JP2002153412A - ローラー式ごみ取りクリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】粘着面を有したロール状のテープを利用し、安
価で操作性の良いロールー式ごみ取りクリーナを提供す
る。 【解決手段】粘着面を持つロール状に巻かれたテープを
円筒状のローラーの内部に収納し、この円筒状のローラ
ーの外周の一部に開けたスリット孔から前記ロールテー
プの端末部を取り出し、前記ローラー外周に前記テープ
の粘着面が外向きになるように巻き付け、前記ローラー
外周の一部にテープ送りローラーとこのテープ送りロー
ラーを回転させるための送りハンドルを取り付けた構
成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、衣類やじゅうたん
等に付着したごみを粘着面を持つロール状に巻かれたテ
ープ（以下ロールテープと呼ぶ）を転がしながらごみ付
着面の掃除を行うローラー式ごみ取りクリーナに関する
発明である。

【０００２】

【従来の技術】従来のローラー式ごみ取りクリーナにつ
いて、図８と図９を用いて説明する。図８は従来のロー
ラー式ごみ取りクリーナの外観斜視図である。図９に示
す様に、前記従来のローラー式ごみ取りクリーナは、市
販のロールテープを使用し粘着面１Ｂを外側にして巻く
ことによりロールテープ１の外周を粘着面１Ｂで覆った
ものである。１５は取っ手で前記ロールテープ１の中心
部をローラー軸１５Ｂで回転自由に支えている１５Ａは
手で持つための握り部である。

【０００３】このように構成された従来のローラー式ご
み取りクリーナの動作について説明する。握り部１５Ａ
を手で持ち、粘着面１Ｂを外側にしたロールテープ１を
直接ごみで汚れた面に当てロールテープ１を転がすこと
により、汚れ面のごみをロールテープ１の外周面の粘着
面１Ｂに付着させ汚れ面のごみを掃除するという働きを
有している。

【０００４】このように掃除をすることによって汚れた
粘着面１Ｂはその部分のテープを剥がして切り取り、新
たにテープを引き出し新たな粘着面１Ｂを露出させ、再
び掃除を行うことができるものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来のロール式ごみ取りクリーナは以下の課題があった。
従来のロール式ごみ取りクリーナは、ロールテープ１そ
のものにテープ端末部１Cを粘着面１Ｂを外向きにして
巻くため、新たな粘着面１Ｂを引き出し、粘着面１Ｂを
外側にしてロールテープ１に巻きつけるときに巻き付け
たテープがずれたり、緩んだりすると共にその作業が極
めてやりにくく作業性の悪いものであった。本発明はこ
のような従来の課題を解決するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のロール式ごみ取りクリーナは、粘着面を持つ
ロール状に巻かれたテープを円筒状のローラーの内部に
収納し、この円筒状のローラーの外周の一部に開けたス
リット孔から前記ロール状に巻かれたテープ端末部を取
り出し、前記ローラーの外周に前記テープの粘着面が外
向きになるように巻き付け、前記ローラーの外周の一部
にテープ送りローラーとこのテープ送りローラーを回転
させるための送りハンドルを回転自由に取り付けたもの
で、テープ送りローラーの送りハンドルを回すだけで、
新たな粘着面を自動的に供給できるようにしたものであ
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、粘着面を持つロールテープを円筒状のローラーの内
部に収納し、この円筒状のローラーの外周の一部に開け
たスリット孔から前記ロールテープ端末部を取り出し、
前記ローラー外周に前記テープの粘着面が外向きになる
ように巻き付け、前記ローラーの外周の一部にテープ送
りローラーとこのテープ送りローラーを回転させるため
の送りハンドルを取り付け、この送りハンドルを回すこ
とにより、前記ローラーの内部に収納されたロールテー
プからローラーの円周部にテープを自動的に供給すると
いう作用を有する。

【０００８】次に、本発明の具体的な実施の形態につい
て図１〜図７を用いて説明する。図１〜図７は本発明の
第１の実施の形態のローラ式ごみ取りクリーナを表す図
である。図１は全体の構成を表す斜視図、図２、図３、
図４は本発明のローラー式ごみ取りクリーナのテープの
巻方をあらわす断面図である。図５は本発明のローラー
式ごみ取りクリーナのテープ送りローラー３付近の詳細
断面図である。図６は本発明のローラ式ごみ取りクリー
ナのテープ送りローラー３をローラー２に組み込み、ロ
ーラー外周２Ａにテープを巻きつけた状態を表わす図で
ある。図７は本発明のローラ式ごみ取りクリーナの完成
の状態を表す外観斜視図である。以上の図において本発
明の第１の実施の形態のローラ式ごみ取りクリーナの構
成を説明する。

【０００９】図１〜図２において、内側に粘着面１Bを
持つロールテープ１をローラー２のテープホルダー２Ｅ
に挿入し前記ロールテープ１のテープ端末部１Ｃを前記
ローラー外周２Ａの一部に設けたスリット孔２Ｂを通し
前期ローラー外周２Ａに粘着面１Ｂを外側にして巻きつ
ける。１回または複数回巻きつけた後、前記ローラー外
周２Ａの一部に設けた凹部２Ｃに収納するようにテープ
送りローラー３を前記巻きつけたテープ端末部１Ｃを押
さえこむようにかつローラー２に対して回転自由に組み
込む。更にその上から前記テープ端末部１Ｃを複数回巻
きつけてる。なお、図３に示すようにテープ送りローラ
ー３の上にテープを巻きつけない方法もある。

【００１０】また、図４は外側に粘着面を持っているロ
ールテープ１を使用した場合のテープの巻き方向を表し
たものである。この様にロールテープ１の粘着面が内側
でも外側でも使用することができるものである。

