JPH11206942A - ゴルフボールの飛距離計測装置 - Google Patents

ゴルフボールの飛距離計測装置

Info

Publication number
JPH11206942A
JPH11206942A JP3222298A JP3222298A JPH11206942A JP H11206942 A JPH11206942 A JP H11206942A JP 3222298 A JP3222298 A JP 3222298A JP 3222298 A JP3222298 A JP 3222298A JP H11206942 A JPH11206942 A JP H11206942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
receiving element
hit ball
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3222298A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kadoi
英夫 門井
Toshihiro Takimoto
利宏 瀧本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP3222298A priority Critical patent/JPH11206942A/ja
Publication of JPH11206942A publication Critical patent/JPH11206942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光素子の補正を必要とすることなく、打球
の打ち出し仰角、打ち出し水平角および打ち出し速度を
計測・算出する。 【解決手段】 赤外線を光源とする発光素子と、該光源
より照射される光線の打球による反射光を受光する受光
素子を直線上に配置した2列の受光素子列を異なる角度
で配置し、打球の通過時に各受光素子列内の隣り合う受
光素子同士が最大の光量の反射光を受光した時刻の時間
差により、打球の打ち出し仰角を算出するゴルフボール
の第1の計測部と、打球の打ち出し水平角を算出するゴ
ルフボールの第2の計測部と、前記第1の計測部と第2
の計測部より打ち出し速度を計算し、打ち出し仰角と該
打ち出し水平角と打ち出し速度とから打球の飛距離を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴルフボールの飛距離測
定を目的とした、ゴルフボールの打ち出し仰角と打ち出
し水平角と打ち出し速度の測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】真空中をある打ち出し仰角と打ち出し速
度で打ち出された物体の飛距離は、重力加速度を用いて
算出することができる。ゴルフボールの打球の場合、空
気の抵抗やボールのスピンにより真空中の場合とは異な
る運動をする。そこでゴルフ練習場のような空間的に限
られた場所においても、打者が自打球のキャリーを知る
ために、例えば特開平6−54940号公報に開示され
る方法により、打ち出し仰角と打ち出し速度を計測した
り、それらから打球の飛距離を推定する装置が利用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平6−54
940号公報では、打球の打ち出し仰角と打ち出し速度
を計測する方法として、透過光を遮断する装置のため発
光器と受光器を別々に用意するので、計測器として1つ
に集約できないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の問題に鑑
みなされたもので、赤外線の複数の発光素子からなる第
1の光源と、該第1の光源より照射される光線の打球に
よる反射光を受光する第1の受光素子列と、該第1の受
光素子列の受光をトリガとして受光を感知する受光素子
を一直線上に配置した受光素子列を、前記第1の赤外線
の光源を中間に配して異なる角度でそれぞれ配置した第
2と第3の受光素子列群とからなり、前記打球の通過時
に各受光素子列内の隣り合う受光素子同士が最大の光量
の反射光を受光した第2と第3の受光素子列群の通過の
時間差により、打球の打ち出し仰角と前記仰角方向の打
ち出し速度を算出するゴルフボールの第1の計測部と、
赤外線の複数の発光素子からなる第2の光源と、該第1
の光源より照射される光線の打球による反射光を受光す
る第1の受光素子列の受光をトリガとし、該第2の光源
より照射される光線の打球による反射光を受光し、その
