JPH11205598A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11205598A
JPH11205598A JP10006598A JP659898A JPH11205598A JP H11205598 A JPH11205598 A JP H11205598A JP 10006598 A JP10006598 A JP 10006598A JP 659898 A JP659898 A JP 659898A JP H11205598 A JPH11205598 A JP H11205598A
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JP10006598A
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English (en)
Inventor
Ayumi Kobayashi
あゆみ 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 原稿搬送型の画像読取装置において、原
稿の先端部や後端部の画像濃度が低下するという濃度ム
ラを補正して、原稿の画像を良好に読み取ることが可能
な画像読取装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 原稿を搬送しながら当該原稿の画像を読
取位置で読み取る画像読取手段を備えた画像読取装置に
おいて、基準となる原稿を搬送しながら当該基準となる
原稿の画像を画像読取手段で読み取ったときの画像読み
取りデータに基づいて、原稿の画像の副走査方向におけ
る画像読み取りデータを補正する補正手段を備えるよう
に構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿を搬送しな
がら当該原稿の画像を読み取る原稿搬送型の画像読取装
置に関し、特に原稿の先端部と後端部で発生する読み取
り画像の濃度ムラを補正可能とした画像読取装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿の画像を読み取る画像読取装
置としては、原稿をプラテンガラス上に固定した状態
で、画像読取部を原稿の副走査方向に沿って移動させる
ことにより、原稿の画像を読み取る原稿固定型のもの
と、原稿を一定の速度で搬送しながら、当該原稿の画像
を所定の位置に停止ないし固定配置された画像読取部に
よって読み取る原稿移動型のものとがある。
【0003】これらの画像読取装置のうち、原稿を一定
の速度で搬送しながら読み取る原稿移動型の画像読取装
置は、装置の小型化が可能である等の利点から、主にフ
ァクシミリや複写機等において採用されている。
【0004】上記原稿移動型の画像読取装置としては、
例えば、図14に示すようなものがある。この画像読取
装置は、図15に示すように、通常は原稿100を固定
した状態2^置するプラテンガラス101の一端部側
に、原稿100の画像を走査して読み取るため、原稿1
00を照明して当該原稿100の反射光像を図示しない
画像読取素子へと導く照明ランプ102やミラー103
等からなる画像読み取り部104を停止させた状態で、
プラテンカバーの機能を兼ねた原稿自動搬送装置105
の複数の原稿搬送用のロール対106によって、原稿載
置部107上に載置された複数枚の原稿100を1枚ず
つ分離した状態で搬送し、画像読み取り部104の真上
を通過する原稿100の画像を、図示しないCCD等か
らなる画像読取素子によって読み取るように構成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の原稿移動型の画像読取装置の場合に
は、図14に示すように、原稿100を複数の原稿搬送
用のロール対106によって一定の速度で搬送しなが
ら、当該原稿100の画像を読み取る必要があるため、
原稿100を搬送するための搬送経路と、原稿100の
画像を読み取る読取面101との間には、原稿100が
走行するためのある程度のギャップGが必要となる。こ
のため、原稿100の先端部と後端部においては、複数
の原稿搬送用のロール対106によって、原稿100が
その後端側または先端側にのみに搬送力が作用して搬送
される状態となり、画像読み取り部104を通過する際
の原稿100の姿勢は、図15に示すように、原稿10
0の先端部が右下がりに傾斜した状態、あるいは原稿の
後端部が左下がりに傾斜した状態というように、不安定
になり易い。それに対して、原稿100の中央部分は、
複数の原稿搬送用のロール対106によって、原稿10
0の先端部側と後端部側の両方に搬送力が作用して搬送
され、画像読み取り部104を通過する際の原稿100
の姿勢は、図16に示すように、原稿100がプラテン
ガラス101と略平行な状態となる。その結果、上記原
稿100の画像を照明ランプ102によって照明し、当
該原稿100からの反射光像を複数枚のミラー103を
介して、図示しないCCD等からなる画像読取素子に縮
小した状態で結像させて読み取る際に、原稿100の先
端部や後端部は傾斜した状態で搬送されるため、当該原
稿100の先端部や後端部から反射する反射光像が、適
正な状態で複数枚のミラー103を介して、CCD等か
らなる画像読取素子に導かれず、図17に示すように、原
稿100の先端部や後端部の画像濃度が不本位に低下し
