JPH11207093A - 溶剤回収・再生装置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置 - Google Patents

溶剤回収・再生装置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置

Info

Publication number
JPH11207093A
JPH11207093A JP10016817A JP1681798A JPH11207093A JP H11207093 A JPH11207093 A JP H11207093A JP 10016817 A JP10016817 A JP 10016817A JP 1681798 A JP1681798 A JP 1681798A JP H11207093 A JPH11207093 A JP H11207093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
water
dry cleaning
activated carbon
solvent recovery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10016817A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Tsubaki
泰廣 椿
Toshio Hattori
敏夫 服部
Shinji Takagi
信治 高木
Masahiro Bessho
正博 別所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10016817A priority Critical patent/JPH11207093A/ja
Publication of JPH11207093A publication Critical patent/JPH11207093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 HFC系、FFE系あるいは臭素化炭化水素
系の溶剤をドライクリーニング溶剤として使用した際
に、加熱・冷却操作で分解しないように改良した。 【解決手段】 蒸留器15内壁全面に溶剤又は水をスプ
レーするためのスプレー手段144を蒸留器15内に設
けた。コンデンサ27内に水をスプレーするためのスプ
レーノズル手段147を配設した。クリーンタンク24
内に水を積極的に導入する導入手段を設け、クリーンタ
ンク24内の水を水分離器22に送るための経路を設け
た。上部空間層へのスチーム供給手段171を設けた活
性炭溶剤回収装置31の活性炭層32の下部に充填層1
75を設置し、該充填層175の下部空間層にスチーム
を供給する手段172を設けた。着脱可能な活性炭層収
納タンクを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、R113の代替溶
剤として知られるHFC(ハイドロフルオロカーボ
ン)、HFE(ハイドロフルオロエーテル)さらには臭
素化炭化水素系の金属腐食性溶剤を使用するドライクリ
ーニング装置に関するものであり、特に耐食性向上に好
適なドライクリーニングの溶剤回収・再生装置及びそれ
を具備したドライクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドライクリーニング装置の一形態
を図8及び図9に示す。以下にこれらの図について従来
の技術を概説すると同時に、近年フロン113全廃を受
けて、登場してきたHFC、HFE等の代替フロン、又
は臭素化炭化水素(n−プロピルブロマイド等)等にフ
ロン113を置き換えたときに生じる新たな課題につい
て説明する。
【0003】まず、図8を用いて従来のフロン113を
溶剤に使用したドライクリーニング機械の洗浄および溶
剤回収に関する工程を概説する。ドア1を開いて衣料2
を投入し、ドア1を閉じて運転を開始すると、以下の工
程が順次行われる。 工程1:溶剤タンク3から溶剤4をバルブ5を介してポ
ンプ6で汲揚げ、バルブ7、フィルタ8から成る経路ま
たはバルブ9から成る経路によって処理槽10に溶剤4
を必要量送り込む。 工程2:処理ドラム11をゆっくり回し、溶剤4を処理
槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ6、
バルブ7、フィルタ8またはバルブ9から成る回路で循
環して衣料2を洗浄する。 工程3:処理槽10、ボタントラップ12、バルブ1
3、ポンプ6、バルブ14、蒸留器15の経路で排液
し、つづいて処理ドラム11が高速回転して衣料2中の
溶剤4を遠心分離し、同様に排液する。
【0004】工程4:工程1、工程2をくりかえす。 工程5:処理槽10、ボタントラップ12、バルブ1
3、バルブ5の経路で溶剤4を排液し、つづいて処理ド
ラム11を高速回転して衣料2中の溶剤4を遠心分離
し、同様に排液する。 工程6:再び処理ドラム11をゆっくり回し、ファン1
6、エアクーラ17、エアヒータ18から成るリカバリ
エアダクト19と処理槽10の間を矢印20の向きでエ
アを循環し、衣料2を乾燥する。衣料2から蒸発した溶
剤ガスはエアクーラ17で凝縮し、回収経路21を経て
水分離器22に入り、溶剤配管23を通ってクリーンタ
ンク24に入る。 工程7:乾燥が終了するとダンパ25、26が破線の如
く開き、ダンパ25から新鮮な空気をとり入れて、ダン
パ26からエアクーラ17では回収できない未凝縮溶剤
ガスを排気し、衣料2中の溶剤臭を脱臭する。 工程8:工程3で蒸留器15に入った溶剤4は蒸発して
コンデンサ27で凝縮回収され、水分離器22、溶剤配
管23を通ってクリーンタンク24に入り、オーバフロ
ー付仕切板28から溶剤タンク3にもどる。なお、水分
離器22で分離した水は水配管29によって系外へ排出
する。
【0005】次に溶剤回収装置について説明すると、乾
