JP3047652B2 - 飛翔球体計測装置 - Google Patents

飛翔球体計測装置

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JP3047652B2
JP3047652B2 JP4342890A JP34289092A JP3047652B2 JP 3047652 B2 JP3047652 B2 JP 3047652B2 JP 4342890 A JP4342890 A JP 4342890A JP 34289092 A JP34289092 A JP 34289092A JP 3047652 B2 JP3047652 B2 JP 3047652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばクラブにより
打ち出されるゴルフボールなどのように高速で飛行する
飛翔体の、仰角、水平角、および速度を算出する飛翔球
体計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クラブにより打ち出されるゴルフボール
の打ち出し角度や飛翔速度を測定する装置として、以下
のようなものが知られている。 (1) インパクト位置直前にクラブヘッドを検知する
磁気センサが配置されている。インパクトの際、この磁
気センサから得られる交流波形に基づき、クラブヘッド
のスピード、フェース角度、ブロー方向およびヒッティ
ングエリアなどが算出される。また、インパクト後のボ
ールを検出するために、ボールの飛球方向に沿って2系
統のボール検出部が順次配置されている。ここで、各ボ
ール検出部は、赤外線ダイオードと複数個のフォトトラ
ンジスタとをボール飛球線を挟んで対向するように配置
した構成となっている。このような構成において、イン
パクトされて飛行するボールにより赤外線ダイオードの
出力光が遮られると、この出力光を受光すべきフォトト
ランジスタからボール検出信号が得られる。このように
して各ボール検出部の各フォトトランジスタから得られ
る検出信号に基づき、ボールの飛出方向(左右のブレ角
度)、仰角および初速度などを算出する。ここで、各ボ
ール検出部のフォトトランジスタの検出信号は、同ボー
ル検出部内の赤外線ダイオードに対応した成分のみなら
ず、他方のボール検出部内の赤外線ダイオードに対応し
た成分をも含んでいる。そして、ボール位置を検出する
ためには、検出信号内のこれらの2成分を分離する必要
がある。そこで、各赤外線ダイオードを、互いに位相が
180°ずれた2相のパルス信号により駆動する。ま
た、フォトトランジスタの検出信号に含まれる2成分を
各パルス信号に同期した2系統のサンプリングパルスに
よって各々サンプリングするようにした。このボール検
出信号よりボールの位置を検出し、検出結果からボール
の飛出水平角(左右のブレ角度)、仰角、および初速な
どを算出する(三菱電機技報vol.58・No2・1
984号公報)。 (2) ボールに超反射性の半円形のストリップを取り
付けて、飛行するボールに対し照明装置より光を照射
し、ストリップによる反射光を複数のセンサによって検
出する。そして、センサによる検知結果から実際にゴル
フコースにおいてプレイされた場合に結果として出るで
あろう到達距離、左方あるいは右方への距離、およびボ
ールの高さの最適な高さからの差などを検出する(特開
昭48−40514号公報)。 (3) ボールの飛球方向に沿って2系統のボール検出
部が順次配置されている。各ボール検出部は、光源と複
数個のフォトトランジスタとをボール飛球線を挟んで対
向するように配置した構成を有する。各光源として、前
面にスリットを有する密閉箱内に発光素子およびこの発
光素子の出力光を集光する手段を収納したものを用い、
各光源の出力光が各々対応する系統のフォトトランジス
タによって受光されるようにした。このような構成によ
り、各フォトトランジスタから得られる検出信号に基づ
き、各ボール検出部間をボールが通過する際の通過時間
および通過距離が算出され、算出結果に基づいてクラブ
およびボールのスピードが測定される(特公昭58−4
4387号公報)。 その他、ボールを光学的に検知することにより、ボール
の飛び角度又は速度などを測定する装置が、特開昭49
