JPH11206698A - 粘着テープ式掃除具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、使用済みの粘着テープを簡単に巻き取ること
のできる粘着テープ式掃除具に関するものである。 【課題】 従来の粘着テープ式掃除具は、使用済みの粘
着テープを一々処理しなければなず、また汚れたところ
を手で直接掴むという不衛生な問題点があった。 【解決手段】 粘着テープ式掃除具において、アームに
は連結部Ａ並びに連結部Ｂを、水平軸並びに遊動軸の左
右両端にそれぞれ掛合部を設けると共に、該連結部Ａ
に、前記遊動軸を有する遊動アームを連結させ、かつこ
の遊動軸にロールホルダーと巻き取りロールを覆設し、
更に連結部Ｂ並びに、水平軸及び遊動軸の先端部を軸支
できる挿通孔を有する支承板で固定できるようにし、更
には生ゴム紐体又はバネ体を用いて、連結部Ａ並びに連
結部Ｂと、水平軸並びに遊動軸に有する掛合部とを巻架
させ、粘着テープロールと巻き取りロールとを密着させ
て互いに逆回転しながら回動自在に清掃に用いることが
可能なことを特徴とする粘着テープ式掃除具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みの粘着テ
ープを簡単に巻き取ることのできる粘着テープ式掃除具
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の粘着テープ式掃除具は、一般的に
普及したものとして、把手付きのシャッフトに回転軸を
設け、ここに切れ目を入れた粘着テープを多重に巻き付
けた粘着テープロールを取り付けたものがあった。これ
はカーペット等の汚れのあるところに粘着テープを押し
付けながら回転させることで、粘着テープにゴミや埃を
吸着させて、切れ目から使用済みの粘着テープをちぎり
取ることで、ゴミ取りの役割を果たすというものであっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術で述べた粘着
テープに切れ目を有する粘着テープ式掃除具は、シンプ
ルな構造であり普及してはいるが、この粘着テープ式掃
除具は、使用済みの汚れた粘着テープを使用する度に処
理しなければならないもので、ゴミを吸着させた粘着テ
ープを切れ目の入っている箇所から、手を使って剥がし
ちぎり取るという作業が伴うものであった。ゴミの付着
した粘着テープを手を用いて剥がしちぎり取るという作
業は、汚れたところだけを剥がしちぎり取る難しさと共
に、特に汚れたところを手で直接掴まなければならない
という不衛生な問題点があった。またこうした問題点の
解決を図るものとして、例えばローラの回転利用して粘
着テープを巻き取るという、粘着面ローラによる特開平
８−第３８４１４号公報に記載のものがあった。この粘
着面ローラは、円筒状ドラムにスリットを設け、このド
ラム内に粘着テープローラと巻き取りローラを内蔵させ
て、前記スリットから粘着テープを取り出して円筒状ド
ラムに外周させた上で、再度スリットから円筒状ドラム
内に引き入れて巻き取りローラで巻き取るというもので
あり、この円筒状ドラムに外周させた粘着テープを汚れ
たところに押し付けてゴミを吸着させりというものであ
った。しかし、このような構造では、新たに円筒状のド
ラムを設けるなど、構造が複雑になるばかりでなく、コ
ストも大幅に増加してしまうという問題点を有するもの
であった。本発明は、こうした問題点を解消し、構造が
簡単で、しかも衛生的に、かつ効果的な粘着テープ式掃
除具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における粘着テープ式掃除具は、各種の実験
を重ねた結果から最良のものを導き出したものであり、
それは下記のような構成としている。

【請求項１】 シャフト１に、把手２とアーム３と水平
軸６を有し、該水平軸６にロールホルダー７と粘着テー
プロール８を回動自在に覆設した粘着テープ式掃除具に
おいて、アーム３には連結部Ａ４並びに連結部Ｂ５を、
水平軸６並びに遊動軸１１の左右両端にそれぞれ掛合部
９、９を設けると共に、該連結部Ａ４に、前記遊動軸１
１を有する遊動アーム１０を連結させ、かつこの遊動軸
１１にロールホルダー７と巻き取りロール１４を覆設
し、更に連結部Ｂ５並びに、水平軸６及び遊動軸１１の
先端部を軸支できる挿通孔１７、１７を有する支承板１
３で固定できるようにし、更には生ゴム紐体１５、１５
又はバネ体１６、１６を用いて、連結部Ａ４並びに連結
部Ｂ５と、水平軸６に有する掛合部９、９と遊動軸１１
に有する掛合部９、９とを巻架させ、粘着テープロール
８と巻き取りロール１４とを密着させて互いに回動自在
に逆回転しながら清掃に用いることができるものとなっ
ている。

