JPH08190809A - ヒューズ付き電線 - Google Patents
ヒューズ付き電線Info
- Publication number
- JPH08190809A JPH08190809A JP7002687A JP268795A JPH08190809A JP H08190809 A JPH08190809 A JP H08190809A JP 7002687 A JP7002687 A JP 7002687A JP 268795 A JP268795 A JP 268795A JP H08190809 A JPH08190809 A JP H08190809A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuse
- electric wire
- wire
- insulating coating
- central conductor
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の電気回路におけるヒューズボックス
を不要にするハーネス用電線の提供。 【構成】 絶縁被覆2に覆われた中心導体1の長手方向
途中にヒューズ3を設ける。この電線10で接続した回
路はヒューズ3によって保護されるので専用のヒューズ
ボックスを設ける必要がない。
を不要にするハーネス用電線の提供。 【構成】 絶縁被覆2に覆われた中心導体1の長手方向
途中にヒューズ3を設ける。この電線10で接続した回
路はヒューズ3によって保護されるので専用のヒューズ
ボックスを設ける必要がない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用ワイヤーハーネ
スとして用いる電線に関する。
スとして用いる電線に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用電線としては、AV線と呼ばれ
るビニル被覆銅線が用いられている。
るビニル被覆銅線が用いられている。
【0003】この電線は、電気を流すだけであって回路
を保護する機能を持ち合わせていない。このため、自動
車の電気回路には、図6に示すように、専用ヒューズボ
ックスが設けられている。そのヒューズボックス内のヒ
ューズは、例えば、図のハーネス4−1 のA点が車体に
接触し、被覆が損傷してショート状態になったときヒュ
ーズ3−2 が溶断し、発火による火災を防ぐ働きをす
る。
を保護する機能を持ち合わせていない。このため、自動
車の電気回路には、図6に示すように、専用ヒューズボ
ックスが設けられている。そのヒューズボックス内のヒ
ューズは、例えば、図のハーネス4−1 のA点が車体に
接触し、被覆が損傷してショート状態になったときヒュ
ーズ3−2 が溶断し、発火による火災を防ぐ働きをす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】専用ヒューズボックス
を設けると、その分のコストアップが避けられない。ま
た、ヒューズボックス用の専用取付スペースを必要とす
る。最近の自動車は、電装品が増加し、その一方で室内
空間をできるだけ広げる傾向にあり、ヒューズボックス
用の専用スペースを採れなくなってきているのが現状で
ある。
を設けると、その分のコストアップが避けられない。ま
た、ヒューズボックス用の専用取付スペースを必要とす
る。最近の自動車は、電装品が増加し、その一方で室内
空間をできるだけ広げる傾向にあり、ヒューズボックス
用の専用スペースを採れなくなってきているのが現状で
ある。
【0005】このほか、専用のヒューズボックスの採用
で車輌の軽量化にも悪影響が及ぶ。
で車輌の軽量化にも悪影響が及ぶ。
【0006】本発明は、これ等の不具合を無くすため
に、専用のヒューズボックスを不要にする回路保護機能
付きの電線を提供することを課題としている。
に、専用のヒューズボックスを不要にする回路保護機能
付きの電線を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題の解決策とし
て提供する本発明の自動車ハーネス用電線は、絶縁被覆
に覆われた中心導体の長手方向途中にヒューズを介在し
て構成されている。
て提供する本発明の自動車ハーネス用電線は、絶縁被覆
に覆われた中心導体の長手方向途中にヒューズを介在し
て構成されている。
【0008】中心導体の途中に設けるヒューズは、中心
導体の一部を細径化して作り出してもよく、この場合、
ヒューズを中間部が最小径になるように両側から徐々に
細くしておくと、電線に加わる引張り応力がヒューズの
一点に集中し難く、引張り応力による電線の切れ(ヒュ
ーズ部の切断)が起こり難い。中心導体を細くする代わ
りに、長手方向に切断した中心導体間に低融点金属を直
列に接続してこれをヒューズとしてもよい。
導体の一部を細径化して作り出してもよく、この場合、
ヒューズを中間部が最小径になるように両側から徐々に
細くしておくと、電線に加わる引張り応力がヒューズの
一点に集中し難く、引張り応力による電線の切れ(ヒュ
ーズ部の切断)が起こり難い。中心導体を細くする代わ
りに、長手方向に切断した中心導体間に低融点金属を直
列に接続してこれをヒューズとしてもよい。
【0009】また、絶縁被覆の少なくともヒューズ保護
部は、ヒューズ溶断時の熱による被覆の焼け焦げを無く
すために難燃性樹脂で形成しておくのが望ましい。
部は、ヒューズ溶断時の熱による被覆の焼け焦げを無く
すために難燃性樹脂で形成しておくのが望ましい。
【0010】
【作用】中心導体の長手方向途中に設けたヒューズは、
ショ−ト等で電線に大きな電流が流れたとき抵抗で発熱
して溶断し、これにより電流がカットされて回路の保
護、発火防止がなされる。従って、本発明の電線を用い
れば専用のヒューズボックスは不要になり、そのボック
