JPH11203757A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH11203757A
JPH11203757A JP10011898A JP11898A JPH11203757A JP H11203757 A JPH11203757 A JP H11203757A JP 10011898 A JP10011898 A JP 10011898A JP 11898 A JP11898 A JP 11898A JP H11203757 A JPH11203757 A JP H11203757A
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motor
optical disk
disk
switch
optical
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Yuichi Maekawa
雄一 前川
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易かつ確実に、手動でディスクトレイを移動
させることができる光ディスク装置を提供する。 【解決手段】本発明の光ディスク装置は、ケーシング内
に収納された装置本体と、この装置本体に対して移動可
能なディスクトレイとを有している。このディスクトレ
イの移動用のモータ51と、モータ51を駆動するドラ
イバ511との間には、スイッチ92が設置されてい
る。電源部91がオンしているときは、前記スイッチ9
2はオンし、モータ51とドライバ511とが導通して
いる。そして、電源部91がオフすると、前記スイッチ
92がオフし、モータ51の端子間が開放される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを再生
または記録・再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、音楽用CD、CD−ROM等の
再生専用のCD(コンパクトディスク)や、記録・再生
が可能なCD−R等の光ディスクは、光ディスク装置に
より駆動される。
【0003】図10は、従来の光ディスク装置の構造を
示す分解斜視図である。同図に示すように、光ディスク
装置1Bは、装置本体(機構組立体)2Bと該装置本体
2Bに対し、前後方向(水平方向)に移動し、出し入れ
されるディスクトレイ4と、装置本体2Bの下部に設置
された回路基板組立体12Bと、これらを収納するケー
シング10Bとから構成されている。
【0004】ケーシング10Bは、底板11と、装置本
体2Bの上側を覆う筐体14とから構成されている。底
板11および筐体14は、金属板をプレス加工等により
所望の形状に成形したものである。
【0005】筐体14は、天板部14aと、装置本体2
Bを介して対向する側壁14b、14cと、これらの側
壁14b、14cの後端同士を連結する後部側壁14d
と、前方側の前板部14eとで構成されている。
【0006】天板部14aの下面(内面)には、ディス
ククランパ38が後述するターンテーブル26と同軸的
に回転可能に設置されている。
【0007】筐体14の前板部14eには、前記ディス
クトレイ4が通る開口141が形成されている。この前
板部14eには、同様の開口16aを有するフロントベ
ゼル16がクッション材よりなる枠15を介して取り付
けられている。
【0008】装置本体2Bは、略器形状のシャーシ20
を有し、該シャーシ20には、機構ユニット22と変位
機構(上下動機構)30とが設けられている。機構ユニ
ット22は、シャーシ20の底部20aに形成された凹
部内に収まるように配設されている。この場合、機構ユ
ニット22とシャーシ20の凹部との間には、シャーシ
20の変形(熱変形等)を考慮して、所定の間隙が形成
されてる。この間隙は、シャーシ20が最大限変形して
も、機構ユニット22の回動が阻害されない程度の幅に
設定されている。
【0009】また、変位機構30は、機構ユニット22
の前方に収まるように配設されている。
【0010】この装置本体2Bは、ビス17により底板
11および筐体14に対し固定されている。
【0011】機構ユニット22は、ベース23を有し、
該ベース23には、ターンテーブル回転用のスピンドル
モータ25と、スピンドルモータ25の回転軸に設置さ
れたターンテーブル26と、光学ヘッド(光ピックアッ
プ)27と、該光学ヘッド27と、光学ヘッド移動機構
28とが設けられている。
【0012】また、ベース23は、その後方(装置本体
2Bの奥部側)端部がインシュレータ29を介して、シ
ャーシ20に対し回動自在に支持されている。
【0013】変位機構30は、シャーシ20上の前方側
部に設けられたモータ31と、該モータ31の回転を減
速して伝える減速機構32と、該減速機構32を介して
回転させられるカムホイール(昇降ギア部材)33と、
該カムホイール33の回転に伴って変位(回動)するベ
ース昇降部材(図示せず)とから構成されている。
【0014】カムホイール33は、前記減速機構32の
ピニオンギアと噛合する下側ギア33aと、ディスクト
レイ4の裏面(下面)に前後方向に沿って形成されたラ
ックギア(図示せず)と噛合する上側ギア33bとを有
している。また、両ギア33a、33b間の軸部外周に
は、円周方向に沿ってカム溝が形成されている。このカ
ム溝に前記ベース昇降部材に形成された突起状のフォロ
アー(図示せず)が係合している。このカムホイール3
3の回転に伴ってフォロアーおよびベース昇降部材が変
移し、ベース23が回動、すなわちベース23の前方部
分が上下動する。
【0015】ディスクトレイ4は、光ディスク3を載置
する浅い凹状のディスク載置部4aを有し、その裏面
に、カムホイール33の上側ギア33bと噛合するラッ
クギア(図示せず)が形成されている。従って、ディス
クトレイ4は、カムホイール33の回転に伴い、シャー
シ20に対し前後方向に、光ディスク3の装填位置と光
ディスク3の排出位置との間を移動する。
【0016】光ディスク装置1Bの非使用時には、ディ
スクトレイ4は、ケーシング10B内に収納された状態
(ディスク装填位置)にある。この状態でイジェクト操
作を行うと、モータ31が所定方向に回転し、減速機構
32を介してカムホイール33が所定方向に回転する。
このカムホイール33の回転により、ディスクトレイ4
は、前方へ移動し、開口141、16aを通過して、ケ
ーシング10B外に突出した位置(ディスク排出位置)
まで移動する。
【0017】この状態で、光ディスク3をディスクトレ
