JPH11205103A - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

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JPH11205103A
JPH11205103A JP10005591A JP559198A JPH11205103A JP H11205103 A JPH11205103 A JP H11205103A JP 10005591 A JP10005591 A JP 10005591A JP 559198 A JP559198 A JP 559198A JP H11205103 A JPH11205103 A JP H11205103A
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JP
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inverter
logic
circuit
switching element
delay
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JP10005591A
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Inventor
Katsuhiro Seta
田 克 弘 瀬
Masayuki Koizumi
泉 正 幸 小
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルサイズを小さくでき、貫通電流も流れな
い遅延回路の提供。 【解決手段】 本発明の遅延回路は、入力インバータ1
と、遅延生成用インバータ部2と、波形整形用インバー
タ部3と、第1のスイッチ回路4と、第2のスイッチ回
路5とを備える。第1のスイッチ回路4は、第1の電源
端子Vccと波形整形用インバータ部3との間に接続さ
れ、入力インバータ1の入力信号の論理に応じて、第1
の電源端子Vccと波形整形用インバータ部3との間の接
続を切り換え制御する。また、第2のスイッチ回路5
は、接地端子VEEと波形整形用インバータ部3との間に
接続され、入力インバータ1の入力信号の論理に応じ
て、接地端子VEEと波形整形用インバータ部3との間の
接続を切り換え制御する。第1および第2のスイッチ回
路4,5のいずれか一方のみがオンするため、波形整形
用インバータ部3内を電流が貫通しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号を遅延さ
せる遅延回路に関し、特に、ASIC等の半導体集積回路に
おいて、トランジスタのゲート長やゲート幅を変えて信
号波形をなまらせて遅延させる回路を対象とする。
【0002】
【従来の技術】論理LSIを設計する際、機能記述に基
づいて、論理合成、最適化、P&Rというトップダウン
設計を行うことが多い。論理合成により生成されるネッ
トの中で、実際にタイミングがクリティカルになるパス
は全体のパスのうちほんの一部に限られ、それ以外の大
部分のパスはタイミング的には十分に余裕がある。
【0003】一方、最近では、プロセス技術の進歩によ
り、半導体素子の動作速度が全般に速くなってきた。半
導体素子の動作速度が速くなりすぎると、ホールドタイ
ムを満たす前に信号が変化する、いわゆるホールド違反
が起こるおそれが高くなる。このため、最適化処理を行
う際は、ホールド違反の生じるパスに遅延素子を挿入し
てホールド違反を回避する措置が取られる。このような
タイミング調整用の遅延素子は、論理ネット全体で相当
数必要となる。
【0004】遅延素子は、例えば複数のインバータを直
列接続して構成される。ところが、このような構成にす
ると、遅延時間が長いほどインバータの数を増やさなけ
ればならず、セルサイズが大きくなってしまう。さら
に、ゲート数が増えることで消費電力も増える。このた
め、駆動力の弱いゲート(例えば、インバータ)を用い
て少ない遅延素子で所望の遅延時間を得る構成例が提案
されている。駆動力の弱いゲートの出力波形はなまるた
