JPH11204298A - ビーム輸送系 - Google Patents

ビーム輸送系

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JPH11204298A
JPH11204298A JP859798A JP859798A JPH11204298A JP H11204298 A JPH11204298 A JP H11204298A JP 859798 A JP859798 A JP 859798A JP 859798 A JP859798 A JP 859798A JP H11204298 A JPH11204298 A JP H11204298A
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JP
Japan
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slit
transport system
horizontal
steering
slits
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JP859798A
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Hiroshi Hirata
寛 平田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビームの位置を自動で調整することで、操作
性、信頼性を高めるビーム輸送系を提供すること。 【解決手段】真空ダクト(1)に取り付けられ水平方向
に設けられたスリット(211,212)と垂直方向に
設けられたスリット(213,214)を有する少なく
とも一つのビームスリット部(21)と、少なくとも一
つの水平方向用ステアリング電磁石(3)、少なくとも
一つの垂直方向用ステアリング電磁石(4)から構成さ
れるビーム輸送系であり、ビームがいずれかの前記スリ
ットに当たったときに該スリットに流れた電流を検出す
る電流検出手段(11)と、この電流検出手段(11)
の検出結果を基に前記水平方向用及び垂直方向用ステア
リング電磁石(3,4)の励磁量を制御する制御手段
(10)と、を具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビームを
加速する加速器に係り、特にビームスリットを適用した
ビーム輸送系に関する。
【0002】
【従来の技術】図7の(a)は、従来の代表的なビーム
輸送系の構成を示す図であり、図7の(b)は図7の
(a)のA−A断面図である。このビーム輸送系は、図
7の(a)に示すように、ビームダクト1、ビームを削
るためのビームスリット2、水平方向のビームの補正を
行なう水平方向用ステアリング電磁石3、水平方向用ス
テアリング電源5、垂直方向のビームの補正を行なう垂
直方向用ステアリング電磁石4、垂直方向用ステアリン
グ電源6、破壊型のスクリーンモニタ7、CCDカメラ
8、及びTVモニタ9から構成されている。
【0003】このビーム輸送系では、ビームがビームダ
クト1内を進みビームスリット2に当たる。このビーム
スリット2にビームの不必要な部分が当たると消滅し、
ビームサイズが変更される。その形状をオペレータがC
CDカメラ8とTVモニタ9を介して確認する。また、
オペレータはビームの位置を正すために、水平方向もし
くは垂直方向にビーム軌道を変更することのできるステ
アリング電磁石3,4の励磁量を操作する。そして、C
CDカメラ8とTVモニタ9で捕らえた画像により、ビ
ームがスクリーンモニタ7の中心に位置するように操作
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のビーム
輸送系において、ビームを送り出す側(たとえば入射器
など)からのビームが安定しないと、ビームの位置が定
まらず、ビームをうまく輸送することができない。ま
た、ビームの供給条件が変更されると、すべて再調整を
する必要がある。再度調整をするためには、ビームをス
クリーンモニタ7で止めて、オペレータがスクリーン上
のビーム形状を確認し、再度ビームスリット2やステア
リング電源5,6を調整する。ビーム輸送系が長い場
合、以上のような手順を区間ごとに繰り返すことになる
ため、調整は非常に困難なものになっている。本発明の
目的は、ビームの位置を自動で調整することで、操作
性、信頼性を高めるビーム輸送系を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のビーム輸送系は以下の如く構
成されている。 (1)本発明のビーム輸送系は、真空ダクトに取り付け
られ水平方向に設けられたスリットと垂直方向に設けら
れたスリットを有する少なくとも一つのビームスリット
部と、少なくとも一つの水平方向用ステアリング電磁
石、少なくとも一つの垂直方向用ステアリング電磁石か
ら構成されるビーム輸送系であり、ビームがいずれかの
前記スリットに当たったときに該スリットに流れた電流
を検出する電流検出手段と、この電流検出手段の検出結
果を基に前記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電
磁石の励磁量を制御する制御手段と、から構成されてい
る。 (2)本発明のビーム輸送系は、真空ダクトに取り付け
られ水平方向に設けられたスリットと垂直方向に設けら
れたスリットを有する少なくとも一つのビームスリット
