JPH11209150A - 合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製造方法 - Google Patents

合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11209150A
JPH11209150A JP10012377A JP1237798A JPH11209150A JP H11209150 A JPH11209150 A JP H11209150A JP 10012377 A JP10012377 A JP 10012377A JP 1237798 A JP1237798 A JP 1237798A JP H11209150 A JPH11209150 A JP H11209150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated glass
glass
intermediate film
film
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10012377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3995125B2 (ja
Inventor
Makoto Inanaga
誠 稲永
Takanobu Suzuki
隆信 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP01237798A priority Critical patent/JP3995125B2/ja
Publication of JPH11209150A publication Critical patent/JPH11209150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3995125B2 publication Critical patent/JP3995125B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/06Joining glass to glass by processes other than fusing
    • C03C27/10Joining glass to glass by processes other than fusing with the aid of adhesive specially adapted for that purpose
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/1055Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
    • B32B17/10743Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer containing acrylate (co)polymers or salts thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートクレーブによる高温・高圧処理を必要
とせず、室温で合わせ加工が可能な合わせガラス用中間
膜、合わせガラス及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 下記a)〜c)の粘弾性特性を有する樹
脂からなり、厚みが50〜2000μmの範囲であるこ
とを特徴とする合わせガラス用中間膜。 a)ガラス転移温度(Tg)が−60℃〜10℃ b)測定温度20℃、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G
´)が1×104 〜1×106 Pa c)測定温度20℃、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G
´ 1Hz)と、測定温度20℃、周波数10-4Hzで
の貯蔵弾性率(G´ 10-4Hz)との比:(G´ 1
Hz)/(G´ 10-4Hz)が10〜103

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートクレーブに
よる高温・高圧処理を必要とせず、室温で合わせ加工が
可能な合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】合わせガラスは、自動車用安
全ガラス、公共施設や運動施設等のクレージング材、間
仕切り、防犯用ドア等に広く用いられ、その構造として
は、通常、複数枚の無機ガラス板(以下、「ガラス板」
という)または一部のガラス板を透明な合成樹脂板と
し、各々のガラス板同士またはガラス板と合成樹脂板の
間に中間膜を介して、合わせ加工することがなされてい
る。
【0003】このような中間膜としては、可塑剤により
可塑化されたポリビニルブチラール(PVB)が、ガラ
ス板や合成樹脂板との優れた接着性、強靱な引張強度、
高い透明性等を兼ね備えているため、最も一般的に用い
られている。
【0004】しかしながら、上記PVB樹脂からなる中
間膜は、合わせガラスを製造する際には中間膜の調湿工
程を必要とし、また、合わせ加工には仮接着した後、オ
ートクレーブを用い高温・高圧条件下で行う必要があ
り、作業が煩雑になるという問題があった。
