JPH11207115A - 濾 布 - Google Patents

濾 布

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Publication number
JPH11207115A
JPH11207115A JP1599498A JP1599498A JPH11207115A JP H11207115 A JPH11207115 A JP H11207115A JP 1599498 A JP1599498 A JP 1599498A JP 1599498 A JP1599498 A JP 1599498A JP H11207115 A JPH11207115 A JP H11207115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
base cloth
exhaust gas
dust
catalyst component
Prior art date
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Pending
Application number
JP1599498A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Suzuki
俊男 鈴木
Kazuo Hirota
一雄 広田
Hironori Suzuki
宏典 鈴木
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11207115A publication Critical patent/JPH11207115A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス中に含まれるダストと有害物質を効率
よく除去する濾布を提供する。 【解決手段】 排ガス中のダストの除去用基布と排ガス
中の有害物質を分解する触媒成分を有する基布が積層構
造をなしていることを特徴とする濾布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス中に存在す
るダストと有害物質を除去するための濾布に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】焼却炉等から排出されるダストは電気集
塵機、バグフィルター等の集塵機によって除去されてい
る。特にバグフィルターはその除去性能の高さから、近
年、広く使用されるようになってきている。また、ダイ
オキシン類の有機塩素化合物の除去には触媒を用いた分
解除去法、活性コークスによる吸着除去法が有力な方法
として用いられてきている。
【0003】一方、触媒性能を持たせた濾材も報告され
ており、例えば特公平7−34845号公報には、濾材
の内側に触媒成分を付加したものが、また、特開平5−
184923号公報には触媒繊維を濾布として使用する
旨が明記されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の触媒性
能を持たせた濾布は、以下に述べるような幾つかの問題
点を有していた。特公平7−34845号公報において
は、濾材のガス排出側に触媒成分を付加する旨が記載さ
れているが、この濾材の一部に触媒成分を付加するた
め、その製造方法が困難であるという欠点がある。ま
た、この濾材を濾布として使用する旨は記載されておら
ず、使用形態が異なるものである。特開平5−1849
23号公報における触媒繊維を触媒フィルターとして使
用する旨が明記されている。これはバグフィルターの濾
材として使用することが可能であるが、ガス入口側はダ
ストに覆われてしまうことで、その触媒活性を失ってし
まい、効率の良い有害物質の除去が困難になるという欠
点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑みて鋭意検討した結果、ダスト等の除去を目的とした
基布と触媒成分を有する基布を積層構造にすることによ
って、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到
達した。すなわち、本発明は、排ガス中のダストの除去
用の基布と排ガス中の有害物質を分解する触媒成分を有
する基布とが積層構造をなしていることを特徴とする濾
布を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における排ガス中の有害物質とは、ポリ塩化ジベ
ンゾダイオキシン、ポリ塩化ジベンゾフラン等に代表さ
れる塩素系有機化合物、一酸化炭素、窒素酸化物等を指
す。
【0007】この濾布に用いるダストの除去用の基布
は、Ti、Si、Al、Zr、Moの群から選択された
少なくとも1種類の金属の酸化物を含む繊維からなるク
ロスが好ましい。この基布を構成する繊維径は10μm
以下が好ましく、さらに8μm以下が好ましい。この基
布の厚みとしては0.2〜1.2mmであるのが好まし
く、さらに0.25〜0.8mmであるのが好ましい。
このような基布は、通常のバグフィルター用として市販
されているEガラス、Sガラスの繊維クロスを利用する
ことができ、例えばユニチカグラスファイバー(株)製
フィルタークロスAシリーズなどを用いることができ
る。
【0008】次に、この濾布に用いる有害物質を分解す
る触媒成分を有する基布は、Ti、Si、Al、Zr、
Moの群から選択された少なくとも1種類の金属の酸化
物とV、W、Pt、Cu、Mn、Rh、Pd、Ru、C
rの群から選択された少なくとも1種類の金属またはそ
の酸化物からなる触媒成分を有する繊維状物質であるこ
とが望ましい。これらの中で、Ti、Si、V、Wが繊
維状の表面に担持されているものが好ましく、例えば特
開平5−184923号公報に記載の繊維状触媒を用い
ることができる。
【0009】上記したダストの除去用の基布と触媒成分
