JPH09162580A - ヒートパイプ式筐体放熱器 - Google Patents
ヒートパイプ式筐体放熱器Info
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- JPH09162580A JPH09162580A JP31987595A JP31987595A JPH09162580A JP H09162580 A JPH09162580 A JP H09162580A JP 31987595 A JP31987595 A JP 31987595A JP 31987595 A JP31987595 A JP 31987595A JP H09162580 A JPH09162580 A JP H09162580A
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- housing
- heat pipe
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の放熱器よりも放熱効率を上げることがで
き、かつ、筐体の外部を自然循環にする必要がある場合
であっても、設置スペースを小さくできる、小型で高性
能なヒートパイプ式筐体放熱器を提供する。 【解決手段】筐体1の内部に設けられ、筐体1内の熱を
集熱する集熱フィン6と、筐体1の外部に設けられ、か
つ筐体1の一部を形成する放熱フィン7と、集熱フィン
6に取り付けられた蒸発部8aと筐体1から離れた放熱
フィン7の部分に取り付けられた凝縮部8bとを備えた
ヒートパイプ8と、を有する。
き、かつ、筐体の外部を自然循環にする必要がある場合
であっても、設置スペースを小さくできる、小型で高性
能なヒートパイプ式筐体放熱器を提供する。 【解決手段】筐体1の内部に設けられ、筐体1内の熱を
集熱する集熱フィン6と、筐体1の外部に設けられ、か
つ筐体1の一部を形成する放熱フィン7と、集熱フィン
6に取り付けられた蒸発部8aと筐体1から離れた放熱
フィン7の部分に取り付けられた凝縮部8bとを備えた
ヒートパイプ8と、を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や電子
機器等を収納する筐体内で発生した熱を外部へ逃がすた
めに用いられるヒートパイプ式筐体放熱器に関し、特
に、小型で、かつ高性能なヒートパイプ式筐体放熱器に
関する。
機器等を収納する筐体内で発生した熱を外部へ逃がすた
めに用いられるヒートパイプ式筐体放熱器に関し、特
に、小型で、かつ高性能なヒートパイプ式筐体放熱器に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレクトロニクス分野において
は、IC,LSI等の半導体素子やモジュール,電子機
器等に対し、いわゆる軽薄短小の時代の要請もあって、
ますます小型化・高密度化が要求されている。また、熱
対策や熱処理が必要となる他の分野の関連機器でも、設
置スペースの問題やデザイン性の面で、より一層のコン
パクト化が要求されている。そのため、これらの半導体
素子、電子機器、関連機器等が収納される筐体内の単位
体積あたりの熱量が大幅に増大する傾向にあり、筐体内
部を冷却して温度上昇を押さえる必要がある。
は、IC,LSI等の半導体素子やモジュール,電子機
器等に対し、いわゆる軽薄短小の時代の要請もあって、
ますます小型化・高密度化が要求されている。また、熱
対策や熱処理が必要となる他の分野の関連機器でも、設
置スペースの問題やデザイン性の面で、より一層のコン
パクト化が要求されている。そのため、これらの半導体
素子、電子機器、関連機器等が収納される筐体内の単位
体積あたりの熱量が大幅に増大する傾向にあり、筐体内
部を冷却して温度上昇を押さえる必要がある。
【0003】従来では、筐体自体に通気孔を設け、その
通気孔から放熱して温度上昇を防いだり、ファンにより
強制的に空気置換して温度上昇を防いでいた。この方式
は、通常、屋内に設置される筐体等、空気が比較的清浄
な場所で採用されるものである。
通気孔から放熱して温度上昇を防いだり、ファンにより
強制的に空気置換して温度上昇を防いでいた。この方式
は、通常、屋内に設置される筐体等、空気が比較的清浄
な場所で採用されるものである。
【0004】しかし、屋外に設置する場合のように雨や
ほこり等のために環境が悪い条件の下では、筐体自体を
略気密に保つ必要がある。
ほこり等のために環境が悪い条件の下では、筐体自体を
略気密に保つ必要がある。
【0005】そこで、密閉の筐体の内部を放熱するため
に、ヒートパイプを利用した放熱器が使用されている。
図8は、従来のヒートパイプ式放熱器を示す側面図であ
る。この放熱器は、筐体30内に設けられた内部ファン
31と、筐体外に設けられた外部ファン32と、内部フ
