JPH11204481A - 基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄装置

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JPH11204481A
JPH11204481A JP2285198A JP2285198A JPH11204481A JP H11204481 A JPH11204481 A JP H11204481A JP 2285198 A JP2285198 A JP 2285198A JP 2285198 A JP2285198 A JP 2285198A JP H11204481 A JPH11204481 A JP H11204481A
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JP
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cleaning liquid
substrate
cleaning
discharge nozzle
nozzle
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Application number
JP2285198A
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English (en)
Inventor
Takeya Morinishi
健也 森西
Masami Otani
正美 大谷
Shuji Shibata
修治 柴田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でありながら基板を迅速に、且
つ、基板にダメージを与えずに洗浄することができる基
板洗浄装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 洗浄液吐出ノズル13は、ノズル本体2
7の内部に形成された洗浄液の流路28と、洗浄液の流
路28の端部に配設されたノズルチップ17とを有す
る。ノズルチップ17は、セラミック製のチップ本体に
3個の吐出孔18を穿設した構成を有する。これらの3
個の吐出孔18は、互いに等間隔に離隔した正三角形の
頂点をなす位置に配置されている。このため、3個の吐
出孔18から吐出された洗浄液は、基板Wの表面におい
て、互いに異なる位置に3個の洗浄液のスポット51を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハや
液晶表示パネル用ガラス基板あるいは半導体製造装置用
マスク基板等の基板に対して高圧の洗浄液を供給するこ
とにより基板の表面を洗浄する基板洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような基板洗浄装置の一種として、
基板をスピンチャック等の保持手段により保持した状態
で鉛直軸周りに高速回転させるとともに、この基板の表
面に向けて洗浄液を100〜200m/sの速度で噴射
することにより、洗浄液の持つ運動エネルギーを利用し
て基板表面の付着粒子を剥離した後流し去る高圧噴射方
式を採用した基板洗浄装置が使用されている。
【0003】そして、基板の表面に洗浄液を高速で噴射
するためには、洗浄液吐出孔を有する洗浄液吐出ノズル
に加圧された洗浄液を供給することにより、洗浄液吐出
孔から洗浄液を高速で吐出させる構成が採用されてお
り、また、基板の表面全域に洗浄液を供給するために
は、洗浄液吐出ノズルから基板保持手段に保持されて回
転する基板に対して供給される洗浄液の供給位置が基板
の回転中心と基板の周縁とを通過するように洗浄液吐出
ノズルを往復移動させる構成が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の基板
洗浄装置においては、洗浄液吐出ノズルには単一の洗浄
液吐出孔が形成されている。このため、基板を洗浄処理
する場合においては、この単一の洗浄液吐出孔を介して
基板の表面に洗浄液を供給することになり、基板の表面
に供給される洗浄液の量は一定量に限られることとなる
ことから、洗浄液吐出ノズルから基板に対して供給され
る洗浄液の供給位置が基板の回転中心と基板の周縁とを
多数回往復移動するように洗浄液吐出ノズルを何回も往
復移動させる必要があり、基板の洗浄に長い時間を要す
るという問題が生ずる。これは、近年の基板の大型化に
伴って特に顕著となってきた問題である。
【0005】このような問題に対応するため、洗浄液吐