部と、少なくとも一つの水平方向用ステアリング電磁
石、少なくとも一つの垂直方向用ステアリング電磁石か
ら構成されるビーム輸送系であり、ビームがいずれかの
前記スリットに当たったときの該スリットの温度を検出
する温度検出手段と、この温度検出手段の検出結果を基
に前記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石の
励磁量を制御する制御手段と、から構成されている。 (3)本発明のビーム輸送系は、真空ダクトに取り付け
られ水平方向に設けられたスリットと垂直方向に設けら
れたスリットを有する少なくとも一つのビームスリット
部と、少なくとも一つの水平方向用ステアリング電磁
石、少なくとも一つの垂直方向用ステアリング電磁石か
ら構成されるビーム輸送系であり、前記各スリットに個
別に設けられた蛍光板と、ビームがいずれかの前記スリ
ットに当たったときに、蛍光された該スリットの画像を
撮像する撮像手段と、この撮像手段による画像を基に前
記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石の励磁
量を制御する制御手段と、から構成されている。
【0006】上記手段を講じた結果、それぞれ次のよう
な作用が生じる。 (1)本発明のビーム輸送系によれば、ビームスリット
部をビーム位置のモニターとして使用し、ビームの位置
に応じてステアリング電磁石の励磁量を自動で変更する
ことで、ビームが常にダクトの中心を通るように輸送
し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を高めること
ができる。また、前記ビームスリット部を複数備え、さ
らに前記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石
と前記電流検出手段を複数備え、前記制御手段で集中制
御することで、ビームが常にダクトのビーム軸を通るよ
うに輸送し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を高
める。 (2)本発明のビーム輸送系によれば、ビームスリット
部をビーム位置のモニターとして使用し、ビームの位置
に応じてステアリング電磁石の励磁量を自動で変更する
ことで、ビームが常にダクトの中心を通るように輸送
し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を高めること
ができる。また、前記ビームスリット部を複数備え、さ
らに前記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石
と前記温度検出手段を複数組備え、前記制御手段で集中
制御することで、ビームが常にダクトのビーム軸を通る
ように輸送し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を
高める。 (3)本発明のビーム輸送系によれば、ビームスリット
部をビーム位置のモニターとして使用し、ビームの位置
に応じてステアリング電磁石の励磁量を自動で変更する
ことで、ビームが常にダクトの中心を通るように輸送
し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を高めること
ができる。また、前記ビームスリット部と前記蛍光板と
前記撮像手段からなる組合わせを複数備え、さらに前記
水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石と前記温
度検出手段を複数組備え、前記制御手段で集中制御する
ことで、ビームが常にダクトのビーム軸を通るように輸
送し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を高める。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1の
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るビーム輸送
系の構成を示す図であり、図1の(b)は図1の(a)
のA−A断面図である。なお、図1にて図7と同一な部
分には同一符号を付してある。
【0008】本第1の実施の形態では、図1の(a)に
示すように、内部が真空であるビームダクト1、ビーム
スリット21、ビーム進行方向からみてビームスリット
21の上流側に設けられ水平方向のビームの補正を行な
う水平方向用ステアリング電磁石3、水平方向用ステア
リング電源5、水平直方向のビームの補正を行なう水平
直方向用ステアリング電磁石4、垂直方向用ステアリン
グ電源6、及び制御装置10と電流モニタ11から構成
されている。
【0009】図1の(b)に示すように、ビームスリッ
ト21は、X方向(水平方向)に2個のスリット21
1,212、Y方向(垂直方向)に2個のスリット21
3,214をそれぞれ独立に有しており、これらは各々
電気的に絶縁されている。各スリットにビームが当たっ
たときの電流を検知するために、電流モニタ(電流セン
サー)11が設けられており、その出力からビームがど
こに当たっているかを検知することができる。制御装置
10では、電流モニタ11からの出力を計算し、ビーム
がスリットに当たらない方向に輸送されるよう、ステア
リング電源5,6を調整することでステアリング電磁石
3,4を励磁して、ビーム軌道を補正する。
【0010】以上のような構成にすることで当該ビーム
輸送系では、入射ビームの位置が変化したり、運転条件