ァン31と外部ファン32との間に設けられ垂直方向に
延びたフィン33付のヒートパイプ34と、を有する。
また、ヒートパイプ34の中間部には仕切り板35が取
り付けられ、外部ファン32によって吸引される空気を
ろ過するためのフィルタ36が筐体30に取り付けられ
ている。内部ファン31によって吸引された内気K1
は、ヒートパイプ34によって熱が奪われて筐体30の
内部に強制的に放出される。ヒートパイプ34で集熱さ
れた熱は、上部の放熱部に移動し、外部ファン32によ
って吸引された外気K2とともに、外部に強制的に放出
される。
に、ヒートパイプを利用した放熱器が使用されている。
図8は、従来のヒートパイプ式放熱器を示す側面図であ
る。この放熱器は、筐体30内に設けられた内部ファン
31と、筐体外に設けられた外部ファン32と、内部フ
ァン31と外部ファン32との間に設けられ垂直方向に
延びたフィン33付のヒートパイプ34と、を有する。
また、ヒートパイプ34の中間部には仕切り板35が取
り付けられ、外部ファン32によって吸引される空気を
ろ過するためのフィルタ36が筐体30に取り付けられ
ている。内部ファン31によって吸引された内気K1
は、ヒートパイプ34によって熱が奪われて筐体30の
内部に強制的に放出される。ヒートパイプ34で集熱さ
れた熱は、上部の放熱部に移動し、外部ファン32によ
って吸引された外気K2とともに、外部に強制的に放出
される。
【0006】図9は、他の形態の従来のヒートパイプ式
放熱器を示す側面図である。この放熱器は、筐体40の
内部に設けられたファン41と、筐体40の内部から外
部に向かって水平方向に延びているヒートパイプ42
と、そのヒートパイプ42の集熱部と放熱部にそれぞれ
所定間隔を隔てて取り付けられた複数のフィン43、4
4とからなる。筐体40内の熱は、内部のファン41で
集熱され、ヒートパイプ42を介して、筐体40の外部
で自然循環(自然対流)によって放熱される。
放熱器を示す側面図である。この放熱器は、筐体40の
内部に設けられたファン41と、筐体40の内部から外
部に向かって水平方向に延びているヒートパイプ42
と、そのヒートパイプ42の集熱部と放熱部にそれぞれ
所定間隔を隔てて取り付けられた複数のフィン43、4
4とからなる。筐体40内の熱は、内部のファン41で
集熱され、ヒートパイプ42を介して、筐体40の外部
で自然循環(自然対流)によって放熱される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す従来のヒー
トパイプ式放熱器では、筐体30に内部ファン31及び
外部ファン32を設けて、強制循環により熱交換を行っ
ているため、特に屋外に設置する場合には、外部ファン
32が故障しやすく、メンテナンスが必要であった。
トパイプ式放熱器では、筐体30に内部ファン31及び
外部ファン32を設けて、強制循環により熱交換を行っ
ているため、特に屋外に設置する場合には、外部ファン
32が故障しやすく、メンテナンスが必要であった。
【0008】図9に示す従来のヒートパイプ式放熱器で
は、筐体40の外部を自然循環になるように構成されて
いるので、メンテナンスの回数を減らすことはできる。
しかし、筐体40内の熱が、専らヒートパイプ42を介
して放熱され、フィンから直接放熱されることはないの
で、その分放熱効率が低い。また、筐体40の外部を自
然循環にするため、放熱面積が大きくなるようにヒート
パイプ42が筐体40の外部に水平方向に延びているの
で、設置スペースを広くとらなくてはならない。そのた
め、設置スペースに制約があると、取付が困難となる場
合があった。
は、筐体40の外部を自然循環になるように構成されて
いるので、メンテナンスの回数を減らすことはできる。
しかし、筐体40内の熱が、専らヒートパイプ42を介
して放熱され、フィンから直接放熱されることはないの
で、その分放熱効率が低い。また、筐体40の外部を自
然循環にするため、放熱面積が大きくなるようにヒート
パイプ42が筐体40の外部に水平方向に延びているの
で、設置スペースを広くとらなくてはならない。そのた
め、設置スペースに制約があると、取付が困難となる場
合があった。
【0009】本発明は、上記問題点を鑑みてなされたも
のであり、従来の放熱器よりも放熱効率を上げることが
でき、かつ、筐体の外部を自然循環にする必要がある場
合であっても、設置スペースを小さくできる、小型で高
性能なヒートパイプ式筐体放熱器を提供することを目的
とする。
のであり、従来の放熱器よりも放熱効率を上げることが
でき、かつ、筐体の外部を自然循環にする必要がある場
合であっても、設置スペースを小さくできる、小型で高
性能なヒートパイプ式筐体放熱器を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のヒートパイプ式
