JPH11206592A - 冷蔵装置 - Google Patents

冷蔵装置

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JPH11206592A
JPH11206592A JP1840498A JP1840498A JPH11206592A JP H11206592 A JPH11206592 A JP H11206592A JP 1840498 A JP1840498 A JP 1840498A JP 1840498 A JP1840498 A JP 1840498A JP H11206592 A JPH11206592 A JP H11206592A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/025Removal of heat
    • F25B2321/0251Removal of heat by a gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0411Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by dehumidification

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温多湿の空気が収納庫内に侵入した場合に
おいても、収納庫の側壁に結露が発生しない構成の冷蔵
装置を提供すること。 【解決手段】 米びつ装置1は、白米30を収納可能な
収納庫4と、この収納庫4の周囲の側壁5a〜5dの外
側に沿って空気を循環可能な循環層9と、この循環層9
の空気を冷却可能なペルチェ冷却装置10とを有してい
る。収納庫4の側壁5a〜5dには、収納庫4の内部と
循環層9を連通する連通孔20が複数形成されている。
この連通孔20を介して収納庫4に侵入した高温多湿の
空気は循環層9に導かれ、循環層9側で除湿される。従
って、収納庫4の側壁5a〜5dに結露が発生するのを
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保冷式の米びつ装
置等に適した冷蔵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、穀物が傷みやすい時期において手
軽に新鮮な穀物を得ることができる冷蔵装置として、白
米を長期保存可能な保冷式の米びつ装置が提案されてい
る。図6にはこの米びつ装置の例を示してある。図6に
示す米びつ装置90は、縦長のハウジング91を有し、
このハウジング91には白米を収納する収納庫92が内
蔵されている。収納庫92は、その周囲が断熱材93に
よって囲われており、この断熱材93によって断熱処理
が施されている。収納庫92の下方には、収納庫92か
ら所望の白米を払い出すための計量装置94が設置さ
れ、この計量装置94の下方には、計量装置94によっ
て払い出された白米を取得するための取出容器95が用
意されている。また、収納庫92の上方には、吸熱ユニ
ット96および排熱ユニット97を備えた冷却装置98
が設置されている。この冷却装置98から収納庫92の
内部に冷気を供給し、収納庫92の内部を冷やすことが
できるようになっている。このため、米びつ装置90
は、収納庫92の内部に白米を長期保存するのに適した
環境を構築できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】白米は、その周囲温度
が約20℃以下となるように保持すると、害虫やカビの
発生を防止できることが知られている。また、周囲温度
が約15℃以上に保持し、さらに、適度な湿度に保持す
ることにより、米が割れたり、米が乾燥して変色する等
の低温障害が防止できることが知られている。さらに、
白米は内部の水分量(吸湿量)のバランスを自己調整す
る機能を備えており、白米の吸湿状態は食味に密接に関
連する要素となっている。
【0004】図6に示した米びつ装置90では、白米に
対して直接に冷気が供給されるので、冷気が直接当たる
部分の白米はその他の部分の白米に比べて低温になり、
さらに、乾燥しやすくなるために、米が割れる等、食味
が低下しやすい。このため、収納庫に貯蔵された白米に
冷気を直に当てず、さらに白米全体を均一に冷やせるよ
うに、収納庫の周囲に空気が循環する循環層を設け、こ
の循環層の空気を冷却装置によって冷却するタイプの米
びつ装置が検討されている。このタイプの米びつ装置で
は、循環層を循環する冷気によって収納庫の側壁全体が
略均一に冷やされ、さらに、その側壁全体を介して間接
的に白米の熱を吸収できるので、収納庫に貯蔵された白
米を乾燥させすぎることなく、さらにそれら全体を均一
に冷やすことができる。
【0005】しかしながら、このように収納庫の周囲に
冷気が循環する循環層が設けられた米びつ装置において
は、高温多湿の環境下で、さらに、収納庫に貯蔵された
白米の量が少ない状態で蓋を開けるといった悪条件が重
なると、収納庫内に高温多湿の大気が大量に導入され、
側壁に結露が発生する恐れがある。すなわち、高温多湿
の外気が大量に入ると、収納庫内には大量の水分が急激
に侵入することになり、そのまま冷却されるので、湿度
の低い側壁に結露が発生する。また、白米の貯蔵量が少
ないので、白米自体の吸湿作用も弱い。さらに、白米の
貯蔵量が多いときは、周囲に冷気が循環し、直に冷気が
白米に当てられないようになっている米びつ装置は、蓋
を閉じると、収納庫が密閉状態となり、内部の湿度は白
米自体の吸湿作用で自己調整されるが、白米の貯蔵量が
少ないと、白米自体の吸湿力では大量の湿分を処理でき
ない。従って、側壁に発生した水滴によって白米が濡れ
てしまい、白米の食味を低下させると共にカビの発生原
因となる。
【0006】収納庫の側壁に生じた水滴を強制的に吸収
するために、その側壁に吸水材を設けて白米が濡れるの
を防ぐことが考えられる。しかし、吸水材は米糠や米油
によってその吸水作用が低下する恐れがある。このた
め、吸水材を側壁に設けた場合には、結露を吸水する作
用を長期にわたり維持することが困難であり、耐久性の
面で問題が残る。
【0007】また、結露の生じやすい冷却装置に面した
側壁の外側に断熱材を設けて、その側壁の温度が低くな
りすぎることを防止することにより、収納庫の全ての側
壁に結露が発生しないようにすることが考えられる。し
かし、断熱材を設置していない側壁が低温となり、さら
に、それらからの熱伝導もあるので、断熱材による効果
はほとんどみられず、収納庫の側壁に結露が発生してし
まう。
【0008】そこで、本発明においては、このような収
納庫の周囲に空気を循環させて収納庫の側壁を介して白
米等の被冷蔵物を冷やす冷蔵装置において、収納庫にお
ける被冷蔵物の貯蔵量が少ない場合に外部から高温多湿
の空気が収納庫内に侵入されるような状態が発生して
も、収納庫の側壁における結露を略確実に防止できる冷
蔵装置を提供することを目的としている。そして、長期
にわたって被冷蔵物を新鮮な状態で保存できる冷蔵装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の冷蔵
装置では、収納庫の側壁に連通孔を開け、その微小な開
口を介して、収納庫内に侵入した高温多湿の空気の一部
を循環層に導いて除湿するようにしている。すなわち、
本発明の冷蔵装置は、被冷蔵物を収納可能な収納庫と、
この収納庫の周囲の側壁の外側に沿って空気を循環可能
な循環層と、この循環層の空気を冷却可能な冷却装置と
を有し、収納庫の側壁に、収納庫の内部と循環層を連通
する少なくとも1つの連通孔を設けるようにしている。
【0010】本発明の冷蔵装置では、収納庫内の空気が
連通孔を介して少量づつ循環層に導かれ、循環層内で冷
却装置の吸熱部によって除湿される。このため、収納庫
に大量の高温多湿の空気が導入された場合でも、その空
気を徐々に循環層に導いて冷却装置側でドレン化して排
出処理することができる。また、収納庫から循環層に導
かれる空気量は連通孔の径や数等によって制御できるの
で、収納庫の内部空気が除湿されすぎない程度、さら
に、白米自体の吸湿性が生かされる程度に連通孔を設定
できる。従って、大量の高温多湿の空気が収納庫に入っ
てしまう悪条件下でも貯蔵された白米等の被冷蔵物を乾
燥させすぎずに、収納庫内を除湿でき、収納庫の側壁に
結露が発生するのを防止できる。このため、本発明によ
り、どのような状況下でも適切な温度範囲且つ適度な湿
度の環境下で白米などの被冷蔵物を保存することがで
き、新鮮で美味しい被冷蔵物を長期にわたって供給でき
る冷蔵装置を実現できる。例えば、被冷蔵物が白米であ
る場合には、白米の周囲温度を約15℃〜約20℃に保
持し、さらに、直に冷気が白米に当たらずに適度な湿度
に保持できるので、米が割れたり、米が乾燥して変色す
る等の低温障害を防止できる。また、本発明の冷蔵装置
においては、収納庫の側壁で結露せず、ドレン化される
のも収納庫とセパレートされた循環層内の冷却装置の吸
熱部であるので、白米が濡れることもない。従って、高
温多湿という悪い環境に設置された場合でも、カビが発
生する等の被冷蔵物の品質を損ねる要素を排除できる。
さらに、収納庫の側壁に吸水材を設置する等の上述した
対策と異なり、耐久性も問題なく、断熱材を追設するな
どの必要もない。従って、低価格で耐久性があり、品質
保持能力の高い冷蔵装置を実現できる。
【0011】白米や小麦等の穀物用の冷蔵装置として
は、使い勝手の点から収納庫の上方に穀物を投入可能な
投入口を設けることが望ましく、このような収納庫に
は、空気が収納庫の四方の側壁に沿って循環するように
循環層を設けることにより構成が簡易となる。さらに、
連通孔を収納庫の側壁の上方側、望ましくは投入口の近
傍に設置することにより、収納庫内に投入された白米等
の穀物によって連通孔が塞がれて除湿機能が損なわれる
のを防止できる。さらに、除湿のために循環層に流出す
る空気流量を抑え、さらに、穀物が流出するのを防ぐた
めには、貯蔵対象である穀物より小さなサイズの連通孔
を複数形成することが望ましい。このように複数の連通
孔を形成する場合には、収納庫の側壁の全周に略等間隔
で連通孔を配列させることにより、収納庫内の空気を平
均的に循環層に導くことができ、庫内の状態を均一にし
やすい。
【0012】また、庫内に入った高温多湿の空気は収納
庫の上部に滞留するので、このように収納庫の上部に連
通孔を設けておくことにより、高温多湿の空気が冷やさ
れて降下する前にできる限り除湿するという効果も得ら
れる。このため、循環層に循環用ファンを設置して循環
層内の循環効率を高め、除湿速度を速くすることが望ま
しい。さらに、連通孔と略同一の高さに循環用ファンを
設置して連通孔まわりの循環層の空気を効率良く冷却
し、収納庫の上部に滞留する高温多湿の空気の除湿速度
を高くすることも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の冷
蔵装置の一例としての米びつ装置を説明する。図1に米
びつ装置の外観を斜視図を用いて示してあり、図2およ
び図3にその米びつ装置の縦断面および横断面を示して
ある。
【0014】これらの図に示すように、本例の米びつ装
置1は、上部に白米30を投入するための開閉蓋2が設
置された直方体形状のハウジング3を有している。この
ハウジング3の内部には白米30を貯蔵するための収納
庫4、およびこの収納庫4を循環層9を介して間接的に
冷却可能な冷却装置であるペルチェ冷却装置10が収納
されている。収納庫4はハウジング3の内部の正面側に
配置されている。収納庫4の上方には、開閉蓋2を開け
た状態で白米30を投入可能な投入口4aが設けられ、
収納庫4の下方には、庫内から所望の量の白米30を計
量装置5に払い出す払出し口4bが設けられている。こ
の払出し口4bに接続された計量装置5の下方には、さ
らに計量装置5によって払い出された白米30を取得す
るための取出容器6がハウジング3に対して着脱可能な
状態で設置されている。計量装置5によって払い出され
た白米30は取出容器6に蓄えられるので、この取出容
器6を外部に引き出すことにより、ユーザは米びつ装置
1から所望の量の白米30を得ることができる。
【0015】収納庫4の四方の側壁5a、5b、5c、
および5dの外側は断熱壁7によって囲われており、収
納庫4の四方の側壁5a〜5dと断熱壁7との間には複
数のスペーサ8によって空気が水平方向に循環可能な循
環層9が構成されている。本例の米びつ装置1では、こ
の循環層9の空気を媒体として収納庫4の側壁5a〜5
dがペルチェ冷却装置10で冷却され、さらに、収納庫
4の内部が四方の側壁5a〜5dから冷やされるように
なっている。従って、収納庫4に投入された白米30の
熱は収納庫4の側壁5a〜5dを介して吸熱され、この
結果、収納庫4およびここに貯蔵された白米30の温度
を循環層9の温度に準じて間接的に下げることができ
る。そして、冷却装置10で冷やされた空気(冷気)が
直に収納庫4の内部に入らず、収納庫内の側壁5a〜5
dを介して間接的に冷却されるだけであり、さらに、収
納庫内は開閉蓋2を閉じると略密閉された状態となるの
で、庫内の湿度がある程度保たれた状態で冷却される。
【0016】ペルチェ冷却装置10は、ハウジング3の
裏面側に収納庫4の側壁5aに対峙した状態で水平方向
に並んで配置されている。このペルチェ冷却装置10
は、水平方向に並んで配置されたペルチェ冷却ユニット
11および12と、これらのペルチェ冷却ユニット11
および12の正面側に接続された吸熱ヒートシンク13
と、ペルチェ冷却ユニット11および12の裏面側に接
続された排熱ヒートシンク14とを備えている。吸熱ヒ
ートシンク13は循環層9まで突出した状態となってお
り、循環層9を循環する空気から熱を吸収できるように
なっている。また、排熱ヒートシンク14の下方には、
水平方向に配列された2つの冷却ファン15および16
が設置されている。これらの冷却ファン15および16
によって外部の空気を排熱ヒートシンク14に強制的に
供給して放熱効率を高められるようになっている。本例
では、循環層9における吸熱ヒートシンク13の近傍に
は循環用ファン17が設置されており、循環層9の空気
の循環が効率良く行われるようになっている。この結
果、収納庫4を四方の側壁5a〜5dを均一に冷却で
き、この収納庫4に貯蔵された白米30を所定の温度範
囲に保冷することができる。本例では、循環用ファン1
7の吹出側の直近に吸熱ヒートシンク13が位置してお
り、循環用ファン17によって循環層9の空気が効率良
く吸熱ヒートシンク13に供給され冷却される。
【0017】本例の米びつ装置1においては、白米30
が貯蔵される収納庫4の四方の側壁5a〜5dには白米
30のサイズより小さな直径が約1.5mmの連通孔2
0が複数形成されている。各々の連通孔20は、収納庫
4の投入口4aの近傍に相当する側壁5a〜5dの上部
側に形成されており、開閉蓋2を開ける等して投入口4
a側から収納庫4に導入される空気を、収納庫4に導入
された直後に効率よく循環層9側に導くことができる。
また、これらの連通孔20は収納庫4の側壁5a〜5d
の全周に略同一の高さで一列に配列されている。このた
め、循環用ファン17の吸引側に位置する連通孔20か
らは収納庫4の内部空気が効率良く循環層9に吸引され
る。
【0018】本例の米びつ装置1では、収納庫4に導入
された空気の一部が微小な開口である連通孔20、特
に、循環用ファン17の吹出側に位置する連通孔20を
介して少量づつ循環層9に導かれ、循環層9に導かれた
空気は、ペルチェ冷却装置10の吸熱ヒートシンク13
に導かれて、ここで冷却除湿される。このため、収納庫
内に高温多湿の空気が導入された場合でも、その空気を
徐々に循環層9に導いて吸熱ヒートシンク13でドレン
化して排出処理することができ、収納庫4の側壁5a〜
5dに結露が発生するのを防止することができる。特
に、吸熱ヒートシンク13に最も近く、結露が発生しや
すい側壁5aに結露が発生するのを防ぐことができる。
【0019】図4には、例えば、最大20kgの白米を
収納可能な収納庫4を採用している場合における白米の
収納量と収納庫4の内部空気の湿度(相対湿度)の関係
を示してある。この図に示すように、20kgの白米を
収納可能な収納庫4に3kg程度の白米しか貯蔵されて
おらず、且つ、収納庫4の側壁5a〜5dに連通孔20
が形成されていない場合に、高温多湿の悪条件下で米を
投入するなどの目的で開閉蓋2を開けて、約82%RH
の多湿度空気が収納庫4に導入されると、白米による吸
湿作用が弱い等の理由により、収納庫4の側壁5a〜5
d、特に、吸熱ヒートシンク13に近接する収納庫4の
裏面側の側壁5aに結露が発生する。これに対して、本
例の米びつ装置1では、前述したように収納庫4に連通
孔20が形成されているので、多湿度空気を循環層9、
すなわち、吸熱ヒートシンク13でドレンとして除湿処
理でき、側壁5a〜5dに結露が発生するのを防止でき
る。
【0020】ここで、収納庫4に侵入した空気が循環層
9に導かれる程度は連通孔20の大きさや数等によって
抑制できる。図5には連通孔20の数と内部空気の相対
湿度の変化の関係を示してある。この図に示すように、
連通孔20を形成しない場合の収納庫4の内部空気の湿
度(相対湿度)が92%RHである場合に、直径が約
1.5mmの連通孔20を等間隔で収納庫4の側壁5a
〜5dの全周に10〜20個程度形成すると、収納庫4
の内部空気の相対湿度を約80%RHに減らすことがで
き、90個程度形成すると、約71%RHまで減らすこ
とができる。このため、連通孔20の個数等を制御する
ことにより、収納庫4の内部空気が除湿されすぎない程
度、さらに、白米自体の吸湿性が生かされる程度に設定
することができる。
【0021】従って、多量の高温多湿の空気が収納庫4
に入ってしまうような悪条件下でも貯蔵された白米を乾
燥させすぎずに、収納庫内を除湿でき、収納庫4の側壁
5a〜5dに結露が発生するのを確実に防止できる。こ
れにより、どのような状況下でも適切な温度範囲且つ適
度な湿度の環境下で白米を保存することができる米びつ
装置を実現できる。すなわち、白米の周囲温度を約15
℃〜約20℃に保持でき、また、直に冷気を白米に当て
ることなく白米を適度な湿度に保持できる。この結果、
米が割れたり、米が乾燥して変色する等の低温障害を防
止できる。また、収納庫4の側壁5a〜5dに結露が発
生しないので、白米が濡れてカビが発生するなどの米の
品質を損ねることもない。さらに、収納庫4の四周の側
壁5a〜5dの一つの側壁あるいは全部の側壁に吸水材
を設置する等の対策を施す必要がないので、低価格で耐
久性に優れた高い品質保持能力を持つ米びつ装置を提供
できる。
【0022】また、本例の米びつ装置1においては、収
納庫4の側壁5a〜5dの上方側(本例では、投入口4
aの近傍)に連通孔20が形成されているので、収納庫
4に投入された白米によって連通孔20が塞がれること
がなく、上述した除湿機能が損なわれるのを防止でき
る。また、連通孔20が収納庫4の側壁5a〜5dの上
方側に設けられているので、収納庫4の上部に滞留しや
すい高温多湿の空気を循環層9に素早く導いて、循環層
内で除湿処理できる。このため、高温多湿の空気が収納
庫内で冷やされて降下する前にできる限り除湿できると
いう降下も得られる。さらに、循環層内の循環効率を高
める循環用ファン17と連通孔20の高さが略同一に設
置した場合、連通孔20のまわりの循環層9の空気を冷
却し、収納庫4の上部に滞留する高温多湿の空気を処理
する速度を高めることも可能である。
【0023】さらに、本例の米びつ装置1においては、
白米より小さなサイズの連通孔20を複数形成してある
ので、除湿のために循環層9に導く空気量を抑えること
ができ、また、白米が循環層9に洩れ出るのを防止でき
る。さらに、複数の連通孔20が収納庫4の側壁5a〜
5dの全周に等間隔で配列されているので、空気を平均
的に循環層9に導くことができ、庫内の湿度を均一にし
やすい。
【0024】なお、本例では、ペルチェ冷却装置10を
採用した米びつ装置を説明したが、圧縮器や蒸発器等を
用いて冷却装置を用いた米びつ装置についても本発明を
適用できる。また、米びつ装置1を例に本発明を適用し
た冷蔵装置を説明したが、白米30に限らず、小麦や玄
米等の他の穀物を冷蔵保存する冷蔵装置やその他の冷蔵
装置についても本発明を適用できるのは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷蔵装置
では、収納庫の側壁に小さな連通孔を設け、この連通孔
を介して収納庫に侵入した高温多湿の空気を少量づつ循
環層に導き、ここで高温多湿の空気を除湿するようにし
ている。従って、収納庫に大量の高温多湿の空気が導入
された場合でも、その空気を徐々に循環層に導いて冷却
装置側でドレン化して排出処理することができる。ま
た、収納庫から循環層に導かれる空気量は連通孔の径や
数等によって制御できるので、収納庫の内部空気が除湿
されすぎない程度、さらに、白米自体の吸湿性が生かさ
れる程度に連通孔を設定できる。このため、大量の高温
多湿の空気が収納庫に入ってしまう悪条件下でも貯蔵さ
れた白米等の被冷蔵物を乾燥させすぎずに、収納庫内を
除湿でき、収納庫の側壁に結露が発生するのを防止でき
る。また、収納庫の側壁に吸水材を設置する等の対策が
不要であるので、低価格で耐久性があり、品質保持能力
の高い冷蔵装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した米びつ装置の外観形状を示す
斜視図である。
【図2】図1に示す米びつ装置の縦断面図である。
【図3】図1に示す米びつ装置の横断面図である。
【図4】白米の収納量と収納庫の内部空気に湿度の関係
を示すグラフである。
【図5】連通孔の数と収納庫の内部空気の湿度の関係を
示すグラフである。
【図6】従来の米びつ装置の概略構成を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・米びつ装置 2・・開閉蓋 3・・ハウジング 4・・収納庫 4a・・投入口 5a〜5d・・側壁 9・・循環層 10・・ペルチェ冷却装置 11、12・・ペルチェ冷却ユニット 13・・吸熱ヒートシンク 14・・排熱ヒートシンク 17・・循環用ファン 20・・連通孔 30・・白米
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】そこで、本発明においては、このような収
納庫の周囲に空気を循環させて収納庫の側壁を介して白
米等の被冷蔵物を冷やす冷蔵装置において、収納庫にお
ける被冷蔵物の貯蔵量が少ない場合に外部から高温多湿
の空気が収納庫内に侵入されるような状態が発生して
も、直に冷気を被冷蔵物にあてることなく、収納庫の側
壁における結露を略確実に防止できる冷蔵装置を提供す
ることを目的としている。そして、長期にわたって被冷
蔵物を新鮮な状態で保存できる冷蔵装置を提供すること
を目的としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の冷蔵
装置では、収納庫の側壁の上方側に連通孔を開け、連通
孔が白米などの被冷蔵物により塞がれないようにすると
共に、その連通孔を介して、被冷蔵物に直に冷気を当て
ずに、収納庫内に侵入した高温多湿の空気の一部を循環
層に導いて除湿するようにしている。すなわち、本発明
の冷蔵装置は、被冷蔵物を収納可能な収納庫と、この収
納庫の周囲の側壁の外側に沿って空気を循環可能な循環
層と、この循環層の空気を冷却可能な冷却装置とを有
し、収納庫の側壁の上方側に、収納庫の内部と循環層を
連通する少なくとも1つの連通孔を設けるようにしてい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】さらに、連通孔を側壁の上方側、望ましく
は、白米や小麦等の穀物用の冷蔵装置としては、使い勝
手の点から収納庫の上方に設けられる穀物を投入可能な
投入口の近傍に設置することにより、収納庫内に投入さ
れた白米などの穀物によって連通孔が塞がれないので、
除湿機能が損なわれるのを防止できる。また、庫内に入
った高温多湿の空気は収納庫の上部に滞留するので、こ
のように収納庫の上部に連通孔を設けておくことによ
り、高温多湿の空気が冷やされて降下する前にできる限
り除湿するという効果も得られる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】さらに、上方に穀物を投入可能な投入口が
設けられた収納庫では、空気が収納庫の四方の側壁に沿
って循環するように循環層を設けることにより構成が簡
易となる。さらに、除湿のために循環層に流出する空気
流量を抑え、さらに、穀物が流出するのを防ぐために
は、貯蔵対象である穀物より小さなサイズの連通孔を複
数形成することが望ましい。このように複数の連通孔を
形成する場合には、収納庫の側壁の全周に略等間隔で連
通孔を配列させることにより、収納庫内の空気を平均的
に循環層に導くことができ、庫内の状態を均一にしやす
い。また、循環層に循環用ファンを設置して循環層内の
循環効率を高め、除湿速度を速くすることが望ましい。
さらに、連通孔と略同一の高さに循環用ファンを設置し
て連通孔まわりの循環層の空気を効率良く冷却し、収納
庫の上部に滞留する高温多湿の空気の除湿速度を高くす
ることも可能である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷蔵装置
では、収納庫の側壁の上方側に小さな連通孔を設け、こ
の連通孔を介して収納庫に侵入した高温多湿の空気を少
量づつ循環層に導き、ここで高温多湿の空気を除湿する
ようにしている。従って、収納庫に大量の高温多湿の空
気が導入された場合でも、連通孔が穀物によって塞がれ
ることなく、冷気を穀物に直に当てずに高温多湿の空気
を徐々に循環層に導いて冷却装置側でドレン化して排出
処理することができる。また、収納庫から循環層に導か
れる空気量は連通孔の径や数等によって制御できるの
で、収納庫の内部空気が除湿されすぎない程度、さら
に、白米自体の吸湿性が生かされる程度に連通孔を設定
できる。このため、大量の高温多湿の空気が収納庫に入
ってしまう悪条件下でも貯蔵された白米等の被冷蔵物を
乾燥させすぎずに、収納庫内を除湿でき、収納庫の側壁
に結露が発生するのを防止できる。また、収納庫の側壁
に吸水材を設置する等の対策が不要であるので、低価格
で耐久性があり、品質保持能力の高い冷蔵装置を実現で
きる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被冷蔵物を収納可能な収納庫と、この収
    納庫の周囲の側壁の外側に沿って空気を循環可能な循環
    層と、この循環層の空気を冷却可能な冷却装置とを有
    し、 前記側壁に、当該収納庫の内部と前記循環層を連通する
    少なくとも1つの連通孔が形成されていることを特徴と
    する冷蔵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記収納庫は上方に
    穀物を投入可能な投入口を備え、前記循環層は空気が前
    記収納庫の四方の前記側壁に沿って循環するように設け
    られており、前記連通孔は前記投入口の近傍に設けられ
    ていることを特徴とする冷蔵装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記側壁には、穀物
    よりも小さなサイズの前記連通孔が複数形成されている
    ことを特徴とする冷蔵装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記連通孔は前記側
    壁の全周に沿って略等間隔で配置されていることを特徴
    とする冷蔵装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記連通孔は略同一
    の高さに略列状に配置されており、前記循環層には、循
    環用ファンが設けられていることを特徴とする冷蔵装
    置。
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