スの使用に伴う前述の問題が全て無くなる。
ショ−ト等で電線に大きな電流が流れたとき抵抗で発熱
して溶断し、これにより電流がカットされて回路の保
護、発火防止がなされる。従って、本発明の電線を用い
れば専用のヒューズボックスは不要になり、そのボック
スの使用に伴う前述の問題が全て無くなる。
【0011】
【実施例】図1に、本発明のヒューズ付き電線の一例を
示す。図の1は中心導体、2はその導体の外周を覆う絶
縁被覆、3は中心導体1の長手方向途中に設けたヒュー
ズである。この電線10は、中心導体1を銅で、絶縁被
覆2を塩化ビニルで各々構成し、ヒューズ3は導体径を
部分的に細くすることによって作り出している。このよ
うに、導体を絞ってヒューズとなす場合には、図2に示
すように、断線につながる引張り応力の集中を無くすた
め、両側からテーパを付けて中央で最も細くなるように
徐々に径を絞っていくのがよい。
示す。図の1は中心導体、2はその導体の外周を覆う絶
縁被覆、3は中心導体1の長手方向途中に設けたヒュー
ズである。この電線10は、中心導体1を銅で、絶縁被
覆2を塩化ビニルで各々構成し、ヒューズ3は導体径を
部分的に細くすることによって作り出している。このよ
うに、導体を絞ってヒューズとなす場合には、図2に示
すように、断線につながる引張り応力の集中を無くすた
め、両側からテーパを付けて中央で最も細くなるように
徐々に径を絞っていくのがよい。
【0012】図3は、他の実施例である。この電線10
は、中心導体1を途中で切り離して切断点間を低融点金
属(例えば半田)で接続し、これをヒューズ3としたも
のである。低融点金属は、図4に示す板状のもの、或い
は線状のものを溶接して取付けてもよく、また、図5に
示す管状のものを溶接や圧接等で取付けたものでもよ
い。
は、中心導体1を途中で切り離して切断点間を低融点金
属(例えば半田)で接続し、これをヒューズ3としたも
のである。低融点金属は、図4に示す板状のもの、或い
は線状のものを溶接して取付けてもよく、また、図5に
示す管状のものを溶接や圧接等で取付けたものでもよ
い。
【0013】また、絶縁被覆2の表面には、ヒューズ配
置部を示すマーキング5(図2参照)を施しておくのが
よい。さらに、この絶縁被覆2には、放射線を照射して
難燃性を向上させた材料、例えば放射線照射架橋塩化ビ
ニル、放射線照射架橋ポリエステルなどを用いてもよ
い。その被覆の難燃化は、火災防止の観点からは電線の
全域について行うのがよく、一方、コストの観点からは
ヒューズ保護部(図2〜5の2a部)のみについて行う
のがよい。どちらを選ぶかは要求特性を考慮して決めれ
ばよい。
置部を示すマーキング5(図2参照)を施しておくのが
よい。さらに、この絶縁被覆2には、放射線を照射して
難燃性を向上させた材料、例えば放射線照射架橋塩化ビ
ニル、放射線照射架橋ポリエステルなどを用いてもよ
い。その被覆の難燃化は、火災防止の観点からは電線の
全域について行うのがよく、一方、コストの観点からは
ヒューズ保護部(図2〜5の2a部)のみについて行う
のがよい。どちらを選ぶかは要求特性を考慮して決めれ
ばよい。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のハーネス用
電線は、それ自体に回路保護用のヒューズを組込んであ
るので、従来必要とした専用のヒューズボックスが不要
となり、自動車のコスト削減、スペース効率の向上、車
輌の軽量化に役立つ。
電線は、それ自体に回路保護用のヒューズを組込んであ
るので、従来必要とした専用のヒューズボックスが不要
となり、自動車のコスト削減、スペース効率の向上、車
輌の軽量化に役立つ。
【図1】本発明の電線の一例を示す縦断断面図
【図2】他の実施例の縦断断面図
【図3】更に他の実施例の縦断断面図
【図4】低融点金属から成るヒューズの変形例を示す図
【図5】低融点帰属から成るヒューズの変形例を示す図
【図6】自動車の電気回路の一部を示す図
1 中心導体 2 絶縁被覆 2a ヒューズ保護部 3 ヒューズ 5 マーキング 10 電線
Claims (5)
- 【請求項1】 絶縁被覆に覆われた中心導体の長手方向
途中にヒューズを介在してある自動車ハーネス用のヒュ
ーズ付き電線。 - 【請求項2】 中心導体の一部を細径化してこれをヒュ
ーズとした請求項1記載のヒューズ付き電線。 - 【請求項3】 前記ヒューズを中間部が最小径になるよ
うに両側から徐々に細くしてある請求項2記載のヒュー
ズ付き電線。 - 【請求項4】 長手方向に切断した中心導体間に低融点
金属を直列に接続してこれをヒューズとした請求項1記
載のヒューズ付き電線。 - 【請求項5】 絶縁被覆の少なくともヒューズ保護部を
難燃性樹脂で形成した請求項1乃至4のいずれかに記載
のヒューズ付き電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7002687A JPH08190809A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | ヒューズ付き電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7002687A JPH08190809A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | ヒューズ付き電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08190809A true JPH08190809A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11536205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7002687A Pending JPH08190809A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | ヒューズ付き電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08190809A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102194620A (zh) * | 2010-03-03 | 2011-09-21 | 矢崎总业株式会社 | 熔丝以及熔丝的制造方法 |
