JPH11204952A - 電気機器収納箱 - Google Patents
電気機器収納箱Info
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- JPH11204952A JPH11204952A JP1784298A JP1784298A JPH11204952A JP H11204952 A JPH11204952 A JP H11204952A JP 1784298 A JP1784298 A JP 1784298A JP 1784298 A JP1784298 A JP 1784298A JP H11204952 A JPH11204952 A JP H11204952A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】自冷による電気機器の収納箱は放熱効率が悪
く、電気機器発熱が大きい場合には大形化するなどの問
題があった。 【解決手段】電気機器の収納箱の外気との隔壁を二重と
して、隔壁間に液体冷媒を封入して、液体冷媒を自然対
流させ、該収納箱の外側表面の温度を一様にすることに
よって、放熱効率を上げる。電気機器が液体冷媒に浸漬
可能にものは液体冷媒に浸漬し、収納箱の内壁に密着実
装できる電気機器は収納箱の内壁に密着させて、液体冷
媒から、外気への伝熱の熱抵抗を低減する。
く、電気機器発熱が大きい場合には大形化するなどの問
題があった。 【解決手段】電気機器の収納箱の外気との隔壁を二重と
して、隔壁間に液体冷媒を封入して、液体冷媒を自然対
流させ、該収納箱の外側表面の温度を一様にすることに
よって、放熱効率を上げる。電気機器が液体冷媒に浸漬
可能にものは液体冷媒に浸漬し、収納箱の内壁に密着実
装できる電気機器は収納箱の内壁に密着させて、液体冷
媒から、外気への伝熱の熱抵抗を低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封状に電気機器
を収納しながら、自然冷却による放熱量を増加できる箱
構造の提供を目的とした電気機器収納箱に関するもので
ある。
を収納しながら、自然冷却による放熱量を増加できる箱
構造の提供を目的とした電気機器収納箱に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気機器を密封状の収納箱に収
納して、自然冷却による収納箱の放熱を行う場合、極く
小さい発熱の電気機器を収納する時には、収納箱内の電
気機器や収納箱内の空気温度上昇はあまり問題にならな
い。しかし、収納する電気機器が電力用機器であると、
一般に電気機器の損失が大きく、発熱による電気機器自
体や収納箱内の空気温度上昇は発熱量に応じて増大し、
電気機器の許容温度上昇の限度を満足しない。そこで、
一般的には収納箱の一部にエァフィルタを設け、ファン
モータ等を内部に設置して、収納箱外の空気を冷媒とし
て導入し、その空気により発熱源となる電気機器を冷却
した後、収納箱の外部へと冷媒(空気)を排出して電気機
器の冷却を行っている。
納して、自然冷却による収納箱の放熱を行う場合、極く
小さい発熱の電気機器を収納する時には、収納箱内の電
気機器や収納箱内の空気温度上昇はあまり問題にならな
い。しかし、収納する電気機器が電力用機器であると、
一般に電気機器の損失が大きく、発熱による電気機器自
体や収納箱内の空気温度上昇は発熱量に応じて増大し、
電気機器の許容温度上昇の限度を満足しない。そこで、
一般的には収納箱の一部にエァフィルタを設け、ファン
モータ等を内部に設置して、収納箱外の空気を冷媒とし
て導入し、その空気により発熱源となる電気機器を冷却
した後、収納箱の外部へと冷媒(空気)を排出して電気機
器の冷却を行っている。
【0003】しかしながら、これら従来方法の場合、収
納箱に収納した電気機器の発熱総量が大きく、ファンモ
ータの必要風量も大きくなり、エァフィルタからの吸入
空気量を多く取り入れる必要性も生じる。そのため、エ
ァフィルタの風圧損失も大きくなり、ファンモータ自体
も大形化する。一方、近年の電気機器は電子機器を搭載
したパワーエクトロニクスを駆使した装置で構成される
場合が多く、電子機器の信頼性上、冷却のための冷媒で
ある空気を清浄に保ち、かつ湿気等を吸入しないように
する必要がある。同様にして、高電圧機器に対しても、
電気機器の電気的絶縁上必須の要件となる。ことに屋外
設置の電気機器収納箱の場合には、この注意が特に必要
となる。
納箱に収納した電気機器の発熱総量が大きく、ファンモ
ータの必要風量も大きくなり、エァフィルタからの吸入
空気量を多く取り入れる必要性も生じる。そのため、エ