燥工程で衣料2より蒸発した溶剤ガスは、エアクーラ1
7で冷却され、凝縮回収される。エアクーラ17は冷凍
式コンデンサを使用しており、溶剤ガスを0〜―5℃程
度に冷却する。そこで溶剤ガスは凝縮液化して回収され
ることになるが、空気に含まれる溶剤ガスの飽和濃度は
温度が低い時小さいから、冷却温度が低いほどよく除去
される。すなわち、衣料に対して脱臭する。
【0006】これに関し図7は混合ガス中のガス成分濃
度(絶対濃度)と、温度との関係を示したものである。
ガス成分の絶対濃度と温度は図7のように相関し、温度
が高い程飽和濃度が大きくなる。したがって、上記した
ように冷却温度が低い程、飽和濃度が低くなる。例え
ば、二種のガス1、ガス2から成る混合ガスについて考
える。ここでさらに例えば、ガス1を沸点Tb1 の溶剤
から成るものとし、ガス2を沸点Tb2 の空気とから成
るものとすれば、一般的にTb1 >Tb2 であり、混合
ガスの圧力Pfは、ガス1の分圧Pf1 とガス2の分圧
Pf2 の合計となる。すなわち、 Pf=Pf1 +Pf2 である。ガス1の絶対濃度は、Pf1 /Pfで規定され
ることとなる。この絶対濃度は、図7で示すように温度
に相関する。このことから、温度を下げると溶剤は液滴
となって除去される。
【0007】ところが、溶剤がフロン113の場合には
冷却温度が0℃程度に冷却しても空気に含まれる溶剤の
濃度を1000g/m3 以下とすることはできず、この
ままでは衣料2に強い臭気が残ることになる。その対策
および溶剤回収による省資源を目的として、従来もダン
パ26からダクト30を介して図9に示す溶剤回収装置
31に通し、溶剤ガスをこの装置31内に設けた活性炭
層32に吸着させて脱臭処理した空気を大気中に放出し
ている。この溶剤回収装置31は活性炭が溶剤ガスで飽
和に達すると、蒸気配管33よりボイラー(図示せず)
で発生した高圧蒸気を吹きつけて、この溶剤を蒸発させ
る。いわゆる、脱着を行う。蒸発した溶剤ガスは、水冷
コンデンサ34によって凝縮液化させ、水分離器35で
溶剤と水に分離されて回収される。脱着工程に続き乾燥
ファン36を作動させて活性炭層32を乾燥する乾燥工
程に入り、活性炭層32を再生して、次の吸着工程に備
えるという方法が従来一般的に行われている。
【0008】以上概説した工程によって、溶剤は回収・
再生され、繰り返し使用される。しかし、溶剤を回収・
再生するためには、蒸留工程や活性炭脱着工程において
加熱・冷却操作を繰り返し行うこととなる。したがっ
て、溶剤が熱、温度に対して安定で分解せず、常に溶剤
本来の性状を保っていることが必要である。この観点か
ら、従来のフロン113は、非常に安定しており溶剤の
回収・再生操作において特別の配慮は必要なかった。と
ころが、前述のHFC、HFE等の代替フロンや臭素化
炭化水素を従来のフロン113用のドライクリーニング
装置にそのまま充填して使用すると、蒸留工程や活性炭
脱着工程において溶剤が一部熱分解して微量のHF(フ
ッ化水素)やHBr(臭化水素)が、主として水溶液の
形態で発生し、ドライクリーニング装置を構成している
あらゆる金属材料で腐食する恐れがある。
【0009】表1に、HFC、HFE、臭素化炭化水素
のうち、21世紀に向け量産がスタートした代表的溶剤
の主要物性とドライクリーニング溶剤としての特徴(適
性)と蒸留操作及び活性炭による脱着操作後に於ける水
分離器22内の水層のFイオン濃度、Brイオン濃度を
測定した例を、従来のフロン113と比較して示す。
【0010】
【表1】 表1に示したように、従来のフロン113を代替するH
FC、HFE、臭素化HC等に代表される溶剤群は、物
性的に類似した点や大きく異なる点もあるが、いずれも
次世代を担う溶剤の候補である。しかし、共通していえ
ることは、前述したとおり、蒸留、活性炭による脱着等
の加熱・冷却操作によってドライクリーニング装置を構
成する金属材料を腐食するHFやHBrを分解生成物と
して発生することである。したがって、HFC系、FF
E系あるいは臭素化炭化水素系の溶剤をドライクリーニ
ング溶剤として使用するには、前述の加熱・冷却操作で
分解しないように溶剤側を改良するか、ドライクリーニ
ング装置側での特別な工夫が必要となる。しかし、溶剤
の改良は溶剤の分子構造に係わる基本的問題であり、根
本解決は極めて困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、HFC系、FFE系あるいは臭素
化炭化水素系の溶剤をドライクリーニング溶剤として使
用した際に、加熱・冷却操作で発生した分解生成物を適
切に処理し、これらの溶剤をドライクリーニング溶剤と
して使用することができるようにした溶剤回収・再生装
置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニ
ング装置を提供することを目的とする。本発明では、第
1に蒸留器15とその下流のコンデンサ27、水分離器
22、及びクリーンタンク24の系統、第2に活性炭溶
剤回収装置31とその下流の水冷コンデンサ34(コン
デンサ27で兼用することもできる)、水分離器35
(水分離器22で兼用することもできる)の系統に関し
て、前述の分解生成物を吸収・中和除去あるいは、洗浄
・希釈する具体的手法を提示する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の対象となるドラ
イクリーニング装置は、前記した図8の基本構成を備え
たものが好適である。もっとも、図8に示したドライク
リーニン装置と同様の構成を備えた装置、すなわち、衣
類の投入される処理槽・処理ドラム、溶剤を貯留するた
めの溶剤タンク、クリーンタンク、溶剤を蒸留するため
の蒸留器、その後段のコンデンサ、水分離器、リカバリ
ダクト及びリカバリダクトからの溶剤回収装置を備え、
図8のドライクリーニング装置と同様の機能を果たすも
のであって、本発明の効果を発揮できるものであれば、
