JPH11206977A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11206977A
JPH11206977A JP10026508A JP2650898A JPH11206977A JP H11206977 A JPH11206977 A JP H11206977A JP 10026508 A JP10026508 A JP 10026508A JP 2650898 A JP2650898 A JP 2650898A JP H11206977 A JPH11206977 A JP H11206977A
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ball
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昭治 佐藤
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Taiyo Elecs Co Ltd
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TAIYO ELECTRIC CO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流下経路長及び遊動時間を大としステージにお
ける遊技球の挙動に変化を与えて趣向性を高め、中央装
置のスペースの有効活用を図った弾球遊技機を提供する
ことである。 【解決手段】中央装置5は遊技球が導入され遊動させた
後に排出するセンター役物6、センター役物6に導入さ
れた遊技球を遊動させる遊動樋7、センター役物に可視
可能に固定された4インチの液晶表示画面を備えた液晶
表示装置8を備えている。枠体31の内部の底面をなす
ステージ50には、高速道路のジャンクションを模した
遊動樋7、分離帯47aないし47d、建築模型48
a,48b及び出口ゲート49が固定され、スペース3
0の上下方向の概ね1/3ないし2/3位を占めてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機に関
し、特に遊技球導出部を備える弾球遊技機において、趣
向性を向上すると共に中央装置のスペースの有効利用を
図ることに特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の弾球遊技機の可変表示装置と組合
わされたタイプのセンター役物には、複数の入球口を有
し、前記入球口に入球した遊技球が、球誘導樋(所謂ワ
ープ樋)を介して遊技球導出部(例えばステージ)上に
導かれるように構成されたものがある。そして、遊技球
はステージ上で遊動した後、遊技領域の下方に向かって
落下する。また、普通、センター役物の下方には遊技球の
入球があると可変表示装置に表示される図柄の変動を始
動させる始動口が配設されており、ステージからの落下
位置によっては始動口に入球することがある。
【0003】しかしながら、従来のセンター役物のステ
ージは平面的(一面のみ)であり、わずかな凹凸がある
のみで、ステージ上の遊技球の動作はほとんどワンパタ
ーンであり、入球した遊技球毎の動作にほとんど差がな
いこととなり、遊技者に飽きられ易く、また、遊技自体
にはほとんど影響しないため著しく趣向性に欠ける。そ
して、ステージ上での遊技球の運動範囲は狭く、ステージ
上のスペースが有効利用されているとは言い難かった。
加えて、遊技球を平面的に遊動させる場合は、遊技領域
の大きさやセンター役物の外形寸法に制限があるため、
ステージ上に長い流下経路を確保することは難しい。ま
た、センター役物に上下複数段のステージを形成し、上段
のステージから下段のステージヘ遊技球を順次流下させ
ることによって流下経路を長く設定することも考えられ
るが、この場合は各ステージ上において遊技球は平面的
に遊動するのみであるため、各ステージ上における遊技
球の挙動には一段のステージを備えた場合と大差がな
く、趣向性が不十分になることが考えられる。さらにセン
ター役物内にて遊技球の貯留を行う場合は、比較的長い
時間に亘って遊技球を留めておくことができるが、単に
留めたのでは遊技球の挙動の変化に乏しい。なお、この
ような不都合は、可変表示装置のセンター役物等に限ら