ァフィルタの風圧損失も大きくなり、ファンモータ自体
も大形化する。一方、近年の電気機器は電子機器を搭載
したパワーエクトロニクスを駆使した装置で構成される
場合が多く、電子機器の信頼性上、冷却のための冷媒で
ある空気を清浄に保ち、かつ湿気等を吸入しないように
する必要がある。同様にして、高電圧機器に対しても、
電気機器の電気的絶縁上必須の要件となる。ことに屋外
設置の電気機器収納箱の場合には、この注意が特に必要
となる。
【0004】以下、この従来技術による電気機器の収納
箱の一例について、本願に係わる構成を図6により説明
する。図6は従来の電気機器の収納箱構造の一例を示
し、111は電気機器の収納箱、113はファンモー
タ、114はエァフィルタ、116〜120は内部に収
納する電気機器群である。この場合、冷媒である空気1
15は上部のファンモータ113の動作により、下部の
エァフィルタ114から吸入されて、電気機器群116
〜120の間隙を通過し、上部に設けた排気口から排出
される。この際、電気機器群116〜120から熱を奪
うことにより電気機器群を冷却し、収納箱内に生じた発
熱を外部へと排出することで、電気機器群の温度上昇を
防止する目的を達している。
箱の一例について、本願に係わる構成を図6により説明
する。図6は従来の電気機器の収納箱構造の一例を示
し、111は電気機器の収納箱、113はファンモー
タ、114はエァフィルタ、116〜120は内部に収
納する電気機器群である。この場合、冷媒である空気1
15は上部のファンモータ113の動作により、下部の
エァフィルタ114から吸入されて、電気機器群116
〜120の間隙を通過し、上部に設けた排気口から排出
される。この際、電気機器群116〜120から熱を奪
うことにより電気機器群を冷却し、収納箱内に生じた発
熱を外部へと排出することで、電気機器群の温度上昇を
防止する目的を達している。
【0005】これに対し、自冷で電気機器の収納箱を冷
却する場合、一般に、伝熱工学的に与えられる電気機器
の収納箱の自冷放熱特性は周囲温度と収納箱自体の平均
温度との温度差および収納箱の各表面の放熱表面積との
関係に依存する。すなわち、収納箱内の全損失をPとし
て、周囲温度を絶対温度で与えTkとすれば、(1)式
で示される。
却する場合、一般に、伝熱工学的に与えられる電気機器
の収納箱の自冷放熱特性は周囲温度と収納箱自体の平均
温度との温度差および収納箱の各表面の放熱表面積との
関係に依存する。すなわち、収納箱内の全損失をPとし
て、周囲温度を絶対温度で与えTkとすれば、(1)式
で示される。
【0006】
【数1】
【0007】ただし、Srは輻射に寄与する収納箱の表
面積、Tkは収納箱の周囲温度を絶対温度で与えてあ
り、Δtは収納箱の内部平均温度上昇値で、εは放射
率、Stは収納箱の天井部の表面積(襞部を含む)、S
sは収納箱の側面部の表面積(収納箱の鉛直面で襞部を
含む)、Sbは収納箱の底面の表面積、K1〜K4はそ
れぞれの係数である。この(1)式で、第1項は輻射に
よる放熱損失分であり、2項は収納箱の周囲の外気が自
然対流によって、放熱する損失分を示している。つま
り、(1)式の第2項中の()内の各項は収納箱の外気
に接触し、自然対流により熱交換する表面積に所定の係
数を掛けた式であり、収納箱の表面積を増せば放熱損失
が増すことを示している。また、この式はどちらの項も
収納箱の温度上昇値Δtの関数であるが、実際問題とし
て電気機器の収納箱内の気相室の内部で空気の自然対流
が起こり、収納箱の上下で空気の温度差が大きく異な
り、上部の放熱は良好であるが下部は放熱効率が悪くな
り、収納箱の外壁に設けた襞の効果もかなり低くなる。
面積、Tkは収納箱の周囲温度を絶対温度で与えてあ
り、Δtは収納箱の内部平均温度上昇値で、εは放射
率、Stは収納箱の天井部の表面積(襞部を含む)、S
sは収納箱の側面部の表面積(収納箱の鉛直面で襞部を
含む)、Sbは収納箱の底面の表面積、K1〜K4はそ
れぞれの係数である。この(1)式で、第1項は輻射に
よる放熱損失分であり、2項は収納箱の周囲の外気が自
然対流によって、放熱する損失分を示している。つま
り、(1)式の第2項中の()内の各項は収納箱の外気
に接触し、自然対流により熱交換する表面積に所定の係
数を掛けた式であり、収納箱の表面積を増せば放熱損失
が増すことを示している。また、この式はどちらの項も
収納箱の温度上昇値Δtの関数であるが、実際問題とし
て電気機器の収納箱内の気相室の内部で空気の自然対流
が起こり、収納箱の上下で空気の温度差が大きく異な
り、上部の放熱は良好であるが下部は放熱効率が悪くな