出孔の孔径を大きくしたり、洗浄液吐出孔から吐出され
る洗浄液の吐出速度を上げて、基板に対して一定時間に
供給される流量を増加させたりすることが考えられる。
しかしながら、前者の場合においては、洗浄液が基板の
表面でさほど広がらないことから、基板上における洗浄
有効領域が広がらないので、使用される洗浄液の量が増
加する割には洗浄効果は向上せず、また、後者の場合に
おいては、基板の表面に局部的に過度のエネルギーが作
用して、基板にダメージを与え、且つ、洗浄液が基板上
でさほど広がらず、基板上における洗浄有効領域が広が
らないために、使用される洗浄液量が増加する割には洗
浄効果は向上しないという問題が生ずる。
【0006】また、洗浄液吐出ノズルを複数個装備する
ことにより、基板の洗浄に要する時間を短縮することも
考えられるが、この場合においては、洗浄液吐出ノズル
を往復移動させるための駆動部をも複数個配設する必要
が生ずることから、基板洗浄装置が全体が複雑化、大型
化する。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、簡易な構成でありながら基板を迅速
に、且つ、基板にダメージを与えずに洗浄することがで
きる基板洗浄装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板を水平姿勢で保持した状態で鉛直軸周りに回転
する基板保持手段と、前記基板保持手段に保持されて回
転する基板に対して洗浄液を吐出する洗浄液吐出ノズル
と、前記洗浄液吐出ノズルに加圧された洗浄液を供給す
る洗浄液供給手段と、前記洗浄液吐出ノズルから前記基
板保持手段に保持されて回転する基板に対して供給され
る洗浄液の供給位置が少なくとも前記基板保持手段に保
持されて回転する基板の回転中心と基板の周縁とを通過
するように前記洗浄液吐出ノズルを移動させる移動手段
とを備えた基板洗浄装置において、前記洗浄液吐出ノズ
ルは、前記基板保持手段に保持されて回転する基板の表
面における各々異なる複数の位置に向けて洗浄液を吐出
するための複数個の吐出孔を備えることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記洗浄液吐出ノズルは、当該洗浄液
吐出ノズルの内部に形成された洗浄液の流路と、この洗
浄液の流路の端部に配設されたノズルチップとを有し、
前記複数個の吐出孔は前記ノズルチップに形成されてい
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2いずれかに記載の発明において、前記洗浄液供
給手段は、洗浄液を圧送する複数の洗浄液圧送部と、前
記各洗浄液圧送部と前記洗浄液吐出ノズルとを連結する
洗浄液供給路とを有し、前記複数の洗浄液圧送部から洗
浄液を交互に吐出することにより、前記洗浄液供給路を
介して前記洗浄液吐出ノズルに連続して洗浄液を供給す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る基板洗浄
装置の一部を断面で示す正面図であり、図2は基板洗浄
装置の平面概要図である。
【0012】この基板洗浄装置は、高速回転する基板W
の表面に向けて洗浄液を噴射することにより、洗浄液の
持つ運動エネルギーを利用して基板表面の付着粒子を剥
離した後流し去る高圧噴射方式の洗浄装置であり、基板
Wを水平姿勢で保持した状態で鉛直軸周りに回転するス
ピンチャック12と、このスピンチャック12に保持さ
れて回転する基板Wに対して洗浄液を吐出する洗浄液吐
出ノズル13と、洗浄液吐出ノズル13に加圧された洗
浄液を供給する洗浄液供給機構14(図6参照)と、洗
浄液吐出ノズル13からスピンチャック12に保持され
て回転する基板Wに対して供給される洗浄液の供給位置
が少なくともスピンチャック12に保持されて回転する
基板Wの回転中心Cと基板Wの周縁とを通過するように
洗浄液吐出ノズル13を移動させる移動機構15と、ス
ピンチャック12に保持されて回転する基板W上を摺動
することにより基板Wを洗浄する洗浄ブラシ機構16と
を備える。
【0013】前記スピンチャック12は、鉛直方向に向
けて配設されモータ22の駆動により回転する軸23
と、この軸23の上端部に配設され基板Wの下面を吸着
することによりこの基板Wを水平姿勢で保持する回転台
24と、洗浄ブラシ機構16による基板Wの洗浄時に基
板Wの表面に純水等の洗浄液を供給するための複数の低
圧ノズル25と、図示しない昇降駆動機構の駆動により
昇降可能な洗浄液飛散防止カップ26とを備える。
【0014】前記洗浄液吐出ノズル13および洗浄液供
給機構14は、スピンチャック12に保持されて高速回