てしまい、原稿100の副走査方向に沿って濃度ムラが
発生するという問題点があった。なお、この濃度ムラ
は、搬送される原稿の紙のコシや、画像読取装置や自動
原稿搬送装置等のマシンの間の差によっても変化する。
【0006】これに対し、原稿の画像を照明する照明ラ
ンプの主走査方向に沿った明るさのムラ等を、補正係数
を変えることによって補正する、所謂シェーデイング補
正と呼ばれる技術は、種々提案されているが、上述した
ように、原稿を搬送しながら読み取る際の、原稿の搬送
方向に沿った副走査方向の濃度ムラを補正する技術は、
本発明者が調査した限りでは未だ提案されておらず、上
述した問題点を解決することができないままである。
【0007】なお、原稿をプラテンガラス上に固定した
状態で、画像読取部を原稿の副走査方向に沿って移動さ
せることにより、原稿の画像を読み取る原稿固定型の画
像読取装置においては、画像読取部の移動方向、つまり
副走査方向に沿った濃度ムラを補正する技術としては、
例えば、特開平5−236272号公報等が既に提案さ
れている。
【0008】しかし、この特開平5−236272号公
報に開示された技術は、あくまで、原稿を固定した状態
で、当該原稿の画像を読み取る原稿固定型の画像読取装
置に関するものであり、原稿固定型の画像読取装置に
は、そのまま適用することができないものであって、上
述した原稿搬送型の画像読取装置が有する問題点を解決
しえないものである。
【0009】また、原稿の副走査方向に沿って濃度ムラ
が発生するという問題点を解決するためには、原稿の画
像の読取位置に対応した位置に、当該原稿をプラテンガ
ラス上に押圧した状態で搬送するロールを設けることも
考えられ、実際に使用されてもいる。しかし、このよう
に、原稿の画像の読取位置に対応した位置に、原稿押圧
用のロールを設けた場合でも、画像読み取り部104を
原稿搬送型の画像読取以外に、原稿固定型の画像読取に
も使用する場合など、画像読み取り部104の停止位置
の誤差等によるずれにより、原稿の画像の読取位置と原
稿押圧用のロールの位置とを互いに一致させることは困
難であり、原稿100の先端部や後端部の画像濃度が不
本位に低下してしまい、原稿100の副走査方向に沿っ
て濃度ムラが発生するのを完全に防止することができな
い虞れがある。
【0010】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、原稿搬送型の画像読取装置において、原稿
の先端部や後端部の画像濃度が低下するという濃度ムラ
を補正して、原稿の画像を良好に読み取ることが可能な
画像読取装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、原稿を搬送しながら当該原稿の画像を読取
位置で読み取る画像読取手段を備えた画像読取装置にお
いて、基準となる原稿を搬送しながら当該基準となる原
稿の画像を画像読取手段で読み取ったときの画像読み取
りデータに基づいて、原稿の画像の副走査方向における
画像読み取りデータを補正する補正手段を備えるように
構成したものである。
【0012】この請求項1に記載の発明においては、画
像読取手段によって基準となる原稿の画像を読み取り、
この基準となる原稿の画像を画像読取手段で読み取った
ときの画像読み取りデータを、原稿の反射光量を補正す
る際に基準となる反射光量補正値とし、この基準となる
原稿の反射光量補正値に基づいて、補正手段によって、
読み取られた原稿の画像の副走査方向における画像読み
取りデータを補正するように構成されているので、特
に、原稿の搬送状態が不安定な原稿の先端部及び後端部
で読み取られた原稿の画像読み取りデータを補正するこ
とができ、原稿の先端部や後端部の画像濃度が低下する
という濃度ムラを補正して、原稿の画像を良好に読み取
ることが可能となる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、原稿を搬
送しながら当該原稿の画像を読取位置で読み取る画像読
取手段を備えた画像読取装置において、前記原稿の副走
査方向先端の余白を画像読取手段で読み取ったときの画
像読み取りデータに基づいて、原稿の画像の副走査方向
における画像読み取りデータを補正する補正手段を備え
るように構成したものである。この請求項2に記載の発
明においては、原稿の副走査方向先端の余白を画像読取
手段で読み取ったときの画像読み取りデータに基づい
て、原稿の画像の副走査方向における画像読み取りデー
タを補正手段によって補正するように構成されているの
で、予め基準となる白色原稿などを容易する必要がな
く、しかも、原稿の副走査方向先端の余白を読み取っ
て、かかる余白の濃度情報に基づいて、直ちに原稿の画
像の副走査方向における画像読み取りデータを補正する
ことができるので、補正のために基準となる白色原稿な
どの濃度データを記憶するメモリ等が必要なく、原稿先
端の余白の濃度データを保持するレジスタ等を用いれば
十分であり、装置の構成を簡略化することができる。ま
た、この発明においては、前記画像読取手段において、
原稿読取り時に、所定ラインの所定位置における所定画
素幅の画素をサンプリングし平均化して求めた反射光量
補正値を、更新する更新手段を備えるように構成するこ
ともできる。
【0014】このように構成した場合には、画像読取手
段において、原稿読み取り時に、所定ラインの所定位置
