JP4640292B2 - 石英ガラス体製造方法 - Google Patents

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    • C03B37/01446Thermal after-treatment of preforms, e.g. dehydrating, consolidating, sintering

Description

本発明は、ガラス微粒子堆積体を加熱処理し透明化して石英ガラス体を製造する方法に関するものである。
高純度石英ガラス体は、耐熱材料、紫外光透過材料および光ファイバ母材等として重要な素材である。石英ガラス体を高い純度で製造する方法として、酸水素火炎中でSiClを加水分解してガラス微粒子堆積体を合成し、加熱炉を用いてガラス微粒子堆積体を加熱処理して透明ガラス化する方法が広く知られている。
酸水素火炎中で気相合成されたガラス微粒子堆積体には、OH基やHO分子が多数存在する。ガラス微粒子堆積体を加熱処理して透明ガラス化すると、HO分子はSiOの格子ネットワークにSi-OHの形で取り込まれるので、透明ガラス化した石英ガラス体に含まれる水分は、通常、OH基の濃度で表現される。脱水処理を行わずにガラス微粒子堆積体を透明ガラス化して製造された石英ガラス体には、通常、数百〜1000ppm程度のOH基が含まれることが知られている。
耐熱材料用途の観点から考えると、石英ガラス体内に存在するOH基及びハロゲンは高温雰囲気下における石英ガラス体の粘性を低め、耐熱材料としての価値を低下させる。また、紫外光透過材料用途の観点からは、石英ガラス体内にOH基が残留すると、紫外吸収端が長波長側にシフトし、紫外光透過材料としての価値が低下する。石英系の光ファイバについて考えても、OH基に起因する波長1.38μmの吸収帯が光の伝送に悪影響を与えることから、OH基が残留することは好ましくない。
したがって、上記のような用途の高純度石英ガラス体を製造する際には、その石英ガラス体内に残留するOH量を抑制することが重要であり、また、OH量だけでなくハロゲン量を抑制することも重要である。このような石英ガラス体を製造する方法として、特許文献1〜3に記載された方法が知られている。
特許文献1に記載された石英ガラス体製造方法は、COガスの還元力を利用して、ガラス微粒子堆積体に含まれる水分を除去し、OH基濃度が低い石英ガラス体を製造することを意図している。
特許文献2に記載された石英ガラス体製造方法は、COガスの還元力を利用して、ガラス微粒子堆積体に含まれる水分を除去し、OH基濃度およびハロゲン濃度の双方が低い石英ガラス体を製造することを意図している。また、この特許文献2に記載された石英ガラス体製造方法は、シリカガラス炉心管を有する均熱炉においてCO含有雰囲気下でガラス微粒子堆積体を加熱処理し、次いで、そのガラス微粒子堆積体をゾーン加熱式の縦型管状炉に移し、100%He流通下で温度1550℃にてガラス微粒子堆積体を透明ガラス化する。
特許文献3に記載された石英ガラス体製造方法は、ガラス微粒子堆積体を加熱処理して該ガラス微粒子堆積体の表面または内部に存在する気体を脱離させる脱気工程と、そのガラス微粒子堆積体を加熱処理して仮収縮させる仮収縮工程と、そのガラス微粒子堆積体を加熱処理し透明ガラス化して石英ガラス体を製造する透明化工程と、を備える。この特許文献3に記載された石英ガラス体製造方法は、大型の光ファイバ母材を低コストで製造するのに適する。
特開平3−109223号公報 特開平8−183621号公報 特開平6−256035号公報
しかしながら、特許文献1〜3それぞれに記載された石英ガラス体製造方法は、製造コストが高い。
すなわち、ガラス微粒子堆積体に含まれる水分は、HOの形で吸着している場合と、Si-OHの形で化学的に結合している場合とがあって、水分の最適な除去方法は吸着形態により異なる。それにも拘らず、特許文献1,2に記載された石英ガラス体製造方法では、この点の考慮がなされていないことから、プロセス時間が長大化し、CO使用量が増大する。
