11210040A - 浴室排水構造

Info

Publication number: JPH11210040A
Application number: JP1896498A
Authority: JP
Inventors: Fumio Moriuchi; 文夫森内
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1998-01-30
Filing date: 1998-01-30
Publication date: 1999-08-03

Abstract

(57)【要約】【課題】オーバーフロー水を一定の場所へあふれさす
事によって効率よく排水し、洗い場での入浴動作上、足
回りに支障をきたさず不安感のない入浴をすることがで
きる浴室排水構造を提供すること。【解決手段】浴槽１のオーバーフロー水を一定の場所
にあふれさせるように、浴室の壁２ａ側よりの浴槽の端
部に片寄らせて形成した流出部３と、浴槽１の外側にお
けるその流出部３の下方位置に、排水受け部４を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽のオーバーフ
ロー水の浴室排水構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴室は、浴槽のオーバーフロー水
が浴槽フランジにおける一辺全長の不特定の場所からこ
ぼれ出る浴槽を配して構成されていた。そのため、浴室
の洗い場側へオーバーフロー水が一気にあふれ、浴室出
入り口より水が流出する事を防止する為に、図３（ａ）
に示す如く浴槽１の長手方向にそって、又は図３（ｂ）
に示す如く出入り口５にそって、又は図３（ｃ）に示す
如く洗い場７の床面８の周り四辺に排水溝９を設け、グ
レーチング１０を敷設していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、掃除の煩わしさ、グレーチング１
０上を踏んで入浴する際不安感が生じるという点で問題
があった。

【０００４】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的は、オーバーフロー水を一定の場所へあふ
れさす事によって効率よく排水し、洗い場での入浴動作
上、足回りに支障をきたさず不安感のない入浴をするこ
とができる浴室排水構造を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の浴室排水構造は、浴槽のオーバーフ
ロー水を一定の場所にあふれさせるように、浴室の壁側
よりの浴槽の端部に片寄らせて形成した流出部を設け、
浴槽の外側におけるその流出部の下方位置に排水受け部
を設けた構成としたものである。従ってこの場合、浴槽
の端部に片寄らせて形成した流出部から流出した水は、
浴槽の外側におけるその流出部の下方位置に設けられた
排水受け部めがけて落下し、効率よく排水し床面に広が
ることがなくなるため、浴室出入り口より水があふれる
事を防止し、洗い場での入浴動作上足回りに支障をきた
さず不安感のない入浴をすることができる。

【０００６】また、請求項２記載の浴室排水構造は、請
求項１記載の浴室排水構造における流出部が形成された
側の浴室の壁以外の壁に、出入り口が設けられているこ
とを特徴としている。従ってこの場合、浴室への出入り
の際、排水受け部が足元の支障になることを排除するこ
とが可能となる。

【０００７】また、請求項３記載の浴室排水構造は、請
求項１又は２記載の浴室排水構造における流出部が形成
された側の浴室の壁に、カランが取り付けられているこ
とを、特徴としている。従ってこの場合、最も踏むこと
の少ない個所に排水受け部を設けることができ、洗い場
での入浴動作中、排水受け部が足元の支障になることを
排除することが可能となる。またカランから流出した水
は、床面に溢水する前に排水受け部から排水されるた
め、入浴者は床面に溢水することによる不快感から開放
される。

【０００８】また、請求項４記載の浴室排水構造は、請
求項１、２又は３記載の浴室排水構造における流出部が
形成された側の浴室の壁にそって、洗い場の床面に排水
溝を排水受け部として設けていることを、特徴としてい
る。従ってこの場合、浴槽の端部に片寄らせて形成した
流出部より落下してくるオーバーフロー水を受け止める
範囲が広くなり、その結果床面に溢水する可能性はさら
に少なくなるので、出入り口から水のあふれ出る可能性
もさらに少なくなる。

