JPH11208487A - ステアリングギヤボックス取付け構造 - Google Patents

ステアリングギヤボックス取付け構造

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JPH11208487A
JPH11208487A JP32197198A JP32197198A JPH11208487A JP H11208487 A JPH11208487 A JP H11208487A JP 32197198 A JP32197198 A JP 32197198A JP 32197198 A JP32197198 A JP 32197198A JP H11208487 A JPH11208487 A JP H11208487A
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gear box
steering gear
outer cylinder
inner cylinder
vehicle
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JP32197198A
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Katsutoshi Sakata
勝利 阪田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のステアリングギヤボックスを車体に取
付ける弾性支持装置において、直進走行時と旋回走行時
とでトーカーブを変化させると共に、車両左右方向荷重
と左右方向変位の関係で表せるサスペンションのコンプ
ライアンスの線形領域を適度に大きく取れることを目的
とする。 【構成】 軸方向の両端が円錐形状であり中央部が円筒
形状の外筒52と、軸方向の端部で一部が円錐形状であ
り中央部が円筒形状である内筒51と、前記外筒52と
前記内筒51との間に一部に空洞部54を形成し残りの
空間に弾性体53を充填して構成される弾性支持装置5
0において、前記外筒52の軸方向にて軸方向に向かっ
て傾斜面59を形成することによって、車両の左右方向
の荷重入力に応じて前記内筒51に対して前記外筒52
が上下方向に変位することで、トーカーブの可変が得ら
れる。また前記空洞部54によって線形領域が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 車両のステアリングギヤボ
ックスを弾性支持装置を介して車体へ取り付ける構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】 車両は直進走行状態においては路面か
らの外乱に対して安定した状態を保つことが要求され、
ニュートラルステア特性であることが望ましい。また旋
回時においては舵角に対して旋回半径が大きくなるアン
ダーステア特性であることが操縦安定性の上から望まれ
る場合がある。従って直進時と旋回時とで、サスペンシ
ョンアライメントを変化させて、トーカーブを可変とす
ることが望ましいことから、幾つかの考案がなされて来
た。そこで従来技術として、トヨタ技術公開集(発行日
1996年12月24日)発行番号6478「ステアリ
ングギヤボックスの取付け構造」に示されるものがある
ので、これについて以下に説明する。
【0003】図2に従来構造のステアリングギヤボック
ス140が車両に搭載されているところの斜視図を示
す。前記ステアリングギヤボックス140は、ステアリ
ングギア機構(例えば、ピニオンギアを備えたピニオン
シャフト及び、ラックギアを備えたラックバー等)とそ
れを支持するギアハウジング等からなり、タイロッド1
30を介してナックル20の後方部に連結し、前記ナッ
クル20は車輪10(この場合は前輪である。)を回転
可能に支持している。また、車両のサスペンション機構
はロアアーム60とストラット160等からなり、その
ストラット160はナックル20の上端と車体70との
間に配置され、そのストラット軸方向に伸縮可能となっ
ている。一方、ロアアーム60の一端にはナックル20
の前部が、図示しないキングピン軸廻りに回転可能に取
付けられている。前記ロアアーム60の他端は車体70
に取付けられている。平面図である図10に示すように
ステアリングギヤボックス140は、弾性支持装置取付
け部142に組み込まれた弾性支持装置150によって
車体70に取付けられている。
【0004】弾性支持装置150の平面図を図11に、
また図11のE−E断面図を図12に示す。弾性支持装
置150は円筒状の外筒152と、やはり円筒状の内筒
151と、外筒152と内筒151との間に充填されて
いるゴム部157とから構成されている。ただしゴム部
157には一部ゴムが充填されていない空洞部(すぐり
部とも呼ばれる。)154が設けられており、また図1
2のE−E断面図に示す如く、ゴム部157の内部に樹
脂突起部158を有している。左右に設けられた空洞部
154を断面図で見ると、図12の如くに内筒151の
側のゴム部157の山形の突起と外筒152の側のゴム
部157の山形の突起とでは上下方向の位置がオフセッ
トしている。
【0005】このような弾性支持装置150に支持され
るステアリングギヤボックス140についての作用を、
図10で右側に取りつけられている弾性支持装置150
