JPH11209545A - 改良された低温融解を示す耐衝撃性改良ポリ(塩化ビニル) - Google Patents

改良された低温融解を示す耐衝撃性改良ポリ(塩化ビニル)

Info

Publication number
JPH11209545A
JPH11209545A JP10183688A JP18368898A JPH11209545A JP H11209545 A JPH11209545 A JP H11209545A JP 10183688 A JP10183688 A JP 10183688A JP 18368898 A JP18368898 A JP 18368898A JP H11209545 A JPH11209545 A JP H11209545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
shell
core
polymer
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10183688A
Other languages
English (en)
Inventor
Jean Marie Brady
ジーン・マリー・ブラディ
Steven Richard Rapacki
スティーブン・リチャード・ラパツキ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JPH11209545A publication Critical patent/JPH11209545A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/56Organo-metallic compounds, i.e. organic compounds containing a metal-to-carbon bond
    • C08K5/57Organo-tin compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B13/00Conditioning or physical treatment of the material to be shaped
    • B29B13/02Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by heating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L27/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L27/02Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L27/04Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
    • C08L27/06Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2027/00Use of polyvinylhalogenides or derivatives thereof as moulding material
    • B29K2027/06PVC, i.e. polyvinylchloride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L51/00Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L51/003Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to macromolecular compounds obtained by reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S525/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S525/902Core-shell

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 添加された出発成分をブレンドに転化させる
間に改良された低温融解特性を示す、ポリ(塩化ビニ
ル)(PVC)と特定のアクリルコポリマーゴムベース
のコア/シェル耐衝撃性改良剤との強化された耐候性ブ
レンドを提供する。 【解決手段】 ポリ(塩化ビニル)は、そのシェルが主
としてメチルメタクリレートの重合単位50〜90部及
びC2〜C8アルキルアクリレートの重合単位10〜5
0部から形成され、そのコアが、主としてブチルアクリ
レートの重合単位である架橋コポリマーであるコア/シ
ェルアクリル耐衝撃性改良剤で耐衝撃性改良すると、改
良された融解挙動を示し、耐衝撃性改良剤のシェルがメ
チルメタクリレート単独から実質的に形成される場合よ
りもより低温でより速い速度で、完全な、融解した処理
可能なブレンドに転化させることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、混合された出発成分をブレンド
にする際に改良された低温融解特性を示す、ポリ(塩化
ビニル)(PVC)と特定のアクリルコポリマーゴムベ
ースのコア/シェル耐衝撃性改良剤との強靱な耐候性ブ
レンドに関する。
【0002】パイプ、樋、サイディング、窓枠などの用
途のための耐衝撃性改良ポリ(塩化ビニル)は、日光、
雨、ひょう、みぞれ又は水噴霧のような自然の要素に曝
露される室外用途においてかなり満足のゆく耐衝撃性及
び外観保持特性を有する。耐候性PVCのための耐衝撃
性改良剤は、20年に亙って市販されており、通常、ゴ
ム状のポリ(アルキルアクリレート)、通常はポリ(n
−ブチルアクリレート)をベースとするゴム状コアを有
するコア/シェル(しばしば、多段と称される)(メ
タ)アクリルポリマーをベースとするものである。
【0003】かかる改良剤をPVCとブレンドする際の
問題は、粉末又は他の出発材料の物理的ブレンドを、融
解した、完全な、凝集性の溶融ブレンドに配合する際の
融解には、長時間及び高温を必要とし、そのため、ブレ
ンド材料の生産速度を低下し、ブレンドの全熱履歴を増
大させ、PVCの熱分解の機会がより多くなるというこ
とである。これは、加工助剤又は潤滑剤を存在させるか
又は更なるコストがかかる熱安定剤を加えることによっ
てある程度補償することができるが、物理的ブレンド
を、得られるブレンドの特性を低下させることなしに、
より低い温度で且つより低いエネルギー必要量でより迅
速に「フラックス(flux)」させるか又は融解させ
ることがなお望ましい。強化ブレンド、即ち耐衝撃性改
良剤を含むブレンドに関してこの問題を解決することに
よって、凝集性のペレット、キューブ、成形体、押出体
などを、従来の耐衝撃性改良剤を用いて通常可能であっ
たものよりも、より少ない熱曝露で調製することが可能
になる。
【0004】Tessyieらのヨーロッパ未審査特許
217,397号においては、より軟質のアクリレート
組成物を作用させることによってPVC/アクリルポリ
マーブレンドにおけるPVCの不連続相から連続相への
転化に対する制御を低温で行なうことができることが教
示されているが、彼の添加剤組成物は、軟質であり、P
VCペレット、粉末又はビーズと混合するのを容易にす
るために考えられる粉末形態で作用させることが困難で
ある。更に、かかる添加剤は、通常、得られる融解ブレ
ンドの溶融粘度を実質的に低下させ、加工挙動を変化さ
せる。
【0005】Meunierの米国特許第4,542,
185号及び4,567,234号には、ブチルアクリ
レート/ブタジエンコポリマーコアをベースとするコア
/シェル耐衝撃性改良剤のための、(メチルメタクリレ
ートホモポリマーと比較して)より軟質なコポリマーの
外側シェルが教示されているが、ここでは、改良された
低温融解がブレンドを調製する際に得られることは教示
も開示もされていない。Ryanの米国特許第3,67
8,133号のようなより初期の特許においては、ブチ
ルアクリレートポリマーコアをベースとするコア/シェ
ル耐衝撃性改良剤のための、(メチルメタクリレートホ
モポリマーと比較して)同様により軟質なコポリマーの
外側シェルが教示されているが、同様に、改良された低
温融解がブレンドを調製する際に得られることは教示も
開示もされていない。
【0006】ここで、本発明者は、予期しなかったこと
に、ブチルアクリレートのホモポリマー又はブチルアク
リレートと、本明細書において定義されるより高級のア
ルキルアクリレートとのコポリマーをベースとし、好ま
しくは、多官能性モノマーも含むコアをベースとするコ
ア/シェル耐衝撃性改良剤のシェルのための狭い組成範
