JPH11209139A - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法

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JPH11209139A
JPH11209139A JP969898A JP969898A JPH11209139A JP H11209139 A JPH11209139 A JP H11209139A JP 969898 A JP969898 A JP 969898A JP 969898 A JP969898 A JP 969898A JP H11209139 A JPH11209139 A JP H11209139A
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preform
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vacuum
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Kazumasa Osono
和正 大薗
Koki Nasuno
好己 奈須野
Tsutomu Yabuki
勉 矢吹
Tetsuya Hirose
哲也 廣瀬
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Hitachi Cable Ltd
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    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01446Thermal after-treatment of preforms, e.g. dehydrating, consolidating, sintering
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質スート状光ファイバ母材を加熱焼結し
て製造されるプリフォームされた透明化母材中の残留不
活性ガスを除去した光ファイバ母材を製造する。 【解決手段】 多孔質スート状光ファイバ母材を焼結し
て透明化母材とし、得られた透明化母材を真空加熱処理
して目的とする光ファイバ母材を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気相反応により生
成する微粒子ガラスを堆積させて柱状として成る多孔質
スート状光ファイバ用ガラス母材の加熱焼結に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバの需要が拡大し、また
多種多様の製品が開発されている。殊に、1.3μm帯
零分散シングルモードファイバ(SMF)や1.55μ
m帯零分散ファイバ(DSF)需要が増加し、それにつ
いてファイバの母材の大型化が必要になってきた。
【0003】これら光ファイバの製造方法としては、気
相反応により微粒子状母材ガラスを生成しつつこれを棒
状材の端周や外周に堆積させて多孔質スート状母材と
し、次いで上記多孔質スート状母材を加熱焼結してプリ
フォームされた透明化母材とし、更に、得られた透明化
母材を加熱溶融して線引きする方法が一般的である。
【0004】上記の如き光ファイバ母材製造方法として
は、VAD法(気相軸付け法)等によるものがよく知ら
れている。
【0005】以下、図1に基づいて縦型回転軸式VAD
法による光ファイバ母材の製造方法を説明する。なお、
横型回転軸式CVD法による光ファイバ母材の製造方法
については、その後に説明する。
【0006】即ち、石英棒から成る石英ターゲット棒1
が長軸を軸として回転しながら上方向に定速移動し得る
如くにされ、上記石英ターゲット棒1下部乃至コアスー
ト母材3下部(図中ではコアスート母材3下部である)
の周辺に複数個の石英バーナ4,6,7が設置される。
上記石英バーナ4,6,7には、酸素、水素等の燃料ガ
スと四塩化珪素等のガラス主原料ガスと必要によりドー
パント材用ガス等を送り、燃焼ガス火炎による加水分解
反応によってガラス微粒子を生成せしめつつこれを上記
石英ターゲット棒1下部乃至コアスート母材3下部乃至
クラッドスート5下部等の石英バーナ4,6,7の対向
周辺部に堆積させ、得られた多孔質スート状母材2を取
出し、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下に電気炉加熱
し、脱OH基処理を進めつつ焼結透明化して透明化母材
(プリフォーム母材)を得る。次いで上記の透明化母材
(プリフォーム母材)を溶融線引きして光ファイバを得
る。なお、必要な場合には、クラッドバーナ6および第
2クラッドバーナの位置を変更する等によって広範囲の
堆積を行うこともできる。
【0007】以下図2に基いて、横型回転軸式の外付け
CVD法による光ファイバ母材製造方法を説明する。
【0008】即ち、外付け透明ガラス棒10が長軸を軸