特に図8のドライクリーニング装置に限定されるもので
はない。
【0013】前記目的を達成するために、本発明では、
ドライクリーニング装置用溶剤回収・再生装置におい
て、蒸留器内壁全面に溶剤又は水をスプレーするための
スプレー手段を蒸留器内に設けた。本発明は、ドライク
リーニング装置用溶剤回収・再生装置において、コンデ
ンサ内に水をスプレーするためのスプレーノズル手段を
配設することも含む。本発明では、ドライクリーニング
装置用溶剤回収・再生装置において、上記蒸留器内に蒸
留器内部で発生したFイオン、Brイオンを吸収・中和
除去するための薬剤を投入するようにすることができ
る。上記スプレー手段としては、スプレーノズルを備え
た噴霧手段が好適である。このようなスプレー手段を用
い、蒸留終了後蒸留器内で、直熱蒸留用の水をスプレー
するか直熱蒸留終了後、溶剤をスプレーすることが好適
である。また、コンデンサ内では、蒸留終了後、あるい
は直熱蒸留終了後コンデンサ内部を水道水(井水)によ
って洗浄することが好適である。。上記Fイオン、Br
イオンを吸収・中和除去するための薬剤としては、炭酸
カルシウム又は水酸化カルシウムが好適である。
【0014】上記スプレー手段で溶剤又は水をスプレー
することにより付着水分に濃縮されているFイオンまた
はBrイオンが洗浄・希釈され、蒸留器やコンデンサの
腐食が防止できる。また、上記薬剤は発生していたFイ
オン、Brイオンを吸収・中和除去する作用があり、蒸
留器の腐食防止に顕著な効果がある。ちなみに、数10
ppmレベルのFイオン、Brイオンは、CaCO3
たはCa(OH)2 の投入により、瞬時に中和される。
すなわち、pHで3〜4のものが、pH7付近になる。
【0015】さらに、本発明は別の形態として、ドライ
クリーニング装置用溶剤回収・再生装置において、クリ
ーンタンク内に水を積極的に導入する導入手段を設け、
クリーンタンク内の水を水分離器に送るための経路を設
けることも含む。すなわち、本発明では、クリーンタン
ク内に水道水(井水)を積極的に適正量(20〜30リ
ットルが一般的であるが、大型機であれば50リットル
以上もあり得る)導入したのち、クリーンタンク内の水
(一部溶剤)を水分離器に送り、水は系外に排出、溶剤
は再びクリーンタンクに戻すようにすることができる。
この際、水分離器からの排水を炭酸カルシウム又は水酸
化カルシウムから成る中和槽を通すようにすることがで
きる。また、クリーンタンク内に炭酸カルシウム等の薬
剤を投入することが好適である。このような形態によれ
ば、クリーンタンク内に分離する水滴(水層)に濃縮す
るFイオン、Brイオンを希釈・中和できるため、タン
ク材質の寿命を大幅に引き延ばすことが可能となる。
【0016】またさらに、本発明はさらに別の形態とし
て、ドライクリーニング装置用溶剤回収・再生装置にお
いて、上部空間層へのスチーム供給手段を設けた活性炭
溶剤回収装置の活性炭層の下部に充填層を設置し、該充
填層の下部空間層にスチームを供給する手段を設けるよ
うにすることができる。上記充填層を構成する材質は、
炭酸カルシウム粒が好適である。
【0017】この形態では、活性炭溶剤回収装置の脱着
工程が終了すると、スチーム供給手段を構成する上部ス
チーム弁が閉じ、下部空間へのスチーム供給手段を構成
するスチーム弁が開となって活性炭層下部空間層に充満
し、壁面で凝縮して壁面を洗い流すと同時に、コンデン
サ内部にもスチームが流入し、コンデンサ壁面、及びコ
ンデンスコイルで凝縮し、同様に洗い流す作用を発揮
し、先の脱着工程での溶剤分解生成物であるFイオン、
Brイオンを濃縮している主として水滴を洗浄・希釈す
る。充填層の中味はCaCO3 粒子であり、これにより
上部の活性炭層へ通過して来た水蒸気及び溶剤中のFイ
オン、Brイオン吸収と中和作用を期待するものであ
る。また、金網と活性炭との直接接触を避けることによ
る腐食防止項かもある。
【0018】またさらに、本発明はさらに別の形態とし
て、ドライクリーニング装置用溶剤回収・再生装置にお
いて、活性炭溶剤回収装置内に着脱可能な活性炭層収納
タンクを設けるようにすることができる。具体的には、
活性炭溶剤回収装置内に内挿可能な活性炭層収納タンク
を設けること、あるいは活性炭層収納タンク部を活性炭
溶剤回収装置の他の部分を切り離せる構造とすることが
できる。この形態では、活性炭収納部が腐食事故を起こ
しても、他の部分を犠牲にすることなく、取り替えるこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面を参照しながら説明する。なお、図8、図9につ
いて説明したと同様の参照番号で言及もしくは示された
要素は、前記したと同様の構成及び機能を備えるものと
する。第1の実施の形態 図1について本発明にかかるドライクリーニング装置用
溶剤回収・再生装置の第1の実施の形態について説明す
る。本実施の形態では、蒸留器15とこれに続くコンデ
ンサ27に改良を加え、これらを用いて、溶剤分解生成
物を洗浄・希釈し、且つ吸収・中和除去することとして
いる。蒸留器15には立上がり管140を介してコンデ
ンサ27が連結している。また、蒸留器15内にはスプ
レーノズル144を具えた溶剤・水道水(井水も可)兼
用配管148が開口しており、同配管148には溶剤用
自動バルブ142と水道水(井水)用自動バルブ143
が配設されている。図中100で示したものは蒸留器の
蓋である。また、コンデンサ27内にはスプレーノズル
147を具えた水道水(井水も可)配管100が自動バ
ルブ141を介して開口している。
【0020】以上の構成により以下の作用・効果を発揮
できる。蒸留が終了すると、通常蒸留器15内に2〜3
リットルの水または、スチームが導入され、主として蒸
留器15内の溶剤ガスを器内から追い出す、直熱蒸留が
行われる。この時、従来の課題として説明した溶剤分解
生成物であるFイオンまたはBrイオンが蒸留器15内
壁、コンデンサ27内壁及びコンデンサコイル149に
