JPH11207179A - 脱硝触媒の製造方法 - Google Patents

脱硝触媒の製造方法

Info

Publication number
JPH11207179A
JPH11207179A JP10015628A JP1562898A JPH11207179A JP H11207179 A JPH11207179 A JP H11207179A JP 10015628 A JP10015628 A JP 10015628A JP 1562898 A JP1562898 A JP 1562898A JP H11207179 A JPH11207179 A JP H11207179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide
tio
carrier
catalyst
denitration catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10015628A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Nojima
野島  繁
Kozo Iida
耕三 飯田
Rie Nakano
理恵 中野
Yoshiaki Obayashi
良昭 尾林
Masanao Yonemura
将直 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10015628A priority Critical patent/JPH11207179A/ja
Publication of JPH11207179A publication Critical patent/JPH11207179A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく固体酸点の多いTiO2 系複合酸化
物を得ることができる接触還元用脱硝触媒の製造方法を
提供すること。 【解決手段】 粉末状のアナターゼ型酸化チタン又はメ
タチタン酸にSi、P、Zr又はBのアルコキシド化合
物及びハロゲン化合物からなる群から選ばれる1種以上
を気相状態で供給して反応、担持させ、得られた中間生
成物に水を接触させて加水分解した後、焼成してTiO
2 系複合酸化物とし、該複合酸化物にV、W及びMoか
らなる群から選ばれる1種以上の金属の酸化物を担持さ
せることを特徴とする脱硝触媒の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は火力発電所等の排ガ
ス脱硝装置に使用される、アンモニアによる窒素酸化物
の接触還元用脱硝触媒の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火力発電所等の固定発生源から排
出される窒素酸化物の除去方法としては、TiO2 系の
触媒担体上に活性成分としてV、W又はMoなどの金属
の酸化物を担持させた触媒を用いた、アンモニアを還元
剤とする選択的接触還元法(SCR法)が適用されてい
る。この方法における脱硝反応は、一般に次の式で表
される。
【化1】 4NO+4NH3 +O2 →4N2 +6H2 O ・・・ この反応は次の〔脱硝反応メカニズム〕に示すように、
NH3 が触媒上(主として固体酸点)に吸着され、この
上にNOが配位して反応が進み、N2 に転換するメカニ
ズムであると考えられる。すなわち、脱硝触媒として必
要な物性として、NH3 を吸着する固体酸点と、吸着し
たNH3 をNOで酸化することのできる活性金属を有す
ることが挙げられる。なお、反応メカニズムの化学式中
のVは活性金属であるバナジウムを、Vsは触媒担体で
あるチタニウムを表す。
【0003】
【化2】
【0004】このようなアンモニアを還元剤とする脱硝
反応用触媒としては、前記のようにTiO2 担体上に活
性金属としてV、W又はMoの少なくとも1種の酸化物
を担持したものが一般に用いられている。しかし、燃料
である石炭や重油中にはCa、As(ヒ素)等の微量の
金属が含まれており、排ガス又はフライアッシュ中に排
出されるこれらの酸化物の影響により、脱硝触媒が急激
に劣化するという不具合が生じている。本発明者らは、
このような脱硝触媒の劣化原因を詳細に解析したとこ
ろ、As(ヒ素)等の金属の酸化物(被毒物質)が触媒
に堆積することにより、NH3 の触媒への吸着が抑制さ
れ、前記式に示す脱硝反応の進行が抑制されることが
わかった。すなわち、NH3 の吸着抑制は触媒の固体酸
点の消失によるものであり、固体酸点が多い触媒ほど、
劣化の度合いが小さいことを見出した。そこで被毒物質
の堆積による触媒の活性低下を抑制するため、固体酸点
を増大させる方法を検討し、TiO2 担体を複合酸化物
化することによって好結果が得られることを見出し、先
に提案した(特願平9−201436号)。TiO2
体を複合酸化物化することによって固体酸点が増加する
理由としては、Tiの回りにTiと異なる電子状態の元
素(Si、Zr、P、B等)を配位させることにより、
これらの元素が4価より低電荷状態となるため、固体酸
点が発現すると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の実情に鑑み、さらに効率よく固体酸点の多いTiO2