筐体放熱器は、筐体の内部に設けられ、筐体内の熱を集
熱する集熱フィンと、筐体の外部に設けられ、かつ筐体
の一部を形成する放熱フィンと、集熱フィンに取り付け
られた蒸発部と、前記筐体から離れた放熱フィンの部分
に取り付けられた凝縮部とを備えたヒートパイプと、を
有することを特徴とするものである。
筐体放熱器は、筐体の内部に設けられ、筐体内の熱を集
熱する集熱フィンと、筐体の外部に設けられ、かつ筐体
の一部を形成する放熱フィンと、集熱フィンに取り付け
られた蒸発部と、前記筐体から離れた放熱フィンの部分
に取り付けられた凝縮部とを備えたヒートパイプと、を
有することを特徴とするものである。
【0011】放熱フィンは、筐体に形成された開口部に
取り付けられた平板部と、その平板部に前記筐体の内側
に突出して形成された内側突出部と、前記平板部に前記
筐体の外側に突出して形成された外側突出部とを有する
のが好ましい。
取り付けられた平板部と、その平板部に前記筐体の内側
に突出して形成された内側突出部と、前記平板部に前記
筐体の外側に突出して形成された外側突出部とを有する
のが好ましい。
【0012】ヒートパイプの凝縮部は、筐体側面と略平
行であり、かつ、筐体の高さ方向に沿って延びているの
が好ましい。
行であり、かつ、筐体の高さ方向に沿って延びているの
が好ましい。
【0013】筐体の内部に、筐体内で発生した熱を強制
的に集熱させる強制循環手段が設けられていてもよい。
強制循環手段は、筐体内の流体を筐体の高さ方向とは逆
方向に流動させるのが好ましい。
的に集熱させる強制循環手段が設けられていてもよい。
強制循環手段は、筐体内の流体を筐体の高さ方向とは逆
方向に流動させるのが好ましい。
【0014】本発明によれば、筐体の外部に設けられた
放熱フィンが筐体の一部を形成しているので、筐体内の
熱はヒートパイプを介して放熱されるとともに、直接放
熱フィンを介して放熱される。また、ヒートパイプの凝
縮部が、筐体から離れた放熱フィンの部分に取り付けら
れるので、熱伝導に伴う放熱効率の低下をヒートパイプ
の放熱機能によって防止することができる。
放熱フィンが筐体の一部を形成しているので、筐体内の
熱はヒートパイプを介して放熱されるとともに、直接放
熱フィンを介して放熱される。また、ヒートパイプの凝
縮部が、筐体から離れた放熱フィンの部分に取り付けら
れるので、熱伝導に伴う放熱効率の低下をヒートパイプ
の放熱機能によって防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明のヒートパイプ式
筐体放熱器を示す斜視図である。
づいて詳細に説明する。図1は本発明のヒートパイプ式
筐体放熱器を示す斜視図である。
【0016】図1に示すように、密閉の筐体1の内部に
は、光信号を電気信号に変換する変換機器等が搭載され
ており、リレー機能を有したリレーカードユニット2、
制御機能を有した制御カードユニット3、補助電源であ
るバッテリー4等が設けられている。これらのリレーカ
ードユニット2や制御カードユニット3の基板上に取り
付けた素子やバッテリー4等の機器からの発熱により、
筐体1内の温度が上昇し、それによって素子や機器は使
用限界温度を越えてしまうので、筐体1内の熱を放熱す
るためのヒートパイプ式筐体放熱器5が設けられてい
る。
は、光信号を電気信号に変換する変換機器等が搭載され
ており、リレー機能を有したリレーカードユニット2、
制御機能を有した制御カードユニット3、補助電源であ
るバッテリー4等が設けられている。これらのリレーカ
ードユニット2や制御カードユニット3の基板上に取り
付けた素子やバッテリー4等の機器からの発熱により、
筐体1内の温度が上昇し、それによって素子や機器は使
用限界温度を越えてしまうので、筐体1内の熱を放熱す
るためのヒートパイプ式筐体放熱器5が設けられてい
る。
【0017】このヒートパイプ式筐体放熱器5は、筐体
1内の熱を集熱する集熱フィン6、筐体1の外部に設け
られた放熱フィン7、集熱フィン6に取り付けられた蒸
発部8aと、放熱フィン7に取り付けられた凝縮部8b
とを備えたヒートパイプ8と、を有する。また、集熱フ
ィン6の下部には、筐体1の内部で発生した熱を強制的
に集熱させる強制循環手段としてのファン9が設けられ
ている。
1内の熱を集熱する集熱フィン6、筐体1の外部に設け
られた放熱フィン7、集熱フィン6に取り付けられた蒸
発部8aと、放熱フィン7に取り付けられた凝縮部8b
とを備えたヒートパイプ8と、を有する。また、集熱フ
ィン6の下部には、筐体1の内部で発生した熱を強制的
に集熱させる強制循環手段としてのファン9が設けられ
ている。
【0018】集熱フィン6及び放熱フィン7は、アルミ
ニウム等の放熱性(伝導性)の優れた金属で形成されて