【0005】ここで、合わせガラスに合成樹脂板を使用
したものでは、上記PVB樹脂に使用した可塑剤が中間
膜と合成樹脂板との界面に吹出し(ブリードアウト)、
接着力を低下させたり、合成樹脂板の白化やクラックの
原因になることがあり、さらにガラス板と合成樹脂板と
では線膨脹係数が異なるため高温で合わせ加工すると、
積層体が反ったり、ガラス板が割れ易いという問題があ
った。
【0006】上記問題点を解決するための手段として、
PVB樹脂に代えて、エチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体を中間膜に使用することが提案され(特
開平8−188453号)、また、液状樹脂をガラス板
の間に注入した後、室温で硬化させる方法が提案(特開
平7−290647号)されている。
【0007】しかしながら、エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体からなる中間膜を使用すると、調
湿工程やオートクレーブによる高温・高圧処理を必要と
しないが、真空条件下での仮接着工程と110℃以上の
合わせ加工温度を必要とするために、合成樹脂板との合
わせガラスでは、反りや割れの問題を解決できず、ま
た、上記の液状樹脂を用いた方法では、室温で硬化させ
るので、反りや割れの問題を解決できるが、樹脂の注入
方法や硬化後の膜厚制御が容易でないという問題があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、合わせ加工時
の調湿、減圧脱泡、仮接着、オートクレーブによる高温
・高圧処理工程を合理化するとともに、従来方法での品
質を満足できる合わせガラス用中間膜、合わせガラス及
びその製造方法を提供するものである。
【0009】本発明の要旨とするところは、 1.合わせガラス用中間膜及び合わせガラスとして、下
記a)〜c)の粘弾性特性を有し、厚みが50〜200
0μmの範囲であることを特徴とする合わせガラス用中
間膜及びこの中間膜を用いてなる合わせガラスにある。
【0010】a)ガラス転移温度(Tg)が−60℃〜
10℃ b)測定温度20℃、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G
´)が1×104 〜1×106 Pa c)測定温度20℃、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G
´ 1Hz)と、測定温度20℃、周波数10-4Hzで
の貯蔵弾性率(G´ 10-4Hz)との比:(G´ 1
Hz)/(G´ 10-4Hz)が10〜103 2.合わせガラスの製造方法として、ガラス板又は合成
樹脂板のどちらか一方に、予め上記の中間膜を貼り、つ
いで他方のガラス板又は合成樹脂板をニップロール間で
初めて接触するようにニップロール間へ搬入させ、ロー
ル間の圧接力で気泡を押出しながら両方の板を連続して
接合することを特徴とする合わせガラスの製造方法にあ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
従来の合わせガラス用中間膜は加熱溶融させ2枚のガラ
ス板の凹凸を埋めるようなホットメルトタイプであるの
に対して、本発明の中間膜は室温でも接着可能な粘弾性
特性を有するものである。市販の感圧接着剤を用いたも
のでは透明性に劣り、また、耐熱性や凝集力を付与させ
るためにイソシアネート、メラニン、エポシキ化合物あ
るいは紫外線、電子線で架橋させたものが一般的である
が、このような共有結合タイプのものでは凝集力が強す
ぎて、ガラス板、合成樹脂板及び中間膜自体の厚みの凹
凸を埋めるような流動(濡れ)性が小さく、合わせ加工
後、中間膜の弾性回復によりガラス板と中間膜との界面
での厚みの凹凸に沿って剥離が生じ、気泡が生じるとい
う欠点がある。
【0012】本発明の中間膜では、特定範囲の粘弾性特
性を有することにより、共有結合による架橋に比べて凝
集力(貯蔵弾性率)の周波数依存性が大きく、合わせ加
工における速度域の10-3Hzから10Hz付近までは
上記市販の感圧接着剤と同様の凝集力を保持し、10-4
Hz以下では凝集力が低下するため、合わせ加工後のガ
ラス板と中間膜の界面での厚みの凹凸を埋めるような流
動(濡れ)が進行する。
【0013】しかしながら、上記周波数が10-4〜10
-2Hzの範囲で凝集力が低下するものでは、中間膜の経
時的な寸法安定性、合わせガラスの耐熱性や耐久性に問
題が発生し易く、上記粘弾性特性の内、c)の測定温度
20℃、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G´ 1Hz)
と、測定温度20℃、周波数10-4Hzでの貯蔵弾性率
(G´ 10-4Hz)との比:(G´ 1Hz)/(G
´ 10-4Hz)が10〜103 の範囲であることが重
要である。10未満では合わせガラスに加工した後、中
間膜がはみ出たり、ガラス板等がずれるという問題があ
り、103 を越えると合わせガラスに加工した際、中間
膜の僅かな厚み差により、厚みの小さい箇所に気泡が残
り易いという問題がある。
【0014】本発明で使用する中間膜の材料としては、
上記粘弾性特性を満足するものであれば適宜選択できる
が、耐候性や透明性に優れた下記材料が好適に使用でき
る。 エチレン等のα,β不飽和カルボン酸を含有した(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体に金属化合物等を添