系複合酸化物を得ることができる接触還元用脱硝触媒の
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、TiO2
担体を複合酸化物化して固体酸量を増大させる方法につ
いて鋭意検討し、TiO2 にSi等の他の元素を複合化
させる反応を気相で行わせることにより、固体酸点の多
いTiO2 系複合酸化物が得られることを見出し、本発
明を完成した。すなわち、本発明は(1)TiO2 系担
体を使用したアンモニアによる窒素酸化物の接触還元用
脱硝触媒の製造方法であって、粉末状のアナターゼ型酸
化チタン又はメタチタン酸にSi、P、Zr又はBのア
ルコキシド化合物及びハロゲン化合物からなる群から選
ばれる1種以上を気相状態で供給して反応、担持させ、
得られた中間生成物に水を接触させて加水分解した後、
焼成してTiO2 系複合酸化物とし、該複合酸化物に
V、W及びMoからなる群から選ばれる1種以上の金属
の酸化物を担持させることを特徴とする脱硝触媒の製造
方法、及び(2)前記(1)の方法において中間生成物
に水を接触させて加水分解した後、さらにTiのアルコ
キシド化合物又はハロゲン化合物を気相状態で供給して
反応、担持させ、得られた第2の中間生成物に水を接触
させて加水分解した後、焼成してTiO2 系複合酸化物
とすることを特徴とする脱硝触媒の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、ベースと
なるTiO2 系担体の原料としては粉末状のアナターゼ
型酸化チタン(TiO2 )又はメタチタン酸〔TiO
(OH)2 〕を使用する。粉末の平均粒子径は0.01
〜5mmの範囲とするのが好ましい。
【0008】前記粉末状のアナターゼ型酸化チタン又は
メタチタン酸に、複合化させる元素であるSi、P、Z
r又はBのアルコキシド化合物又はハロゲン化物を気相
状態で供給して反応、担持させる。使用するアルコキシ
ドはSi(OR1 4 、P(OR1 3 、Zr(O
1 4 又はB(OR1 3 で表される化合物である。
1 は炭素数1〜5程度の低級アルキル基であり、中で
も好ましい例としてCH3、C2 5 、C3 7 、C 4
9、C5 11などを挙げることができる。
【0009】また、使用するハロゲン化合物としては塩
化物、臭化物、ヨウ化物が好ましく、具体的な例として
SiCl4 、PCl3 、PCl5 、PBr3 、PB
5 、PF5 、PI3 、ZrCl4 、ZrF4 、ZrB
4 、ZrI4 、BBr3 などを挙げることができる
が、POCl3 、HBF4 なども使用できる。
【0010】Tiに対するSi、P、Zr又はBのアル
コキシド化合物又はハロゲン化合物の使用割合は、最終
的な酸化物の状態でTiO2 に対するSi、P、Zr又
はBの酸化物(SiO2 、P2 5 、ZrO2 又はB2
3 )の割合が重量比で0.5/99.5〜60/4
0、好ましくは7/93〜20/80の範囲とする。こ
の割合が0.5/99.5未満では複合化させる効果が
乏しく、また、60/40を超えるとTiが占める割合
が少なくなり、Ti担体の効果が小さくなる。
【0011】ここで使用するアルコキシド化合物やハロ
ゲン化合物は、常温で気体、液体又は固体のどの相であ
ってもよく、窒素ガスなどの不活性ガスからなるドライ
ガスに随伴させてアナターゼ型酸化チタン又はメタチタ
ン酸の粉末に供給し、気相反応を行わせることができ
る。このときの反応温度は20〜600℃、好ましくは
20〜400℃の範囲とする。
【0012】このようにしてアナターゼ型酸化チタン又
はメタチタン酸にSi、P、Zr又はBのアルコキシド
化合物又はハロゲン化合物を反応、担持させた中間生成
物に水を接触させて加水分解する。通常は、前記気相反
応に続けて20〜100℃の温度でアルコキシド化合物
又はハロゲン化合物の代わりに、1〜1000モル比の
水を供給することによって加水分解させるのが好都合で
ある。
【0013】次にこの加水分解生成物を200〜650
℃の温度で焼成することにより、固体酸点の多いTiO
2 系複合酸化物を得ることができる。焼成温度が200
℃未満では酸化物を形成しにくく、また、650℃を超
えると酸化物が相転移を起こし、比表面積が大幅に低下
するので好ましくない。なお、前記加水分解生成物の段
階でさらにTiのアルコキシド化合物又はハロゲン化合
物を反応、担持させることにより、Si、P、Zr又は
BとTiとを交互に配位させ、新たな固体酸点を形成さ
せることができる。
【0014】Ti源原料としてメタチタン酸を、複合化
させる元素の供給源としてSiCl 4 を使用した場合の
反応モデルを〔反応モデル1〕に示す。なお、各反応モ
デルにおいて、点線で囲った水酸基が固体酸点を示す。
【化3】
【0015】また、前記〔反応モデル1〕の(C)の状
態において次にTiCl4 を供給して反応させると、次
の〔反応モデル2〕に示すようにTiとSiとが交互に
配位し、新たな固体酸点が形成される。
【化4】
【0016】前記反応モデルにおいてSiCl4 の代わ
りにZr、P又はBの塩化物を使用しても同様に固体酸
