JPH11204007A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH11204007A
JPH11204007A JP10002361A JP236198A JPH11204007A JP H11204007 A JPH11204007 A JP H11204007A JP 10002361 A JP10002361 A JP 10002361A JP 236198 A JP236198 A JP 236198A JP H11204007 A JPH11204007 A JP H11204007A
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JP
Japan
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cover
circuit breaker
base material
explosive
breaker according
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Application number
JP10002361A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kume
昌宏 粂
Motonori Kido
元則 城戸
Yoriyuki Miyazaki
順之 宮▲崎▼
Hideaki Toyama
秀明 外山
Akio Matsumaru
彰男 松丸
Jun Yasukuni
純 安国
Kenjiro Nishida
謙二郎 西田
Junya Amano
順也 尼野
Ayumi Kimura
歩 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Publication date
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Priority to US09/222,360 priority patent/US6295930B1/en
Priority to EP99100196A priority patent/EP0929090B1/en
Priority to DE69911270T priority patent/DE69911270T2/de
Priority to KR1019990000208A priority patent/KR100323634B1/ko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ低廉な構造で、非常時等における回
路の強制遮断を安全かつ確実に行い、また、内部構造物
の飛散を確実に防止する。 【解決手段】 少なくとも表面が絶縁性を有する基材2
0に、一方向に開口して火薬とその加熱手段とを内蔵す
る筒部22と、この筒部22の開口先に破断部31が位
置する導体30とを固定し、火薬の爆発力で上記破断部
31が破断されるようにする。さらに、筒部22及び破
断部31を覆う金属製のカバーキャップ42と、基材2
0を裏側から覆う金属製のカバー底板26とを備え、こ
れらのカバー部材42,26をボルト50等で相互直接
に結合した状態で上記基材20に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に設けら
れる回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用電気回路等において、
過負荷電流や短絡電流が生じた場合に回路を直ちに遮断
する手段として、ヒューズやヒュージブルリンクが慣用
されている。これらヒューズ等は、溶断可能な導体部を
容器内に有し、この容器の外部に接続用端子が導出され
た基本構造をなし、その多くは電気接続箱等に接続して
使用されている。
【0003】しかし、上記ヒューズ等は、過電流の発生
によりはじめて溶断し、回路を遮断するものであるた
め、自由なタイミングで回路を強制遮断するといったこ
とができない。従って、車両に事故が生じた場合等の緊
急時において、安全上、過電流が流れなくても回路を強
制遮断したい場合には、上記ヒューズ等に代え、もしく
はこれらに加えて、外部からの操作で回路を強制遮断で
きる回路遮断器を設置する必要がある。
【0004】このような回路遮断器として、特公昭58
−47809号公報に示されるような、火薬の爆発力を
利用して導体を強制破断するものを用いることが考えら
れる。この遮断器は、出力ヒューズと、火薬と、この火
薬を加熱するためのフィラメントとが単一の封入ガラス
内に封入され、上記フィラメントに接続された入力端子
が上記封入ガラスを貫くようにしてこの封入ガラス外に
導出されたものであり、この封入ガラスの表面には防爆
皮膜が施されている。
【0005】このような遮断器によれば、上記入力端子
に一定以上の電流または電圧を加えてフィラメントを発