を取り上げて説明する。(左右対称なので左側の弾性支
持装置150も全く同じ作用をする。)まず直進走行の
場合は、ステアリングギヤボックス140に車両左右方
向からの荷重は働かないから、内筒151と外筒152
との間で車両左右方向の位置関係は変化しない為、図6
に示すように車輪10のバウンド・リバウンドによる上
下方向の動きに合わせてのトーの変化は殆どない。即ち
ニュートラルステア特性が得られている。
【0006】しかし車両が旋回走行をする時は、車両左
右方向からの荷重が働く。例えば車両が左に旋回する場
合を考えると、図10に示すように車輪10(ナックル
20)からの力Fが左方向に働きステアリングギヤボッ
クス140を左方向に押しつける。すると図12の断面
図の右側において外筒152が内筒151に近づくよう
に移動するので、外筒152側に付いているゴム部15
7は内筒側についているゴム部157に近づき、クリア
ランスaを縮めて行き、ついには接触する。更に車輪1
0(ナックル20)からの力Fが大きくなると内筒15
1は車体70に固定しているので、外筒152は更に内
筒151に近づこうとするものの、内部に樹脂突起部1
58を有していて剛性があるゴム部157は左右方向に
移動出来なくなり、なだらかな山形に傾斜した面に沿っ
て移動しようとする。図12に示すような傾斜面の角度
で互いにオフセットしているので、この場合は外筒15
2は下方に変位することとなる。
【0007】同様に車両が右旋回する時においても、弾
性支持装置150は軸の左右で対称な形状であるから、
左旋回の場合と同じの作用で外筒152が下方に変位す
る。
【0008】このように外筒152が内筒に対して下方
に変位することにより、車体70に対してステアリング
ギアボックス140が下方に変位することになる。よっ
て、ステアリングギアボックス140とタイロッド13
0との連結点が下方へ変位する。タイロッド130はボ
ールジョイントを介してナックル20に連結され、ナッ
クル20は図示しないキングピン軸廻りに回転可能に支
持されている。そのため、ステアリングギアボックス1
40とタイロッド130との連結点の下方への変位によ
り、ナックル20の上下運動の軌跡が車両の直進走行時
の状態に比べて変化する。従って、車輪10がバウンド
・リバウンドをした時のバウンドストロークとトーとの
関係を表わすトーカーブが変化する。
【0009】ここで、ステアリングギアボックス140
とタイロッド130との連結点が下方へ変位した時にト
ーカーブが変化するメカニズムについて説明する。図1
3は、車両背面視の模式図で、タイロッド130とサス
ペンション機構の車両の直進走行時における位置関係を
示す。ストラット160はその軸方向に伸縮可能になっ
ており、ナックル20とストラット160の連結点Aは
車輪10のバウンド・リバウンドに伴って、ストラット
160の軸方向に軌跡を描く。また、ロアアーム60
は、車輪10のバウンド・リバウンドに伴って、車体7
0との連結点Bを中心として、揺動するため、ナックル
20との連結点Dが上下運動の円弧軌跡を描く。タイロ
ッド130は、車輪10のバウンド・リバウンドに伴っ
て、ステアリングギアボックス140との連結点C(車
両幅方向に変位可能)を中心としてタイロッド130と
ナックル20との連結点Nが上下運動の円弧軌跡(図1
4に示す点N1〜N0〜N2)を描く。従って、ナック
ル20は、ロアアーム60の車両背面視における軸線
と、ストラット160の車体70との連結点Eにおける
ストラット軸線に対する垂線との交差する点O(ナック
ル20の瞬間中心)を中心に、上下に揺動することにな
る。このナックル20の揺動に沿う形で、車輪10はバ
ウンド、リバウンドする。
【0010】次に、図14に、タイロッド130とステ
アリングギアボックス140との連結点Cの変位による
タイロッド130とナックル20との連結点Nの軌跡変
化を示す。ここで、タイロッド130とステアリングギ
アボックス140との連結点Cを点C1からその下方の
点C2へ変位させると、タイロッド130とナックル2
0との連結点Nの軌跡が図14の破線の円弧から実線の
円弧に変化し、ナックル20とタイロッド130との連
結点Nが最大バウンド時(点N2)に、連結点Cが変化
していない状態(点C1)から車両幅方向y分だけ変位
することになる。従って、ナックル20は、ロアアーム
60とナックル20との連結点Dと、ストラット160
の車体70との連結点Eを結ぶ軸(キングピン軸)廻りに
回転可能に支持されているため、軌跡のずれyの分だけ
ナックル20が回転する。すなわち、タイロッド130
とステアリングギアボックス140との連結点Cが下方
(へC1からC2へ)変位することにより、トーカーブ
が車両の直線走行時の状態から変化することになる。
【0011】前記タイロッド130とステアリングギア
ボックス140との連結点Cが下方に変位した時のトー
カーブは図7に示すようになる。左旋回している時は左
車輪はリバウンド状態に、また右車輪がバウンド状態に
あるから、図7において左車輪ではトーはプラス即ちト
ーインであり、右車輪ではトーがマイナス即ちトーアウ
トとなる。即ち旋回時にはアンダーステア特性が得られ
るわけである。
【0012】以上のようにこの従来技術によれば、車両
が直進走行状態にある時にはニュートラルステア特性を
示し、旋回走行状態になるとトーカーブを変化させアン