り、収納箱の外壁に設けた襞の効果もかなり低くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファンモー
タは回転機であるため、稼動部分である軸受けや羽根等
の損耗が生じ易く、定期的に修理、交換等が必要とな
る。同様にして、エァフィルタも所定の稼働時間経過後
には汚損したり、目詰まりするため、清掃や交換が必要
となるなどメンテナンス上の手間を要している。また、
特に屋外設置の電気機器の収納箱の場合、外気を吸入す
ることにより、外部の汚損空気や湿気が吸い込まれるの
で、電気機器の電気的絶縁性や信頼性に影響し、電気機
器の寿命を著しく低下させていた。本願発明はこのよう
な欠点を解決し、実用性の高い電気機器収納箱を提供す
るためになされたものである。
タは回転機であるため、稼動部分である軸受けや羽根等
の損耗が生じ易く、定期的に修理、交換等が必要とな
る。同様にして、エァフィルタも所定の稼働時間経過後
には汚損したり、目詰まりするため、清掃や交換が必要
となるなどメンテナンス上の手間を要している。また、
特に屋外設置の電気機器の収納箱の場合、外気を吸入す
ることにより、外部の汚損空気や湿気が吸い込まれるの
で、電気機器の電気的絶縁性や信頼性に影響し、電気機
器の寿命を著しく低下させていた。本願発明はこのよう
な欠点を解決し、実用性の高い電気機器収納箱を提供す
るためになされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のその目的を達成
する手段は、 (1)請求項1に示す如く、電気機器の収納箱を電気機
器が収納される気相室と液体の冷媒が密封状に封入され
る液相室に分割し、前記収納箱の外壁には襞を設ける。 (2)請求項2に示す如く、気相室内に密閉室を設け、
密閉室と液相室間を液体の冷媒が循環しうるように連通
する。 (3)請求項3に示す如く、液相室の冷媒中、前記密閉
室の冷媒中、又はその両方に電気機器を浸漬して収納す
る。 (4)請求項4に示す如く、気相室に収納する電気機器
は、液相室の気相室側表面に取り付けた座面又は密閉室
の外壁に取り付けた座面に密着させて設置する。 (5)請求項5に記載の如く、液相室の気相室側表面に
取り付けた座面に対向する冷媒中、密閉室の外壁に取り
付けた座面に対向する冷媒中、又はその両方の座面に対
抗する冷媒中に浸漬伝熱フィンを設ける。 (6)請求項6に示す如く、冷媒を熱伝導性の絶縁油と
して実現する。
する手段は、 (1)請求項1に示す如く、電気機器の収納箱を電気機
器が収納される気相室と液体の冷媒が密封状に封入され
る液相室に分割し、前記収納箱の外壁には襞を設ける。 (2)請求項2に示す如く、気相室内に密閉室を設け、
密閉室と液相室間を液体の冷媒が循環しうるように連通
する。 (3)請求項3に示す如く、液相室の冷媒中、前記密閉
室の冷媒中、又はその両方に電気機器を浸漬して収納す
る。 (4)請求項4に示す如く、気相室に収納する電気機器
は、液相室の気相室側表面に取り付けた座面又は密閉室
の外壁に取り付けた座面に密着させて設置する。 (5)請求項5に記載の如く、液相室の気相室側表面に
取り付けた座面に対向する冷媒中、密閉室の外壁に取り
付けた座面に対向する冷媒中、又はその両方の座面に対
抗する冷媒中に浸漬伝熱フィンを設ける。 (6)請求項6に示す如く、冷媒を熱伝導性の絶縁油と
して実現する。
【0010】次に、その作用を説明する。電気機器の収
納箱を電気機器が収納される気相室と液体の冷媒が密封
状に封入される液相室に分割し、さらに収納箱外壁には
襞を設ける。このようにすることにより、外気への放熱
量が大きくできる。更に、液相室に液体の冷媒を密封状
に封入することにより、液体の冷媒が伝熱量に応じて対
流し、液体の冷媒が攪拌されるので冷媒の温度が均一化
される。そのため、収納箱の外壁表面は均一な温度とな
り、外壁からの放熱量が大きくなり、結果として収納箱
内の電気機器の温度上昇を低減できる。
納箱を電気機器が収納される気相室と液体の冷媒が密封
状に封入される液相室に分割し、さらに収納箱外壁には
襞を設ける。このようにすることにより、外気への放熱
量が大きくできる。更に、液相室に液体の冷媒を密封状
に封入することにより、液体の冷媒が伝熱量に応じて対
流し、液体の冷媒が攪拌されるので冷媒の温度が均一化
される。そのため、収納箱の外壁表面は均一な温度とな
り、外壁からの放熱量が大きくなり、結果として収納箱
内の電気機器の温度上昇を低減できる。
【0011】気相室内に密閉室を設け、密閉室と液相室
間を液体の冷媒が循環しうるように連通すると気相室内
の密閉室にも液体の冷媒が循環するので、液相室と同様
の作用をし、気相室内の空気が隔て板を介して液体の冷
