JP2985737B2 - 自動車用ワイヤハーネスの回路保護装置 - Google Patents

自動車用ワイヤハーネスの回路保護装置

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JP2985737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ワイヤハーネ
スの回路保護装置に関し、詳しくは、電源と負荷部品と
を接続する回路にヒューズを介設し、電線にショート等
が発生するとヒューズが溶断して電線の焼損を防止する
もので、特に、ヒューズ溶断による電源供給の遮断を、
電線がショートした回路のみとして、他の回路への影響
を無くすと共に、ヒューズと負荷部品とを接続する電線
の総電線長さを短くするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ワイヤハーネスの回路保
護システムでは、電源と負荷部品との間にヒューズを介
設し、過電流が流れるとヒューズが溶断して回路の保護
を図っている。従来用いられているヒューズとして、ブ
レードヒューズあるいはミニヒューズがあり、これらヒ
ューズは、ヒューズ1個が1極で、1つの回路としか接
続できない。また、1つの大きさが、ブレードヒューズ
では20×18×5mm、ミニヒューズで16×11×
4mmと比較的大きく、該ヒューズと接続する端子側を
含めると、1つのヒューズでかなりの容積を占める。よ
って、ヒューズに接続した1つの回路を複数に分岐し、
これら分岐回路に夫々負荷部品を接続している。即ち、
複数の負荷部品をまとめて1つのヒューズと接続し、回
路の保護を図っている。
【0003】具体的には、図7に示す構成となってお
り、電源BAと接続した電線W1をジャンクションボッ
クス2の内部に収容したバスバー等からなる回路3Aと
接続し、該回路3Aにヒューズ収容部に取り付けるヒュ
ーズ4を接続し、ヒューズ4の下流側に接続する回路3
Bを分岐し、分岐回路4A〜4Cをそれぞれ電線W2〜
W4を介して負荷部品6A〜6Cにと接続し、各負荷部
品6A〜6Cに電源を供給している。
【0004】上記のように、複数の負荷部品6A〜6C
を1つのヒューズ4に接続した場合、例えば、電装品6
Aの負荷容量が3アンペア、6Bが5アンペア、6Cが
2アンペアであると、負荷容量の合計が10アンペアと
なり、これら負荷部品6A〜6Cと接続するヒューズ4
の容量は、室内での使用では負荷率70%としているた
め、10/0.7=14.3アンペアで、これを越える
15アンペアのヒューズを用いる必要がある。
【0005】ヒューズ4と、該ヒューズの下流に接続す
る電線W2〜W4のサイズの関係は、ヒューズ下流の電
線がショート等をおこした場合、電線に発煙が生ずる前
にヒューズが溶断して、電線および回路を保護する必要
があるため、実際に流れる電流に比べて容量の大きな電
線、即ち、電線の芯線断面積が0.5mm2と大きく、
重量が大である電線が使用されている。このヒューズ容
量とヒューズ下流側に接続する電線サイズの関係は、下
記の表1に示す通りである。
【0006】
【表1】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、1つの
ヒューズに複数の負荷部品を接続すると、ヒューズと各
負荷部品とを接続する電線サイズが大きくなり、ワイヤ
ハーネスの重量が大幅に増加する。また、それに伴い、
ワイヤハーネスの付属部品、例えば、車体係止用のクリ
ップ、プロテクタ等の大型化および強度アップが必要と
なり、かつ、各電線のコストも高く、総合的にワイヤハ
ーネスのコストアップを招いている。
【0008】特に、自動車においては、負荷部品と接続
する電線(回路)のうち、負荷側が1アンペア容量以下
の信号用回路が約70%でであるため、これら信号回路
用の電線としては電線サイズが過大となっている。
【0009】さらに、図7において、負荷部品6Aとヒ
ューズ4とを接続する電線W2においてA点でショート
が発生し、ヒューズ4が溶断すると、ショートしていな
い電線W3、W4にもヒューズ4が溶断するために通電
されなくなり、負荷部品6B、6Cも作動が停止する不
具合が発生する。
