JP2541428B2 - 飛翔球体計測装置 - Google Patents

飛翔球体計測装置

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JP2541428B2
JP2541428B2 JP4210504A JP21050492A JP2541428B2 JP 2541428 B2 JP2541428 B2 JP 2541428B2 JP 4210504 A JP4210504 A JP 4210504A JP 21050492 A JP21050492 A JP 21050492A JP 2541428 B2 JP2541428 B2 JP 2541428B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばクラブにより
打ち出されるゴルフボールなどのように自転しながら飛
翔する球体の、速度、方向、およびバックスピン、サイ
ドスピン等、各方向別の回転量を計測する飛翔球体計測
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クラブにより打ち出されるゴルフボール
の打ち出し角度や飛翔速度を測定する装置として、以下
のようなものが知られている。 (1) ボールに超反射性の半円形のストリップを取り
付けて、飛行するボールに対し照明装置より光を照射
し、ストリップによる反射光を複数のセンサによって検
出する。そして、センサによる検知結果から実際にゴル
フコースにおいてプレイされた場合に結果として出るで
あろう到達距離、左方あるいは右方への距離、およびボ
ールの高さの最適な高さからの差などを検出する(特開
昭48−40514号公報)。 (2) ゴルフボールのバックスピンのかかる円周上
に、少なくとも2個の反射マークを貼り付ける。この反
射マークは、ボールの中心に対して所定角度θ゜として
貼り付ける。ボールが打撃され反射マークが投光面およ
び受光面に向いた時、投光面からの光が反射マークに反
射されて受光面に入射し、受光素子により電気信号に変
えられる。反射マークが2個貼り付けられている場合、
ボールの1回転で2つの電気信号が得られ、増幅され
て、時間間隔が測定され、ボールのスピン量が求められ
る(特公昭60−21349号公報)。 その他、回転体に検出用マークを取り付け、その検出用
マークを光電的、あるいは磁気的などにより読み取るこ
とにより回転角度を測定する回転角度測定装置が特開平
2−272310号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の測定装置においては、球体に超反射性のストリップ
や検出用マークを設けるなど特殊の球体しか使用するこ
とができず、そのため、一打毎マークの確認や位置合わ
せが必要であるという問題があった。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、構成が簡単であり、高精度な結果が得られる
飛翔球体計測装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による飛翔球体
計測装置は、単一の光ビームを発光する単一ビーム発光
部と該単一の光ビームを受光する単一ビーム受光部とを
有し、打ち出された球形の飛翔体が該単一の光ビームを
必ず遮るように該単一ビーム発光部と該単一ビーム受光
部とを結ぶ直線の極近傍に設定された所定の開始点から
飛翔体が飛行を開始するのを検出する飛行開始検出手
段と、前記飛行開始点から見て前記飛翔体の飛行方向前
方に配置され、前記飛翔体へ照射ビーム光を照射するこ
とにより生じるドップラ効果に起因した該照射ビーム光
に対する反射ビーム光の周波数偏移を検出し、該周波数
偏移に基づいて前記飛翔体上における前記照射ビーム光
の照射点の表面速度を光学的に測定する表面速度センサ
と、前記表面速度センサより更に前記飛翔体の飛行方向
前方に配置され、複数の光ビームを各々の光ビーム
前記飛行開始点から一定の距離だけ離間した平面に沿
い、かつ各々の光ビームのうち少なくとも2本が飛行
中の飛翔体と交差するような方向に各々の光ビームを
射するマルチビーム発光部と、マルチビーム発光部が
出力する複数の光ビームを各々受光するマルチビーム受
光部とを有するマルチビーム面形成手段と、前記マルチ
ビーム発光部が出力する複数の光ビームのうち前記飛翔
交差する2本の光ビームについて、前記飛翔体が飛