を有する基布を積層構造にするために、無機バインダー
等を利用して接合することが好ましい。無機バインダー
としてはシリカゾル、アルミナゾル、チタニアゾル等が
挙げられる。あるいは無機繊維等を用いて基布同士を縫
い合わせてもよい。基布の間に隙間があっても濾布とし
ての機能を損なうものではなく、基布同士が分離しない
程度に接着あるいは縫い合わせが施されていればよい。
積層された濾布の厚みとしては0.4〜2.4mmが好
ましく、さらに0.5〜2mmが好ましい。
【0010】上記のようにして得られる本発明の濾布の
概略を図1に示す。ダストの除去用基布1と触媒成分を
有する基布2とが、無機バインダー3によって積層され
ている。本発明の濾布を使用する際には、使用温度とし
ては120〜300℃が好ましく、さらに150〜25
0℃が好ましい。120℃未満では水蒸気が結露してし
まい排ガス中に含まれる酸性分で基布が傷み、一方30
0℃を超えると基布の耐熱温度を超えてしまい長時間の
使用が困難になる。処理ガス流量を濾布有効面積で割っ
た値である見掛けの濾過速度としては、0.1〜15c
m/sが好ましく、さらに0.3〜10cm/sが好ま
しい。見掛けの濾過速度が0.1cm/s未満では効率
の良い集塵ができず、また15cm/sを超えると濾布
が傷みやすくなるので好ましくない。本発明の濾布は、
焼却施設において、脱硫装置や助剤の吹き込み等の後段
に配置させ、排ガスを流せばよい。本発明の濾布に排ガ
スを流す場合には、ダストの除去用の基布がある濾過面
から触媒成分を有する基布がある触媒面へ流す必要があ
る。逆に流すと、ダストが触媒面で補集されて触媒成分
を覆うので触媒成分が有効に作用しなくなる。
【0011】本発明の濾布を排ガスの浄化に使用した場
合、例えば、排ガス中のダイオキシン類が1,000 ng/
Nm3 程度の濃度であれば、10ng/Nm3 以下に低
減でき、ダスト濃度が1,000 mg/Nm3 程度の濃度で
あれば、10mg/Nm3 以下に低減できる。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 図1に示すようなバクフィルター用濾布を作成した。フ
ィルタークロスA500-Q6(ユニチカグラスファイバー製)
をダスト除去用の基布1として、また、TiとSiとが8.5:
1.5 (モル比)の割合で複合されたTi-Si 酸化物触媒か
らなるクロスにPtが1.5(g/クロス体積) 担持されてなる
クロスを有害物質除去用の基布2として用いた。これを
積層構造にするため、無機バインダー(コロイダルシリ
カ:日産化学工業社製スノーテックス)3を用いて、20
0 ℃で圧着させた。このバクフィルター用濾布を用いダ
スト除去用基布を内側とし、触媒成分を含有した基布を
外側として袋を作成して、ポリ塩化ジベンゾダイオキシ
ン量2000〜4000ng/mN3、ダスト量10〜20g/mN3 を含有す
る排ガスを、温度200 ℃、流速0.1m/secの条件下で流し
て処理した。浄化後の排ガス中のポリ塩化ジベンゾダイ
オキシン、ダストの含有量を調べたところ、ポリ塩化ジ
ベンゾダイオキシンの含有量2 〜5ng/mN3 、ダスト量0.
001g/mN3であった。
【0013】比較例1 フィルタークロスA500-Q6(ユニチカグラスファイバー
製)のみをバグフィルター用濾布として用い、実施例1
と同様の排ガスを用い、同様の条件で処理を行った。浄
化後の排ガス中のポリ塩化ジベンゾダイオキシンの含有
量500 〜1000ng/mN3、ダスト量0.002g/mN3であった。
【0014】比較例2 TiとSiとが8.5:1.5 (モル比)の割合で複合されたTi-S
i 酸化物触媒からなるクロスにPtが1.5(g/クロス体積)
担持されてなるクロスのみをバグフィルター用濾布とし
て用い、実施例1と同様の排ガスを用い、同様の条件で
処理を行った。浄化後の排ガス中のポリ塩化ジベンゾダ
イオキシンの含有量10〜50ng/mN3、ダスト量0.002g/mN3
であった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、排ガス中のダストと有
害物質を効果的に除去あるいは分解をすることができ、
従来のバグフィルターへの適用によって、有害物質等の
除去のための設備が削減できるため、極めて経済的であ
り、多くの工業的有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾布の断面の概略図である。
【符号の説明】
1 ダストの除去用の基布 2 触媒成分を有する基布 3 無機バインダー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中のダストの除去用基布と排ガス
    中の有害物質を分解する触媒成分を有する基布とが積層
    構造をなしていることを特徴とする濾布。
JP1599498A 1998-01-28 1998-01-28 濾 布 Pending JPH11207115A (ja)

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JP1599498A JPH11207115A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 濾 布

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JP1599498A JPH11207115A (ja) 1998-01-28 1998-01-28 濾 布

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JPH11207115A true JPH11207115A (ja) 1999-08-03

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