転する基板Wに対して、洗浄液を100〜200m/s
の速度で連続して噴射するためのものである。
【0015】この洗浄液吐出ノズル13は、図3に示す
ように、ノズル本体27と、このノズル本体27の内部
に形成された洗浄液の流路28と、洗浄液の流路28の
端部に配設されたノズルチップ17と、ノズルチップ1
7をノズル本体27に固定するためのリテーナ29およ
びキャップ31とを備える。なお、ノズル本体27の内
部に形成された洗浄液の流路28は、管32および後述
する洗浄液供給路20を介して後述する洗浄液供給機構
14に接続されている。
【0016】図4は洗浄液吐出ノズル13におけるノズ
ルチップ17等の一部を破断して示す側面図であり、図
5はノズルチップ17等の正面図である。
【0017】このノズルチップ17は、セラミック製の
チップ本体に3個の吐出孔18を穿設した構成を有す
る。これらの3個の吐出孔18は、0.1〜0.2mm
の孔径を有し、5mm程度の距離だけ互いに等間隔に離
隔した正三角形の頂点をなす位置に配置されている。こ
のノズルチップ17は、リテーナ29の中央開口部に装
着されており、このノズルチップ17を固定したリテー
ナ29は、図3に示すように、キャップ31の作用によ
りノズル本体27にパッキング33を介して押しつけら
れている。
【0018】このような構成を有する洗浄液吐出ノズル
13においては、後述する洗浄液供給機構14によりノ
ズル本体27の内部に形成された洗浄液の流路28に高
圧の洗浄液を供給すれば、この洗浄液はノズルチップ1
7における3個の吐出孔18から高速で吐出されること
になる。
【0019】また、洗浄液吐出ノズル13を長時間使用
することにより、ノズルチップ17の吐出孔18が洗浄
液により浸食されてその孔径が大きくなった場合等にお
いては、キャップ31を取り外すことにより、洗浄液吐
出ノズル13からノズルチップ17のみを取り出して交
換することが可能となる。
【0020】図6は、洗浄液吐出ノズル13に加圧され
た洗浄液を供給するための洗浄液供給機構14の概要図
である。
【0021】この洗浄液供給機構14は、一対の洗浄液
圧送部19a、19b(これらを総称する場合には「洗
浄液圧送部19」という)と、この洗浄液圧送部19か
ら洗浄液吐出ノズル13に洗浄液を送液するための洗浄
液供給路20とを備える。
【0022】各洗浄液圧送部19は、シリンダ34とピ
ストン35からなるシリンジ構造を有する。このシリン
ダ34の一端に形成された供給口38は圧縮空気の供給
源と接続されており、また、シリンダ34の側面に形成
された供給口39は逆止弁36を介して純水等の洗浄液
の供給源と接続されている。また、シリンダ34内部を
移動するピストン35における供給口38側の面積は洗
浄液供給路20側の面積の50倍程度となっている。こ
のため、供給口38から例えば2kg/cm2程度の圧
力の空気を供給することにより、この洗浄液圧送部19
から洗浄液供給路20に向けて洗浄液を100kg/c
2 程度の圧力で吐出することが可能となる。
【0023】各洗浄液圧送部19は、洗浄液供給路20
により、洗浄液の逆流を防止する逆止弁37を介して単
一の洗浄液吐出ノズル13と接続されている。このた
め、各洗浄液圧送部19から洗浄液を交互に吐出するこ
とにより、洗浄液吐出ノズル13から洗浄液を連続して
吐出することが可能となる。
【0024】すなわち、予め純水等の洗浄液が充填され
た一対の洗浄液圧送部19のうちの一方の洗浄液圧送部
19aの供給口38に、2kg/cm2 程度の圧力の空
気を供給する。これにより、ピストン35が移動し、洗
浄液圧送部19aから洗浄液が100kg/cm2 程度
の圧力で吐出される。この洗浄液は、100kg/cm
2 程度の圧力を保ったまま洗浄液供給路20を介して洗
浄液吐出ノズル13における流路28内に供給され、洗
浄液の流路28の端部に配設されたノズルチップ17の
3個の吐出孔18から、例えば100〜200m/sの
速度で噴射される。
【0025】洗浄液圧送部19aにおけるシリンダ34
内の洗浄液が全て吐出されれば、他方の洗浄液圧送部1
9bから洗浄液を吐出させるとともに、洗浄液圧送部1
9aに洗浄液を充填する。
【0026】すなわち、洗浄液圧送部19aにおけるシ
リンダ34内の洗浄液が全て吐出されれば、上述した洗
浄液圧送部19aの場合と同様の動作により、洗浄液圧
送部19bから洗浄液を吐出させる。また、これと並行
して、洗浄液圧送部19aへの空気の供給を停止し、供
給口39からシリンダ34内に洗浄液を所定の圧力で供
給する。これにより、洗浄液圧送部19aにおけるピス