加して金属イオン架橋してなるアイオノマー樹脂であ
り、金属化合物としては、亜鉛イオン、ナトリウムイオ
ン等を有するアセチルアセトン金属錯体、酸化金属、脂
肪酸金属塩等を用いる。このアイオノマー樹脂は既にイ
オン架橋したものを使用しても良いが、中間膜の製膜時
に共重合体へ金属化合物を添加してイオン架橋させても
良い。
【0015】ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共
重合体またはその水素添加誘導体に水素添加した粘着付
与剤を混合した樹脂。ビニル芳香族化合物としてはスチ
レンが代表的なものであるが、o−スチレン、p−スチ
レン、α−メチルスチレン等も用いられる。共役ジエン
としては、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジ
エン等があり、具体的な共重合体として、スチレン−ブ
タジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−イ
ソプレン−スチレン共重合体(SIS)が挙げられる。
さらに上記共重合体の共役ジエンに水素添加した水素添
加誘導体も好適に使用でき、スチレン−エチレン−プロ
ピレン−スチレン共重合体(SEPS)、スチレン−エ
チレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)が挙
げられる。上記共重合体またはその水素添加誘導体には
水素添加した粘着付与剤を混合するが、この水素添加し
た粘着付与剤としては水添テルペン樹脂や水添石油樹脂
が好適に使用でき、50重量%程度で混合すればよい。
【0016】ここで、本発明の中間膜として、耐衝撃
性、光線透過性、作業性の改良のために高剛性フイルム
を芯材とし、その両面に上記の粘弾性特性を満足する樹
脂層を積層し、少なくとも3層以上からなるものが好適
に使用できる。芯材には二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフイルム(OPET)等が好適に使用できる。芯
材の厚みは中間膜全体の厚みの1〜50%の範囲が実用
的である。
【0017】芯材の表裏に設ける層は各々25〜100
0μmの範囲で積層すればよく、25μm未満では接着
性に劣り易く、1000μmを越えるとコスト面で問題
がある。
【0018】上記内容の中間膜を用いてガラス板同士、
又はガラス板と合成樹脂板を接合して合わせガラスを作
製する。合わせ加工には種々の方法があるが、オートク
レーブを用いずに接合できる次の方法が好適である。ま
ずガラス板又は合成樹脂板のどちらか一方に、予め中間
膜を貼り、ついで他方のガラス板又は合成樹脂板をニッ
プロール間で初めて接触するようにニップロール間へ搬
入させ、ロール間の圧接力で気泡を押出しながら両方の
板を連続して接合する方法であり、予め中間膜を貼る方
法も上記と同様のニップロール間へ搬入する方法で貼り
合わせることができる。
【0019】この方法では、ニップロールの線圧力によ
り、ガラス板または合成樹脂板と中間膜の間に気泡をか
み込むことなく接着できる。つまり、線圧力によって短
時間で与えられた中間膜の歪みは回復しようとするた
め、まだ接着されていないニップロール直前のガラス板
又は合成樹脂板を僅かに湾曲させ、2枚の板の間に隙間
を常に生じさせ気泡を押出すことができる。上記方法
は、本発明の中間膜の粘弾性特性を利用することで、従
来の減圧脱泡・仮接着及びオートクレーブによる高温・
高圧処理が不要となり、室温での作業が可能となり、得
られる合わせガラスも気泡が入らず品質上優れたものが
得られる。
【0020】
【実施例】以下、実施例について説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。 (実施例1)n−ブチルアクリレート:50重量%、2
−エチルヘキシルアクリレート:40重量%及びアクリ
ル酸:2重量%を共重合させたアクリル酸共重合体10
0重量部に対し、金属化合物として亜鉛アセチルアセト
ン塩:2重量部及びアルミアセチルアセトン塩:0.6
重量部を溶融混練した後、離型フィルム間に厚み900
μmでシート状に成形しアイオノマー樹脂からなる中間
膜を得た。上記中間膜を用いて合わせガラスを作製し
た。合わせガラスの作製方法を図1に示した工程概略図
(1)から(3)に従い説明する。
【0021】(1)エタノール液で洗浄した市販のフロ
ートガラス板1(厚さ3mm、幅20cm、長さ30c
m)の一方に片面の離型フィルム4を剥がした中間膜2
をニップロール5と駆動ゴムロール6間で、初めて接触
するようにロール間へ搬入させ、線圧力:lkgf/c
m、速度;5m/分で貼った後、残りの離型フィルム4
を剥がした。
【0022】(2)次に上記中間膜2を貼ったガラス板
1を中間膜を介して市販のポリカーボネート板3(厚さ
3mm、幅20cm、長さ30cm、UVカット、両面
ハードコート)を接触させずに向かい合わせ、2枚の板
の端部をニップロール5と駆動ゴムロール6間で、初め
て接触するようにニップロール(線圧力:20kgf/
cm、速度0.5m/分)に挟んで合わせガラスを得
た。
【0023】(実施例2)SIS樹脂の水添品であるS
EPS樹脂(クラレ(株)製、商品名「セプトンー20
43」):100重量部に対して、水添テルペン系樹脂
(安原ケミカル(株)製、商品名「クリアロンP−8