受光を感知する受光素子を一直線上に配置した第4の受
光素子列を、前記第2の赤外線の光源の横に配置し、打
球の通過時に各受光素子列内の隣り合う受光素子同士が
最大の光量の反射光を受光した第4の受光素子列群の通
過の時間差と前記打球の打ち出し仰角と前記仰角方向の
打ち出し速度により、打球の打ち出し水平角と水平方向
の打ち出し速度を算出するゴルフボールの第2の計測部
とからなるゴルフボールの飛距離計測装置を提案するも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】第1の計測部では、第1受光素子
列が打球を検出すると発光部が光線の照射光量を増し、
第2、第3受光素子列の各受光素子が受光量に応じた電
気量をそれぞれ出力する。この受光量に応じた電気量の
出力値を、サンプリング時間毎にA/D変換した数値デ
ータとしてサンプリング時刻との対でメモリに格納し、
各受光素子列内において隣り合う受光素子同士の最大出
力時の時刻の時間差を求める。受光素子列毎の時間差
と、受光素子列内の受光素子の配置および受光素子列配
置の角度の差異により打球の打ち出し仰角および打球の
仰角方向の打ち出し速度を計算する。第2の計測部で
は、第1の計測部の第1受光素子列の打球の検出に連動
して、発光部が光線の照射光量を増し、第4受光素子列
の各受光素子が受光量に応じた電気量をそれぞれ出力す
る。この受光量に応じた電気量の出力値を、サンプリン
グ時間毎にA/D変換した数値データとしてサンプリン
グ時刻との対でメモリに格納し、第4の受光素子列内に
おいて隣り合う受光素子同士の最大出力時の時刻の時間
差を求める。受光素子列毎の該時間差と、受光素子列内
の受光素子の配置および受光素子列配置の角度の差異
と、先に第1の計測部で求められた打球の打ち出し仰角
および打球の仰角方向の打ち出し速度とにより、打球の
打ち出し水平角度および打球の打ち出し速度を計測す
る。そして、前記第1の計測部の打球の仰角方向の打ち
出し速度と第2の計測部の水平方向の打ち出し速度を合
成し、実際の打球の速度を算出する。
【0006】
【実施例】本発明の計測を、図1の一部破断状態の外観
図と図6の電気的構成図により説明する。まず、本計測
装置は、第1計測部と第2計測部と制御部より構成さ
れ、第2計測部は、第1計測部の一部である発光部と一
つの受光素子列と電気的構成は略同等であり、第1計測
部がゴルフボールに対して垂直方向(仰角)を、第2計
測部が水平方向(水平角)の計測を行う。ここで、第1
計測部にて測定したゴルフボールの測定データを制御部
で打ち出し仰角と仰角方向の打ち出し速度を計算し、ま
た、第2計測部にて測定したゴルフボールの測定データ
と第1計測部による打ち出し仰角と仰角方向の打ち出し
速度の結果より制御部で打ち出し水平角と水平角方向の
打ち出し速度を計算し、第1計測部と第2計測部による
ゴルフボールの計算結果を元に合成した打ち出し速度と
飛距離の演算を行う。詳細は後述する。
【0007】まず、第1計測部1を、図1、図2、図4
および図6を参照して説明する。光線をゴルフボール2
の打球に照射するための複数の赤外線発光素子を配列し
た第1発光部3と、光線を照射されたゴルフボール2の
打球の反射光を受光する受光素子列4,5,6と、受発
光素子を配置した回路基板7と、この回路基板7を固定
し且つ受発光素子の光軸と同軸な光路孔を有する箱状部
材9と、この箱状部材9にあけた光路孔10と共同して
受光光線の絞りとなる光路孔を有する絞板11とからな
る。
【0008】ここで、第1受光素子列4はゴルフボール
2が打ち出されたことを検出するための受光素子列であ
り、打球2がその第1受光素子列4の前を通過した際に
打球の通過を判別することができる程度に粗な配置で構
わない。図2のWaは第2受光素子列5の受光素子を横
方向の間隔、Haは縦方向の間隔を一列に配置したもの
で、下からn番目の受光素子の位置を(Xan,Ya
n)で表す。またWbは第2受光素子列6の列の横方向
の間隔、Hbは縦方向の間隔を一列に配置したもので、
下からn番目の受光素子の位置を(Xbn,Ybn)で
表す。ただし、第2、第3受光素子列5、6は異なる角
度で配置する。すなわち、 Wb/Hb≠Wa/Ha
【0009】この種の装置は屋外で使用することが多い
ので、外光の影響を小さくするために、第1の発光部3
には例えば赤外発光ダイオードを用いて、一定周波数の
搬送波として照射する。搬送周波数は、例えば一般にフ
ィルタが流通しているために実現しやすい455kHz
で良い。第1受光素子列4の受光素子が打球2の反射光
を受光すると、トリガ発生回路23がトリガ信号を発生
し、このトリガ信号によりCPU24が第1の発光部3