【０００９】また、請求項５記載の浴室排水構造は、請
求項１、２、３又は４記載の浴室排水構造における排水
受け部にグレーチングを敷設されていることを、特徴と
している。従ってこの場合、入浴動作上踏む事の少ない
位置にグレーチングが敷設されるので、入浴者の使い勝
手は良好である。また、床面を全面的にフラットな形状
にすることを可能とすることで、足元の不安定さを排除
し、デザイン性も良好な浴室となる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１及び図２は、各々、本発明の
請求項１乃至５全てに対応する一実施の形態を示した一
点透視図及び側面図である。

【００１１】この浴室排水構造は、浴槽１のオーバーフ
ロー水を一定の場所にあふれさせるように、浴室の壁２
ａ側よりの浴槽１の端部に片寄らせて形成した流出部３
と、浴槽１の外側におけるその流出部３の下方位置に、
排水受け部４を設けてなるものである。また、流出部３
が形成された側の浴室の壁２ａ以外の壁２ｂに、出入り
口５を設けてなるものである。また、流出部３が形成さ
れた側の浴室の壁２ａに、カラン６が取付けられている
ものである。また、流出部３が形成された側の浴室の壁
２ａにそって、洗い場７の床面８に排水溝９を排水受け
部４として設けてなるものである。また、排水受け部４
にグレーチング１０が敷設されているものである。

【００１２】この浴室には浴槽１及びこれに隣接する洗
い場７が備えられている。浴槽１のエプロン１１の上端
部には、流出部３の一態様として凹状の切り欠き部があ
る。また浴槽１の壁２ａ側のフランジを支えるデッキ中
央部には、浴槽カラン１２が備えられている。洗い場７
の壁２ｂ側には浴室への出入り口５が備えられており、
この出入り口５には開閉自在のドアが設置されている。
また洗い場７の床面８は、そのドア５の下枠と同一面上
に形成されたバリアフリー型の浴室となっている。床面
８の壁２ａ側には、排水受け部４として、壁２ａに沿っ
て、浴槽１側に排水口１４を設けてなる排水溝９が備え
られており、その排水溝９にはグレーチング１０が敷設
されている。また、この排水受け部４の上方位置に、カ
ラン６とそこから延設されるシャワーカラン１３が備え
られている。

【００１３】床面８と同一面上にあるドア５の下枠か
ら、オーバーフロー水があふれ出ることを防止している
のが、浴槽１のエプロン１１の上端部に設けられた流出
部３と、浴槽１の外側におけるその流出部３の下方位置
で、洗い場７の床面３の壁２ａ側に設けられたグレーチ
ング１０を備えた排水受け部４として設けられた排水溝
９との組み合わせである。

【００１４】従ってこの場合、浴槽１の端部に片寄らせ
て形成した流出部３から流出した水は、浴槽１の外側に
おけるその流出部３の下方位置に設けられた排水受け部
４めがけて落下し、効率良く排水され床面８に広がるこ
とがなくなるため、浴室出入り口５より水があふれる事
を防止し、洗い場７での入浴動作上、足回りに支障をき
たさず不安感のない入浴をすることができる。

【００１５】また、流出部３が形成された側の浴室の壁
２ａ以外の壁２ｂに、出入り口５が設けられていること
から、浴室への出入りの際、排水受け部４が足元の支障
になることを排除することが可能となる。

【００１６】また、流出部３が形成された側の浴室の壁
２ａに、カラン６が取り付けられることにより、最も踏
むことの少ない個所に排水受け部４を設けることがで
き、洗い場７での入浴動作中、排水受け部４が足元の支
障になることを排除することが可能となる。またカラン
６から流出した水は、床面８に溢水する前に排水受け部
４から排水されるため、床面８に溢水することによる不
快感から開放される。

【００１７】また、流出部３が形成された側の浴室の壁
２ａにそって、洗い場７の床面８に排水溝９を排水受け
部４として設けていることにより、浴槽１の流出部３よ
り落下してくるオーバーフロー水を受ける範囲が広くな
り、その結果床面８に溢水する可能性はさらに少なくな
る。