における所定画素幅の画素をサンプリングし平均化して
求めた反射光量補正値を、更新する更新手段を備えてい
るので、当初の白色基準原稿の画像読み取りデータ以外
にも、通常の原稿の読み取りデータを、基準のデータと
して使用した場合でも、常に基準となる反射光量補正値
を更新しながら補正することができるので、常に原稿の
画像を良好に読み取ることが可能となる。
【0015】さらに、この発明においては、前記の如く
求められた反射光量補正値が有効か否かを判断する判断
手段を備え、反射光量補正値が無効である場合には、反
射光量補正値の更新を禁止する禁止手段を備えるように
構成することもできる。
【0016】このように構成した場合には、求められた
反射光量補正値が有効か否かを判断する判断手段を備
え、反射光量補正値が無効である場合には、反射光量補
正値の更新を禁止する禁止手段を備えているので、反射
光量補正値の更新手段を備えた場合でも、常に良好な画
像読み取りデータを基準となる反射光量補正値として使
用することができ、常に原稿の画像を良好に読み取るこ
とが可能となる。
【0017】また更に、この発明においては、原稿サイ
ズによって副走査方向の長さが違う場合、前記請求項1
の反射光量補正値をあらかじめ原稿サイズ毎に保持する
保持手段を持ち、サイズに応じた反射光量補正値で入力
画像の反射光量値を補正する補正手段を設けるように構
成することもできる。
【0018】このように構成した場合には、サイズの異
なる原稿の画像に対しても、常に適切な画像読み取りデ
ータの補正を施すことができる。
【0019】又、この発明においては、反射光量補正値
を所定ライン毎に保持せずに、1ライン目のみ設定し、
各ライン毎に主走査方向の所定位置における所定画素幅
の画素をサンプリングし平均化して反射光量補正値を求
め、注目ラインで算出された反射光量補正値を、次ライ
ンの反射光量補正値とすることにより、原稿サイズに無
関係に光量補正を行なう補正手段を設けるように構成す
ることもできる。
【0020】このように構成した場合には、各ライン毎
に主走査方向の所定位置における所定画素幅の画素をサ
ンプリングし平均化して反射光量補正値を求め、注目ラ
インで算出された反射光量補正値を、次ラインの反射光
量補正値とすることにより、原稿サイズに無関係に光量
補正を行なう補正手段を設けたので、原稿の所定ライン
毎の反射光量補正値を記憶する記憶手段が不要となり、
その分装置の構成を簡略化することができ、コストダウ
ンが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0022】図2はこの発明の一実施の形態に係る原稿
搬送型の画像読取装置を示すものであり、図3はこの発
明の一実施の形態に係る原稿搬送型の画像読取装置を装
着したデジタル複写機を示すものである。
【0023】図3において、1はデジタル複写機の本体
を示すものであり、このデジタル複写機本体1内の上端
部には、原稿2の画像を読み取る画像読取装置3が配置
されているとともに、画像読取装置3は、原稿2を所定
の位置に載置して原稿2の画像を読み取るための第1の
プラテンガラス4と、第1のプラテンガラス4の一端部
に配置され、原稿2を一定の速度で搬送しながら読み取
るためのスリット状の第2のプラテンガラス5とを備え
ている。また、画像読取装置3は、第1のプラテンガラ
ス4上に載置された原稿2、あるいは第2のプラテンガ
ラス5上を一定の速度で移動する原稿2の画像を読み取
るため、原稿2を照明する照明ランプ6と、この照明ラ
ンプ6によって照明された原稿2の反射光像を反射する
フルレートミラー7と、このフルレートミラー7からの
光像を折り返すように反射する2枚のハーフレートミラ
ー8、9と、これらのハーフレートミラー8、9によっ
て反射された原稿2の光像を画像読み取り素子11上に
縮小した状態で結像する結像レンズ10と、この結像レ
ンズ10によって結像される原稿2の画像を読み取るC
CD等からなるイメージセンサー11からなる露光光学
系12を備えている。上記露光光学系12を構成する部
材のうち、照明ランプ6とフルレートミラー7は、図示
しない第1のキャリッジに取り付けられているととも
に、2枚のハーフレートミラー8、9は、図示しない第
2のキャリッジに取り付けられており、これらの照明ラ
ンプ6及びフルレートミラー7が取り付けられた第1の
キャリッジと、2枚のハーフレートミラー8、9が取り
付けられた第2のキャリッジは、画像露光方式に応じ
て、矢印方向に沿って1:1/2の速度比で移動される
か、又は図2に示す位置に停止されて、原稿2の画像を
露光するようになっている。
【0024】そして、画像読取装置3によって第2のプ
ラテンガラス5上を一定の速度で搬送される原稿2の画
像を読み取る際には、図2に示すように、フルレートミ
ラー7が第2のプラテンガラス5直下の画像読み取り位
置に来るように、露光光学系12全体が所定の位置に停
止した状態で、イメージセンサー11によって原稿2の
画像を読み取るようになっている。また、上記画像読取
装置3によって、第1のプラテンガラス4上に載置され
た原稿2の画像を読み取る際には、照明ランプ6及びフ
ルレートミラー7とハーフレートミラー8、9とが、原
稿2の下面に沿って1:1/2の速度比で移動すること
により、イメージセンサー11によって原稿2の画像を
読み取るようになっている。
【0025】デジタル複写機では、原稿搬送型露光方式