ず、ステージを有するものに共通であった。 また、特に、中央装置を大型化する場合は、中央装置の
周辺の遊技領域に遊技球の流下経路を確保しにくくなる
ため、中央装置に遊技球を導入及び導出をさせることが
必要になる。したがって、中央装置内において遊技球を
多様に流下させる技術は、趣向性を維持及び向上させる
にあたり、重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1及び
2に記載の発明の課題は、中央装置における遊技球の流
下経路長及び遊動時間を大とし遊技球の挙動に変化を与
えて趣向性を高め、中央装置のスペースの有効活用を図
った弾球遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み請求項1
記載の発明はなされたものであり、中央部にスペースを
備えた中央装置に、遊技球導入部と、遊技球導出部とを
設け、前記スペースに、前記遊技球導入部から前記中央
装置に導入された遊技球を前記遊技球導出部まで誘導さ
せる遊技球誘導部を設け、該遊技球誘導部が互いに交差
した複数の通路からなることを特徴とする弾球遊技機で
ある。これにより、中央装置に流入した遊技球の挙動を
複雑化すること、及び、遊技球の流下経路長や遊動時間
を大とすることが可能となり、趣向性を向上できる。ス
テージ上に流入した遊技球の進路を様々に変化させて遊
技球誘導部をランダムに遊動させることができる。よっ
て、遊技球誘導部での遊技球の挙動、その後の落下位置等
が様々に変化するので趣向性が向上し、スペースの有効
利用となることにより前記諸課題が解決できる。
【0006】ここにいう遊技球誘導部としては、遊技球
を遊技球導出部に誘導するものが挙げられ、上方の開放
された遊動樋、筒状等の断面が閉じた遊動樋等、種々な
る態様が実施可能である。遊動樋は、主通路及び副通路
を備えても良い。また、遊技球誘導部は分岐しているも
のが好適であるが、分岐の無いものも挙げられる。さら
に遊技球誘導部の一部がステージを跨いだ構成や、ステ
ージを省略するとともに遊技球誘導部の導出側端部から
直接中央装置の外へ遊技球が放出される構成などを採用
することも可能である。遊技球導入部としては、いわゆ
る球入口やワープ樋、或は通過ゲート等が好適ではある
が、特に限定されるわけではない。ここにいう遊技球導
出部としては遊技球を遊動させるステージが好適であ
り、ステージとしては、遊技球がランダム或は複数態様
で動けるようにするものであればすべての面が含まれ、
平面、凸面、凹面、カーブ面等のあらゆる面が含まれて
も良い。さらに、遊技球導入部、ステージの組み合わせ
や設置数は任意に構成することができるし、1つのステ
ージに複数の遊技球誘導部が形成されても良いし、或い
は複数のステージに各々複数の遊技球誘導部が形成され
ても良い。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記複数の通路
を立体交差させたことを特徴とする請求項1に記載の弾
球遊技機である。これにより、前記課題が解決されると
ともに、様々な方向の遊技球の挙動を組み合わせなが
ら、遊技球を長経路に沿って滑らかに流下させることが
可能となり、これによっても趣向性が向上する。
【0008】前記中央装置の好適例として、可変表示装
置にセンター役物を備えたものが挙げられ、前記ステー
ジは可変表示装置の表示面の外周側に配される枠状体を
有するセンター役物の一部であることを特徴とすること
もできる。また、中央装置は、可変表示装置を備えず単
に遊技球を取り扱うのみ(例えばセンター役物のみ)の
ものであっても良い。これにより、大半の機種で用いら
れているセンター役物の趣向性を向上できる。
【0009】また、前述の可変表示装置は、遊技領域に
配設され、始動装置への遊技球の入球又は該始動装置を
遊技球が通過すること等、所定の起動条件に起因して、
表示態様を変化させた後に確定表示するものである。こ
の可変表示装置には、図柄を表示する発光ダイオード等
の発光源からなる表示体の他、液晶表示盤、CRT、L
ED、回転ドラムからなる表示体等が挙げられるが、特
に限定されるわけではない。そして、確定表示された前
記可変表示装置の表示態様が予め定められた特別表示態
様となったことに起因して、遊技者に特別遊技を実施す