の光線の照射光量をドライバ25を介して増し、第2受
光素子列5の各受光素子および第3受光素子列6の各受
光素子が受光量に応じた電気量をそれぞれ出力する。コ
ントローラ26はこの受光量に応じた出力電気量をサン
プリング時間毎にA/D変換した後、サンプリング時刻
との対としてメモリ27に格納する。ただしサンプリン
グ時刻に関しては、第2受光素子列5および第3受光素
子列6について、それぞれの列内において同期がとれて
いればよく、列間において同時である必要はない。
【0010】第2受光素子列5の隣り合う受光素子同士
の最大出力時の時刻の時間差、第3受光素子列6の隣り
合う受光素子同士の最大出力時の時刻の時間差をそれぞ
れ求め、受光素子列毎の通過時間差と、各受光素子列内
5,6の受光素子の配置および受光素子列5,6の配置
の角度の差異により打球の打ち出し仰角および打球の仰
角方向の打ち出し速度を算出する。
【0011】また、第2計測部12を、図1、図3、図
5および図6を参照して説明する。第2計測部12は、
第1計測部1の箱状部材9と同様な部材が配置され同様
な動作が行われるが、受光素子列は、第4受光素子列1
4のみが配置されている。ここで、第4受光素子列14
のゴルフボール2の打球の受光範囲は、第1計測部1の
第1受光素子列4の受光範囲より、ティー31に対して
遠い位置に配置されている。光線をゴルフボール2の打
球に照射するための複数の赤外線発光素子を配列した第
2発光部16と、この光線を照射されたゴルフボール2
の打球の反射光を受光する受光素子列4と受発光素子を
配置した回路基板(図示せず、回路基板7と同等)と、
この回路基板を固定し且つ、受発光素子の光軸と同軸な
光路孔を有する箱状部材12と、この箱状部材12にあ
けた光路孔(図示せず、光路孔10と同等)と共同して
受光光線の絞りとなる絞板(図示せず、絞板1と同等)
とからなる。すなわち、第2計測部12では、第4受光
素子列14は第2受光素子列と同様な働きを、第2発光
部16は、第1発光部3と同様な働きを行う。
【0012】ここで、図3の第4受光素子列14の受光
素子を横方向(X軸方向)の間隔をWc(図示せず)と
し、縦方向(Z軸方向)の間隔をHcとして、一列に配
置したもので、下からn番目の受光素子の位置を(Xc
n,Zcn)で表す。ここで、本発明をわかりやすく説
明するため、第4受光素子列14の中点とティー31を
結んだ線と第4受光素子列14が直交になるように第4
受光素子列14を配置する。ここで、第1計測部1の第
1発光部3と同様に第2発光部16は例えば赤外線発光
ダイオードを用いて、一定周波数の搬送波として照射す
る。搬送周波数は、例えば一般にフィルタが流通してい
るために実現しやすい455kHzで良い。第1計測部
1の第1受光素子列4の受光素子が打球2の反射光を受
光すると、第1計測部1の第1発光部3と同様に第2発
光部16の光線の照射量をドライバ25を介して増し、
第4受光素子列14の各受光素子が受光量に応じた電気
量をそれぞれ出力する。コントローラ26はこの出力電
気量をサンプリング時間毎にA/D変換した後、サンプ
リング時刻との対としてメモり27に格納する。そし
て、第1計測部1にて打球の打ち出し仰角および打球の
仰角方向の打ち出し速度の結果と第2計測部12の計測
より、打球の打ち出し水平角と打球の水平角方向の打ち
出し速度を計算する。
【0013】第1計測部1で求められた仰角方向の打ち
出し速度と、第2計測部12で求められた水平方向の打
ち出し速度とを合成した合成打ち出し速度と、第1計測
部1で求められた打ち出し仰角との値を用いて、CPU
24により飛距離の算出を行う。本手法においては打球
の通過位置は求められないため、打球の初期位置は判ら
ないが、その誤差はせいぜい数cm程度であり、数百ヤ
ードの飛距離の算出を行うにあたって、その他の誤差に
比べて無視できるほどのものである。
【0014】次に実際の測定方法を、打球の打ち出し仰
角について説明する。通常時、第1発光部3の赤外発光
ダイオードは定格順電流による輝度の光線を照射してい
る。打者がゴルフボール2を打つと、打球は第1発光部
3の照射範囲17に達し照射光を反射する(図4参
照)。ゴルフボール2の打球が第1受光素子列4の受光
範囲18に入ると、打球2の反射光を第1受光素子列4
中の1つあるいは複数の受光素子が受光し、受光素子よ
り出力される電気量を基準の値と比較し、大きいときは
トリガ発生回路23がトリガ信号を発生してCPU24
に印加する。CPU24はトリガ信号を受けるとドライ
バ回路25により第1の発光部3の赤外発光ダイオード
に定格の尖頭順電流を与え発光輝度を上げ、第2、第3