点の形成が可能であり、また、塩化物の代わりに他のハ
ロゲン化合物やアルコキシド化合物も使用することがで
きる。さらに、メタチタン酸の代わりにアナターゼ型T
iO2 を用いても、その表面水酸基の部分で前記のよう
な反応が生じて複合酸化物が生成し、固体酸点を発現さ
せることができる。前記〔反応モデル2、3〕において
SiCl4 及びTiCl4 の代わりにアルコキシド化合
物であるSi(OCH3 4 及びTi(OC2 5 4
を使用した反応モデルを〔反応モデル3〕に示す。
【0017】
【化5】
【0018】このようにして得られた固体酸点の多いT
iO2 系複合酸化物を担体とし、これにV、W及びMo
の中から選ばれる少なくとも1種の金属の酸化物を担持
させることによって、優れた脱硝活性を有し、AsやC
a等の酸化物の堆積による被毒に対する耐性に優れ、耐
久性のある脱硝触媒を得ることができる。複合酸化物担
体に前記金属の少なくとも1種の酸化物を担持させる方
法としては、通常の金属酸化物を担持させた脱硝触媒等
を製造する場合と同様の手法を採ることができ、例え
ば、V、W又はMoのアンモニウム塩等の水溶液に担体
を浸漬し、蒸発乾固法やスプレードライ法により溶媒を
飛散させ、さらに、焼成することにより金属酸化物を担
持させる方法が挙げられる。この場合の焼成温度は30
0〜600℃の範囲にて実施することが好ましい。
【0019】
〔実施例1:触媒担体の作製〕
(担体1の調製)Ti源原料であるメタチタン酸〔Ti
O(OH)2 〕のスラリを150℃にて乾燥させて粉砕
し、0.35〜0.6mmの粒子径に整粒した粉末状の
TiO(OH)2 を得た。このTiO(OH)2 粉末2
0gを石英管(内径24mm、充填部長さ40mm)に
充填し、150℃に加温した状態でSiCl4 の蒸気を
30分間供給して反応させた。SiCl4 蒸気の供給
は、吸収ビンに入れた液状のSiCl4 の液面下に、室
温下で20ミリリットル/分のN2 ガスを通気してバブ
リングさせ、このSiCl4 蒸気を含むバブリングガス
を供給することによって行った。なお、未反応SiCl
4 や反応により生じたHClは後流の吸収ビンで回収し
た。
【0020】次にSiCl4 の供給を止め、代わりに2
0ミリリットル/分のN2 ガスを水面下に通気した水蒸
気を含むバブリングガスを同様に150℃で30分間供
給して加水分解した。その後、十分N2 パージを行った
後、N2 を空気に替え、500℃で5時間の焼成を行っ
た。得られた複合酸化物を担体1とした。
【0021】(担体2〜12の調製)SiCl4 の代わ
りにSi(OC2 5 4 、Si(OCH3 4 、Si
(C 3 7 4 、PCl3 、PCl5 、PO(OC
3 3 、P(OCH3 3 、BBr3 、B(OC
3 3 、B(OC2 5 3 及びZr(OC 4 9
4 をそれぞれ使用し、吸収ビンに入れたこれらの化合物
の温度を60℃としたほかは前記担体1の調製の場合と
同様に操作し、複合酸化物を調製した。なお、この温度
で液状とならない化合物については蒸気圧相当分をN2
ガスに同伴させて供給した。これらの複合酸化物を担体
2〜12とした。
【0022】(担体13〜15の調製)メタチタン酸粉
末の代わりに、粒径0.35〜0.6mmのアナターゼ
型TiO2 (石原産業社製、商品番号MC−90)の粉
末を使用したほかは前記担体1の調製の場合と同様に操
作し、複合酸化物を調製した。この複合酸化物を担体1
3とした。また、担体1の調製法において、SiCl4
を反応させ、ついで加水分解を行った後、TiCl4
SiCl4 の場合と同様に室温下でN2 ガスをバブリン
グさせることによって30分間供給してTiを担持させ
た。その後、再度30分間水蒸気含有N2 ガスを供給し
て加水分解を行い、N2 パージ後、担体1と同様に焼成
して複合酸化物を形成し、担体14を得た。さらに、担
体14の調製法において、TiCl4 の代わりにTi
(OC3 74 を使用して同様に操作して複合酸化物
を調製し、担体15とした。
【0023】(担体16〜18の調製)メタチタン酸粉
末を加熱する温度をそれぞれ250℃又は350℃とし
たほかは担体1の調製の場合と同様に操作して複合酸化
物を調製し、担体16及び17を得た。また、SiCl
4 を供給する時間を60分としたほかは担体1の調製の
場合と同様に操作して複合酸化物を調製し、担体18を
得た。
【0024】(比較担体1)TiCl4 とシリカゾルの
各水溶液を20℃で、重量比でTiO2 :SiO2=8
0:20となるような割合で混合し、アンモニアを滴下
してpHを7として沈殿を生成させ、30分間攪拌し
た。その後、沈殿物を分離し、水洗、乾燥後、500℃
で5時間焼成し、比較担体1(TiO2 :SiO2 =8
0:20)を得た。
【0025】〔実施例2:担体中の固体酸量の測定〕実
施例1で作製した担体1〜18及び比較担体1の固体酸
量をピリジン吸着昇温脱離法により測定した。測定方法
の概略は次のとおりである。先ず、これらの担体粉末1
2.5mgを石英管に充填し、40ミリリットル/分の
Heガスにより450℃で30分前処理を行った後、試
料(担体粉末)を150℃に保温し、ピリジン0.2マ
イクロリットルを繰り返し5回パルス的に供給して飽和