る機会を与えるように構成することもできる。センター
役物は、複数の入球口と、該複数の入球口の各々に入球
した遊技球を各々通過させる複数の遊技球誘導部と、該
複数の遊技球誘導部から流出する前記遊技球を遊動させ
てから前記遊技領域の下方に流下させるステージとを備
えたものが挙げられる。ステージは枠状体の内側底面に
備えられた略水平面を有する平坦な板部材が好適ではあ
るが、位置、形状、構造等がこれに限定されるわけでは
ない。枠状体は、前述の可変表示装置の枠を形成するも
のであるが、表示体の全周囲また一部(例えば上部)に
設けられることが好適であり、またセンター役物が一例
として例示されるが限定されるわけではない。
【0010】前記可変表示装置の下側遊技領域に始動装
置を設けても良い。この例としては、始動口又は始動ゲ
ートが好適であるが、これらに限定されるわけではな
い。中央装置にステージを設ける場合は、遊技球が始動
装置に寄り易くなるようにステージを形成することが考
えられる。さらに、請求項1及び2記載の発明は、中央
装置に遊技球誘導部を備えており、中央装置を大型化
(例えば中央装置周辺への遊技部材の配置が困難になっ
たり制約されたりする程度の大型化)して中央装置内の
スペースを大とする場合には、遊技球誘導部の構造の複
雑化や視認性の向上が可能になる。以上の通り、当業者
は発明の範囲内で種々なる態様で発明の実施が可能であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態であるパチンコ
機1は、フィーバー機、あるいは第一種と呼ばれるもの
であり、以下、図面を参照して説明する。図1に示す通
り、このパチンコ機1の表面側には、遊技盤2が前面枠
(図示略)に着脱自在に装着されている。この遊技盤2
には発射された打球を誘導するための誘導レール3がほ
ぼ円弧状に植立され、この誘導レール3で区画された領
域が遊技領域4を構成している。この遊技領域4の中央
部には中央装置5が設けられている。この中央装置5
は、遊技球B(図5参照)が導入され遊動された後に排
出するセンター役物6、センター役物6に導入された遊
技球Bを遊動させる遊技球誘導部としての複合遊動樋
(以下遊動樋と称する)7、センター役物6に可視可能
に固定された4インチの液晶表示画面を備えた液晶表示
装置8を備えている。その下側の遊技領域4に一対の羽
根部材9aを有する電動チューリップ型の始動入賞装置
9が設けられている。この始動入賞装置9は、遊技球B
の入球に起因して、液晶表示装置8の特別図柄の表示態
様を変化させた後に確定表示させるものである。始動入
賞装置9の下側には大入賞装置10(いわゆるアタッカ
−とも呼ばれる)が設けられている。これは、開閉板1
1によって開閉される大入賞口12、大入賞口12の左
右に配された入球口13,14を備えている。大入賞装
置10の左右上方には、入球口15,16を備えている。
さらに入球口13ないし16にはそれぞれ入球検出セン
サ(図示略)が設けられ、遊技球Bが入球するとオンす
るようになっている。遊技盤2の最下方には、アウト口
17が設けられている。なお、遊技盤2には、周知の障害
釘や風車などの遊技部材が配置されているが、それらの
図示は省略している。また、液晶表示装置8に代えて、
CRT、LED等の表示体或いは回転ドラムとすること
も可能である。
【0012】さらに、図1に示す通り、本体枠18には
ガラス枠19が開閉自在に取付けられ遊技盤2をカバー
している。遊技盤2のすぐ下側には上受け皿20aが設
けられた上皿部材20と、下受け皿21aが設けられた
下皿部材21が配置されている。上受け皿20aの左下
側には遊技状態に応じた効果音を発生させるスピーカ2
2が設けられている。また、下受け皿21aの右側に
は、上受け皿20aから供給される遊技球Bを遊技領域
4に対して弾発する遊技球発射装置(図示略)と接続さ
れた発射ハンドル23が設けられている。
【0013】図2に示すように、中央装置5は、スペース
30を備えた四角型の板状で前面が開放された枠体31
を備え、枠体31の背面側には背板32が取付けられ、
図4に示すように背板32には角型の表示窓33が設け
られている。また、図3および図4に示すように、表示窓
33の背後には液晶表示装置8が取付けられており、図
2および図4に示すように、その表示部34は表示窓3