【請求項２】 連結部Ａ４並びに連結部Ｂ５を、連結部
Ｃ１２の一箇所にしたものである請求項１記載の粘着テ
ープ式掃除具。

【０００５】

【発明の実施の形態】粘着テープ式掃除具において、ア
ーム３には、連結部Ａ４と、連結部Ｂ５を設け、また水
平軸６には、掛合部９、９を設けている。更に遊動アー
ム１０には掛合部９、９を有する遊動軸１１を設けてあ
り、この遊動アーム１０を連結部Ａ４に連結させ、か
つ、この遊動軸１１にロールホルダー７と巻き取りロー
ル１４を覆設させる。更に、連結部Ｂ５に、水平軸６と
遊動軸１１の先端部が支承板１３を介して軸支されるよ
うに固定した上で、粘着テープロール８と巻き取りロー
ル１４とが密着逆回転するように、連結部Ａ４、並びに
連結部Ｂ５と、水平軸６並びに遊動軸１１に有する掛合
部９、９とを、生ゴム紐体１５、１５又はバネ体１６、
１６で巻架できるようになっている。

【０００６】従ってカーペットなどの汚れたところに粘
着テープ面を押し付けながら粘着テープロール８を手前
側に引くと、粘着テープロール８から新しい粘着テープ
面が出てくると共に、粘着テープロール８と巻き取りロ
ール１４は密着しているので、巻き取りロール１４は粘
着テープロール８の回転の逆の回転をしながら、ゴミを
吸着した粘着テープ面を内側にして巻き取って行くこと
できる。また、手前側とは反対側に押し付けて回転させ
ていくと、一度使用した粘着テープ面が戻ってくるの
で、粘着テープロール８に再度巻き戻すことができる。
従って本発明は、粘着テープの再使用が可能なので、資
源の無駄遣いを防止することができる。粘着テープロー
ル８が全て巻き取りロール１４に巻き取られたら、生ゴ
ム紐体１５、１５を、掛合部９、９から外し、更に水平
軸６並びに遊動軸１１の先端部と、連結部Ｂ５から支承
板１３を外した上で、ロールホルダー７から使用済みの
粘着テープが巻かさっている巻き取りロール１４を外し
て捨てる。この使用済みの粘着テープは、ゴミ付着面を
内側になっているので、衛生的に処理することができ
る。また、新しい粘着テープロール８をセッテングする
には、水平軸６に覆着しているロールホルダー７から、
使用済みで筒芯だけになっている粘着テープロール８を
外し、ここに新しい粘着テープロール８をセッテングす
ればよい。本発明はその構造が極めてシンプルであり、
廉価に製造することができる。

【０００７】

【実施例】本発明に係る粘着テープ式掃除具の実施例を
図面を参照に詳述する。図１〜２は、本発明の一実施例
である。図１は、斜視図、図２は、粘着テープの巻き取
り状態説明斜視図である。本実施例では、シャフト１に
アーム３と水平軸６を有し、その水平軸６にロールホル
ダー７と粘着テープロール８を回動自在に覆設した粘着
テープ式掃除具において、アーム３には連結部Ａ４並び
に連結部Ｂ５を、水平軸６並びに遊動軸１１の左右両端
にそれぞれ掛合部９、９を設けると共に、該連結部Ａ４
に、前記遊動軸１１を有する遊動アーム１０を連結さ
せ、かつこの遊動軸１１にロールホルダー７と巻き取り
ロール１４を覆設し、更に連結部Ｂ５と、水平軸６及び
遊動軸１１の先端部に、挿通孔１７、１７を用いて支承
板１３を差し込み、この支承板１３を係止体１８、１８
で固定できるようにし、更には生ゴム紐体１５、１５を
用いて、連結部Ａ４並びに連結部Ｂ５と、水平軸６並び
に遊動軸１１に有する掛合部９、９とを巻架させ、粘着
テープロール８と巻き取りロール１４とを密着させて互
いに回動自在に逆回転しながら清掃に用いることが可能
な粘着テープ式掃除具になっている。