おり、それぞれ蒸発部フィン取付部10、凝縮部フィン
取付部11に所定間隔を隔てて複数枚配置されている。
ニウム等の放熱性(伝導性)の優れた金属で形成されて
おり、それぞれ蒸発部フィン取付部10、凝縮部フィン
取付部11に所定間隔を隔てて複数枚配置されている。
【0019】ヒートパイプ8は、両端部が密閉された金
属管内に作動液を減圧して封入したものである。通常
は、銅ー水系のものが用いられるが、寒冷地で使用する
場合等は、作動液として代替フロンやパーフルオロカー
ボン等を用いるのが好ましい。また、コンテナは銅以外
にアルミニウム、ステンレス等で形成されているもので
もよい。
属管内に作動液を減圧して封入したものである。通常
は、銅ー水系のものが用いられるが、寒冷地で使用する
場合等は、作動液として代替フロンやパーフルオロカー
ボン等を用いるのが好ましい。また、コンテナは銅以外
にアルミニウム、ステンレス等で形成されているもので
もよい。
【0020】ヒートパイプ8の集熱部8aは、水平方向
に延びて形成され、その凝縮部8bは、設置スペースを
小さくするため、筐体1の側面と略平行であり、かつ、
筐体1の高さ方向に沿って延びて形成される。
に延びて形成され、その凝縮部8bは、設置スペースを
小さくするため、筐体1の側面と略平行であり、かつ、
筐体1の高さ方向に沿って延びて形成される。
【0021】また、ヒートパイプ8は、バーリング加工
を施した薄板を圧入したり、押出あるいは機械加工によ
り穴あるいは窪みを設けた型材のフィンに、ハンダや熱
伝導性の充填材を介して取り付けられたり、カシメによ
り取り付けられる。
を施した薄板を圧入したり、押出あるいは機械加工によ
り穴あるいは窪みを設けた型材のフィンに、ハンダや熱
伝導性の充填材を介して取り付けられたり、カシメによ
り取り付けられる。
【0022】図2は、本発明のヒートパイプ式筐体放熱
器を示す側断面図である。図2に示すように、ヒートパ
イプ8の凝縮部8bは、筐体1の側面から離れた放熱フ
ィン7の先端部分に取り付けられている。このような構
造により、熱伝導に伴う放熱効率の低下をヒートパイプ
8の放熱機能によって防止することができ、放熱器5の
高性能化を図ることができる。
器を示す側断面図である。図2に示すように、ヒートパ
イプ8の凝縮部8bは、筐体1の側面から離れた放熱フ
ィン7の先端部分に取り付けられている。このような構
造により、熱伝導に伴う放熱効率の低下をヒートパイプ
8の放熱機能によって防止することができ、放熱器5の
高性能化を図ることができる。
【0023】図3は、放熱フィン7の内部構造を示す水
平断面図である。図3に示すように、放熱フィン7は、
筐体1の一部として形成されており、筐体1の側面に形
成された開口部1aに取り付けられた平板部7aと、そ
の平板部7aに筐体1の外側に突出して形成された外側
突出部7bと、その外側突出部7bの先端部に形成さ
れ、ヒートパイプ8を支持するヒートパイプ支持部7c
とを有する。このような構造により、筐体1内の熱が直
接放熱フィン7を介して放熱されるので、従来の放熱器
に比べ10%放熱効率を上げることができる。
平断面図である。図3に示すように、放熱フィン7は、
筐体1の一部として形成されており、筐体1の側面に形
成された開口部1aに取り付けられた平板部7aと、そ
の平板部7aに筐体1の外側に突出して形成された外側
突出部7bと、その外側突出部7bの先端部に形成さ
れ、ヒートパイプ8を支持するヒートパイプ支持部7c
とを有する。このような構造により、筐体1内の熱が直
接放熱フィン7を介して放熱されるので、従来の放熱器
に比べ10%放熱効率を上げることができる。
【0024】図4は、他の形態の放熱フィン12の内部
構造を示す水平断面図である。図4に示すように、放熱
フィン12は、筐体1に形成された開口部1aに取り付
けられた平板部12aと、その平板部12aに筐体1の
内側に突出して形成された内側突出部12bと、平板部
12aに筐体1の外側に突出して形成された外側突出部
12cと、外側突出部12cの所定箇所に形成され、ヒ
ートパイプ8を支持するヒートパイプ支持部12dとを
有する。この放熱フィン12では、平板部12aに筐体
1の内側に突出した内側突出部12bが形成されている
ので、筐体1内の熱の放熱効果がより一層向上し、従来
の放熱器に比べ15%放熱効率を上げることができる。
この構造は、筐体1の内部をファン9により強制循環さ
せる場合には特に効果的である。
構造を示す水平断面図である。図4に示すように、放熱
フィン12は、筐体1に形成された開口部1aに取り付
けられた平板部12aと、その平板部12aに筐体1の
内側に突出して形成された内側突出部12bと、平板部
12aに筐体1の外側に突出して形成された外側突出部
12cと、外側突出部12cの所定箇所に形成され、ヒ
ートパイプ8を支持するヒートパイプ支持部12dとを