イ4のディスク載置部4aに載置し、ローディング操作
を行うと、モータ31が前記と逆方向に回転し、減速機
構32を介してカムホイール33が前記と逆方向に回転
する。これに伴い、ディスクトレイ4が後方へ移動し、
開口141、16aを通過して、前記ディスク装填位置
まで移動する。これにより、ディスクトレイ4上に位置
決めされた状態で載置された光ディスク3も、装置本体
2Bのディスク装填位置へ搬送される。
【0018】また、前記カムホイール33の逆回転が開
始されると、ベース昇降部材のフォロアーが前記カム溝
に沿って移動し、光ディスク3の中心がターンテーブル
26の中心部に接近したとき、フォロアーおよびベース
昇降部材が変位し、ベース23の前方部分がインシュレ
ータ29の位置を中心として回動し、下側位置から上側
位置へ持ち上げられ、ベース23はほぼ水平状態とな
る。
【0019】これにより、ターンテーブル26の中心部
(センタハブ部)が光ディスク3の中心孔3aに嵌合
し、光ディスク3の中心部分を支持するとともに、ディ
スククランパ38がターンテーブル26に磁気的に吸着
され、ディスククランパ38とターンテーブル26との
間に光ディスク3が挟持される。この状態で、スピンド
ルモータ25を作動して光ディスク3を一定速度で回転
し、光学ヘッド27により光ディスク3に記録された情
報を再生することができる。
【0020】光ディスク3の回転が停止している状態
で、イジェクト操作を行うと、光ディスク装置1Bの各
機構が上述したローディング時とは逆の順序でかつ逆方
向に作動し、光ディスク3は、クランプが解除され、デ
ィスクトレイ4に載って排出される。
【0021】このような光ディスク装置1Bでは、ディ
スクトレイ4がケーシング10B内に収納された状態に
あるとき、すなわち、光ディスク3がディスク装填位置
にあるときに、停電、電池切れやその他の原因で電力の
供給が遮断されたり、ディスクトレイ4を移動するモー
タ31自体の故障等により、光ディスク装置1Bが作動
しなくなった場合には、イジェクト操作ではディスクト
レイ4を移動させることができないので、手動でディス
クトレイ4を前方へ移動し、光ディスク3を取り出すこ
とができるようになっている。
【0022】しかしながら、前記従来の光ディスク装置
1Bでは、手動でディスクトレイ4を前方へ移動させる
際に、電磁誘導により前記モータ31のコイルに起電力
が生じて電流が流れ、これにより前記コイルに逆起電力
が生じ、この逆起電力により逆方向へのトルクが生じる
ので、ディスクトレイ4が重くなり、このためディスク
トレイ4の移動を円滑に行うことができないという問題
がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光デ
ィスクの緊急排出時等に、容易かつ確実に、手動でディ
スクトレイを移動させることができる光ディスク装置を
提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0025】(1) 光ディスクを回転駆動するディス
ク回転駆動手段および光学ヘッドとを有する装置本体
と、前記装置本体に対し移動可能なディスクトレイと、
前記ディスクトレイを前記装置本体に対し移動させるモ
ータを有するディスクトレイ移動手段とを備え、前記光
ディスクを再生または記録・再生する光ディスク装置で
あって、前記モータの端子間を開放し得るスイッチを有
することを特徴とする光ディスク装置。
【0026】(2) 前記モータへ給電するための電源
がオフのとき、これに連動して前記スイッチが前記モー
タの端子間を開放するよう構成されている上記(1)に
記載の光ディスク装置。
【0027】(3) 前記モータへ給電するための電源
がオンのとき、これに連動して前記スイッチが前記モー
タの端子間を閉じるよう構成されている上記(1)また
は(2)に記載の光ディスク装置。
【0028】(4) 光ディスクを回転駆動するディス
ク回転駆動手段および光学ヘッドとを有する装置本体
と、前記装置本体に対し移動可能なディスクトレイと、
前記ディスクトレイを前記装置本体に対し移動させるデ
ィスクトレイ移動手段とを備え、前記光ディスクを再生
または記録・再生する光ディスク装置であって、前記デ
ィスクトレイ移動手段は、モータと該モータを駆動する
ドライバとを有し、前記モータと前記ドライバとを非導
通とし得るスイッチを設けたことを特徴とする光ディス
ク装置。
【0029】(5) 前記モータへ給電するための電源
がオフのとき、これに連動して前記スイッチが前記モー
タと前記ドライバとを非導通とするよう構成されている
上記(4)に記載の光ディスク装置。
【0030】(6) 前記モータへ給電するための電源
がオンのとき、これに連動して前記スイッチが前記モー
タと前記ドライバとを導通させるよう構成されている上
記(4)または(5)に記載の光ディスク装置。
【0031】(7) 前記スイッチは、アナログスイッ
チで構成されている上記(1)ないし(6)のいずれか
に記載の光ディスク装置。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ディスク装置を
添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明の光ディスク装置の実施例
を示す分解斜視図、図2および図3は、それぞれ、図1
に示す光ディスク装置における装置本体の平面図、図4
は、図1に示す光ディスク装置における装置本体の底面
図、図5は、図1に示す光ディスク装置におけるディス
クトレイの裏面の構成を示す底面図、図6および図7
は、それぞれ、図1に示す光ディスク装置における変位
機構の構成を示す背面図、図8は、図1に示す光ディス
ク装置におけるケーシングを構成する側板の斜視図、図
9は、図1に示す光ディスク装置におけるモータ、ドラ
イバ、スイッチおよび電源部を示すブロック図である。
【0034】これらの図に示す光ディスク装置1Aは、
光ディスク(CD−R)3を記録・再生するCD−Rド
ライブ装置である。なお、この光ディスク装置1Aは、
CD−ROM等を再生することができるように構成され
ている。
【0035】光ディスク3には、図示しない螺旋状のプ
リグルーブ(WOBBLE:ウォブル)が形成されてい
る。
【0036】このプリグルーブは、所定の周期(1倍速
で22.05kHz )で蛇行しているとともに、該プリグ
ルーブには、ATIP(Absolute Time In Pre-Groove
)情報(時間情報)が記録されている。この場合、A
TIP情報は、バイフェーズ変調され、さらに、22.