囲において、メチルメタクリレートと適当量の低級アル
キルアクリレートとのコポリマーの最終シェル重合を引
き続いて行うと、PVCの耐候性配合物に対して予期し
なかったことに、改良された低温融解性を与える容易に
単離できる粉末状改良剤を生成することを見出した。よ
り詳しくは、本発明者は、 (A)塩化ビニルのポリマー100部; (B)塩化ビニルのホモポリマーの熱分解に対する少な
くとも1種の安定剤0.5〜10部; (C)(I)コア/シェルポリマー100部を基準とし
て60〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
て、 (a)50〜90部のメチルメタクリレートの重合単
位; (b)10〜50部の少なくとも一つのアルキルアクリ
レート(ここで、アルキル基は2〜8個の炭素原子を有
する)の重合単位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
マー1〜25部;を含む組成物を完全なブレンドに融解
する方法であって、該融解が、 (1)シェルの組成がシェル100部を基準としてメチ
ルメタクリレートの重合単位が少なくとも95部である
ことを除いて全ての点で同等の対照組成物に関するもの
よりも少なくとも15%高い融解前トルク値(pre−
fusiontorque); (2)対照組成物に関するよりも長くなく、好ましくは
短い融解トルク(fusion torque)までの
時間; (3)対照組成物のものと少なくとも同等の色保持; を示すことを特徴とし、該方法が、 (i)塩化ビニルのポリマー、安定剤及びコア/シェル
ポリマーを緻密でないブレンドに混合し; (ii)該緻密でないブレンドを、剪断下に加熱及び混
合して、融解した、完全な、凝集性であるが不均質な溶
融体に転化し; (iii)溶融体を溶融処理し、冷却して、押出体、射
出成形体、カレンダーシート又はフィルム、圧縮成形
体、押出チョップトストランド又は再加工可能なペレッ
トの形態の有用な物品を形成する工程を含むことを特徴
とする方法を見出した。
【0007】本明細書及び特許請求の範囲においては、
本発明者らは以下の定義を用いるが、これらは、PVC
の処理及び耐衝撃性改良の技術の現在の状態におけるそ
れらの使用と矛盾しないと考えられる。
【0008】(a)緻密でないブレンド(non−co
mpacted blend):得られるブレンドの破
砕可能で非凝集性の性質によって示されるように、実質
的に融解が起こらない条件下で混合された成分のブレン
ド。
【0009】(b)融解した、完全で凝集性の溶融体
(fused, intimate,and cohe
sive melt):溶融体はレオロジー性の液体と
して挙動し、種々の成分の粒子が溶融体中に分散されて
おり、溶融体を冷却すると、連続的な非破砕性ブレンド
となる。
【0010】(c)不均一溶融体(non−homog
enous melt):溶融体を冷却すると、ポリ
(塩化ビニル)中に残留する結晶性を未だ示し、重合さ
れたままのポリ(塩化ビニル)の残留構造が未だある程
度は検出される。通常、PVCは、均一な溶融ブレンド
(分子スケールで均一であり、合成されたままのPVC
からの残留構造を示さないブレンド)に転化しないよう
に処理される。かかる均質化プロセスは大きな熱及び剪
断を必要とするので、ポリ(塩化ビニル)は相当分解さ
れる。
【0011】(d)対照組成物:本明細書及び特許請求
の範囲の全体に亙って、「対照組成物」という用語は、
PVC、安定剤、及びコア/シェル耐衝撃性改良剤を含
む組成物(ここで、PVC及び安定剤のタイプ及び量
は、本願において特許請求されているか又は記載されて
いる新規な組成物又は方法におけるものと同様のもので
ある)の予め融解された混合物か又は融解されたブレン
ドのいずれかを意味する。更に、コア/シェル改良剤の
量、コア/シェル改良剤におけるコアの量、コア/シェ
ル改良剤におけるコアの組成は、新規な組成物又は方法
におけるものと同様である。全ての対照組成物における
発明組成物からの唯一の相違は、コア/シェル改良剤の
シェルを構成するポリマー単位の比又は量であり、「対
照」シェルは、シェル100部を基準として少なくとも
95部のメチルメタクリレートの重合単位を有する。
【0012】本発明の別の態様においては、シェル内に
共重合されたアルキルアクリレートを有するコア/シェ
ル耐衝撃性改良剤を、 (I)コア/シェルポリマー100部を基準として60
〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
て、 (a)50〜85部のメチルメタクリレートの重合単
位; (b)20〜50部の少なくとも一つのアルキルメタク
リレート(ここで、アルキル基は4〜12個の炭素原子
を有する、例えばn−ブチル)の重合単位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
マーによって置き換えることができる。
【0013】本発明は、更に、シェルが、上記に教示し
た限界条件内で、アルキルアクリレート及びアルキルメ
タクリレートの両方の共重合されたポリマー単位を含む
方法及び組成物を包含する。
【0014】少なくとも一つの非共役多不飽和モノマー
は、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、ジア
リルフマレート、ジアリルマレエート、ジアリルイタコ
ネート及びアクリル酸又はメタクリル酸のグリコール若
しくはポリオールエステルからなる群から選択されるこ
とが好ましい。また、少なくとも一つの安定剤は、1〜
4部の有機スズエステル又は長鎖有機酸のカルシウム塩
であることが好ましい。更に、コアポリマーは、ブチル
アクリレートの重合単位97.5〜99.9部を含み、
シェル組成物におけるアルキルアクリレート又はアルキ
ルメタクリレートの重合単位のアルキル基がn−ブチル
であることが好ましい。n−ブチルアクリレートが特に
好ましい。
【0015】本発明者は、更に、 (A)塩化ビニルのポリマー100部; (B)塩化ビニルのホモポリマーの熱分解に対する少な
くとも1種の安定剤0.5〜10部; (C)(I)コア/シェルポリマー100部を基準とし
て60〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
て、 (a)50〜90部のメチルメタクリレートの重合単
位; (b)10〜50部のアルキルアクリレート(ここで、
アルキル基は2〜8個の炭素原子を有する)の重合単
位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
マー1〜25部;を含む溶融ブレンド組成物であって、
該組成物が、溶融ブレンド中に、 (1)シェルの組成がシェル100部を基準としてメチ
ルメタクリレートの重合単位が少なくとも95部である
ことを除いて全ての点で同等の対照組成物に関するもの
よりも少なくとも15%高い融解前トルク値; (2)対照組成物に関するよりも長くない融解トルクま
での時間; (3)対照組成物のものと少なくとも同等の色保持; を示すことを特徴とする組成物を見出した。
【0016】本発明者は、更に、 (A)塩化ビニルのポリマー100部; (B)塩化ビニルのホモポリマーの熱分解に対する少な
くとも1種の安定剤0.5〜10部; (C)(I)コア/シェルポリマー100部を基準とし
て60〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
て、 (a)50〜85部のメチルメタクリレートの重合単
位; (b)20〜50部の少なくとも一つのアルキルメタク
リレート(ここで、アルキル基は4〜12個の炭素原子
を有する)の重合単位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
マー1〜25部;を含む溶融ブレンド組成物であって、
該組成物が、溶融ブレンド中に、 (1)シェルの組成がシェル100部を基準としてメチ
ルメタクリレートの重合単位が少なくとも95部である
ことを除いて全ての点で同等の対照組成物に関するもの
よりも少なくとも15%高い融解前トルク値; (2)対照組成物に関するよりも長くない融解トルクま
での時間; (3)対照組成物のものと少なくとも同等の色保持; を示すことを特徴とする組成物を見出した。
【0017】本発明者らはさらに、溶融ブレンド組成物
中に使用されるコア/シェルコポリマーのシェルが、 a) 40〜90重量部のメチルメタクリレートの重合
単位、および b) 10〜60部のアルキルアクリレート(ここで、
アルキル基は2から8個の炭素原子を有する)の重合単
位、 であってもよいことを見いだした。
【0018】更に、融解トルクが起こるまでの時間及び
圧縮から融解前トルク最小値までの時間も、本発明のコ