行を開始してから各光ビームと交差を開始するまでの時
間および交差を終了するまでの時間を各々計時し、これ
計時結果および前記飛翔体の球径から算出された前記
飛翔体の仰角、水平角および速度に基づいて、前記反射
ビーム光に対応する前記飛翔体上の照射点の三次元座標
位置を算出し、該三次元座標位置における表面速度から
前記飛翔体の方向別回転量を算出する演算処理手段とを
具備することを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成によれば、所定の開始点から打ち出さ
れた飛翔体が単一ビーム発光部の発光した単一の光ビー
ムを遮ることで飛行開始検出手段が飛翔体の飛行開始
検知、これにより演算処理手段が時間の計測を始め
る。飛翔体は飛行途中に、表面速度センサより放射され
る光ビームと交差し、その反射光は表面速度センサによ
り検知される。表面速度センサが、ドップラ効果により
生じた周波数偏移を検出すると、これにより飛翔体上の
照射点の表面速度が測定される。飛翔体は更に飛行を続
け、マルチビーム発光部より放射される光ビームの少な
くとも2本と交差し、この交差がマルチビーム受光部に
より検知される。演算処理手段は、マルチビーム受光部
による信号に基づいて、飛翔体が各光ビームと交差を開
始する時間と交差を終了する時間を検出し、検出された
時間と飛翔体の球径から飛翔体の仰角、水平角、および
速度を算出する。そして、演算処理手段は、算出された
飛翔体の仰角、水平角、速度、および反射ビーム光に対
応した照射点の三次元座標位置における表面速度に基づ
き、飛翔体の方向別回転量を算出する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の一実施例による飛
翔球体計測装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1は球体であり、矢印u方向へ移動する。2は
トリガー発光部であり、3はトリガー発光部2の出力光
を受光して電気信号に変換するトリガー受光部である。
球体1は、これらのトリガー発光部2およびトリガー受
光部3間を結ぶ直線の極近傍に配置され、トリガー発光
部2の出力光は、インパクトされた球体1によって必ず
遮られるようになっている。4は表面速度センサであ
り、被測定対象に光ビームを照射し、その反射光を検出
することにより被測定対象の表面速度を検出する。この
表面速度センサ4により、矢印u方向へ飛行する球体1
の側部の表面速度が検出される。5は、表面速度センサ
4と同様な表面速度センサであり、球体1の下部の表面
速度を検出する。図4に表面速度センサ4および5の構
成例を示す。発光素子41からの放射光は、コリメート
レンズ42により平行光にされた後、ビームスプリッタ
43によりビームBM1およびビームBM2に分けられ
る。ビームスプリッタ43を透過後、ビームBM1は全
反射ミラー44により反射され、ビームBM2は全反射
ミラー45により反射される。ビームBM1およびビー
ムBM2は、球体1の通過する空間において互いに角度
δで交差するよう設定される。ビームBM1およびBM
2は、球体1によって各々反射される。各反射光は集光
レンズ46により受光素子47に収束される。受光素子
47は、ビームBM1およびBM2の各反射光の加算結
果に相当する電気信号を出力する。この電気信号に基づ
き、球体1の表面速度が演算される。なお、この演算に
ついては後述する。ただし、この構成を図1に示す表面
速度センサ4として使用する場合は、ビームBM1およ
びBM2が球体の側部に直接照射されるように配置す
る。また、この構成を表面速度センサ5として使用する
場合は、8の全反射ミラーを使用する。この全反射ミラ
ー8は、表面速度センサ5が出力する光ビームを反射し
て球体1の下部へ照射すると共に、その反射光を表面速
度センサ5へ戻す。6はマルチビーム発光部であり、複
数の光ビームB1,B2,・・・,Bnを放射する。この
光ビームB1,B2,・・・,Bnの詳細についてもま
た、後述する。7は速度・角度センサ受光部であり、マ
ルチビーム発光部6より放射された光ビームB1,B2,
・・・,Bnを受光し、電気信号に変換する。
【0008】図2は以上説明したトリガー発光部2、ト
リガー受光部3、表面速度センサ4、表面速度センサ
5、マルチビーム発光部6および速度・角度センサ受光
部7の電気的構成を示すブロック図である。
【0009】図2において、システム制御部9は、トリ