5」):130重量部、酸化防止剤(チバ・ガイギー
(株)製、商品名「イルガノックス1010」):2重
量部及び紫外線吸収剤(チバ・ガイギー(株)製、商品
名「チヌビンP」):1重量部を溶融混練した後、離型
フィルム間に厚み900μmでシート状に成形して中間
膜を得た。合わせガラスの加工方法は実施例1と同様の
条件で行った。
【0024】(実施例3)果施例1で得たアイオノマー
樹脂を厚み100μmのPETフィルムの両面に各々4
00μm積層して、離型フィルムを貼り合わせて積層中
間膜を得た。
【0025】実施例1と同様にエタノール液で洗浄した
フロートガラス板(厚み3mm、幅20cm、長さ30
cm)の一方に実施例1で得た中間膜を用いて、片面の
離型フィルムを剥がした中間膜をニップロール(線圧
力:lkgf/cm、速度:5m/分)で貼った後、残
りの離型フィルムを剥がした。次にもう1枚の洗浄した
ガラス板に、中間膜を貼ったガラス板と上記の積層中間
膜を介して接触させずに向かい合わせ、2枚の板の端部
をニップロールと駆動ゴムロール間で、初めて接触する
ようにニップロール(線圧力:20kgf/cm、速度
0.5m/分)に挟んで合わせガラスを得た。
【0026】(比較例1)市販の構造用両面接着テ−
プ;厚み1100μm(日東電工(株)製、商品名「H
J−9210K」)を中間膜として用いた。合わせガラ
スの加工方法は実施例1と同様の条件で行った。
【0027】(比較例2)実施例1で得た未架構のアク
リル酸エステル系共重合樹脂を厚み900μmのシート
状に成形し中間膜として用いた。
【0028】(比較例3)実施例1で得た未架橋のアク
リル酸エステル系共重合樹脂を厚み100μmのPET
フィルムの両面に各々400μm積層し、離型フィルム
に貼り合わせて積層中間膜を得た。合わせガラスの加工
方法は実施例3と同様の条件で行った。
【0029】上述した実施例及び比較例に記載した内容
により得られた各々の合わせガラスを用いて、下記項目
について評価した結果を表1に示した。問題がなかった
ものは(○)で示している。
【0030】[冷熱サイクル性]…−40℃〜60℃
(2サイクル/日)で20サイクル処理した後、合わせ
ガラスの層間剥離、割れ、気泡等の有無を観察した。 [耐熱性]……80℃で8週間放置した後、合わせガラ
スの層間剥離、割れ、気泡等の有無を観察した。 [耐久性]……合わせガラスの片方を長時間保持して、
自重でもう一方のガラス板のズレの有無を観察した。 [耐候性]……フェードメータを用い、500時間した
後、黄変の有無を観察した。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から明らかなように、本発明の
中間膜を用いて作製した合わせガラスの性能は項目すべ
て良好であるのに対し、比較例に示す中間膜を用いて作
製した合わせガラスでは項目のいずれかを満足すること
ができないことが判る。
【0033】
【発明の効果】上述したように本発明の中間膜、合せガ
ラス及びその製造方法においては、調湿、減圧脱泡仮接
着、オートクレーブによる高温・高圧処理の一連の工程
を合理化でき、ニップロールを用いて室温で合わせ加工
が可能であり、かつ合わせガラスの品質をも満足できる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合わせガラスの製造方法の一例を示す
工程概略図である。
【符号の説明】
1 … ガラス板 2 … 中間膜 3 … 合成樹脂板 5 … ニップロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記a)〜c)の粘弾性特性を有する樹
    脂からなり、厚みが50〜2000μmの範囲であるこ
    とを特徴とする合わせガラス用中間膜。 a)ガラス転移温度(Tg)が−60℃〜10℃ b)測定温度20℃、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G
    ´)が1×104 〜1×106 Pa c)測定温度20℃、周波数1Hzでの貯蔵弾性率(G
    ´ 1Hz)と、測定温度20℃、周波数10-4Hzで
    の貯蔵弾性率(G´ 10-4Hz)との比:(G´ 1
    Hz)/(G´ 10-4Hz)が10〜103
  2. 【請求項2】 中間膜としてα,β不飽和カルボン酸を
    含有した(メタ)アクリル酸エステル系共重合体に金属
    化合物等を添加して金属イオン架橋してなるアイオノマ
    ー樹脂を用いた請求項1記載の合わせガラス用中間膜。
  3. 【請求項3】 ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共
    重合体またはその水素添加誘導体に水素添加した粘着付
    与剤を混合した樹脂を用いてなる請求項1記載の合わせ
    ガラス用中間膜。
  4. 【請求項4】 高剛性フイルムを芯材とし、その両面に
    請求項1のa)乃至c)の粘弾性特性を満足する層を表
    裏各々25〜1000μmの範囲で積層してなる少なく
    とも3層以上からなる合わせガラス用中間膜。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の中間膜を用いてガ
    ラス板同士、又はガラス板と合成樹脂板を接合してなる
    合わせガラス。
  6. 【請求項6】 ガラス板又は合成樹脂板のどちらか一方