よって凝縮された水に吸収される。これをこのまま放置
すると、蒸留器15やコンデンサ27の壁材に孔食や割
れを生じる原因となる。本実施の形態は、これらの壁面
等に凝縮した水分を洗浄希釈するためのものである。ま
ず、蒸留器15内においては、衣料洗浄後蒸留器15に
自動的に投入される溶剤を、溶剤用自動バルブ142を
介してスプレーノズル144から蒸留器15内壁全面に
スプレーし、同内壁に付着していた凝縮水分を洗い流
す。
【0021】次に、コンデンサ27においても、水道水
(井水)を自動バルブ141を介してスプレーノズル1
47よりスプレーし、同内壁やコンデンスコイル149
に付着していた凝縮水分を洗い流す。以上の操作により
付着水分に濃縮されているFイオンまたはBrイオンが
洗浄・希釈され、蒸留器15やコンデンサ27の腐食が
防止できる。なお、立上り管140は常時凝縮液(溶剤
・水)が流下して液の更新が行われるためFイオン、B
rイオンの濃縮は起こりにくい。次に、図1中には、炭
酸カルシウム(CaCO3 )粒を充填したメッシュ袋1
45、及び水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )粉末1
46を蒸留器15内に投入した状態を示してある。これ
らはいずれか一方を用い、もしくは併用することができ
るが、いずれも発生していたFイオン、Brイオンを吸
収・中和除去する作用があり、蒸留器の腐食防止に顕著
な効果がある。ちなみに、数10ppmレベルのFイオ
ン、Brイオンは、CaCO3 またはCa(OH)2
投入により、瞬時に中和される。すなわち、pHで3〜
4のものが、pH7付近になる。
【0022】なお、本実施の形態ではコンデンサ27や
コンデンスコイル149に付着している凝縮水を洗浄・
希釈する方法にスプレーノズル147を使用している
が、これに替わる方法としてコンデンサ127内に水道
水(井水)を満量充填する方法も考えられる。さらに蒸
留器15内壁を洗浄する方法として、水道水用自動バル
ブ143を用いて、直熱蒸留用の水(2〜3リットル)
をスプレーノズル144からスプレーする方法も有効で
ある。
【0023】第2の実施の形態 図2について本発明にかかるドライクリーニング装置用
溶剤回収・再生装置の第2の実施の形態について説明す
る。本実施の形態では、クリーンタンク24において分
離して溶剤上に浮遊する水滴(水層)に溶解する溶剤分
離生成物の希釈と吸収・中和除去を実施することとして
いる。図2に示すように、本実施の形態では、クリーン
タンク24の中腹にポンプ151を介して水・溶剤排出
管162が取付けられており、同排出管162が水・溶
剤ストレージタンク152に開口している。ストレージ
タンク152はバルブ153を介して水分離器22に接
続している。水分離器22の溶剤出口配管23はクリー
ンタンク24に開口しており、水出口配管156は炭酸
カルシウム粒又は水酸化カルシウム粉末158を充填し
た中和槽157に接続されている。なお、水分離器22
内には、バフル板154が設けられ、容器内を仕切っ
て、水150を分離し易くしている。
【0024】また、クリーンタンク24内には、炭酸カ
ルシウム粒159を充填したメッシュ袋160が投入さ
れており、定期的に開口部163を開いて新品と取り替
えられる。さらに、クリーンタンク24には、水道水
(井水)配管164がバルブ161を介して接続されて
いる。なお、単純化のため、ストレージタンク152を
省略し、ポンプ151からバイパス回路165経由、水
分離器154に接続しても良い。
【0025】以上の構成により以下の作用・効果を発揮
できる。水道水(井水)配管164のバルブ161を開
き、一定量(20〜30リットル)の水をクリーンタン
ク24内に導入し、クリーンタン24内の分離遊離水に
含まれるFイオン、Brイオンを希釈する。次にポンプ
151により、水・溶剤排出管162からクリーンタン
ク24内の水150及び一部の溶剤104をストレージ
タンク152に汲み上げる。汲み上げが終了したら、同
タンク152下のバルブ153を開き、水分離器22に
よって水150と溶剤104を比重分離し、溶剤104
は溶剤出口配管23経由でクリーンタンク24に戻され
る。一方、水150は水出口配管156を経由して中和
槽157に送られ、炭酸カルシウム粒又は水酸化カルシ
ウム粉末でFイオン、Brイオンが中和減量されたの
ち、排水管150より系外に排出される。また、クリー
ンタンク24内に、炭酸カルシウム粒159を充填した
メッシュ袋160を浸漬し、水層150及び溶剤層10
4に溶解しているFイオン、Brイオンを中和する。以
上の手段により、クリーンタンク24内に分離する水滴
(水層)に濃縮するFイオン、Brイオンを希釈・中和
できるため、タンク材質の寿命を大幅に引き延ばすこと
が可能となる。
【0026】第3の実施の形態 図3について本発明にかかるドライクリーニング装置用
溶剤回収・再生装置の第3の実施の形態について説明す
る。本実施の形態では、図9の活性炭溶剤回収装置31
において、スチームによる溶剤脱着時、凝縮溶剤及び凝
縮水分に含まれる溶剤分解生成物の中和と洗浄・希釈を
行うこととしている。図3に示すように、活性炭溶剤回
収装置31の活性炭層32と金網176の間に炭酸カル
シウム粒から成る充填層175が設けられている。ま
た、同回収装置31の下部空間層にも上部空間層のスチ
ーム弁171と同様のスチーム弁172が開口してい
る。さらに、同回収装置31の下部空間層とコンデンサ
27とは溶剤ガススチーム配管177で接続されてい
る。コンデンサ134内には水道水(井水)をスプレー
するスプレーノズル147が配置されており、バルブ1
41によってスプレーがオン・オフされる。
【0027】上記構成において、活性炭層32に吸着さ
れた溶剤はスチーム弁171から供給されるスチームに
よって加熱・脱着され、スチームと共に活性炭層32の
下に敷かれた炭酸カルシウム粒層175を通過したのち