3により前方から見て露出されて取付けられている。枠
体31の前面上部には取付板35が取り付けられ、中飾
部材36と左飾部材37、右飾部材38が庇状に張り出
されている。また、中飾部材36には、変動停止表示を
行う1桁のLEDからなる普通図柄表示装置39が設け
られ、その周囲近辺には特別図柄表示用及び普通図柄表
示用の保留ランプ40、60がそれぞれ4個ずつ配設さ
れている。
【0014】図2および図3に示すように、中飾部材3
6には一対の入球口41a,41bが設けられている。
図3に示すように、入球口41a,41bには、枠体31
の外表面に沿って配されたワープ樋42a,42bの球
入口43a,43bがそれぞれ接続されている。またワ
ープ樋42a,42bの他端は、枠体31の左右にある
内側壁45a,45bに開口した球出口46a,46b
にそれぞれに接続されている(図2及び4参照)。
【0015】図2及び図3に示すように、左飾部材37
および右飾部材38のそれぞれの側面には球通過口44
a,44bが開口しており、球通過口44a,44bに
流入した遊技球Bは、左飾部材37および右飾部材38
の下端部に設けられた出口(図示略)から下方へと落下
する構造である。普通図柄変動中で且つ保留記憶数が4個
未満であれば、球通過口44a,44bを遊技球Bが通
過すると、普通図柄表示用の保留ランプ60が点灯す
る。
【0016】なお、図示は略すが、センター役物6は、
遊技盤2の中央部の貫設穴(図示略)に嵌め込まれてお
り、ねじ等の取付部材(図示略)で遊技盤2の表面に着
脱自在に固定できるようになっている。
【0017】また、当業者であれば、中央装置5の形
状、構造、組合せについて、様々に改変を施した実施形
態が可能である。例えば、ワープ樋42a,42bに入
った遊技球Bの全てが遊動樋7に導かれるが、例えば、
他の入口又は出口を新設し、そこに遊技球Bの一部を導
いたり、流出させたりすることで、遊技球Bをセンター
役物6の外に戻したり、後述する遊技球導出部としての
ステージ50に導いたりしてもよい。
【0018】図2に示す通り、高速道路のジャンクショ
ンを模した遊動樋7、分離帯47aないし47d、建築
模型48a,48b及び出口ゲート49は、枠体31の
内部の底面をなすステージ50に固定され、スペース3
0の上下方向の概ね1/3〜2/3位を占めている。即
ち、上方が開放された断面コ字形状の遊動樋7は、図5
に示す通り、比較的断面が大きい主通路70と、この主
通路70から分岐した比較的断面が小さい第1の副通路
71ないし第7の副通路77とを有している。 主通路70は左右の球出口46a,46bの間に架設さ
れており、左右端部から中央へ緩く低く傾斜している。ま
た、ステージ50の左右方向の中央部には第1〜第4の
通路出口81ないし84及び分離帯47aないし47d
(図2参照)が形成され、それらには樹木の模型が配設
されている。また、ステージ50の左右には2階建ての
ビルを模した建築模型48a,48bが配設されてい
る。第3通路出口83の前部には出口ゲート49が設け
られており、出口ゲート49は始動入賞装置9のほぼ真
上に位置している。ステージ50の門形の出口ゲート4
9が設けられた部分は前端側へ低く傾斜している。
【0019】主通路70から第1〜第7副通路71〜7
7が分岐している。 第1副通路71は主通路70の左端前部から分岐して湾
曲し、ステージ50前方へ延びて第1通路出口81に達
している。 第2副通路72は主通路70の右端前部から分岐し、湾
曲しながら主通路70の左側へ延び、主通路70の下を
手前から奥及び奥から手前へ通過して、第2通路出口8
2に達している。 第3副通路73は主通路70の左端奥部から分岐して湾
曲し、主通路70の下を通過してステージ50前方に延
び、第3通路出口83に達している。 第4副通路74は主通路70の右端奥部から分岐して湾
曲し、主通路70の下を通過してステージ50前方へ延
び、第4通路出口84に達している。 第5副通路75は、主通路70の左中奥部から分岐し、湾
曲して第2副通路72の途中の部位に繋がって遊技球B
が合流できるようにしている。 第6及び第7副通路76,77は、主通路70の中央の
手前及び奥部からそれぞれ分岐し、湾曲して第2及び第
4副通路72,74の途中の部位にそれぞれ繋がって遊