熱させ、その熱で火薬を爆発させることにより、この爆
発力を利用して上記導体を強制破断させることができ
る。従って、車両事故が発生した場合等の緊急時には、
上記入力端子への入力電流もしくは入力電圧の制御によ
って任意のタイミングで回路を遮断することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の遮断器で
は、封入ガラス内において火薬の爆発力が四方に拡散さ
れ、そのうちのごく一部のみが出力ヒューズに作用する
ので、確実にヒューズを破断するためには総合的にかな
りの爆発力が要求される。しかし、火薬の量を増やす等
してその爆発力を強めると、出力ヒューズ以外の封入ガ
ラス内面に作用する爆発力も増大するため、これに耐え
得るようにするには、上記封入ガラスに高価な材料を用
いたり特殊な処理を施したりする必要があり、コストの
増大は免れ得ない。
【0007】また一方、上記火薬の爆発の際、導体を含
む内部構造物(破砕物)の飛散を確実に防止することも
大きな課題とされている。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、火薬の
爆発エネルギーを破断部に効率良く作用させることによ
り、簡単かつ低廉な構造で回路の緊急遮断を安全かつ確
実に行うことができ、かつ、上記爆発による内部構造物
の飛散を確実に防止できる回路遮断器を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、少なくとも一方向に開口し、
内部に火薬と外部からの電源供給により上記火薬を加熱
し爆発させる加熱手段とを有する筒部と、少なくとも表
面が絶縁性を有し、上記筒部が固定される基材と、上記
筒部の開口先に破断部が位置する状態で上記基材に固定
される導体とを備え、上記火薬の爆発力で上記導体の破
断部が破断されるように構成するとともに、上記筒部及
び破断部を覆う金属製の第1カバー部と、上記基材を上
記筒部と反対の側から覆う金属製の第2カバー部とを備
え、かつ、両カバー部同士を直接結合した状態でこれら
カバー部を上記基材に固定したものである。
【0010】この構成において、筒部内の加熱手段が作
動し、火薬が爆発すると、その爆発力が筒部開口先の導
体の破断部に集中して作用する。従って、少ない火薬で
確実に破断部が破断される。しかも、この破断部及び筒
部は比較的強度の高い金属製の第1カバー部で覆われて
いるため、上記爆発の際に内部構造物が遮断器外へ飛散
するおそれもない。
【0011】ここで、仮に第2カバー部がなく、第1カ
バー部が基材に固定されているのみの構造であると、第
1カバー部が固定される基材部分が上記爆発力により破
壊され、これら第1カバー部と基材とが切り離される
(すなわち基材からカバー部が外れる)ことになり、第
1カバー部そのものの強度が高くても内部構造物の飛散
を防ぐことは困難となるが、本発明にかかる構造では、
上記第1カバー部に加え、同じく金属製の第2カバー部
が上記基材を上記筒部及び破断部と反対の側から覆うよ
うに配され、かつ、両カバー部同士が直接結合されてい
る(すなわち、両カバー部が基材を表裏両側から挟み込
むように配設されている)ため、強い爆発力を受けても
両カバー部が基材から外れてしまうことがなく、上記内
部構造物の飛散は確実に防止される。
【0012】ここで、上記第1カバー部と第2カバー部
とを一体に形成すれば(すなわち単一の部材で構成すれ
ば)、部品点数が減ってコストの削減が可能になる。
【0013】例えば、上記第1カバー部の側壁から上記
基材を挟む一対の巻込み部を延長させ、これら巻込み部
を上記基材の裏側で相互重なるように巻き込んで両巻込
み部を当該基材に固定することにより当該巻込み部を上
記第2カバー部とすれば、簡単な組付作業で第1カバー
部及び第2カバー部の固定が可能になる。
【0014】また、両カバー部を別部材とする場合で
も、例えば上記基材に凹部を形成して当該凹部に上記第
2カバー部を嵌め込み、この第2カバー部と上記第1カ
バー部とを直接連結するようにすれば、コンパクトな構
造にまとめることができる。
【0015】上記筒部や破断部は第1カバー部単独で覆
うようにしてもよいが、この場合、爆破後に破断部が金
属製第1カバー部に直接接触すると、回路の短絡が生ず
るおそれがある。しかし、上記第1カバー部の裏側に絶
縁材を配設しておけば、上記破断部と第1カバー部との
直接接触を阻止して上記短絡を確実に防止することが可
能である。
【0016】この場合、上記絶縁材は第1カバー部と別
の部材としてもよいし、この第1カバー部の裏面を絶縁
材料でコーティングするようにしてもよい。後者の場合
には、部品点数をさらに削減することが可能になる。
【0017】また、上記回路遮断器において、上記基材
と各カバー部との結合部分を覆うように樹脂製カバーを
モールドしておけば、当該結合状態をより良好に保持し
て基材から各カバー部が外れるのをより確実に防止でき