    に、予め請求項1乃至4記載の中間膜を貼り、ついで他
    方のガラス板又は合成樹脂板をニップロール間で初めて
    接触するようにニップロール間へ搬入させ、ロール間の
    圧接力で気泡を押出しながら両方の板を連続して接合す
    ることを特徴とする合わせガラスの製造方法。
JP01237798A 1998-01-26 1998-01-26 合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3995125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01237798A JP3995125B2 (ja) 1998-01-26 1998-01-26 合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01237798A JP3995125B2 (ja) 1998-01-26 1998-01-26 合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11209150A true JPH11209150A (ja) 1999-08-03
JP3995125B2 JP3995125B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=11803593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01237798A Expired - Fee Related JP3995125B2 (ja) 1998-01-26 1998-01-26 合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3995125B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123497A (ja) * 2004-10-01 2006-05-18 Sekisui Chem Co Ltd 透明板積層体
WO2012043206A1 (ja) 2010-09-27 2012-04-05 株式会社ブリヂストン 合わせガラスの製造方法
JP2013100931A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Nippon Light Metal Co Ltd 太陽光発電集熱複合パネル及びその製造方法
CN103358646A (zh) * 2012-04-05 2013-10-23 中电电气(上海)太阳能科技有限公司 一种提高生产效率的太阳能电池组件层压方法
CN103358652A (zh) * 2012-04-09 2013-10-23 中电电气(上海)太阳能科技有限公司 一种便于光伏组件清洁的层压方法
US8828549B2 (en) 2008-09-30 2014-09-09 Sekisui Chemical Co., Ltd. Interlayer for laminated glass and laminated glass
WO2014208756A1 (ja) 2013-06-28 2014-12-31 株式会社ブリヂストン 積層体形成用シート、及び積層体の製造方法
JP2017024386A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 三菱樹脂株式会社 ガラス積層体、及び表示装置用保護材
WO2017094658A1 (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 旭硝子株式会社 合わせガラス
JPWO2017171043A1 (ja) * 2016-03-31 2019-02-07 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4633495B2 (ja) * 2004-10-01 2011-02-16 積水化学工業株式会社 透明板積層体及び該透明板積層体を用いた建築物または車両の開口部の閉成方法
JP2006123497A (ja) * 2004-10-01 2006-05-18 Sekisui Chem Co Ltd 透明板積層体
US9789668B2 (en) 2008-09-30 2017-10-17 Sekisui Chemical Co., Ltd. Interlayer for laminated glass and laminated glass
US8828549B2 (en) 2008-09-30 2014-09-09 Sekisui Chemical Co., Ltd. Interlayer for laminated glass and laminated glass
JP5616637B2 (ja) * 2008-09-30 2014-10-29 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜、及び、合わせガラス
JP2015071532A (ja) * 2008-09-30 2015-04-16 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜、及び、合わせガラス
JP2016128379A (ja) * 2008-09-30 2016-07-14 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜、及び、合わせガラス