【０００８】本発明は、以上のように構成されており、
以下に示す用いられ方や効果が発揮できる。まず、使用
前のセッテング状態から説明すると、水平軸６にロール
ホルダー７を介して覆着している粘着テープロール８か
ら、それに巻着している粘着テープ（粘着面が表面にな
っているもの）の先端を引き出し、図２の粘着テープの
巻き取り状態説明斜視図にあるように、巻き取りロール
１４にその先端の粘着面を貼着させる。以上のように粘
着テープを貼着させた上で、巻き取りロール１４を粘着
テープロール８の上に並列させて乗せ、かつ支承板１３
で、連結部Ｂ５と水平軸６並びに遊動軸１１の先端部を
とが固定されるように、支承板１３に有する挿通孔１
７、１７を挿通させた上で、支承板１３を係止体１８、
１８を用いて軸支固定し、更に連結部Ａ４並びに連結部
Ｂ５と、水平軸６と遊動軸１１に有する掛合部９、９と
の間に生ゴム紐体１５、１５を巻架させることで使用前
のセッテングは終了する。このように支承板１３や生ゴ
ム紐体１５、１５を用いて、連結部Ａ４、並びに連結部
Ｂ５と、掛合部９、９を固定するのは、粘着テープロー
ル８と巻き取りロール１４との密着度を高め、巻き取り
ロール１４に粘着テープを確実に巻き取るために必要な
措置である。

【０００９】以上のようにセッテングした本粘着テープ
式掃除具を、カーペットなどの汚れたところに粘着テー
プ面を押し付けながら粘着テープロール８を手前側に引
くと、粘着テープロール８から新しい粘着テープ面が出
てくると共に、粘着テープロール８と巻き取りロール１
４は密着しているので、巻き取りロール１４は粘着テー
プロール８の回転の逆の回転をしながら、ゴミを吸着し
た粘着テープ面を内側にして巻き取って行くことにな
る。また、手前側とは反対側に押し付けて回転させてい
くと、一度使用した粘着テープ面が戻ってくるので、粘
着テープロール８に再度巻き戻すことができる。従って
本発明は、粘着テープの再使用が可能なので、粘着テー
プの粘着力がなくなるまで使用することができ、資源の
無駄遣いを防止することができる。本実施例での生ゴム
紐体１５、１５の巻架力は、粘着テープロール８に巻着
されている粘着テープの使用状態が進み、粘着テープロ
ール８の直径が小さくなっても、巻き取りロール１４の
方の直径が大きくなるために、水平軸６の掛合部９、９
と遊動軸１１の掛合部９、９との間隔は常に一定であ
り、従い、巻き取りロール１４を最後まで回転させる巻
架力を発揮する。また生ゴム紐体１５、１５は、粘着テ
ープロール８と巻き取りロール１４を密着させて巻き取
りロール１４を回転させる役割を果たすが、生ゴム紐体
１５、１５が強すぎては両ローラの回転が悪くなり、ま
た弱すぎれば巻き取りロール１４が回転しなくなる。従
って程よい強度の密着力が加えられるように調整する必
要がある。なお、この生ゴム紐体１５、１５は、バネ体
１６、１６を用いても同様の効果を発揮するものであ
る。

【００１０】更には粘着テープロール８に巻着されてい
た粘着テープが、全て巻き取りロール１４に巻き取られ
たら、生ゴム紐体１５、１５を連結部Ｂ５と掛合部９、
９から外し、更に水平軸６並びに遊動軸１１と連結部Ｂ
５から支承板１３を外した上で、ロールホルダー７から
使用済みの粘着テープが巻かさっている巻き取りロール
１４を外して捨てる。この際、巻き取りロール１４に巻
かさっている使用済みの粘着テープは、ゴミ付着面を内
側にし、表側は粘着テープの裏面なので、衛生的に処理
することができる。また、次回の使用のために新しい粘
着テープロール８をセッテングするには、水平軸６に覆
着しているロールホルダー７から使用済みで筒芯だけに
なっている粘着テープロール８を外し、ここに新しい粘
着テープロール８をセッテングすればよい。更に、使用
済みのその筒芯は、巻き取りロール１４の筒芯として遊
動軸１１に覆着しているロールホルダー７に覆着させて
セッテング使用できる。このように本発明は簡単な操作
でセッテングや取り外しができ、しかも一度セッテング
すれば、粘着テープを使い切るまで連続的に使用できる
ので便利である。また粘着テープロール８の使用済みの
筒芯を巻き取りロール１４の筒芯として利用できるので
資源の無駄遣いがない。本発明はその構造が極めてシン
プルであり、廉価に製造することができる。