ガー発光部2、表面速度センサ4、表面速度センサ5、
マルチビーム発光部6の駆動制御を行う。演算処理部1
0は、表面速度センサ4、表面速度センサ5、および速
度・角度センサ受光部7から得られる信号を処理する。
また、表示部11は、演算処理部10の演算結果を表示
する。
【0010】トリガー発光部2は、半導体レーザ等によ
る発光素子2aと、この発光素子2aを駆動する駆動回
路2bとを有する。同様にマルチビーム発光部6は、発
光素子6aと発光素子6aを駆動する駆動回路6bとを
有する。各駆動回路2bおよび6bは、システム制御部
9からの制御信号に従って発光素子2aおよび6aを各
々発光させる。また、表面速度センサ4および表面速度
センサ5も、各々発光素子4aおよび5a、駆動回路4
bおよび5bを有する。そして、システム制御部9から
の制御信号に従って、各駆動回路4bおよび5bは、発
光素子4aおよび5aを発光させる。
【0011】トリガー受光部3は、受光素子3a、電流
/電圧変換器3b、増幅器3cおよび波形整形器3dと
からなる。ここで、受光素子3aはトリガー発光部2の
出力光を受光する。球体1によってトリガー発光部2の
出力光が遮られると、受光素子3aの受光量が変化し、
この結果、受光素子3aの出力電流が変化する。この出
力電流の変化に対応した電圧波形が電流/電圧変換器3
bから出力される。そして、電流/電圧変換器3bが出
力する電圧波形は、増幅器3cによって増幅され、波形
整形器3dにより整形されて出力される。
【0012】速度・角度センサ受光部7は、マルチビー
ム発光部6が出力するn本のビーム光B1〜Bnを各々受
光する受光素子7ak(k=1〜n)を有する。また、
各受光素子7akについて、トリガー受光部3と同様、
電流/電圧変換器7bk、増幅器7ck、波形整形器7d
kが設けられると共にタイマカウンタ7ekおよび7f
が設けられている。ここで、タイマカウンタ7eおよ
び7fkは、波形整形器3dから得られる信号によって
計時を開始する。また、タイマカウンタ7ekおよび7
kは、波形整形器7dkから得られる信号の変化に基づ
き計時を停止する。すなわち、マルチビーム発光部6よ
り速度・角度センサ受光部7へ光ビームが入射している
間は、対応する波形整形器7dkの出力はロジックレベ
ルがHとなっている。一方、球体1と光ビームが交差す
るとその間は、ロジックレベルはLとなる。トリガー受
光部3の出力変化により起動されたタイマカウンタ7e
kおよび7fkのうち、ロジックレベルがHからLに変化
した波形整形器7dkに接続されているタイマカウンタ
7ekが、カウントを停止する。球体1がさらに矢印u
方向へ進んでいき、交差していた光ビームとの交差を終
了すると、対応する波形整形器7dkのロジックレベル
はLからHへ変化する。そして、この波形整形器7dk
に接続されているタイマカウンタ7fkは、カウントを
停止する。ロジックレベルに変化の生じなかった波形整
形器7dkに接続されているタイマカウンタ7ekおよび
7fkは、任意に設定する値までカウントを続け、カウ
ントを停止する。
【0013】次に、飛翔球体計測装置の動作について説
明する。なお、以下では、図3に示すように、基準の座
標をA(0,0,0)とし、所定の飛行開始点に置かれ
た球体1の中心座標をB(0,y0,z0)、マルチビー
ム発光部6の発光点Qの座標を(x5,0,0)とす
る。また、球体1の飛び方向の速度をV、飛び出し仰角
をθ、目標の飛球線sとのブレ角度、すなわち飛び出し
水平角をα、球体1の半径をrとする。
【0014】まず、図1に示す位置Aに置かれた球体1
が、打撃などにより矢印u方向へ飛行を開始する。この
時、球体1は、トリガー発光部2からトリガー受光部3
へと向かう光ビームと交差し、トリガー受光部3への入
射光が変化する。トリガー受光部3内では、図2に示す
ように、光電変換手段である受光素子3aにおいて光量
の変化が電流の変化として検出される。電流の変化は電
流/電圧変換器3bにより電圧の変化に変換され、増幅
器3cにおいて適当な信号レベルに増幅される。更に、
波形整形器3dにより波形整形された信号は、システム
制御部9により、速度・角度センサ受光部7内のタイマ
カウンタ7ek(k=1〜n)および7fk(k=1〜
n)に供給される。各タイマカウンタ7ek(k=1〜
n)および7fk(k=1〜n)は、波形整形器3dか
らの信号を受信することによりカウントを開始する。