で原稿2の画像を読み取る場合、図2に示すように、後
述する自動原稿搬送装置35によって一定の速度で画像
読み取り位置に搬送される原稿2の画像情報が、画像読
取装置3によって読み取られる。この画像読取装置3に
よって読み取られた原稿2の画像情報は、デジタル複写
機本体1の内部に配置されたイメージアウトプットター
ミナル(以下、IOTという)によって複写用紙上に複
写される。すなわち、画像読取装置3によって読み取ら
れた原稿2の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記
憶され、必要に応じて所定の画像処理が施された後、こ
の画像処理が施された画像情報に応じてROS13(Ra
ster Output Scanner )によって感光体ドラム14上
に画像露光が施され、静電潜像が形成される。この感光
体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像装置15
により現像されてトナー像となった後、このトナー像
は、転写帯電器16によって複写用紙17上に転写され
る。この複写用紙17は、デジタル複写機本体1内の下
部に収容された複数の用紙トレイ18、19、20、2
1から、所定のサイズの用紙が給紙されるとともに、フ
ィードセンサー22、23、24、25によって検知さ
れた後、複数配置された搬送ロール26によって感光体
ドラム14手前のレジストロール27まで一旦搬送さ
れ、このレジストロール27によって感光体ドラム14
上に形成されたトナー像と同期して、感光体ドラム14
の表面へと搬送されるようになっている。
【0026】感光体ドラム14からトナー像が転写され
た複写用紙17は、分離帯電器28によって感光体ドラ
ム14から分離された後、搬送ベルト29によって定着
装置30へと搬送され、定着装置30で熱及び圧力によ
ってトナー像が複写用紙17上に定着されて、装置の外
部に配置された排出トレイ31上に排出され、画像の複
写工程を終了する。
【0027】なお、トナー像の転写工程が終了した感光
体ドラム14の表面は、クリーニング装置32によって
残留トナーや紙粉等が除去されて、次の複写工程に備え
るようになっている。
【0028】また、デジタル複写機で両面複写を行う場
合には、片面に画像が複写された複写用紙17をそのま
ま排出トレイ31に排出せずに、搬送経路を切り換えて
用紙反転経路33へと一旦搬送して、複写用紙17の表
裏を反転した状態で搬送路34を介して、感光体ドラム
14下部の画像形成部へと再度搬送することにより、複
写用紙17の裏面に画像を複写した後に、複写用紙17
を排出トレイ31上に排出するようになっている。
【0029】ところで、デジタル複写機に装着された自
動原稿搬送装置35を備えた画像読取装置3は、図3に
示すように、複写すべき複数枚の原稿2を複写面を上に
した状態(所謂フェイスアップ)でセットする原稿セッ
トトレイ36を備えており、この原稿セットトレイ36
上にセットされた複数枚の原稿2は、ピックアップロー
ル37によって最上位の原稿2から1toNの順序でピ
ックアップされて、フィードロール38及びリタードロ
ール38aへと送られる。なお、上記フィードロール3
8の後端には、原稿2のフィード状態を検知する原稿フ
ィードセンサー39が配置されているが、他にも同じく
小さな三角印で表される原稿検知センサーが所定の位置
に配置されている。そして、上記原稿2は、これらのフ
ィードロール38及びリタードロール38aによって一
枚ずつに裁かれ、略円弧状に形成された上流側搬送経路
40に沿って、途中に設けられたテイクアウェイロール
41を介してプリレジロール42へと搬送され、このプ
リレジロール42で一旦停止される。その後、上記原稿
2は、プリレジロール42によって所定のタイミングで
第2のプラテンガラス5上の画像読み取り位置43へと
一定の速度で搬送される。この第2のプラテンガラス5
上の画像読み取り位置43へと一定の速度で搬送された
原稿2の画像は、第2のプラテンガラス5上を一定の速
度で搬送される間に、図1に示す位置に停止した画像読
取装置3の露光光学系12を介してCCD等からなるイ
メージセンサー11によって読み取られる。
【0030】その後、第2のプラテンガラス5上の画像
読み取り位置43で画像が読み取られた原稿2は、図4
に示すように、略円弧状に形成された下流側搬送経路4
5の前端部45aに沿って、3つのロールが互いに圧接
するアウトロール46により、第1の分岐部分47に配
置された反転ゲート48によって搬送経路が切り換えら
れることにより、下流側搬送経路45の後端部45bに
配置された排出ロール49によって、図2に示すよう
に、原稿セットトレイ36の下部に設けられた原稿排出
トレイ50上に排出される。
【0031】また、自動原稿搬送装置35で原稿2の両
面複写を行う場合には、図3に示すように、片面の画像
が読み取られた原稿2を、排出ロール49によって原稿
排出トレイ50上にそのまま排出せずに、反転ゲート4
8によって搬送経路を切り換えることにより、片面の画
像が読み取られた原稿2を反転ロール51によって、図
1に示すように、反転用搬送経路52を介して原稿排出
トレイ50下部の原稿一時収容部53に一旦収容し、原
稿2の後端が反転ロール51に挟持されている間に、当
該反転ロール51を一旦停止する。次に、上記反転ロー
ル51を逆転することにより、原稿2を表裏反転した状