トン35が図6に示す右方向に移動してシリンダ34内
に洗浄液が充填される。
【0027】このような動作を継続することにより、洗
浄液供給機構14から洗浄液供給路20を介して洗浄液
吐出ノズル13に連続して洗浄液を供給することが可能
となる。
【0028】なお、上述した実施の形態においては、一
対の洗浄液圧送部19a、19bを使用しているが、3
個以上の洗浄液圧送部を使用してもよい。また上述した
実施の形態においては、基板洗浄装置内に洗浄液供給機
構14を配置しているが、単一の洗浄液供給機構14を
複数の基板洗浄装置で共用するようにしてもよい。
【0029】再度図1を参照して、上記移動機構15は
洗浄液吐出ノズル13からスピンチャック12に保持さ
れて回転する基板Wに対して供給される洗浄液の供給位
置が少なくともスピンチャック12に保持されて回転す
る基板Wの回転中心Cと基板Wの周縁とを通過するよう
に洗浄液吐出ノズル13を移動させるためのものであ
り、モータ42の駆動により回転する支軸43と、この
支軸43の先端部に固定された第1のブラケット44
と、この第1のブラケット44に接続された第2のブラ
ケット45とを備える。
【0030】上述した洗浄液吐出ノズル13は、第2の
ブラケットの先端に固定されている。そして、この洗浄
液吐出ノズル13は、モータ42の駆動により支軸43
が回転することで、図2において実線で示す位置と仮想
線で示す待機位置との間を移動可能となっている。
【0031】洗浄液吐出ノズル13が図2において実線
で示す位置に移動した場合においては、洗浄液吐出ノズ
ル13から吐出される洗浄液はスピンチャック12に支
持されて回転する基板Wの回転中心C付近に向けて吐出
される。また、洗浄液吐出ノズル13が図2において仮
想線で示す待機位置に移動した場合においては、洗浄液
吐出ノズル13から吐出される洗浄液は待機ポット40
に向けて吐出される。さらに、洗浄液吐出ノズル13を
図2において実線で示す位置と仮想線で示す待機位置と
の間に位置に移動させることにより、洗浄液吐出ノズル
13からスピンチャック12に支持されて回転する基板
Wの周縁付近に向けて洗浄液を吐出することが可能とな
る。
【0032】なお、第1のブラケット44には、スピン
チャック12に支持されて回転する基板Wの回転中心C
を中心とする円弧状の長孔46が形成されている。この
ため、第2のブラケット45をこの長孔46に沿って移
動させることにより、洗浄液吐出ノズル13から吐出さ
れる洗浄液と基板Wの表面との交差角度を調整すること
が可能となる。
【0033】上述した洗浄ブラシ機構16は、スピンチ
ャック12に保持されて回転する基板W上を摺動するこ
とにより、基板Wの表面に付着した比較的大きなパーテ
ィクルを除去するためのものであり、支軸47を中心に
揺動する支持アーム48と、この支持アーム48の先端
部下面に配設された回転ブラシ49とを有する。
【0034】この洗浄ブラシ機構16を利用して基板W
を洗浄する際には、基板Wを回転させた状態で複数の低
圧ノズル25から基板Wの表面に純水等の洗浄液を供給
しつつ、回転ブラシ49を回転させながら基板Wの表面
に当接させる。そして、回転ブラシ49が基板Wの表面
における回転中心C付近と対向する位置と周縁付近に対
向する位置との間を往復移動するように、支持アーム4
8を支軸47を中心として揺動させる。これにより、回
転する基板Wの表面全域を回転ブラシ49により洗浄す
ることが可能となる。
【0035】次に、上述した基板洗浄装置において、洗
浄液吐出ノズル13から基板Wに対して洗浄液を高速で
噴射することにより基板Wを洗浄する洗浄動作について
説明する。
【0036】先ず、基板Wをスピンチャック12により
保持させた状態で、モータ22の駆動によりスピンチャ
ック12を高速回転させる。また、洗浄液吐出ノズル1
3を図2において仮想線で示す待機位置に配置した状態
で、洗浄液供給機構14の作用により洗浄液吐出ノズル
13から洗浄液を吐出させる。
【0037】この状態において、移動機構15の作用に
より、洗浄液吐出ノズル13を図2において実線で示す
位置に移動させたのち、洗浄液吐出ノズル13からスピ
ンチャック12に保持されて回転する基板Wに対して供
給される洗浄液の供給位置が、スピンチャック12に保
持されて回転する基板Wの回転中心Cと基板Wの周縁と
を通過するように洗浄液吐出ノズル13を往復移動させ
る。これにより、基板Wの表面全域に向けて洗浄液が吐
出されることになる。
【0038】なお、洗浄液吐出ノズル13の往復移動動
作は、洗浄液吐出ノズル13からスピンチャック12に
保持されて回転する基板Wに対して供給される洗浄液の