として回転し、また左右に定速往復運動する如くにさ
れ、上記透明ガラス棒10の外付対象範囲内に複数個の
バーナ8,9が設置される。上記バーナ8,9に酸素、
水素等の燃料ガスと四塩化珪素等のガラス主副原料ガス
を供給し、燃料ガス火炎による加水分解反応によってガ
ラス微粒子を生成せしめつつこれを上記外付け用透明ガ
ラス棒10の所定範囲周に堆積させて、外付スート11
を形成する。得られた多孔質の外付スート11を取り出
し、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下に電気炉中で加熱
焼結して透明化母材から成るプリフォーム母材を得る。
次いで上記透明化母材(プリフォーム母材)を溶融線引
きして光ファイバを得る。
【0009】従来技術における問題点としてよく知られ
ているものは、多孔質スート状母材を加熱焼結して得ら
れる透明化母材中に残留する気泡である。
【0010】スート母材2の焼結工程において従来から
知られていた重要事項は、いかに気泡をガラス中に残留
させずに透明化を図るかという点にある。透明化後のガ
ラス母材(プリフォーム母材)に気泡が残留すると、線
引き中に気泡内のガスが加熱され熱膨張し、発泡現象を
起す。発泡が起きた部分のファイバは通常125μmの
外径に対して±1〜5μm程度の外径変動を生じたり、
大きな発泡の場合は線引き中に断線し、作業が中断して
しまう。さらに、このようなファイバ外径変動を起した
ファイバの断面を観察すると、ほとんどの場合、直径1
0μm前後の気泡による空隙がファイバ長手方向に1〜
10mに亙って存在する。ファイバ中に空隙が存在する
と、ファイバ内部に応力集中を起こす場所が生れ、ファ
イバの強度劣化を引き起こす。強度劣化の部分は、ファ
イバのスクリーニング試験により断線し取り除かれる
が、断線箇所が多くなると得られるファイバ条長が短く
なり、作業効率の低下を起こすという問題があった。
【0011】本発明者らは発泡現象とこれに起因する諸
問題を詳細に研究した結果、透明化母材中に気泡を残留
せしめないだけでなく、更に透明化母材中の残留乃至溶
存ガスを除去低減することが重要であることが明らかに
なった。
【0012】なお、多孔質スート状母材の加熱焼結はヘ
リウムガス雰囲気下で行われるのが一般的であり、また
透明化母材中の溶存ガスの問題はヘリウムガスの場合に
おいて最も典型的であるので、以下においては主として
ヘリウムガスについて説明する。
【0013】ここで気泡発生の原因を検討すると以下の
如くである。気泡発生は、スート母材を透明化する焼結
工程で起こる。焼結工程は、通常ヘリウムのような不活
性で拡散係数の大きい雰囲気中で1500℃前後の温度
にスート母材を加熱して行なう。スート母材は約0.1
〜0.3μmのガラス微粒子が一部結合し網状の構造を
形成しており、多孔質スート状母材を昇温すると体積収
縮が生じ空隙がガラス体中に孤立状(閉孔)になる。さ
らにガラスの表面張力により閉孔内の空間が収縮し、そ
の際に閉孔内のガスがガラス中に拡散し透明ガラス体と
なる。この際、閉孔の直径が残留するガスに依存する臨
界直径(dc)を越えると、閉孔内のガスのガラスへの
拡散よりも、ガスの膨脹による閉孔拡大作用の方が大き
くなり、温度上昇に伴って閉孔部が膨脹し、気泡として
ガラス母材中に残留する。
【0014】ヘリウムガスの場合には、ガス拡散係数と
ガス溶解係数との積が窒素ガス等に比して桁違いに大き
いことから理解されるように、上記の臨界直径(dc)
が極めて大きいために気泡が残留せずに容易に透明化母
材が得られるが、逆にヘリウムガスはガラス中に大量に
溶存し得ることになる。
【0015】図3は、製造直後と3年、6年経過後の透
明化母材に残留するHe(ヘリウム)ガス量比較図であ
る。なお、ヘリウムガス量は昇温脱離分解法で計った。
【0016】即ち、製造直後のものは6年経過後のもの
に比べてヘリウムガスの残留量が1000倍もあること
がわかった。これは多孔質スート状母材をヘリウム雰囲
気において焼結するので、ガラス化の最中にヘリウムガ
スがガラス中に拡散し閉じこめられ、そのヘリウムガス
は拡散性が強いので、経時的にガラスの外へさらに拡散
し、ついに6年後には最初の1/1000に減少すると
いう現象を示している。また、この6年経過後のプリフ
ォームを線引きしたところ、プリフォーム中に残留して
いるガスの発泡によると思われる外径変動が生じなかっ
たことから、線引き中に発泡し外径変動を起こす原因は
プリフォーム中に残留するヘリウムによるものと推定で
きた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】気相法により生成する
微粒子状母材ガラスを棒状材の端周乃至外周に堆積させ
て成る多孔質スート状母材を加熱焼結して得られる透明
化母材中の残留乃至溶存ヘリウムガス等を除去した高品
位の光ファイバ母材の製造方法を提供する。
【0018】かかる高品位の光ファイバ母材を使用する
ことによって、従来における気泡問題はもとよりのこと