−111729号公報、特開昭56−43505号公
報、および特開昭61−204514号公報に開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の測定装置は、いずれも装置の構成が複雑であるとい
う問題があった。また、特に、(1)の装置の場合、2
系列のボール位置検出手段を必要とし、組立精度が測定
精度に及ぼす影響が大きく、部品点数の増加と共にコス
ト面でも不利であった。また、ボールが球体であるとい
う飛翔体の形状について考慮されておらず、計算精度が
低いという問題があった。また、(2)の装置の場合、
ボールに超反射性のストリップを設けるなど特殊のボー
ルしか使用することができず、(3)の装置において
は、クラブやボールの速度しか測定することができない
という問題があった。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、構成が簡単であり、高精度な結果が得られる
飛翔球体計測装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による飛翔球体
計測装置は、飛翔体が所定の飛行開始点から飛行を開始
するのを検出する飛行開始検出手段と、前記飛行開始点
から見て前記飛翔体の飛行方向前方に配置され、光ビー
ムを、前記飛行開始点から一定の距離だけ離間した平面
に沿い、かつ、一定の幅を有し、水平面に対して垂直方
向に拡散するよう照射するレーザ光源と、前記レーザ光
源が照射する前記光ビームを連続的に受光し、前記飛翔
体によって遮光されることにより該飛翔体の投影位置
検出するレーザ受光部と、前記飛行開始検出手段が前記
飛翔体の飛行開始を検出してから前記飛翔体が前記レー
ザ光源が出力する前記光ビームと交差を開始するまでの
時間および交差を終了するまでの時間を各々計時すると
共に、前記飛翔体が前記光ビームと交差を開始した時点
および交差を終了した時点で前記レーザ受光部により検
出される該飛翔体の投影位置に基づいて前記飛翔体の仰
角、水平角および速度を算出する演算処理手段とを具備
することを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成によれば、飛行開始検出手段により飛
翔体の飛行開始が検知され、これにより演算処理手段が
時間の計測を始める。飛翔体は、飛行途中にレーザ光源
より照射される光ビームと交差し、その光ビームはレー
ザ受光部により検知され、それにより飛翔体の投影位置
が検出される。演算処理手段は、レーザ受光部による信
号に基づいて、飛翔体が光ビームと交差する時間を検出
する。そして、演算処理手段は、検出された時間および
飛翔体の位置により飛翔体の仰角、水平角、および速度
を算出する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の一実施例による飛
翔球体計測装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1は球体であり、矢印u方向へ移動する。2は
トリガー発光部であり、3はトリガー発光部2の出力光
を受光して電気信号に変換するトリガー受光部である。
球体1は、これらのトリガー発光部2およびトリガー受
光部3間を結ぶ直線の極近傍に配置され、トリガー発光
部2の出力光は、インパクトされた球体1によって必ず
遮られるようになっている。4はレーザ光源であり、球
体1の直進方向に一定の幅をもちそれに対して垂直方向
に拡散する光ビームBMを出力する。5はレーザ受光部
であり、レーザ光源4の出力光を受光して電気信号に変
換する。これらレーザ光源4およびレーザ受光部5につ
いて、以下に説明する。
【0008】図2(a)に、上述のレーザ光源4の構成
例を示す。この図において、6はレーザ発光素子であ
り、7はレーザ発光素子6の出力光を平行光にするコリ
メートレンズである。8は凹レンズであり、コリメート
レンズ7からの入射光を、横幅は一定で縦方向に拡散す
る光ビームBMとして、前述したレーザ受光部5に対し
て照射する。また、光ビームBMを出力するために、図
2(a)に示す凹レンズ8の代わりに図2(b)に示す
シリンドリカルレンズ9を用いてもよい。
【0009】このようにして出力される光ビームBM