05kHz のキャリア周波数でFM変調されて記録されて
いる。
【0037】このプリグルーブは、光ディスク3へのピ
ット/ランド形成(ピット/ランド記録)時の案内溝と
して機能する。また、このプリグルーブは、再生され、
光ディスク3の回転速度制御や、光ディスク3上の記録
位置(絶対時間)の特定等に利用される。
【0038】図1に示すように、光ディスク装置1A
は、主に、装置本体(機構組立体)2と、該装置本体2
に対し前後方向(水平方向)に移動し、出し入れされる
光ディスク搬送用のディスクトレイ4と、装置本体2の
下部に設置された回路基板組立体(図示せず)と、これ
らを収納するケーシング10とから構成されている。
【0039】装置本体2は、略器形状をなし、好ましく
は硬質樹脂で構成されたシャーシ40を有している。こ
のシャーシ40は、長方形の略板状の底部40aと、該
底部40aの左右および後方縁部に沿ってコ字状に立設
された壁部40bとから構成されている。
【0040】シャーシ40のフロントベゼル16側(前
方側)には、壁部は形成されておらず、開放された状態
になっており、ケーシング10内に組み込まれた際に、
天板12の前板121に形成された開口122が位置す
るようになっている。
【0041】また、シャーシ40の左右側の壁部40b
には、それぞれ、後述する支持部材80を取り付ける取
り付け部40cと、後述する緩衝部材7を取り付ける取
り付け部40dとが形成されている。
【0042】シャーシ40には、機構ユニット42と、
その変位機構(昇降機構)50とが搭載されている。こ
のうち、機構ユニット42は、シャーシ40の底部40
aに形成された空間(開口部または凹部)41の中央部
付近に収まるように配置されている。
【0043】この場合、機構ユニット42とシャーシ4
0の空間41との間には、シャーシ40の変形(熱変形
等)を考慮して、所定の間隙411が形成されてる。こ
の間隙411は、機構ユニット42のほぼ全周にわたっ
て形成され、その幅は、シャーシ40が最大限変形して
も機構ユニット42の回動が阻害されない程度(例え
ば、幅1〜4mm程度)に設定されている。また、変位機
構50は、空間41の前方に収まるように配置されてい
る。
【0044】図2および図3に示すように、機構ユニッ
ト42は、好ましくは硬質樹脂で構成されたベース43
と、該ベース43に対し弾性材料よりなる4個のインシ
ュレータ441を介して固定された金属板44とを有し
ている。
【0045】また、機構ユニット42は、ターンテーブ
ル回転用のスピンドルモータ45と、該スピンドルモー
タ45の回転軸451に固定されたターンテーブル46
と、光学ヘッド(光ピックアップ)47と、該光学ヘッ
ド47を光ディスク3(ターンテーブル46)の半径方
向に移動する光学ヘッド移動機構48とを有している。
スピンドルモータ45と、光学ヘッド移動機構48と
は、金属板44に取り付けられている。
【0046】スピンドルモータ45は、高速回転可能な
ものであり、例えば光ディスク3を200〜6400rp
m 程度で回転することができるものである。
【0047】ターンテーブル46は、円盤状の部材であ
って、後述するディスククランパ8の回転子81の吸着
し得るリング状の永久磁石を内蔵している。ターンテー
ブル46の中心部には、リング状突部よりなるセンタハ
ブ部46aが形成されており、回転子81に吸着時に、
このセンタハブ部46aが後述する回転子81の底部に
形成された嵌合溝(図示せず)と嵌合することにより、
ターンテーブル46と回転子81との軸合わせを行う。
【0048】このようなターンテーブル46と、それを
回転するスピンドルモータ45とで、光ディスク3を回
転駆動するディスク回転駆動手段が構成される。
【0049】光学ヘッド47は、図示しないレーザダイ
オード(光源)および分割ホトダイオード(受光素子)
を備えた光学ヘッド本体(光ピックアップベース)と、
対物レンズ(集光レンズ)471とを有している。
【0050】前記レーザダイオードは、記録時および再
生時のそれぞれに対応して、出力(レーザ出力)を変更
し得るようになっている。
【0051】対物レンズ471は、光学ヘッド本体に設
けられた図示しないサスペンジョンバネで支持され、光
学ヘッド本体に対し、光ディスク3(ターンテーブル4
6)の半径方向および回転軸方向のそれぞれに移動し得
るようになっている。対物レンズ471がその中立位置
(中点)からずれると、その対物レンズ471は、前記
サスペンジョンバネの復元力によって中立位置に向って
付勢される。
【0052】また、光学ヘッド47は、光学ヘッド本体
に対し、光ディスク3の半径方向および回転軸方向のそ
れぞれに対物レンズ471を移動させる図示しないアク
チュエータを有している。
【0053】図4に示すように、光学ヘッド移動機構4
8は、正転/逆転可能なモータ(スレッドモータ)48
aと、該モータ48aの駆動により回転するウォーム4
8bと、ウォーム48bと噛合するウォームギア48c
と、ウォームギア48cと同軸で固定された小ギア(図
示せず)と、該小ギアと噛合するラックギア48dと、
ラックギア48dが固定されるスライダ48eと、スラ
イダ48eの移動方向を規制するガイド棒48gと、光
学ヘッド47を搭載し、スライダ48eと一体的に形成
された載置台48fとで構成されている。ウォーム48
bおよびガイド棒48gは、それぞれ、その長手方向が
光ディスク装置1Aの前後方向となるように配置されて
いる。
【0054】このような光学ヘッド移動機構48におい
ては、モータ48aの駆動によりウォーム48bが所定
方向に回転すると、その回転が各ギアを介して伝達さ
れ、スライダ48eがガイド棒48gに沿って光ディス
ク装置1Aの前後方向に移動し、これにより、載置台4
8fに固定された光学ヘッド47が、ディスクトレイ4