【００１１】更に蓋４を固定し前期テープ送りローラー
３の回転軸３Ａに送りンドル６を固定する。５は取っ手
で前記ローラー２のほぼ中心に設けた回転軸受け２Ｆに
回転自由に取り付けられている。またこの取っ手５には
テープをカットするためのテープカッター５Ｃを設けて
いる。

【００１２】このように構成された本発明の第１の実施
の形態のローラ式ごみ取りクリーナの動作について説明
する。本発明のローラ式ごみ取りクリーナは図７に示す
ように取っ手５の握り部５Ａを手で持ちローラー外周２
Ａに巻かれた粘着面１Ｂでごみで汚れた場所を密着させ
ながら転がすことによりごみを粘着面に付着させるもの
である。ごみの付着したテープはローラー２の外周から
から剥がし、テープカッター５Ｃで切断し廃棄するもの
である。

【００１３】次に新しい粘着面１Ｂの供給の仕方につい
て図５で説明する。送りハンドル６を回し、テープ送り
ローラー３をa方向に回転させるとテープ送りローラー
３の外周のＡ点付近では粘着面１Ｂに密着し前記テープ
送りローラー３の回転と共にb方向に送られる。一方B点
は前記テープ送りローラー３はテープ粘着面の無い面と
接しているため円滑に滑りテープはｃ方向に円滑に送ら
れる。またテープ送りローラー３は前記B点により外周
に巻かれたテープで常にテープ芯方向に押圧されている
ため、前記Ａ点では常に粘着面と圧接されており強い摩
擦を得ることができる。このため常に安定してテープを
供給することができる。

【００１４】尚、前記テープ送りローラー３をばね等に
よりテープ芯方向に積極的に押圧することにより、更に
安定してテープを送ることができる。またこの様にロー
ラー３をばね等によりテープ芯方向に積極的に押圧すれ
ば、図３および図４に示すように前記テープ送りローラ
ー３の上からテープを巻きつけないで構成する方法もあ
る。

【００１５】ごみ取り清掃の後はテープを剥がし、テー
プカッター５Ｃでテープを切断後、前記送りハンドル６
を回転させることにより、ローラー２に内臓されたロー
ルテープ１より自動的に新しい粘着面１Ｂのテープを供
給できる。またローラー２の内臓されたロールテープ１
が無くなるまで自動的に行うことができるものである。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、以上に説明した構成で実施さ
れ、以下に記載されるような効果を有する。本発明は、
普及率が高く大量生産された安価な市販の粘着面付きテ
ープ（ガムテープ等）を利用しローラー式ごみ取りクリ
ーナを簡単に製造できるようにしたものであり低コスト
で製造することができる。

【００１７】また、汚れた粘着面を取り除いた後、送り
ハンドルを回すだけで、新たな粘着面を自動的に供給で
きるため極めて操作性に優れたものである。また粘着面
が緩んだりずれたりしないため、安定した品質を保つこ
とが出来る。

【００１８】またどのような市販のテープでも使用する
ことができるので、用途に応じて様々な形態のローラー
式ごみ取りクリーナを提供することができる。

【００１９】またテープの取り替えも簡単にできるほ
か、ごみ取りの操作も簡単に行うことができる。

【００２０】また、本発明のローラー式ごみ取りクリー
ナのままで従来のテープとしても使用できるという特徴
をもっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態のローラー式ごみ取
りクリーナの構成を表わす分解斜視図。

【図２】本発明の第１の実施の形態のローラー式ごみ取
りクリーナーのテープの巻き方のひとつをあらわす断面
図。

【図３】本発明の第１の実施の形態のローラー式ごみ取
りクリーナーのテープの巻き方のひとつをあらわす断面
図。

【図４】本発明の第１の実施の形態のローラー式ごみ取
りクリーナーのテープの巻き方のひとつをあらわし、外
側に粘着面を持つロールテープを使用した状態を表す断
面図。

【図５】本発明の第１の実施の形態のローラー式ごみ取
りクリーナの動作を表す断面図。

【図６】本発明の第１の実施の形態のローラー式ごみ取
りクリーナの構成を表す外観斜視図。

【図７】本発明の第１の実施の形態のローラー式ごみ取
りクリーナの完成した状態を表す外観斜視図。

【図８】従来のローラー式ごみ取りクリーナーの外観を
あらわす斜視図。

【図９】従来のローラー式ごみ取りクリーナーのロール
テープの巻き方をあらわす外観斜視図。

【符号の説明】

１ ロールテープ １Ａ テープ芯 １Ｂ 粘着面 １Ｃ テープ端末部 ２ ローラー ２Ａ ローラー外周 ２Ｂ スリット孔 ２Ｃ 凹部 ２Ｄ 軸受け ２Ｅ テープホルダー ２Ｆ 回転軸受け ３ テープ送りローラー ３Ａ、３Ｂ 回転軸 ４ 蓋 ５ 取っ手 ５Ａ 握り部 ５Ｂ ローラー軸 ５Ｃ テープカッター ６ 送りハンドル ６Ａ ローラー固定穴 ６Ｂ つまみ １５ 取っ手 １５Ｂ ローラー軸 １５Ａ 握り部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】粘着面を持つロール状に巻かれたテープを
   円筒状のローラーの内部に収納し、この円筒状のローラ
   ーの外周の一部に開けたスリット孔から前記ロール状に
   巻かれたテープ端末部を取り出し、前記ローラーの外周
   に前記テープの粘着面が外向きになるように巻き付け、
   前記ローラーの外周の一部にテープ送りローラーとこの
   テープ送りローラーを回転させるための送りハンドルを
   取り付けたことを特徴とするローラー式ごみ取りクリー
   ナ。