め、結果として、入力信号を遅延することができる。
【0005】ところが、波形のなまった信号を他の論理
素子、例えばインバータに入力すると、インバータを構
成するNMOSトランジスタとPMOSトランジスタがともにオ
ンする時間が長く、多くの貫通電流が流れてしまう。こ
のため、駆動力の弱いゲートを用いて遅延素子を構成し
た場合には、遅延素子の出力段に波形整形用のインバー
タを接続するのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10は波形整形用の
インバータを備えた従来の遅延回路の回路図である。図
10の遅延回路は、半導体基板上に形成されるもので、
その前段および後段には、インバータやNANDゲート等の
論理回路が接続される。図10の遅延回路は、入力イン
バータ1と、遅延生成用インバータ部2′と、波形整形
用インバータ部3とを備える。入力インバータ1と波形
整形用インバータ部3は、通常のゲート長およびゲート
幅のトランジスタにより形成されるのに対し、遅延生成
用インバータ部2′は、ゲート長が長くてゲート幅の短
いトランジスタにより形成される。トランジスタのゲー
ト長を長くして、ゲート幅を短くすると、トランジスタ
の駆動力が弱くなるため、出力波形がなまって信号が遅
延する。ただし、出力波形がなまったままだと、後段の
回路に悪影響を及ぼすため、波形整形用インバータ部3
を設けて、出力波形の立ち上がり・立ち下がりを急峻に
している。
【0007】しかしながら、波形整形用インバータ部3
には、波形のなまった信号が入力されるため、論理が変
化するときに、波形整形用インバータ部3内のPMOSトラ
ンジスタとNMOSトランジスタがともにオンして貫通電流
が流れてしまう。このため、ある程度以上波形をなまら
せることは不可能であり、大きな遅延時間を得たい場合
には、複数のインバータを縦続接続して遅延生成用イン
バータ部を構成する必要がある。このため、ゲート長が
長くてゲート幅の短いトランジスタを用いても、必ずし
もセルサイズを削減できなかった。
【0008】本発明の目的は、このような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的は、セルサイズを小さ
くでき、貫通電流も流れないような遅延回路を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、所定の論理演算を行う論理
回路部から出力された信号を所定時間遅延させる遅延回
路部と、前記遅延回路部から出力された信号の波形整形
を行う波形整形回路部と、を備えた遅延回路において、
前記論理回路部の入力信号の論理に応じてオン・オフす
る第1および第2のスイッチ回路部を備え、前記波形整
形回路部は、前記遅延回路部の出力論理に応じてオン・
オフする、相異なる導電型の第1および第2のスイッチ
ング素子を含んで構成され、前記第1のスイッチング素
子と前記第1のスイッチ回路部とは、第1の電源端子と
前記波形整形回路部の出力端子との間に任意の態様で直
列接続され、前記第2のスイッチング素子と前記第2の
スイッチ回路部とは、第2の電源端子と前記出力端子と
の間に任意の態様で直列接続される。
【0010】請求項1の発明を、例えば、図1に対応づ
けて説明すると、「論理回路部」は入力インバータ1
に、「遅延回路部」は遅延生成用インバータ部2に、
「波形整形回路部」は波形整形インバータ部3に、「第
1のスイッチ回路部」は第1のスイッチ回路4に、「第
2のスイッチ回路部」は第2のスイッチ回路5に、「第
1のスイッチング素子」はトランジスタQ5に、「第2
のスイッチング素子」はトランジスタQ6に、それぞれ
対応する。
【0011】請求項2の発明は、所定の論理演算を行う
論理回路部から出力された信号を所定時間遅延させる遅
延回路部と、前記遅延回路部から出力された信号の波形
整形を行う波形整形回路部と、を備えた遅延回路におい
て、前記論理回路部の入力信号の論理に応じてオン・オ
フする第1および第2のスイッチ回路部と、前記論理回
路部の出力信号の論理に応じてオン・オフする第3およ
び第4のスイッチ回路部と、を備え、前記波形整形回路