態で反転ゲート48を介して、両面用搬送経路54を通
って上流側搬送経路40へと再度搬送し、原稿2の裏面
側が第2のプラテンガラス5上の画像読み取り位置43
へと搬送され、露光光学系12を介してイメージセンサ
ー11によって画像が読み取られる。その後、表裏表面
の画像が読み取られた原稿2は、プラテンロール44及
びアウトロール46を介して、反転ゲート48によって
搬送経路が切り換えられることにより、反転ロール51
によって反転用搬送経路52を通って原稿排出トレイ5
0下部の原稿一時収容部53に一旦収容される。そし
て、この原稿一時収容部53に収容された原稿2は、そ
の後端が反転ロール51に挟持されている間に、当該反
転ロール51を逆転することにより、原稿2を表裏反転
した状態で搬送する切替手段を介して、今度はUターン
搬送経路55を通って排出ロール49により原稿排出ト
レイ50上に、原稿2の表面を下にした状態で排出され
る。尚、図1中、56は第1のプラテンガラス4上に載
置された原稿を押圧するスポンジ等の弾性部材を積層し
た表面が白色のシート材からなる原稿押圧部材を示して
いる。
【0032】ところで、この実施の形態に係る原稿搬送
型の画像読取装置では、基準となる原稿を搬送しながら
当該基準となる原稿の画像を画像読取手段で読み取った
ときの画像読み取りデータに基づいて、原稿の画像の副
走査方向における画像読み取りデータを補正する補正手
段を備えるように構成されている。
【0033】すなわち、この実施の形態に係る画像読取
装置3は、メモリに保持した所定ライン毎の反射光量補
正値から入力画像を補正するように構成されている。こ
の画像読取装置3は、図1に示すように、原稿の画像を
読み取りアナログ画像信号を出力する画像読取素子とし
てのCCD61と、このCCD61から出力されるアナ
ログ画像信号を一時保持するサンプルホールド回路62
と、このサンプルホールド回路62に保持されたアナロ
グ画像信号を増幅する増幅器63と、この増幅器63で
増幅されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換
するA/D変換器64と、このA/D変換器64によっ
て変換されたデジタル画像信号をサンプリングして反射
光量値を求める反射光量値算出部65と、この反射光量
値算出部65によって求められた反射光量値が妥当な値
であるかどうかを判定するとともに、当該反射光量値の
更新を行う反射光量補正値判定/更新部66と、この反
射光量補正値判定/更新部66から出力される所定ライ
ン毎の反射光量値を原稿の用紙サイズ別に格納するため
のメモリ67と、このメモリ67に記憶された所定ライ
ン毎の反射光量値に基づいて、前記A/D変換器64に
よって変換されたデジタル信号である入力画像の反射光
量値を補正する反射光量値補正部68と、シェーデイン
グ補正部やフィルター処理を行なうその他の画像処理部
69とを備えている。また、上記各部における機能の設
定は、CPU70からタイミング発生器71及びアドレ
スデータ制御部72を介して行われ、CPU70に基づ
いて各部の動作が制御される。
【0034】以上の構成において、この実施の形態に係
る原稿搬送型の画像読取装置の場合には、次のようにし
て、原稿の先端部や後端部の画像濃度が低下するという
濃度ムラを補正して、原稿の画像を良好に読み取ること
が可能となっている。
【0035】すなわち、この実施の形態に係る原稿搬送
型の画像読取装置では、最初の反射光量補正値を求める
ため、白色基準原稿を用いて当該白色基準原稿からの反
射光量の補正値が求められる。上記白色基準原稿は、図
2に示すように、表面を上側にして原稿載置台36上に
載置され、リタードロール37やテイクアウェイロール
41、プリレジロール42及びアウトロール46によっ
て搬送される間に、台2のプラテンガラス5上の画像読
取位置を通過する時、照明ランプ6や、ミラー7、8、
9、結像レンズ10、画像読取素子11からなる画像読
取部によって、画像が読み取られる。ここで、白色基準
原稿2は、特に限定されるものではないが、白色度の高
い原稿か、あるいは特別に用意された白色に着色された
白色基準原稿が使用される。また、この白色基準原稿2
を用いた反射光量の補正値を求める動作は、例えば、画
像読取装置の出荷時に行われるが、これに限定されるも
のではなく、画像読取装置が出荷された後であっても、
サービスエンジニア等が適宜行ってもよいことは勿論で
ある。
【0036】上記白色基準原稿2を用いて反射光量補正
値を求めるには、まず、ライン方向すなわち副走査方向
に沿った反射光量のサンプリングが行われる。このライ
ン方向のサンプリングは、原稿の先端部と後端部で濃度
ムラが顕著になるので、サンプリング間隔は、図5に示
すように、原稿の先端から後端までをA、B、Cの3つ
のブロックに分け、原稿の先端部に相当するAブロック
ではASLライン間隔、原稿の中間部に相当するBブロッ
クではBSLライン間隔、原稿の後端部に相当するCブロ
ックではCSLライン間隔となるように設定されている。
ここで、原稿の先端部に相当するAブロックと、原稿の
後端部に相当するCブロックは、濃度ムラが顕著になる
ため、サンプリング間隔ASL及びCSLは、例えば、数乃
至数10ライン毎というように狭く設定され、原稿の中
間部に相当するBブロックは、例えば、数10乃至数1
00ライン毎というように広く設定される。