受光素子列5,6に対する打球の反射光量が多くなるよ
うにする。また、トリガ信号により第2,3の受光素子
列5,6の各受光素子の出力電気量のサンプリングを開
始する。
【0015】打球2が第2受光素子列5の受光範囲19
に達すると、打球の反射光が第2受光素子列5内の複数
の受光素子で受光される。この時各受光素子の出力は受
光素子の受光量に比例する量であり、従って打球と受光
素子の距離の2乗に反比例した電気量である(本実施例
では電圧出力)。
【0016】コントローラ26の指示するサンプリング
時間毎にサンプル&ホールド回路およびアナログスイッ
チ回路28により各受光素子の電気量を一斉に保持し、
A/Dコンバータ30により数値変換後サンプリング時
刻との対にして順次メモリ27に格納する。第3受光素
子列6においても同様の処理を行う。
【0017】打球2が受光素子列5,6に近くなるほど
受光素子の受光量が多くなるので、出力される電気量は
大きくなる。一方打球2が受光素子列5,6の前を通り
過ぎて遠ざかると出力される電気量は小さくなる。打球
2の初速度の範囲を20〜80m/sと考えると、第
2、第3の受光素子列5,6の間隔が60mmであれ
ば、0.75〜3msで打球2は第2、第3受光素子列
5と6間を通過する。従って3msの間サンプリング繰
り返せばほとんどの打球2の通過に対して、受光素子列
5,6の各受光素子が出力する電気量の変化を記録でき
る。
【0018】サンプリングをしている時間は総じて短時
間であるから、その間打球2は等速直線運動をしている
ものと仮定して以下の計算を行う。サンプリングを終了
すると、CPU24は第1の発光部3への印加電流を定
格順電流に下げ、メモリ27に格納した数値データの比
較を開始する。まず第2、第3の受光素子列5,6内の
各受光素子について、メモリ27に格納した数値データ
の最大値を探索し、この最大値が打球の反射光を受光し
たと認められる場合、例えば最大値が基準の値に比べて
ある閾値以上大きい場合にその最大値の時刻を求める。
【0019】数値データは各受光素子に関して時系列に
収集しているため、最大値になる前後のデータを併せれ
ば、サンプリング時間の間を補間し、より高精度に最大
値の時刻を求めることができる。第2の受光素子列5内
の受光素子の数値データの最大値の時刻をTan、第3
の受光素子列6内の受光素子の数値データの最大値の時
刻をTbnとする。打球2の反射光を受光する受光素子
は、該受光素子の受光範囲内を打球が通過した受光素子
であり、受光素子の間隔をボールの大きさに比べて小さ
くしておけば、打球の反射光を受光する受光素子は複数
あって互いに隣り合っているものである。また、受光素
子の数値データが最大値になる時刻TanおよびTbn
は、打球が該受光素子に最も接近した時刻である。
【0020】打球の等速直線運動を仮定したので、図2
から判るように、打球の反射光を受光した受光素子につ
いては、第2の受光素子列5内における隣り合う受光素
子同士の最大出力時の時刻の時間差Tan−Ta(n−
1)、および第3の受光素子列6内における隣り合う受
光素子同士の最大出力時の時刻の時間差Tbn−Tb
(n−1)はすべて等しいはずである。従って、複数の
時間差の平均を求めることにより、測定誤差を軽減する
ことができる。また、打球2の反射光を受光する受光素
子は互いに隣り合っているという条件を考慮すれば、偶
然クラブヘッドなど、打球以外のものによる反射光によ
って誤データが紛れ込んでも、それを除去することがで
きる。以上のことから、第2、第3受光素子列5,6に
おける、隣り合う受光素子同士の最大出力時の時刻の時
間差ΔTaおよびΔTbは、次のようになる。すなわ
ち、打球2が受光範囲を通過したと認められる受光素子
の範囲を第2の受光素子列5においてDa、第3の受光
素子列6においてDbとすると、 ΔTa=(Tan−Ta(n−1))のDaにおける平
均。 ΔTb=(Tbn−Tb(n−1))のDbにおける平
均。 打球の仰角方向の打ち出し速度をVxy、打ち出し仰角
をθxyとし、Γxy=tanθxyとする。
【0021】また、図2より、 ΔLa=Vxy×ΔTa ΔLb=Vxy×ΔTb TanおよびTbnの各時刻における、対応する各受光
素子の位置と打球の位置とを結んだ直線は打球の軌跡と
直交することから、ΔLaおよびΔLbは次のように計
算することができる。 ΔLa=(Wa+Ha×Γxy)/(1+Γxy21/2 ΔLb=(Wb+Hb×Γxy)/(1+Γxy21/2 これらから ΔLb/ΔLa=ΔTa/ΔTb=1+(Wb/Hb−
Wa/Ha)/(Wa/Ha+Γxy)
【0022】打ち出し仰角としては1象限あれば十分で