【0010】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、ヒューズ下流の負荷部品とを接続する電線サイ
ズを小さくして、ワイヤハーネスの軽量化を図るととも
に、ショートしていない電線と接続した負荷部品も通電
が遮断される不具合をなくすこと、および、ヒューズと
負荷部品とを接続する電線が長くならないようにするこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、自動車に搭載する各負荷部
品に夫々接続する回路毎にヒューズを介設して、1つの
ヒューズを1つの負荷部品にのみ接続し、かつ、これら
1つの負荷部品と接続するヒューズを、接続する負荷部
品が近接した位置にあるものを多数個をまとめて、自動
車内に分散配置した電気接続箱のヒューズ収容部あるい
はヒューズ専用ボックスに収容し、各ヒューズから対応
する負荷部品までの電線長さを短くしていることを特徴
とする自動車用ワイヤハーネスの回路保護装置を提供し
ている。
【0012】上記ヒューズは、絶縁板の表面に導電性の
溶断体を間隔をあけて配置した多極集積の板状ヒューズ
として形成し、これら多極集積の板状ヒューズを、上記
自動車内に分散配置する電気接続箱のヒューズ収容部あ
るいはヒューズ専用ボックスに収容することが好まし
い。(請求項2)
【0013】また、上記板状ヒューズの各溶断体と各負
荷部品とを接続する電線として、断面積が0.3mm2
〜0.05mm2の芯線を有する小サイズ電線を用いる
一方、一端が電源側と接続すると共に他端が複数の溶断
体と分岐接続する板状ヒューズとを接続する電線とし
て、断面積が0.5mm2以上の電線を用いることが好
ましい。(請求項3)
【0014】例えば、自動車のインストルメントパネル
内部の左右両側に配置するジャンクションボックスから
なる分岐接続箱に、多極集積の板状ヒューズを収容する
ヒューズ収容部を設け、該分岐接続箱に収容した板状ヒ
ューズの各溶断体をインストルメントパネル内部に配置
する負荷部品と小サイズ電線を介して接続する。一方、
車体後部のトランクルーム側に配置する負荷部品と接続
する板状ヒューズは、トランクルーム内に配置するヒュ
ーズ専用ボックスに収容し、該ヒューズ専用ボックスに
収容する板状ヒューズの溶断体の上流はまとめて、上記
分岐接続箱の内部回路と電線を介して接続している。
【0015】上記板状ヒューズとしては、先に本出願人
が提案した特願平7−91698および特願平7−91
699に記載の絶縁板の表裏両面に金属線あるいは金属
製平テープからなる溶断体を間隔をあけて架け渡して貼
着した板状ヒューズが好適に用いられる。
【0016】また、自動車の所要箇所に分散配置する上
記ヒューズ専用ボックスでは、板状ヒューズの溶断体の
表裏両面の一面側に、負荷部品と接続した電線の端末に
圧着した端子を圧接する一方、他面側に電源側の電線の
端末圧着した端子を圧接している。この電源側と接続す
る端子は、電源接続側を連続させると共にヒューズ接触
側は分岐させて形成している。あるいは、電源接続側と
ヒューズとは中継端子を介して接続し、該中継端子を電
源側電線と接続させるバスバーより突設した複数のタブ
に接続する構成としても良い。
【0017】
【作用】請求項1に記載の回路保護装置では、ヒューズ
と負荷部品とが1対1の関係となっており、よって、ヒ
ューズ容量を小さくできるため、該ヒューズと負荷部品
とを接続する電線サイズを小さくでき、ワイヤハーネス
の軽量化を図ることができる。また、ヒューズが溶断す
ると当該ヒューズに接続した1つの負荷部品への通電の
みが遮断され、回路毎に独立して保護され、ショートが
発生していない他の負荷部品に影響を及ぼさない。
【0018】また、負荷部品と1対1の関係でヒューズ
を設けているが、これらヒューズは、近接位置に配置さ
れる負荷部品と接続するヒューズを集めて、電装品と近
接する位置に分散配置した分散接続箱およびヒューズ専
用ボックスに収容するため、ヒューズと各負荷部品とを
接続する電線の長さを短くすることができる。よって、
負荷部品毎にヒューズを設置しても 総電線長さが過大
となることを防止できる。
【0019】また、負荷部品と1対1の関係でヒューズ
を設けるため、ヒューズの設置個数は大量となるが、該
ヒューズとして請求項2に記載のように板状ヒューズを
用いると、多数のヒューズを1つの絶縁板上に配置して