上に載置された光ディスク3の半径方向に移動する。以
上のような光学ヘッド47と光学ヘッド移動機構48と
で、記録・再生手段が構成される。
【0055】前述したスピンドルモータ45、モータ4
8a、アクチュエータおよび後述するモータ51の駆動
は、図示しない回路基板組立体に設けられた制御手段
(CPU)により制御される。なお、回路基板組立体
は、装置本体2に固定されていても、側板13または底
板11に取り付けられ、装置本体2の下面から所定距離
離間していてもよい。
【0056】ベース43の後方(装置本体2の奥部)側
の両側部には、それぞれ、機構ユニット42のシャーシ
40に対する回動支持部として、軸431、432が突
出形成されている。これらの軸431、432は、それ
ぞれ、シャーシ40側に形成された軸孔433、434
に挿入されている。これにより、機構ユニット42は、
その後方部分がシャーシ40に対し回動可能に軸支され
ている。そして、機構ユニット42が軸431、432
を中心に回動すると、機構ユニット42の前方部分がシ
ャーシ40に対し、シャーシ40の厚さ方向に変位す
る。
【0057】図2、図3および図4に示すように、軸4
31、432のうちの一方の軸431には、振動を吸収
するためのリング状の緩衝部材(ゴムワッシャー)5が
装着されている。この緩衝部材5の厚さは、軸431、
432付近における間隙411の幅と同等かまたはそれ
より若干大きい値に設定され、これにより緩衝部材5
は、ベース43の側面と、シャーシ40の空間41に臨
む内面との間に挟持された状態、すなわち、ベース43
の側面とシャーシ40の内面のそれぞれに密着した状態
となる。
【0058】また、ベース43の前方部分(装置本体2
の手前側)であって、軸431側(緩衝部材5が装着さ
れているのと同じ側)の側部には、板バネよりなる付勢
部材(バネ部材)6が当接し、機構ユニット42の前方
部分を軸432側の側方(図2中左方向)へ付勢してい
る。この付勢部材6は、ビス6aによりシャーシ40に
固定されている。なお、付勢部材6は、湾曲突部6bを
有し、この湾曲突部6bがベース43の側面へ当接して
いる。
【0059】変位機構50は、シャーシ40上の前方側
部に設けられた正転/逆転可能なモータ(イジェクトモ
ータ)51と、該モータ51の回転を減速して伝える減
速機構52と、該減速機構52を介して所定の角度範囲
で回転させられる扇形ギア53と、該扇形ギア53に噛
合するラックギア54を備えたカム部材55とから構成
されている。
【0060】図6および図7等に示すように、減速機構
52は、モータ51の回転軸先端に固定された小ギア5
21と、小ギア521に噛合する大ギア522と、大ギ
ア522の下部に同軸で固定された小ギア523と、小
ギア523に噛合する大ギア524と、大ギア524の
上部に同軸で固定された小ギア525とで構成されてい
る。これらの各ギア521〜525は、いずれも平歯車
で構成されている。
【0061】小ギア525は、扇形ギア53と噛合する
とともに、ディスクトレイ4の裏面に形成された後述す
るラックギア4bとも噛合する。モータ51の回転は、
この減速機構52により所定の減速比で減速されて扇形
ギア53およびラックギア4bに伝達される。
【0062】カム部材55は、シャーシ40に対し、横
方向(ディスクトレイ4の移動方向と直交する方向)に
スライド可能に設置されている。このカム部材55に
は、一対のほぼ同形状のカム溝56a、56bが形成さ
れている。両カム溝56a、56bは、それぞれ、水平
方向に延びる上溝561および下溝563と、上溝56
1と下溝563とを接続する傾斜溝562とで構成され
ている。
【0063】一方、機構ユニット42のベース43の前
面には、カム溝56a、56bにそれぞれ挿入される突
起(従動部材)57a、57bが形成されている。これ
らの突起57a、57bは、カム溝56a、56bに沿
って摺動し、上下方向に移動する。すなわち、突起57
a、57bが上溝561と係合している状態では、機構
ユニット42の前方側は、上昇した位置(上側位置)に
あり、突起57a、57bが下溝563と係合している
状態では、機構ユニット42の前方部分は、下降した位
置(下側位置)にある。
【0064】扇形ギア53の上部には、ディスクトレイ
4の裏面に形成された第1の案内溝4cおよび第2の案
内溝4dにそれぞれ挿入する突起531、532が形成
されている。突起531は、横断面が円形をなし、突起
532は、横断面が半円形をなしている。
【0065】ディスクトレイ4は、図1に示すように、
浅い凹状のディスク載置部4aを有しており、光ディス
ク3は、該ディスク載置部4a上に載置され、所望に位
置規制された状態で搬送される。
【0066】図5に示すように、ディスクトレイ4の裏
面には、小ギア525と噛合するラックギア4bが形成
されている。これにより、ディスクトレイ4は、モータ
51の駆動により、シャーシ40に対し前後方向に、光
ディスク3の装填位置と光ディスク3の排出位置との間
を移動する。そして、光ディスク3のローディング操作
では、小ギア525が図2および図3中時計回りに回転
し、それによりディスクトレイ4が後方に移動し、ディ
スク3が装置本体2内に運び込まれる。
【0067】また、ディスクトレイ4の裏面には、第1
の案内溝4cと、第2の案内溝4dとが形成されてい
る。第1の案内溝4cは、ラックギア4bとほぼ平行に
形成され、ディスクトレイ4の前方側(図5中下側)に
おいて、ラックギア4bに接近するように傾斜してい
る。また、第2の案内溝4dは、所望に屈曲している。
これら第1の案内溝4cおよび第2の案内溝4dには、
前記扇形ギア53の突起531および532がそれぞれ
挿入され、ディスクトレイ4の移動に伴う突起531、
532の移動軌跡、すなわち扇形ギア53の挙動(動
き)を規定する。
【0068】シャーシ40の上部には、ディスククラン
パ8が設置されている。このディスククランパ8は、板
状の支持部材80と、該支持部材80に回転可能に支持
される回転子81とで構成されている。
【0069】支持部材80は、その両端をそれぞれシャ
ーシ40の取り付け部40cにボス(またはリベット)
で止めることにより、シャーシ40の上部に横方向に架
設されている。この支持部材80のほぼ中央部には、円
形の開口が形成されている。
【0070】一方、回転子81は、円盤状をなしてお
り、支持部材80の前記開口に係合する外縁部と、前記
開口よりターンテーブル46側へ突出する部分とを有し
ている。この回転子81は、ターンテーブル46に内蔵
された永久磁石により吸着し得る材料(強磁性体)で構
成されている。
【0071】図1に示すように、ケーシング10は、底
板11と、天板12と、これらの間に位置するコの字状
の側板13とで構成されている。底板11、天板12お
よび側板13は、それぞれ、金属板をプレス加工(剪断
加工、打ち抜き加工、曲げ加工)等により所望の形状に
成形したものである。
【0072】底板11と側板13および天板12と側板
13は、それぞれビス止めにより固定され、ケーシング
10を構成する。
【0073】天板12の前方には、ほぼ直角に折り曲げ
られて形成された前板121が設けられている。この前
板121には、ディスクトレイ4が通過する細幅の開口
122が形成されている。また、前板121には、その
ほぼ中央部に、後述する非常排出機構60を作動させる
ためのピン部材(図示せず)を挿入するための孔123
が形成されている。
【0074】また、前板121には、スポンジ製等のク
ッション材よりなる枠15を介してフロントベゼル16
が取り付けられている。このフロントベゼル16にも、
ディスクトレイ4が通過する細幅の開口16aが形成さ
れている。また、フロントベゼル16には、そのほぼ中
央部に、後述する非常排出機構60を作動させるための
ピン部材(図示せず)を挿入するための孔16bが形成
されている。
【0075】図8に示すように、側板13は、装置本体
2を介して対向する第1の側壁13aおよび第2の側壁
13bと、該第1および第2の側壁13a、13bの後
端同士を連結する第3の側壁13cとを一体的に形成し
た、全体としてコの字状の側壁部からなる部材である。
【0076】この側板13の上辺、すなわち天板12と
接合される側の端部の複数箇所には、突起131が一体
的に形成されている。さらに詳述すると、側板13の第
1、第2および第3の側壁13a、13b、13cのそ
れぞれに、少なくとも2つの突起131が形成されてい
る。
【0077】また、側板13の下辺側には、底板11と
ネジ止めされる取付片134が形成され、側板13の上
辺側には、天板12とネジ止めされる取付片135が形
成されている。この場合、第1の側壁13aの2つの突
起131同士の間、第2の側壁13bの2つの突起13
1同士の間および第3の側壁13cの2つの突起131
同士の間に、それぞれ、取付片135が形成されてい
る。
【0078】以上のような装置本体2は、その側部にお
いて、ケーシング10に対し、複数の緩衝部材7を介し
て支持されている。以下、この支持構造について詳述す
る。
【0079】図1および図8に示すように、側板13の
対向する内側部分には、側板13と一体的に形成された
2対の支持部132が設けられている。各支持部132
は、L字状に屈曲する板片で構成され、その中央部に
は、開口133が形成されている。
【0080】また、図4に示すように、シャーシ40の
左右の壁部40bには、側板13の前記各支持部132
に対応する位置に、それぞれ、緩衝部材7の取り付け部
40dが設けられている。各取り付け部40dは、それ
ぞれ凹部49で構成され、各凹部49の底部491に
は、前記開口133と同様の開口492が形成されてい
る。
【0081】図1、図4および図8に示すように、緩衝
部材7の変形部73は、シャーシ40の壁部40bに形
成された凹部49内に収納され、緩衝部材7の一方の縮
径部74は、シャーシ40の開口492内に挿入され、
他方の縮径部75は、支持部材132の開口133内に
挿入される。これにより、第1の係合部71が底部49
1に係合し、第2の係合部72が支持部132に係合す
る。
【0082】また、光ディスク装置1Aは、例えば、デ
ィスクトレイ4がケーシング10内(装置本体2内)に
収納された状態にあるとき、すなわち、光ディスク3が
ディスク装填位置にあるときに、停電、電池切れやその
他の原因で電力の供給が遮断されたり、ディスクトレイ
4を移動するモータ51自体の故障等により、光ディス
ク装置1Bが作動しなくなった場合に、手動でディスク
トレイ4を前方へ移動し、光ディスク3を排出し得る非
常排出機構60を備えている。
【0083】この非常排出機構60は、図4に示すよう
に、シャーシ40の前方部分に形成された円弧状の長孔
61と、扇形ギア53の裏面(下面)に突出形成され、
長孔61に沿って相対的に移動する突起62と、突起6
2を押圧して扇形ギア53を図2中時計回りに回転させ
る押圧部材63と、押圧部材63を前方(図4中下方)
へ付勢するバネ65とで構成されている。押圧部材63
には、長孔64が形成され、該長孔64内には、シャー
シ40に立設されたピン66が挿入されている。これに
より、押圧部材63は、前後方向に移動する。
【0084】図9に示すように、光ディスク装置1Aの
図示しない回路基板組立体には、モータ51を駆動する
ドライバ511と、スイッチ92とが設けられている。
このスイッチ92は、スイッチ92に駆動電圧を入力す
るためのスイッチ駆動電圧入力端子と、スイッチ92に
コントロール信号を入力するためのコントロール信号入
力端子とを備えたアナログスイッチで構成されている。
【0085】前記ドライバ511は、モータ51の一方
の端子51aおよび他方の端子51bに接続されてい
る。
【0086】そして、前記スイッチ92は、モータ51
の端子51aとドライバ511との間に設置されてい
る。
【0087】従って、スイッチ92がオンすると、ドラ
イバ511とモータ51とが導通(接続)する。すなわ
ち、モータ51の端子間が閉じる。
【0088】また、スイッチ92がオフすると、ドライ
バ511とモータ51とが非導通(非接続)となる。す
なわち、モータ51の端子間が開放される。
【0089】スイッチ92のスイッチ駆動電圧入力端子
およびコントロール信号入力端子には、それぞれ、電源
部(電源回路)91が接続されている。この電源部91
は、光ディスク装置1Aに接続されている図示しないパ
ーソナルコンピュータの電源スイッチ(メインスイッ
チ)をオフするとオフ(給電を中止)し、前記電源スイ
ッチをオンするとオン(給電を実行)するように構成さ
れている。また、ドライバ511にも、前記電源部91
が接続されている。
【0090】前述したように、モータ51の駆動は、ド
ライバ511を介して図示しない制御手段により制御さ
れる。
【0091】なお、前記モータ51、ドライバ511、
減速機構52およびラックギア4b等により、ディスク
トレイ移動手段が構成される。
【0092】次に、光ディスク装置1Aの作用について
説明する。光ディスク装置1Aの非使用時には、空のデ
ィスクトレイ4は、ケーシング10内(装置本体2内)
に収納された状態(ディスク装填位置)にある(図3参
照)。
【0093】前述したように、パーソナルコンピュータ
の電源スイッチがオンしているときは、電源部91は、
オンしており、ドライバ511には、電源部91から所
定の電圧(例えば、5Vの電圧)が印加されている(図
9参照)。
【0094】そして、スイッチ92のスイッチ駆動電圧
入力端子およびコントロール信号入力端子には、それぞ
れ、電源部91から所定の電圧(例えば、5Vの電圧)
が印加されており、スイッチ92は、オンしている。す
なわち、ドライバ511とモータ51とが導通している
(図9参照)。
【0095】この状態でイジェクト操作を行うと、モー
タ51が所定方向に回転し、減速機構52を介して小ギ
ア525が図2中反時計回りに回転する。小ギア525
には、ディスクトレイ4の裏面のラックギア4bが噛合
していることから、ディスクトレイ4は、小ギア525
の前記回転に伴って前方へ移動し、開口121、16a
を通過して、ケーシング10から外側に突出した位置
(ディスク排出位置)まで移動する。
【0096】また、これと同時に、カム溝56a、56
bの上溝561に位置していた突起57a、57b(図
7参照)が、傾斜溝562を経て下溝563へ移動する
(図6参照)。これにより、機構ユニット42は、軸4
31、432を中心に回動し、機構ユニット42の前方
側が上側位置から下側位置へ下降(変位)する。そし
て、機構ユニット42に搭載されたターンテーブル46
も、下側位置へ移動し、ディスククランパ8の回転子8
1から所定距離離間する。
【0097】なお、このとき緩衝部材5および付勢部材
6は、ベース43に対し低い摩擦であり、よって、機構
ユニット42の円滑な回動を妨げることはない。
【0098】引き出されているディスクトレイ4のディ
スク載置部4aに光ディスク3を載置し、ローディング
操作を行うと、モータ51が前記と逆方向に回転し、減
速機構52を介して小ギア525が図2中時計回りに回
転(逆回転)する。これに伴い、ディスクトレイ4が後
方へ移動し、開口16a、122を通過して、前記ディ
スク装填位置まで移動する。これにより、ディスクトレ
イ4上に位置決めされた状態で載置された光ディスク3
も、装置本体2内のディスク装填位置へ搬送される。
【0099】ディスクトレイ4のローディング中、すな
わち後方への移動中は、扇形ギア53に形成された突起
531がディスクトレイ4の裏面に形成された第1の案
内溝4c内に沿って相対的に移動する。これにより、扇
形ギア53の位置(姿勢)が規制され、扇形ギア53
は、小ギア525と噛合せずに所定距離離間した状態が
保たれる(図2参照)。その結果、カム部材55は移動
せず、機構ユニット42は、その前方が下側位置にある
状態を維持する。
【0100】ディスクトレイ4がディスク装填位置に接
近すると、扇形ギア53に形成された突起532が挿入
部4eより第2の案内溝4d内に入り、該溝4dに案内
されて、扇形ギア53が図3中反時計方向に回転する。
また、このとき突起531は、第1の案内溝4cの前方
側の端部付近においてラックギア4b側へ移動する。こ
れにより、扇形ギア53は、小ギア525と噛合し、小
ギア525の回転力が伝達されて図3中反時計方向に回
転する(図3参照)。
【0101】この扇形ギア53の回転により、ラックギ
ア54およびカム部材55が図6中左方向(図3中右方
向)に移動し、カム溝56a、56bの下溝563に位
置していた突起57a、57b(図6参照)が、傾斜溝
562を経て上溝561へ移動する(図7参照)。これ
により、機構ユニット42は、軸431、432を中心
に回動し、機構ユニット42の前方側が下側位置から上
側位置へ上昇(変位)し、機構ユニット42は、ほぼ水
平状態となる。
【0102】この機構ユニット42の変位によって、タ
ーンテーブル46のセンタハブ部46aが光ディスク3
の中心孔3aに嵌合し、ターンテーブル46がディスク
3の中心部分を支持して持ち上げるとともに、ターンテ
ーブル46に内蔵された永久磁石が回転子81を吸着
し、ターンテーブル46と回転子81との間に光ディス
ク3の中心部が挟持され、固定される。
【0103】以上のようにして光ディスク3がディスク
装填位置に装填されると、続いてスピンドルモータ45
が駆動し、ターンテーブル46と回転子81との間に挟