吸着させた。次に担体粉末を30℃/分で昇温し、脱離
するピリジンをFID型検出器で測定し、このピリジン
脱離量を固体酸量とした。各担体の製造条件等及び固体
酸量の測定結果を表1に示す。表1から、本発明に係る
気相反応法で得られた複合酸化物担体は、従来公知の方
法により作製した比較担体1に比較して固体酸量が大幅
に増加していることがわかる。
【0026】
【表1】
【0027】〔実施例3:ハニカム触媒の調製〕実施例
1にて調製した担体1〜18及び比較担体1の粉末のそ
れぞれを、メタバナジン酸アンモニウム(NH4
3 )及びパラタングステン酸アンモニウム〔(N
4 101241・5H2 O〕の10重量%のメチルア
ミン水溶液に浸漬し、攪拌混練させながら蒸発乾固さ
せ、さらに500℃で5時間焼成した。この場合、各担
体に対するV2 5 及びWO3 の担持量はV2 5
0.6重量%、WO3 が8重量%となるようにした。こ
れらのサンプルを粉末触媒1〜18及び粉末比較触媒1
とした。
【0028】次に前記粉末触媒を水に添加してボールミ
ルで湿式粉砕してスラリ化し、ウォッシュコート法によ
りコージェライト製ハニカム基材(格子間隔7.0m
m、壁厚0.5mm)にコートした。粉末触媒のコート
量はそれぞれ200g/m2 (基材表面積当たり)とし
た。これらのハニカムをハニカム触媒1〜18及びハニ
カム比較触媒1とした。
【0029】〔実施例4:脱硝活性評価とAsによる強
制劣化試験〕前記ハニカム触媒1〜18及びハニカム比
較触媒1について脱硝活性評価試験及びAsによる強制
劣化試験を行った。脱硝活性評価試験の反応条件を表2
に、Asによる強制劣化試験の条件を表3に示す。強制
劣化試験はハニカム触媒を強制劣化装置に固定し、As
2 3 試薬を加熱して約100ppmのAs2 3 蒸気
をハニカム触媒に流通させ、触媒表面上にAs2 3
付着させる方法である。強制劣化後の触媒は表2に示す
条件で脱硝活性評価を行い、強制劣化試験前の脱硝活性
と比較した。脱硝率は次の式により求めた。強制劣化
試験前後の活性評価結果を表4に示す。
【数1】 脱硝率(%)=〔入口NO−出口(NO+NO2 )〕×100/入口NO ・・・・・式
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】表4の試験結果に示すように、本発明の方
法により製造したハニカム触媒1〜18はAsの被毒に
よる活性低下の度合いがハニカム比較触媒1に比べて低
いことがわかり、本発明に係る触媒は耐As性に優れた
高性能、長寿命な脱硝用触媒であることが確認された。
【0034】
【発明の効果】本発明の化学気相法によりTiO2 系複
合酸化物を合成する方法は、原子レベルでTiとSi、
P、B、Zrの金属を均一に配位させることができ、品
質良好な固体酸量の多い複合酸化物の形成が可能であ
る。固体酸量の多い複合酸化物を担体に使用し、活性金
属を担持させた本発明の方法により製造した脱硝触媒
は、AsやCa等の酸化物が堆積しても固体酸点が多く
残存するため、活性低下の度合いが小さく、耐久性に優
れた触媒である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 27/198 B01J 37/22 37/22 37/28 37/28 B01D 53/36 102D (72)発明者 尾林 良昭 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 米村 将直 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TiO2 系担体を使用したアンモニアに
    よる窒素酸化物の接触還元用脱硝触媒の製造方法であっ
    て、粉末状のアナターゼ型酸化チタン又はメタチタン酸
    にSi、P、Zr又はBのアルコキシド化合物及びハロ
    ゲン化合物からなる群から選ばれる1種以上を気相状態
    で供給して反応、担持させ、得られた中間生成物に水を
    接触させて加水分解した後、焼成してTiO2 系複合酸
    化物とし、該複合酸化物にV、W及びMoからなる群か
    ら選ばれる1種以上の金属の酸化物を担持させることを
    特徴とする脱硝触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、中間生
    成物に水を接触させて加水分解した後、さらにTiのア
    ルコキシド化合物又はハロゲン化合物を気相状態で供給
    して反応、担持させ、得られた第2の中間生成物に水を
    接触させて加水分解した後、焼成してTiO2 系複合酸
    化物とすることを特徴とする脱硝触媒の製造方法。