潜在的な気泡問題をも解決する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ母材
の製造方法は、気相反応により生成した光ファイバ用ガ
ラスから成る微粒子を堆積して製造した多孔質スート状
母材を不活性ガス雰囲気下に電気炉で加熱焼結して透明
化母材とし、次いで真空加熱処理するものである。
【0020】真空加熱処理を真空度0.01Torr以
下で行ってもよい。さらに真空加熱処理を600〜13
00℃の温度で行ってもよい。
【0021】即ち、真空加熱処理の好ましい条件は、真
空度を0.01Torr以下にするか、あるいは温度を
600〜1300℃の範囲とすることである。
【0022】図4は、ヘリウムガス脱気量の温度依存性
を示す図である。図4に示される如く真空加熱処理の温
度効果は600℃からはじまる。他方、1300℃以上
とすると光ファイバ用ガラスの軟化温度との関係から真
空加熱処理される透明化母材が自重で変形する等の不利
益が生じる。
【0023】また真空度を低くし、例えば0.1Tor
r程度とすると、真空加熱処理装置材質の劣化、殊に金
属材質の酸化劣化が避けられず、脱気効果も不十分とな
る。
【0024】真空加熱処理の更に好ましい条件は、真空
度を0.01Torr以下とし且つ温度を600〜13
00℃(できれば900〜1100℃)とするものであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の一形態であ
る光ファイバ母材の製造方法を添付の図面に基づいて説
明する。なお、本発明の実施の他の形態についても、そ
の後に説明する。
【0026】図5は、本発明の光ファイバの製造方法に
おいて透明化母材の真空加熱処理工程で用いられる真空
加熱処理装置の一例を示す概略図である。
【0027】本発明による焼結後の透明化母材の真空加
熱処理工程の基本は、焼結透明化工程の後においても光
ファイバ母材中に残留するヘリウムガスを脱気乃至拡散
除去することにある。
【0028】即ち、耐圧水冷式ステンレス容器20内に
モリブデン製ヒータ21と、温度を均一化させるための
モリブデン製レフレクタ22と、透明化母材用の台座2
3を設置し、上記耐圧水冷式ステンレス容器20内を減
圧にするための真空ポンプ24を含む真空系と、上記モ
リブデン製とヒータ21を制御するためのヒータ制御装
置25を具備する如くにした真空加熱装置を用い、透明
化母材26を上記台座23上に設置する。
【0029】真空ポンプ24により上記容器20を減圧
し、0.01Torr以下に維持しつつ、上記ヒータ2
1により10℃/分の加熱速度で上記容器20内温度を
1000℃に昇温し、1000℃で4時間保持した後降
温した。降温後に真空加熱処理された透明化母材26を
上記容器20より取り出した。
【0030】なお、真空度0.01Torrでヒータ2
1の通電を開始することによって上記ヒータ21の酸化
劣化が防止される。
【0031】上記の如き条件下に真空加熱処理した透明
化母材を10本製造し、これらをプリフォーム母材とし
て光ファイバ線引試験を行った。1530km長の光フ
ァイバを得たが、気泡に起因する光ファイバ外径変動は
1個も発見されなかった。
【0032】図6は、上記の如き条件で真空加熱処理し
た後とその前とにおける透明母材中のヘリウムガス検出
量(相対値)を示すためのグラフである。
【0033】図6に示される如く、真空度0.01To
rr以下で1000℃に4時間維持することによって透
明化母材中のヘリウムガス残存量が1/1000程度に
低下することが判る。なお、残存ヘリウムガスはガス昇
温脱離分析法によって計った。
【0034】図7は、本発明の光ファイバ母材の製造方
法において透明化母材の真空熱処理工程で用いられる真
空加熱処理装置のその他の一例を示す概略図である。
【0035】即ち、耐在水冷式ステンレス容器30内に
カーボン製分割ヒータ31(図中では4分割されてい
る)と、温度を更に均一化させるためのカーボン製炉心
管とその内の透明化母材用の台座33を設置し、上記耐
圧水冷式ステンレス容器30内を減圧にするための真空
ポンプ34を含み減圧操作と窒素ガス挿入とを切り換え
るためのバルブ(図中に矢印で窒素ガス挿入の位置が示
されている。)を有する真空系と上記カーボン製分割ヒ
ータ31を制御するためのヒータ制御装置35と排気孔
37とを具備する如くにした真空加熱装置を用い、透明
化母材26を上記台座33上に設置する。
【0036】なお上記分割ヒータ31と炉心管32は、
そのカーボン基材上を予めCVD法SiC被覆を設ける
ことによって耐酸化特性が向上したものであって、高温
下の劣化が防止されている。
【0037】なおまた上記分割ヒータ31はヒータ制御
装置35により個別的にも独立制御される如くにされ、
結果的に真空加熱処理される透明化母材の長手方向の温
度分布における最高最低温度中は±10℃以内という良
好な均熱状態に制御される。
【0038】次いで、容器30内を真空ポンプ34によ
り減圧を開始し、その直後にヒータ31に通電して加熱
を開始する。加熱速度を10℃/分に制御しつつ100