【0015】球体1は、トリガー発光部2より発せられ
る光ビームを横切った後に飛行を続け、図1に示す位置
Bにおいて、表面速度センサ4および表面速度センサ5
より放射される光ビームと交差する。ここで、表面速度
センサ4の動作を、図4により説明する。図4に示すよ
うに、ビーム1およびビーム2の交差する空間を球体1
が通過する時、球体1からの反射光はドップラ効果によ
り周波数偏移を生ずる。図4において、ビーム1および
ビーム2の交点における球体1の表面速度をvとし、ビ
ーム1及びビーム2の光の周波数をC、光の波長をλと
すると、ビーム1による反射光の周波数f1およびビー
ム2による反射光の周波数f2は、 f1=C−(v/λ)・cos(90−δ/2) …(1) f2=C+(v/λ)・cos(90−δ/2) …(2) と表される。従って、反射光に含まれる、球体1の表面
速度vに比例した周波数偏移fdは fd=f1−f2=−(2v/λ)・sinδ/2 …(3) となる。球体1による反射光は、集光レンズ46で集め
られ、受光素子47において光電変換される。一方、表
面速度センサ5においても、同様な原理で信号が得られ
る。表面速度センサ4、および表面速度センサ5からの
出力信号電流は、電流/電圧変換器4c,5cにおいて
電圧信号に変換され、増幅器4d,5dにおいて適当な
電圧に増幅される。そして、A/D変換器4e,5eに
おいてアナログ信号からデジタル信号に変換される。シ
ステム制御部9は、トリガー受光部3より信号を受信す
ると、適当な遅延時間を経て、A/D変換器4e,5e
の出力の、メモリ4f,5fへの書き込み禁止を解除す
る。メモリ4f,5fへの書き込みが全て終了すると、
再び書き込み禁止状態とする。
【0016】図1に示す位置Bを通過した球体1は、図
1に示す位置Cへ進み、マルチビーム発光部6から速度
・角度センサ受光部7に向けて放射される複数の光ビー
ムB1,B2,・・・,Bnのうち少なくとも2つの光ビ
ームを横切る。そして、受光素子7ak(k=1〜n)
のうち少なくとも2個の受光素子の受光量が変化し、こ
れらの変化が各受光素子の電流の変化となって現れる。
この結果、波形整形器7dk(k=1〜n)が出力する
信号P1,P2,・・・,Pnのうち少なくとも2つの信
号のレベルが時間的に変化する。この信号変化に基づ
き、システム制御部9により、信号変化に対応したタイ
マカウンタ7ekおよび7fkのカウントの停止が制御さ
れる。そして、タイマカウンタ7ekおよび7fkのカウ
ント値により、球体1が光ビームB1,B2,・・・,B
nのいずれかと交差し始める時間および交差し終わる時
間が求められる。
【0017】システム制御部9は、タイマカウンタ7e
k(k=1〜n)および7fk(k=1〜n)のカウント
終了を検知すると、カウント値を演算処理部10へ転送
する。演算処理部10は、カウント値を用いて、通過し
た球体1の速度V、球体1の飛び出し仰角θおよび水平
方位角αを算出処理を行う。以下、算出方法について説
明する。
【0018】球体1の半径をr、球体1の速度をV、球
体1がマルチビーム発光部6からの光ビームと交差する
時間をt、光ビームの水平面に対する角度をwとする。
ここで、球体1が光ビームと交差し始める時間t1wは t1w={−B1−√(B1 2−A11)}/VA1 …(4) と表される。但し、 A1=(cosθcosα)2+(cosθsinαsinw−sinθcosw)21=(cosθsinαsinw−sinθcosw)(y0sinw−z0cosw) −x5cosθcosα C1=x5 2+(y0sinw−z0cosw)2−r2 とする。また、球体1が光ビームと交差し終わる時間t
2wは t2w={−B1+√(B1 2−A11)}/VA1 …(5) と表される。例えば、図5に示すように、球体1が光ビ
ームB2および光ビームB3と交差したとする。ここで、
光ビームB2の水平面に対する角度をw2、光ビームB3
の水平面に対する角度をw3とする。また、図6に、波
形整形器7dkの出力信号P1,P2,・・・Pnの例を示
す。球体1が、この図6に示すタイミングで光ビームB
2およびB3と交差して通過したとすると、光ビームB3