JP10015628A 1998-01-28 1998-01-28 脱硝触媒の製造方法 Withdrawn JPH11207179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10015628A JPH11207179A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 脱硝触媒の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10015628A JPH11207179A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 脱硝触媒の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11207179A true JPH11207179A (ja) 1999-08-03

Family

ID=11893991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10015628A Withdrawn JPH11207179A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 脱硝触媒の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11207179A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005081189A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高温排ガス用脱硝触媒
CN111468103A (zh) * 2019-01-23 2020-07-31 中国科学院过程工程研究所 一种废弃scr脱硝催化剂回收制备新scr脱硝催化剂的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005081189A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高温排ガス用脱硝触媒
CN111468103A (zh) * 2019-01-23 2020-07-31 中国科学院过程工程研究所 一种废弃scr脱硝催化剂回收制备新scr脱硝催化剂的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5837088B2 (ja) 窒素酸化物の触媒的改善への金属ドープゼオライトおよびゼオタイプの使用
JP2004275852A (ja) 排煙脱硝触媒及びその製造方法
EP0714693A1 (en) Exhaust gas cleaner and method for cleaning exhaust gas
JP2010506712A (ja) ジルコニウムおよびケイ素の酸化物とならびにチタン、アルミニウム、タングステン、モリブデン、セリウム、鉄、スズ、亜鉛およびマンガンから選択される少なくとも1種類の他の元素の酸化物とを含有する高酸性度組成物
US4518710A (en) Catalyst for the reduction of nitrogen oxides in gaseous mixtures and method of making the catalyst
CN105263864A (zh) 基于锆、铈、铌和锡的氧化物的组合物、制备方法及在催化中的用途
CN108187661A (zh) 一种具有抗高浓度k中毒性能的中高温scr脱硝催化剂及其制备方法
EP0643991B1 (en) Nitrogen oxide decomposing catalyst and denitration method using the same
JP4346706B2 (ja) 触媒用担体、その製造方法、脱硝触媒及び脱硝方法
JP5723646B2 (ja) 脱硝触媒の調製方法
JP2005342711A (ja) ディーゼルエンジン排ガスの脱硝方法
CN105688922B (zh) 一种scr脱硝催化剂及其制备方法
JPH11207179A (ja) 脱硝触媒の製造方法
CN103861622A (zh) 用于去除氮氧化物的负载催化剂、制备其的方法、以及使用其去除氮氧化物的方法
JP3495591B2 (ja) 排ガス中の窒素酸化物及びso3の還元処理方法
JP3219613B2 (ja) アンモニア分解触媒及びアンモニアの分解除去方法
JP3474514B2 (ja) 低温脱硝触媒及び低温脱硝方法
JP3893014B2 (ja) 排ガス処理用触媒、その製造方法および排ガス処理方法
WO2007081084A1 (en) Catalyst for the removal of nitrogen oxides with reducing agent and its preparation method
KR20220089322A (ko) 우레아 가수분해 촉매 및 이의 제조방법과, 이를 포함하는 선택적 촉매 환원 시스템
JP2583912B2 (ja) 窒素酸化物除去用触媒
CN116209518A (zh) Scr催化剂组合物和包含所述催化剂组合物的scr催化制品
CN111195524A (zh) 一种具有强抗碱金属中毒能力的管状s-ct/tnt脱硝催化剂及其制备方法
JP3150519B2 (ja) 脱硝触媒の再生方法
JPH11347408A (ja) 触媒担体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405