集積化を図ることができる。このように、多極集積の板
状ヒューズを用いることにより、ヒューズ設置部の容積
が大きくならず、小型かつ軽量化を図ることができる。
【0020】また、上記ヒューズと1対1で接続される
負荷部品の約70%は、負荷容量が2アンペア以下、大
半は1アンペア以下の信号用部品であるため、これら1
アンペア以下の信号回路用電線として、請求項3に記載
のように、芯線断面積が0.3mm2〜0.05mm2
実際には、0.14mm2の小サイズ電線を用いること
ができ、ワイヤハーネス全体で重量の大幅な低減を図る
ことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1に示すように、本実施例では、インストルメ
ントパネル両側の車室内前部の左右両側にジャンクショ
ンボックスA、Bに、多極集積の板状ヒューズを収容す
ると共に、エンジンルーム側とトランクルーム側とにヒ
ューズ専用ボックスC、Dを配置し、多極集積の板状ヒ
ューズを収容している。
【0022】電源BAと上記ジャンクションボックス
A,Bおよびヒューズ専用ボックスC,D内に収容する
多極集積の板状ヒューズとの接続回路は図2に示す構成
としている。すなわち、電源Bをジャンクションボック
スAとBとに分岐電線W10とW20を介して接続し、
ジャンクションボックスA内では、電源側回路を負荷部
品E1、〜E3と夫々小サイズ電線W30を介して接続
するヒューズH1〜H3と分岐接続すると共に、ヒュー
ズ専用ボックスC,Dへと電線W40、W50を介して
接続するスルー回路T1、T2を設けている。一方、ジ
ャンクションボックスB内には、電源側回路を負荷部品
E4〜E8と夫々小サイズ電線W30を介して接続する
ヒューズH4〜H8を分岐接続している。
【0023】上記ジャンクションボックスAのスルー回
路T1と電線W40を介して接続するヒューズ専用ボッ
クスC内では、負荷部品E9〜E11と夫々小サイズ電
線W30を介して接続するヒューズH9〜H11を、電
線W4と分岐接続している。同様に、ジャンクションボ
ックスAのスルー回路T2と電線W50を介して接続す
るヒューズ専用ボックスD内では、負荷部品E12〜E
16と小サイズ電線W30を介して接続するヒューズH
12〜H16を、電線W50と分岐接続している。
【0024】上記ジャンクションボックスA、Bおよび
ヒューズ専用ボックスC,Dに収容するヒューズと1対
1で夫々接続する負荷部品E1〜E16は、それぞれ接
続するヒューズと近接した位置に配置されている。言い
換えれば、近接する位置に配置する負荷部品と接続する
ヒューズをまとめて、それぞれ、近接位置に分散配置す
るジャンクションボックスおよびヒューズ専用ボックス
に収容している。
【0025】本実施例では、上記1対1でヒューズと接
続する負荷部品E1〜E16は1アンペア以下の負荷容
量の信号用部品からなり、よって、電線W30を介して
夫々接続するヒューズH1〜H16はヒューズ容量は2
アンペアとしている。また、電線W30は許容電流が5
アンペアの0.14mm2の小サイズ電線を用いてい
る。この0.14mm2の電線は、質量は2.4g/m
と軽量であり、絶縁被覆を施した仕上がり外径が1.0
mmである。
【0026】上記のように、主として信号用部品からな
る小負荷の負荷部品とヒューズとを1対1で接続するこ
とにより、ヒューズ下流側の電線を小サイズ電線とする
ことができ、電線重量を大幅に低減できる。また、例え
ば、負荷部品E1とヒューズH1との間の電線W30の
P点でショートが発生した場合、電線W30に発煙が発
生する前にヒューズH1が溶断し、負荷部品E1を保護
する。かつ、ショートしていない他の電線W30に接続
した負荷部品E2〜E16は影響なく、電源が供給され
る。
【0027】負荷部品と1対1で接続する小容量のH1
〜H16は、図3(A)(B)に示すような複数極の板
状ヒューズ20として形成している。ジャンクションボ
ックスAに収容する板状ヒューズは2極用であり、ジャ
ンクションボックスBに収容する板状ヒューズ20は図
3(A)(B)に示す5極用であり、ヒューズ専用ボッ
クスCに収容する板状ヒューズは3極用、ヒューズ専用
ボックスDに収容する板状ヒューズは5極用である。
【0028】上記板状ヒューズの構成を、図3に示すジ