供給位置が少なくともスピンチャック12に保持されて
回転する基板Wの回転中心Cと基板Wの周縁とを通過し
得るものであれば、基板Wの回転中心Cと基板Wの周縁
との間を往復移動する形態であってもよく、基板Wの周
縁から基板Wの回転中心を通過して基板Wの他方の周縁
に至る経路を往復移動する形態であってもよい。
【0039】図7(a)は、基板Wの表面における洗浄
液吐出ノズル13の3個の吐出孔18から吐出された洗
浄液の供給位置を示す説明図である。
【0040】洗浄液吐出ノズル13のノズルチップ17
における3個の吐出孔18から吐出された洗浄液は、基
板Wの表面において、図7(a)において実線で示す3
個の洗浄液のスポット51を形成する。そして、この3
個の洗浄液のスポット51の各々の外周部には、図7
(a)において仮想線で示す基板Wの洗浄に有効な領域
52が形成される。このため、従来のように単一の洗浄
液のスポットを利用して基板Wを洗浄した場合の3倍の
効率をもって基板を洗浄することが可能となり、基板W
の洗浄に要する時間を短縮することが可能となる。
【0041】上述した移動機構15による洗浄液吐出ノ
ズル13の移動に伴い、洗浄液のスポット51は、基板
Wの表面上を図7(a)において矢印で示すように往復
移動する。このとき、3個の洗浄液のスポット51のう
ちの一つがスピンチャック12に保持されて回転する基
板Wの回転中心Cを通過するように、洗浄液吐出ノズル
13および移動機構15等の配置が決定されている。こ
のため、基板Wの回転中心C付近に非洗浄領域が生ずる
ことはない。
【0042】基板Wに対して供給される洗浄液の供給位
置がスピンチャック12に保持されて回転する基板Wの
回転中心Cと基板Wの周縁とを通過するように、洗浄液
吐出ノズル13を複数回往復移動させ、基板Wの表面が
洗浄されれば、洗浄液吐出ノズル13を図2において仮
想線で示す待機位置に移動させて、高圧噴射方式による
洗浄動作を終了する。
【0043】なお、上述した構成において、基板Wを効
率的に洗浄するためには、3個の吐出孔18から吐出さ
れた洗浄液によるスポット51が、基板Wの表面におけ
る互いに異なる位置に配置される必要がある。このた
め、ノズルチップ17における各吐出孔18間の距離や
ノズルチップ17と基板Wの表面との距離を、このよう
な条件に適合する値に設定することが必要となる。ま
た、各吐出孔18から洗浄液を互いに平行に吐出するか
わりに、互いに離隔する方向に角度を持たせて洗浄液を
吐出するようにしてもよい。
【0044】上述した実施の形態においては、ノズルチ
ップ17における吐出孔18を互いに等間隔で離隔した
正三角形の頂点をなす位置に配置した場合について説明
したが、3個の吐出孔18を一列に整列させて配置して
もよい。この場合においては、図7(b)に示すよう
に、基板Wの表面における洗浄液のスポット51も一列
に整列することになる。但し、上述した実施の形態のよ
うに、吐出孔18を互いに等間隔で離隔した正三角形の
頂点をなす位置に配置した場合の方が、ノズルチップ1
7をより小型化することが可能となる。
【0045】また、図7(c)に示すように、ノズルチ
ップ17における吐出孔18を矩形の頂点をなす位置に
配置することにより、基板Wの表面における洗浄液のス
ポット51を矩形の頂点をなす位置に配置するようにし
てもよい。
【0046】なお、この場合において、洗浄液のスポッ
ト51は、図7(c)に示すように、基板Wの回転中心
Cを通過してはいない。しかしながら、洗浄液のスポッ
ト51の外周部に形成された基板Wの洗浄に有効な領域
52が基板Wの回転中心Cを通過することにより、基板
Wの回転中心C付近に非洗浄領域が生ずることを防止す
ることができる。この明細書で述べる洗浄液の供給位置
とは、図7に示す洗浄液のスポット51のみではなく、
洗浄液のスポット51の外周部に形成された基板Wの洗
浄に有効な領域52をも含む概念である。
【0047】さらに、上述した実施の形態においては、
洗浄液吐出ノズル13は、洗浄液吐出ノズル13の内部
に形成された洗浄液の流路28の端部にノズルチップ1
7を配置し、このノズルチップ17に3個の吐出孔18
を形成した構成を有する。このため、この洗浄液吐出ノ
ズル13においては、その大きさを小型化することが可
能となる。また、ノズルチップ17における吐出孔18
を正確に加工しておくことで吐出孔18から吐出される
洗浄液の角度調整は不要となり、さらに、流路28に供
給される洗浄液の圧力を調整することにより各吐出孔1
8から吐出される洗浄液の供給量を均一な状態で調整す
ることが可能となる。しかしながら、この発明はこのよ
うな構成に限定されるものではなく、各吐出孔を個別の