部は、前記遅延回路部の出力信号を反転出力する第1の
インバータと、前記第1のインバータの出力信号を反転
出力する第2のインバータとを有し、前記第1のインバ
ータは、相異なる導電型の第1および第2のスイッチン
グ素子を含んで構成され、前記第2のインバータは、相
異なる導電型の第3および第4のスイッチング素子を含
んで構成され、前記第1のスイッチング素子と前記第1
のスイッチ回路部とは、第1の電源端子と前第1のイン
バータの出力端子との間に任意の態様で直列接続され、
前記第2のスイッチング素子と前記第2のスイッチ回路
部とは、第2の電源端子と前記第1のインバータの出力
端子との間に任意の態様で直列接続され、前記第3のス
イッチング素子と前記第3のスイッチ回路部とは、前記
第1の電源端子と前第2のインバータの出力端子との間
に任意の態様で直列接続され、前記第4のスイッチング
素子と前記第4のスイッチ回路部とは、前記第2の電源
端子と前記第2のインバータの出力端子との間に任意の
態様で直列接続される。
【0012】請求項2の発明を、例えば、図6に対応づ
けて説明すると、「論理回路部」は入力インバータ1
に、「遅延回路部」は遅延生成用インバータ部2に、
「波形整形回路部」は波形整形インバータ部3に、「第
1のスイッチ回路部」は第1のスイッチ回路4に、「第
2のスイッチ回路部」は第2のスイッチ回路5に、「第
3のスイッチ回路部」は第3のスイッチ回路6に、「第
4のスイッチ回路部」は第4のスイッチ回路7に、「第
1のスイッチング素子」はトランジスタQ5に、「第2
のスイッチング素子」はトランジスタQ6に、「第3の
スイッチング素子」はトランジスタQ9に、「第4のス
イッチング素子」はトランジスタQ10に、それぞれ対応
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遅延回路につ
いて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0014】〔第1の実施形態〕図1は本発明に係る遅
延回路の第1の実施形態の回路図である。図1の遅延回
路は、半導体基板上に形成されるものであり、図10と
共通する構成部分には同一符号を付している。図1の遅
延回路は、入力インバータ1と、遅延生成用インバータ
部2と、波形整形用インバータ部3と、第1のスイッチ
回路4と、第2のスイッチ回路5とを備える。
【0015】入力インバータ1は、PMOSトランジスタQ
1とNMOSトランジスタQ2とで構成され、外部から入力
された信号INを反転出力する。遅延生成用インバータ
2は、PMOSトランジスタQ3とNMOSトランジスタQ4と
で構成され、波形整形用インバータ部3は、PMOSトラン
ジスタQ5とNMOSトランジスタQ6とで構成される。波
形整形用インバータ部3は、遅延生成用インバータ部2
の出力波形を整形して、最終的な遅延信号を出力する。
【0016】入力インバータ1と波形整形用インバータ
部3内のトランジスタQ1,Q2,Q5,Q6は通常の
サイズで形成されるのに対し、遅延生成用インバータ部
22内のトランジスタQ3,Q4は、通常のサイズより
もゲート長が長く、かつ、ゲート幅が短くされている。
このように、ゲート長を長くしてゲート幅を短くすると
出力信号の波形がなまるため、インバータ一段だけで十
分に信号を遅延させることができる。なお、遅延時間を
より長くしたい場合には、波形整形用インバータ部3内
に複数のインバータを設けてもよい。
【0017】一方、第1のスイッチ回路4は、第1の電
源端子Vccと波形整形用インバータ部3との間に接続さ
れ、入力インバータ1の入力信号の論理に応じて、第1
の電源端子Vccと波形整形用インバータ部3との間の接
続を切り換え制御する。また、第2のスイッチ回路5
は、第2の電源端子(接地端子)VEEと波形整形用イン
バータ部3との間に接続され、入力インバータ1の入力
信号の論理に応じて、第2の電源端子VEEと波形整形用
インバータ部3との間の接続を切り換え制御する。
【0018】図1では、第1のスイッチ回路4をPMOSト
ランジスタQ7で構成し、第2のスイッチ回路5をNMOS
トランジスタQ8で構成した例を示している。トランジ