る。すなわち、内部構造物の飛散防止がさらに確実にな
る。また、外観の向上にもつながる。
【0018】上記基材は、その少なくとも表面が絶縁性
を有していれば回路短絡が回避できるのであり、例え
ば、この基材を、アルミニウムまたはアルミニウム合金
の表面に酸化皮膜を形成したもので構成してもよい。こ
の場合、基材全体を合成樹脂等の絶縁材料で形成する構
造と異なり、基材自身にもかなり高い強度をもたせるこ
とができる。従って、この場合には、前記第2カバー部
の省略が可能であり、筒部及び破断部を覆うカバー部を
基材に固定するだけでも、爆発力に耐え得る構造とする
ことが可能である。
【0019】すなわち、本発明には、少なくとも一方向
に開口し、内部に火薬と外部からの電源供給により上記
火薬を加熱し爆発させる加熱手段とを有する筒部と、上
記筒部が固定される基材と、上記筒部の開口先に破断部
が位置する状態で上記基材に固定される導体と、上記筒
部及び破断部を覆うように上記基材に固定される金属製
のカバー部とを備えるとともに、上記基材を、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金の表面に酸化皮膜を形成し
たもので構成したものも含まれる。
【0020】この場合にも、上記カバー部の裏側に絶縁
材を配設したり、上記基材とカバー部との結合部分を覆
うように樹脂製カバーをモールドしたりすることが、よ
り好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の回路遮断器が用いられる
自動車用電源回路の一例を示したものである。図におい
て、バッテリー10の負端子10aがアースに接続さ
れ、正端子10bが、本発明にかかる回路遮断器12、
ヒュージブルリンク14、及び相互並列に配された小容
量ヒューズ16を介して各車載電装品に接続されてい
る。さらに、この自動車にはハーネスECU(ハーネス
コントロールユニット)17が装備され、このハーネス
ECU17は、エアバッグ信号が入力された時(すなわ
ち車両衝突検知時)に上記回路遮断器12に制御信号を
出力し、この回路遮断器12に強制回路遮断動作を行わ
せるように構成されている。また、一部の安全動作を行
うための電装品(例えば、非常表示のためのルームラン
プやハザードランプの駆動回路、ドアロックを解除する
ための装置、他のECU等)は、上記回路遮断器12を
介さずにヒューズ18のみを介してバッテリー10に接
続されており、上記回路遮断器12により回路が遮断さ
れた後も電源供給され得るように配慮がなされている。
【0023】次に、上記回路遮断器12の具体的な構造
を、図2〜図5に基づいて説明する。
【0024】図示の回路遮断器12は、絶縁材料からな
る略直方体状の基材20を備え、この基材20の上面中
央には、絶縁材料製のブラケット24を用いて筒部22
が立直状態で固定されている。この筒部22は、上向き
に開口し、所定量の火薬とこれを加熱するためのフィラ
メントとを内蔵している。このフィラメントは導線28
を介して前記ハーネスECU17に接続されており、こ
のハーネスECU17の制御信号によって上記フィラメ
ントが通電され、加熱されるようになっている。
【0025】基材20の中央下部には、前後方向(図2
では奥行き方向)に開放された凹部20aが形成され、
この凹部20a内に金属製のカバー底板(第2カバー
部)26が嵌め込まれている。このカバー底板26に
は、これを前後方向に貫通する左右一対のボルト挿通孔
26aが設けられるとともに、中央部では上下方向に貫
通する導線挿通孔26bが設けられている。また、この
導線挿通孔26bの直上の基材20の部分にも導線挿通
孔20bが設けられ、両導線挿通孔20b,26bを通
じて上記筒部22から遮断器外方へ導線28が導出され
るようになっている。
【0026】上記基材20上には、上記図1に示した回
路の一部を構成する導体30が固定されている。この導
体30は、水平な破断部31と、この破断部31の両端
から下方に延びる一対の立壁部32と、両立壁部32の
両端から左右両外側に延びる接続端子部33とを一体に
有している。
【0027】この破断部31は小幅に形成され、低い爆
発力でも破断できるように配慮がなされるとともに、こ
の実施の形態では、過電流発生時に電気的抵抗による発
熱で溶断するヒュージブルリンクとしての機能も果たす
ように設計がなされている。すなわち、この導体30は
一般のヒューズに用いられる材料と同等の材料で形成さ
れている。ただし、本発明では、必ずしも破断部31に
ヒューズ機能を持たせることを要しない。
【0028】両接続端子部33には、それぞれボルト挿
通孔33aが設けられ、同様に前記基材20の両端部に
もこれを上下に貫通するボルト挿通孔20cが設けられ
ている。そして、各ボルト挿通孔33a,20cにボル
ト36を挿通してこれにナット38を締め付けることに
より、両接続端子部33が基材20に固定されるととも
に、当該固定状態で上記破断部31が筒部22の真上を
