JPH11203905A - 自動車用前照灯の光軸調整装置 - Google Patents

自動車用前照灯の光軸調整装置

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JPH11203905A
JPH11203905A JP10299866A JP29986698A JPH11203905A JP H11203905 A JPH11203905 A JP H11203905A JP 10299866 A JP10299866 A JP 10299866A JP 29986698 A JP29986698 A JP 29986698A JP H11203905 A JPH11203905 A JP H11203905A
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rod
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被調整体の上下方向の光軸の初期調整を始め
とする手動調整作業の簡便化。 【解決手段】 ランプハウジング10に固定されたケー
シング20中にステッピンブモータ21が内蔵され、ス
テッピングモータ21に進退杆22が直線Z′−Z′上
に進退可能にねじ結合され、進退杆22が可動リフレク
タ13に連結され、ケーシング20にロッド3が進退方
向Z′−Z′回りに回転可能にかつ進退方向Z′−Z′
に移動不可能に取り付けられ、ロッド3に進退杆22が
相互に回転不可能にかつ進退方向Z′−Z′に移動可能
に連結されている。この結果、ロッド3を回転操作する
と、進退杆22がステッピングモータ21とのねじ送り
作用で回転しながら進退方向Z′−Z′に進退すること
により、可動リフレクタ13の上下方向の光軸が手動調
整されるので、初期調整を始めとする手動調整作業が簡
便である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のヘ
ッドランプ(前照灯)やフォグランプ(補助前照灯)等
の自動車用前照灯であって、自動光軸調整装置(所謂オ
ートレベラー)により車体の前後の傾き角に対応(追
従)して被調整体の上下方向の光軸が自動調整され、ま
た、上下方向用の手動光軸調整装置により被調整体の上
下方向の光軸が手動調整(本明細書においては、主に初
期調整のことを言う。なお、初期調整後の再調整も含ま
れる)され、さらに左右方向用の手動光軸調整装置によ
り被調整体の左右方向の光軸が手動調整される光軸調整
装置に係り、特に被調整体の上下方向の光軸の手動調整
が簡単に行なわれる自動車用前照灯の光軸調整装置に関
するものである。
【0002】また、本発明は、例えば自動車のヘッドラ
ンプやフォグランプ等の自動車用前照灯において、ステ
ッピングモータを使用して、被調整体の上下方向の光軸
(以下、単に光軸と称する場合がある)が車体の前後の
傾き角(以下、単に車体傾き角と称する場合がある)に
対応して自動調整される自動光軸調整装置に係り、特
に、自動光軸調整装置のステッピングモータの初期位置
を機械的に決定することができ、しかも、その決定され
たステッピングモータの初期位置が変化せずに、手動調
整による光軸の初期調整(以下、単に初期エイミングと
称する場合がある)が可能である自動車用前照灯におけ
る自動光軸調整装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】以下、従来の自動車用前照灯の光軸調整
装置を図6乃至図8を参照して説明する。この例は、リ
フレクタ可動タイプの自動車用前照灯の光軸調整装置に
ついて説明する。図において、1は光軸調整装置が装備
されたリフレクタ可動タイプの自動車用前照灯である。
この自動車用前照灯1は、取付体としてのランプハウジ
ング10の前面開口部に前面レンズ11が配設されてい
て、その前面レンズ11及びランプハウジング10によ
り灯室12が画成形成されている。この灯室12内には
被調整体としての可動リフレクタ13が配設されてお
り、その可動リフレクタ13には光源バルブ14が着脱
可能に装備されており、かつその可動リフレクタ13の
前面側には光源バルブ14からの光を前方、すなわち前
記前面レンズ11側に反射させる反射面15が設けられ
ている。上述の可動リフレクタ13は、自動光軸調整装
置のアクチュエータ部16及び上下方向用兼左右方向用
の手動光軸調整装置17及び上下方向用の手動光軸調整
装置18を介して前記ランプハウジング10に自動側の
水平軸H−H及び手動側の水平軸H′−H′回りに上下
方向に回動可能にかつ垂直軸V−V回りに左右方向に回
動可能に取り付けられている。
【0004】上述の自動光軸調整装置のアクチュエータ
部16は、ランプハウジング10に固定されたケーシン
グ内に内蔵された例えばステッピングモータ(図示せ
ず)から構成されている。このステッピングモータの駆
動により進退する進退杆161の先端球部が前記可動リ
フレクタ13に球凹の受部160を介して取り付けられ
ている。この自動光軸調整装置のアクチュエータ部16
は、図示しない制御装置からの出力信号に基づきステピ
ングモータが駆動して進退杆161が光軸Z−Zとほぼ
平行な直線Z′−Z′上に進退することにより、車体の
前後の傾き角に対応して前記可動リフレクタ3の上下方
向の光軸が自動的に調整されるものである。なお、この
自動光軸調整装置のアクチュエータ部16は、位置セン
サ等からなり、可動リフレクタ13の回動角度、すなわ
ち可動リフレクタ13の上下方向の光軸の調整角度を検
出してその検出信号をフィードバック信号として上述の
制御装置に出力する検出機構(図示せず)が内蔵されて
いる場合がある。
【0005】また、上述の上下方向用兼左右方向用の手
動光軸調整装置17及び上下方向用の手動光軸調整装置
18は、前記ランプハウジング10回転可能にかつ軸方
向に移動不可能に取り付けられたアジャストスクリュウ
170及び180と、そのアジャストスクリュウ170
及び180にねじ送り作用により軸方向に移動可能にね
じ装着されたスクリュウマウンティング171及び18
1とからそれぞれ構成されている。なお、上述のスクリ
ュウマウンティング171及び181は、前記可動リフ
レクタ13に回転不可能にかつ(スクリュウマウンティ
ング171及び181の)軸方向に移動不可能に取り付
けられている。
【0006】上述の上下方向用兼左右方向用の手動光軸
調整装置17のスクリュウマウンティング171のほぼ
中心と上述の上下方向用の手動光軸調整装置18のスク
リュウマウンティング181のほぼ中心とを結ぶ線分が
上述の自動側の水平軸H−Hであり、その水平軸H−H
とほぼ平行でかつ自動光軸調整装置のアクチュエータ部
16の受部160のほぼ中心を通る線分が上述の手動側
の水平軸H′−H′であり、上述の上下方向用の手動光
軸調整装置18のスクリュウマウンティング181のほ
ぼ中心と上述の自動光軸調整装置のアクチュエータ部1
6の受部160のほぼ中心とを結ぶ線分が上述の垂直軸
V−Vである。なお、上述の自動光軸調整装置のアクチ
ュエータ部16及び上下方向用兼左右方向用の手動光軸
調整装置17及び上下方向用の光軸調整装置18の配置
は、上述の図6の例示以外に、自動光軸調整装置のアク
チュエータ部16は左上に、また上下方向用兼左右方向
用の手動光軸調整装置17は右下に、さらに上下方向用
の手動光軸調整装置18は左下に、それぞれ配置されて
いる場合、自動光軸調整装置のアクチュエータ部16は
右上に、また上下方向用兼左右方向用の手動光軸調整装
置17は左下に、さらに上下方向用の手動光軸調整装置
18は右下に、それぞれ配置されている場合、自動光軸
調整装置のアクチュエータ部16は左下に、また上下方
向用兼左右方向用の手動光軸調整装置17は右上に、さ
らに上下方向用の手動光軸調整装置18は左上に、それ
ぞれ配置されている場合等々がある。
【0007】この従来の自動車用前照灯の光軸調整装置
は、以上の如き構成からなり、以下その操作作動につい
て説明する。まず、上下方向用兼左右方向用の手動光軸
調整装置17のアジャストスクリュウ170と上下方向
用の手動光軸調整装置18のアジャストスクリュウ18
0とを回転操作して、上下方向用兼左右方向用の手動光
軸調整装置17のスクリュウマウンティング171と上
下方向用の手動光軸調整装置18のスクリュウマウンテ
ィング181とを前後に同量ねじ送りすることにより、
可動リフレクタ13(光源バルブ14も含む)が手動側
の水平軸H′−H′回りに上下方向に回動して、可動リ
フレクタ13の上下方向の光軸が初期調整を始めとして
手動調整される。次に、上下方向用兼左右方向用の手動
光軸調整装置17のアジャストスクリュウ170を回転
操作して、上下方向用兼左右方向用の手動光軸調整装置
17のスクリュウマウンティング171を前後にねじ送
りすることにより、可動リフレクタ13が垂直軸V−V
回りに左右方向に回動して、可動リフレクタ13の左右
方向の光軸が初期調整を始めとして手動調整される。そ
して、自動車の車体の前後の傾きが変ると、制御装置か
らの出力信号に基づいて自動光軸調整装置のアクチュエ
ータ部16のステッピングモータが駆動して進退杆16
1が直線Z′−Z′上に進退することにより、車体の前
後の傾き角に対応して可動リフレクタ13が自動側の水
平軸H−H回りに上下方向に回動して、可動リフレクタ
13の上下方向の光軸が自動的に調整される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の自動車用前照灯の光軸調整装置は、可動リフレクタ1
3が自動光軸調整装置のアクチュエータ部16及び上下
方向用兼左右方向用の手動光軸調整装置17及び上下方
向用の手動光軸調整装置18を介して前記ランプハウジ
ング10に自動側の水平軸H−H及び手動側の水平軸
H′−H′回りに上下方向に回動可能にかつ垂直軸V−
V回りに左右方向に回動可能にただ単に取り付けられて
いるものである。このために、初期調整を始めとする可
動リフレクタ3の上下方向の光軸が手動調整される場合
は、上下方向用兼左右方向用の手動光軸調整装置17の
アジャストスクリュウ170と上下方向用の手動光軸調
整装置18のアジャストスクリュウ180とを回転操作
して、上下方向用兼左右方向用の手動光軸調整装置17
のスクリュウマウンティング171と上下方向用の手動
光軸調整装置18のスクリュウマウンティング181と
を前後に同量ねじ送りする必要、すなわち2本のアジャ
ストスクリュウを回転操作して2個のスクリュウマウン
ティングを前後に同量ねじ送りする必要があるので、可
動リフレクタ3の上下方向の光軸の初期調整を始めとす
る手動調整が面倒である等の問題がある。
【0009】本発明は、被調整体の上下方向の光軸の手
動調整が簡単に行なわれる自動車用前照灯の光軸調整装
置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、ステッピングモータの初
期位置を機械的に決定することができ、しかも、その決
定されたステッピングモータの初期位置が変化せずに、
初期エイミングが可能である自動車用前照灯の自動光軸
調整装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1乃至3
に係る発明)の自動車用前照灯の光軸調整装置は、上記
の目的を達成するために、取付体に固定されたケーシン
グ中にアクチュエータ部が内蔵されており、そのアクチ
ュエータ部に進退杆が直線上に進退可能にねじ結合され
ており、その進退杆が被調整体に連結されており、前記
ケーシングにロッドが進退杆の進退方向回りに回転可能
にかつ進退方向に移動不可能に取り付けられており、そ
のロッドに進退杆が相互に回転不可能にかつ進退方向に
移動可能に連結されていることを特徴とする。
【0012】この結果、本発明の自動車用前照灯の光軸
調整装置は、ロッドを回転操作すると、進退杆が回転し
ながら進退して被調整体の上下方向の光軸が手動調整さ
れる。また、アクチュエータ部を駆動すると、進退杆が
進退して被調整体の上下方向の光軸が自動調整されるこ
ととなる。このように、1本のロッドの回転操作によ
り、被調整体の上下方向の光軸の手動調整が簡単に行な
われることとなる。
【0013】また、本発明(請求項4に係る発明)は、
上記の目的を達成するために、取付体側に進退杆の進退
方向回りに回転可能にかつ前記進退方向に移動不可能に
取り付けられると共に、前記進退杆に相互に前記進退方
向回りに回転不可能にかつ前記進退方向に移動可能に連
結されたロッドと、ステッピングモータの駆動による前
記進退杆の進退と共に移動し、かつ、前記ロッドの手動
回転操作では移動しないように、前記進退杆にねじ結合
されると共に、前記取付体側に前記進退方向回りに回転
不可能にかつ前記進退方向に移動可能に支持された移動
部と、前記移動部を所定位置に停止させるストッパ部
と、を備えたことを特徴とする。
【0014】この結果、本発明の自動車用前照灯の自動
光軸調整装置は、移動部とストッパ部とにより、ステッ
ピングモータの初期位置を機械的に決定することができ
るので、ステッピングモータの初期位置を検出するセン
サが不要であり、また、そのセンサで検出されたステッ
ピングモータの初期位置をフィードバック等して電気的
に制御する必要がない。また、本発明の自動車用前照灯
の自動光軸調整装置は、移動部がステッピングモータの
駆動による進退杆の進退と共に移動するが、ロッドの手
動回転操作では移動しないので、機械的に決定されたス
テッピングモータの初期位置が変化せずに、初期エイミ
ングが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用前照灯の
光軸調整装置の一実施の形態を図1乃至図5を参照して
説明する。この例はリフレクタ可動タイプの自動車用前
照灯の光軸調整装置について説明する。図中、図6乃至
図8と同符号は同一のものを示す。図において、17′
は左右方向用の手動光軸調整装置であって、上述の従来
の光軸調整装置の上下方向用兼左右方向用の手動光軸調
整装置17及び上下方向用の手動光軸調整装置18と同
様に、アジャストスクリュウ(図示せず)とスクリュウ
マウンティング(図示せず)とから構成されている。1
8′はランプハウジング10と可動リフレクタ13とを
連結する上側ピボット機構である。
【0016】2は自動光軸調整装置の駆動装置側であ
る。自動光軸調整装置の駆動装置側2は、ランプハウジ
ング10に固定されたケーシング20内に内蔵されたア
クチュエータ部としてのステッピングモータ21と、そ
のステッピングモータ21に中間部がめねじ及びおねじ
(図示せず)によるねじ結合された進退杆22とから構
成されている。この進退杆22は、光軸Z−Zとほぼ平
行な直線Z′−Z′上に進退するものである。この進退
杆22の一端が下側ピボット機構23を介して可動リフ
レクタ13に連結されている。
【0017】3は上下方向用の手動光軸調整装置として
のロッドである。このロッド3は、前記ケーシング20
に前記進退杆22の進退方向Z′−Z′(以下、単に進
退方向と称する)回りに回転可能にかつその進退方向
Z′−Z′に移動不可能に取り付けられている。このロ
ッド3には前記進退杆22の他端がDカット軸部24及
びDカット穴部30を介して相互に回転不可能にかつ進
退方向Z′−Z′に移動可能に連結されている。
【0018】4は可動リフレクタ13の上下方向の光軸
の調整角度を検出する検出機構である。この検出機構4
は、上述の自動光軸調整装置の駆動装置側のケーシング
20内に装備されており、固定部40と移動部41とか
ら構成されている。上述の移動部41は、板形状をな
し、進退杆22の他端部にめねじ及びおねじ42による
ねじ結合されており、かつケーシング20に進退方向
Z′−Z′に一体に設けられた3本のリブ25に支持さ
れている。この結果、移動部41は、進退方向Z′−
Z′回りに回転不可能にかつ進退方向Z′−Z′に移動
可能に構成されることとなる。この検出機構4は、固定
部40に対する移動部41の位置を検出することによ
り、可動リフレクタ13の上下方向の光軸の調整角度
(可動リフレクタ13の上下方向の回動角度)を検出す
る所謂位置検出機構である。
【0019】また、上述のケーシング20のうち、前記
移動部41の移動方向(図4及び図5中の実線矢印方向
側と破線矢印方向側との2方向)と対向した2箇所に
は、ストッパ部43がそれぞれ設けられている。この2
箇所のストッパ部43の間の距離は、光軸調整が過大調
整(例えば、可動リフレクタ13がランプハウジング1
0や前面レンズ11に当ったり、下側ピボット機構23
が外れたりする等の過大な調整)とならない程度とす
る。
【0020】図1において、上述の左右方向用の手動光
軸調整装置17′のスクリュウマウンティングのほぼ中
心と上述の上側ピボット機構18′の球部のほぼ中心と
を結ぶ線分が水平軸H−Hであり、上述の上側ピボット
機構18′の球部のほぼ中心と上述の下側ピボット機構
23の球部のほぼ中心とを結ぶ線分が垂直軸V−Vであ
る。
【0021】この実施の形態における本発明の自動車用
前照灯の光軸調整装置は、以上の如き構成からなり、以
下、光軸調整作業について説明する。まず、上下方向用
の手動光軸調整装置のロッド3を回転操作する。する
と、進退杆22がDカット軸部24及びDカット穴部3
0を介してロッド3と共に回転する。このとき、ステッ
ピングモータ21のロータ側(図示せず)がトルクの作
用により回転しないので、進退杆22がステッピングモ
ータ21とのねじ結合によるねじ送り作用により回転し
ながら進退方向Z′−Z′に移動する。この進退杆22
の進退方向Z′−Z′の移動に伴って、可動リフレクタ
13が水平軸H−H回りに上下方向に回動して、可動リ
フレクタ13の上下方向の光軸が手動調整されることと
なる。
【0022】一方、進退杆22にめねじ及びおねじ42
を介してねじ結合された検出機構4の移動部41は、3
本のリブ25に支持されているので、進退杆22の回転
に伴って進退方向Z′−Z′回りに回転するのを規制さ
れている。その結果、進退杆22のみがめねじ及びおね
じ42において回転しながら進退方向Z′−Z′に進退
し、移動部41は進退杆22の進退に伴わず進退方向
Z′−Z′に移動しない。
【0023】また、自動車の車体の前後の傾きが変る
と、制御装置からの出力信号に基づいて自動光軸調整装
置の駆動装置側2のステッピングモータ21が駆動し、
そのステッピングモータ21のロータ側の回転力がめね
じ及びおねじを介して進退杆22に伝達される。このと
き、上下方向用の手動光軸調整装置のロッド3がトルク
の作用により回転しないので、進退杆22がステッピン
グモータ21とのねじ結合によるねじ送り作用により回
転せずに進退方向Z′−Z′に移動する。この進退杆2
2の進退方向Z′−Z′の移動に伴って、可動リフレク
タ13が水平軸H−H回りに上下方向に回動して、可動
リフレクタ13の上下方向の光軸が自動調整されること
となる。
【0024】一方、進退杆22にめねじ及びおねじ42
を介してねじ結合された検出機構4の移動部41は、3
本のリブ25に進退方向Z′−Z′に移動可能に支持さ
れている。その結果、めねじ及びおねじ42を介して進
退杆22の進退方向Z′−Z′の進退に伴って、移動部
41は進退方向Z′−Z′に移動する。
【0025】さらに、左右方向用の手動光軸調整装置1
7′のアジャストスクリュウを回転操作すると、左右方
向用の手動光軸調整装置17′のスクリュウマウンティ
ングが進退し、その結果、可動リフレクタ13が垂直軸
V−V回りに左右方向に回動して、可動リフレクタ13
の左右方向の光軸が手動調整されることとなる。
【0026】このように、この実施の形態における本発
明の自動車用前照灯の光軸調整装置は、上下方向用の手
動光軸調整装置の1本のロッド3の回転操作により、可
動リフレクタ13の上下方向の光軸の初期調整を始めと
する手動調整が簡単に行なわれる。
【0027】特に、この実施の形態においては、検出機
構4の移動部41は、上下方向用の手動光軸調整装置の
ロッド3の回転操作による初期設定(手動調整)では移
動せず、自動光軸調整装置の駆動装置側2のステッピン
グモータ21の駆動による自動調整では進退杆22の進
退と共に進退方向Z′−Z′に移動するものであるか
ら、可動リフレクタ13の上下方向の光軸の初期設定時
において、検出機構4の移動部41を機械的に停止させ
ておいて、その移動部41の初期位置を設定することが
できる。この結果、移動部41の初期位置を検出するセ
ンサ等が不要となり、かつそのセンサ等による移動部4
1の初期位置をフィードバックして電気的に制御する必
要もない。
【0028】その上、この実施例における本発明の自動
光軸調整装置は、以上の如き構成からなるので、移動部
41及びストッパ部43とにより、ステッピングモータ
21の初期位置を機械的に決定することができる。すな
わち、ステッピングモータ21のリセット操作により、
ステッピングモータ21を駆動させると、進退杆22が
回転しないで進退し、それに伴って移動体41が図4及
び図5中実線矢印方向又は破線矢印方向に移動し、その
移動体41がストッパ部43に当接した状態(二点鎖線
にて示す状態)において、ステッピングモータ21のロ
ータ側(図示せず)が空転し、次いでステッピングモー
タ21を逆転駆動させて移動体41をストッパ部43か
らある地点(例えば、2箇所のストッパ部43のほぼ中
間地点であって、図4及び図5の実線にて示す状態の地
点)までバックさせることにより、ステッピングモータ
21の初期位置が決定される。
【0029】このように、上述の移動部41及びストッ
パ部43とにより、ステッピングモータ21の初期位置
を機械的に決定することができるので、ステッピングモ
ータの初期位置を検出するセンサが不要であり、また、
そのセンサで検出されたステッピングモータの初期位置
をフィードバック等して電気的に制御する必要がない。
【0030】また、ロッド3を手動回転操作すると、上
述のように、初期エイミングが行われる。このとき、移
動部41は、上述のように、進退杆22の進退に伴わず
進退方向Z′−Z′に移動しないので、上述のように機
械的に決定されたステッピングモータ21の初期位置が
変化せずに、初期エイミングが可能であり、しかも、1
本のロット3の手動回転操作により簡単に初期エイミン
グを行うことができる。
【0031】そして、初期エイミング完了後、ステッピ
ングモータ21を駆動させると、上述のように、光軸Z
−Zが車体傾き角に対応して自動調整され、このとき、
移動部41が2箇所のストッパ部43の間に配置されて
いるので、この移動体41及びストッパ部43は、光軸
Z−Zの過大調整のストッパとしての機能をも果たすこ
とができる。
【0032】なお、上述の実施の形態においては、リフ
レクタ可動タイプの自動車用前照灯について説明した
が、本発明は、ランプユニット可動タイプの自動車用前
照灯にも使用できる。このランプユニット可動タイプの
場合、取付体は車体であり、被調整体はランプユニット
となる。
【0033】また、請求項4に係る発明においては、左
右方向用の手動光軸調整装置17′を必ずしも装備しな
くても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3に
係る発明の自動車用前照灯の光軸調整装置は、上下方向
用の手動光軸調整装置の1本のロッドの回転操作によ
り、被調整体の上下方向の光軸の初期調整を始めとする
手動調整が簡単に行なわれる。
【0035】また、請求項4に係る発明の自動車用前照
灯の光軸調整装置は、移動部とストッパ部とにより、ス
テッピングモータの初期位置を機械的に決定することが
できるので、ステッピングモータの初期位置を検出する
センサが不要であり、また、そのセンサで検出されたス
テッピングモータの初期位置をフィードバック等して電
気的に制御する必要がない。しかも、移動部がステッピ
ングモータの駆動による進退杆の進退と共に移動する
が、ロッドの手動回転操作では移動しないので、機械的
に決定されたステッピングモータの初期位置が変化せず
に、初期エイミングが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用前照灯の光軸調整装置の一実
施の形態を示し、本発明の光軸調整装置が具備されたリ
フレクタ可動タイプの自動車用前照灯の正面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】自動光軸調整装置の駆動装置側の正面図であ
る。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図3におけるV−V線断面図である。
【図6】従来の光軸調整装置が具備されたリフレクタ可
動タイプの自動車用前照灯の正面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図6におけるVIII−VIII線断面図であ
る。
【符号の説明】
1…自動車用前照灯、10…ランプハウジング(取付
体)、11…前面レンズ、12…灯室、13…可動リフ
レクタ(被調整体)、14…光源バルブ、15…反射
面、17′…左右方向用の手動光軸調整装置、18′…
上側ピボット機構、2…自動光軸調整装置の駆動装置
側、20…ケーシング、21…ステッピングモータ(ア
クチュエータ部)、22…進退杆、23…下側ピボット
機構、24…Dカット軸部、25…リブ、3…上下方向
用の手動光軸調整装置のロッド、30…Dカット穴部、
4…検出機構、40…固定部、41…移動部、42…め
ねじ及びおねじ、43…ストッパ部、H−H…水平軸、
V−V…垂直軸、Z−Z…光軸、Z′−Z′…進退方
向。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源バルブからの光が前方に反射される
    被調整体と、 前記被調整体が水平軸回りに上下方向に回動可能にかつ
    垂直軸回りに左右方向に回動可能に取り付けられた取付
    体と、 前記被調整体の上下方向の光軸が車体の前後の傾き角に
    対応して自動調整される自動光軸調整装置と、 前記被調整体の上下方向の光軸が手動調整される上下方
    向用の手動光軸調整装置と、 前記被調整体の左右方向の光軸が手動調整される左右方
    向用の手動光軸調整装置と、 を備えた自動車用前照灯の光軸調整装置において、 前記自動光軸調整装置は、前記取付体に固定されたケー
    シング中に内蔵されたアクチュエータ部と、前記アクチ
    ュエータ部にねじ結合されかつ前記被調整体に連結さ
    れ、直線上に進退する進退杆とから構成されており、 前記上下方向用の手動光軸調整装置は、前記ケーシング
    に前記進退杆の進退方向回りに回転可能にかつ前記進退
    方向に移動不可能に取り付けられたロッドから構成され
    ており、 前記進退杆が前記ロッドに相互に回転不可能にかつ前記
    進退方向に移動可能に連結されており、前記ロッドの回
    転操作により前記進退杆が回転しながら進退して前記被
    調整体の上下方向の光軸が手動調整され、かつ前記アク
    チュエータ部の駆動により前記進退杆が進退して前記被
    調整体の上下方向の光軸が自動調整される、 ことを特徴とする自動車用前照灯の光軸調整装置。
  2. 【請求項2】 前記自動光軸調整装置には前記被調整体
    の上下方向の光軸の調整角度を検出する検出機構が装備
    されており、前記検出機構は固定部と前記進退方向に移
    動可能な移動部とから構成されており、前記移動部は前
    記ロッドの回転操作では移動せず、前記アクチュエータ
    部の駆動による前記進退杆の進退と共に移動することを
    特徴とする請求項1に記載の自動車用前照灯の光軸調整
    装置。
  3. 【請求項3】 前記自動光軸調整装置のアクチュエータ
    部は、ステッピングモータから構成されており、制御装
    置からの出力信号に基づいて前記ステッピングモータが
    駆動して前記進退杆が直線上に進退することにより、車
    体の前後の傾き角に対応して前記被調整体の上下方向の
    光軸が自動調整されることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の自動車用前照灯の光軸調整装置。
  4. 【請求項4】 光源バルブからの光が前方に反射される
    被調整体と、 前記被調整体が水平軸回りに上下方向に回動可能に取り
    付けられた取付体と、 自動光軸調整装置と、 を備えた自動車用前照灯であって、 前記自動光軸調整装置は、 前記取付体に装備されたステッピングモータと、 前記ステッピングモータにねじ結合されかつ前記被調整
    体に連結された進退杆と、 前記取付体側に前記進退杆の進退方向回りに回転可能に
    かつ前記進退方向に移動不可能に取り付けられると共
    に、前記進退杆に相互に前記進退方向回りに回転不可能
    にかつ前記進退方向に移動可能に連結されたロッドと、 前記ステッピングモータの駆動による前記進退杆の進退
    と共に移動し、かつ、前記ロッドの手動回転操作では移
    動しないように、前記進退杆にねじ結合されると共に、
    前記取付体側に前記進退方向回りに回転不可能にかつ前
    記進退方向に移動可能に支持された移動部と、 前記移動部を所定位置に停止させるストッパ部と、 を備え、 前記移動部及び前記ストッパ部により、前記ステッピン
    グモータの初期位置が機械的に決定され、 前記ロッドを手動回転操作することにより、前記進退杆
    が回転しながら進退して前記被調整体の上下方向の光軸
    が初期調整され、 前記ステッピングモータを駆動することにより、前記進
    退杆が回転せずに進退して前記被調整体の上下方向の光
    軸が車体の前後の傾き角に対応して自動調整されるよう
    に、構成されている、 ことを特徴とする自動車用前照灯の自動光軸調整装置。
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