ャンクションボックスBに収容する板状ヒューズ20に
より説明すると、金属製の平テープからなる5本の溶断
体(ヒューズ本体)21を間隔をあけて、絶縁板22の
一面から他面にかけて上端の窓部22aを通して配置し
ている。該板状ヒューズ20には、キャップ23をかぶ
せ、ジャンクションボックスBに設けたヒューズ収容部
13Bに挿入している。ヒューズ収容部13Bの内部
で、板状絶縁基板24上に絶縁板22を載置し、該板状
絶縁基板24の両面より突出させた5対の端子電極25
と板状ヒューズ20の絶縁板両面5本の溶断体21とを
接触させている。ジャンクションボックスAに収容する
板状ヒューズも同様な構成である。
【0029】ヒューズ専用ボックスDは、図4(A)
(B)(C)(D)に示す構成からなり、ボックス30
の内部に板状ヒューズを収容している。該板状ヒューズ
20は図3と同様に、5本の溶断体21を両面に架け渡
して配置した絶縁板22を垂直に配置し、これら溶断体
21の両面に電線W40と電線W30に接続した端子金
具31、32を圧接して接続するようにしている。ボッ
クス30には蓋35を設け、板状ヒューズ20を収容し
た状態で蓋35でカバーするようにしている。
【0030】電源側となる電線W40と接続する端子金
具31は2個の端子金具31Aと、31Bとからなる。
端子金具31Aは上部に2本の溶断体21と接続する2
つに分岐した圧接部31a、31bを有すると共に、下
部に連結部31cを有し、該連結部31cの一側部下端
に1つの電線圧着部31dを有し、該電線圧着部31d
で電線W40と接続している。端子金具31Bも同様な
形状で、上部に3本の溶断体21と接続する3つの分岐
した圧接部を有する形状としている。
【0031】負荷部品E12〜E16と電線W30を介
して接続する端子金具32は、1つの溶断体21と圧接
する圧接部32aを上部に有すると共に、下端に1本の
電線W30と圧着する電線圧着部32bを有する形状と
し、該電線圧着部32bで電線W30と接続している。
ヒューズ専用ボックスCも同様な構成であるため、説明
を省略する。
【0032】上記のように、絶縁板22の表裏両面に架
け渡した溶断体21の両面にそれぞれ電線と接続した端
子金具31、32を圧接することにより、各負荷部品は
夫々1つのヒューズ(溶断体21)と接続される。
【0033】なお、ヒューズ専用ボックスCあるいはD
の構成は、図4に示す構成に限定されず、図5(A)
(B)に示す構成としてもよい。すなわち、電源側との
接続側では、電線W40あるいはW50とコネクタ(図
示せず)を介して接続するバスバー36をボックス内に
配置し、該バスバー36に5本のタブ36aを並列して
突設し、これらのタブ36aに中継端子金具37を夫々
嵌合し、これら中継端子金具37の圧接部37aを溶断
体21と圧接している。負荷部品側は図4と同一である
ため説明を省略する。
【0034】このように、ヒューズと接続する多数の負
荷部品が近接配置する箇所には、ヒューズ専用ボックス
C、Dを分散配置すると、図6に示すように、ジャンク
ションボックスAおよびBにのみにヒューズを収容し
て、負荷部品と接続する場合と比較して、負荷部品とヒ
ューズとを接続する電線の長さを短くできる。よって、
自動車内に配索されるワイヤハーネスを構成する電線の
総延長距離を短縮できる。さらに、前記したように、1
対1でヒューズと負荷部品とを接続する電線として、小
サイズ電線を用いることができるため、自動車に搭載す
るワイヤハーネスの総重量を大幅に低減できる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる自動車用ワイヤハーネスの回路保護装置では、
負荷部品とヒューズとを1対1で取り付けるため、ヒュ
ーズ容量を小さくでき、その結果、ヒューズと負荷部品
とを接続する電線を、0.3mm2〜0.05mm2の小
サイズ電線とすることできる。特に、負荷容量が1アン
ペア以下と小さい信号用の負荷部品の場合には、ヒュー
ズ容量を2アンペア以下とし、該ヒューズと負荷部品と
を接続する信号回路の電線サイズを0.14mm2と非常
に小さくできる。しかも、この信号回路が全回路の約7
0%程度あるため、ワイヤハーネスの電線総重量を大幅
に軽減できる。同時に、小サイズの電線を用いるため、
コスト低下も図るもとができる。