ダーステア特性を示すことにより、優れた操縦安定性を
得ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】 このような従来の構
成になるステアリングギヤボックス取付け構造において
は、直進走行時にはニュートラルステア特性が得られ、
また旋回時にはアンダーステア特性が得られるものの、
旋回時において車輪10からの力Fの増加に伴って速や
かに図7のようなトーカーブを得るには、図12に示す
クリアランスaの値を極力小さく取って早く前記ゴム部
157の接触を起こさせる必要がある。ところが,この
クリアランスaを小さくすると、車両の左右方向入力と
左右方向変位との関係を示す図5において、線図αのよ
うになる。これは前記クリアランスaによって線形領域
範囲が決められる為に、この前記クリアランスaが小さ
いと前記線形領域も狭くなってしまうからである。
【0014】図5の線図αの如くに線形領域が小さいと
車両に左右方向の入力が働く時に、当初はそれに応じて
左右方向の変位が発生するのに、ある値以上に左右方向
入力が働いても左右方向変位は線形的に大きくならない
と言うことである。これは旋回初期において、車両の左
右方向の車輪10からの力Fによって前記ステアリング
ギヤボックス140が左右に変位して行きアンダーステ
ア特性を得る所謂サスペンションのコンプライアンスに
よるアンダーステア特性が線形でなくなり非線形となっ
てスムーズな操縦安定性が得られないことを意味する。
【0015】従って図5における前述の線形領域を大き
く取り、しかもバウンド・リバウンドによるトーの変化
特性であるトーカーブを、図6に対して図7で示す線図
の如く大きく変化するようにすることが望ましいのであ
るが、このような制御を可能とすることは前述のように
従来技術においては不可能であった。
【0016】そこで本発明はこのような問題点に鑑み、
ステアリングギヤボックスの車両左右方向変位の線形領
域を所定の範囲に大きく取り、且つ旋回時と直進走行時
とでトーカーブを可変にするステアリングギヤボックス
取付け構造を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】 請求項1に記載の発明
は、ステアリングギヤボックスを車体に取付ける弾性支
持装置と該弾性支持装置を前記ステアリングギヤボック
スに取付ける弾性支持装置取付け部からなるステアリン
グギヤボックス取付け装置において、前記弾性支持装置
取付け部と一体であるかあるいは前記弾性支持装置取付
け部に固定された外筒と、前記車体に締結手段により固
定された内筒と、前記内筒と前記外筒との間にて一部に
空洞部を形成する弾性体とで構成され、前記外筒と前記
内筒のうち少なくともどちらか一方は前記弾性支持装置
の軸方向に対して傾斜する傾斜面を有し、該傾斜面と前
記外筒と内筒との他方との間に前記弾性体が充填された
部位を備え、前記車両の左右方向の荷重入力に応じて前
記内筒に対して前記外筒が上下方向に変位することを特
徴とするステアリングギヤボックス取付け構造である。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリングギヤボックス取付け構造において、前記
弾性支持装置が前記外筒の軸中央部では円筒状をし、軸
両端の軸端部では円錐状をしていることを特徴とするス
テアリングギヤボックス取付け構造である。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリングギヤボックス取付け構造において、前記
内筒と前記弾性体がそれぞれ2つの同一形状のものから
構成されていて、前記弾性支持装置が軸中心の点にて点
対称であることを特徴とするステアリングギヤボックス
取付け構造である。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリングギヤボックス取付け構造において、前記
弾性体の周方向に沿って一部に前記空洞部が形成され、
放射方向で前記空洞部を有しない範囲に1つあるいは複
数の補助空洞部が形成されていることを特徴とするステ
アリングギヤボックス取付け構造である。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリングギヤボックス取付け構造において、前記
内筒が有する傾斜面は前記弾性体に介在する中間プレー
トであることを特徴とするステアリングギヤボックス取
付け構造である。
【0022】
【発明の作用と効果】 請求項1に記載の発明のステア
リングギヤボックス取付け構造によれば、弾性支持装置
取付け部と一体になっている外筒あるいは弾性支持装置
取付け部に組み込まれて固定された外筒と、車体に締結
手段によって固定された内筒と、前記外筒と前記内筒と
の間にて一部に空洞部を形成する弾性体とで構成され、
前記外筒と前記内筒のうち少なくともどちらか一方は前
記弾性支持装置の軸方向に対して傾斜する傾斜面を有
し、該傾斜面と前記外筒と前記内筒の他方との間に前記
弾性体が充填された部位を備え、車両の左右方向の荷重
入力に応じて前記内筒に対して前記外筒が上下方向に変
位する。従って例えば前記車両が左旋回状態にあると車
輪に左方向のコーナーリングフォースが働き、車両に搭
載されているステアリングギヤボックスに左方向の荷重
が入力されるが、前記外筒と前記内筒のうち少なくとも