ノズルチップ等に形成する構成とすることも可能であ
る。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、洗浄液
吐出ノズルが基板保持手段に保持されて回転する基板の
表面における各々異なる複数の位置に向けて洗浄液を吐
出するための複数個の吐出孔を備えることから、基板に
ダメージを与えることなく基板を効率的に洗浄すること
が可能となる。このため、基板が大型化した場合におい
ても、簡易な構成により、基板の洗浄に要する時間を短
縮することが可能となる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、複数個の
吐出孔が洗浄液吐出ノズルの内部に形成された洗浄液の
流路の端部に配設されたノズルチップに形成されている
ことから、洗浄液吐出ノズル全体をを小型化することが
可能となる。また、ノズルチップにおける吐出孔を正確
に加工しておくことで吐出孔から吐出される洗浄液の角
度調整は不要となり、さらに、流路に供給される洗浄液
の圧力を調整することにより各吐出孔から吐出される洗
浄液の供給量を均一な状態で調整することが可能とな
る。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、洗浄液供
給手段が洗浄液を圧送する複数の洗浄液圧送部と各洗浄
液圧送部と洗浄液吐出ノズルとを連結する洗浄液供給路
とを有し、複数の洗浄液圧送部から洗浄液を交互に吐出
することにより洗浄液供給路を介して洗浄液吐出ノズル
に連続して洗浄液を供給することから、洗浄液吐出ノズ
ルから基板に必要な量の洗浄液を連続して圧送すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基板洗浄装置の一部を断面で示
す正面図である。
【図2】基板洗浄装置の平面概要図である。
【図3】洗浄液吐出ノズル13の一部を破断して示す側
面図である。
【図4】ノズルチップ17等の一部を破断して示す側面
図である。
【図5】ノズルチップ17等の正面図である。
【図6】洗浄液供給機構14の概要図である。
【図7】基板Wの表面における洗浄液の供給位置を示す
説明図である。
【符号の説明】
12 スピンチャック 13 洗浄液吐出ノズル 14 洗浄液供給機構 15 移動機構 17 ノズルチップ 18 吐出孔 19 洗浄液圧送部 20 洗浄液供給路 22 モータ 23 軸 24 回転台 28 流路 34 シリンダ 35 ピストン 42 モータ 43 支軸 51 スポット C 回転中心 W 基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を水平姿勢で保持した状態で鉛直軸
    周りに回転する基板保持手段と、前記基板保持手段に保
    持されて回転する基板に対して洗浄液を吐出する洗浄液
    吐出ノズルと、前記洗浄液吐出ノズルに加圧された洗浄
    液を供給する洗浄液供給手段と、前記洗浄液吐出ノズル
    から前記基板保持手段に保持されて回転する基板に対し
    て供給される洗浄液の供給位置が少なくとも前記基板保
    持手段に保持されて回転する基板の回転中心と基板の周
    縁とを通過するように前記洗浄液吐出ノズルを移動させ
    る移動手段とを備えた基板洗浄装置において、 前記洗浄液吐出ノズルは、前記基板保持手段に保持され
    て回転する基板の表面における各々異なる複数の位置に
    向けて洗浄液を吐出するための複数個の吐出孔を備える
    ことを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板洗浄装置におい
    て、 前記洗浄液吐出ノズルは、当該洗浄液吐出ノズルの内部
    に形成された洗浄液の流路と、この洗浄液の流路の端部
    に配設されたノズルチップとを有し、前記複数個の吐出
    孔は前記ノズルチップに形成される基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2いずれかに記載
    の基板洗浄装置において、 前記洗浄液供給手段は、洗浄液を圧送する複数の洗浄液
    圧送部と、前記各洗浄液圧送部と前記洗浄液吐出ノズル
    とを連結する洗浄液供給路とを有し、前記複数の洗浄液
    圧送部から洗浄液を交互に吐出することにより、前記洗
    浄液供給路を介して前記洗浄液吐出ノズルに連続して洗
    浄液を供給する基板洗浄装置。
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