横切るように(図2及び図3(a)参照)、導体30の
全体形状が設定されている。そして、一方の接続端子部
33に前記図1に示したバッテリー10の正端子10b
が電気的に接続され、他方の接続端子部33に同図のヒ
ュージブルリンク14が電気的に接続されている。
【0029】上記導体30の外側にはこれを覆う筒状の
絶縁カバー40が外嵌され、さらにその外側に金属製の
カバーキャップ(第1カバー部)42が嵌められてい
る。このカバーキャップ42は、上記筒部22及び破断
部31を上方から覆う天壁44と、側方(四方)から覆
う側壁46とを一体に有している。これら天壁44及び
側壁46にはガス抜き孔47が穿設され、爆発時の内圧
上昇の防止が図られている。
【0030】さらに、前後の側壁46からは下方に一対
の延長壁部48が延ばされ、その下端に左右一対のボル
ト挿通孔48aが設けられている。そして、各ボルト挿
通孔48aと前記カバー底板26におけるボルト挿通孔
26aとにボルト50を挿通してこれにナット52を締
付けることにより、カバーキャップ42とカバー底板2
6とが直接締結されるようになっている。
【0031】なお、上記基材20や絶縁カバー40の材
質は絶縁性を有するものであればよく、例えばセラミッ
クでもよいが、軽量で成形が容易な合成樹脂、特に、ポ
リアセタール、ガラス入りナイロン樹脂、PPS樹脂と
いった耐熱・高強度樹脂が好ましい。
【0032】また、カバー部であるカバーキャップ42
やカバー底板26は、比較的強度の高い金属製であれば
よいが、特に、SUS304をはじめとするステンレス
鋼等が好適である。
【0033】次に、この回路遮断器の作用を説明する。
【0034】車両の衝突によってエアバッグ信号が作成
され、ハーネスECU17に入力されると、このハーネ
スECU17は導線28を通じて筒部22内のフィラメ
ントを通電、加熱し、同じく筒部22内の火薬を爆発さ
せる。この爆発力は、筒部22の直上の破断部31に集
中して作用するため、少量の火薬でも破断部31を破断
することができ、これにより、上記破断部31をもつ導
体30が介在する電源供給回路(図1)が強制遮断され
る。すなわち、一部の電装品を除くほぼ全部の電装品へ
の電力供給が同時に遮断され、衝突後の安全が保証され
る。
【0035】ここで、仮に金属製のカバー底板26がな
く、金属製のカバーキャップ42が基材20にボルト等
で固定されているだけの場合には、カバーキャップ42
自体の強度が高くても、このカバーキャップ42が連結
されている合成樹脂製の基材20の強度が低いために、
上記爆発力によって基材20側が壊れることによりこの
基材20からカバーキャップ42が外れ、内部構造物の
飛散(粉砕した破断部31や筒部22の一部等の飛散)
を防ぐことができないおそれがあるが、図示のように金
属製のカバーキャップ42とカバー底板26とで基材2
0を挟み込み、これらカバーキャップ42とカバー底板
26とをボルト50で直接締結するようにすれば、たと
え基材20の強度が低くてもカバーキャップ42とカバ
ー底板26との締結部分は壊れないためにこれらが基材
20から外れることはなく、内部構造物の飛散は確実に
防止される。
【0036】特に、この回路遮断器では、基材20に凹
部20aを形成し、これにカバー底板26を嵌め込むよ
うにしているので、2つのカバー部材(カバーキャップ
42及びカバー底板26)を用いながらコンパクトな構
造にまとめることが可能となっている。
【0037】また、内部の導体30や筒部22とカバー
キャップ42との間に絶縁カバー40が介在しているた
め、破断された破断部31がカバーキャップ42と接触
して短絡を招くのを防止することが可能となっている。
【0038】次に、第2の実施の形態を図6〜図9に基
づいて説明する。
【0039】この実施の形態では、前記第1の実施の形
態で示したカバー底板26が省略されるとともにカバー
キャップ42の前後側壁46から前記延長壁部49より
も長い巻込み部49が下方に延長されている。両巻込み
部49の左右方向中央部には、その先端側(図6では下
側)に開放されたU字状の導線挿通切欠49bが形成さ
れ、その両側にボルト挿通孔49aが穿設されている。
また、基材20では、前記第1の実施の形態で示したカ
バー底板嵌込み用の凹部20aに代え、下方に開口する
左右一対のねじ孔20dが形成されている。そして、上
記両巻込み部49を基材20の下側で巻き込んで(すな
わち曲げ変形させて)両ボルト挿通孔49a同士及び両
導線挿通切欠49b同士を重ね合わせ、これら導線挿通
切欠49bを通じて筒部22からの導線28を下方に導
出するとともに、両ボルト挿通孔49aにボルト54を
挿通して基材20のねじ孔20dにねじ込むことによ
り、巻込み部49同士の連結と、基材20への両巻込み
部49の固定とがなされている。
【0040】このような構造においても、第1カバー部
であるカバーキャップ42の本体と、第2カバー部であ
る両巻込み部49とで基材20が表裏両側から挟み込ま