あるので、0≦θxy<90度とすると、Γxyはその
範囲で一意であり、従って測定値ΔTa/ΔTbは一意
に決まることになる。上式をΓxyについて解くと、 Γxy=(Wb×ΔTa−Wa×ΔTb)/(Ha×ΔTb−Hb×ΔTa) =Wa/Ha×((Wb/Wa−Hb/Ha)/(ΔTb/ΔTa−Hb/H a)−1)。 従ってΓxyも測定値ΔTb/ΔTaにより一意に決定
できることが判る。打球の打ち出し仰角θxyはΓxy
の逆正接を計算することにより求めることができる。精
度については、1度以内の誤差で求めるためは、サンプ
リング時間として1μs程度が必要だが、補間により最
大時刻を計算し、さらに複数の時間差の平均を求めるこ
とができるため、10μs程度で構わない。
【0023】次に垂直方向の打ち出し速度の算出につい
て説明する。打ち出し速度の算出は、前述したΓxyを
用いて、次のように計算することができる。 Vxy=ΔLa/ΔTa =(Wa+Ha×Γxy)/(ΔTa×(1+Γxy21/2
【0024】次に打球の打ち出し水平角について説明す
る。打ち出し水平角は打ち出し仰角と同様に行われる。
通常時、第2発光部16の赤外発光ダイオードは定格順
電流による輝度の光線を照射している。打者がゴルフボ
ール2を打つと、打球2は第2発光部16の照射範囲2
0に達し照射光を反射する(図5参照)。ここで、第1
計測部のゴルフボール2の打球を最初に第1受光素子列
4の受光素子にて受光するように配置されており、ゴル
フボール2の打球が通過時に第1受光素子列4の受光素
子によりトリガ発生回路23がトリガ信号を発生してC
PU24に印加する。そして、第1計測部1と同様に、
CPU24はトリガ信号を受けるとドライバ回路25に
より第2の発光部16の赤外発光ダイオードに定格の尖
頭順電流を与え発光輝度を上げ、第4受光素子列14に
対する打球2の反射光量が多くなるようにする。また、
トリガ信号により第4受光素子列14の各受光素子の出
力電気量のサンプリングを開始する。
【0025】打球2が第4受光素子列14の受光範囲2
2に達すると、打球2の反射光が第4の受光素子列14
内の複数の受光素子で受光される。この時各受光素子の
出力は受光素子の受光量に比例する量であり、従って打
球2と受光素子の距離の2乗に反比例した電気量であ
る。
【0026】コントローラ26の指示するサンプリング
時間毎にサンプル&ホールド回路およびアナログスイッ
チ回路28により各受光素子の電気量を一斉に保持し、
A/Dコンバータ30により数値変換後サンプリング時
刻との対にして順次メモリ27に格納する。打球が受光
素子列14に近くなるほど受光素子の受光量が多くなる
ので、出力される電気量は大きくなり、一方打球が受光
素子列14の前を通り過ぎて遠ざかると出力される電気
量は小さくなる。ここで、第2計測部12は、第1計測
部1に同期してサンプリングしているため、第1計測部
1と同様に、3msの間サンプリングを繰り返して、打
球の通過時の受光素子の出力する電気量の変化を記録す
る。サンプリングをしている時間は総じて短時間である
から、その間打球は等速直線運動をしているものと仮定
して以下の計算を行う。
【0027】サンプリングを終了すると、CPU24は
第2発光部16への印加電流を定格順電流に下げ、メモ
リ27に格納した数値データの比較を開始する。まず、
第4受光素子列14内の各受光素子について、メモリ2
7に格納した数値データの最大値を探索し、該最大値が
打球の反射光を受光したと認められる場合、例えば最大
値が基準の値に比べてある閾値以上大きい場合にその最
大値の時刻を求める。数値データは各受光素子に関して
時系列に収集しているため、最大値になる前後のデータ
を併せれば、サンプリング時間のあいだを補間し、より
高精度に最大値の時刻を求めることができる。第4の受
光素子列14内の受光素子の数値データの最大値の時刻
をTcnとする。
【0028】打球2の反射光を受光する受光素子は、こ
の受光素子の受光範囲内を打球が通過した受光素子であ
り、受光素子の間隔をボールの大きさに比べて小さくし
ておけば、打球の反射光を受光する受光素子は複数あっ
て互いに隣り合っているはずである。また、受光素子の
数値データが最大値になる時刻Tcnは、打球がこの受
光素子に最も接近した時刻である。打球の等速直線運動
を仮定したので、図3から判るように、打球の反射光を
受光した受光素子については、第4受光素子列14内に
おける隣り合う受光素子同士の最大出力時の時刻の時間
差Tcn−Tc(n−1)はすべて等しいものである。
【0029】従って、複数の時間差の平均を求めること
により、測定誤差を軽減することができる。また、打球