また、OH基濃度およびハロゲン濃度の双方が低い石英ガラス体は粘性が高いことから、シリカガラス炉心管を有する均熱炉では、ガラス微粒子堆積体の熱処理はできるが、透明ガラス化には、非常に時間がかかる。これは、シリカガラス炉心管を有するガラス製造装置ではシリカガラスの耐熱限界から加熱炉の上限温度が決定され、この上限温度の制約によって、OH基濃度及びハロゲン濃度の双方が低いガラス微粒子堆積体を透明ガラス化するのに十分な温度までガラス微粒子堆積体を加熱できないためである。このため特許文献2に記載された石英ガラス体製造方法では、シリカガラス炉心管を有する均熱炉およびゾーン加熱式縦型炉の2台を使用している。
また、真空脱気は、ガラス微粒子堆積体に吸着しているHO分子の除去には適するが、化学的に結合しているOH基の除去は緩慢であるので、特許文献3に記載された石英ガラス体製造方法では、OH基濃度の低い石英ガラスを製造するには長大な時間が必要である。
このように、特許文献1〜3それぞれに記載された石英ガラス体製造方法は、プロセス時間の長大化、CO使用量の増大または2台の加熱炉の利用により、製造コストが高い。
また、ガラス微粒子堆積体に含まれる水分をClやSiClなどのハロゲン含有ガスを用いて脱水する技術も広く知られている。しかし、この方法で脱水して製造された石英ガラス体には高濃度のハロゲンが残留するため、ハロゲン含有量の少ない石英ガラス体の製造方法としては不適当である。
さらに特許文献1、2は、COを用いたOH基濃度の低い石英ガラスの製造方法を開示しているが、本発明者が検討したところ、製造された石英ガラス体の内部に微小気泡が発生しやすいという問題点を有していることを新たに発見した。すなわち、ガラス微粒子堆積体内に滞留するCO分子の外部へ放散は、CO分子の物理拡散によってのみ進行する。石英ガラスを製造する際に広く用いられるHeと比較すると、COの分子量はHeの10倍以上あるため、COの拡散速度は遅い。CO分子とほぼ同等の分子量を有するNと比較しても、CO分子には極性が存在するために、N分子よりガラス微粒子の表層に吸着され易く、ガラス微粒子堆積体内部での拡散速度はNより遅い。したがって、透明ガラス化された石英ガラス体内にCO分子が残留しやすい。
また、石英ガラス体を加熱成型する後工程では、透明ガラス化する工程より高温で石英ガラス体を加熱するが、この際、石英ガラス体の温度が上昇すると、石英ガラス体内におけるCO分子の飽和溶解度が低下する。従来の製造方法では透明ガラス化工程におけるCO分子の除去、及び得られた石英ガラスに残留する溶存CO分子濃度の制御に注意が払われておらず、結果として、後工程における加熱処理時に微小気泡の形で現れやすい。このような微小気泡の発生は、石英ガラス体の品質を著しく低下させることになる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、低コストで高品質の石英ガラス体を製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明に係る石英ガラス体製造方法は、加熱炉内に配置されたガラス微粒子堆積体を加熱処理し透明ガラス化して石英ガラス体を製造する方法であって、(1) 加熱炉内を実質的にCO非含有の減圧雰囲気としてガラス微粒子堆積体を加熱処理し、ガラス微粒子堆積体の表面または内部に存在するHO分子を除去するHO除去工程と、(2) COガスと不活性ガスを予め混合してCO濃度を12%以下とした混合ガスを加熱炉内に供給し、加熱炉内をCOの分圧を1000Pa以上としたCO含有雰囲気としてガラス微粒子堆積体を加熱処理し、ガラス微粒子堆積体の表面または内部に存在するOH基を除去するOH除去工程と、(3) 加熱炉内を不活性ガス雰囲気または減圧雰囲気として、透明ガラス化しない温度でガラス微粒子堆積体を加熱処理し、ガラス微粒子堆積体の表面または内部に存在するCO分子を除去するCO除去工程と、(4) ガラス微粒子堆積体を加熱処理し透明ガラス化して石英ガラス体を製造する透明化工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る石英ガラス体製造方法は、少なくともOH除去工程において、加熱炉における給気および排気を継続するのが好適である。

なお、本発明に係る石英ガラス体製造方法における減圧雰囲気とは、加熱炉内を真空引きした状態を意味し、例えば略0.2気圧以下の圧力雰囲気を意味する。