スタQ7のゲート端子は入力インバータ1の入力端子
に、そのソース端子は第1の電源端子Vccに、そのドレ
イン端子は波形整形用インバータ部3内のトランジスタ
Q5のソース端子に接続されている。また、トランジス
タQ8のゲート端子は入力インバータ1の入力端子に、
そのソース端子は第2の電源端子VEEに、そのドレイン
端子は波形整形用インバータ部3内のトランジスタQ6
のソース端子に接続されている。
【0019】図2は図1の遅延回路の動作タイミング図
であり、この図に基づいて図1の遅延回路の動作を説明
する。図2に示す時刻T1において、入力信号INがロ
ーレベルからハイレベルに変化すると、入力インバータ
1内のトランジスタQ2がオンしてトランジスタQ1が
オフし、入力インバータ1の出力(図1のa点)はロー
レベルになる。
【0020】遅延生成用インバータ部2は、入力インバ
ータ1の出力信号の波形をなまらせて反転出力する。し
たがって、遅延生成用インバータ部2の出力(図1のb
点)は緩やかにハイレベルになる。緩やかにハイレベル
になると、波形整形用インバータ部3内の両トランジス
タQ5,Q6が同時にオンしてしまう。
【0021】ところが、時刻T1の時点で、第1のスイ
ッチ回路4内のトランジスタQ7はオフするため、波形
整形用インバータ部3内の両トランジスタQ5,Q6を
電流が貫通するおそれはなくなる。
【0022】次に、図2の時刻T2において、入力信号
INがハイレベルからローレベルに変化すると、入力イ
ンバータ1の出力はローレベルに変化し、遅延生成用イ
ンバータ部2の出力は緩やかにローレベルになる。この
ため、波形整形用インバータ部3内の両トランジスタQ
5,Q6が同時にオンするが、時刻T2の時点で、第2
のスイッチ回路5内のトランジスタQ8はオフするた
め、トランジスタQ5,Q6を電流が貫通するおそれが
なくなる。
【0023】このように、本実施形態では、遅延生成用
インバータ部2の出力にかかわらず、第1および第2の
スイッチ回路4,5のいずれか一方のみをオンさせるよ
うにしたため、波形整形用インバータ部3内を電流が貫
通するおそれはなくなる。このため、遅延生成用インバ
ータ部2で信号波形をなまらせる度合いに制限がなくな
り、従来よりも大きく信号波形をなまらせることができ
る。したがって、インバータ一段で十分な遅延時間を得
ることができ、遅延生成用インバータ部2内のインバー
タの接続段数を少なくできるため、セルサイズを削減で
きる。
【0024】なお、図1に示す第1のスイッチ回路4内
のPMOSトランジスタQ7と波形整形用インバータ部3内
のPMOSトランジスタQ5との接続関係を逆にしてもよ
い。同様に、第2のスイッチ回路5内のNMOSトランジス
タQ8と波形整形用インバータ部3内のNMOSトランジス
タQ6との接続関係を逆にしてもよい。
【0025】すなわち、図1の変形例として、図3〜図
5のような回路が考えられる。図1と比べて、図3の回
路は、第1のスイッチ回路4とトランジスタQ5との接
続順序を逆にし、図4の回路は、さらに第2のスイッチ
回路5とトランジスタQ6の接続順序も逆にしている。
また、図5の回路は、図1と比べて、第2のスイッチ回
路5とトランジスタQ6の接続順序を逆にしている。
【0026】図1を含めてこれら合計4種類の回路はい
ずれも、入力インバータ1の入力信号の論理に応じて、
第1および第2のスイッチ回路4,5のいずれか一方の
みがオンするように制御するため、波形整形用インバー
タ部3内を電流が貫通しなくなる。
【0027】〔第2の実施形態〕第2の実施形態は、波
形整形用インバータ部をインバータ二段で構成したもの
である。
【0028】図6は遅延回路の第2の実施形態における
回路図である。図6の遅延回路は、入力インバータ1
と、遅延生成用インバータ部2と、波形整形用インバー
タ部3aと、第1〜第4のスイッチ回路4〜7とを備え
る。
【0029】波形整形用インバータ部3aは、PMOSトラ
ンジスタQ5およびNMOSトランジスタQ6からなるイン
バータと、PMOSトランジスタQ9およびNMOSトランジス
タQ10からなるインバータとを縦続接続した構成になっ
ている。
【0030】第1および第3のスイッチ回路4,6はそ