ア/シェルポリマーが存在する場合にはメチルメタクリ
レートホモポリマー硬質シェルを有するそれらの類縁体
と比較して減少していることが注目される。この時間の
相違は、定量化するのはより困難であるが、両方の場合
においてより少ない熱/時間しか必要でないので、より
低い温度で起こる融解に直接関連する。比較定温試験法
による結果は、より低い処理温度で許容し得る融解を達
成する向上した能力に直接関連してはいないが、ここで
定義したパラメーターと、ペレットのための配合、有用
な物品へのブレンドの押出しなどのような操作における
より低温での処理を行なう能力との間に、直接的な相関
が独立して示された。
【0019】本発明は、大スケール処理装置における特
性をシミュレートするポリ(塩化ビニル)の融解に関す
る周知の試験における特性により定義される。ブレンド
の成分、即ち、PVC、耐衝撃性改良剤、及び適当な安
定剤、潤滑剤等は、まず、更なる外部加熱を加えること
なしに(約100〜110℃への多少の摩擦加熱が起こ
る)乾燥配合される。次に、粉末化されたブレンドを、
Haakeミキサーのボウルのような加熱したボウル中
に、撹拌しながら配置する。最初の配合物の質量及び混
合ブレードに対するトルクを、時間=0において記録す
る。次に、最小値へのトルクの低下があり、これは融解
前トルク値として定義される。通常の実験(図1参照)
においては、この最低値までの時間は約20秒である
が、もちろん、選択された混合装置、試料の量、配合及
び温度条件によって変化する。次に、トルクは、なだら
かなピークに上昇し、次にゆっくりと下降する。融解ト
ルクは厳密には一定でないが、下降が始まる時点を融解
トルクまでの時間として選択する。実際には、トルク
は、プラトー平衡値(通常は混合の約10分後に測定さ
れる)に平衡化し、最終的に安定化効果が克服されて、
PVCは分解及び架橋し始める(トルクの上昇が伴う)
が、適当な安定化が行われるため、このような融解挙動
は本発明では生じない。
【0020】図1において示されるように、融解前トル
クの値及び融解トルクまでの時間を測定して、適当な対
照試料と対比させることができる。図1においては、P
VC及び他の添加剤のマスターバッチ(但し耐衝撃性改
良剤を含まない)に関する曲線、そのシェルがポリ(メ
チルメタクリレート)である耐衝撃性改良剤に関する曲
線、及び同等の粒径及びコア/シェル比を有するが、そ
のシェルが82/18のメチルメタクリレート/ブチル
アクリレートコポリマーである耐衝撃性改良剤に関する
曲線が与えられている。融解前トルクは、非変性マスタ
ーバッチよりも対照耐衝撃性改良剤に関するものの方が
より高いが、コポリマーシェルを有する改良剤に関する
ものが非常に高いことが明らかである。更に、融解トル
クまでの時間は、延長されていないが、実際にはコポリ
マーシェルを有する改良剤に関する方がより短い。
【0021】塩化ビニルのポリマーは、ホモポリマーで
あっても、少なくとも85重量%が塩化ビニルの重合単
位であり、残りの単位が、ビニリデンクロリド、ビニル
アセテート、エチレン又はプロピレンの少なくとも一つ
であるコポリマーであってもよい。方法発明及び溶融ブ
レンド組成物発明の両方に対する別の好ましい態様にお
いては、塩化ビニルのポリマーが塩化ビニルのホモポリ
マーであるか、或いはブチルアクリレート以外のアルキ
ルアクリレートが2−エチルヘキシルアクリレートであ
るか、或いは少なくとも一つの非共役多不飽和モノマー
が0.5〜1.0重量%で存在することが好ましい。他
の可能な態様は、最終的なシェルポリマーが、更に、ア
ルキルメルカプタン、メルカプトエステルなどのような
メルカプタン連鎖移動剤から誘導される単位0.05〜
1.0重量%を含むことである。
【0022】非共役多不飽和モノマーの好ましい例は、
官能基:CH=CH-C(O)-、CH=C(CH)-C(O)-O-又はCH
=CH-CH-O-を示す。
【0023】かかるモノマーの例は、1,3−ブチレン
グリコールジアクリレート、1,4−ブチレングリコー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、アリルアクリレート、アリルメタクリレートな
どである。ジビニルベンゼン、1,3−ブチレングリコ
ールジメタクリレートなどのような他の多官能性モノマ
ーを用いることもできる。
【0024】高いガラス転移温度のシェルを存在させ、
並びに外側シェルとPVCマトリックスとの相溶性を与
えることによって、凝集又は噴霧乾燥による単離を助け
るために、多シェルのコア/シェル耐衝撃性改良剤のシ
ェルは、アルキルアクリレート(ここで、アルキル基は
2〜8個の炭素原子を有する)から誘導される重合単位
を35部以下で有することが好ましい。シェルは、ま
た、非共役多官能性モノマーを有することができ、多官
能性モノマーは、好ましくは、上記に定義するようなシ
ェル重合における全モノマーの0.3〜1.0重量%の
レベルで存在する。シェルは、また、場合によっては、
少量の、ビニル芳香族モノマー、(メタ)アクリロニト
リルなどのような他のモノマーを含んでいてもよい。
【0025】他の好ましい態様においては、第1の又は
コアポリマーの粒径は、400nm未満であり、コア/
シェルコポリマーのコアは、全コア/シェルポリマーの
60〜88重量%、好ましくは75〜85重量%を構成
する。かかる改良剤を、それらのエマルジョン調製物か
ら凝集又は噴霧乾燥によって単離して、傑出した衝撃効
果を示す自由流動性粉末(free−flowing
powder)を得ることができる。
【0026】凝集又は噴霧乾燥によるエマルジョンから
のコア/シェルポリマーの単離は、メチルメタクリレー
ト含有量が高い少量のポリマーとの共単離、或いは、シ
リカ又はカルシウムステアレート被覆炭酸カルシウムの
ような少量の粒子状添加剤との共単離によって補助する
ことができる。
【0027】添加剤ポリマーは、また、芳香族ポリエス
テル、ポリカーボネートなどのようなエンジニアリング
樹脂用の耐衝撃性改良剤としても有用である。かかる用
途のためには、これらは、ヒンダードフェノール、有機
イオウ化合物、有機ホスファイトなどのような熱安定剤
を含むことができ、これらは、エマルジョンから単離す
る際にコア/シェルポリマーに加えることができる。ポ
リ(塩化ビニル)における使用のためには、種々の理由
のために処理配合物中において安定剤が必要とされるの
で、添加剤ポリマーに安定剤を加える必要はあまりな
い。
【0028】本発明において用いられるコア/シェルポ
リマーは、ポリ(塩化ビニル)ホモ及びコポリマーの変
性のために最も有用である。ポリ(塩化ビニル)(PV
C)とブレンドする場合には、ブレンドは、また、有機
スズ化合物、有機鉛化合物、バリウム−カドミウム有機
塩、カルシウム−亜鉛有機塩などのような1以上のPV
C用熱安定剤0.5〜10部も含む。また、熱金属表面
からの解離を補助する潤滑剤、例えばワックス、オレフ
ィンポリマー、ある種のアクリルコア/シェルポリマ
ー、並びに融解を促進し溶融強度を向上させる加工助
剤、例えばメチルメタクリレートの高分子コポリマーを
含むこともできる。また、着色剤、フィラーなどを含む
こともできる。炭酸カルシウム(CaCO)のような
フィラーを約0.1から30部の量でブレンド中で使用
することができる。
【0029】メチルメタクリレートと共重合したアクリ
レートエステルを含むPVC加工助剤は、改良された融
解及び他の望ましいレオロジー特性を導くことが、当該
技術において示唆されている。しかしながら、加工助剤
の存在は、単離の際に耐衝撃性改良剤と組み合わされて
いても、或いは全配合物中に存在していても、その効果
を希釈することによって耐衝撃性改良剤の耐衝撃効率を
減じ、且つ押出ストランド、シート、構造体などにおけ
るより高いダイスエル(die swell)を引き起
こす可能性がある。したがって、低温における融解に寄
与する成分は、コア/シェル耐衝撃性改良剤の唯一の成
分又は主成分として存在することが望ましい。更に、こ
こで報告されたものと同様の研究において、融解挙動の
望ましい効果は、コア中のアクリレートモノマーの量を
増加させたり、アクリレートポリマーの別の層を生成さ
せた場合と対比して、アクリレートモノマーをシェル中
で共重合させた場合にみられることを示している。例え
ば、シェル中にブチルアクリレートの重合単位18%を
有し、コアポリマー70%又は60%を有する耐衝撃性
改良剤は、コア80%を有する同様の耐衝撃性改良剤よ
りも、改良された低温融解(ここで規定する試験によっ
て判断する)の点で劣ってはなく、これら3種類は全
て、コア80%及びメチルメタクリレートホモポリマー
シェルを有する同様の改良剤よりも有効である。
【0030】PVCの実際の加工は、当該技術において
周知であり、種々の装置を用いて行なうことができる。