【００１１】図３は、バネ体使用状態説明部分拡大斜視
図である。本実施例は、生ゴム紐体１５、１５に替え、
バネ体１６、１６にしたものである。本バネ体１６、１
６は、水平軸６の掛合部９、９と、遊動軸１１の掛合部
９、９の間に架けて、水平軸６と遊動軸１１を密着させ
ることに用いる。

【００１２】図４は、請求項２記載の実施例の斜視図で
ある。本実施例は、請求項１記載の実施例の連結部Ａ４
並びに連結部Ｂ５を、シャフト１の端部に連結部Ｃ１２
を設け、連結部を一箇所にしたものである。この連結部
Ｃ１２に、遊動軸１１を有する遊動アーム１０を連結さ
せて用いるものである。本実施例では、連結部が一箇所
なので、少しだけ製造コストを低くすることができる。
その他の用い方や効果は請求項１の実施例と同様であ
る。

【００１３】

【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、次に示す効果を奏する。粘着テープの巻き取りが、
粘着テープロール８を押し出すだけで達成できる。粘着
テープロール８を一度セッテングすると、粘着テープロ
ール８を全部使用しきるまで、連続して使用できるので
極めて便利である。使用済の粘着テープが、巻き取りロ
ール１４に使用済み面を内側に巻き取られており、使用
済みの巻き取りロール１４を遊動軸１１から外して捨て
る際には、ゴミの付着していない粘着テープの裏面に触
れるだけなので衛生的である。粘着テープロール８と巻
き取りロール１４が連動して回転し、粘着テープの新た
な粘着面をだすことも、使用した粘着面を戻して再度使
用することも可能なので、粘着テープをムダに使用する
ことを防ぐことができる。粘着テープロール８の使用済
みの筒芯を巻き取りロール１４の筒芯として利用できる
ので資源の無駄遣いがない。簡単な操作で本粘着テープ
ロール８のセッテングや取り外しができ、便利である。
本粘着テープ式掃除具はその構造が極めてシンプルであ
り、廉価に製造することができる。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の斜視図である。

【図２】粘着テープの巻き取り状態説明斜視図である。

【図３】バネ体使用状態説明部分拡大斜視図である。

【図４】請求項２記載の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

（１） は シャフト （２） は 把手 （３） は アーム （４） は 連結部Ａ （５） は 連結部Ｂ （６） は 水平軸 （７） は ロールホルダー （８） は 粘着テープロール （９） は 掛合部 （１０） は 遊動アーム （１１） は 遊動軸 （１２） は 連結部Ｃ （１３） は 支承板 （１４） は 巻き取りロール （１５） は 生ゴム紐体 （１６） は バネ体 （１７） は 挿通孔 （１８） は 係止体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャフト（１）に、把手（２）とアーム
   （３）と水平軸（６）を有し、該水平軸（６）にロール
   ホルダー（７）と粘着テープロール（８）を回動自在に
   覆設した粘着テープ式掃除具において、アーム（３）に
   は連結部Ａ（４）並びに連結部Ｂ（５）を、水平軸
   （６）並びに遊動軸（１１）の左右両端にはそれぞれ掛
   合部（９）、（９）を設けると共に、該連結部Ａ（４）
   に、前記遊動軸（１１）を有する遊動アーム（１０）を
   連結させ、かつこの遊動軸（１１）にロールホルダー
   （７）と巻き取りロール（１４）を覆設し、更に連結部
   Ｂ（５）並びに、水平軸（６）及び遊動軸（１１）の先
   端部を軸支できる挿通孔（１７）、（１７）を有する支
   承板（１３）で固定できるようにし、更には生ゴム紐体
   （１５）、（１５）又はバネ体（１６）、（１６）を用
   いて、連結部Ａ（４）並びに連結部Ｂ（５）と、水平軸
   （６）並びに遊動軸（１１）に有する掛合部（９）、
   （９）とを巻架させ、粘着テープロール（８）と巻き取
   りロール（１４）とを密着させて互いに回動自在に逆回
   転しながら清掃に用いることが可能なことを特徴とする
   粘着テープ式掃除具。
2. 【請求項２】 連結部Ａ（４）並びに連結部Ｂ（５）
   を、連結部Ｃ（１２）の一箇所にしたものである請求項
   １記載の粘着テープ式掃除具。