媒に接する面積が増加するので冷却効果が増す。
間を液体の冷媒が循環しうるように連通すると気相室内
の密閉室にも液体の冷媒が循環するので、液相室と同様
の作用をし、気相室内の空気が隔て板を介して液体の冷
媒に接する面積が増加するので冷却効果が増す。
【0012】また、液体の冷媒中に電気機器を浸漬する
ことにより、電気機器表面の全面が冷媒に接触するた
め、冷媒への熱伝達が良好となり、丁度、油冷変圧器と
同様な冷却効果を奏する。
ことにより、電気機器表面の全面が冷媒に接触するた
め、冷媒への熱伝達が良好となり、丁度、油冷変圧器と
同様な冷却効果を奏する。
【0013】収納箱の気相室に収納する電気機器の取り
付け座面を収納箱の内壁に設けた座面に密着させること
により、より効果的に電気機器の発熱を収納箱の内壁へ
と伝熱できる。
付け座面を収納箱の内壁に設けた座面に密着させること
により、より効果的に電気機器の発熱を収納箱の内壁へ
と伝熱できる。
【0014】収納箱の内壁に設けた座面に対抗する冷媒
中に浸漬伝熱フィンを設けることにより、収納箱の内壁
から冷媒までの熱抵抗を低減して、より効果的に液体の
冷媒に伝熱することができる。
中に浸漬伝熱フィンを設けることにより、収納箱の内壁
から冷媒までの熱抵抗を低減して、より効果的に液体の
冷媒に伝熱することができる。
【0015】液体の冷媒を絶縁油とすることにより、電
気絶縁も良好な状態で伝熱することができる。以下、本
発明の実施例を図面に基ずき詳述する。
気絶縁も良好な状態で伝熱することができる。以下、本
発明の実施例を図面に基ずき詳述する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す電
気機器の収納箱の正面側断面図であり、電気機器の機器
配置を示している。図1において、1は電気機器の収納
箱、1aは収納箱の内壁、1bは外気への放熱を良好に
するため収納箱外壁に設けた襞部、3は冷媒である絶縁
油、4は電気機器を収納する収納箱内の気相室である。
この気相室4の下部にはコンデンサ7、トランス8が収
納してあり、気相室の中央部にゲートユニット6、制御
ユニット9およびスナバユニット11を配置して、平形
半導体ユニット10との接続を考慮した配置としてあ
る。なお、制御ユニット9は内壁1aに設けたフレーム
1dに取り付けられている。5は冷媒中に浸漬したリア
クトルの正面から見た配置を想像線で示している。
気機器の収納箱の正面側断面図であり、電気機器の機器
配置を示している。図1において、1は電気機器の収納
箱、1aは収納箱の内壁、1bは外気への放熱を良好に
するため収納箱外壁に設けた襞部、3は冷媒である絶縁
油、4は電気機器を収納する収納箱内の気相室である。
この気相室4の下部にはコンデンサ7、トランス8が収
納してあり、気相室の中央部にゲートユニット6、制御
ユニット9およびスナバユニット11を配置して、平形
半導体ユニット10との接続を考慮した配置としてあ
る。なお、制御ユニット9は内壁1aに設けたフレーム
1dに取り付けられている。5は冷媒中に浸漬したリア
クトルの正面から見た配置を想像線で示している。
【0017】次に、図2により本願の構造を説明する。
図2において、収納箱の内壁1aに密着して設けた受熱
座面1cにはモジュール形半導体素子12の底面を密着
して取り付け、モジュール形半導体素子12の発熱が受
熱座面1c、収納箱の内壁1aを介して浸漬伝熱フィン
2から冷媒の絶縁油3へと伝熱する機構としている。図
1の部品番号9に示す制御ユニットは、図2中のボード
9b、ボード9bの裏面に取り付けた部品群9a、ボー
ド9bの表面に取り付けた電子部品類9cにより構成さ
れている。この制御ユニット9は、図1中の10に示す
平形半導体ユニット(図2中の10g、10j、10
k、10sで構成)やモジュール形半導体素子12の制
御を行う装置であり、それらの近隣に配置するととも
に、9a〜9cに示す部分の発熱が小さいので、気相室
4に収納している。なお、平形半導体ユニット10は収
納箱の内壁1a(液相室との隔て板)に固着したフラン
ジ1eに取り付けている。
図2において、収納箱の内壁1aに密着して設けた受熱
座面1cにはモジュール形半導体素子12の底面を密着
して取り付け、モジュール形半導体素子12の発熱が受
熱座面1c、収納箱の内壁1aを介して浸漬伝熱フィン
2から冷媒の絶縁油3へと伝熱する機構としている。図
1の部品番号9に示す制御ユニットは、図2中のボード
9b、ボード9bの裏面に取り付けた部品群9a、ボー
ド9bの表面に取り付けた電子部品類9cにより構成さ
れている。この制御ユニット9は、図1中の10に示す
平形半導体ユニット(図2中の10g、10j、10