第1に、塩化ビニルのポリマー、安定剤及びコア/シェ
ルポリマーを、最も一般的には配合装置中で外部加熱を
行うことなく混合することによって、緻密でないブレン
ドに配合する。成分は、一度で全て、或いは逐次的に混
合することができる。次に、緻密でないブレンドを、剪
断下に加熱及び混合し、それを、融解した、完全な、凝
集性であるが不均質な溶融体に転化させる。この混合
は、ニップにおいて剪断混合を行える加熱ミルロール上
で、押出機のバレル中で、Banburyミキサー中
で、或いは加熱及び剪断条件を変化させることができ、
融解したブレンドを排出するための手段が存在する同様
の装置において行なうことができる。
【0031】最後に、融解したブレンドは、その後の処
理、例えば射出成形のためにペレット化され、或いは圧
縮成形されるストランド又はミル加工シートとして排出
することができる。または、融解したブレンドは、適当
なダイ、サイジング装置、引き取りロールなどによっ
て、フィルム、カレンダーシート、異形押出物、例えば
窓フレーム又は射出成形物品に、直接加工することがで
きる。
【0032】ブレンドは、特に低温における靭性及び耐
候性が望ましい不透明な用途において有用である。用途
としては、家屋用のビニルサイディング、建築製品用の
ビニル異形押出物、及び建築装飾用の発泡体、パイプな
どが挙げられるが、これらに限定されない。有用な物品
の製造は、ビニル産業において周知の方法によって行な
われる。ブレンドは、粉末ブレンドから直接製造するこ
とができ、或いはまず成形又は押出のためのペレット又
はキューブに配合することができる。ビニルサイディン
グ又は異形構造体を製造するための公知の押出装置を用
いることができる。発泡剤を用いる場合には、ビニル用
の適当な発泡押出装置により良好な品質の発泡体を成形
することができる。
【0033】本発明のブレンドは、低分子量ポリ(塩化
ビニル)、例えば51のFikentscher K値
を有するものと共に用いると、ブレンドは良好な耐候性
及び向上した熱エージング特性を示すので、射出成形物
品を製造するための出発材料としても有用である。
【0034】ここで教示する耐衝撃性改良剤の更なる有
利性は、それらが、PVCマトリクス中に良好に分散す
るということである。主としてメチルメタクリレートの
重合単位であるシェルを有する対照改良剤成分を用いて
同等の処理条件において比較すると、変性されたシェル
成分を有する改良剤は、より低いゲル含量のミル加工シ
ート又は成形若しくは押出物品を生成し、これにより、
得られる物品に関してより良好な外観及びより清浄な表
面を与える。有利性は、満足できる分散を与えるための
混合条件がよりゆるやかで、このため加工中のブレンド
に対する熱的及び機械的ストレスが減少するという点で
ある。良好な分散と、より高い融解前トルク又はより低
温における良好な融解を達成するための能力との間に
は、直接的な相関はなく、実質的にポリ(メチルメタク
リレート)であるシェルを有するある種の市販のアクリ
ルベースの耐衝撃性改良剤は、加工後の良好な分散を示
すが、本発明の配合物に関してみられるより高い融解前
トルク又はより低温の加工温度における良好な融解は示
さない。
【0035】本発明の耐衝撃性改良剤のシェル構造に関
してある種の合成の変化を加えると、融解特性に対して
悪影響を与えた。シェルにメタクリル酸を加えたり、多
官能性不飽和モノマーなどによりシェルを架橋したり、
コア/シェルポリマーの形成後にメチルメタクリレート
の更なる「添加(chase)」を行なったり、別の
「ショット」でメチルメタクリレート及びアルキルアク
リレートを加えたり、或いはシェルにスチレンを加えた
りすると、全て、シェル成分としてポリ(メチルメタク
リレート)を有する対照試料と比較して同等か又はより
低い融解前トルクを生成ずる。
【0036】以下の記載は、本発明のPVCブレンド及
び処理における改良剤の調製及び使用の例である。
【0037】実施例 図1は、耐衝撃性改良剤を含まないもの、もしくはポリ
(メチルメタクリレート)ホモポリマーの外側シェルを
有するコア/シェル改良剤(実施例IM−1A)、また
はシェルがブチルアクリレートの重合単位18%を有す
る他は同様の耐衝撃性改良剤(実施例IM−C)を含
む、市販のマスターバッチMB−2を用いて187℃に
おいて測定した応答曲線を示す。これら三つの曲線によ
って、耐衝撃性改良剤を加えた場合の融解前トルクの上
昇、及びシェル中においてブチルアクリレートでメチル
メタクリレートを置換した場合の更なる上昇が、明瞭に
示される。これらによって、更に、融解前最小トルクま
での時間及び融解トルク領域への到達を示すピーク時間
までの時間の両方が、シェルポリマーにコモノマーを加
えることにより減少することが示される。
【0038】図2は、コア/シェル耐衝撃性改良剤のシ
ェル中におけるブチルアクリレートの0〜46%の種々
の量における効果を示す(改良剤ID−1B、−1C、
−1D及び−1E)。(この比較において、ある未知の
理由により、18.4%のBAを含む試料(ID−1
B)は、図1又は図5における同一の組成の試料に関し
てみられような向上した融解前トルクに関する挙動を示
さない。この単一の逸脱の理由は未知である。)図3
は、コモノマーが0〜47.1%の量のブチルメタクリ
レートである場合の同様の結果を示す(改良剤ID−2
A、−2B及び−2C)。図4は、シェル組成中におけ
る0〜21.4%の量の2−エチルヘキシルアクリレー
トの使用を示す(改良剤ID−3A、−3B及び−3
C)。図5は、シェル組成中における0〜31.5%の
量のエチルアクリレートの使用を示す(改良剤ID−4
A、−4B及び−4C)。図6は、シェル中に共重合し
ている18%のブチルアクリレートを有するが、種々の
条件下での噴霧乾燥によって単離されて、得られる粉末
の粒径が変化している耐衝撃性改良剤(ID−1A)の
5つの試料の中における改良の一貫性を示す。図2〜5
において研究した試料は全てマスターバッチMB−1を
用いて調製した。
【0039】製造例1〜3及び対照 これらの実施例は、ポリ(メチルメタクリレート)ホモ
ポリマーシェルを有する同様の組成物と対比して、粒径
約250nm及びシェル含量20重量%のコア/シェル
改良剤のより軟質なシェルコポリマー組成物の予期しな
かった有利性を示す。
【0040】この調製は、以下の表における実施例1−
Aである。多段階ポリマーを、以下の手順によってエマ
ルジョンで調製する(BAはブチルアクリレートであ
り、MMAはメチルメタクリレートであり、TMPTA
はトリメチロールプロパントリアクリレートであり、B
DAは1,3−ブチレングリコールジアクリレートであ
る)。窒素スイープのための手段、還流凝縮器、及びモ
ノマー及び開始剤を加えるための手段を取り付けた適当
な撹拌反応容器に、脱イオン水720g、BA/MMA
/メタクリル酸=52/46.7/1.3の粒径103
nmのラテックスの固形分45%のエマルジョン25
8.45g、氷酢酸0.38ml、及びすすぎ水35g
を入れる。窒素をスパージしながら混合物を45℃に1
時間加熱する。ここで、窒素を反応混合物上の雰囲気を
スイープするよう調節し、水63g中のナトリウムホル
ムアルデヒドスルホキシレート(SSF)(0.1%B
OM(モノマー基準))1.75gを加え、3分間撹拌
する。15分間での開始剤供給物の徐々の添加を開始し
た。供給物は、水54g中に乳化したクメンヒドロペル
オキシド(CHP)0.23ml及びナトリウムラウリ
ルスルフェートの28%溶液1.1gである。同時に又
はほぼ同時にナトリウムラウリルスルフェート28%溶
液25.78g、水460g、ブチルアクリレート(B
A)1413.49g、TMPTA 15.7g及びす
すぎ水35gを含む乳化モノマー混合物(EMM)21
0gを15分かけて加える。
【0041】3分間保持した後、約52℃である反応系
を、0.41gのCHP及び377gのEMMで12分
間にわたって処理した後、0.81gのCHP及び75
4gのEMMで11分間、次に0.59gのCHP及び
548gのEMMで4分間、次に0.42gのアリルメ
タクリレートで処理する。この時点で、反応温度は約9
2℃である。反応混合物を90分間保持する。予測固形
分を基準とする転化率は97.8%である。反応混合物
を冷却する。最終固形分を基準とする転化率は99.3
%であり、粒径は241nmである。
【0042】この架橋ゴム状ラテックス「コア」又は第
1段(970g)を、同様の反応容器に入れ、窒素を軽
くスパージしながら、52℃に45分間加熱する。窒素
をスイープ状態に調節し、ナトリウムラウリルスルフェ
ート28%溶液4.0g、メチルメタクリレート311
g、ブチルアクリレート68g、及び(0.004%B
OM)n−ドデシルメルカプタン1.8mlのモノマー
混合物を、一度に加え、5分間撹拌する。次に、水30