は、図3に示すようにレーザ受光部5により受光され
る。レーザ受光部5は、垂直方向に拡散した光ビームB
Mを連続的に受光し、球体1が光ビームBMを遮ること
により受光面に生じる影の位置を検出するものである。
ここでは、このレーザ受光部5に使用される受光素子と
して、位置検出素子(Position Sensitive Device、
以下、PSDと略称)50を用いる場合を説明する。図
4にPSD50の具体的な構成を示す。この図に示すP
SD50は、光が入射するとその入射位置に発生する電
荷を、光電流I1,I2としてその両端に配置された電極
51a,51bより各々出力する。この光電流I1,I2
は、入射位置から電極51a,51bまでの距離に反比
例した大きさで取り出される。また、球体1がレーザ光
源4からの光ビームBMと交差することによりPSD5
0への入射光量が減少すると、それにより光電流I1
2も減少する。その時、球体1が横切ることにより生
じる影がPSD50の受光面上に映ると、この影の位置
Pに応じて光電流I1,I2の出力が各々変化する。
【0010】図5は以上説明したトリガー受光部3、
レーザ受光部5および演算装置23の電気的構成を示す
ブロック図である。トリガー受光部3は、受光素子3
a、電流/電圧変換器3b、増幅器3c、波形整形器3
dとからなる。受光素子3aは、トリガー発光部2の出
力光を受光し、その受光量に応じた電流を出力する。こ
の受光素子3aは、球体1によってトリガー発光部2の
出力光が遮られると受光量が変化するため、出力電流が
変化する。電流/電圧変換器3bは、受光素子3aの出
力電流を、その値に応じた電圧の信号に変換し、これを
増幅器3cへ供給する。また、増幅器3cは、電流/電
圧変換器3bの出力信号を所定レベルに増幅して、波形
整形器3dへ供給する。そして、波形整形器3dは増幅
器3cの出力信号を波形整形して、パルス信号S1とし
て後述するクロス開始点カウンタ12およびクロス終了
点カウンタ13へ出力する。
【0011】レーザ受光部5は、PSD50、電流/電
圧変換器14,15、加算器16、減算器17、波形整
形器18、除算器19、A/D変換器20を有すると共
に、クロス開始点カウンタ12およびクロス終了点カウ
ンタ13、クロス開始点角度データメモリ21およびク
ロス終了点角度データメモリ22を有している。球体1
によってレーザ光源4の出力光が遮られると、PSD5
0の電極51a,51bから出力される光電流I1,I2
が変化する。電流/電圧変換器14,15は、この出力
電流の変化に対応した電圧V1,V2を加算器16および
減算器17に出力する。加算器16は、電圧V1,V2
加算しその加算結果(V1+V2)を出力する。また、減
算器17は、電圧V1,V2を減算しその減算結果(V1
−V2)を出力する。波形整形器18は、上記加算結果
(V1+V2)を波形整形し、パルス信号S2として、ク
ロス開始点カウンタ12およびクロス終了点カウンタ1
3、クロス開始点角度データメモリ21およびクロス終
了点角度データメモリ22へ供給する。クロス開始点カ
ウンタ12およびクロス終了点カウンタ13は、前述し
たパルス信号S1によって計時を開始し、波形整形器1
8から得られる上記パルス信号S2の負方向の変化に基
づき計時を停止する。一方、除算器19は、加算器16
による加算結果(V1+V2)および減算器17による減
算結果(V1−V2)が供給され、それらを除算してその
除算結果(V1−V2)/(V1+V2)を出力する。A/
D変換器20は、この除算結果(V1−V2)/(V1
2)をデジタル信号に変換し、クロス開始点角度デー
タメモリ21およびクロス終了点角度データメモリ22
へ供給する。クロス開始点角度データメモリ21あるい
はクロス終了点角度データメモリ22は、波形整形器1
8が出力するパルス信号S2の負方向の変化によって、
デジタル信号に変換された除算結果(V1−V2)/(V
1+V2)を書き込む。
【0012】演算装置23は、クロス開始点カウンタ1
2およびクロス終了点カウンタ13、クロス開始点角度
データメモリ21およびクロス終了点角度データメモリ
22の各データを取り込み、それらに基づいて球体1の
速度、仰角および水平方位角を演算する。この演算の
際、図1に示す直交座標系を想定して球体1の位置を特