が変化した場合でも、ビームを安定して輸送することが
できる。
【0011】(第2の実施の形態)図2の(a)は、本
発明の第2の実施の形態に係るビーム輸送系の構成を示
す図であり、図2の(b)は図2の(a)のA−A断面
図である。なお、図2にて図1、図7と同一な部分には
同一符号を付してある。
【0012】本第2の実施の形態では、図2の(a)に
示すように、内部が真空であるビームダクト1、ビーム
スリット22、ビーム進行方向からみてビームスリット
22の上流側に設けられ水平方向のビームの補正を行な
う水平方向用ステアリング電磁石3、水平方向用ステア
リング電源5、水平直方向のビームの補正を行なう水平
直方向用ステアリング電磁石4、垂直方向用ステアリン
グ電源6、及び制御装置10と温度センサー12から構
成されている。
【0013】図2の(b)に示すように、ビームスリッ
ト22は、X方向(水平方向)に2個のスリット22
1,222、Y方向(垂直方向)に2個のスリット22
3,224をそれぞれ独立に有しており、これらは各々
電気的に絶縁されている。各スリットにビームが当たっ
たときの温度を検知するために、温度センサー12が設
けられている。ビームがいずれかのスリットに当たる
と、そのスリットの温度が上昇するため、温度センサー
12の出力からビームがどこに当たっているかを検知す
ることができる。制御装置10では、温度センサー12
からの出力を計算し、ビームがスリットに当たらない方
向に輸送されるよう、ステアリング電源5,6を調整す
ることでステアリング電磁石3,4を励磁して、ビーム
軌道を補正する。
【0014】以上のような構成にすることで当該ビーム
輸送系では、入射ビームの位置が変化したり、運転条件
が変化した場合でも、ビームを安定して輸送することが
できる。
【0015】(第3の実施の形態)図3の(a)は、本
発明の第3の実施の形態に係るビーム輸送系の構成を示
す図であり、図3の(b)は図3の(a)のA−A断面
図である。なお、図3にて図1、図2、図7と同一な部
分には同一符号を付してある。
【0016】本第3の実施の形態では、図3の(a)に
示すように、内部が真空であるビームダクト1、ビーム
スリット23、ビーム進行方向からみてビームスリット
23の上流側に設けられ水平方向のビームの補正を行な
う水平方向用ステアリング電磁石3、水平方向用ステア
リング電源5、水平直方向のビームの補正を行なう水平
直方向用ステアリング電磁石4、垂直方向用ステアリン
グ電源6、さらに制御装置10、ビームスリット23の
各スリットに設置された蛍光板13、及び各蛍光板13
からの光を個別に検知する複数のCCDカメラ8から構
成されている。
【0017】図3の(b)に示すように、ビームスリッ
ト23は、X方向(水平方向)に2個のスリット23
1,232、Y方向(垂直方向)に2個のスリット23
3,234をそれぞれ独立に有しており、各スリットの
ビームが当たる面には、それぞれ蛍光板13が取り付け
られている。各スリットにビームが当たったときに蛍光
板13が発光し、その光を対応するCCDカメラ8で取
り込み、制御装置10で画像処理を行ない、その出力か
らビームがどこに当たっているかを検知することができ
る。制御装置10では、さらにビームがスリットに当た
らない方向に輸送されるよう、ステアリング電源5,6
を調整することでステアリング電磁石3,4を励磁し
て、ビーム軌道を補正する。
【0018】以上のような構成にすることで当該ビーム
輸送系では、入射ビームの位置が変化したり、運転条件
が変化した場合でも、ビームを安定して輸送することが
できる。
【0019】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態に係るビーム輸送系の構成を示す図であ
る。なお、図4にて図1〜図3、図7と同一な部分には
同一符号を付してある。
【0020】本第4の実施の形態では図4に示すよう
に、図1に示したビーム輸送系を複数台連続させた構成
をなしている。仮に1台の場合では、ビームがビームダ
クト1の中心を通ったとしても、それがビーム軸上を通
っているとは限らない。すなわち、ビームがビーム軸に
対して傾いている可能性もある。しかし、ビームを複数
台のスリット21、21’へ通すことにより、ビームを
ビーム軸上へ確実に通すことができる。
【0021】以上のような構成にすることで当該ビーム
輸送系では、入射ビームの位置が変化したり、運転条件
が変化した場合でも、ビームを安定してビーム軸上に輸
送することができる。
【0022】(第5の実施の形態)図5は、本発明の第
5の実施の形態に係るビーム輸送系の構成を示す図であ
る。なお、図5にて図1〜図4、図7と同一な部分には
同一符号を付してある。
【0023】本第5の実施の形態では図5に示すよう
に、図2に示したビーム輸送系を複数台連続させた構成
をなしている。仮に1台の場合では、ビームがビームダ
クト1の中心を通ったとしても、それがビーム軸上を通
っているとは限らない。すなわち、ビームがビーム軸に
対して傾いている可能性もある。しかし、ビームを複数
台のスリット22,22’へ通すことにより、ビームを
ビーム軸上へ確実に通すことができる。
【0024】以上のような構成にすることで当該ビーム
輸送系では、入射ビームの位置が変化したり、運転条件
が変化した場合でも、ビームを安定してビーム軸上に輸
送することができる。
【0025】(第6の実施の形態)図6は、本発明の第
6の実施の形態に係るビーム輸送系の構成を示す図であ