2の反射光を受光する受光素子は互いに隣り合っている
という条件を考慮すれば、偶然クラブヘッドなど、打球
以外のものによる反射光によって誤データが紛れ込んで
も、それを除去することができる。以上のことから、第
4受光素子列14における、隣り合う受光素子同士の最
大出力時の時刻の時間差ΔTcは、次のようになる。す
なわち、打球が受光範囲を通過したと認められる受光素
子の範囲をDcとすると、 ΔTc=(Tcn−Tc(n−1))のDcにおける平
均。 打球の水平角方向の打ち出し速度をVxz、打ち出し水
平角をθxzとする。また、図3より、 ΔLc=Vxz×ΔTc
【0030】Tcnの時刻における、対応する各受光素
子の位置と打球の位置とを結んだ直線は打球の軌跡と直
交することから、ΔLcは次のように計算することがで
きる。 ΔLc=(Wc+Hc×tanθxz)/(1+tan
2θxz)1/2 ここで、本発明をわかりやすく説明するため、第4受光
素子列14の中点とティー31を結んだ線と第4受光素
子列14が直交になるように第4受光素子列14を配置
しているため、 Wc=0 とする。
【0031】ここで、第1計測部1にて、求められる打
球の仰角方向の打ち出し速度Vxyと打ち出し仰角θx
yとにより、打球の水平角方向の打ち出し速度Vxzと
打ち出し水平角θxzのX軸方向に対する速度の関係式
は、 Vxz×cosθxz=Vxy×cosθxy これらから打ち出し水平角としては、θxz<±45度
とし、上式をθxzについて解くと、 θxz=(sin-1((2×Vxy×ΔTc×cosθ
xy)/HC))/2 そして、θxzを用いて、Vxzを解くと Vxz=Vxy×cosθxy/cos((sin
-1(( 2×Vxy×ΔTc×cosθxy)/H
C))/2) となり、打球の水平角方向の打ち出し速度をVxzと打
ち出し水平角をθxzとを計算することができる。
【0032】精度については、1度以内の誤差で求める
ためは、サンプリング時間として1μs程度が必要だ
が、補間により最大時刻を計算し、さらに複数の時間差
の平均を求めることができるため、10μs程度で構わ
ない。ここで、垂直方向の打ち出し仰角の打ち出し速度
と、水平方向の打ち出し水平角の打ち出し方向とを合成
し、合成した速度を計算することができる。 V=(Vxy2+Vxz2sin2θxz)1/2(Vxy2
sin2θxy+Vxz21/2
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、計測制御関連機器を集
約的に集められ、打球の通過位置を特定できるので、精
度良く打球の打ち出し仰角および打ち出し水平角を計測
でき、その打ち出し仰角と打ち出し水平角を用いて算出
した打球の移動距離より打球の打ち出し速度を求めるの
で、キャリーの推定値の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部破断外観斜視図
【図2】 垂直方向の計測位置関係説明図
【図3】 水平方向の計測位置関係説明図
【図4】 垂直方向の発光素子の照射範囲および受光素
子の受光範囲の説明図
【図5】 水平方向の発光素子の照射範囲および受光素
子の受光範囲の説明図
【図6】 電気的ブロック図
【符号の説明】
1 第1計測部 2 ゴルフボール 3 第1発光部 4 第1受光素子列 5 第2受光素子列 6 第3受光素子列 7 回路基板 9 第1箱状部材 10 光路光 11 絞板 12 第2計測部 14 第4受光素子列 16 第2発光部 17 第1発光部の照射範囲 18 第1の受光素子列の受光範囲 19 第2の受光素子列の受光範囲 20 第2発光部の照射範囲 22 第4の受光素子列の受光範囲 23 トリガ回路 24 CPU 25 ドライバ 26 コントローラ 27 メモリ 28 サンプル&ホールド回路およびアナログスイッチ
回路 29 LCD 30 A/Dコンバータ 31 ティー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線の複数の発光素子からなる第1の
    光源と、該第1の光源より照射される光線の打球による
    反射光を受光する第1の受光素子列と、該第1の受光素
    子列の受光をトリガとして受光を感知する受光素子を一
    直線上に配置した受光素子列を、前記第1の赤外線の光
    源を中間に配して異なる角度でそれぞれ配置した第2と
    第3の受光素子列群とからなり、前記打球の通過時に各
    受光素子列内の隣り合う受光素子同士が最大の光量の反
    射光を受光した第2と第3の受光素子列群の通過の時間
    差により、打球の打ち出し仰角と前記仰角方向の打ち出