定する。ここで、直交座標のY軸は、水平面内にあって
トリガー発光部2からトリガー受光部3へ射出される光
の射出方向と一致している。X軸は上記水平面内にあっ
てY軸と直交し、Z軸はY軸およびX軸に垂直となって
いる。レーザ光源4より発せられる光ビームBMは、Y
−Z平面に平行となるように放射される。
【0013】次に、飛翔球体計測装置の動作について説
明する。なお、以下では、図6に示すように、基準の座
標をA(0,0,0)とし、所定の飛行開始点におかれ
た球体1の中心座標をB(0,y0,z0)、レーザ光源
4の仮想焦点座標をQ(x3,0,0)とする。また、
球体1の飛び方向の速度をv、飛び出し仰角をθ、目標
の飛球線sとのブレ角度、すなわち飛び出し水平角を
α、球体3の半径をrとする。
【0014】まず、飛行開始点に置かれた球体1が、打
撃などにより矢印u方向へ飛行を開始する。この時、球
体1は、トリガー発光部2からトリガー受光部3へと向
かう光ビームと交差し、トリガー受光部3への入射光量
が変化する。トリガー受光部3内では、図5に示すよう
に、光電変換手段である受光素子3aにおいて光量の変
化が電流の変化として検出される。電流の変化は電流/
電圧変換器3bにより電圧の変化に変換され、増幅器3
cにおいて適当な信号レベルに増幅される。更に、波形
整形器3dにより波形整形されたパルス信号S1は、レ
ーザ受光部5内のクロス開始点カウンタ12およびクロ
ス終了点カウンタ13に供給される。クロス開始点カウ
ンタ12およびクロス終了点カウンタ13は、波形整形
器3dからのパルス信号S1を受信することによりカウ
ントを開始する。
【0015】球体1は、トリガー発光部2より発せられ
る光ビームを横切った後に飛行を続け、レーザ発光部4
からレーザ受光部5に向けて放射される光ビームBMを
横切る。ここで、図3、4および5によりレーザ受光部
5における処理について説明する。球体1が光ビームB
Mを横切ることにより、PSD50の受光量が変化し、
これらの変化が各電極51a,51bから出力される光
電流I1,I2の変化となって現れる。ここで、図3およ
び図4においてPSD50の有効長、すなわち電極51
a,51b間の距離をL、PSD50上の影の位置Pと
電極51aとの距離をxB、レーザ光源4から照射され
る光ビームBMによる全光電流(I1+I2)をI0とす
ると、光電流I1,I2は I1=I0・{(L−xB)/L} …(1) I2=I0・(xB/L) …(2) となる。(1)式および(2)式より、光電流I1,I2の差を
とると I1−I2=I0・{(L−2xB)/L} …(3) となる。また、I1+I2=I0より (I1−I2)/(I1+I2)=(L−2xB)/L …(4) となり、 xB=1/2・L・{1−(I1−I2)/(I1+I2)} …(5) となる。そして、この(5)式より、球体1の光ビームB
Mと交差する点の位置が求められる。
【0016】ここで、球体1が光ビームBMと交差し始
めると光ビームBMが遮られ、光電流I1,I2が減少
し、それに対応して図5に示す電流/電圧変換器14,
15の出力電圧V1,V2も減少する。そして、加算器1
6から光電流I1,I2の和(I1+I2)に対応した電圧
(V1+V2)が、波形整形器18および除算器19に出
力される。それによって、波形整形器18のパルス信号
S2がローレベルとなり、クロス開始点カウンタ12の
カウントが停止する。この時点におけるクロス開始点カ
ウンタ12のカウント値は、球体1が飛行を開始してか
ら光ビームBMと交差を開始するまでの時間t1に相当
する。また、これと同時に、減算器17から光電流
1,I2の差(I1−I2)に対応した電圧(V1−V2
が除算器19に出力される。その結果、除算器19によ
り(I1−I2)/(I1+I2)に対応した電圧(V1
2)/(V1+V2)が演算される。この演算結果はA
/D変換器20によりデジタル信号に変換され、クロス
開始点角度データメモリ21に記憶される。このクロス
開始点角度データメモリ21に記憶されるデータは、球
体1と光ビームBMとの交差の開始時点における除算結
果(V1−V2)/(V1+V)となる。
【0017】次に、球体1の光ビームBMとの交差が終
了すると、PSD50の受光量が増加し、それにより各