れた状態となっているので、この基材20の強度が多少
低くても、爆発力でカバーキャップ42が基材20から
外れるといったおそれがなく、内部構造物の飛散を確実
に防止できる。しかも、単一の部材(カバーキャップ4
2)で第1カバー部と第2カバー部の双方を構成してい
るので、部品点数が少なく、コストの削減にも寄与する
ことが可能となっている。
【0041】第3の実施の形態を図10に示す。ここで
は、前記第1の実施の形態で示した回路遮断器12にお
いて、基材20と、カバー底板26と、カバーキャップ
42の下端部分とを覆うように樹脂カバー60がモール
ドされている。また、この樹脂カバー60から両接続端
子部33が外方に突出するように、これら接続端子部3
3の長さが充分確保されている。
【0042】このような構造にすれば、基材20とカバ
ーキャップ42やカバー底板26との結合状態がより良
好に保持され、内部構造物の飛散がより確実に防止され
る。また、外観の向上も図ることが可能になる。
【0043】なお、前記各実施形態では、基材20全体
を絶縁材料で形成したものを示したが、この基材20
は、その少なくとも表面が絶縁性を有していれば回路短
絡を防止できるものであり、例えばアルミニウムまたは
アルミニウム合金の表面をアノード処理する等して酸化
皮膜を形成したものを基材20として用いるようにして
もよい。この場合には、基材20自身にもかなり高い強
度を確保することができるので、前記各実施形態で示し
た第2カバー部(カバー底板26や巻込み部49)を省
略して第1カバー部(カバーキャップ42)を基材20
に固定するだけの構造にしても、内部構造物の飛散防止
が可能である。
【0044】また、前記各実施形態では、カバーキャッ
プ42の裏側にこれとは別部材の絶縁カバー40を配設
したものを示したが、カバーキャップ42の裏面を絶縁
材料でコーティングするようにしても、前記と同様に金
属製カバーキャップ42と爆破後の破断部31等との短
絡を防ぐことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、少なくとも一方
向に開口し、内部に火薬と外部からの電源供給により上
記火薬を加熱し爆発させる加熱手段とを有する筒部と、
少なくとも表面が絶縁性を有し、上記筒部が固定される
基材と、上記筒部の開口先に破断部が位置する状態で上
記基材に固定される導体とを備え、上記火薬の爆発力で
上記導体の破断部が破断されるように構成するととも
に、上記筒部及び破断部を覆う金属製の第1カバー部
と、上記基材を上記筒部と反対の側から覆う金属製の第
2カバー部とを備え、かつ、両カバー部同士を直接結合
した状態でこれらカバー部を上記基材に固定したもの、
もしくは、上記筒部及び破断部を覆うように上記基材に
固定される金属製のカバー部を備えるとともに、上記基
材を、アルミニウムまたはアルミニウム合金の表面に酸
化皮膜を形成したもので構成したものであるので、比較
的低い爆発力で上記破断部を確実に破断することを可能
にし、かつ、爆破に伴う内部構造物の飛散を確実に防止
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる回路遮断器
を備えた自動車用電源回路を示す図である。
【図2】上記回路遮断器の本体とカバーキャップとを示
す断面正面図である。
【図3】(a)は上記回路遮断器の平面図、(b)はそ
の正面図、(c)はその底面図である。
【図4】上記回路遮断器の側面図である。
【図5】図3(b)のA−A線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる回路遮断器
の本体と絶縁カバーとカバーキャップとを示す断面正面
図である。
【図7】(a)は図6に示す回路遮断器の平面図、
(b)はその正面図、(c)はその底面図である。
【図8】図6に示す回路遮断器の側面図である。
【図9】図7(b)のB−B線断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる回路遮断
器の正面図である。
【符号の説明】
12 回路遮断器 20 基材 20a 凹部 26 カバー底板(第2カバー部) 28 導線 30 導体 31 破断部 33 接続端子部 40 絶縁カバー 42 カバーキャップ(第1カバー部) 48 延長壁部 49 巻込み部 60 樹脂カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粂 昌宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 城戸 元則 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 宮▲崎▼ 順之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 外山 秀明 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 松丸 彰男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 安国 純 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 西田 謙二郎 埼玉県上尾市上尾村 1145−15 (72)発明者 尼野 順也 兵庫県姫路市豊富町御蔭 746−3 (72)発明者 木村 歩 兵庫県姫路市増位新町 1−8−2