本発明によれば、低コストで高品質の石英ガラス体を製造することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る石英ガラス体製造方法により石英ガラス体を製造する際に好適に用いられ得る加熱炉1の断面を示す図である。この図に示される加熱炉1は、外部から仕切移動冶具26で開閉できる仕切り25で仕切られた予備室11および主室12を有する構造となっており、全体で真空容器を形成する。主室12の内部に炉心管13及びカーボンヒータ14が設けられている。予備室11及び主室12それぞれは、ガス導入口15、16、ガス排気口17、18、圧力計19、20を有する。更に主室12に設置された炉心管13には、炉心管内ガス入口21および炉心管内ガス排気口22が設けられている。
予備室11および主室12には、所定のガスがガス供給源から給気用配管15、16およびバルブ19、20を経て供給される。また、予備室11および主室12の内部からガスが排気用配管17、18および真空ポンプ23、24により排気される。これら給気および排気により、予備室11および主室12の内部のガス雰囲気(すなわち、ガラス微粒子堆積体2の周囲のガス雰囲気)が所定のものとされる。そしてその一端をガラス微粒子堆積体支持棒3に固定されたガラス微粒子堆積体2は、ヒータ14により所定の温度に加熱される。
この加熱炉1へガラス微粒子堆積体2を挿入するには例えば以下のようにする。まず、予備室11に設けられた図示しない扉からガラス微粒子堆積体2を予備室11に導入し、支持棒3を介して回転および上下動が可能なチャックに取り付ける。この際、ガラス微粒子堆積体2と支持棒3との係合部に上蓋を設置しておく。また仕切り25は閉じた状態として、主室12に大気が混入しないようにしておく。続いて予備室11内を真空排気し、内圧が所定圧以下のなった時点で仕切り25を開け、ガラス微粒子堆積体2を処理開始位置まで(例えばヒータ14上端にガラス微粒子堆積体2下端が来る位置まで)下げる。ガラス微粒子堆積体2を下降させる最中に、ガラス微粒子堆積体2と支持棒3との係合部に設置した上蓋が、炉心管13の上部に設置される。そしてガラス微粒子堆積体2の加熱処理を開始する。
また、この加熱炉1から加熱処理後の石英ガラス体を取り出すには例えば以下のようにする。処理を終わった石英ガラス体を仕切り25の上まで引き上げ、仕切り25を閉じる。予備室11に不活性ガスを、内圧が略1atmになるまで導入した後に、図示しない扉から石英ガラス体を取り出す。
図2は、本実施形態に係る石英ガラス体製造方法を説明する図である。本実施形態に係る石英ガラス体製造方法は、加熱炉1内に配置されたガラス微粒子堆積体2を加熱処理し透明ガラス化して石英ガラス体を製造する方法であって、HO除去工程S1,OH除去工程S2,CO除去工程S3および透明化工程S4を備える。
ここで加熱対象であるガラス微粒子堆積体2は、VAD法やOVD法により酸水素火炎中でSiClが加水分解されて作製されたSiO微粒子が堆積されたものである。このようなガラス微粒子堆積体2は、そのままでは不透明であるが、加熱処理されることで透明ガラス化されて石英ガラス体となる。
気相合成法により合成されたガラス微粒子堆積体2は、図3に概念図が示されるように、OH基はSiOネットワークの終端部に結合しており、その大部分はガラス微粒子堆積体を形成する個々のガラス微粒子の表層部に局在する。更にHO分子は、個々のガラス微粒子の表層に局在するOH基に水素結合する形で存在すると考えられている。そこで、本実施形態では、HO除去工程S1においてガラス微粒子堆積体2の表面または内部に存在するHO分子を除去し、また、OH除去工程S2においてガラス微粒子堆積体2の表面又は内部に存在するOH基を除去する。
O除去工程S1では、加熱炉1内を排気して、ガラス微粒子堆積体2の周囲を実質的にCO非含有の減圧雰囲気とし、ヒータによりガラス微粒子堆積体2を加熱処理して、ガラス微粒子堆積体2の表面または内部に存在するHO等の気体を除去する。このときの加熱温度は、ガラス微粒子堆積体2が実質的に収縮せず、かつ、十分なHO分子の除去速度が得られる温度とする。