どちらか一方は前記弾性支持装置の軸方向に対して傾斜
する傾斜面を有し、該傾斜面と前記外筒と内筒との他方
との間に前記弾性体が充填された部位を備え、この傾斜
面に荷重が作用し、前記外筒は前記内筒に対して下方に
変位する。すると前記車両のサスペンションの幾何学的
な関係から各車輪のトーカーブが変化し所望のステア特
性が得られる。
【0023】一方前記車両が直進走行状態にある時は、
コーナーリングフォースが働かないので、前記内筒と前
記外筒との上下の位置関係は変化せず、従ってトーカー
ブは前述の旋回時のようなバウンド・リバウンドによる
影響が少ない。即ち直進時と旋回時でトーカーブを可変
とすることが可能となる。
【0024】また前記外筒と前記内筒との間にては一部
に空洞部を形成する弾性体が設けられているので、左右
方向入力に対してほぼ線形的に変位する領域を前記空洞
部の左右方向の大きさを調節することによって調整する
ことが可能である。
【0025】このようにステアリングギヤボックスの車
両左右方向変位の線形領域を所定の範囲に大きく取り、
且つ旋回時と直進走行時とでトーカーブを可変にするこ
とができるステアリングギヤボックスの取付け構造を得
ることができると言う効果があり、本発明の目的が達成
される。
【0026】請求項2に記載の発明のステアリングギヤ
ボックス取付け構造によれば、請求項1に記載のステア
リングギヤボックス取付け構造において前記弾性支持装
置が前記外筒の軸中央部では円筒状をし、軸両端の軸端
部では円錐状をしているので、軸両端の軸端部において
前記外筒と前記弾性体の軸直角方向にて軸方向に向かっ
ての傾斜面を形成し易く、また前記空洞部を軸中央部の
円筒状の部分に形成し易い効果がある。
【0027】請求項3に記載の発明のステアリングギヤ
ボックス取付け構造によれば、請求項1に記載のステア
リングギヤボックス取付け構造において前記内筒と前記
弾性体がそれぞれ2つの同一形状のものから構成されて
いて、前記弾性支持装置が軸中心の点にて点対称である
ので、同一に製造した部品を上下に組み合わせて1つの
弾性支持装置を完成することができので、生産性が向上
しコストを低減する効果がある。
【0028】請求項4に記載の発明のステアリングギヤ
ボックス取付け構造によれば、請求項1に記載のステア
リングギヤボックス取付け構造において前記弾性体の周
方向に沿って一部に空洞部が構成され、放射方向で前記
空洞部を有しない範囲に1つあるいは複数の補助空洞部
が形成されているので、左右方向の荷重入力に対して前
記弾性体が変位し前記空洞部が変形される時に、前記補
助空洞部が前記空洞部の変形を起こし易くする効果があ
る。
【0029】請求項5に記載の発明のステアリングギヤ
ボックス取付け構造によれば、請求項1に記載のステア
リングギヤボックス取付け構造において前記内筒が有す
る傾斜面は前記弾性体に介在する中間プレートであるの
で、前記外筒の傾斜面と前記中間プレートとの間の弾性
体を前記弾性支持装置の軸方向にほぼ均一に介在させる
ことができて前記外筒の上下の変位をスムーズにできる
と共に、前記中間プレートの内側には弾性体を充填する
ので前記弾性支持装置の質量を低減できる効果がある。
【0030】
【発明の実施の形態】 本発明の第1の実施の形態のス
テアリングギヤボックス取付け構造の弾性支持装置につ
いて、図3(A)に平面図を、また図3(A)のA−A
断面で切った断面図を図3(B)に、また下方から見た
平面図を図3(C)に示す。この図3の弾性支持装置5
0が車両に搭載されている車両前方斜視図を従来構造の
ステアリングギヤボックス140を搭載する図とも共通
となっている図2に示す。図1の平面図に示すように、
2つの弾性支持装置取付け部42に前記弾性支持装置5
0を組み付けることによって前記ステアリングギヤボッ
クス40は車体70への取付けられる。図10の従来技
術では前記弾性支持装置取付け部142は左右に2ケ所
ずつ計4つあったが、図1では左右2つとなっているも
のの、前記弾性支持装置50の構造が異なる以外には異
なる点はないので、図1と図2における取付け関係の説
明はここでは省略し、前記弾性支持装置50の説明に入
ることとする。当然ながらこの弾性支持装置取付け部の
数は前記ステアリングギヤボックスの前方で左右に2つ
設けても良いし、前方後方に2つずつ左右に合計で4つ
設けても良い。場合によってはこれ以外の数であっても
良い。
【0031】図3(A)、(B)、(C)において内筒
51は上半分の第1内筒51aと下半分の第2内筒51
bとを上下に合わせて形成されている。前記内筒51の
軸中心部の内部は円柱状の空洞となっていて、図示しな
いボルトが貫通して図2の車体70に締結される。前記
第1内筒51aは車両の前方と後方のほぼ60度の角度
で円錐が軸方向の上側で上に向かって開いた形状をして
いる。これは必ずしもほぼ60度に限定されるものでは
なく前方と後方の適当な範囲をカバーする角度であれば
良い。また車両の左右方向のほぼ60度の角度の範囲で
は中間プレート56が前記弾性支持装置50の軸方向の
上方向に向かって開く形で、図3(B)に示す角度α
で、皿状をして設置されている。これについても左右方
向の適当な範囲をカバーする角度であれば良い。またこ
の実施の形態の変形例として中間プレートを用いず、内
筒を前述の前方と後方に設けた円錐形状のものと同じも
のを左右方向に形成したものも考えられる。機能的には