技球Bが合流できるようにしている。 つまり、主通路70と第2〜5副通路72〜75とは立
体交差するとともに、主通路70に繋がった端部から各
通路出口81ないし84側へ徐々に低く傾斜している。 各通路には、遊技球Bが円滑に流下できること、及び、湾
曲部分において遠心力が生じること等を考慮して、幅方
向の傾斜角(いわゆるバンク角)が適宜設定されている。 各通路出口81ないし84の配置は、流出した遊技球B
の出ロゲート49に対する通過し易さが異なるよう設定
されている。本実施形態では、第3の通路出口83と出口
ゲート49とがほぼ同一直線上に配置されており、第3
の通路出口83から放出された遊技球Bは出ロゲート4
9を通過し易い。 出口ゲート49は始動口のほぼ真上に位置しているの
で、出口ゲー卜49を通過した遊技球Bは始動入賞装置
9に入り易い。 主通路70の低面部78はほぼ水平に形成されており、
第6副通路及び第7副通路76,77のいずれかに偏る
ことなく平等に分配されるよう、遊技球Bの勢いが低面
部78において弱められる。
【0020】なお、変形例としては、主通路70又は各
副通路71ないし77は構造、個数、配置等を適宜設定
できる。それらは断面コ字形状であるが、これに代え
て、筒状でも良いし、断面形状は遊技球Bが通過できる
範囲で任意に設定できる。遊動樋7は、一体成形でも良
いし部品を連結する構成でも良い。また、各副通路71
ないし77の少なくともいずれかを着脱自在のアタッチ
メント式とすれば、進路変更を行うことが容易となる。
また、ステージ50の数に限定はなく、例えば複数のス
テージを設けたり、ステージ50とは異なる機能(例え
ば、遊技球Bを集めたり分散させたりする機能)のステ
ージを設けてもよい。このように当業者であれば様々に
改変を施すことができる。分離帯47aないし47d又
は出口ゲート49を省略したり、他の遊技部材(例えばチ
ューリップ式可変入賞装置)へ置き換えたりしてもよい。
球詰まりを防ぐことや、遊技球Bを各副通路へ効果的に
分配することなどを考慮して、遊動樋7の主通路70に
障害釘や風車、或はブロック等の遊技部材を適宜配置す
ることが可能である。また、ローラを設けて遊技球Bの移
動速度や移動方向を変化させたり、或いは遊技者に有利
となる位置で一時停止させるといった移動、停止の変化
をさせてもよい。さらに、適宜場所に遊技球Bの通過を
検知するセンサを取付け、このセンサの検知に起因して
液晶表示装置8の画面を変動させたり又は始動入賞装置
9を開放させることもできる。
【0021】次に、このパチンコ機1の動作について説
明する。 図2及び図5に示す通り、遊技球Bが入球口41a又は
41bに入球すると、ワープ樋42a又は42bを通過
して球出口46a又は46bからそれぞれ流出し、主通
路70へ流出する。主通路70から第1副通路71に入
ると第1通路出口81からステージ50へ流出する。主
通路70から第2副通路72に入ると第2通路出口82
からステージ50へ流出する。主通路70から第3副通
路73に入ると第3通路出口83からステージ50へ流
出し、概ね出口ゲート49を通過する。主通路70から
第4副通路74に入ると第4通路出口84からステージ
50へ流出する。主通路70から第5副通路75に入る
と第2副通路72を通過して第2通路出口82からステ
ージ50へ流出する。主通路70から第6副通路76に
入ると第2副通路72を通過して第2通路出口82から
ステージ50へ流出する。主通路70から第7副通路7
7に入ると第4副通路74を通過して第4通路出口84
からステージ50へ流出する。
【0022】このように、遊動樋7に流入した遊技球B
を多種の態様で流下させることができる。よって、中央
装置5での遊技球Bの挙動を複雑化できるとともに、流
下経路長及び遊動時間を大とすることができ、趣向性を
向上できる。
【0023】また、上述したように、始動入賞装置9に入
賞すると特別遊技(後述する)の可能性があるわけで、
遊技者としては始動入賞装置9に入賞するか否かが大い
に気にかかる。したがって、中央装置5のどの位置から遊
技球Bが落下するかで、特に第3通路出口83や出口ゲ
ート49を通過するかどうか、一喜一憂することになる。
よって、遊技の興趣を高めることができる。
【0024】また、このパチンコ機1では、遊技盤2に
向けて発射された遊技球Bが始動入賞装置9、大入賞ロ