る。なお、図6にて図1〜図5、図7と同一な部分には
同一符号を付してある。
【0026】本第6の実施の形態では図6に示すよう
に、図3に示したビーム輸送系を複数台連続させた構成
をなしている。仮に1台の場合では、ビームがビームダ
クト1の中心を通ったとしても、それがビーム軸上を通
っているとは限らない。すなわち、ビームがビーム軸に
対して傾いている可能性もある。しかし、ビームを複数
台のスリット23,23’へ通すことにより、ビームを
ビーム軸上へ確実に通すことができる。
【0027】以上のような構成にすることで当該ビーム
輸送系では、入射ビームの位置が変化したり、運転条件
が変化した場合でも、ビームを安定してビーム軸上に輸
送することができる。
【0028】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施で
きる。 (実施の形態のまとめ)実施の形態に示された構成およ
び作用効果をまとめると次の通りである。 [1]実施の形態に示されたビーム輸送系は、真空ダク
ト(1)に取り付けられ水平方向に設けられたスリット
(211,212)と垂直方向に設けられたスリット
(213,214)を有するビームスリット部(21)
と、水平方向用ステアリング電磁石(3)、前記水平方
向用ステアリング電磁石(3)の電源(5)、垂直方向
用ステアリング電磁石(4)、前記垂直方向用ステアリ
ング電磁石(4)の電源(6)から構成されるビーム輸
送系であり、ビームがいずれかの前記スリットに当たっ
たときに該スリットに流れた電流を検出する電流検出手
段(11)と、この電流検出手段(11)の検出結果を
基に前記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石
(3,4)の励磁量を制御する制御手段(10)と、か
ら構成されている。
【0029】これにより上記ビーム輸送系においては、
ビームスリット部(21)をビーム位置のモニターとし
て使用し、ビームの位置に応じてステアリング電磁石
(3,4)の励磁量を自動で変更することで、ビームが
常にダクト(1)の中心を通るように輸送し、ビーム輸
送系としての操作性、信頼性を高めることができる。 [2]実施の形態に示されたビーム輸送系は、真空ダク
ト(1)に取り付けられ水平方向に設けられたスリット
(221,222)と垂直方向に設けられたスリット
(223,224)を有するビームスリット部(22)
と、水平方向用ステアリング電磁石(3)、前記水平方
向用ステアリング電磁石(3)の電源(5)、垂直方向
用ステアリング電磁石(4)、前記垂直方向用ステアリ
ング電磁石(4)の電源(6)から構成されるビーム輸
送系であり、ビームがいずれかの前記スリットに当たっ
たときの該スリットの温度を検出する温度検出手段(1
2)と、この温度検出手段(12)の検出結果を基に前
記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石(3,
4)の励磁量を制御する制御手段(10)と、から構成
されている。
【0030】これにより上記ビーム輸送系においては、
ビームスリット部(22)をビーム位置のモニターとし
て使用し、ビームの位置に応じてステアリング電磁石
(3,4)の励磁量を自動で変更することで、ビームが
常にダクト(1)の中心を通るように輸送し、ビーム輸
送系としての操作性、信頼性を高めることができる。 [3]実施の形態に示されたビーム輸送系は、真空ダク
ト(1)に取り付けられ水平方向に設けられたスリット
(231,232)と垂直方向に設けられたスリット
(233,234)を有するビームスリット部(23)
と、水平方向用ステアリング電磁石(3)、前記水平方
向用ステアリング電磁石(3)の電源(5)、垂直方向
用ステアリング電磁石(4)、前記垂直方向用ステアリ
ング電磁石(4)の電源(6)から構成されるビーム輸
送系であり、前記各スリットに個別に設けられた蛍光板
(13)と、ビームがいずれかの前記スリットに当たっ
たときに、蛍光された該スリットの画像を撮像する撮像
手段(8)と、この撮像手段(8)による画像を基に前
記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石(3,
4)の励磁量を制御する制御手段(10)と、から構成
されている。
【0031】これにより上記ビーム輸送系においては、
ビームスリット部(23)をビーム位置のモニターとし
て使用し、ビームの位置に応じてステアリング電磁石
(3,4)の励磁量を自動で変更することで、ビームが
常にダクト(1)の中心を通るように輸送し、ビーム輸
送系としての操作性、信頼性を高めることができる。 [4]実施の形態に示されたビーム輸送系は上記[1]
に記載のビーム輸送系であり、かつ前記ビームスリット
部(21,21’)を二つ以上備えた。
【0032】これにより上記ビーム輸送系においては、
前記ビームスリット部(21,21’)を複数備え、さ
らに前記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石
(3、3’、4、4’)と前記電流検出手段(11、1
1’)を複数備え、前記制御手段(10)で集中制御す
ることで、ビームが常にダクト(1)のビーム軸を通る
ように輸送し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を
高める。 [5]実施の形態に示されたビーム輸送系は上記[2]