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方向に開口し、内部に火薬
    と外部からの電源供給により上記火薬を加熱し爆発させ
    る加熱手段とを有する筒部と、少なくとも表面が絶縁性
    を有し、上記筒部が固定される基材と、上記筒部の開口
    先に破断部が位置する状態で上記基材に固定される導体
    とを備え、上記火薬の爆発力で上記導体の破断部が破断
    されるように構成するとともに、上記筒部及び破断部を
    覆う金属製の第1カバー部と、上記基材を上記筒部と反
    対の側から覆う金属製の第2カバー部とを備え、かつ、
    両カバー部同士を直接結合した状態でこれらカバー部を
    上記基材に固定したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回路遮断器において、上
    記第1カバー部と第2カバー部とを一体に形成したこと
    を特徴とする回路遮断器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の回路遮断器において、上
    記第1カバー部の側壁から上記基材を挟む一対の巻込み
    部を延長させ、これら巻込み部を上記基材の裏側で相互
    重なるように巻き込んで両巻込み部を当該基材に固定す
    ることにより当該巻込み部を上記第2カバー部としたこ
    とを特徴とする回路遮断器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の回路遮断器において、上
    記基材に凹部を形成して当該凹部に上記第2カバー部を
    嵌め込み、この第2カバー部と上記第1カバー部とを直
    接連結したことを特徴とする回路遮断器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の回路遮
    断器において、上記第1カバー部の裏側に絶縁材を配設
    したことを特徴とする回路遮断器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の回路遮断器において、上
    記第1カバー部の裏面を絶縁材料でコーティングしたこ
    とを特徴とする回路遮断器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の回路遮
    断器において、上記基材と各カバー部との結合部分を覆
    うように樹脂製カバーをモールドしたことを特徴とする
    回路遮断器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の回路遮
    断器において、上記基材を、アルミニウムまたはアルミ
    ニウム合金の表面に酸化皮膜を形成したもので構成した
    ことを特徴とする回路遮断器。
  9. 【請求項9】 少なくとも一方向に開口し、内部に火薬
    と外部からの電源供給により上記火薬を加熱し爆発させ
    る加熱手段とを有する筒部と、上記筒部が固定される基
    材と、上記筒部の開口先に破断部が位置する状態で上記
    基材に固定される導体と、上記筒部及び破断部を覆うよ
    うに上記基材に固定される金属製のカバー部とを備える
    とともに、上記基材を、アルミニウムまたはアルミニウ
    ム合金の表面に酸化皮膜を形成したもので構成したこと
    を特徴とする回路遮断器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の回路遮断器において、
    上記カバー部の裏側に絶縁材を配設したことを特徴とす
    る回路遮断器。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の回路遮断器におい
    て、上記カバー部の裏面を絶縁材料でコーティングした
    ことを特徴とする回路遮断器。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11のいずれかに記載の回
    路遮断器において、上記基材とカバー部との結合部分を
    覆うように樹脂製カバーをモールドしたことを特徴とす
    る回路遮断器。
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