O除去工程S1では、ガラス微粒子堆積体を減圧雰囲気下で加熱し、熱エネルギでHOを除去する。このようにすることで、ガラス微粒子堆積体2の表面または内部に存在するHO分子を安価かつ効率的に除去することができる。大気圧前後の雰囲気で加熱処理するより減圧雰囲気下で加熱処理する方がHO分子の除去に効果的である理由としては、HO分子が外部に放出される速度を支配するHO分子の拡散速度が、気体分子数の少ない減圧状態下の方が大きいからである。一般に気体の拡散速度は、圧力の非常に低い領域を除き圧力の−1次の関数となる。
ガラス微粒子堆積体2の段階からSi-OHの形で含有されるOH基を除去するためには、熱エネルギによる除去速度は極めて緩慢であるため、化学反応による除去が有効である。HO除去工程S1に続いて開始されるOH除去工程S2では、加熱炉1内を排気するとともに、ガス供給源により加熱炉1内にCO含有ガスを供給して、ガラス微粒子堆積体2の周囲をCO含有雰囲気とし、ヒータによりガラス微粒子堆積体2を加熱処理して、ガラス微粒子堆積体2の表面又は内部に存在するOH基を除去する。このときの加熱温度も、ガラス微粒子堆積体2が実質的に収縮せず、かつ、十分なOH除去速度が得られる温度とする。図4は、本実施形態に係る石英ガラス体製造方法のOH除去工程S2におけるCOとSi-OHとの間の推測される反応機構を示す図である。
OH除去工程S2は、例えばHO除去工程S1の処理時間が所定の時間経過した時点で開始する。OH除去工程S2では炉内圧を上昇させることから、ガラス微粒子堆積体からのHO分子の除去は緩慢となる。このことから、HO除去工程S1においてHO分子の除去を概ね完了させておく。HO分子の除去の進行度は、HO除去工程の温度や炉内圧だけではなく、ガラス微粒子堆積体の形状、比表面積やかさ密度などにも依存するため、OH除去工程を開始するタイミングは実験的に決定する。
また、OH除去工程S2においても、HO分子の脱離を持続させるべく、その除去速度の低下を最小限とするのがよい。このためには、炉内圧の上昇は最小限に抑制するのがよく、したがって、OH除去工程S2の際の雰囲気は実質的にCOガスのみで形成するのがプロセス時間の観点からは最も効率的である。
OH除去工程S2をCO含有雰囲気下で行うことについて、ハロゲン含有雰囲気下で行う場合と対比して、更に説明する。OH除去工程の後に互いに異なる対応が必要となる。すなわち、脱水剤としてハロゲン含有ガスを用いる場合、ガラス微粒子堆積体の微粒子間に残留するハロゲン含有ガスは、SiOと反応して、SiOのネットワークに取り込まれる。例えば塩素ガスで脱水する場合には、残留する塩素分はSi−Clのような化学的に結合された形となってSiOのネットワークに取り込まれる。これに対して、脱水剤としてCOガスを用いる場合、ガラス微粒子堆積体2の微粒子間に残留するCOガスは、SiOのネットワークに取り込まれず、透明化したガラスの内部に溶存ガスとして残留する。つまり、脱水剤としてCOガスを用いてOH基濃度の低い石英ガラス体を製造する場合には、ハロゲン含有ガスを用いて製造する場合には問題とならない、石英ガラス体内における脱水剤の残留に対する対応が必要となる。
ガラス内の飽和溶存量には温度依存性があり、一般的にはガラスが高温になるほど飽和溶存量は減少する。このことから、透明ガラス化時にCOガスがガラス内に閉じ込められ溶存ガスとして残留すると、透明ガラス化時の温度よりガラスが高温の状態となる爾後の加熱成型工程において、飽和溶存量を超えたCOガスがガラス内において微小気泡となる場合がある。これは、COガスを用いたことに因るものであって、ハロゲン含有ガスを用いて脱水処理した石英ガラス体では生じない問題である。ガラス内に一旦微小気泡が発生してしまうと、その除去は困難であり、ガラスとしての品質は著しく低下する。
そこで、OH除去工程S2の後のCO除去工程S3では、ガラス微粒子堆積体2の表面または内部に存在するCO分子を除去する。CO分子の除去は、ガラス微粒子堆積体2をHe等の不活性ガス雰囲気に暴露することでも可能であるが、加熱炉1内を減圧雰囲気とする方法が最も効率的かつ効果的である。CO除去工程S3は、ガラス微粒子堆積体2が透明ガラス化しない温度で実施することが重要である。炉内温度が上昇し透明ガラス化が進行するとCO分子の除去が実質的に進まなくなるためである。このようにしてCO分子を除去することで、後に行われる透明化工程S4の際、或いはその後の加熱成形工程においてに石英ガラス体内で微小気泡が発生する現象を未然に防止することができる。