溶剤ガス・スチーム配管177を経由してコンデンサ2
7に流入し、水冷却のコンデンスコイル149によって
凝縮回収される。脱着工程が終了すると、上部スチーム
弁171は閉じ、下部スチーム弁172が開となって活
性炭層下部空間層に充満し、壁面で凝縮して壁面を洗い
流すと同時に、コンデンサ内部にもスチームが流入し、
コンデンサ壁面、及びコンデンスコイルで凝縮し、同様
に洗い流す作用を発揮し、先の脱着工程での溶剤分解生
成物であるFイオン、Brイオンを濃縮している主とし
て水滴を洗浄・希釈する。さらに、コンデンサ27内部
での洗浄・希釈効果を確実にする方法として、スプレー
ノズル147によるスプレー洗浄が実行される。以上の
操作により、活性炭溶剤装置31及びコンデンサ27の
寿命は飛躍的に延長される。
【0028】第4の実施の形態 図4及び図5に、上記した活性炭溶剤回収装置31の他
の実施の形態を示す。これらは活性炭層32を直接収納
するタンクを採用したものである。図4の形態では、活
性炭溶剤回収装置31に内挿可能な金網176付き及び
取手181付きの活性炭層32を収納する収納タンク1
80が配設されており、必要に応じ、活性炭溶剤回収装
置131のカバー部182を取り外すことにより、同収
納タンク180が外部に取り出せるようになっている。
なお、183で示したものは、支え枠である。活性炭層
32には、脱着に伴う溶剤の分解生成物が濃縮し易く、
特に活性炭と直接接触している容器壁面は、孔食や割れ
(ピッティング)を生じ易い。図4のように、活性炭層
を収納する専用のタンク180を、内挿する構造をとる
ことにより、腐食期間を考慮した定期的な収納タンク1
80の交換が可能となり、活性炭溶剤回収装置131の
寿命を延ばすことができる。
【0029】図5の形態では、活性炭溶剤回収装置31
がカバー部182、活性炭層32、収納部190、同回
収装置下部31から成り立ち、必要に応じ活性炭層収納
部190のみ、取り出せるよう締結部191を設けてあ
る。活性炭層32を収納する部分190を他の部分から
分離、取出しできる構造となっているため、万一、活性
炭収納部190が腐食事故を起こしても、他の部分を犠
牲にすることなく、取り替えることができる。なお、こ
の実施の形態においても前記した図3の充填層175を
設けることができる。
【0030】第5の実施の形態 第5の実施の形態を図6に示す。この実施の形態は、図
1、図2、図3の実施の形態にかかるドライクリーニン
グ装置用溶剤回収・再生装置を全て備えたクリーニング
装置にかかるものである。この実施の形態にかかるクリ
ーニング装置では、図1、図2、図3について説明した
とおり、改良された蒸発器15、コンデンサ27、クリ
ーンタンク24、及び溶剤回収装置31等を備えてお
り、全体として腐食を有効に防止できるドライクリーニ
ング装置を得ることができる。この図6のクリーニング
装置について、処理工程を概説する。まず、図8につい
て前記した工程1から工程7は、ほぼ同様である。次い
で、工程3で蒸留器15に入った溶剤4は蒸発してコン
デンサ27で凝縮回収され、水分離器22、溶剤配管2
3を通ってクリーンタンク24に入り、オーバフロー付
仕切板28から溶剤タンク3にもどる。なお、水分離器
22で分離した水は水配管29によって系外へ排出す
る。
【0031】ここで、前述したように、蒸留器15内に
おいては、衣料洗浄後蒸留器15に自動的に投入される
溶剤4を、溶剤用自動バルブ142を介してスプレーノ
ズル144から蒸留器15内壁全面にスプレーし、同内
壁に付着していた凝縮水分を洗い流す。コンデンサ27
においても、水道水(井水)を自動バルブ141を介し
てスプレーノズル147よりスプレーし、同内壁やコン
デンスコイル149に付着していた凝縮水分を洗い流
す。以上の操作により付着水分に濃縮されているFイオ
ンまたはBrイオンが洗浄・希釈され、蒸留器15やコ
ンデンサ27の腐食が防止できる。なお、立上り管14
0は常時凝縮液(溶剤・水)が流下して液の更新が行わ
れるためFイオン、Brイオンの濃縮は起こりにくい。
蒸留器15には、炭酸カルシウム(CaCO3 )粒を充
填したメッシュ袋145、及び水酸化カルシウム(Ca
(OH)2 )粉末146を蒸留器15内に投入してい
る。これらはいずれか一方を用い、もしくは併用するこ
とができるが、いずれも発生していたFイオン、Brイ
オンを吸収・中和除去する。
【0032】水道水(井水)配管164のバルブ161
を開き、一定量(20〜30リットル)の水をクリーン
タンク24内に導入すれば、クリーンタン24内の分離
遊離水に含まれるFイオン、Brイオンを希釈すること
ができる。次にポンプ151により、水・溶剤排出管1
62からクリーンタンク24内の水150及び一部の溶
剤104をストレージタンク152に汲み上げる。汲み
上げが終了したら、同タンク152下のバルブ153を
開き、水分離器22によって水150と溶剤104を比
重分離し、溶剤104は溶剤出口配管23経由でクリー
ンタンク24に戻される。一方、水150は水出口配管
156を経由して中和槽157に送られ、炭酸カルシウ
ム粒又は水酸化カルシウム粉末でFイオン、Brイオン
が中和減量されたのち、排水管150より系外に排出さ
れる。また、クリーンタンク24内に、炭酸カルシウム
粒159を充填したメッシュ袋160を浸漬し、水層1
50及び溶剤層104に溶解しているFイオン、Brイ
オンを中和する。以上の手段により、クリーンタンク2
4内に分離する水滴(水層)に濃縮するFイオン、Br
イオンを希釈・中和できるため、タンク材質の寿命を大
幅に引き延ばすことが可能となる。
【0033】溶剤回収装置31の使用に関し、活性炭層
32に吸着された溶剤はスチーム弁171から供給され
るスチームによって加熱・脱着され、スチームと共に活
性炭層32の下に敷かれた炭酸カルシウム粒層175を
通過したのち溶剤ガス・スチーム配管177を経由して