【0037】また、1ラインの画素単位でのサンプリン
グの設定方法は、図6に示すように、主走査方向に沿っ
ていくつかのサンプリングするブロックとしないブロッ
クに分割し、以下の手順でサンプリングラインにおける
反射光量補正値を求める。まず、先頭画素から所定画素
(例えば、200画素)であるASD画素間は、濃度ムラ
が生じやすいため、サンプリングしない。続いて、BSD
画素間をサンプリングして、このBSD画素間の反射光量
値を平均化し、背景部の濃度を求める。また、続くCSD
画素間はサンプリングしない。次に、続くBSD画素間を
サンプリングして、このBSD画素間の反射光量値を平均
化し、当該BSD画素間の平均化した反射光量値と、前の
SD画素間で求めた平均化した反射光量値との平均を求
める。そして、1ラインが終了するまで、CSD画素間を
サンプリングしない操作と、続くBSD画素間をサンプリ
ングして、このBSD画素間の反射光量値を平均化し、当
該BSD画素間の平均化した反射光量値と、前のBSD画素
間で求めた平均化した反射光量値との平均を求める操作
を繰り返す。
【0038】上記の如く白色基準原稿を読み込ませ、所
定ライン毎に反射光量値をサンプリングして平均化する
操作は、CPUの制御に基づいて、反射光量値算出部に
おいて行われる。このように、白色基準原稿を読み込ま
せ、所定ライン毎に反射光量値をサンプリングして平均
化することによって、図7に示すように求められた反射
光量値は、反射光量補正値判定/更新部66を介して、
反射光量補正値としてメモリ67に格納される。なお、
白色基準原稿2の副走査方向における反射光量値は、図
7に示すように、離散的な値であるが、後述するよう
に、反射光量補正値として使用し補正処理を行う場合に
は、離散的な値の間を補間することによって、補正処理
が行われる。
【0039】その際、原稿2のサイズによって副走査方
向の長さが違うため、原稿サイズ毎の反射光量補正値
を、図8に示すように、メモリ67に保持しておき、原
稿サイズに応じて、次に説明するように反射光量補正値
の更新方法に基づいて、反射光量補正値が更新される。
【0040】次に、反射光量補正値の更新方法について
説明する。まず、サンプリングラインの設定は、上述し
た白色基準原稿の求め方と同じである。一方、画素単位
でのサンプリングは、図9に示すように、先頭画素から
A1SD画素間はサンプリングせず、次のB1SD画素間を
サンプリングして平均化する。
【0041】このようにして求めた反射光量値を更新す
るか否かの判定は、反射光量補正値判定/更新部によっ
て行われるが、この反射光量補正値判定/更新部は、求
めた反射光量値を更新するか否かの判定を、閾値によっ
て行い、求めた反射光量値が閾値より小さい場合は、求
められた反射光量値を新しい反射光量補正値として更新
し、求めた反射光量値が閾値より大きい場合は、更新し
ない。
【0042】ここで、上記閾値は、地肌の薄い原稿と地
肌の濃い原稿では、反射光量値が異なるため、図10に
示すように、オフセット値OFFSET(正負)を付加
することによって設定される。原稿の地肌の濃度は、予
測することができないため、原稿の先頭の数ラインの反
射光量値からオフセット値が決定される。その際、図1
0に示すように、入力ライン数をL、原稿の先端部と後
端部での閾値の補正係数を、A1、B1、A2、B2、
オフセット量をOFFSETとしたとき、閾値は、次式
によって決定される。 Aブロック TH =A1×L+B1 Bブロック TH =TH +OFFSET Cブロック TH =A2×L+B2
【0043】そして、上記反射光量補正値判定/更新部
は、上述したように、求めた反射光量値と閾値を比較
し、求めた反射光量値が閾値より小さい場合は、求めら
れた反射光量値を新しい反射光量補正値として更新し、
求めた反射光量値が閾値より大きい場合は、更新しな
い。
【0044】このように、反射光量補正値の更新を行う
のは、白色基準原稿よりも反射光量値が大きい原稿があ
った場合に、その反射光量値が大きい原稿の反射光量値
を、新しい反射光量補正値として使用するためであり、
CCD等の画像読取素子を交換した場合や、画像読取装
置のメンテナンス等を行った結果、当所の白色基準原稿
よりも反射光量値が大きい原稿があった場合に、その反
射光量値を反射光量補正値として使用することにより、
常に良好なデータを反射光量補正値として使用すること
を可能とするものであり、この反射光量補正値の更新
は、必ずしも実施しなくても良い。このようにして更新
された反射光量補正値は、次ページの原稿の画像濃度を
補正する際に適用される。
【0045】次に、入力画像の反射光量値の補正方法に
ついて説明する。ここでは、所定ライン毎の反射光量補
正値をメモリに保持し、前回の画像の反射光量補正値を
次に入力される入力画像の補正に使用する際の入力画像
の反射光量値の補正方法について説明する。なお、前述
したように、白色基準原稿の反射光量補正値を、予めメ
モリに記憶させている場合には、この白色基準原稿の反
射光量補正値を、入力される原稿の反射光量値の補正に
使用しても勿論よく、この場合には、白色基準原稿の反
射光量補正値を最初のみ使用し、次からは、上述したよ
うに、前回の画像の反射光量補正値を次に入力される入
力画像の補正に使用しても良く、この場合には、前述し
たような反射光量補正値の更新を行いながら、原稿から
入力される反射光量値を次の原稿の反射光量補正値とし