電極51a,51bから出力される光電流I,I2
増加する。そして、波形整形器18のパルス信号S2が
ハイレベルとなり、最大値となった時にクロス終了点カ
ウンタ13のカウントが停止する。この時点におけるク
ロス終了点カウンタ13のカウント値は、球体1が飛行
を開始してから光ビームBMと交差を終了するまでの時
間t2に相当する。これと同時に、上述の処理と同様に
減算器17および除算器19により演算がなされ、演算
結果がA/D変換器20によりデジタル信号に変換され
て、クロス終了点角度データメモリ22に記憶される。
このクロス終了点角度データメモリ22に記憶されるデ
ータは、球体1と光ビームBMとの交差が終了した時点
における除算結果(V1−V2)/(V1+V2)となる。
【0018】演算装置23は、クロス開始点角度データ
メモリ21よりデータを取り込み、PSD50上の影の
位置を示すデータxB1を xB1=1/2・L・{1−(V1−V2)/(V1+V2)} …(6) として求める。また、クロス終了点角度データメモリ2
2よりデータを取り込み、PSD50上の影の位置を示
すデータxB2を xB2=1/2・L・{1−(V1−V2)/(V1+V2)} …(7) として求める。図3において、レーザ光源4の仮想焦点
座標QよりY軸上に延長した線vとPSD50の受光面
のZ軸上に延長した線wとの交点から、仮想焦点座標Q
までの距離をmとし、水平面からPSD50の最下端ま
での距離をnとすると、球体1が光ビームBMと交差し
始めた時点のセンサ角w1は w1=tan-1(n+xB1)/m …(8) として求められる。同時に、球体1が光ビームBMと交
差し終わる時点のセンサ角w2は w2=tan-1(n+xB2)/m …(9) として求められる。
【0019】次に、演算装置23は、クロス開始点カウ
ンタ12およびクロス終了カウンタ13より各カウンタ
値を取り込む。ここで、図6において球体1が光ビーム
BMと交差し始めた時、すなわち時間t1後の、球体1
の中心座標をC(x1,y1,z1)とすると、光ビーム
BMと交差する交点の座標はD(x3,y1,z1)とな
り x1=vt1cosθcosα
…(10) y1=vt1cosθsinα+y0 …(11) z1=vt1sinθ+z0 …(12) x3−x1=r …(13) z1/y1=tanw1 …(14) となる。また、球体1が光ビームBMと交差し終わった
時、すなわち時間t2後の、球体1と光ビームBMと交
差する交点の座標をE(x4,y4,z4)とすると x4
=vt2cosθcosα
…(15) y4=vt2cosθsinα+y0 …(16) z4=vt2sinθ+z0 …(17) x4−x3=r …(18) z4/y4=tanw2 …(19) となる。
【0020】次に、(10)式および(13)式より x3−r=vt1cosθcosα …(20) となり、(11)、(12)および(14)式より v(sinθ−cosθsinαtanw1)=(y0tanw1−z0)/t1 …(21) となる。また、(15)および(18)式より x3+r=vt2cosθcosα …(22) となり、(16)、(17)および(19)式より v(sinθ−cosθsinαtanw2)=(y0tanw2−z0)/t2 …(23) となる。以上の(21)および(23)式より vcosθsinα=1/(tanw2−tanw1) ・{(y0tanw1−z0)/t1−(y0tanw2−z0)/t2=k1 …(24) となる。また、(20)式より vcosθsinα=(x3−r)/t1=k2 …(25) となり、(24)および(25)式より tanα=k1/k2 …(26) すなわち α=tan-1(k1/k2) …(27) となり、水平角αが求められる。
【0021】また、(21)および(24)式より vsinθ−k1tanw1=(y0tanw1−z0)/t1 …(28) となり、 vsinθ=k1tanw1+(y0tanw1−z0)/t1=k3 …(29) となる。そして、(25)および(27)式より vcosθ=k2/cos{tan-1(k1/k2) …(30) となる。(29)式を(30)式で割ると tanθ=k3・cos{tan-1(k1/k2)}/k2} …(31) となり、 θ=tan-1[k3・cos{tan-1(k1/k2)}/k2] …(32) となって、仰角θが求められる。