ml中のSSF(0.09g)及びすすぎ水10mlを
加え、撹拌を34分間継続した後、水30ml中の過硫
酸ナトリウム(NAPS)(0.28g)及びすすぎ水
10mlを加える。25分後、温度はピークを示し、混
合物温度は60℃にされる。エマルジョンの安定のため
に更なるSLS(28%溶液7.45g)を加える。次
に、ポリマーエマルジョンを濾過し、冷却した。粒径は
約250nmである。入口150℃、出口75℃での噴
霧乾燥によって、ポリマーをエマルジョンから単離す
る。カルシウムステアレート被覆カルシウムカーボネー
ト2.5重量%を加えて、単離特性を向上させる。試料
はIM−1Aと示し、シェル中にメチルメタクリレート
の重合単位82%及びn−ブチルアクリレート18%を
有している。
【0043】シェル中にn−ブチルアクリレートを含ま
せず、メチルメタクリレート378gを用いて、同様の
方法で対照試料を調製する。試料はIM−Cと示す。
【0044】シェル中のブチルアクリレート(或いは他
の(メタ)アクリレートコモノマー)の量を変化させ
て、同様の方法でIM−1シリーズの他の試料を調製す
る。図2はこれらを示す。更なるシリーズが、種々の量
の共重合ブチルメタクリレートに関して図3に、種々の
量の共重合2−エチルヘキシルアクリレートに関して図
4に、種々の量のエチルアクリレートに関して図5に示
される。これらの変動に関して、凝集剤として塩化カル
シウムを用いる凝集、及び加熱凝集剤及びエマルジョン
を用いる凝集によって単離が起こった。
【0045】
【表1】
【0046】融解前トルク、融解トルクまでの時間及び
色の測定を行なった融解曲線は、以下のようにして作成
した。
【0047】ボウル、撹拌パドル、及びトルクを測定す
るための装置を取り付け、ボウルを125℃に等温保持
し、50rpmで撹拌しているHaakeミキサー中
に、射出成形用に配合され、従って低分子量のPVCを
用いる配合物(MB−1)の充填物60gを配置する
(後の実験においては、配合及び/又は混合条件を変化
させることができる)。耐衝撃性改良剤の量を変化させ
ることができ、代表的な値は、全配合物を基準として
8.7%である(PVC樹脂100部あたり10部)。
【0048】
【表2】
【0049】粉末ブレンドを撹拌及び加熱すると、トル
クの鋭利な上昇を伴う緻密化が起こる(緻密化ピー
ク)。曲線のこの部分は、概して、過度に変動している
ので、記録しない。緻密化の点をt=0としてとり、次
に、トルクを時間の関数としてプロットする。代表的な
曲線(図1)においては、トルクは融解前に減少し、そ
のトルク(融解前トルクとして示される)を、曲線の最
小値において測定する。更なる混合を行なうと、融解が
起こり、トルクは上昇し、次に、融解トルクにおいて同
レベルになる。この融解トルクに到達するまでの時間を
記録する。平衡トルク及び減少値はプロットしない。
【0050】異形押出用に配合された第2の市販のマス
ターバッチ(MB−2)は、以下のものを含む(比率は
知られていない)。一般に、耐衝撃性改良剤6.7ph
rを用いる。
【0051】
【表3】
【0052】実施例2 この実施例は、耐衝撃挙動における特性の同等性及びト
ルク挙動における所望の変化を示す、種々のボウルパラ
メーター(bowl parameter)及び種々の
コア/シェル改良剤に関する衝撃強度の評価を表す。表
5においては、組成物IM−C、IM−1A及びIM−
1Cのコア/シェル改良剤を100部あたり10部(配
合物A)又は5部(配合物B)有する場合の二つの試験
条件に関する耐衝撃挙動及び融解挙動(Haakeボウ
ル)の値を記録する。粉末をボウルの頂部に入れてから
10分後において、平衡トルクを測定する。
【0053】配合物Aは上記記載のマスターバッチMB
−1である。配合物Bは、表4に示す窓異形物用マスタ
ーバッチ(MB−3)である。
【0054】
【表4】
【0055】アイゾッド衝撃試験においては、一連のノ
ッチ付バーを試験温度で破壊し、これらの示す延性破壊
(個々の試料に関して高い破壊値、>1060ジュール
/メートル)を、全試料のパーセントとして測定する。
試料を、10ミルのノッチを有する標準バーに圧縮成形
し、15個の試料にそれぞれの温度で衝撃を加えた。全
ての報告された試料は、±1℃のアイゾッド試験測定の
精度で、18〜20℃の範囲の延性−脆性遷移温度を有
する。
【0056】
【表5】
【0057】本実施例で示される予想外の結果は、本発
明のコア/シェル改良剤のフィラー高充填の際の潤滑効
果に対して改良を示し、耐衝撃性に対して改良効果を与
えることを示す。本発明のコア/シェル改良剤は、貯蔵
性とレオロジー特性に悪影響を及ぼすおそれのある加工
助剤の使用量の増大または潤滑剤の再調整をする必要な
しに、より多量のフィラー充填を可能とし、サイディン
グのようなビニル製品の必要とされる物理特性を達成す
ることを可能とする。
【0058】配合1は、典型的なPVCサイディング基
体と考えられる加工特性の基準として使用された。コス
トを低下させるために、配合2は使用する耐衝撃性改良
剤を減らし、炭酸カルシウムフィラー充填剤の量を増や
した。増加させたフィラーの効果は化合物の融解時間に
ついて劇的な効果を及ぼし、融解時間を3倍にした。評
価1のドロップダート衝撃試験(Drop Dart
Impact)の低い値に示されるように、この変動は
得られる押出物の物理特性を劣化させる。配合3は配合
物の融解を容易にするようにバランスをとることによ
り、加工の寄与を改良しようとするものである。内部潤
滑剤(ステアリン酸カルシウム)および加工助剤の量を
増大させ、外部潤滑剤は、パラフィンワックスの場合に
は減少させ、ポリエチレンワックスの場合には融解を促
進する傾向のものに変えた。この配合物の融解時間はよ
り短かったが、標準のものよりは長く、典型的なものの
2倍であった。評価2に示されたドロップダート衝撃試
験の結果は、配合物3と標準のものとの相対的な特性
は、配合物2と標準のものとの場合と同じであることを
示している。
【0059】配合4では、Paraloid KM−3
34を本発明のコア/シェル改良剤で置き換えた。その
他は配合3と同じである。本発明のコア/シェル改良剤
の融解に与える効果は劇的である。融解時間は標準化合
物と同じレベルまで低下する。他の化合物での変化は上
述の通りである。融解時間はKM−334耐衝撃性改良
剤を含み、この点でのみ相違する配合物の約半分になっ
ている。耐衝撃性に対する効果は、フィラー高充填化合
物である他の2つのものよりも、有意に増大している。
【0060】
【表6】
【0061】注:時間の単位は秒、トルクの単位はメー
トル−グラム、温度の単位は摂氏、エネルギーの単位は
Kmg、ブラベンダー(Brabender)条件:1
90℃、60RPM、チャージ42cc ドロップダート衝撃試験は、ASTM D−4226に
より、インチ−ポンド/ミルの単位でMFE(標準偏
差)として示された ブラベンダー条件:170/180/190/190
℃、40RPM
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、耐衝撃性改良剤を含まないもの、ポリ
(メチルメタクリレート)ホモポリマーの外側シェルを
有するコア/シェル改良剤(実施例IM−1A)、及び
シェルがブチルアクリレートの重合単位18%を有する
他は同様の耐衝撃性改良剤(実施例IM−C)を含む、
市販のマスターバッチMB−2を用いて187℃におい
て測定した応答曲線を示す。
【図2】図2は、コア/シェル耐衝撃性改良剤のシェル
中におけるブチルアクリレートの0〜46%の種々のレ
ベルを用いた図1と同様の応答曲線を示す。
【図3】図3は、コモノマーが0〜47.1%のレベル
のブチルメタクリレートである場合の同様の応答曲線を
示す。
【図4】図4は、シェル組成中における0〜21.4%
のレベルの2−エチルヘキシルアクリレートを使用した
場合の同様の応答曲線を示す。
【図5】図5は、シェル組成中における0〜31.5%
のレベルのエチルアクリレートを使用した場合の同様の
応答曲線を示す。
【図6】図6は、シェル中に共重合している18%のブ
チルアクリレートを有するが、種々の条件下での噴霧乾
燥によって単離されて、得られる粉末の粒径が変化して
いる耐衝撃性改良剤(ID−1A)の5つの試料におけ
る同様の応答曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン・リチャード・ラパツキ アメリカ合衆国ペンシルバニア州18947, パイパーズビル,ゲッデス・ウェイ・5543

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)塩化ビニルのポリマー100部; (B)塩化ビニルのホモポリマーの熱分解に対する少な