JP2018087135A (ja) * 2008-09-30 2018-06-07 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜、及び、合わせガラス
WO2012043206A1 (ja) 2010-09-27 2012-04-05 株式会社ブリヂストン 合わせガラスの製造方法
JP2013100931A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Nippon Light Metal Co Ltd 太陽光発電集熱複合パネル及びその製造方法
CN103358646A (zh) * 2012-04-05 2013-10-23 中电电气(上海)太阳能科技有限公司 一种提高生产效率的太阳能电池组件层压方法
CN103358652A (zh) * 2012-04-09 2013-10-23 中电电气(上海)太阳能科技有限公司 一种便于光伏组件清洁的层压方法
WO2014208756A1 (ja) 2013-06-28 2014-12-31 株式会社ブリヂストン 積層体形成用シート、及び積層体の製造方法
JP2017024386A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 三菱樹脂株式会社 ガラス積層体、及び表示装置用保護材
WO2017094658A1 (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 旭硝子株式会社 合わせガラス
JPWO2017094658A1 (ja) * 2015-11-30 2018-10-25 Agc株式会社 合わせガラス
JPWO2017171043A1 (ja) * 2016-03-31 2019-02-07 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
US11034137B2 (en) 2016-03-31 2021-06-15 Sekisui Chemical Co., Ltd. Interlayer film for laminated glass, and laminated glass

Also Published As

Publication number Publication date
JP3995125B2 (ja) 2007-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4683172A (en) Method for making safety or impact resistant laminates
US7622176B2 (en) Hot-extrudable pressure-sensitive hot-melt adhesives and their use in multilayer films
JP3995125B2 (ja) 合わせガラス用中間膜、合わせガラス及びその製造方法
JP2001234129A (ja) 中間膜用粘着シート及び合わせガラス積層体
US5846363A (en) Method for improvement of the burglar-proofing of glass windows and glass doors with the aid of a transparent laminated sheet
JP4034911B2 (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
US4911984A (en) Laminated glazing unit
JP2011213753A (ja) 粘着テープ
JPS5817685A (ja) 太陽電池セルの封止用樹脂材料
KR20180098540A (ko) 고무계 점착제 조성물, 고무계 점착제층, 고무계 점착제층을 갖는 광학 필름, 광학 부재, 화상 표시 장치 및 고무계 점착제층의 제조 방법
JP2011213752A (ja) 粘着テープ
JP3352488B2 (ja) 合わせガラス用選択光線透過フィルム及び合わせガラス
JP2019042930A (ja) 透明樹脂積層体
JP3135197B2 (ja) ガラス樹脂複合板
JPH0699547A (ja) 新規な積層体
JP3967837B2 (ja) 表面保護フィルム
JP2001139898A (ja) 表面保護フィルム
JPH09176599A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JPH05318601A (ja) 積層体の製造方法
JPH08319140A (ja) 合わせガラスの製造方法
JP2002539973A (ja) 欠陥のない積層に有用な可塑剤補助接着層形成
JP2011001200A (ja) 合わせガラス用中間膜及びその製造方法
JP2001018293A (ja) Evaシートの接合方法
WO2020116437A1 (ja) 積層体
JP2000167988A (ja) 安全ガラス及び防火安全ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070726

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees