JPH11206413A - パウダー加工インソール - Google Patents
パウダー加工インソールInfo
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- JPH11206413A JPH11206413A JP1287098A JP1287098A JPH11206413A JP H11206413 A JPH11206413 A JP H11206413A JP 1287098 A JP1287098 A JP 1287098A JP 1287098 A JP1287098 A JP 1287098A JP H11206413 A JPH11206413 A JP H11206413A
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Abstract
インソールの提供。 【解決手段】粉が裏抜けしないか若しくはし難い裏面
層、消臭ないし吸湿作用を有する粉体を足圧とその開放
によって移動可能な状態で保持する弾性多孔質から構成
される中間層、及び多孔質状表面層の三層構造を有する
インソールであって、中間層に保持される粉体が足圧と
その開放による中間層の圧縮・膨張の繰り返しによって
表面層上に押し出されてくる特性を有するパウダー加工
インソール;中間層に保持される粉体が、足圧とその開
放による中間層の圧縮・膨張の繰り返しによって粉砕さ
れる崩壊性の粉体であることを特徴とする上記パウダー
加工インソール。
Description
に優れた履物用インソールに関する。詳細には、本発明
は、消臭及び吸湿作用を有するパウダー(粉体)を効果
的にインソール素材に配合することによって、消臭性及
びサラサラ感の持続を向上させた履物用インソールに関
する。
は、特に湿度の高い季節において靴を履いているうちに
足が高温多湿状態におかれて足が蒸れる現象がみられ、
その結果、水虫の原因となったり、また靴蒸れによる悪
臭の発生が問題となっている。
利用したインソールや活性炭等の脱臭剤やシリカゲル等
の吸湿剤等を付着ないしは固着した芯材を有するインソ
ール等が種々開発されている。特に、特開昭53−36
339号公報には、中間層に活性炭やシリカゲル等の化
学剤を表面露出状態で保持させて化学剤の表面積を最大
限確保することによって消臭性や吸湿性を高め、しかも
該中間層を弾性緩衝体からなる通気性の最底層の上に配
することによって足圧による通気性を向上させたインソ
ールが記載されている。
は、種々の改良にかかわらずサラサラ感の持続に乏しく
て、使用するにつれてインソール表面の湿度が高まりベ
タツキが生じるという欠点があり、履き心地が必ずしも
よいとは言えなかった。
び吸湿作用を有する履物用インソールであって、特にサ
ラサラ感の持続性に優れたインソールを提供することを
目的とする。
湿性の高いインソールを開発すべく種々検討を重ねてい
たところ、弾性多孔質から構成されるインソール中間層
に微粉末状の消臭・吸湿剤を移動可能な状態で保持させ
て使用すると、使用時の足圧とその開放による該中間層
の圧縮・膨張の繰り返しによって徐々に足に接触する表
面層上に押し出され、これにより履物の着用による足の
ベタツキ感が有意に解消されることを見いだした。さら
に、本発明者らは、上記中間層に保持させる消臭・吸湿
剤として崩壊性を有する粉体を用いると、使用に従って
徐々に内部の消臭・吸湿剤が細かく粉砕されて微粉末状
になり、これが表面層上に押し出されることを見いだ
し、これによって消臭作用及び吸湿作用に一層持続性を
持たせることが可能となることを確認した。
たものである。
ソールである。
裏面層、消臭・吸湿作用を有する粉体を足圧とその開放
によって移動可能な状態で保持する弾性多孔質から構成
される中間層、及び多孔質状表面層の三層構造を有する
インソールであって、中間層に保持される粉体が足圧と
その開放による中間層の圧縮・膨張の繰り返しによって
粉体が表面層上に押し出される特性を有するパウダー加
工インソール。
下から1/3領域に保持されていることを特徴とする
(1)記載のパウダー加工インソール。
その開放による中間層の圧縮・膨張の繰り返しによって
粉砕され得る崩壊性の粉体であることを特徴とする
(1)又は(2)記載のパウダー加工インソール。
ライトであることを特徴とする請求項(1)乃至(3)
のいずれかに記載のパウダー加工インソール。
ピレン及びポリエステルからなる群より選択される少な
くとも2種からなる複合繊維の絡合体またはウェブから
構成される弾性多孔質層である(1)乃至(4)のいず
れかに記載のパウダー加工インソール。
ずれかに記載されるパウダー加工インソールを備えた履
物である。
接触する裏面層、弾性を有する中間層及び足に接触する
表面層から構成される少なくとも三層構造を有するもの
であって、該中間層に消臭ないし吸湿性の粉末状若しく
は粒子状の化学剤を含有するものである。当該インソー
ルの特徴とするところは、中間層に保持される消臭ない
し吸湿性を有する粉末状若しくは粒子状の化学剤(粉
体)が、使用に伴う中間層の圧縮・膨張の繰り返しによ
って表面層上に押し出されてくる特性を有する点であ
る。
記裏面層、中間層及び表面層からなる少なくとも三重構
造を有するものであって、該裏面層は通気性はあるが、
中間層内に含まれる化学剤が裏抜けしないか若しくはし
難いものであり、中間層は通気性のある多孔質層であっ
てその内部に消臭ないし吸湿作用を有する化学剤を足圧
及びその開放によって移動可能な状態で保持するもので
あり、更に表面層は通気性の高い多孔質状の層であるこ
とを特徴とするものである。
ルによれば、靴中底部に装着して足圧を加えたり除いた
りする通常の使用によって、靴内の臭気や水蒸気を消臭
性ないし吸湿性を有する化学剤を保持する中間層に効率
よく送ることができ、さらに該化学剤は、中間層に移動
可能な状態で表面を露出した状態で保持されているた
め、臭気や水蒸気を吸収・吸着できる表面積を最大限利
用することができ、これによって優れた消臭・吸湿作用
を発揮することができる。
吸湿性の化学剤として、通常の使用での足圧とその開放
による中間層の圧縮・膨張の繰り返しによって粉砕され
る特性を有するものを用いることもできる。このような
化学剤を用いた本発明のインソールによれば、インソー
ルの使用に伴って化学剤が粉砕されて表面積をより一層
増大させることにより消臭性ないし吸湿性が持続し、更
に粉砕された微粉末状の化学剤が中間層下部から中間層
上部に押し上げられて足裏面に接触する表面層上に表出
するため、サラサラ感が持続し、靴を着用することによ
って生じる足のベタツキ感を長期にわたって解消するこ
とができる。
添付した図面に従って説明する。なお、該図面は本発明
の一態様を例示するものであって、本発明はかかる図面
に限定されるものではない。
湿性を有する化学剤(符号4)を保持する中間層(符号
2)及び裏面層(符号3)が互いに積層してなる本発明
のインソールの平面図を示し、また図2は図1で示すA
−Bラインでインソールを切断して得られる厚さ方向の
断面図を示す。更に図3は中間層内の化学剤の分布状態
の一態様を示し、図4は中間層内で化学剤(符号4)が
繊維(符号5)の間隙(符号6)に保持されている様子
を示す図である。
状のシートから構成されるものであれば特に制限されな
いが、好適には開放の目の粗いメッシュ状(網目状)の
シートが挙げられる。メッシュの透孔サイズは、特に制
限されないが、通常20〜5000μm、好ましくは1
00〜3000μmである。
しいものとして非吸湿性もしくは吸湿性の比較的乏しい
材質を例示することができる。このような材質によれ
ば、表面層は、その内部に汗等の水蒸気を保持しないの
で、常に乾燥状態になっており履き心地が爽快である。
シートの材質として具体的には、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、アクリル、ナイロン、ポリエステル等が挙げ
られるが、好ましくはポリエステルである。なお、これ
らの材質は一種または二種以上を組み合わせて用いるこ
ともできる。
常0.1〜20ミリ、好ましくは0.5〜10ミリ程度
である。
ールによれば、後述する中間層の圧縮及び膨潤の繰り返
しによる靴内空気及び水蒸気の循環を妨げず、また、足
裏若しくは靴下の底面側に存在する湿気を速やかにメッ
シュの透孔を通じてインソール中間層へと導くことがで
きる。また、表面層がメッシュ状であることから足裏部
との接触面積が小さく、これによって履き心地がサラッ
としており、また足とインソールとの間に一定の空間域
が形成されるため、通気性が増して足の蒸れを防止する
ことができる。
する多孔質状のシートから構成されるものである。この
ような性質を有するものとしては、それぞれ空胞性であ
る発泡性樹脂、編物、織布及び不織布などを例示するこ
とができるが、好ましくは繊維を不規則に絡合配列させ
て不織布状となしたものを挙げることができる。これら
のものは繊維を積層したり絡合を重ねること等によって
所望の弾性を有する一定の厚さを有するシートに調製す
ることができる。
の厚さを有することが好ましく、通常0.5〜20ミ
リ、好ましくは1〜10ミリ程度である。
する裏面層の材質と同様の理由から、非吸湿性もしくは
比較的吸湿性が乏しい材質であることが好ましい。具体
的な材質としてはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
エステル、アクリル、ナイロン等の合成高分子を例示す
ることができるが、好ましくはポリプロピレン、ポリエ
チレン、低融点ポリエステル及びポリエステルである。
も、また二種以上を組み合わせて用いてもよく、組み合
わせの態様としては、限定はされないが、ポリエチレン
とポリプロピレンの複合繊維、ポリエチレンとポリエス
テルの複合繊維、ポリエステル及び低融点ポリエステル
の複合繊維、並びにこれらの複合繊維と各種単繊維との
混合を例示することができる。好適にはこれらの複合繊
維が挙げられる。
胞性を持たせるために中空糸であってもよい。
が自由に通り抜ける通気孔(符号6)を有する非常に多
孔質のマット状となるように、繊維(符号5)を不規則
に配列することによって調製される。
限されないが、通常繊維と繊維との間隙に後述する粉体
状の化学剤(符号4)を保持し、しかもそれが足圧とそ
の開放による中間層の圧縮及び膨潤に伴って間隙間を移
動できる程度の密集度を有することが望ましい。
繊維の間隙(通気孔)の孔径として1μm/m〜1000
0μm/m、好ましくは5μm/m〜5000μm/mの範囲を
挙げることができるが、これに限定されるものではな
い。
4)は、かかる繊維(符号5)の通気孔(符号6)内に
その表面を露出した態様で保持されているため、中間層
を通過する臭いや湿度を含む空気との直接接触面は非常
に大きいものである。
又は消臭性を有するものであればよく、活性炭などの消
臭剤とシリカゲル等の吸湿剤を組み合わせて使用するこ
ともできる。好ましくは吸湿性と消臭性とを有するもの
であり、例えばゼオライトを挙げることができる。
ゼオライトの別を問わず、一般に使用されるものが広く
包含される。また、本発明で用いられるゼオライトに
は、焼成処理(例えば、600℃以下で1〜2時間程度
の処理)あるいは化学処理(例えば、塩酸、硫酸などの
鉱物、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム等のアルカリ
金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等の溶液で20から
100℃で0.5〜2時間処理)等の一定の処理加工を
施したケイ酸塩鉱物も含まれる。好ましくは亜鉛等の金
属塩で加工されてなるものである。
しくは蜂の巣状の無数のミクロン細孔を有しており比表
面積が大きい点である。このため湿気にあうと、水分が
この細孔中に吸い込まれ、さらに水分と同時に四大悪臭
(アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメ
ルカプトン)を含む無機ガス及びイソ吉草酸やフェノー
ル等を含む有機ガスまでもが吸い込まれる。
m〜5000μm/mの範囲の平均粒度を有する粉体が
包含される。
m、好ましくは1〜10μm/m、より好ましくは1〜
5μm/mの平均粒度を有する微粉末状の化学剤を挙げ
ることができる。
縮及び膨張の繰り返しに伴って、中間層の繊維間内で細
かく破砕されるという崩壊性を有している化学剤を用い
ることもできる。このような崩壊性の化学剤は、特にそ
の態様は問わないが、好ましい態様として、上記ゼオラ
イト等の微粉末粒子を慣用の造粒操作で凝集させること
によって一定の粒度を有する粉末又は粒子に調製した造
粒タイプの化学剤を例示することができる。
繊維間隙に保持され得る粒度であって、崩壊して上記の
平均粒度を有する微粉末状となるようなものであれば特
に制限されないが、例えば平均粒度100〜5000μ
m/m、好ましくは500〜3000μm/m、より好
ましくは1000〜2000μm/mの範囲を挙げるこ
とができる。
層である中間層が一定の間隙を担保し、所期の目的を達
成できるだけの消臭ないし吸湿性を発揮する程度であれ
ばよいが、具体的には中間層の全重量を基準として5〜
70重量%、好ましくは10〜40重量%、より好まし
くは10〜30重量%である。
限されず、例えば、インソールを図1に記載するA−B
のラインで切断して得られる厚さ断面、並びに層に並行
して切断して得られる平面断片において、それぞれほぼ
均一に分布していてもよいし、偏向して分布していても
よい。
前の化学剤の分布態様として、中間層の下から3分の1
領域内に総化学剤の50%以上、好ましくは60%以
上、より好ましくは80%以上のものが分布するような
態様を挙げることができる。特に、化学剤が細かい粒度
を有する微粒子状のものである場合には、このような分
布態様を有することにより、販売流通時に表面層からの
粉落ちを防止でき、更に使用時における効果の持続性を
維持することができるという利点がある。
剤の分布態様として、足裏部との接触度が高い踵部、前
足部分及び足指先部により多くの化学剤が含まれるよう
に分布させることもできる。
用に際して中間層に足圧が加えられたり離されたりする
ことに伴って中間層内の空胞が連続的に圧縮されたり膨
張されたりして、中間層の上下に配した表面層又は裏面
層を介して靴内の空気と水蒸気が循環するポンプの機能
をも有する。この循環によって臭気と湿気を含む空気
は、中間層を構成する繊維空隙内に保持される化学剤と
直接接触し、臭気及び水分が化学剤に効率よく吸収さ
れ、臭いが中和されまた乾燥された空気がまた中間層、
裏面層及び表面層を介して靴内に放出される。
または中間層内で細かく破砕されて微粉末状となった化
学剤は中間層の繊維間隙を通って上部域に徐々に押し出
され、表面層の透孔面もしくは表面層上に表出する。こ
れにより、足と接触する最も臭気や湿度の多い表面層面
上で消臭乃至吸湿効果を効率よく発揮するができ、さら
に多数の微粉末が足接触面に表出するため、サラサラ感
をもたらして爽快な履き心地を維持することができる。
中間層に含まれる上記化学剤が裏抜けしないか若しくは
裏抜けしにくく、かつ通気性があるものであれば特に制
限されない。また、使用に際してインソール本体が靴中
底内で滑ったりヨレたりしないように所望の摩擦抵抗を
有するものであれば、なお好ましい。
ン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ス
チレン−ブタジエンゴム等の合成ゴム、天然ゴム等から
調製される合成繊維を素材とする不織布またはフェルト
を挙げることができる。なお、これらの合成繊維は一種
の素材で調製されるものであってもよいし、二種以上の
素材を組み合わせて調製されるものであってもよい。
面層のシートを構成する素材そのものによって担保させ
ることもできるし、また裏面層シートの靴中底接触面に
摩擦抵抗の大きい、例えばエチレン酢酸ビニル共重合
体、スチレン−ブタジエンゴム等の合成ゴム、天然ゴム
等の樹脂を、裏面層の通気性を損なわないように印刷若
しくはコーティングすることによって担保させることも
できる。
ポリプロピレン及びエチレン酢酸ビニル共重合体を素材
として、エアースルー法、ニードルパンチ法、ラテック
スボンド法等を用いて調製される不織布である。
好ましくは1〜3ミリ程度である。
2)及び裏面層(符号3)の各層は、互いに接着されて
本発明のインソールを構成する。接着方法としては、各
層の通気性を妨げず、中間層内の化学剤の移動空間を閉
鎖しない方法であれば特に制限されないが、通常ヒート
シール法、ラテックスバインダーやホットメルト接着剤
などのフィルム不形成接着剤を用いる接着法、ニードル
パンチ法、エンボス接着法等が挙げられる。
する構成及び効果を有するものであればいかなる方法で
製造されてもよい。例えば、中間層を構成する繊維(ス
テープル)に化学剤を適宜混合してウェブを調製して、
更に絡合しくは接着等することによってシート状とな
し、それを別途シート状に調製した表面層と裏面層との
間に絡合若しくは接着することによって一体化する方
法、裏面層の上から中間層を構成する繊維(ステープ
ル)及び化学剤を散布してシート状となし、それに更に
表面層を積層して、各層を一体化する方法等を挙げるこ
とができる。
まま所定の大きさにて履物の中敷の形に打ち抜いて本発
明の履物用インソールとして調製される。
布させる方法としては、特に制限されないが、調製した
積層体を、その裏面層側からバキュームによって吸引す
る方法や振動をかけることによって中間層の下層に移動
させる方法等が挙げられる。また、予め中間層を調製す
る際に、化学剤の混合割合の異なるウェブを用いて積層
若しくは絡合する方法、裏面層上にステープルと化学剤
の配合割合を適宜代えながら散布する方法等が挙げられ
る。
らに香料を配合することもできる。配合場所及び配合の
態様は特に問わず、例えば裏面層、中間層及び/又は表
面層を構成する繊維に練り込む方法、中間層に消臭性な
いし吸湿性を有するゼオライトともに香料を担持させた
粒子又は粉末を保持させる方法、裏面層に液体香料を含
浸担持させる方法等を挙げることができる。
が、好適なものとしては、足の臭いを相殺することので
きる香り、インソールの使用期間(通常約1〜3ヶ月
間)持続し得る持続性の香りを挙げることができる。
部に備えた履物である。
ソールを脱着可能な態様で備えるものであってもよい
し、固定された態様で備えるものであってもよい。
ネスシューズ、パンプス、ブーツ、長靴、スポーツシュ
ーズなど、履物一般を広く挙げることができる。
に詳細に説明するが、本発明は当該実施例等によって何
ら制限されるものではない。
リエチレン製シート(厚さ2mm)を用い、中間層とし
てポリエチレンとポリプロピレンの複合繊維(ステープ
ル)からなる厚さ2mmのマット状シートを用い、裏面
層としてポリエチレン繊維、エチレン酢酸ビニル共重合
体繊維及びポリプロピレンを種々混合して調製した不織
布シート(厚さ1mm)を用いた。また、化学剤とし
て、無定形二酸化ケイ素と無定形酸化亜鉛を成分とし、
これを微細な状態で複分解して混合して調製された微粉
末状のゼオライト(シュークレンズ:ラサ工業株式会社
製)(粒度2〜5μm/m)を用いた。
0〜40重量%のシュークレンズが含まれるように、ポ
リエチレンとポリプロピレンの複合繊維(ステープル)
とシュークレンズとを混合した繊維を、均一の厚さとな
るように散布した。この際、総シュークレンズの50%
以上が中間層の下から1/3領域に分布するように、散
布する繊維に含まれるシュークレンズの配合量を調製し
た。さらにその上に裏面層を配置してドット状熱エンボ
ス法によって一体化し、靴中敷きの形状に打ち抜いて本
発明の各種履物インソールを作成した。
て、JIS K−6549(測定値:1時間単位)に規
定する方法に従って、透湿性を測定した。なお、比較対
照として通気性及び吸湿性のある市販のインソールA及
びBについて同様の試験を行った。インソールAはポリ
プロピレン等から調製される不織布からなる表面層に活
性炭入りSBR(styrene-butadiene rubber)を積層した
構造を有するものであり、またインソールBはアセテー
ト等から調製される不織布からなる表面層に同様に活性
炭入りSBR(styrene-butadiene rubber)を積層した構
造を有するものである。結果を表1に示す。
%)、高湿条件下(湿度75%)のそれぞれに7時間放
置して、同様な方法で吸湿性を比較した。
件下での吸湿率を100%とすると、高湿条件下におい
て120%の吸湿率を示した。
ンモニアに対する本発明のインソール(実施例1)の消
臭効果を、下記の方法に従って調べた。なお、比較対照
として、消臭性のある市販のインソールCについて同様
の試験を行った。
紡からなる布地を表面層とし、それに中密度ラバーから
なる中間層及び高密度ラバーからなる裏面層をそれぞれ
積層してなる三層構造を有するものである。
吉草酸約60μlを含浸させて密封容器内に放置し、そ
の約30分間後に該密封容器内の空気を採取して、常法
に従ってガスクロマトグラフィーによって空気中のイソ
吉草酸濃度を測定した。なお、コントロールとして、イ
ソ吉草酸約60μlをそのまま密封容器内に放置し、そ
の約30分間後同様にして容器空気中のイソ吉草酸濃度
を測定した。
モニア約30μlを含浸させて密封容器内に放置し、そ
の約30分間後に該密封容器内の空気を採取して、常法
に従ってアンモニア用検知器によって空気中のアンモニ
ア濃度を測定した。なお、コントロールとして、アンモ
ニア約30μlをそのまま密封容器内に放置し、その約
30分間後同様にして容器空気中のアンモニア濃度を測
定した。
験物が示す臭気濃度からインソールの消臭率を算出して
示した(表2)。
モニアに対して市販品Aよりもかなり高い優れた消臭効
果を発揮し、イソ吉草酸に対しては市販品Aと同等の優
れた消臭効果を発揮することがわかる。
のモニターによって実際に使用した場合の履き心地(ム
レ感、サラサラ感)を評価した。なお、対照実験とし
て、基材として発泡樹脂を用いて通気性及び透湿性を図
った市販のインソールC(実験例2使用のものと同じ)
をモニターに使用してもらい、その評価を比較した。結
果を表3に示す。
であって、該インソールを構成する各層を部分的に捲っ
て示したものである。
る。
分布状態を示す図である。
間層の断面の一部を拡大した図である。
Claims (6)
- 【請求項1】粉が裏抜けしないか若しくはし難い裏面
層、消臭ないし吸湿作用を有する粉体を足圧とその開放
によって移動可能な状態で保持する弾性多孔質から構成
される中間層、及び多孔質状表面層の三層構造を有する
インソールであって、中間層に保持される粉体が足圧と
その開放による中間層の圧縮・膨張の繰り返しによって
表面層上に押し出されてくる特性を有するパウダー加工
インソール。 - 【請求項2】50重量%以上の粉体が、中間層の下から
1/3領域に保持されていることを特徴とする請求項1
記載のパウダー加工インソール。 - 【請求項3】中間層に保持される粉体が、足圧とその開
放による中間層の圧縮・膨張の繰り返しによって粉砕さ
れる崩壊性の粉体であることを特徴とする請求項1又は
2記載のパウダー加工インソール。 - 【請求項4】消臭・吸湿作用を有する粉体がゼオライト
であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載のパウダー加工インソール。 - 【請求項5】中間層が、ポリエチレン、ポリプロピレン
及びポリエステルからなる群より選択される少なくとも
2種からなる複合繊維の絡合体またはウェブから構成さ
れる弾性多孔質層である請求項1乃至4のいずれかに記
載のパウダー加工インソール。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載されるパ
ウダー加工インソールを備えた履物。
Priority Applications (1)
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JP01287098A JP3208443B2 (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | パウダー加工インソール |
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JP01287098A JP3208443B2 (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | パウダー加工インソール |
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