    くとも1種の安定剤0.5〜10部; (C)(I)コア/シェルポリマー100部を基準とし
    て60〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
    合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
    のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
    個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
    飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
    準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
    て、 (a)50〜90部のメチルメタクリレートの重合単
    位; (b)10〜50部の少なくとも一つのアルキルアクリ
    レート(ここで、アルキル基は2〜8個の炭素原子を有
    する)の重合単位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
    マー1〜25部;を含む組成物を完全なブレンドに融解
    する方法であって、該融解が、 (1)シェルの組成がシェル100部を基準としてメチ
    ルメタクリレートの重合単位が少なくとも95部である
    ことを除いて全ての点で同等の対照組成物に関するもの
    よりも少なくとも15%高い融解前トルク値; (2)対照組成物に関するよりも長くない融解トルクま
    での時間; (3)対照組成物のものと少なくとも同等の色保持; を示すことを特徴とし、該方法が、 (i)塩化ビニルのポリマー、安定剤及びコア/シェル
    ポリマーを緻密でないブレンドに混合し; (ii)該緻密でないブレンドを、剪断下に加熱及び混
    合して、融解した、完全な、凝集性であるが不均質な溶
    融体に転化し; (iii)溶融体を溶融処理し、冷却して、押出体、射
    出成形体、カレンダーシート又はフィルム、圧縮成形
    体、押出チョップトストランド又は再加工可能なペレッ
    トの形態の有用な物品を形成する工程を含むことを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 (A)塩化ビニルのポリマー100部; (B)塩化ビニルのホモポリマーの熱分解に対する少な
    くとも1種の安定剤0.5〜10部; (C)(I)コア/シェルポリマー100部を基準とし
    て60〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
    合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
    のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
    個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
    飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
    準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
    て、 (a)50〜85部のメチルメタクリレートの重合単
    位; (b)20〜50部の少なくとも一つのアルキルメタク
    リレート(ここで、アルキル基は4〜12個の炭素原子
    を有する)の重合単位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
    マー1〜25部;を含む組成物を完全なブレンドに融解
    する方法であって、該融解が、 (1)シェルの組成がシェル100部を基準としてメチ
    ルメタクリレートの重合単位が少なくとも95部である
    ことを除いて全ての点で同等の対照組成物に関するもの
    よりも少なくとも15%高い融解前トルク値; (2)対照組成物に関するよりも長くない融解トルクま
    での時間; (3)対照組成物のものと少なくとも同等の色保持; を示すことを特徴とし、該方法が、 (i)塩化ビニルのポリマー、安定剤及びコア/シェル
    ポリマーを緻密でないブレンドに混合し; (ii)該緻密でないブレンドを、剪断下に加熱及び混
    合して、融解した、完全な、凝集性であるが不均質な溶
    融体に転化し; (iii)溶融体を溶融処理し、冷却して、押出体、射
    出成形体、カレンダーシート又はフィルム、圧縮成形
    体、押出チョップトストランド又は再加工可能なペレッ
    トの形態の有用な物品を形成する工程を含むことを特徴
    とする方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも一つの非共役多不飽和モノマ
    ーが、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、ジ
    アリルフマレート、ジアリルマレエート、ジアリルイタ
    コネート及びアクリル酸又はメタクリル酸のグリコール
    若しくはポリオールエステルからなる群から選択される
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの安定剤が1〜4部で存
    在し、安定剤が、有機スズエステル又は長鎖有機酸のカ
    ルシウム塩である請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 コアが、n−ブチルアクリレート97.
    5〜99.9部を含み、シェル組成のアルキル基がn−
    ブチルである請求項1又は2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 (A)塩化ビニルのポリマー100部; (B)塩化ビニルのホモポリマーの熱分解に対する少な
    くとも1種の安定剤0.5〜10部; (C)(I)コア/シェルポリマー100部を基準とし
    て60〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
    合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
    のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
    個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
    飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
    準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
    て、 (a)50〜90部のメチルメタクリレートの重合単
    位; (b)10〜50部のアルキルアクリレート(ここで、
    アルキル基は2〜8個の炭素原子を有する)の重合単
    位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
    マー1〜25部;を含む溶融ブレンド組成物であって、
    該組成物が、溶融ブレンド中に、 (1)シェルの組成がシェル100部を基準としてメチ
    ルメタクリレートの重合単位が少なくとも95部である
    ことを除いて全ての点で同等の対照組成物に関するもの
    よりも少なくとも15%高い融解前トルク値; (2)対照組成物に関するよりも長くない融解トルクま
    での時間; (3)対照組成物のものと少なくとも同等の色保持; を示すことを特徴とする組成物。
  7. 【請求項7】 (A)塩化ビニルのポリマー100部; (B)塩化ビニルのホモポリマーの熱分解に対する少な
    くとも1種の安定剤0.5〜10部; (C)(I)コア/シェルポリマー100部を基準とし
    て60〜90部の、コア100部を基準として、 (a)60〜99.9部のn−ブチルアクリレートの重
    合単位; (b)0〜39.9部の、n−ブチルアクリレート以外
    のアルキルアクリレート(ここで、アルキル基は2〜8
    個の炭素原子を有する)の重合単位; (c)0.1〜2.5部の少なくとも一つの非共役多不
    飽和モノマーの重合単位; の組成のブチルアクリレートのコポリマーのコア; (II)対応して、コア/シェルポリマー100部を基
    準として10〜40部の、シェル100部を基準とし
    て、 (a)50〜85部のメチルメタクリレートの重合単