と交差し始める時間t13は t13={(−B3−√(B3 2−A33)}/VA3 …(6) となり、交差し終わる時間t23は t23={(−B3+√(B3 2−A33)}/VA3 …(7) となる。 但し、 A3=(cosθcosα)2+(cosθsinαsinw3−sinθcosw323=(cosθsinαsinw3−sinθcosw3)(y0sinw3−z0cosw3) −x5cosθcosα C3=x5 2+(y0sinw3−z0cosw32−r2 とする。同様に光ビームB2と交差し始める時間t12は t12={(−B2−√(B2 2−A22)}/VA2 …(8) となり、交差し終わる時間t22は t22={(−B2+√(B2 2−A22)}/VA2 …(9) となる。但し、 A2=(cosθcosα)2+(cosθsinαsinw2−sinθcosw222=(cosθsinαsinw2−sinθcosw2)(y0sinw2−z0cosw2) −x5cosθcosα C2=x5 2+(y0sinw2−z0cosw22−r2 とする。ここで、球体1が光ビームB2と交差し始める
時間t12と、光ビームB3と交差し始める時間t13
の比k1を求めると k1=t12/t13 =A3{−B2−√(B2 2−A22)}/A2{−B3−√(B3 2−A33) } …(1 0) となる。同様に、球体1が光ビームB2と交差し終わる
時間t22と、光ビームB3と交差し終わる時間t23
の比k2を求めると k2=t22/t23 =A3{−B2+√(B2 2−A22)}/A2{−B3+√(B3 2−A33) } …(1 1) となる。次に、タイマカウンタ7ekおよび7fkにより
カウントされた、球体1が光ビームB2と交差し始めた
時間実測値T12と、光ビームB3と交差し始めた実測
時間T13との比K1を求めると K1=T12/T13 …(12) となる。同じく、球体1が光ビームB2と交差し終わる
時間実測値T22と、光ビームB3と交差し終えた実測
時間T23との比K2を求めると K2=T22/T23 …(13) となる。そして、以下の式に(10)〜(13)式を代入して △=(k1 1 2+(k2−K22 …(14) とし、(14)より△が最小となるθ、αの値を各々1つ求
める。また、(4)式より速度Vは V={−B1−√(B1 2−A11)}/A113 …(15) より求められる。
【0019】次に、図7のフローチャートを参照して、
球体1の回転におけるバックスピン量およびサイドスピ
ン量の演算処理について説明する。まず、ステップS1
において、上述のように球体1の速度V、仰角θ、およ
び水平角αを求める。次に、システム制御部9は、メモ
リ5f内のデータ、すなわち表面速度センサ4および表
面速度センサ5により検出された周波数データを演算処
理部10へ転送する。そして、ステップS2において、
演算処理部10は、この周波数データをn等分してブロ
ックデータとする。そして、ステップS2において、ブ
ロックデータ毎にフーリエ変換演算を行い、各ブロック
データの平均周波数を求める。算出される周波数は、
(3)式に示すように球体1の表面速度に比例する。従っ
て、ブロックデータaの平均表面速度VTaは VTa=λ・fda/{2・sin(δ/2)} …(16) として求められる。そして、各ブロックデータにつき、
平均表面速度VT1〜VTnを演算する(ステップS3)。
【0020】ここで、球体1上のある点の、回転によっ
て生じるX軸成分の表面速度を表す式を求める。X軸成
分に関してのみ演算が行われるのは、表面速度センサ4
により検出可能な成分は、X軸に平行な速度成分のみで
あるからである。図8において、球体1が位置Aより矢
印u方向へ回転しながら進行しており、表面速度センサ
4からの光ビームが図9に示す点E(x,y,z)に照
射されているとする。点Eの座標は、球体1の半径を
r、点Eを通る半径とZ軸による角度をφ、X軸による
角度をβとすると (x,y,z)=(rsinφcosβ,rsinφsinβ,rcosφ) …(17) と表される。ここで、X軸を中心にしてZ軸をaラジア
ン回転させたとき、新しいX軸、Y軸、Z軸に対する点
Eの座標(x',y',z')は x'=x …(18) y'=ycosa+zsina …(19) z'=−ysina+zcosa …(20) となる。また、進行する球体1がZ軸を中心に回転して
いるとすると、(17)〜(20)式よりスピンによる表面速度
のx成分△x'は △x'=−dβ/dt・rsinφsinβ …(21) と表される。そして、(17),(19),(20)式より rsinφsinβ=y'cosa−z'sina …(22) となり、 △x'=−dβ/dt(y'cosa−z'sina) …(23) となる。図8において、位置A(0,0,0)より、矢