同じであるからここでは前記中間プレート56を設けた
事例で説明する。この中間プレート56の皿状の底部は
円筒形状をした前記第1内筒51aに溶接されている。
前記外筒52の軸方向上部ではこの中間プレート56に
対応して沿った円錐形状の面が形成されていて、内側に
傾斜面59を有している。前記第2内筒51bの軸方向
の下側では下に向かって円錐が開いた形状をしている。
また前記外筒52の下半分の下側は、前記第2内筒51
bに沿った円錐形状となっている。ここでも前記第2内
筒51b及び前記外筒52の下側が円錐形状でなく、円
筒形状のものであっても機能上問題ない。
【0032】図3では前記内筒51と前記外筒52の形
状について円錐形状と円筒形状を有する形状をしている
が、これは必ずしも限定されるものではなく、断面が多
角形や楕円を用いた形状であっても良い。
【0033】前記内筒51と前記外筒52と前記中間プ
レート56との間に形成される空間は一部に空洞部54
を形成し、残りは弾性体53が充填されている。この弾
性体53は前記弾性支持装置50の上半分における第1
弾性体53aと下半分における第2弾性体53bとで構
成されている。前記弾性支持装置50の上半分において
前記外筒52の軸中央付近の円筒部の内部では、第1空
洞部54aがほぼ90度の範囲に渡って図3(A)に示
す前記弾性支持装置50の右側と左側に設けられてい
る。前記第1空洞部54aは前記外筒52に接して形成
されているが、前記第1内筒51aに接して形成されて
いても良い。この前記第1空洞部54aの範囲について
も必ずしもほぼ90度に限定されるものではない。前記
弾性支持装置50の下半分において前記外筒52と前記
内筒51の間では左右方向にほぼ90度の範囲で軸方向
に渡って第2空洞部54bが形成されている。この第2
空洞部の周方向についての範囲は図3(C)に示されて
いる如くである。前記第2空洞部54bの角度の範囲に
ついても必ずしもほぼ90度に限定されるものではな
い。また前記第2空洞部54bは前記外筒52に接して
形成されているが、前記第2内筒51bに接して形成さ
れていても良い。
【0034】車両の前方及び後方のほぼ90度の角度の
範囲では補助空洞部55がこの場合3つずつ放射状に形
成されている。これについても必ずしもほぼ90度に限
定されるものではなく、また数も3つに限定されるもの
ではない。
【0035】この第1の実施の形態によるステアリング
ギヤボックス取付け構造の作用について述べる。前記ス
テアリングギヤボックス40の右側にある前記弾性支持
装置50を取り上げて説明する。この弾性支持装置50
が搭載された車両が、例えば左旋回状況にあると車輪に
は左方向のコーナーリングフォースが働き、車両に搭載
されているステアリングギヤ40にはナックル20、タ
イロッド30を介して左方向の荷重Fが入力されるが、
前記外筒52と前記弾性体53とは前記空洞部54を介
さずに前記傾斜面59で接しているので、前記荷重Fが
傾斜面59を介して中間プレート56に働く。この中間
プレート56は前記外筒52からの左方向の荷重入力に
対しては、力を下向きに変換する形状になっている。そ
して前記弾性支持装置50の下半分では前記外筒52の
円錐状の部分の左側と右側のほぼ90度の角度の範囲で
は前記弾性体53bとの間に前記第2空洞部54bが形
成されているので、図4で示すように点線の状態から実
線の状態に変化することになり、前記内筒51に対して
前記外筒52は下方向に変位する。この時前記弾性支持
装置50の前後方向においては、前記弾性体53内に放
射方向に3つずつの補助空洞部55が形成されているの
で、前述の下方への変位を容易にする。
【0036】前記外筒52が下方に変位すると前記ステ
アリングギヤボックス40が前記車体70に対して下方
へ2mm〜3mm程度変位することになり、前記タイロ
ッド30と前記ステアリングギヤボックス40との連結
点を変化させる。前記タイロッド30は図示しないボー
ルジョイントを介して前記ナックル20に連結されてい
るので、前記ステアリングギヤボックス40と前記ナッ
クル20との位置関係が上下に変化し、前記車輪10の
バウンド・リバウンドによる前記ナックル20の軌跡が
初期状態に比べて変化する。従って前記車輪10がバウ
ンドとリバウンドをした時のバウンドストロークとトー
との関係を表わすトーカーブを変化させ図7のようなト
ーカーブとなり、直進走行時のトーカーブである図6と
異なるトーカーブが得られる。従って、ここで説明して
いる左旋回時には、左前輪はリバウンドとなるからトー
イン傾向となり、右前輪はバウンドとなるからトーアウ
ト傾向となる。即ち車両はアンダーステア特性となる。
【0037】次にコーナーリングフォースが働かない直
進走行時においては、左右からの荷重入力はないので前
記内筒51に対して前記外筒52が上下に変位すること
がなく、トーカーブは図6に示すようにバウンド・リバ
ウンドに殆ど影響されない線図となる。このように旋回
走行時と直進走行時とでトーカーブを可変とすることが
できるわけである。
【0038】車両の左右方向の入力に対する車両の左右
方向の変位についての特性を示す図5において、本発明
の第1の実施の形態ではどうかと言うと、前記外筒52
と前記内筒51との間に前記第1空洞部54aと前記第
2空洞部54bが形成されているので、ほぼ線形に左右
方向に変位することができ、図3(B)に示すクリアラ
ンスaを所定の値だけ取っておけば、左右方向入力に対
して直ちに左右方向変位が頭打ちになってしまうことは
ない。即ち前述の従来技術のようなコンプライアンスの
線形領域が狭すぎると言うことにならない。つまりこの
所謂コンプライアンスの線形領域は、前記空洞部54の
クリアランスaや前記弾性体53の硬度やこの弾性体5
3を前記内筒51と前記外筒52の間に収める締め代に
よって調整することができるわけである。即ち図5にお
いて線図βのような特性を得ることが可能となる。
【0039】これまでの説明においては車両が左旋回を
している時を取り上げているが、右旋回時であっても、
この第1の実施の形態における弾性支持装置50は軸の
左右で対称の形状をしているので、全く同様の作用とな
ることは明らかである。また車両のサスペンションの幾
何学的関係から、内筒に対して外筒が下方に変位して図
7のトーカーブを得ているが、別のサスペンションの場
合に上方に変位した時に図7のトーカーブを得られるも
のも考えられる。この場合には例えばこの第1の実施の
形態の弾性支持装置50で示した図3を上下逆に構成す
ることで達成される。
【0040】第1の実施の形態のステアリングギヤボッ
クス取付け構造の弾性支持装置の内筒の部分の変形例に
ついて、図8(A)に平面図を、またこの図のB−B断
面で切った断面図を図8(B)に、また下方から見た平
面図を図8(C)に示す。この変形例では第1の実施の
形態で用いた前記中間プレート56を用いず、内筒25
1の軸の両端部で全周に渡り円錐形状となっている点が
第1の実施の形態と異なる。この内筒251では前記中
間プレート56を溶接する必要もなくまた、前記内筒2
51を単純な円錐状を全周に渡って設けることで加工し
易くできる効果がある。作用については第1の実施の形
態と同一であり、効果も同様である。
【0041】第2の実施の形態のステアリングギヤボッ
クス取付け構造の弾性支持装置について、図9(A)に
平面図を、またこの図のC−C断面で切った断面図を図
9(C)に、また下方から見た平面図を図9(C)に示
す。この第2の実施の形態の場合は軸中心の点Xにて点
対称となっている。外筒352は軸直角でXを通る平面
に対しても対称な形状となっている。また内筒351と
弾性体353とはXを通る軸直角の平面の上下で同一の
ものを2つ向き合わせて組み付けた形となっている。ま
た前記内筒351は単純な形の円筒形状をしている。中
間プレート356は全周に渡って円錐状に軸端部に向か
って開いた皿状の形状となっていて、この皿の底部で前
記内筒351に溶接されている。この第2の実施の形態
の場合は第1の実施の形態と異なり2つずつの同じ前記
内筒351と前記弾性体353と中間プレート356と
を上下に組み合わせると、弾性支持装置350を完成で
きるので、生産性が上がりコスト低減が可能となる効果
がある。
【0042】第1空洞部354aは前記外筒352の円
筒の部分において左右方向のほぼ90度の角度の範囲に
設けられている。また第2空洞部354bは前記外筒の
円錐部の部分において、ほぼ270度の角度の範囲で周
方向に沿って設けられた空洞である。この角度の範囲に
ついては必ずしもほぼ90度やほぼ270度に限定され
るものではない。また前記第1空洞部354aと前記第
2空洞部354bがこの場合には前記外筒352に接し
て周に沿って設けられているが、前記内筒351に接し
て形成されていても良い。
【0043】ここで例えば車両が左旋回をすると、コー
ナーリングフォースによって前記外筒352には左方向
に荷重が入力される。この時は傾斜面359によって前
記外筒352は第1弾性体353aを下方向に変形させ
る。この時前記弾性支持装置350の下半分では前記第
2空洞部354bがほぼ270度に渡って設けられてい
るので、下方への変位をし易くするから、前記内筒35
1に対して前記外筒352は下方にスムーズに変位す
る。これによって前述の第1の実施の形態と同様に図7
のようなトーカーブの特性が得られる。
【0044】この第2の実施の形態の場合は、前述のよ
うに前記弾性支持装置351が点Xについて点対称であ
り、前記ステアリングギヤボックス40の2つの前記弾
性支持装置取付け部42の右側の前記弾性支持装置35
0は図9(B)のように配置するが、左側の弾性支持装
置350はD−D面について面対称に設置する。従っ
て、第1の実施の形態と異なる作用が起こる。それは左
側の前記弾性支持装置350については右側の前記弾性
支持装置350とは異なって、前記外筒352の上部の
斜面359には前記弾性体353との間で第2空洞部3
54bが形成されており、一方前記外筒352の下部の
斜面359では直接前記弾性体353に接していること
から、前記外筒352に左方向の荷重入力が加えられる
と前記外筒352は前記内筒351に対して上方に変位
する。
【0045】すると右側の前記弾性支持装置350では
前記外筒352は前記内筒351に対して下方に、そし
て左側の前記弾性支持装置350では前記外筒352は
前記内筒351に対して上方に変位する。するとこの車
両のサスペンションの幾何学的関係において、右前輪に
ついては図7に示すトーカーブとなるが、左前輪につい
てはトーのプラスマイナスが逆となるトーカーブとな
る。従って左旋回時に右前輪はトーアウトに左前輪もト
ーアウト、即ち右前輪はアンダーステア特性に左前輪は