有する。この放熱フィン12では、平板部12aに筐体
1の内側に突出した内側突出部12bが形成されている
ので、筐体1内の熱の放熱効果がより一層向上し、従来
の放熱器に比べ15%放熱効率を上げることができる。
この構造は、筐体1の内部をファン9により強制循環さ
せる場合には特に効果的である。
【0025】本発明のヒートパイプ式筐体放熱器5によ
れば、筐体1の内部に設けられた素子や機器等で発生し
た熱は、集熱フィン6により集熱され、ヒートパイプ8
の蒸発部8aから凝縮部8bに移動されて、放熱フィン
7から放熱される。また、図3及び図4に示すように、
放熱フィン7は筐体1の一部を形成しているので、筐体
1の内部の熱は、直接放熱フィン7を介しても放熱され
る。
れば、筐体1の内部に設けられた素子や機器等で発生し
た熱は、集熱フィン6により集熱され、ヒートパイプ8
の蒸発部8aから凝縮部8bに移動されて、放熱フィン
7から放熱される。また、図3及び図4に示すように、
放熱フィン7は筐体1の一部を形成しているので、筐体
1の内部の熱は、直接放熱フィン7を介しても放熱され
る。
【0026】図5は、筐体1の内気及び外気の流れを示
す説明図である。図5に示すように、筐体1の内気K1
は、ファン9により筐体1の高さ方向とは逆方向に流動
され、時計方向に強制循環される。一方、筐体1の外気
K2では、熱交換により温度上昇した空気が比重差によ
り、下から上へ効率的に自然循環する。
す説明図である。図5に示すように、筐体1の内気K1
は、ファン9により筐体1の高さ方向とは逆方向に流動
され、時計方向に強制循環される。一方、筐体1の外気
K2では、熱交換により温度上昇した空気が比重差によ
り、下から上へ効率的に自然循環する。
【0027】図6は、筐体1の高さ位置と筐体1内外の
温度との関係を示す特性図である。図6からわかるよう
に、筐体1の外気K2の温度は、ヒートパイプ8の凝縮
部8bの長手方向に沿って徐々に温度上昇していくた
め、筐体1の上部においては、筐体1の内気K1との温
度差がとりにくくなる。そこで、本発明の放熱器5で
は、図5に示すように、筐体1の内気K1の温度が最も
高くなる部分、すなわちヒートパイプ8の蒸発部8aの
通過前の部分が放熱フィン7の上部から接するように強
制循環されるので、図6に示すように、筐体1の内外の
温度差が確保され、約2%性能を向上させることができ
る。
温度との関係を示す特性図である。図6からわかるよう
に、筐体1の外気K2の温度は、ヒートパイプ8の凝縮
部8bの長手方向に沿って徐々に温度上昇していくた
め、筐体1の上部においては、筐体1の内気K1との温
度差がとりにくくなる。そこで、本発明の放熱器5で
は、図5に示すように、筐体1の内気K1の温度が最も
高くなる部分、すなわちヒートパイプ8の蒸発部8aの
通過前の部分が放熱フィン7の上部から接するように強
制循環されるので、図6に示すように、筐体1の内外の
温度差が確保され、約2%性能を向上させることができ
る。
【0028】なお、本発明の放熱器5は、筐体1の外部
を自然循環とした場合に特に効果を発揮するが、外部に
強制循環用のファン13(図5参照)を設けてもよい。
この場合、ファン13による強制循環で放熱すると、約
50%放熱効率を向上させることができる。
を自然循環とした場合に特に効果を発揮するが、外部に
強制循環用のファン13(図5参照)を設けてもよい。
この場合、ファン13による強制循環で放熱すると、約
50%放熱効率を向上させることができる。
【0029】図7は、筐体1の上側に配置され、筐体1
の内部を自然循環、筐体1の外部を強制循環とした場合
の本発明の変形例を示す側面図である。図7に示す放熱
器15は、筐体1の上側の内部に設けられた集熱フィン
16と、筐体1の外部に設けられ、かつ筐体1の上面の
一部を形成する放熱フィン17と、集熱フィン16に取
り付けられた蒸発部18aと、筐体1の上面から離れた
放熱フィン17の部分に取り付けられた凝縮部18bと
を備えたヒートパイプ18とからなる。また、ヒートパ
イプ18の凝縮部18bの端部側に強制循環用のファン
19が設けられている。
の内部を自然循環、筐体1の外部を強制循環とした場合
の本発明の変形例を示す側面図である。図7に示す放熱
器15は、筐体1の上側の内部に設けられた集熱フィン
16と、筐体1の外部に設けられ、かつ筐体1の上面の
一部を形成する放熱フィン17と、集熱フィン16に取
り付けられた蒸発部18aと、筐体1の上面から離れた
放熱フィン17の部分に取り付けられた凝縮部18bと
を備えたヒートパイプ18とからなる。また、ヒートパ
イプ18の凝縮部18bの端部側に強制循環用のファン
19が設けられている。
【0030】筐体1の内部で発生した熱は筐体1の上部
からたまっていき、高温部が形成されるので、放熱器1