なお、ガラス微粒子堆積体2に残留したガス(特にHe)を除去する方法として、透明ガラス化された石英ガラス体を高温雰囲気でアニールする方法が知られる。しかし、石英ガラス体内におけるCO分子の拡散速度はHeに比べ非常に遅いので、アニール処理でガラス内に残留したCO分子を除去するのは難しく、例えば直径100mmのガラス母材の軸中心に存在するCO分子を除去するのは実質的に不可能である。それ故、ガラス微粒子堆積体の透明化を進める前に加熱炉1内を減圧雰囲気として、ガラス微粒子堆積体2の表面または内部に存在するCO分子を除去するのが好ましい。
CO除去工程S3の後の透明化工程S4では、ヒータによりガラス微粒子堆積体2を加熱処理し透明ガラス化して石英ガラス体を製造する。この透明化工程S4では、CO除去工程S3で行った真空引きを継続しつつガラス微粒子堆積体2を加熱して透明ガラス化する。このようにすることで、透明ガラス化に向けて炉温を上昇させる過程でガラス微粒子堆積体2の表面から脱離するCO分子やその他の吸着ガス分子をも積極的にガラス微粒子堆積体2の外部へ除去することができ、ガス溶存度が極めて低い石英ガラス体を得ることができる。
処理雰囲気中の微細異物とガス流通雰囲気について更に説明する。加熱炉が炭素系の炉心管を使用する場合には、炉内には微細異物(例えばカーボンダスト)が存在する。処理雰囲気中に存在する微細異物は、加熱炉1内でブラウン運動的な挙動を示すことから、確率的にガラス微粒子堆積体2に衝突することが考えられる。特にカーボンダストが付着したままガラス微粒子堆積体が加熱され透明ガラス化されると、透明ガラス化或いはその後の加熱成形の際にSiOとCとが反応して、SiOおよびCOが、或いは、SiおよびCOが生成されて、石英ガラス体の表層に気泡が発生しやすい。CO或いはCO2の発生は、特に石英ガラスが1700℃以上に加熱されると顕著となる。
そこで、加熱炉1におけるガスの供給および排気を継続して、ガラス微粒子堆積体2の周囲にガスの流れを作ることで、ガラス微粒子堆積体2の表面にカーボンダスト等の微細異物が付着する確率を低減することができ、結果として、ガラス微粒子堆積体2の表層における気泡発生頻度を抑制できる。
OH除去工程では、処理時間が最も長いため、微細異物の影響を最も受け易い。CO含有ガス流通雰囲気とすることで、付着確率を低減できる。その他工程においても、ガス流通雰囲気とすることで、ガラス微粒子堆積体の表層に異物が付着する頻度を低減することが可能である。
O除去工程では、真空引きを継続すれば、一応ガスの流れは形成される。但し、HO除去工程の好適な炉内圧範囲内の圧力増加にとどまる程度の微量の不活性ガスを流通させると、微細異物の付着確率を低減することが可能である。
CO除去工程では、真空引きを継続すれば、一応ガスの流れは形成される。但し、CO除去速度の好適な炉内圧範囲内の圧力増加にとどまる程度の微量のHeガスを流通させると、微細異物の付着確率を低減可能である。上記工程と異なり透明化工程のみ流通ガスをHeとしたのは、透明化の際にガラス微粒子堆積体内にHe以外の不活性ガスが取り残されると、アニール処理による脱ガスが殆ど不可能になるためである。
透明化工程では、真空引きを継続すれば、一応ガスの流れは形成される。但し、微量のHeガスを流通させると、微細異物の付着確率を低減可能。ガラス微粒子堆積体表面の閉孔が進むと微細異物は表面に付着するだけで、ガラス体に取り込まれなくなる。このためHeガスの流通による異物付着の低減効果は生じなくなる。流通ガスをHeとした理由はCO除去工程と同様に、透明化の際にガラス微粒子堆積体内にHe以外の不活性ガスが取り残されると、アニール処理による脱ガスが殆ど不可能になるためである。Heであれば、その後アニール処理により脱気が可能である。
ガス流通による異物付着低減効果は、いずれの工程においても、炉内に5l/min以下のガスを導入し、それとつりあう程度に排気すればよい。
以上のように、本実施形態に係る石英ガラス体製造方法では、ガラス微粒子堆積体に付着しているHOをHO除去工程S1において概ね除去し、ガラス微粒子堆積体の表面又は内部に存在するOH基をOH除去工程S2において概ね除去し、ガラス微粒子堆積体に残存しているCOをCO除去工程S3において概ね除去し、その後に透明化工程S4においてガラス微粒子堆積体を加熱処理し透明ガラス化して石英ガラス体を得る。