【００１８】また、排水受け部４にグレーチング１０を
敷設することにより、入浴動作上踏む事の少ない位置に
グレーチング１０が敷設されるので、入浴者の使い勝手
は良好である。また床面８を全面的にフラットな形状に
することを可能とすることで、足元の不安定さを排除
し、デザイン性も良好な浴室となる。

【００１９】またこの例においては、グレーチング１０
の敷設個所が一ヶ所で済むので、掃除が従来洗い場４周
にグレーチング１０が設けられていた場合に比べ、非常
に楽になる。

【００２０】またこの例においては、グレーチング１０
が出入り口５と対向する側で、かつカラン６取付け側に
設けられていることから、入浴者は入浴中グレーチング
１０を踏むことは少ない。したがってグレーチング１０
を踏んで入浴するという不安感から解消される。

【００２１】

【発明の効果】上述の如く、本発明請求項１記載の浴室
排水構造においては、浴槽の端部に片寄らせて形成した
流出部から流出した水が、浴槽の外側におけるその流出
部の下方位置に設けられた排水受け部めがけて落下し、
効率良く排水され床面に広がることがなくなるため、浴
室出入り口としてのドア部より水があふれる事を防止
し、洗い場での入浴動作上、足回りに支障をきたさず不
安感のない入浴を提供することが可能となる。

【００２２】また、特に本発明請求項２記載の浴室排水
構造においては、流出部が形成された側の浴室の壁以外
の壁に、出入り口が設けられていることにより、浴室へ
の出入りの際、排水受け部が足元の支障になることを排
除することが可能となる。

【００２３】また、特に本発明請求項３記載の浴室排水
構造においては、流出部が形成された側の浴室の壁に、
カランが取り付けられることにより、最も踏むことの少
ない個所に排水受け部を設けることができ、洗い場での
入浴動作中、排水受け部が足元の支障になることを排除
することが可能となる。またカランから流出した水は、
床面に溢水する前に排水受け部から排水されるため、床
面に溢水することによる不快感から開放される。

【００２４】また、特に本発明請求項４記載の浴室排水
構造においては、流出部が形成された側の浴室の壁にそ
って、洗い場の床面に排水溝を排水受け部として設けて
いることにより、浴槽の流出部より落下してくるオーバ
ーフロー水を受ける範囲が広くなり、その結果床面に溢
水する可能性はさらに少なくなるので、出入り口から水
のあふれ出る可能性がさらに少なくなる。

【００２５】また、特に本発明請求項５記載の浴室排水
構造においては、入浴動作上踏む事の少ない位置の排水
受け部にグレーチングを敷設することにより、床面を全
面的にフラットな形状にすることを可能とすることで、
足元の不安定さを排除し、デザイン性も良好な浴室とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態である浴室排水構造を示す
一点透視図である。

【図２】同浴室排水構造を示す断面図である。

【図３】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）各々、従来のグレーチ
ングの配置例を示した浴室の床の平面図である。

【符号の説明】

１浴槽２壁３流出部４排水受け部５出入り口６カラン７洗い場８床面９排水溝１０グレーチング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽のオーバーフロー水を一定の場所に
あふれさせるように、浴室の壁側よりの浴槽の端部に片
寄らせて形成した流出部と、浴槽の外側におけるその流
出部の下方位置に排水受け部を設けてなる浴室排水構
造。
【請求項２】流出部が形成された側の浴室の壁以外の
壁に、出入り口が設けられていることを特徴とする請求
項１記載の浴室排水構造。
【請求項３】流出部が形成された側の浴室の壁に、カ
ランが取付けられていることを特徴とする請求項１又は
２記載の浴室排水構造。
【請求項４】流出部が形成された側の浴室の壁にそっ
て、洗い場床面に排水溝を排水受け部として設けている
ことを特徴とする請求項１、２又は３記載の浴室排水構
造。
【請求項５】排水受け部にグレーチングが敷設されて
いることを特徴とする請求項１、２、３又は４記載の浴
室排水構造。