12、入球口13ないし16に入賞すると、それぞれ設定
された数の遊技球Bが賞球として払出される。
【0025】そして、始動入賞装置9に入賞すると、遊技
制御装置(図示略)において抽選処理が実行され、その
結果(当たり外れ)を示す図柄が液晶表示装置8の表示部
34に表示される。ここで当たりが表示されると、特別遊
技が実行される。このパチンコ機1における特別遊技は、
公知の第1種と呼ばれるパチンコ機と同様であるが、簡
単に説明する。始動入賞装置9に遊技球Bが受け入れら
れると、液晶表示装置8が図柄の変動を開始し、これが
特定の表示態様、例えば777の3桁同一の数字で停止
表示されると、特別遊技状態となり大入賞口12の開閉
板11が所定回数開放し、一方、特定表示態様以外で停
止表示されると大入賞口12は開放しないように構成さ
れている。また、普通図柄表示装置39が図柄の変動を
開始し、これが所定の表示態様、例えば7の数字で停止
表示されると、羽根部材9aが所定時間(例えば0.5
秒)開放(拡幅)され始動入賞装置9への入球確率が高
められ、所定時間経過に伴い羽根部材9aが閉じること
となり、一方、所定の表示態様以外で停止表示されると
羽根部材9aは開放せず始動入賞装置9への入球確率は
そのままとなる。なお、始動入賞装置9に代えて、これ
を始動通過ゲート(図示略)に置換し、これを遊技球B
が通過することに起因して液晶表示装置8の図柄が変動
及び停止をすることもできる。
【0026】特別遊技では、まず開閉板11を倒して大
入賞口12を開放し、きわめて入賞しやすい状態にする。
そして、大入賞口12を開放してから30秒を経過する
か、大入賞口12への入賞球が10球に達したなら開閉
板11を起こして大入賞ロ12を閉鎖する。その際に、今
回開放中の入賞球のいずれかが大入賞口12のV領域
(図示略)を通過していたなら、大入賞口12を再び開放
し、前述と同様に閉鎖させることを繰り返す。大入賞口1
2の開放中に入賞した遊技球B中でV領域(図示略)を
通過したものがない場合、あるいは大入賞口12の開放
回数が規定数(本実施例では16回)に達した場合には、
大入賞ロ12の再開放は行われず、特別遊技は終了とな
る。
【0027】なお、大当たり後に大当たりの種類によっ
て所定数の時短機能が付加されている。すなわち、液晶
表示装置8に表示される特別図柄は変動時間の短縮がな
され、普通図柄表示装置39に表示される普通図柄も変
動時間の短縮がなされ、さらに普通図柄が当たりの場
合、始動入賞装置9の開放時間が例えば4秒延長され
る。時短回数は、特別図柄が111では20回、333
は50回、555は80回、777は100回に設定し
ている。そして、例えば、777で大当たりして時短5
0回目に次の大当たり111が発生した場合、大当たり
終了後に50回(777で大当たりした時の時短回数の
余り)プラス20回(111の大当たりで付加される時
短回数)=70回の時短が付加されるように構成されて
いる。なお、前回の大当り時に付加された時短の余り
は、必ずしも付加される構成でなくとも良いし、付加さ
れるとしても、時短の余り全てを付加する構成でなくと
も良い。この場合、余りの時短が付加されるかどうか及
び余り時短数のうち何回か付加されるかどうかは、例え
ば、大当り後の抽選等で決定しても良いし、その他の決
定手段で決定しても良い。さらに時短に関する情報は、
液晶表示装置8に表示させても良いし、その他の表示体
で表示させる構成でも良い。この時短機能により、液晶
表示装置8の図柄の変動サイクルが短縮化され、センタ
ー役物6の機能とあいまって一層趣向性が増大するので
ある。
【0028】さらに、図2の遊技盤2においてはステー
ジ50の下側に始動入賞装置9が設けられているが、こ
れは一例であり特にこれに限定されるわけではなく、様
々な態様で実施が可能である。
【0029】図4に示す中央装置5の変形例である図6
に示す中央装置5’を説明する。これは、第1通路出口
81ないし第4通路出口84の出口が短尺とされるか、
或いは、遊動樋7そのものの位置を後退させる等の変更
を施して、それらと出口ゲート49との間にスペースが
形成されるとともに、そのスペースに複数のピン90が
垂直に突設されているものである。第1通路出口81な
いし第4通路出口84から放出される遊技球Bの流動経