【0036】さらに、負荷部品毎に個別の回路保護を実
現でき、電線がショートした場合、当該電線と接続した
ヒューズが溶断するだけであるため、通電されない使用
不能回路をショートした電線と接続した回路のみに限定
でき、使用不能回路を最小限にとどめることができる。
【0037】さらにまた、負荷部品とヒューズとを1対
1で配置しているが、多数の負荷部品が近接した位置に
ある箇所にはヒューズ専用ボックスを配置し、ヒューズ
収容部を自動車内で分散配置して、該ヒューズ専用ボッ
クスに収容したヒューズと負荷部品とを接続しているた
め、電線の長さを短くすることができる。
【0038】しかも、多数の負荷部品とヒューズを1対
1で接続するため、ヒューズの個数は大量になるが、小
型・小容量で多極集積型の板状ヒューズとして形成する
と、ヒューズが設置個数が大量になっても問題はなく、
大量のヒューズによる設置スペースの増大、分岐接続箱
の大型化および重量化を招かない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示し、自動車に搭載するヒ
ューズ収容ボックスの配置図である。
【図2】 上記実施例の回路図である。
【図3】 本発明の回路に用いる板状ヒューズを示し、
(A)は板状ヒューズをヒューズ収容部に挿入する前の
斜視図、(B)は挿入後の斜視図である。
【図4】 本発明の実施例で用いるヒューズ専用ボック
スを示し、(A)は一部破断斜視図、(B)は(A)の
垂直断面図、(C)は回路図、(D)は蓋を閉めた状態
の斜視図である。
【図5】 ヒューズ専用ボックスの他の実施例を示し、
(A)は一部破断斜視図、(B)は要部斜視図である。
【図6】 ヒューズ専用ボックスを用いない場合の図1
と同様な配置図である。
【図7】 従来の回路図である。
【符号の説明】
1E〜16E 負荷部品 1H〜16H ヒューズ A,B ジャンクションボックス C、D ヒューズ専用ボックス W10〜W50 電線 20 板状ヒューズ 21 溶断体 22 絶縁板 BA バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 敬二 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−227441(JP,A) 特開 平8−329821(JP,A) 実開 平3−30345(JP,U) 実開 昭60−156652(JP,U) 実開 平4−131845(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 85/22 H01H 85/12 B60R 16/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に搭載する各負荷部品に夫々接続
    する回路毎にヒューズを介設して、1つのヒューズを1
    つの負荷部品にのみ接続し、かつ、これら1つの負荷部
    品と接続するヒューズを、接続する負荷部品が近接した
    位置にあるものを多数個をまとめて、自動車内に分散配
    置する電気接続箱のヒューズ収容部あるいはヒューズ専
    用ボックスに収容し、各ヒューズから対応する負荷部品
    までの電線長さを短くしていることを特徴とする自動車
    用ワイヤハーネスの回路保護装置。
  2. 【請求項2】 上記ヒューズは、絶縁板の表面に導電性
    の溶断体を間隔をあけて配置した多極集積の板状ヒュー
    ズとして形成し、これら多極集積の板状ヒューズを、上
    記自動車内に分散配置する電気接続箱のヒューズ収容部
    あるいはヒューズ専用ボックスに収容する請求項1に記
    載の自動車用ワイヤハーネスの回路保護装置。
  3. 【請求項3】 上記板状ヒューズの各溶断体と各負荷部
    品とを接続する電線として、断面積が0.3mm2
    0.05mm2の芯線を有する小サイズ電線を用いる一
    方、一端が電源側と接続すると共に他端が複数の溶断体
    と分岐接続する板状ヒューズと接続する電線として、断
    面積が0.5mm2以上の電線を用いている請求項2に
    記載の自動車用ワイヤハーネスの回路保護装置。
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