れぞれPMOSトランジスタQ7,Q11で構成され、第2お
よび第4のスイッチ回路5,7はそれぞれNMOSトランジ
スタQ8,Q12で構成される。このうち、トランジスタ
Q7,Q8の接続関係は図1と同じである。トランジス
タQ11のゲート端子は入力インバータ1の出力端子に、
そのソース端子は第1の電源端子Vccに、そのドレイン
端子はトランジスタQ9に、それぞれ接続されている。
また、トランジスタQ12のゲート端子は入力インバータ
1の出力端子に、そのソース端子は第2の電源端子(接
地端子)VEEに、そのドレイン端子はトランジスタQ10
に、それぞれ接続されている。
【0031】第2の実施形態では、波形整形用インバー
タ部3a内に2つのインバータを設け、各インバータに
スイッチ回路をそれぞれ接続して貫通電流が流れないよ
うにしたため、第1の実施形態と同様に、遅延生成用イ
ンバータ部2内で出力波形を大きくなまらせることがで
き、遅延生成用インバータ部2のインバータ接続段数を
削減できる結果、セルサイズを削減できる。
【0032】〔第3の実施形態〕第3の実施形態は、入
力インバータ1の代わりにNANDゲートを接続したもので
ある。
【0033】図7は遅延回路の第3の実施形態の回路図
である。図7の遅延回路は、入力インバータ1の代わり
にNANDゲートG1を有する。また、第1および第2のス
イッチ回路4a,5aの構成が図1と異なる。
【0034】第1のスイッチ回路4aは、NANDゲートG
1の入力端子それぞれに対応して複数のPMOSトランジス
タQ13,Q14を有する。また、第2のスイッチ回路5
は、NANDゲートG1の入力端子それぞれに対応して複数
のNMOSトランジスタQ15,Q16を有する。
【0035】第1のスイッチ回路4内の各トランジスタ
Q13,Q14のゲート端子はNANDゲートG1の対応する入
力端子に接続され、各ソース端子はいずれも第1の電源
端子Vccに接続され、各ドレイン端子はいずれも波形整
形インバータ部3a内のトランジスタQ5のソース端子
に接続されている。
【0036】また、第2のスイッチ回路5内の各トラン
ジスタQ15,Q16は直列接続され、その一端は波形整形
インバータ部3a内のトランジスタQ6のソース端子
に、他端は接地されている。
【0037】図8は図7の各部における動作タイミング
図である。同図に示すように、NANDゲートG1の入力信
号IN1,IN2の論理に応じて、トランジスタQ5の
ソース電圧(図7のd点)、またはトランジスタQ6の
ソース電圧(図7のe点)のいずれか一方がフローティ
ング状態になり、他方は第1または第2の電源電圧Vc
c,VEEと略等しくなる。このため、波形整形インバー
タ部3a内を貫通する電流が存在しなくなり、第1およ
び第2の実施形態と同様に、遅延生成用インバータ部2
内で出力波形を大きくなまらせることができることか
ら、セルサイズを削減できる。
【0038】〔第4の実施形態〕第4の実施形態は第3
の実施形態の変形例であり、NANDゲートの代わりに、NO
RゲートG2を接続したものである。
【0039】図9は遅延回路の第4の実施形態の回路図
である。図9の遅延回路は、図7のNANDゲートG1の代
わりにNORゲートG2を接続し、2つのPMOSトランジス
タQ13,Q14を直列接続して第1のスイッチ回路4bを
構成し、2つのNMOSトランジスタQ15,Q16を直列接続
して第2のスイッチ回路5bを構成した以外は、図7と
同じように構成される。
【0040】図9の場合も、NORゲートG2の入力端子
の論理に応じて、トランジスタQ5,Q6のソース電圧
(図9のd点、e点)のいずれか一方が必ずフローティ
ング状態になり、他方は第1または第2の電源電圧Vc
c,VEEと略等しくなる。このため、第3の実施形態と
同様の効果が得られる。
【0041】上述した第3および第4の実施形態では、
2入力のNANDゲートG1またはNORゲートG2を用いる
例を説明したが、入力端子の数は3本以上であってもよ
い。その場合、第1および第2のスイッチ回路4,5内
に、各入力端子に対応して、PMOSトランジスタまたはNM
OSトランジスタを設ける必要がある。