印Y側をY軸座標の負側と定めると、点Eはy'<0を
常に満たす。従って、 y'=−√(r2−x'2−z'2) …(24) となり、(23)および(24)式より △x'=dβ/dt(z'sina+√(r2−x'2−z'2)・cosa) …(25) となる。△x'に含まれるバックスピン成分の大きさを
B、サイドスピン成分の大きさをSとすると △x'=Bz'+S・√(r2−x'2−z'2) …(26) と表される。但し、 B=dβ/dt・sina S=dβ/dt・cosa とする。以上のように、点Eにおける回転によって生じ
る点EのX軸成分の表面速度は、バックスピンとサイド
スピン、および点Eの座標によって表される。
【0021】次に、球体1の回転によるバックスピン量
およびサイドスピン量を求める。図9において、球体1
上の点Eが属するブロックデータnの、表面速度センサ
4により求められる平均表面速度VTnは VTn=Vcosθcosα+△x' …(27) となる。(27)式より、回転による表面速度成分VTSnは VTSn=VTn−Vcosθcosα=△x' …(28) となる。従って、ステップS4において、ブロックデー
タ毎に表面速度成分VTSnを算出する。また、(26)式よ
り △x'=Bz'+S・√(r−x'2−z'2) =B・z’+S・y’ …(29) とする。ただし、球体1の中心を(x’,y’,z’)
=(0,0,0)とする。そして、ステップS5におい
て、表面速度センサ4の検出結果により求められるV
TSnと、球体1のバックスピン量およびサイドスピン量
によって表される表面速度のx成分△x'との関係につ
いて、ブロックデータの総和を以下のように求める。 nΣn=12nΣn= 1 {V TSn −(B・z’+S・y’)} 2 …(30) (30)式より、nΣn=12が最小となるバックスピンBと
サイドスピンSとを求めることにより、バックスピン量
およびサイドスピン量の真の値が求められる。
【0022】上記のように、表面速度センサ4により得
られる信号から、バックスピン量およびサイドスピン量
の算出が可能である。しかし、表面速度センサ4は、球
体1との位置的条件により、サイドスピン量の検出に関
して鋭い検出性能を示す一方、バックスピン量に関して
は広範囲な選択特性を示すため、誤差を含み易い。従っ
て、本発明においては、図1に示すように、表面速度セ
ンサ5からの光を球体1が通過していく空間に対して下
方から上方に向けて放射する。それにより、表面速度セ
ンサ4と同じ原理で球体1の表面速度を演算により求め
ることができる。すなわち、表面速度センサ4より得ら
れる値からはサイドスピン量を、表面速度センサ5より
得られる値からはバックスピン量を検出する。
【0023】以上のように、本実施例によれば、以下の
ような効果が得られる。 (1)スリットあるいはマークを設けるなど、特殊な球
体を必要としない。 (2)連続した点として表面速度データを検出するの
で、測定精度が高い。 (3)スクリーン等を必要としないので、場所的制限が
ない。 (4)高速度カメラ等を使用しないので、経済的に安価
である。 (5)人手を用いて球体の座標情報等を入力する必要が
ないので、データの高速処理が可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、単一の光ビームを発光する単一ビーム発光部と該単
一の光ビームを受光する単一ビーム受光部とを有し、打
ち出された球形の飛翔体が該単一の光ビームを必ず遮る
ように該単一ビーム発光部と該単一ビーム受光部とを結
ぶ直線の極近傍に設定された所定の開始点から該飛翔体
が飛行を開始するのを検出する飛行開始検出手段と、前
記飛行開始点から見て前記飛翔体の飛行方向前方に配置
され、前記飛翔体へ照射ビーム光を照射することにより
生じるドップラ効果に起因した該照射ビーム光に対する
反射ビーム光の周波数偏移を検出し、該周波数偏移に基
づいて前記飛翔体上における前記照射ビーム光の照射点
表面速度を光学的に測定する表面速度センサと、前記
表面速度センサより更に前記飛翔体の飛行方向前方に配
置され、複数の光ビームを各々の光ビームが前記飛行
開始点から一定の距離だけ離間した平面に沿い、かつ
各々の光ビームのうち少なくとも2本が飛行中の飛翔体
と交差するような方向に各々の光ビームを放射するマル
チビーム発光部と、マルチビーム発光部が出力する複