0℃に昇温し、容器30内(炉心32内)温度を100
0℃で4時間保持する。この間に容器30内の真空度は
0.01Torrに達する如くにされ、結果的に透明化
母材26は、0.01Torr以下,1000℃の条件
下に4時間保持されて真空加熱処理される。その後、切
替バルブ36を操作した後に容器30に窒素ガスを挿入
し、排気孔37を開いて窒素ガスを流入させ、真空加熱
処理された透明母材を冷却して後に取出した。
【0039】上記の如き条件で真空加熱処理した透明母
材を10本製造し、これをプリフォーム母材として光フ
ァイバ線引試験を行なった。1820km長の光ファイ
バを得たが外径変動は1個も認められなかった。
【0040】なお上記の真空加熱処理された透明化母材
について、真空加熱処理前後の残存ヘリウムガス量を計
った結果、真空加熱処理工程によって1/1000に減
少することが判った。なお、残存ヘリウム量は昇温離脱
分析法によって計った。
【0041】上記の2例において、前例ではモリブデン
製ヒータ21が用いられ、また後例ではカーボン製ヒー
タ31が用いられたが、両者を比較すると以下の如くで
ある。
【0042】即ち、モリブデン(等)の金属製ヒータを
用いて真空加熱処理を行うと、高真空高温下でモリブデ
ン(等)の蒸発と透明化母材への蒸着の可能性があり、
また酸素分圧が充分低下する以前に加熱されるとモリブ
デン(等)の酸化とこれによる劣化が避けられない等の
問題があり、必要に応じて高真空度に到達した後に加熱
を開始し、あるいは真空加熱処理した透明化母材をフッ
酸洗浄する等の付加的工程をとらねばならない。
【0043】カーボン製ヒータを用いれば、上記の如き
不具合を回避することができ、殊にCVD法でSiC被
覆したカーボン製ヒータおよびカーボン製炉心管を用い
ればヒータおよび炉心管の劣化を防ぐことができ、従っ
て減圧開始直後から加熱を開始しても酸化劣化のおそれ
がなく作業時間の短縮が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上にも説明された如く、本発明の光フ
ァイバ母材の製造方法によれば、溶存乃至残留不活性ガ
スを更に脱気除去された透明化母材(プリフォーム母
材)が得られる。
【0045】本発明の方法による光ファイバ母材を加熱
溶融して線引きすることによって外径変動がなく高品質
の光ファイバを高歩留、高生産性で製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】VAD法による光ファイバ用多孔質スート状母
材製造方法の模式図である。
【図2】外付けCVD法による光ファイバ用多孔質スー
ト状母材製造方法の模式図である。
【図3】製造直後と3年、6年経過後のガラス化母材に
残留するHeガス量の比較図である。
【図4】Heガス脱気量の温度依存性図である。
【図5】真空加熱処理工程で用いられる真空加熱処理装
置の一実施例の模式図である。
【図6】本発明法によるガラスの残留He量の図であ
る。
【図7】真空加熱処理工程で用いられる真空加熱処理装
置の他の実施例の模式図である。
【符号の説明】
1 石英ターゲット棒 2 スート母材 3 コアスート母材 4 コア用バーナ 5 クラッドスート 6 クラッドバーナ 7 第2クラッドバーナ 8,9 外付け用クラッドバーナ 10 外付け透明ガラス棒 11 外付けスート 20,30 耐圧水冷式ステンレス容器 21 モリブデン製ヒータ 22 モリブデン製レフレクタ 23,33 台座 24,34 真空ポンプ 25,35 ヒータ制御装置 26 透明化母材 31 分割式カーボンヒータ 32 カーボン炉心管 36 N2ガス切り替えバルブ 37 バルブ付排気孔
フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 哲也 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相反応により生成した光ファイバ用ガ
    ラスから成る微粒子を堆積して製造した多孔質スート状
    母材を不活性ガス雰囲気下の電気炉で加熱焼結して透明
    化母材とし、次いで真空加熱処理する光ファイバ母材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバ母材の製造方
    法において、真空加熱処理を真空度0.01Torr以
    下で行う光ファイバ母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバ母材
    の製造方法において、真空加熱処理を600〜1300
    ℃の温度で行う光ファイバ母材の製造方法。
JP969898A 1998-01-21 1998-01-21 光ファイバ母材の製造方法 Pending JPH11209139A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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