持された光ディスク3が前述したような回転速度で等速
回転する(線速度一定)。
【0104】そして、光学ヘッド47は、光学ヘッド移
動機構48により光ディスク3の半径方向に対する所定
位置(所定のトラック)に移動され、トラッキング制御
およびフォーカス制御等がなされつつ光ディスク3の記
録面に対し投光・受光を行って、光ディスク3への情報
(データ)の記録(書き込み)または再生(読み出し)
を行う。
【0105】記録または再生を中止し、イジェクト操作
を行うと、光ディスク装置1Aの各機構が上述したイジ
ェクト操作と同様に作動し、ディスク3は、ターンテー
ブル46および回転子81によるクランプが解除され、
ディスクトレイ4に載って排出される。
【0106】なお、例えば、記録・再生中に停電が生じ
たり、または、装置が故障して、光ディスク3の回転が
停止した場合、非常排出機構60により、手動でディス
クトレイ4を前方へ移動し、光ディスク3を取り出すこ
とができる。
【0107】この場合、パーソナルコンピュータの電源
スイッチをオフする。これにより、電源部91がオフす
る。また、停電のときは、自動的に電源部91がオフす
る。
【0108】電源部91がオフすると、スイッチ92の
スイッチ駆動電圧入力端子およびコントロール信号入力
端子には、それぞれ、電源部91から所定の電圧(例え
ば、5Vの電圧)が印加されなくなり、スイッチ92が
オフする。そして、スイッチ92がオフすると、ドライ
バ511とモータ51とが非導通となる。すなわち、モ
ータ51の端子間が開放される(図9参照)。
【0109】そして、ディスクトレイ4がディスク装填
位置にある状態で、図示しないピン部材をフロントベゼ
ル16および前板121にそれぞれ形成された孔16b
および123より挿入し、押圧部材63を押圧して後方
へ移動する。これにより、押圧部材63の押圧面631
が突起62を押圧し、突起62が長孔61に沿って移動
し、扇形ギア53が図3中時計回りに回転する。その結
果、扇形ギア53に噛合している小ギア525が図3中
反時計回りに回転し、小ギア525に噛合しているラッ
クギア4bが前方へ移動し、ディスクトレイ4の前方端
が開口16aから突出する。
【0110】その後、このディスクトレイ4の突出部分
を指で摘んで前方へ引き出すことにより、ディスクトレ
イ4を排出し、ディスクトレイ4上の光ディスク3を取
り出すことができる。
【0111】この場合、前述したように、スイッチ92
がオフしてモータ51の端子間が開放されるので、ディ
スクトレイ4を手動で前方へ移動させているとき、これ
に伴ってモータ51が回転してもモータ51の端子間に
は電流は流れない。すなわち、モータ51のコイルには
電流は流れない。このため、逆起電力による逆方向への
トルク(ディスクトレイ4の移動を停止させようとする
力)が生じないので、容易かつ確実に、ディスクトレイ
4を移動させることができる。
【0112】また、前述したように、スイッチ92の作
動(オン/オフ)は、電源部91のオン/オフに連動す
るようになっているので、容易かつ確実に、モータ51
の端子間を開放したり、モータ51とドライバ511と
を導通させることができる。
【0113】ディスクトレイ4を排出した後、ピン部材
を孔16bおよび123より抜き取れば、押圧部材63
は、バネ65の付勢力により、図4に示す元の位置に復
帰する。
【0114】本発明の光ディスク装置は、前述したCD
−Rドライブ装置に限らず、この他、例えば、CD−R
W、DVD−R、DVD−RAM等のプリグルーブを有
する光ディスクを記録・再生する各種光ディスク装置、
CD(コンパクトディスク)、CD−ROM等の光ディ
スクを再生する各種光ディスク装置に適用することがで
きる。
【0115】以上、本発明の光ディスク装置を、図示の
実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任
意の構成のものに置換することができる。
【0116】例えば、前記実施例では、モータ51の端
子間を開放するスイッチ92は、モータ51とドライバ
511との間に設置されているが、本発明では、前記ス
イッチ92は、例えば、ドライバ511の中に設置して
もよい。
【0117】但し、ドライバ511の設計を変更するこ
となしに(既存のドライバを使用しつつ)、スイッチ9
2を設置することができるという観点から、スイッチ9
2は、モータ51とドライバ511との間に設置するの
が好ましい。
【0118】また、前記実施例では、スイッチ92の作
動(オン/オフ)は、電源部91のオン/オフに連動す
るように構成されているが、本発明では、この他、例え
ば、スイッチ92のオン/オフを切り替える操作手段
(操作ボタンや操作レバー等)を設けてもよい。
【0119】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光ディスク
装置によれば、ディスクトレイを移動するモータの端子
間を開放するスイッチを有しているので、ディスクトレ
イが装置本体内に収納され、光ディスクが装置本体に装
填された状態にあるとき、例えば、停電、電池切れやそ
の他の原因で電力の供給が遮断されたり、装置の故障等
により、光ディスク装置が作動しなくなった場合に、容
易かつ確実に、手動でディスクトレイを前方へ移動し
て、光ディスクを取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の実施例を示す分解斜
視図である。
【図2】図1に示す光ディスク装置における装置本体の
平面図である。
【図3】図1に示す光ディスク装置における装置本体の
平面図である。
【図4】図1に示す光ディスク装置における装置本体の
底面図である。
【図5】図1に示す光ディスク装置におけるディスクト
レイの裏面の構成を示す底面図である。
【図6】図1に示すディスク装置における変位機構の構