に記載のビーム輸送系であり、かつ前記ビームスリット
部(22,22’)を二つ以上備えた。
【0033】これにより上記ビーム輸送系においては、
前記ビームスリット部(22,22’)を複数備え、さ
らに前記水平方向用及び垂直方向用ステアリング電磁石
(3、3’、4、4’)と前記温度検出手段(12、1
2’)を複数備え、前記制御手段(10)で集中制御す
ることで、ビームが常にダクト(1)のビーム軸を通る
ように輸送し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を
高める。 [6]実施の形態に示されたビーム輸送系は上記[3]
に記載のビーム輸送系であり、かつ前記ビームスリット
部(23,23’)を二つ以上備えた。
【0034】これにより上記ビーム輸送系においては、
前記ビームスリット部(23,23’)と前記蛍光板
(13、13’)と前記撮像手段(8、8’)からなる
組合わせを複数備え、さらに前記水平方向用及び垂直方
向用ステアリング電磁石(3、3’、4、4’)を複数
備え、前記制御手段(10)で集中制御することで、ビ
ームが常にダクト(1)のビーム軸を通るように輸送
し、ビーム輸送系としての操作性、信頼性を高める。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ビームの位置を自動で
調整することで、操作性、信頼性を高めるビーム輸送系
を提供できる。よって、従来の如きオペレータによる再
調整を行なう必要がなくなり、精確で安定したビームの
輸送を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るビーム輸送系
の構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るビーム輸送系
の構成を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るビーム輸送系
の構成を示す図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るビーム輸送系
の構成を示す図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るビーム輸送系
の構成を示す図。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るビーム輸送系
の構成を示す図。
【図7】従来例に係る代表的なビーム輸送系の構成を示
す図。
【符号の説明】
1…ビームダクト(真空ダクト) 2、2’、21、21’、22、22’、23、23’
…ビームスリット 3、3’…水平方向ステアリング電磁石 4、4’…垂直方向ステアリング電磁石 5、5’…水平方向ステアリング電源 6、6’…垂直方向ステアリング電源 7…スクリーンモニタ 8、8’…CCDカメラ 9…TVモニタ 10…制御装置 11、11’…電流モニタ(電流センサー) 12、12’…温度センサー 13、13’…蛍光板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空ダクトに取り付けられ水平方向に設け
    られたスリットと垂直方向に設けられたスリットを有す
    る少なくとも一つのビームスリット部と、少なくとも一
    つの水平方向用ステアリング電磁石、少なくとも一つの
    垂直方向用ステアリング電磁石から構成されるビーム輸
    送系であり、 ビームがいずれかの前記スリットに当たったときに該ス
    リットに流れた電流を検出する電流検出手段と、 この電流検出手段の検出結果を基に前記水平方向用及び
    垂直方向用ステアリング電磁石の励磁量を制御する制御
    手段と、 を具備したことを特徴とするビーム輸送系。
  2. 【請求項2】真空ダクトに取り付けられ水平方向に設け
    られたスリットと垂直方向に設けられたスリットを有す
    る少なくとも一つのビームスリット部と、少なくとも一
    つの水平方向用ステアリング電磁石、少なくとも一つの
    垂直方向用ステアリング電磁石から構成されるビーム輸
    送系であり、 ビームがいずれかの前記スリットに当たったときの該ス
    リットの温度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段の検出結果を基に前記水平方向用及び
    垂直方向用ステアリング電磁石の励磁量を制御する制御
    手段と、 を具備したことを特徴とするビーム輸送系。
  3. 【請求項3】真空ダクトに取り付けられ水平方向に設け
    られたスリットと垂直方向に設けられたスリットを有す
    る少なくとも一つのビームスリット部と、少なくとも一
    つの水平方向用ステアリング電磁石、少なくとも一つの
    垂直方向用ステアリング電磁石から構成されるビーム輸
    送系であり、 前記各スリットに個別に設けられた蛍光板と、 ビームがいずれかの前記スリットに当たったときに、蛍
    光された該スリットの画像を撮像する撮像手段と、 この撮像手段による画像を基に前記水平方向用及び垂直
    方向用ステアリング電磁石の励磁量を制御する制御手段
    と、 を具備したことを特徴とするビーム輸送系。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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