【0042】また、第2〜第4の実施形態では、2つの
インバータを縦続接続して波形整形用インバータ部3を
構成する例を説明したが、3つ以上のインバータを縦続
接続してもよい。この場合、縦続接続されたインバータ
のうち、最もなまった波形を受けることになる遅延生成
用インバータに直接つながるインバータの少なくとも一
つに、貫通電流を防止するためのPMOSトランジスタとNM
OSトランジスタとを設ければよい。
【0043】上述した各実施形態では、半導体基板上に
形成される遅延回路について説明したが、本発明は、プ
リント基板などに実装される遅延回路についても適用可
能である。また、MOSトランジスタで回路を構成する代
わりに、バイポーラトランジスタで回路を構成してもよ
い。あるいは、Bi-CMOS構成にしてもよい。
【0044】上述した各実施形態では、第2の電源電圧
VEEを接地電圧(0V)とする例を説明したが、第2の
電源電圧VEEは接地以外の電圧であってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、遅延回路部の出力波形を整形する波形整形回路部
と第1の電源端子との間に第1のスイッチ回路部を接続
するとともに、波形整形回路部と第2の電源端子との間
に第2のスイッチ回路部を接続し、第1および第2のス
イッチ回路部が同時にオンしないようにしたため、波形
整形回路部内を電流が貫通するおそれがなくなる。した
がって、遅延回路部内で十分に信号をなまらせることが
でき、インバータの接続段数を減らせる結果、セルサイ
ズを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遅延回路の第1の実施形態の回路
図。
【図2】図1の遅延回路の動作タイミング図。
【図3】図1の変形例を示す回路図。
【図4】図1の他の変形例を示す回路図。
【図5】図1の他の変形例を示す回路図。
【図6】遅延回路の第2の実施形態の回路図。
【図7】遅延回路の第3の実施形態の回路図。
【図8】図7の各部における動作タイミング図。
【図9】遅延回路の第4の実施形態の回路図。
【図10】波形整形用のインバータを備えた従来の遅延
回路の回路図。
【符号の説明】
1 入力インバータ 2 遅延生成用インバータ部 3 波形整形用インバータ部 4 第1のスイッチ回路 5 第2のスイッチ回路 6 第3のスイッチ回路 7 第4のスイッチ回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の論理演算を行う論理回路部から出力
    された信号を所定時間遅延させる遅延回路部と、 前記遅延回路部から出力された信号の波形整形を行う波
    形整形回路部と、を備えた遅延回路において、 前記論理回路部の入力信号の論理に応じてオン・オフす
    る第1および第2のスイッチ回路部を備え、 前記波形整形回路部は、前記遅延回路部の出力論理に応
    じてオン・オフする、相異なる導電型の第1および第2
    のスイッチング素子を含んで構成され、 前記第1のスイッチング素子と前記第1のスイッチ回路
    部とは、第1の電源端子と前記波形整形回路部の出力端
    子との間に任意の態様で直列接続され、 前記第2のスイッチング素子と前記第2のスイッチ回路
    部とは、第2の電源端子と前記出力端子との間に任意の
    態様で直列接続されることを特徴とする遅延回路。
  2. 【請求項2】所定の論理演算を行う論理回路部から出力
    された信号を所定時間遅延させる遅延回路部と、 前記遅延回路部から出力された信号の波形整形を行う波
    形整形回路部と、を備えた遅延回路において、 前記論理回路部の入力信号の論理に応じてオン・オフす
    る第1および第2のスイッチ回路部と、 前記論理回路部の出力信号の論理に応じてオン・オフす
    る第3および第4のスイッチ回路部と、を備え、 前記波形整形回路部は、前記遅延回路部の出力信号を反
    転出力する第1のインバータと、前記第1のインバータ
    の出力信号を反転出力する第2のインバータとを有し、 前記第1のインバータは、相異なる導電型の第1および