したがって、本実施形態に係る石英ガラス体製造方法では、ガラス微粒子堆積体の表面又は内部に存在するHOおよびOH基を効率的かつ効果的に除去することができ、プロセス時間の長大化やCO使用量の増大を抑制することができる。また、全工程を通じて1つの加熱炉を用いてガラス微粒子堆積体の熱処理を行うことができる。さらに、溶存ガスに起因する微小気泡の発生を抑制することができ、石英ガラス体の品質の低下を抑制することができる。このように、本実施形態に係る石英ガラス体製造方法では、低コストで高品質の石英ガラス体を製造することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように、種々の変形が可能であり、また、各種条件については好適範囲が存在する。
例えば、HO除去工程S1およびOH除去工程S2それぞれにおける加熱温度には好適範囲が存在する。すなわち、処理温度が高いほど、HO分子の除去速度は速く、COによるOH基除去の速度は速い。しかし、処理温度が高すぎるとガラス微粒子堆積体の微粒子間の結合が進み、(1) ガラス微粒子の表層部に存在するOH基やHO分子がガラス微粒子堆積体内に取り込まれ除去が困難になる、(2)ガラス微粒子堆積体の内部へCOガスが拡散浸透する速度が低下する、(3) ガラス微粒子堆積体内の空隙部が減少し脱離ガスがガラス微粒子堆積体の外部へ拡散する速度が低下する、という問題が生じる。これらの理由から、HO除去工程S1およびOH除去工程S2それぞれにおける加熱温度としては、1000〜1300℃が好適であり、1100〜1300℃が更に好適である。
O除去工程S1では、内圧が低いほど、HO分子の除去速度が早い。したがって、炉内圧は、低いほど好ましく、500Pa以下、更に好ましくは100Pa以下が好ましい。好適な炉内圧の範囲の下限は、真空ポンプの到達下限圧力でよく、0.1Pa以上であるのがよい。
OH除去工程S2では、純粋なCOガスを用いてもよいが、プロセスの安全性を考えると、COガスと不活性ガスを予め混合してCOガスの濃度を爆発限界濃度以下とした混合ガスを加熱炉内に供給してもよい。
COガスには引火性があるので、実質的にCOにみからなるガスを用いる場合には、排気されたCOガスが大気と接触する加熱装置の排気系においてCOガスの防爆機構を設けておくと良い。排気系におけるCOガスの防爆機構とは、例えば、排気ポンプの前段で排気されるCOガスに不活性ガスを混合し、COガス濃度を爆発濃度限界以下としてから排気するものである。
OH除去工程S2の好適な炉内圧の範囲は、上限側はHO分子の除去速度で、下限側はOH基を除去するCO分子の絶対量でそれぞれ決定され、また、実質的にCOのみからなるガスで処理を行う場合とCOと不活性ガスの混合ガスで処理を行う場合で異なる。実質的にCOのみからなるガスで処理を行う場合には、1000Pa以上20kPa以下、更に好ましくは2000Pa以上20kPa以下が好適である。このような圧力範囲とすることで、減圧雰囲気で行うHO除去速度とCO分子によるOH基除去速度が高い次元で両立される。OH除去工程をCOと不活性ガスの混合ガスで行う場合には、COの分圧を考える。COと不活性ガスの混合ガスを用いる目的は、予めCO濃度を爆発濃度限界以下にしておくことで引火の恐れを未然に防止することにある。このためCO濃度は爆発濃度限界の12%以下に設定する。炉内圧は、全圧として10kPa以上1atm以下が好適である。このような圧力範囲とすることで、COの分圧を少なくとも1000Pa以上とすることが可能であり、かつ全圧を1atm以下とすることで加熱炉からのCOガスのリークを未然に防止することができる。
CO除去工程S3では、炉内圧力は、500Pa以下(更には100Pa以下)に到達することが好ましい。圧力下限は、特に好ましい範囲は存在しないが、プロセス時間の観点から0.1Pa以上であるのが好ましい。製造条件が固まれば、CO除去工程S3を時間で管理して透明ガラス化工程S4に進むことも可能である。また加熱温度としては、1000〜1300℃が好適であり、1100〜1300℃が更に好適である。