コンデンサ27に流入し、水冷却のコンデンスコイル1
49によって凝縮回収される。脱着工程が終了すると、
上部スチーム弁171は閉じ、下部スチーム弁172が
開となって活性炭層下部空間層に充満し、壁面で凝縮し
て壁面を洗い流すと同時に、コンデンサ内部にもスチー
ムが流入し、コンデンサ壁面、及びコンデンスコイルで
凝縮し、同様に洗い流す作用を発揮し、先の脱着工程で
の溶剤分解生成物であるFイオン、Brイオンを濃縮し
ている主として水滴を洗浄・希釈する。さらに、コンデ
ンサ27内部での洗浄・希釈効果を確実にする方法とし
て、スプレーノズル147によるスプレー洗浄が実行さ
れる。以上の操作により、活性炭溶剤装置31及びコン
デンサ27の寿命は飛躍的に延長される。
【0034】蒸発器15、コンデンサ27、クリーンタ
ンク24、及び溶剤回収装置31による溶剤回収・再生
装置及びクリーニング装置全体の運転のタイミングは、
図示しないセンサー機器、監視機器、及び制御用プロセ
ッサ等の電子制御機器によって制御することが一般的で
ある。すなわち、活性炭32の溶剤による飽和状況、各
々の要素内の溶剤蒸気の濃度、液体化した溶剤の量、衣
料の洗浄のタイミング等は使用者に使いやすいように、
自動的にあるいは一部手動操作を伴って制御することが
できる。図示しない適宜の制御盤も設けることができ
る。このようにして、この図6の実施の形態にかかるク
リーニング装置では、効率的に衣料の洗浄が行われると
ともに、溶剤分解生成物であるFイオン、Brイオンの
除去を主眼とした複数の溶剤回収・再生装置を備えるこ
とによって、全体としてフロン113代替溶剤を用いた
際の機器の損傷を確実に防止することができる。
【0035】他の実施の形態 本発明は、上記説明した実施の形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲の記載の範囲内における修飾・
変更・付加は、全て本発明の技術的範囲に含まれる。例
えば、上記第1の実施の形態から第4の実施の形態は、
個別に実施することもできるが、本発明の目的に反しな
い限り、そのうちの複数を選択して実施することもでき
る。ちなみに、第5の実施の形態は、第1の実施の形態
から第3の実施の形態を全て実施したものである。
【0036】
【発明の効果】上記したところから明かなように、本発
明によれば、HFC系、FFE系あるいは臭素化炭化水
素系の溶剤をドライクリーニング溶剤として使用した際
に、加熱・冷却操作で分解しないように改良を加え、こ
れらの溶剤をドライクリーニング溶剤として使用するこ
とができるようにした溶剤 回収・再生装置及び該溶剤
回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる溶剤回収・回収再生装置の第1
の実施の形態を説明する概念図である。
【図2】本発明にかかる溶剤回収・回収再生装置の第2
の実施の形態を説明する概念図である。
【図3】本発明にかかる溶剤回収・回収再生装置の第3
の実施の形態を説明する概念図である。
【図4】本発明にかかる溶剤回収・回収再生装置の第4
の実施の形態にかかる着脱可能な収納タンクの一形態を
説明する概念図である。
【図5】本発明にかかる溶剤回収・回収再生装置の第4
の実施の形態にかかる着脱可能な収納タンクの別の形態
を説明する概念図である。
【図6】本発明にかかるドライクリーニング装置一実施
の形態を示す概念図である。
【図7】溶剤の絶対濃度と温度との相関を示すグラフで
ある。
【図8】フロン113等の溶剤を洗浄剤とし使用してい
た従来のドライクリーニング装置の全体構成を説明する
概念図である。
【図9】図9のドライクリーニング装置に付属して、溶
剤ガスを回収・再生するための活性炭溶剤回収部を説明
する概念図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 衣料 3 溶剤タンク 4 溶剤 5 バルブ 6 ポンプ 7 バルブ 8 フィルタ 9 バルブ 10 処理槽 11 処理ドラム 12 ボタントラップ 13 バルブ 14 バルブ 15 蒸留器 16 ファン 17 エアクーラ 18 エアヒータ 19 リカバリダクト 20 矢印 21 回収経路 22 水分離器 23 溶剤配管 24 クリーンタンク 25 ダンパ 26 ダンパ 27 コンデンサ 28 オーバーフロー仕切板 29 水配管 30 ダクト 31 活性炭溶剤回収装置 32 活性炭層 33 蒸気配管 34 水冷コンデンサ 35 水分離器 100 水道水配管 101 蓋 104 溶剤 140 立上がり配管 141 自動バルブ 142 溶剤用自動バルブ 143 水道水用自動バルブ 144 スプレーノズル 145 メッシュ袋 146 吸着剤 147 スプレーノズル 148 配管 149 コンデンサコイル 150 水 151 ポンプ 152 水・溶剤ストレージタンク 153 バルブ 154 バフル板 156 水出口配管 157 中和槽 158 中和剤 159 炭酸カルシウム 160 メッシュ袋 161 バルブ 162 水・溶剤排出配管 163 開口部 164 水道水配管 165 バイパス 171 スチーム弁 172 スチーム弁 175 炭酸カルシウム粒 176 金網 177 溶剤ガススチーム配管 180 収納タンク 181 取手 182 カバー部 183 枠部 190 収納部 191 締結部
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【表1】 表1に示したように、従来のフロン113を代替するH
FC、HFE、臭素化炭化水素等に代表される溶剤群
は、物性的に類似した点や大きく異なる点もあるが、い
ずれも次世代を担う溶剤の候補である。しかし、共通し
ていえることは、前述したとおり、蒸留、活性炭による
脱着等の加熱・冷却操作によってドライクリーニング装
置を構成する金属材料を腐食するHFやHBrを分解生
成物として発生することである。したがって、HFC