    第2のスイッチング素子を含んで構成され、 前記第2のインバータは、相異なる導電型の第3および
    第4のスイッチング素子を含んで構成され、 前記第1のスイッチング素子と前記第1のスイッチ回路
    部とは、第1の電源端子と前第1のインバータの出力端
    子との間に任意の態様で直列接続され、 前記第2のスイッチング素子と前記第2のスイッチ回路
    部とは、第2の電源端子と前記第1のインバータの出力
    端子との間に任意の態様で直列接続され、 前記第3のスイッチング素子と前記第3のスイッチ回路
    部とは、前記第1の電源端子と前第2のインバータの出
    力端子との間に任意の態様で直列接続され、 前記第4のスイッチング素子と前記第4のスイッチ回路
    部とは、前記第2の電源端子と前記第2のインバータの
    出力端子との間に任意の態様で直列接続されることを特
    徴とする遅延回路。
  3. 【請求項3】前記論理回路部は、所定数の入力信号に対
    して所定の論理演算を行った結果を出力し、 前記第1および第2のスイッチ回路部は、前記論理回路
    部の入力信号のそれぞれに対応してスイッチング素子を
    有し、これらスイッチング素子は、前記論理回路部の入
    力信号の論理が切り替わると、前記遅延回路部の出力信
    号が反転する前に、オン・オフが切り替わることを特徴
    とする請求項1または2に記載の遅延回路。
  4. 【請求項4】前記第1のスイッチ回路部は、前記論理回
    路部の入力信号数と同数の第1導電型スイッチング素子
    を有し、これら第1導電型スイッチング素子のゲート端
    子またはベース端子には、対応する前記論理回路部の入
    力信号がそれぞれ入力され、 前記第2のスイッチ回路部は、前記論理回路部の入力信
    号数と同数の第2導電型スイッチング素子を有し、これ
    ら第2導電型スイッチング素子のゲート端子またはベー
    ス端子には、対応する前記論理回路部の入力信号がそれ
    ぞれ入力されることを特徴とする請求項3に記載の遅延
    回路。
  5. 【請求項5】前記第3および第4のスイッチ回路部は、
    それぞれスイッチング素子を有し、これらスイッチング
    素子は、前記論理回路部の出力信号の論理が切り替わる
    と、前記遅延回路部の出力信号が反転する前に、オン・
    オフが切り替わることを特徴とする請求項2に記載の遅
    延回路。
  6. 【請求項6】前記第3のスイッチ回路部は、第1導電型
    スイッチング素子を有し、このスイッチング素子のゲー
    ト端子またはベース端子には、対応する前記論理回路部
    の出力信号が入力され、 前記第4のスイッチ回路は、第2導電型スイッチング素
    子を有し、このスイッチング素子のゲート端子またはベ
    ース端子には、対応する前記論理回路部の出力信号が入
    力されることを特徴とする請求項5に記載の遅延回路。
  7. 【請求項7】前記遅延回路部は、所定数のインバータを
    縦続接続して構成され、これらインバータのゲート長お
    よびゲート幅を調整することにより遅延時間を設定する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の遅延
    回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005215248A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Sony Corp パルス生成回路および表示装置
JP2009188904A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Seiko Epson Corp 遅延回路
JP2015208963A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 キヤノン株式会社 液体吐出用基板、液体吐出用ヘッド、および、記録装置

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