透明化工程では、炉内圧は500Pa以下、更に好ましくは100Pa以下とする。例えばCO除去工程における真空排気をそのまま継続すれば良い。好適な温度範囲は1450〜1650℃、更に好ましくは1500〜1600℃である。ガラス微粒子堆積体の形状を考慮して上下方向の温度分布を適宜調整してもよい。
また、低コストで石英ガラスを製造するためには、母材を大型化することが有効である。しかし、ガラス微粒子堆積体の外径がφ200mm以上である場合には、透明ガラス化の際に自重による外径変動が生じ石英ガラス体の上部が細くなりやすい。この問題を解決して外径が均一な石英ガラス母材を製造するには、OH除去工程S2の後に、1350〜1450℃の温度範囲においてガラス微粒子堆積体を一旦収縮させる仮収縮工程を設け、その仮収縮工程の後に透明化工程S4を行うことが有効である。この仮収縮工程では、温度1350℃以下では収縮が緩慢であり、一方、温度1450℃以上では透明ガラス化の進行が早く外径均一化効果が乏しくなるので、1350〜1450℃の温度範囲で行われるのが好ましい。
次に、本実施形態に係る石英ガラス体製造方法の具体的な実施例について、比較例と対比しつつ説明する。
実施例および比較例の双方において、透明ガラス化の対象となるガラス微粒子堆積体は、VAD法により酸水素火炎中でSiClが加水分解されて作製されたSiO微粒子が堆積されたものであり、外径φ300mmで長さ1000mmの略円柱形状のものであり、嵩密度が0.30g/cmであった。また、このガラス微粒子堆積体を透明ガラス化するに際して、図1に示したような加熱炉を用いた。まず、加熱炉の予備室にガラス微粒子堆積体を挿入し、その後、温度800℃で予備加熱されている主室へこのガラス微粒子堆積体を移動した。
図5は、各実施例および各比較例における各工程の処理条件を纏めた図表である。この図には、実施例1〜4および比較例1〜2それぞれについて、HO除去工程S1における保持温度,到達圧力および保持時間、OH除去工程S2における保持温度,炉内圧,CO分圧,雰囲気および保持時間、CO除去工程S3における保持温度,炉内圧,CO分圧,雰囲気および保持時間、ならびに、透明化工程S4における昇温速度,炉内圧,CO分圧,雰囲気,保持温度および保持時間、が示されている。なお、図中の各「雰囲気」欄の記載において、「バッチ」は、加熱炉において給気および排気を停止した状態を意味する。「吹流し」は、加熱炉において給気および排気を継続した状態を意味する。また、「真空引き」は、加熱炉において排気のみを継続した状態を意味する。
図6は、各実施例および各比較例において得られた石英ガラス体のOH量および気泡発生頻度を纏めた図表である。各実施例および各比較例において、最終的に得られた石英ガラス体は、平均外径φ150mmで長さ700mmの透明なものであった。しかし、比較例1では、OH除去工程S2およびCO除去工程S3を行っていないので、OH量が多かった。比較例2,3では、OH除去工程S2を行ったもののCO除去工程S3を行っていないので、透明化工程S4後の延伸加工の際に多数の気泡が発生した。これに対して、実施例1〜4では、OH量が少なく、気泡の個数も少なかった。
各実施例および各比較例において得られた石英ガラス体のOH基濃度は、赤外分光法により波長2.7μmにおけるOH基の赤外吸収量から推定された。OH基濃度を測定する部位は石英ガラス体の軸中心部であった。OH基1ppm当りのOH分光吸収が10000dB/kmであり、OH基濃度は下記(1)式で表される。
OH(ppm)=LOG(ピークトップ%/ピークボトム%)/光路長(mm)/0.001 …(1)
各実施例および各比較例において得られた石英ガラス体の塩素濃度は、電子プローブ顕微分析(EPMA)により評価された。何れの石英ガラス体も、塩素含有量が100〜250ppmであり、塩素やSiClで脱水した石英ガラス体に通常含まれる塩素の濃度2000〜6000ppmと比較すると、大幅に塩素含有量が低減された。
また、得られた石英ガラスの耐熱性を、片持ちビームベンディング法を利用して高温領域における粘性で評価したところ、1200度で1012ポアズ程度であった。水分とハロゲンの含有量を低く抑制することによって、耐熱材料として重要な特性である高い粘性を有する石英ガラスが得られていることを確認した。