    位; (b)20〜50部の少なくとも一つのアルキルメタク
    リレート(ここで、アルキル基は4〜12個の炭素原子
    を有する)の重合単位; の組成のコポリマーのシェル;を含むコア/シェルポリ
    マー1〜25部;を含む溶融ブレンド組成物であって、
    該組成物が、溶融ブレンド中に、 (1)シェルの組成がシェル100部を基準としてメチ
    ルメタクリレートの重合単位が少なくとも95部である
    ことを除いて全ての点で同等の対照組成物に関するもの
    よりも少なくとも15%高い融解前トルク値; (2)対照組成物に関するよりも長くない融解トルクま
    での時間; (3)対照組成物のものと少なくとも同等の色保持; を示すことを特徴とする組成物。
JP10183688A 1997-12-30 1998-06-30 改良された低温融解を示す耐衝撃性改良ポリ(塩化ビニル) Withdrawn JPH11209545A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/000,515 US6031047A (en) 1996-12-30 1997-12-30 Impact-modified poly(vinyl chloride) exhibiting improved low-temperature fusion
US09/000515 1997-12-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11209545A true JPH11209545A (ja) 1999-08-03

Family

ID=21691842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10183688A Withdrawn JPH11209545A (ja) 1997-12-30 1998-06-30 改良された低温融解を示す耐衝撃性改良ポリ(塩化ビニル)

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6031047A (ja)
EP (1) EP0927616B1 (ja)
JP (1) JPH11209545A (ja)
BR (1) BR9803854A (ja)
CA (1) CA2242039A1 (ja)
DE (1) DE69836122T2 (ja)
SG (1) SG87002A1 (ja)
TW (1) TW472065B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7173082B2 (en) 2002-01-25 2007-02-06 Lg Chem, Ltd. Acrylic impact modifier prepared by multi-stage polymerization and method for preparing the same
JP2017538021A (ja) * 2014-12-22 2017-12-21 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 耐衝撃性改良剤及びそれを含むポリマー組成物

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI228137B (en) 1999-06-17 2005-02-21 Rohm & Haas Capstock composition and process providing weatherability, reduced gloss, and high impact
CN1263805C (zh) 2000-09-14 2006-07-12 罗姆和哈斯公司 改善热塑性聚合物熔融加工的方法及生产的组合物
DE60223612T2 (de) 2001-02-27 2008-10-23 Rohm And Haas Co. Verfahren zur Herstellung von nicht gelierenden Hochpolymer- zusammensetzungen und deren thermoplastischen Blends
DE60200026T2 (de) * 2001-02-27 2004-05-13 Rohm And Haas Co. Gelfreie hochmolekulare Massen sowie thermoplastische Mischungen hiervon
GB2379221B (en) * 2001-08-29 2005-08-17 Anthony Richard Gaukroger Masterbatch
US20030225190A1 (en) * 2002-04-26 2003-12-04 Janos Borbely Polymeric product for film formation
US6861475B2 (en) * 2002-10-16 2005-03-01 Rohm And Haas Company Smooth, flexible powder coatings
KR100548630B1 (ko) * 2003-09-04 2006-01-31 주식회사 엘지화학 아크릴계 공중합체 조성물, 이를 제조하는 방법 및 이를포함하는 염화비닐계 수지 조성물
CN1997706B (zh) * 2004-03-15 2011-08-17 霍尼韦尔国际公司 纤维素增强树脂组合物
GB0508255D0 (en) 2005-04-25 2005-06-01 Lucite Int Uk Ltd Acrylic blends
GB0711017D0 (en) 2007-06-08 2007-07-18 Lucite Int Uk Ltd Polymer Composition
CN101418057B (zh) * 2007-10-23 2010-11-17 山东瑞丰高分子材料股份有限公司 应用于塑料推拉门装饰门板的硬质pvc树脂助剂
ES2571684T3 (es) * 2008-09-18 2016-05-26 Pmc Organometallix Inc Promotores de espumas de poli(cloruro de vinilo)
CN102924861B (zh) * 2012-11-09 2014-11-19 广州市高士实业有限公司 改性氟橡胶及其制备方法
WO2014111292A1 (en) 2013-01-18 2014-07-24 Basf Se Acrylic dispersion-based coating compositions
KR101535943B1 (ko) 2013-12-09 2015-07-10 한화케미칼 주식회사 Pvc계 컴파운드 조성물
US20160115358A1 (en) * 2014-10-23 2016-04-28 Ips, Corporation -Weld-On Division Solvent cement for bonding thermoplastic resin articles
EP3242900B1 (en) 2014-12-17 2021-08-04 Rohm and Haas Company An impact modifier, a process to produce the same and a polymer composition comprising the same

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1357797A (en) * 1918-11-22 1920-11-02 William H Miner Antifriction-bearing
NL125102C (ja) * 1960-03-07
US3426101A (en) * 1965-08-25 1969-02-04 Rohm & Haas Acrylic modifiers which impart impact resistance and transparency to vinyl chloride polymers
US3809667A (en) * 1968-04-15 1974-05-07 Monsanto Co Lubricated thermoplastic resin compositions
US3655825A (en) * 1969-03-24 1972-04-11 Rohm & Haas Acrylic impact resistant modifiers for polyvinyl chloride
US4086296A (en) * 1970-07-17 1978-04-25 Rohm And Haas Company Blends of thermoplastic polymer with a multi-phase acrylic composite polymers