【0022】そして、(31)および(32)式より v=[k2/cos{tan-1(k1/k2)}] ・[1/cos{tan-1(k3・cos(tan-1(k1/k2))/k2)}] …(33) となり、球体1の速度vが求められる。
【0023】以上のように、本実施例によれば、演算装
置の演算による方程式の解がただ1つ求められるため、
演算処理時間が短く、誤差が少ない。また、発光源が1
つであるため、取り付けが容易で、ビーム径誤差の計測
に及ぼす影響が少ない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、飛翔体が所定の飛行開始点から飛行を開始するのを
検出する飛行開始検出手段と、前記飛行開始点から見て
前記飛翔体の飛行方向前方に配置され、光ビームを、前
記飛行開始点から一定の距離だけ離間した平面に沿い、
かつ、一定の幅を有し、水平面に対して垂直方向に拡散
するよう照射するレーザ光源と、前記レーザ光源が照射
する前記光ビームを連続的に受光し、前記飛翔体によっ
て遮光されることにより該飛翔体の投影位置を検出する
レーザ受光部と、前記飛翔体が前記レーザ光源が出力す
る前記光ビームと交差を開始するまでの時間および交差
を終了するまでの時間を各々計時すると共に、前記飛翔
体が前記光ビームと交差を開始した時点および交差を終
了した時点で前記レーザ受光部により検出される該飛翔
体の投影位置に基づいて前記飛翔体の仰角、水平角およ
び速度を算出する演算処理手段とを設けたので、高速で
飛行する飛翔体の仰角、水平角、および速度を、複雑な
構成を要さず、かつ高精度に計測できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による飛翔球体計測装置
の構成を示す概略図である。
【図2】 同実施例によるレーザ光源の構成を示す図で
ある。
【図3】 同実施例によるレーザ受光部の構成例を示す
図である。
【図4】 同実施例によるレーザ受光部として使用され
るPSDの構成を示す図である。
【図5】 同実施例による回路構成を示す図である。
【図6】 同実施例による飛翔球体計測装置の動作を説
明する図である。
【符号の説明】
1…球体(飛翔体)、2…トリガー発光部、3…トリガ
ー受光部(飛行開始検出手段)、4……レーザ光源、5
…レーザ受光部、50……PSD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中條 康之 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−85269(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 69/36 G01P 3/36 G01P 3/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛翔体が所定の飛行開始点から飛行を開
    始するのを検出する飛行開始検出手段と、 前記飛行開始点から見て前記飛翔体の飛行方向前方に配
    置され、光ビームを、前記飛行開始点から一定の距離だ
    け離間した平面に沿い、かつ、一定の幅を有し、水平面
    に対して垂直方向に拡散するよう照射するレーザ光源
    と、 前記レーザ光源が照射する前記光ビームを連続的に受光
    し、前記飛翔体によって遮光されることにより該飛翔体
    投影位置を検出するレーザ受光部と、 前記飛行開始検出手段が前記飛翔体の飛行開始を検出し
    てから前記飛翔体が前記レーザ光源が出力する前記光ビ
    ームと交差を開始するまでの時間および交差を終了する
    までの時間を各々計時すると共に、前記飛翔体が前記光
    ビームと交差を開始した時点および交差を終了した時点
    前記レーザ受光部により検出される該飛翔体の投影位
    置に基づいて前記飛翔体の仰角、水平角および速度を算
    出する演算処理手段とを具備することを特徴とする飛翔
    球体計測装置。
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