k、10sで構成)やモジュール形半導体素子12の制
御を行う装置であり、それらの近隣に配置するととも
に、9a〜9cに示す部分の発熱が小さいので、気相室
4に収納している。なお、平形半導体ユニット10は収
納箱の内壁1a(液相室との隔て板)に固着したフラン
ジ1eに取り付けている。
【0018】次に、図2の平形半導体ユニット10とそ
の周辺の構造については図5に示す平形半導体ユニット
10の説明図と併せて説明する。冷媒中に浸漬する平形
半導体ユニット10の圧接構造体10Sは平形半導体素
子10aと浸漬フィン10bおよび絶縁板10cを一体
に、圧接バネ機構10f、押え板10e等によりスタッ
ド10dを用いて圧接組み立ててある。この圧接構造体
10Sは取付足10gにより、取付板10kに取り付け
られ、パッキン10hと図2に示す収納箱の内壁1aに
固着したフランジ1eにより、絶縁油3の封入部との気
密封じを行っている。なお、図中10iは気密端子であ
り、絶縁油3中に電気機器と気相室の電気機器間の主回
路配線接続用である。図5では省略してあるが、平形半
導体素子10aのゲート、補助カソードの接続用補助端
子も設けてある。また、用途に応じて、主端子の数量や
補助端子の数は任意に設けることができる。図5中、1
0jは気相室4側に設けられる平形半導体素子10aの
ゲート回路周辺部品や平形半導体素子10aの保護用部
品等の実装状況を簡略化して示している。図2中の他の
部分は図1の記号と同一部分は同一のものを示す。
の周辺の構造については図5に示す平形半導体ユニット
10の説明図と併せて説明する。冷媒中に浸漬する平形
半導体ユニット10の圧接構造体10Sは平形半導体素
子10aと浸漬フィン10bおよび絶縁板10cを一体
に、圧接バネ機構10f、押え板10e等によりスタッ
ド10dを用いて圧接組み立ててある。この圧接構造体
10Sは取付足10gにより、取付板10kに取り付け
られ、パッキン10hと図2に示す収納箱の内壁1aに
固着したフランジ1eにより、絶縁油3の封入部との気
密封じを行っている。なお、図中10iは気密端子であ
り、絶縁油3中に電気機器と気相室の電気機器間の主回
路配線接続用である。図5では省略してあるが、平形半
導体素子10aのゲート、補助カソードの接続用補助端
子も設けてある。また、用途に応じて、主端子の数量や
補助端子の数は任意に設けることができる。図5中、1
0jは気相室4側に設けられる平形半導体素子10aの
ゲート回路周辺部品や平形半導体素子10aの保護用部
品等の実装状況を簡略化して示している。図2中の他の
部分は図1の記号と同一部分は同一のものを示す。
【0019】以上の構成において、平形半導体ユニット
10の圧接構造体10S部は図示の通り絶縁油中に浸し
て使用されるため、浸漬フィン10bからの放熱はもち
ろん、平形半導体素子10aのケース部や電極表面およ
び圧接バネ機構10f、押え板10e、絶縁板10c、
電気的な接続を目的とした絶縁油3中の配線材料等から
の放熱ができるため、浸漬フィン10bは小さな形状の
フィンで良い。同様にして、図1のAーA’から見た絶
縁油3の封入部に着目した断面を図3に示してあり、モ
ジュール形半導体素子12付近の取り付け状態とその効
果について説明する。すなわち、気相室4側に設置され
たモジュール形半導体素子12は受熱座面1cから収納
箱の内壁1aを介して浸漬伝熱フィン2から、絶縁油3
へと伝熱する。浸漬伝熱フィン2は冷媒である絶縁油3
中に設置されるため、小形で、しかも電気的には外箱1
の電位であるから絶縁距離をとる必要がなく、絶縁油3
の量も少なくてよい。また、モジュール形半導体素子1
2は制御ユニット9との電気的な接続が容易であり、距
離的にも近いためにノイズ等の誤動作も生じずらい配置
とすることができる。特に図示していないが、浸漬伝熱
フィン2は収納箱の内壁1aと収納箱の襞部1bと電位
的にも同一であるから、収納箱自体の機械的な強度を考
慮して一体的に結合または成形して構成することもでき
る。
10の圧接構造体10S部は図示の通り絶縁油中に浸し
て使用されるため、浸漬フィン10bからの放熱はもち
ろん、平形半導体素子10aのケース部や電極表面およ
び圧接バネ機構10f、押え板10e、絶縁板10c、
電気的な接続を目的とした絶縁油3中の配線材料等から
の放熱ができるため、浸漬フィン10bは小さな形状の
フィンで良い。同様にして、図1のAーA’から見た絶
縁油3の封入部に着目した断面を図3に示してあり、モ
ジュール形半導体素子12付近の取り付け状態とその効
果について説明する。すなわち、気相室4側に設置され
たモジュール形半導体素子12は受熱座面1cから収納