て使用しても良い。
【0046】ところで、地肌が淡い原稿の場合には、反
射光量値は大きくなり、地肌が濃い原稿の場合には、反
射光量値は小さくなる。従って、入力画像の反射光量値
を0補正する時に、前回の値をそのまま使用できないた
め、前述した閾値を決定したのと同様に、先頭数ライン
からオフセット値(正負)を決め、図11に示すよう
に、前回の値に付加する。
【0047】そして、入力画像の補正後の反射光量値V
OUT は、図12に示すように、入力画像の反射光量値を
IN、オフセット値を付加した反射光量値の最大値V
MAX 、注目ラインの反射光量補正値VX とすると、次式
によって求められる。 VOUT =VIN+(VMAX −VX ) ただし、反射光量補正値の検出部と入力画像の補正部の
間にページメモリがある場合には、オフセット値の付加
は不要となり、同じページで反射光量値の補正を行うこ
とができる。
【0048】このように、上記実施の形態では、照明ラ
ンプ6やミラー7〜9、あるいはCCD等の画像読取素
子11からなる画像読取手段によって基準となる白色基
準原稿2の画像を読み取り、この基準となる原稿2の画
像を画像読取手段で読み取ったときの画像読み取りデー
タを、原稿の反射光量を補正する際に基準となる反射光
量補正値とし、この基準となる原稿の反射光量補正値に
基づいて、反射光量値補正部68によって、読み取られ
た原稿の画像の副走査方向における画像読み取りデータ
を補正するように構成されているので、特に、原稿2の
搬送状態が不安定な原稿の先端部及び後端部で読み取ら
れた原稿の画像読み取りデータを補正することができ、
原稿2の先端部や後端部の画像濃度が低下するという副
走査方向の濃度ムラをリアルタイムで補正して、原稿2
の画像を良好に読み取ることが可能となる。また、補正
値を更新する機能をも備えているため、紙のコシが異な
る場合や機種の間の差がある場合でも、濃度ムラを補正
することができる。
【0049】また、上記実施の形態では、前記画像読取
手段において、原稿読取り時に、所定ラインの所定位置
における所定画素幅の画素をサンプリングし平均化して
求めた反射光量補正値を、更新する反射光量補正値判定
/更新部66を備えているので、当初の白色基準原稿の
画像読み取りデータ以外にも、通常の原稿の読み取りデ
ータを、基準のデータとして使用した場合でも、常に基
準となる反射光量補正値を更新しながら補正することが
できるので、常に原稿の画像を良好に読み取ることが可
能となる。
【0050】さらに、上記実施の形態では、求められた
反射光量補正値が有効か否かを判断する判断手段として
の反射光量補正値判定/更新部66を備え、反射光量補
正値が無効である場合には、反射光量補正値の更新を禁
止する禁止手段をも兼ねる反射光量補正値判定/更新部
66を備えているので、反射光量補正値の更新を行う反
射光量補正値判定/更新部66を備えた場合でも、常に
良好な画像読み取りデータを基準となる反射光量補正値
として使用することができ、常に原稿の画像を良好に読
み取ることが可能となる。
【0051】また更に、上記実施の形態では、原稿サイ
ズによって副走査方向の長さが違う場合、前記請求項1
の反射光量補正値をあらかじめ原稿サイズ毎に保持する
メモリ67を持ち、サイズに応じた反射光量補正値で入
力画像の反射光量値を補正する反射光量値補正部を備え
ているので、サイズの異なる原稿の画像に対しても、常
に適切な画像読み取りデータの補正を施すことができ
る。
【0052】実施の形態2 図13はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前
記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態2では、前ラインで求めた反射
光量補正値から入力画像を補正するように構成されてお
り、前述した実施の形態と異なり、数ラインの反射光量
値のデータを記憶するメモリが不要となるように構成さ
れている。さらに説明すると、この実施の形態2では、
反射光量補正値を所定ライン毎に保持せずに、1ライン
目のみ設定し、各ライン毎に主走査方向の所定位置にお
ける所定画素幅の画素をサンプリングし平均化して反射
光量補正値を求め、注目ラインで算出された反射光量補
正値を、次ラインの反射光量補正値とすることにより、
原稿サイズに無関係に光量補正を行なう補正手段を設け
るように構成されている。
【0053】すなわち、この実施の形態2に係る原稿搬
送型の画像読取装置では、図13に示すように、前記メ
モリに保持した所定ライン毎の反射光量補正値から入力
画像を補正する先の実施の形態に比べて、メモリが不要
なこと以外は前記実施の形態と同様の構成である。そし
て、この実施の形態2では、メモリの代わりに1ライン
分の反射光量補正値を、CPU70からの指令によりア
ドレスデータ制御部を介して一時保持するレジスタ80
を備えている。
【0054】この実施の形態2に係る原稿搬送型の画像
読取装置では、図5乃至図7に示すように、ライン毎に
主走査方向の所定位置における所定画素幅から反射光量
補正値を、前記反射光量補正値の更新方法と同様の方法
の方法を用いて求める。注目するラインから算出された
反射光量補正値は、次ラインで適用する。
【0055】入力画像の反射光量値の補正方法は、1ラ
イン目のみ反射光量補正値を、CPU70等の制御によ
って設定し、次からは、レジスタ80に記憶された反射