成を示す背面図である。
【図7】図1に示すディスク装置における変位機構の構
成を示す背面図である。
【図8】図1に示すディスク装置におけるケーシングを
構成する側板の斜視図である。
【図9】図1に示すディスク装置におけるモータ、ドラ
イバ、スイッチおよび電源部を示すブロック図である。
【図10】従来の光ディスク装置の構造を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
1A、1B 光ディスク装置 2 装置本体 3 光ディスク 3a 中心孔 4 ディスクトレイ 4a ディスク載置部 4b ラックギア 4c 第1の案内溝 4d 第2の案内溝 4e 挿入部 5 緩衝部材 6 付勢部材 6a ビス 6b 湾曲突部 7 緩衝部材 71 第1の係合部 72 第2の係合部 73 変形部 74、75 縮径部 76 中空部 8 ディスククランパ 80 支持部材 81 回転子 10、10B ケーシング 11 底板 12 天板 121 前板 122 開口 123 孔 12B 回路基板組立体 13 側板 13a 第1の側壁 13b 第2の側壁 13c 第3の側壁 131 突起 132 支持部133 開口 134、135 取付片 14 筐体 14a 天板部 14b、14c 側壁 14d 後部側壁 14e 前板部 141 開口 15 枠 16 フロントベゼル 16a 開口 16b 孔 17 ビス 20 シャーシ 20a 底部 20b 壁部 22 機構ユニット 23 ベース 25 スピンドルモータ 26 ターンテーブル 27 光学ヘッド 28 光学ヘッド移動機構 29 インシュレータ 30 変位機構 31 モータ 32 減速機構 33 カムホイール 33a 下側ギア 33b 上側ギア 38 ディスククランパ 40 シャーシ 40a 底部 40b 壁部 40c 取り付け部 40d 取り付け部 41 凹部 411 間隙 42 機構ユニット 43 ベース 431、432 軸 433、434 軸孔 44 金属板 441 インシュレータ 45 スピンドルモータ 451 回転軸 46 ターンテーブル 46a センタハブ 47 光学ヘッド 471 対物レンズ 48 光学ヘッド移動機構 48a モータ 48b ウォーム 48c ウォームギア 48d ラックギア 48e スライダ 48f 載置台 48g ガイド棒 49 凹部 491 底部 492 開口 50 変位機構 51 モータ 51a、51b 端子 511 ドライバ 52 減速機構 521 小ギア 522 大ギア 523 小ギア 524 大ギア 525 小ギア 53 扇形ギア 531、532 突起 54 ラックギア 55 カム部材 56a、56b カム溝 561 上溝 562 傾斜溝 563 下溝 57a、57b 突起 60 非常排出機構 61 長孔 62 突起 63 押圧部材 631 押圧面 64 長孔 65 バネ 66 ピン 91 電源部 92 スイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを回転駆動するディスク回転
    駆動手段および光学ヘッドとを有する装置本体と、前記
    装置本体に対し移動可能なディスクトレイと、前記ディ
    スクトレイを前記装置本体に対し移動させるモータを有
    するディスクトレイ移動手段とを備え、前記光ディスク
    を再生または記録・再生する光ディスク装置であって、 前記モータの端子間を開放し得るスイッチを有すること
    を特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記モータへ給電するための電源がオフ
    のとき、これに連動して前記スイッチが前記モータの端
    子間を開放するよう構成されている請求項1に記載の光
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記モータへ給電するための電源がオン
    のとき、これに連動して前記スイッチが前記モータの端
    子間を閉じるよう構成されている請求項1または2に記
    載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 光ディスクを回転駆動するディスク回転
    駆動手段および光学ヘッドとを有する装置本体と、前記
    装置本体に対し移動可能なディスクトレイと、前記ディ
    スクトレイを前記装置本体に対し移動させるディスクト
    レイ移動手段とを備え、前記光ディスクを再生または記
    録・再生する光ディスク装置であって、 前記ディスクトレイ移動手段は、モータと該モータを駆
    動するドライバとを有し、 前記モータと前記ドライバとを非導通とし得るスイッチ
    を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記モータへ給電するための電源がオフ
    のとき、これに連動して前記スイッチが前記モータと前
    記ドライバとを非導通とするよう構成されている請求項
    4に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記モータへ給電するための電源がオン
    のとき、これに連動して前記スイッチが前記モータと前
    記ドライバとを導通させるよう構成されている請求項4
    または5に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記スイッチは、アナログスイッチで構
    成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の光デ
    ィスク装置。
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