    し速度を算出するゴルフボールの第1の計測部と、赤外
    線の複数の発光素子からなる第2の光源と、前記第1の
    光源より照射される光線の打球による反射光を受光する
    第1の受光素子列の受光をトリガとし、前記第2の光源
    より照射される光線の打球による反射光を受光し、その
    受光を感知する受光素子を一直線上に配置した第4の受
    光素子列を、前記第2の赤外線の光源の横に配置し、打
    球の通過時に各受光素子列内の隣り合う受光素子同士が
    最大の光量の反射光を受光した第4の受光素子列群の通
    過の時間差と前記打球の打ち出し仰角と前記仰角方向の
    打ち出し速度により、打球の打ち出し水平角と水平方向
    の打ち出し速度を算出するゴルフボールの第2の計測部
    とからなるゴルフボールの飛距離計測装置。
JP3222298A 1998-01-29 1998-01-29 ゴルフボールの飛距離計測装置 Pending JPH11206942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3222298A JPH11206942A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 ゴルフボールの飛距離計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3222298A JPH11206942A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 ゴルフボールの飛距離計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11206942A true JPH11206942A (ja) 1999-08-03

Family

ID=12352934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3222298A Pending JPH11206942A (ja) 1998-01-29 1998-01-29 ゴルフボールの飛距離計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11206942A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040032159A (ko) * 2002-10-01 2004-04-17 조창호 광전기적 방법에 의한 골프공의 속도벡터 측정과 골프시뮬레이터 변수 결정
KR100483666B1 (ko) * 2002-03-26 2005-04-18 주식회사 브이알필드 광막을 이용한 원형물체의 비행 속도 및 위치 측정 시스템
WO2006118422A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Seung Whan Choi Analysis system of golf ball and head information using lasers and 4 axis light sensing
JP2011015760A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Golfzon Co Ltd 仮想ゴルフシミュレータ及びそれに備えられるセンシング装置と仮想ゴルフシミュレータのセンシング方法
KR101026518B1 (ko) 2009-04-07 2011-04-01 주식회사 위너골프텍 스크린 골프연습장용 센서장치
KR101315502B1 (ko) * 2011-09-09 2013-10-07 주식회사 게임스페이스 골프공의 탄도 측정장치
KR20180110173A (ko) 2016-03-25 2018-10-08 지프로 컴퍼니 리미티드 볼 비탄 검지 장치 및 볼 비탄 검지 방법

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483666B1 (ko) * 2002-03-26 2005-04-18 주식회사 브이알필드 광막을 이용한 원형물체의 비행 속도 및 위치 측정 시스템
KR20040032159A (ko) * 2002-10-01 2004-04-17 조창호 광전기적 방법에 의한 골프공의 속도벡터 측정과 골프시뮬레이터 변수 결정