路がピン90によって変化させられるので、通路出口か
ら放出された時点では遊技球Bが出ロゲート49を通過
するか否かの予測が困難になり、趣向性が向上する。な
お、中央装置5’と中央装置5とに共通する構成につい
ては単に図示に留め説明は省略し、上述の実施形態と同
じ品番を引用する。
【0030】なお、本実施形態では、主通路70及び各
副通路71ないし77は図7(a)(b)に示す通り、
断面コ字形状としたが、同図(c)の通り円筒形状の通
路7aとしても良いし、同図(d)の通りU字形状の通
路7bとしても良い。また、樋の材質は、透明、半透
明、非透明のいずれのものを採用しても良い。さらに、
同図(e)の通り金属製メッシュの通路7cで構成して
も良い。
【0031】以上、本実施形態を説明したが、当業者で
あれば種々なる態様が挙げれられ本発明の技術的思想を
逸脱しない範囲において本発明の構成を適宜改変できる
ことは当然であり、このような改変も、本発明の技術的
範囲に属するものである。
【0032】さらに、本発明は、いわゆる羽根物、権利
物や一般電役と呼ばれている機種、アレンジボール弾球
遊技機、確率変動機能をもった機種等の種々の弾球遊技
機に適用が可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によれば、遊
技球誘導部に流入した遊技球を多様に流下させることが
できる。したがって、中央装置における遊技球の挙動を
複雑化できるとともに、流下経路長及び遊動時間を大と
することができ、趣向性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の弾球遊技機の正面図であ
る。
【図2】同弾球遊技機のセンター役物の正面側右上方か
らの斜視図である。
【図3】同センター役物の背面側右上方からの斜視図で
ある。
【図4】図3において遊動樋を除いたセンター役物をI
V−IV線に沿って切断した断面図である。
【図5】同遊動樋の正面側上方からの斜視図である。
【図6】同センタ―役物の変形例の正面側右上方からの
斜視図である。
【図7】(a)は遊動樋の主通路の断面図、(b)は同
副通路の断面図、(c)は遊動樋の変形例の断面図、
(d)は遊動樋の異なる他の変形例の断面図、(e)は
遊動樋の更に異なる他の変形例の断面図である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機 2・・・遊技盤 3・・・誘導レ
ール 4・・・遊技領域 5・・・中央装置 6・・・センタ
ー役物 7・・・遊動樋 8・・・液晶表示装置 9・・・始動
入賞装置 9a・・・羽根部材 10・・・大入賞装置 11・・
・開閉板 12・・・大入賞口 13ないし16・・・入球口 3
0・・・スペース 31・・・枠体 32・・・背板 33・・・表示窓
34・・・表示部 35・・・取付板 36・・・中飾部材 37・・・左
飾部材 38・・・右飾部材 39・・・普通図柄表示装置 40、60・・・保留ランプ 41a,41b・・・入球口 42a,42b・・・ワ
ープ樋 43a,43b・・・球入口 44a,44b・・・球
通過口 45a,45b・・・内側壁 46a,46b・・・球
出口 47aないし47c・・・分離帯 48a,48b・・
・建築模型 49・・・出口ゲート 50・・・ステージ 70・・
・主通路 71ないし77・・・第1副通路ないし第7副通路 81ないし84・・・第1通路出口ないし第4副通路 90・・・ ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部にスペースを備えた中央装置に、
    遊技球導入部と、遊技球導出部とを設け、 前記スペースに、前記遊技球導入部から前記中央装置に
    導入された遊技球を前記遊技球導出部まで誘導させる遊
    技球誘導部を設け、該遊技球誘導部が互いに交差した複
    数の通路からなることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記複数の通路を立体交差させたことを
    特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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