箱の内壁1aを介して浸漬伝熱フィン2から、絶縁油3
へと伝熱する。浸漬伝熱フィン2は冷媒である絶縁油3
中に設置されるため、小形で、しかも電気的には外箱1
の電位であるから絶縁距離をとる必要がなく、絶縁油3
の量も少なくてよい。また、モジュール形半導体素子1
2は制御ユニット9との電気的な接続が容易であり、距
離的にも近いためにノイズ等の誤動作も生じずらい配置
とすることができる。特に図示していないが、浸漬伝熱
フィン2は収納箱の内壁1aと収納箱の襞部1bと電位
的にも同一であるから、収納箱自体の機械的な強度を考
慮して一体的に結合または成形して構成することもでき
る。
【0020】次に、本発明の他の実施例について図4を
用いて説明する。図の如く気相室4内に設けた密閉室1
fに連通管1gを接続し、液相室の絶縁油3が密閉室1
fにも循環するように構成することにより、液相室と同
様に作用する。本例では密閉室1fの気相室側の表面に
は受熱座面1c(図4中に3カ所を図示)を設け、それ
ぞれモジュール形半導体素子12を取付けている。この
結果、各モジュール形半導体素子12が発生する熱は受
熱座面1cを介して密閉室1fの各面から絶縁油3へと
容易に伝熱することができる。この例では密閉室1fを
一つ設けた例であるが、分散して複数個備えることは勿
論可能である。
用いて説明する。図の如く気相室4内に設けた密閉室1
fに連通管1gを接続し、液相室の絶縁油3が密閉室1
fにも循環するように構成することにより、液相室と同
様に作用する。本例では密閉室1fの気相室側の表面に
は受熱座面1c(図4中に3カ所を図示)を設け、それ
ぞれモジュール形半導体素子12を取付けている。この
結果、各モジュール形半導体素子12が発生する熱は受
熱座面1cを介して密閉室1fの各面から絶縁油3へと
容易に伝熱することができる。この例では密閉室1fを
一つ設けた例であるが、分散して複数個備えることは勿
論可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成であるか
ら、電子機器と電力用の損失の大きな電気機器をスペー
ス効率よく実装しながら放熱効率が上げられるため、小
形な電気機器の収納箱を提供することができる。
ら、電子機器と電力用の損失の大きな電気機器をスペー
ス効率よく実装しながら放熱効率が上げられるため、小
形な電気機器の収納箱を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す電気機器の収納箱の正
面側断面図であり、電気機器の機器配置を説明する断面
図である。
面側断面図であり、電気機器の機器配置を説明する断面
図である。
【図2】図1に示す本発明の側面から見た断面機器配置
図である。
図である。
【図3】本発明の図1に示す断面A−A′の内、冷媒封
入付近の断面と機器配置を説明するための断面図であ
る。
入付近の断面と機器配置を説明するための断面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例を示す電気機器収納箱の正
面側断面図である。
面側断面図である。
【図5】本発明において、冷媒中に浸漬する平形半導体
ユニットを上部から見た圧接構造体の説明図である。
ユニットを上部から見た圧接構造体の説明図である。
【図6】従来の電気機器の収納箱の箱構造を説明するた
めの断面機器配置図である。
めの断面機器配置図である。
1 電気機器の収納箱 1a 収納箱の内壁 1b 収納箱の襞部 1c 受熱座面 1d フレーム 1e フランジ 1f 密閉室 1g 連通管 2 浸漬伝熱フィン 3 絶縁油 4 気相室 5 リアクトル 6 ゲートユニット 7 コンデンサ 8 トランス 9 制御ユニット 10 平形半導体ユニット 11 スナバユニット 12 樹脂モールド形半導体素子 21a 排気口 22 電気機器群 23 ファンモータ 24 エァフィルタ 25 冷媒(空気)
Claims (6)
- 【請求項1】 電気機器の収納箱を電気機器が収納され
る気相室と液体の冷媒が密封状に封入される液相室に分
割し、前記収納箱の外壁には襞を設けたことを特徴とす
る電気機器収納箱。 - 【請求項2】 前記気相室内に密閉室を設け、該密閉室
と前記液相室間を液体の冷媒が循環しうるように連通し
たことを特徴とする請求項1記載の電気機器収納箱。 - 【請求項3】 前記液相室の冷媒中、前記密閉室の冷媒
中、又はその両方に電気機器を浸漬して収納したことを
特徴とする請求項1又は2記載の電気機器収納箱。 - 【請求項4】 前記気相室に収納する電気機器は、前記
液相室の気相室側表面に取り付けた座面又は前記密閉室
の外壁に取り付けた座面に密着させて設置することを特