US3859389A (en) * 1970-07-17 1975-01-07 Rohm & Haas Multiphase acrylic modifiers for vinyl halide polymers
CA937693A (en) * 1970-07-17 1973-11-27 A. Oline James Acrylic modifiers for vinyl halide polymers
US3859384A (en) * 1970-07-17 1975-01-07 Rohm & Haas Multiphase acrylic modifiers for vinyl halide polymers
CA1232387A (en) * 1983-08-25 1988-02-02 Kazuo Ueda Impact modifier and thermoplastic resin composition using the same
FR2551447B1 (fr) * 1983-08-31 1987-03-27 Elf Aquitaine Compositions de resines ayant une resistance amelioree au choc renfermant un polymere thermoplastique, un additif choc du type copolymere greffe, et eventuellement d'autres additifs, et copolymere greffe correspondant, a caractere d'additif choc
FR2551446B1 (fr) * 1983-08-31 1987-03-20 Elf Aquitaine Compositions de resines ayant une resistance amelioree au choc renfermant un polymere thermoplastique, un additif choc du type copolymere greffe, et eventuellement d'autres additifs, et copolymere greffe correspondant, a caractere d'additif choc
IE57758B1 (en) * 1983-08-31 1993-03-24 Mitsubishi Rayon Co Impact modifier and thermoplastic resin compositions using the same
JPS60217252A (ja) * 1984-04-12 1985-10-30 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐衝撃性に優れた塩化ビニル樹脂組成物
JPS61141746A (ja) * 1984-12-13 1986-06-28 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐候性、耐衝撃性に優れた塩化ビニル樹脂組成物
ATE83255T1 (de) * 1985-10-03 1992-12-15 Goodrich Co B F Verfahren zur verarbeitung von polyvinylchlorid aus der schmelze und aus der schmelze verarbeitbare polyvinylchloridzusammensetzung.
US5194498A (en) * 1991-09-09 1993-03-16 Rohm And Haas Company Poly(vinyl chloride) blends and additives therefor
US5221713A (en) * 1991-10-07 1993-06-22 Rohm And Haas Company Co-microagglomeration of emulsion polymers (encapsulated core/shell additives for pvc)
EP0700965B1 (en) * 1994-09-08 1998-05-13 Rohm And Haas Company Impact-modified poly(vinylchloride)
EP0850740B1 (en) * 1996-12-30 2001-08-22 Rohm And Haas Company Impact-modified poly(vinyl chloride) exhibiting improved low-temperature fusion

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7173082B2 (en) 2002-01-25 2007-02-06 Lg Chem, Ltd. Acrylic impact modifier prepared by multi-stage polymerization and method for preparing the same
JP2017538021A (ja) * 2014-12-22 2017-12-21 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company 耐衝撃性改良剤及びそれを含むポリマー組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CA2242039A1 (en) 1999-06-30
US6031047A (en) 2000-02-29
EP0927616B1 (en) 2006-10-11
TW472065B (en) 2002-01-11
BR9803854A (pt) 1999-12-14
SG87002A1 (en) 2002-03-19
EP0927616A1 (en) 1999-07-07
DE69836122D1 (de) 2006-11-23
DE69836122T2 (de) 2007-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11209545A (ja) 改良された低温融解を示す耐衝撃性改良ポリ(塩化ビニル)
US5612413A (en) Impact-modified poly(vinyl chloride)
JP7060517B2 (ja) 光沢度および表面仕上げの改質のための官能化アクリル加工助剤
EP1658317B1 (en) Acrylic copolymer composition, method for preparing acrylic copolymer, and vinyl chloride resin composition containing the acrylic copolymer
JP2023060107A (ja) ワンパックポリマー変性剤
EP0850740B1 (en) Impact-modified poly(vinyl chloride) exhibiting improved low-temperature fusion
JPH0246616B2 (ja)
JP4960834B2 (ja) 凝固剤のその場での形成によるエマルションからの粒子の凝固
KR100570430B1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 그의 제조방법
US4588776A (en) Polyvinyl halide polymer composition and shaped articles produced therefrom
JP2023501248A (ja) セルpvc用の官能化加工助剤ブレンド
CA1228693A (en) Terpolymer processing aid for polyvinyl halide polymers
MXPA97009797A (en) Poli (vinyl chloride) modified in the impact, that exhibits an improved fusion at temperature b
JPH044245A (ja) 変性難燃性樹脂組成物
JPH02107652A (ja) ポリ塩化ビニル―アクリレートコポリマーと架橋エラストマーとの熱可塑性エラストマー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050613

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060907