系、FFE系あるいは臭素化炭化水素系の溶剤をドライ
クリーニング溶剤として使用するには、前述の加熱・冷
却操作で分解しないように溶剤側を改良するか、ドライ
クリーニング装置側での特別な工夫が必要となる。しか
し、溶剤の改良は溶剤の分子構造に係わる基本的問題で
あり、根本解決は極めて困難である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】ここで、前述したように、蒸留器15内に
おいては、衣料洗浄後蒸留器15に自動的に投入される
溶剤4を、溶剤用自動バルブ142を介してスプレーノ
ズル144から蒸留器15内壁全面にスプレーし、同内
壁に付着していた凝縮水分を洗い流す。コンデンサ27
においても、水道水(井水)を自動バルブ141を介し
てスプレーノズル147よりスプレーし、同内壁やコン
デンスコイル149に付着していた凝縮水分を洗い流
す。以上の操作により付着水分に濃縮されているFイオ
ンまたはBrイオンが洗浄・希釈され、蒸留器15やコ
ンデンサ27の腐食が防止できる。なお、立上り管14
0は常時凝縮液(溶剤・水)が流下して液の更新が行わ
れるためFイオン、Brイオンの濃縮は起こりにくい。
蒸留器15には、炭酸カルシウム(CaCO3 )粒を充
填したメッシュ袋145、及び水酸化カルシウム(Ca
(OH)2 )粉末146を蒸留器15内に投入してい
る。これらはいずれか一方を用い、もしくは併用するこ
とができるが、いずれも発生していたFイオン、Brイ
オンを吸収・中和除去する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別所 正博 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライクリーニング装置用溶剤回収・再
    生装置において、蒸留器内壁に溶剤又は水をスプレーす
    るためのスプレー手段を蒸留器内に設けたことを特徴と
    するドライクリーニング装置用溶剤回収・再生装置。
  2. 【請求項2】 ドライクリーニング装置用溶剤回収・再
    生装置において、コンデンサ内に水をスプレーするため
    のスプレーノズル手段を配設したことを特徴とするドラ
    イクリーニング装置用溶剤回収・再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のドライクリーニング装置用溶
    剤回収・再生装置において、上記蒸留器内に蒸留器内部
    で発生したFイオン、Brイオンを吸収・中和除去する
    ための薬剤を投入するようにしたことを特徴とするドラ
    イクリーニング装置用溶剤回収・再生装置。
  4. 【請求項4】 ドライクリーニング装置用溶剤回収・再
    生装置において、クリーンタンク内に水を積極的に導入
    する導入手段を設け、クリーンタンク内の水を水分離器
    に送るための経路を設けることによって構成したことを
    特徴とするドライクリーニング装置用溶剤回収・再生装
    置。
  5. 【請求項5】 ドライクリーニング装置用溶剤回収・再
    生装置において、上部空間層へのスチーム供給手段を設
    けた活性炭溶剤回収装置の活性炭層の下部に充填層を設
    置し、該充填層の下部空間層にスチームを供給する手段
    を設けたことを特徴とするドライクリーニング装置用溶
    剤回収・再生装置。
  6. 【請求項6】 ドライクリーニング装置用溶剤回収・再
    生装置において、活性炭溶剤回収装置内に着脱可能な活
    性炭層収納タンクを設けたことを特徴とするドライクリ
    ーニング装置用溶剤回収・再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の少なくとも一の溶剤回
    収・再生装置を具備したドライクリーニング装置。
JP10016817A 1998-01-29 1998-01-29 溶剤回収・再生装置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置 Pending JPH11207093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10016817A JPH11207093A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 溶剤回収・再生装置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10016817A JPH11207093A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 溶剤回収・再生装置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11207093A true JPH11207093A (ja) 1999-08-03

Family

ID=11926734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10016817A Pending JPH11207093A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 溶剤回収・再生装置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11207093A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025355A1 (ja) * 2004-08-31 2006-03-09 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. 精留装置、及びこれを用いた精留方法