5のヒートパイプ18の蒸発部18bが、その高温部に
接するように配置されている。
からたまっていき、高温部が形成されるので、放熱器1
5のヒートパイプ18の蒸発部18bが、その高温部に
接するように配置されている。
【0031】また、放熱フィン17は筐体1の上部にあ
るので、自然循環での放熱では効果が少ない場合には、
ファン19による強制循環により放熱を行う。ヒートパ
イプ18は、図3に示すものと同様に取り付けられる。
るので、自然循環での放熱では効果が少ない場合には、
ファン19による強制循環により放熱を行う。ヒートパ
イプ18は、図3に示すものと同様に取り付けられる。
【0032】本発明は、上記実施例に限定されることは
なく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内
において、種々の変更が可能である。
なく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内
において、種々の変更が可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明の放熱器によれば、次のような優
れた効果を奏する。 (1)筐体の外部に設けられた放熱フィンが筐体の一部
を形成しているので、筐体内の熱はヒートパイプを介し
て放熱されるとともに、直接放熱フィンを介して放熱さ
れるので、従来よりも放熱効率を上げることができる。 (2)ヒートパイプの凝縮部が、筐体から離れた放熱フ
ィンの部分に取り付けられるので、熱伝導に伴う放熱効
率の低下を防止することができ、放熱器の高性能化を図
ることができる。 (3)筐体の外部を自然循環にする必要がある場合であ
っても、設置スペースを小さくできるので、放熱器の小
型化を図ることができる。
れた効果を奏する。 (1)筐体の外部に設けられた放熱フィンが筐体の一部
を形成しているので、筐体内の熱はヒートパイプを介し
て放熱されるとともに、直接放熱フィンを介して放熱さ
れるので、従来よりも放熱効率を上げることができる。 (2)ヒートパイプの凝縮部が、筐体から離れた放熱フ
ィンの部分に取り付けられるので、熱伝導に伴う放熱効
率の低下を防止することができ、放熱器の高性能化を図
ることができる。 (3)筐体の外部を自然循環にする必要がある場合であ
っても、設置スペースを小さくできるので、放熱器の小
型化を図ることができる。
【図1】本発明のヒートパイプ式筐体放熱器を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明のヒートパイプ式筐体放熱器を示す側断
面図である。
面図である。
【図3】放熱フィンの内部構造を示す水平断面図であ
る。
る。
【図4】他の形態の放熱フィンの内部構造を示す水平断
面図である。
面図である。
【図5】筐体の内気及び外気の流れを示す説明図であ
る。
る。
【図6】筐体の高さ位置と筐体内外の温度との関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図7】筐体の上側に配置され、筐体の内部を自然循
環、筐体の外部を強制循環とした場合の本発明の変形例
を示す側面図である。
環、筐体の外部を強制循環とした場合の本発明の変形例
を示す側面図である。
【図8】従来のヒートパイプ式筐体放熱器を示す側面図
である。
である。
【図9】筐体の外部を自然循環になるように構成された
従来のヒートパイプ式放熱器を示す側面図である。
従来のヒートパイプ式放熱器を示す側面図である。
1:筐体 2:リレーカードユニット 3:制御カードユニット 4:バッテリー 5:ヒートパイプ式筐体放熱器 6:集熱フィン 7:放熱フィン 8a:蒸発部 8b:凝縮部 8:ヒートパイプ 9:ファン 10:蒸発部フィン取付部 11:凝縮部フィン取付部
Claims (5)
- 【請求項1】筐体の内部に設けられ、筐体内の熱を集熱
する集熱フィンと、 筐体の外部に設けられ、かつ筐体の一部を形成する放熱
フィンと、 前記集熱フィンに取り付けられた蒸発部と、前記筐体か
ら離れた放熱フィンの部分に取り付けられた凝縮部とを
備えたヒートパイプと、 を有することを特徴とするヒートパイプ式筐体放熱器。 - 【請求項2】前記放熱フィンは、筐体に形成された開口
部に取り付けられた平板部と、その平板部に前記筐体の
内側に突出して形成された内側突出部と、前記平板部に
前記筐体の外側に突出して形成された外側突出部とを有
することを特徴とする請求項1に記載のヒートパイプ式
筐体放熱器。 - 【請求項3】前記ヒートパイプの凝縮部は、前記筐体側
面と略平行であり、かつ、筐体の高さ方向に沿って延び
ていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒート
パイプ式筐体放熱器。 - 【請求項4】前記筐体の内部に、筐体内で発生した熱を
強制的に集熱させる強制循環手段が設けられることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヒートパイ
プ式筐体放熱器。 - 【請求項5】前記強制循環手段は、筐体内の流体を筐体
の高さ方向とは逆方向に流動させることを特徴とする請
求項4に記載のヒートパイプ式筐体放熱器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31987595A JPH09162580A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | ヒートパイプ式筐体放熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31987595A JPH09162580A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | ヒートパイプ式筐体放熱器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09162580A true JPH09162580A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18115217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31987595A Pending JPH09162580A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | ヒートパイプ式筐体放熱器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09162580A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003069269A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-07 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 密閉型冷却装置 |
WO2006069482A1 (fr) * | 2004-12-29 | 2006-07-06 | Zte Corporation | Enceinte de dispersion thermique de type caloduc |
JP2008181530A (ja) * | 2003-12-17 | 2008-08-07 | Hewlett-Packard Development Co Lp | 大部分をコンピュータ筐体外部に配置されて動作する1つまたは複数の熱交換部品 |
US7447017B2 (en) * | 2005-06-11 | 2008-11-04 | Kyung-Ha Koo | Computer having a heat discharging unit |
WO2011119143A1 (en) * | 2010-03-22 | 2011-09-29 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Modular data center |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP31987595A patent/JPH09162580A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011119143A1 (en) * | 2010-03-22 | 2011-09-29 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Modular data center |
GB2485096A (en) * | 2010-03-22 | 2012-05-02 | Hewlett Packard Development Co | Modular data center |
GB2485096B (en) * | 2010-03-22 | 2014-03-12 | Hewlett Packard Development Co | Modular data center |
US8854809B2 (en) | 2010-03-22 | 2014-10-07 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Modular data center |
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