徴とする請求項1、2又は3記載の電気機器の収納箱。 - 【請求項5】 前記液相室の気相室側表面に取り付けた
座面に対向する冷媒中、前記密閉室の外壁に取り付けた
座面に対向する冷媒中、又はその両方の座面に対抗する
冷媒中に浸漬伝熱フィンを設けたことを特徴とする請求
項3又は4記載の電気機器の収納箱。 - 【請求項6】 冷媒を熱伝導性の絶縁油としたことを特
徴とする1乃至5記載の電力用電気機器の収納箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1784298A JPH11204952A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 電気機器収納箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1784298A JPH11204952A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 電気機器収納箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11204952A true JPH11204952A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11954936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1784298A Pending JPH11204952A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 電気機器収納箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11204952A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001275360A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | コンバータ装置および冷凍サイクル装置 |
WO2005036257A1 (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-21 | Seiko Epson Corporation | プロジェクタ |
US7040383B2 (en) | 2001-08-16 | 2006-05-09 | Nec Corporation | Telecommunication device including a housing having improved heat conductivity |
JP2021517323A (ja) * | 2018-04-12 | 2021-07-15 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション | 強制流動冷却温度制御の方法、システム、および装置 |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP1784298A patent/JPH11204952A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001275360A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | コンバータ装置および冷凍サイクル装置 |
JP4581175B2 (ja) * | 2000-03-27 | 2010-11-17 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機 |
US7040383B2 (en) | 2001-08-16 | 2006-05-09 | Nec Corporation | Telecommunication device including a housing having improved heat conductivity |
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JP2021517323A (ja) * | 2018-04-12 | 2021-07-15 | ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション | 強制流動冷却温度制御の方法、システム、および装置 |
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