JP2007244690A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Takenet:Kk ドライクリーニングシステム
JP2009110905A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Panasonic Corp 燃料電池システム
WO2009078477A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Tonen Chemical Corporation A method for removing diluent from an extrudate of a polymer solution
WO2009078478A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Tonen Chemical Corporation A method for removing diluent from a polymer extrudate, and its applications

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025355A1 (ja) * 2004-08-31 2006-03-09 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. 精留装置、及びこれを用いた精留方法
JP2007244690A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Takenet:Kk ドライクリーニングシステム
JP2009110905A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Panasonic Corp 燃料電池システム
WO2009078477A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Tonen Chemical Corporation A method for removing diluent from an extrudate of a polymer solution
WO2009078478A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-25 Tonen Chemical Corporation A method for removing diluent from a polymer extrudate, and its applications
US8426553B2 (en) 2007-12-14 2013-04-23 Toray Battery Separator Film Co., Ltd. Method for removing diluent from a polymer extrudate, and its applications
US8426070B2 (en) 2007-12-14 2013-04-23 Toray Battery Separator Film Co., Ltd. Method for removing diluent from an extrudate of a polymer solution

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07171296A (ja) 衣料の洗浄・乾燥方法及び装置
JPH11207093A (ja) 溶剤回収・再生装置及び該溶剤回収・再生装置を具備するドライクリーニング装置
US20070028396A1 (en) Cleaning fluid and methods
US4217115A (en) Dry cleaning processes
JP2002210424A (ja) フィルター洗浄装置
JP4167720B2 (ja) 溶剤洗浄機
JP2617548B2 (ja) ドライクリーニング方法
KR100198971B1 (ko) 탄화수소계 용제 재생장치
JP3278781B2 (ja) 密閉式溶剤洗浄回収方法及びその装置
JP4690953B2 (ja) オイルスクラバー洗浄油の逆流防止タンクを備える真空加熱装置
JPH0450363A (ja) ドライクリーニング方法
CN208927893U (zh) 油管杆清洗废气处理设备以及油管杆清洗设备
JPH09290127A (ja) 塩素系有機溶剤循環回収装置
JPS6320081A (ja) 移動式蒸気洗浄装置
JP2948302B2 (ja) ドライクリーニング機械
JP2826271B2 (ja) 溶剤回収方法
JPH03297494A (ja) ドライクリーニング方法
JP2813454B2 (ja) ドライクリーニング方法
JP2005144407A (ja) 吸脱着槽構造および吸脱着方法
JP2960989B2 (ja) ドライクリーニング機械及び方法
JP2971127B2 (ja) ドライクリーニング方法
JPH0246871Y2 (ja)
JP2000000534A (ja) 水系洗浄処理システム
JP2003028570A (ja) 乾燥装置
JP2021193361A (ja) 放射性原液の処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040901

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060728

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080110

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080116

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080229