オーバーステア特性にと言うように両輪でステア特性を
打ち消すように作用する。しかしながら実際には旋回半
径の外側となる右前輪のコーナーリングフォースは左前
輪のコーナーリングフォースよりも大きい値であるか
ら、右前輪のトーアウト(アンダーステア特性)が勝
り、結局車両としてはアンダーステア特性を示すことに
なり、本発明の目的を達成できる。
【0046】また、弾性支持装置として、外筒と弾性体
とが互いに接する傾斜面を形成し、その傾斜面と略沿う
形で、中間プレートや内筒の円錐形状によって傾斜面が
形成された構成について説明したが、外筒と弾性体とが
互いに接する傾斜面を形成すれば、中間プレートや円筒
の円錐形状を備えなくても、上記と同様な効果を奏す
る。即ち、内筒は単なる円筒形状でもよい。例えば、車
両の左側にある弾性支持装置に左方向の力Fが作用した
場合には、外筒を介して傾斜面に左方向の力が働く。そ
の際、弾性体の傾斜面により、前記外筒からの左方向の
力が、下向きの力に変換され、外筒にその下向きの力が
作用する。そのため、外筒は、内筒に対して下方へ変位
することになる。また、内筒又は中間プレートと弾性体
によって傾斜面が形成され、外筒が単なる円筒形状の構
成であっても同様に、弾性支持装置に作用する横方向の
力は、下向きの力に変換され、結果的に外筒は内筒に対
して下方へ変位することになる。
【0047】以上の実施の形態では、ステアリングギア
ボックスとタイロッドの連結点を下方へ変位させること
で、旋回時における所望のアンダーステア特性が得られ
る場合ついて説明をおこなったが、車両によっては、ス
テアリングギアボックスとタイロッドとの連結点を上方
へ変位させることで、旋回時における所望のステア特性
が得られる場合も考えられる。
【0048】詳細に説明すると、本発明では、車両の直
進走行時に比べて、車両旋回時におけるトーカーブを変
化させることにより、旋回時の所望のステア特性を得る
ことを一つの目的としている。例えば、旋回時の車両の
アンダーステア特性が所望のものに対して強い傾向であ
る場合には、既述の軌跡変化とは逆に、図14における
点C2を車両の直進走行時におけるステアリングギアボ
ックスとタイロッドとの連結点Cの位置とすれば、車両
直進走行時におけるタイロッドとナックルとの連結点N
の円弧の軌跡(図中の実線)に対して、車両旋回時には
タイロッドとナックルとの連結点Nの円弧の軌跡を図中
の破線へずらして、旋回内輪(リバウンド側)をトー・
アウト側(図では右側)へ、外輪(バウンド側)をトー
・イン側(図では左側)へ変位させる必要がある。つま
り、タイロッドとステアリングギアボックスとの連結点
Cを点C2から点C1へ変位させればよいことなる。従
って、仮に、旋回時の車両のアンダーステア特性が所望
のものに対して強い傾向である車両においては、サスペ
ンションギアボックスとタイロッドとの連結点を上方向
へ変位させることにより、旋回時の所望のアンダーステ
ア特性が得られる場合もある。
【0049】また、本実施の形態に関しては、ストラッ
ト160とロアアーム60を有するいわゆるストラット
式サスペンションに基づいて説明したが、本発明は、こ
れらの他にも、ダブルウィッシュボーン式サスペンショ
ンをはじめ、様々な形式のサスペンションにおいても同
様に適用可能であり、ステアリングギアボックスとタイ
ロッドとの連結点を上下に変位させ、ナックルとタイロ
ッドとの連結点が描く軌跡をずらすことにより、車輪の
バウンド・リバウンドに基づくトーカーブを変化させ、
旋回時の所望の車両ステア特性を得ることができる。そ
の場合、サスペンションの形式や所望のステア特性に応
じて、ステアリングギアボックスとタイロッドとの連結
点の変位方向や変位量を決定すればよい。
【0050】以上、各請求項の発明をいくつかの実施の
形態に基づいて詳細に説明したが、これらの他にも、特
許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づ
いて種々の変形、改良を施した態様で各請求項の発明を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の弾性支持装置5
0が取付けられたステアリングギヤボックス40とタイ
ロッド30を示す平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態のステアリングギ
ヤボックス40及び従来技術のステアリングギヤボック
ス140が、車体70に取付けられたところを共通的に
示す車両の前方の斜視図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の弾性支持装置5
0の平面図を図3(A)に、図3(A)のA−A断面図
を図3(B)に、下方からの見た平面図を図3(C)に
示す。
【図4】 本発明の第1実施の形態の弾性支持装置50
に左方向荷重が加えられた時の変位状況を示す断面図を
示す。
【図5】 車両左右方向入力と車両左右方向変位との関
係を示すグラフである。
【図6】 車両の直進走行時のバウンドストロークとト
ーとの関係を示すトーカーブである。
【図7】 車両の旋回時のバウンドストロークとトーと
の関係を示すトーカーブである。
【図8】 第1の実施の形態の弾性支持装置50の変形
例を示す弾性支持装置250の平面図を図8(A)に、