数の光ビームを各々受光するマルチビーム受光部とを有
するマルチビーム面形成手段と、前記マルチビーム発光
部が出力する複数の光ビームのうち前記飛翔体交差す
る2本の光ビームについて、前記飛翔体が飛行を開始し
てから各光ビームと交差を開始するまでの時間および交
差を終了するまでの時間を各々計時し、これら計時結果
および前記飛翔体の球径から算出された前記飛翔体の仰
角、水平角および速度に基づいて、前記反射ビーム光に
対応する前記飛翔体上の照射点の三次元座標位置を算出
し、該三次元座標位置における表面速度から前記飛翔体
の方向別回転量を算出する演算処理手段とを設けたの
で、高速で飛行する飛翔体の仰角、水平角、速度、およ
び方向別回転量を、簡単な構成で、かつ高精度に計測で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による飛翔球体計測装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例による回路構成を示す図である。
【図3】 同実施例による飛翔球体測定装置の動作を説
明する斜視図である。
【図4】 同実施例による表面速度センサの動作を説明
する縦断面図である。
【図5】 同実施例による飛翔体とマルチビーム発光部
からの光ビームとの交差を説明する縦断面図である。
【図6】 同実施例による受光部の出力信号を示す図で
ある。
【図7】 同実施例による方向別回転量の演算処理を示
すフローチャートである。
【図8】 同実施例による方向別回転量の演算処理を説
明する斜視図である。
【図9】 同実施例による飛翔体の表面速度に基づく方
向別回転量の演算処理を説明する図である。
【符号の説明】
1…球体、2…トリガー発光部、3…トリガー受光部、
4,5…表面速度センサ、6…マルチビーム発光部、7
…マルチビーム受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷高 幸司 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−254057(JP,A) 特開 平2−291882(JP,A) 実開 昭59−41457(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の光ビームを発光する単一ビーム発
    光部と該単一の光ビームを受光する単一ビーム受光部と
    を有し、打ち出された球形の飛翔体が該単一の光ビーム
    を必ず遮るように該単一ビーム発光部と該単一ビーム受
    光部とを結ぶ直線の極近傍に設定された所定の開始点か
    ら該飛翔体が飛行を開始するのを検出する飛行開始検出
    手段と、 前記飛行開始点から見て前記飛翔体の飛行方向前方に配
    置され、前記飛翔体へ照射ビーム光を照射することによ
    り生じるドップラ効果に起因した該照射ビーム光に対す
    る反射ビーム光の周波数偏移を検出し、該周波数偏移に
    基づいて前記飛翔体上における前記照射ビーム光の照射
    点の表面速度を光学的に測定する表面速度センサと、 前記表面速度センサより更に前記飛翔体の飛行方向前方
    に配置され、複数の光ビームを各々の光ビームが前記
    飛行開始点から一定の距離だけ離間した平面に沿い、か
    各々の光ビームのうち少なくとも2本が飛行中の飛
    翔体と交差するような方向に各々の光ビームを放射する
    マルチビーム発光部と、マルチビーム発光部が出力す
    る複数の光ビームを各々受光するマルチビーム受光部と
    を有するマルチビーム面形成手段と、 前記マルチビーム発光部が出力する複数の光ビームのう
    ち前記飛翔体交差する2本の光ビームについて、前記
    飛翔体が飛行を開始してから各光ビームと交差を開始す
    るまでの時間および交差を終了するまでの時間を各々計
    し、これら計時結果および前記飛翔体の球径から算出
    された前記飛翔体の仰角、水平角および速度に基づい
    て、前記反射ビーム光に対応する前記飛翔体上の照射点
    の三次元座標位置を算出し、該三次元座標位置における
    表面速度から前記飛翔体の方向別回転量を算出する演算
    処理手段と を具備することを特徴とする飛翔球体計測装
    置。
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