各実施例および各比較例において得られた石英ガラス体の金属不純物濃度は、ICP−質量分析により評価された。何れの石英ガラス体も、Al,Ca,Fe,Cu,Ni,Cr,Mg,Mn,Co,Ti,Na,K,LiおよびZnそれぞれの濃度が5wtppb以下であった。ガラス微粒子を堆積させるいわゆるスート法では、高純度の原料を使用することで高純度の石英ガラス体を製造することができる。つまり本製法によって、高純度かつ高粘性の石英ガラス体を製造することができる。
各実施例および各比較例において得られた石英ガラス体の気泡発生頻度は、以下のようにして評価された。すなわち、透明化工程S4後の石英ガラス体(平均外径φ150mm)を、温度1900℃に加熱し延伸加工して外径φ40mmの石英ガラス体とし、この石英ガラス体(外径φ40mm)に生じた微小気泡の個数を目視で計数した。比較例と比べて各実施例では気泡発生頻度が大幅に減少した。加熱炉内においてHeガスの給気および排気を継続した状態でCO除去工程S3を行った実施例3,4では、気泡発生が最も抑制された。比較例の石英ガラス体では内部に分散して気泡が存在していたのに対して、実施例の石英ガラス体では表層部に気泡が偏在して存在していた。したがって、実施例の石英ガラス体の表層部を研削することで、気泡が存在する不良部を除去することができる。
OH除去工程S2の後にガラス微粒子堆積体を一旦収縮させる仮収縮工程を設けることによる効果については、以下のようにして確認された。ここで用いられたガラス微粒子堆積体は、外径φ300mmで長さ1000mmの略円柱形状のものであった。このガラス微粒子堆積体に対し上記実施例1の条件で各工程の処理が為されて得られた石英ガラス体は、平均外径φ150mmであり、外径変動についてはガラス材上部でφ138mmであり下部で165mmであった。これに対して、OH除去工程S2後の仮収縮工程においてガラス微粒子堆積体を温度1350℃で1時間に亘り保持したところ、このガラス微粒子堆積体を透明ガラス化して得られた石英ガラス体は、平均外径φ150mmであり、外径変動についてはガラス材上部でφ147mmであり下部で152mmであり、外径変動が抑制されたものとなった。このように外径変動を抑制することで、その後の加熱成形工程の際の形状制御が容易になる。
本実施形態に係る石英ガラス体製造方法により石英ガラス体を製造する際に好適に用いられ得る加熱炉1の断面を示す図である。 本実施形態に係る石英ガラス体製造方法を説明する図である。 気相合成法により合成されたガラス微粒子堆積体2におけるOH基の結合およびHO分子の付着の様子を示す概念図である。 本実施形態に係る石英ガラス体製造方法のOH除去工程S2におけるCOとSi-OHとの間の推測される反応機構を示す図である。 各実施例および各比較例における各工程の処理条件を纏めた図表である。 各実施例および各比較例において得られた石英ガラス体のOH量および気泡発生頻度を纏めた図表である。
符号の説明
1…加熱炉、2…ガラス微粒子堆積体。

Claims (2)

  1. 加熱炉内に配置されたガラス微粒子堆積体を加熱処理し透明ガラス化して石英ガラス体を製造する方法であって、
    前記加熱炉内を実質的にCO非含有の減圧雰囲気として前記ガラス微粒子堆積体を加熱処理し、前記ガラス微粒子堆積体の表面または内部に存在するHO分子を除去するHO除去工程と、
    COガスと不活性ガスを予め混合してCO濃度を12%以下とした混合ガスを前記加熱炉内に供給し、前記加熱炉内をCOの分圧を1000Pa以上としたCO含有雰囲気として前記ガラス微粒子堆積体を加熱処理し、前記ガラス微粒子堆積体の表面又は内部に存在するOH基を除去するOH除去工程と、
    前記加熱炉内を不活性ガス雰囲気または減圧雰囲気として、透明ガラス化しない温度で前記ガラス微粒子堆積体を加熱処理し、前記ガラス微粒子堆積体の表面または内部に存在するCO分子を除去するCO除去工程と、
    前記ガラス微粒子堆積体を加熱処理し透明ガラス化する透明化工程と、
    を備えることを特徴とする石英ガラス体製造方法。
  2. 少なくとも前記OH除去工程において、前記加熱炉における給気および排気を継続する、ことを特徴とする請求項1記載の石英ガラス体製造方法。
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