光量補正値を使用し、前ラインの反射光量補正値を入力
画像の補正に使う時の、入力画像の補正後の反射光量値
OUT は、前ラインで求めた反射光量補正値をVX 、先
頭数ラインから予想される反射光量値の最大値VMAX
入力画像の反射光量値をVINとすると、次式によって求
められる。 VOUT =VIN+(VMAX −VX ) ただし、反射光量補正値の検出部と入力画像の補正部の
間にページメモリがある場合には、反射光量の最大値
(VMAX )がわかるので、予想値でなく実測値を用いて
補正処理を行うことができる。
【0056】このように、上記実施の形態2では、各ラ
イン毎に主走査方向の所定位置における所定画素幅の画
素をサンプリングし平均化して反射光量補正値を求め、
注目ラインで算出された反射光量補正値を、レジスタ8
0に一時記憶して、次ラインの反射光量補正値とするこ
とにより、原稿サイズに無関係に光量補正を行なう補正
手段を設けたので、原稿の所定ライン毎の反射光量補正
値を記憶するメモリが不要となり、その分装置の構成を
簡略化することができ、コストダウンが可能となる。
【0057】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
と同一であるので、その説明を省略する。
【0058】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、原稿
搬送型の画像読取装置において、原稿の先端部や後端部
の画像濃度が低下するという濃度ムラを補正して、原稿
の画像を良好に読み取ることが可能な画像読取装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像読取装置の一実施
の形態を示す画像処理回路のブロック図である。
【図2】 図2はこの発明に係る画像読取装置の一実施
の形態を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る画像読取装置を適用し
たデジタル複写機の一実施の形態を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の一実施の形態に係る画像読
取装置の要部を示す構成図である。
【図5】 図5は原稿の画像のサンプリング処理を示す
説明図である。
【図6】 図6は原稿の画像のサンプリング処理を示す
説明図である。
【図7】 図7は原稿の画像のサンプリング処理を示す
説明図である。
【図8】 図8はメモリに格納されたデータを示す説明
図である。
【図9】 図9は原稿の画像のサンプリング処理を示す
説明図である。
【図10】 図10は原稿の画像の濃度補正処理を示す
説明図である。
【図11】 図11は原稿の画像の濃度補正処理を示す
説明図である。
【図12】 図12は原稿の画像の濃度補正処理を示す
説明図である。
【図13】 図13はこの発明に係る画像読取装置の実
施の形態2を示す画像処理回路のブロック図である。
【図14】 図14は従来の画像読取装置を示す構成図
である。
【図15】 図15は従来の画像読取装置の原稿の読取
状態を示す説明図である。
【図16】 図16は従来の画像読取装置の原稿の読取
状態を示す説明図である。
【図17】 図17は副走査方向における反射光量値を
示すグラフである。
【符号の説明】
61:CCD、62:サンプルホールド回路、63:増
幅器、64:A/D変換器、65:反射光量値算出部、
66:反射光量補正値判定/更新部、67:メモリ、6
8:反射光量値補正部、69:画像処理部、70:CP
U。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送しながら当該原稿の画像を読
    取位置で読み取る画像読取手段を備えた画像読取装置に
    おいて、基準となる原稿を搬送しながら当該基準となる
    原稿の画像を画像読取手段で読み取ったときの画像読み
    取りデータに基づいて、原稿の画像の副走査方向におけ
    る画像読み取りデータを補正する補正手段を備えたこと
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿を搬送しながら当該原稿の画像を読
    取位置で読み取る画像読取手段を備えた画像読取装置に
    おいて、前記原稿の副走査方向先端の余白を画像読取手
    段で読み取ったときの画像読み取りデータに基づいて、
    原稿の画像の副走査方向における画像読み取りデータを
    補正する補正手段を備えたことを特徴とする画像読取装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134929A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010272962A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Murata Machinery Ltd 画像読取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134929A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
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