図8(A)のA−A断面図を図8(B)に、下方からの
見た平面図を図8(C)に示す。
【図9】 第2の実施の形態の弾性支持装置350の平
面図を図9(A)に、図9(A)のA−A断面図を図9
(B)に、下方からの見た平面図を図9(C)に示す。
【図10】 従来の技術の弾性支持装置150が取付け
られたステアリングギヤボックス140とタイロッド1
30を示す平面図である。
【図11】 従来の技術の弾性支持装置150が弾性支
持装置取付け部142に組み付けられているところを示
す平面図である。
【図12】 弾性支持装置150を示すもので図11の
E−E断面で切った断面図である。
【図13】 ステアリングのタイロッド130、サスペ
ンション機構の車両の直進走行時における車両背面視で
の位置関係を表わす模式図
【図14】 タイロッド130とステアリングギアボッ
クス140の連結点Cの変位によるタイロッド130と
ナックル20の連結点Nの軌跡変化を表わす図
【符号の説明】
10・・・車輪 20・・・ナックル 30、130・・・タイロッド 40、140・・・ステアリングギヤボックス 50、150、250、350・・・弾性支持装置 51、151、251、351・・・内筒 52、152、252、352・・・外筒 53、253、353・・・弾性体 54、254、354・・・空洞部 55、255・・・補助空洞部 56、356・・・中間プレート 59、259、359・・・傾斜面 157・・・ゴム部 158・・・樹脂突起部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングギヤボックスを車体に取付
    ける弾性支持装置と該弾性支持装置を前記ステアリング
    ギヤボックスに取付ける弾性支持装置取付け部からなる
    ステアリングギヤボックス取付け装置において、前記弾
    性支持装置取付け部と一体であるかあるいは前記弾性支
    持装置取付け部に固定された外筒と、前記車体に締結手
    段により固定された内筒と、前記内筒と前記外筒との間
    にて一部に空洞部を形成する弾性体とで構成され、前記
    外筒と前記内筒のうち少なくともどちらか一方は前記弾
    性支持装置の軸方向に対して傾斜する傾斜面を有し、該
    傾斜面と前記外筒と内筒との他方との間に前記弾性体が
    充填された部位を備え、前記車両の左右方向の荷重入力
    に応じて前記内筒に対して前記外筒が上下方向に変位す
    ることを特徴とするステアリングギヤボックス取付け構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のステアリングギヤボッ
    クス取付け構造において、前記弾性支持装置が前記外筒
    の軸中央部では円筒形状をし、軸両端の軸端部では円錐
    形状をしていることを特徴とするステアリングギヤボッ
    クス取付け構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のステアリングギヤボッ
    クス取付け構造において、前記内筒と前記弾性体がそれ
    ぞれ2つの同一形状のものから構成されていて、前記弾
    性支持装置が軸中心の点にて点対称であることを特徴と
    するステアリングギヤボックス取付け構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のステアリングギヤボッ
    クス取付け構造において、前記弾性体の周方向に沿って
    一部に前記空洞部が形成され、放射方向で前記空洞部を
    有しない範囲に1つあるいは複数の補助空洞部が形成さ
    れていることを特徴とするステアリングギヤボックス取
    付け構造。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のステアリングギヤボッ
    クス取付け構造において、前記内筒が有する傾斜面が前
    記弾性体に介在する中間プレートで有ることを特徴とす
    るステアリングギヤボックス取付け構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002178936A (ja) * 2000-12-11 2002-06-26 Koyo Seiko Co Ltd ステアリング装置の取付構造
JP2003261040A (ja) * 2002-03-12 2003-09-16 Mitsubishi Motors Corp ステアリング装置
WO2009066704A1 (ja) 2007-11-20 2009-05-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha はんだ材料及びその製造方法、接合体及びその製造方法、並びにパワー半導体モジュール及びその製造方法
WO2010089647A1 (en) 2009-02-05 2010-08-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Junction body, semiconductor module, and manufacturing method for junction body

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