WO2006118422A1 (en) * 2005-05-03 2006-11-09 Seung Whan Choi Analysis system of golf ball and head information using lasers and 4 axis light sensing
KR100753657B1 (ko) 2005-05-03 2007-08-31 (주) 알디텍 골프볼 및 헤드정보 분석 시스템
US8052543B2 (en) 2005-05-03 2011-11-08 Seung Whan Choi Analysis system of golf ball and head information using lasers and 4 axis light sensing
KR101026518B1 (ko) 2009-04-07 2011-04-01 주식회사 위너골프텍 스크린 골프연습장용 센서장치
WO2010117193A3 (ko) * 2009-04-07 2011-04-07 주식회사 위너골프텍 스크린 골프연습장용 센서장치
JP2011015760A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Golfzon Co Ltd 仮想ゴルフシミュレータ及びそれに備えられるセンシング装置と仮想ゴルフシミュレータのセンシング方法
KR101315502B1 (ko) * 2011-09-09 2013-10-07 주식회사 게임스페이스 골프공의 탄도 측정장치
KR20180110173A (ko) 2016-03-25 2018-10-08 지프로 컴퍼니 리미티드 볼 비탄 검지 장치 및 볼 비탄 검지 방법
US10258822B2 (en) 2016-03-25 2019-04-16 Gpro Co., Ltd. Launched ball detecting apparatus and launched ball detecting method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3017735C (en) Integrated illumination and detection for lidar based 3-d imaging
US6887162B2 (en) Apparatus for measuring parameters relating to the trajectory and/or motion of a moving article
CN108662984A (zh) 一种基于直角反射镜组的精密位移传感器及其测量方法
CA2104938A1 (en) Object locator system
US20110124429A1 (en) Golf club and ball performance monitor having an ultrasonic trigger
JPH0560555B2 (ja)
JPS63194679A (ja) 光電気−圧電気式速度/衝撃センサ
JPH066182B2 (ja) 電子式ゴルフスイング練習機
US4652121A (en) Moving body measuring instrument
JPH11206942A (ja) ゴルフボールの飛距離計測装置
JP2001502428A (ja) 移動している物品の軌道及び/又は運動に関連するパラメータを測定するための装置
JPH11132714A (ja) ゴルフボールの飛距離計測装置
JPH11155995A (ja) ゴルフボールの飛距離計測装置
JPH1147337A (ja) ゴルフボールの飛距離計測装置
CN105785318B (zh) 基于飞行时间分布式光脉冲探测的室内定位系统及方法
JPH1163916A (ja) ゴルフボ−ルの飛距離計測装置
JPH0698959A (ja) 球体の飛翔計測装置
JP4935299B2 (ja) ゴルフスウィング評価方法およびゴルフスウィング評価装置
JP3787740B2 (ja) 弾丸の標的到達位置計測装置
JP2541428B2 (ja) 飛翔球体計測装置
US5760389A (en) Optoelectronic device for measuring the ground contact time and position of a hollow body within a preset region
US6842232B2 (en) Electro-optical determination of target parameters
JPH0763853A (ja) 距離測定装置
JPH07253461A (ja) 距離測定装置
JP3047652B2 (ja) 飛翔球体計測装置