WO2013021616A1 (en) * | 2011-08-08 | 2013-02-14 | Yazaki Corporation | Fuse |
WO2013021638A1 (en) * | 2011-08-09 | 2013-02-14 | Yazaki Corporation | Multi-fusible link |
CN104471668A (zh) * | 2012-07-18 | 2015-03-25 | 矢崎总业株式会社 | 电线熔丝 |
JP2018107250A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 矢崎総業株式会社 | 回路体、回路体の製造方法、及び、回路体の製造装置 |
WO2020013121A1 (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | 三洋電機株式会社 | 保護素子実装フレキシブルフラットケーブル、電池モジュールおよび保護素子実装フレキシブルフラットケーブルの製造方法 |
JP2020035589A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 過電流遮断ユニット |
WO2020218223A1 (ja) * | 2019-04-25 | 2020-10-29 | 三洋電機株式会社 | 電圧検出線および電圧検出線モジュール |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP7002687A patent/JPH08190809A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN103718266A (zh) * | 2011-08-08 | 2014-04-09 | 矢崎总业株式会社 | 熔断器 |
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KR101539726B1 (ko) * | 2011-08-08 | 2015-07-27 | 야자키 소교 가부시키가이샤 | 퓨즈 |
JP2013037889A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Yazaki Corp | ヒューズ |
JP2013037930A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Yazaki Corp | マルチヒュージブルリンク |
KR101497004B1 (ko) * | 2011-08-09 | 2015-02-27 | 야자키 소교 가부시키가이샤 | 멀티 가용성 링크 |
WO2013021638A1 (en) * | 2011-08-09 | 2013-02-14 | Yazaki Corporation | Multi-fusible link |
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WO2020013121A1 (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | 三洋電機株式会社 | 保護素子実装フレキシブルフラットケーブル、電池モジュールおよび保護素子実装フレキシブルフラットケーブルの製造方法 |
CN112368787A (zh) * | 2018-07-10 | 2021-02-12 | 三洋电机株式会社 | 安装有保护元件的柔性扁平电缆、电池组件以及安装有保护元件的柔性扁平电缆的制造方法 |
JPWO2020013121A1 (ja) * | 2018-07-10 | 2021-08-19 | 三洋電機株式会社 | 保護素子実装フレキシブルフラットケーブル、電池モジュールおよび保護素子実装フレキシブルフラットケーブルの製造方法 |
CN112368787B (zh) * | 2018-07-10 | 2023-08-15 | 三洋电机株式会社 | 安装有保护元件的柔性扁平电缆、电池组件以及安装有保护元件的柔性扁平电缆的制造方法 |
JP2020035589A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 過電流遮断ユニット |
WO2020045177A1 (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 過電流遮断ユニット |
US11127553B1 (en) | 2018-08-29 | 2021-09-21 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Overcurrent cutoff unit |
WO2020218223A1 (ja) * | 2019-04-25 | 2020-10-29 | 三洋電機株式会社 | 電圧検出線および電圧検出線モジュール |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
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