JPH11203375A - 医薬品情報検索システム - Google Patents

医薬品情報検索システム

Info

Publication number
JPH11203375A
JPH11203375A JP707198A JP707198A JPH11203375A JP H11203375 A JPH11203375 A JP H11203375A JP 707198 A JP707198 A JP 707198A JP 707198 A JP707198 A JP 707198A JP H11203375 A JPH11203375 A JP H11203375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
information
medicine
basic
search
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP707198A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Terashita
真人 寺下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP707198A priority Critical patent/JPH11203375A/ja
Publication of JPH11203375A publication Critical patent/JPH11203375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な装置で、他の薬剤の情報との比較等が
容易なシステム。 【解決手段】 薬剤名を入力すると薬剤基本情報テーブ
ル110の薬剤基本情報が薬剤基本情報フォーム300
に一覧表示され、血中濃度テーブル130、重大な副作
用テーブル140、使用禁忌テーブル150に該当する
薬剤の情報があるか否かが各ボタン331〜334に表
示され、各ボタンの操作でそれぞれの情報が表示され
る。薬剤基本情報フォームでは、薬剤の構造式の画像情
報が表示されるため、構造式に基づいて薬剤の性質を把
握できる。薬剤基本情報フォームには、構造別分類、薬
効別分類の各検索ボタンがあり、それらを操作すると、
同分類の他の薬剤についての情報が一覧表示される。相
互作用の検索ボタンでは、併用薬を入力すれば、その薬
剤による相互作用が相互作用テーブル160から検索さ
れて表示される。商品名テーブル120により、商品名
による検索もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医師、看護婦、薬
局、薬店等における薬剤の処方に際して、患者の基礎疾
患や妊婦等への影響を回避したり、他の薬剤と併用によ
る相互作用の発現を防止するなど、薬剤を適切に選択す
るための補助に用いるための検索システムに関し、特
に、必要な薬剤情報が簡便な装置及び処理で、速やかに
得られるような構成を有するものである。
【0002】
【従来の技術】患者に薬物療法を行う際には、患者個々
の実態に合わせて、使用する薬剤を選択しなければなら
ない。特に、薬物アレルギーや基礎疾患などを持つ患
者、又、妊娠などの特定の状態にある患者には、薬剤の
選択に関し、さらに注意が必要になる。このような場
合、使用したいと望む薬効群の中から、薬物本来の性質
や消失半減期などの薬学的パラメーターなどを比較検討
して、総合的に判断し、最適な薬剤を選択しなければな
らない。現在、医薬品に関して流通している情報は、患
者への服薬指導や医薬品相互作用に関するものが多い。
又、その情報の対象は、医療用医薬品に偏り、OTCに
関する情報は殆どない。さらに、構造式などの基本的な
薬物情報に注意が払われていない。又、流通している医
薬品情報は、薬物及び薬剤ごとに別個に収載されている
ので、他と比較するには不便が伴う。現在の医薬品情報
からは、薬物を他と比較し総合的に判断する必要がある
場合や、医療用医薬品とOTCとの併用の問題点を検討
する際に、必要なデータを得られることは少ない。この
様なことから、薬物の基本的情報を提示し、他と容易に
比較でき、OTCも含んだ医薬品情報を、パーソナルコ
ンピュータ(パソコン)等を用いた簡便な装置及び操作
で検索できるシステムが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、医療現場で用
いられる個々の医薬品には、様々な商品があり、各商品
毎にそれらの医薬品情報をすべて記録したデータファイ
ルを作成すると、パソコンシステムの負担が増えるとと
もに、情報の検索時間が掛かり過ぎるなどの問題があ
る。また、一旦選択した薬剤について処方が適切でない
と判断した場合に、他の薬剤を新たに選択する必要が生
じるが、そのような場合に、速やかに新たな薬剤を選択
することが望まれ、しかも、そうした選択を簡単な処理
で行うことが必要となる。
【0004】本発明は、パソコン等を用いた医薬品情報
検索システムにおいて、ハードウエアの負担を抑制しつ
つ多数の薬剤についての多量の情報を保有し、薬剤の重
要な情報についての注意を喚起でき、検索対象となる薬
剤の情報を他の薬剤の情報と容易に比較でき、他の薬剤
の情報が必要な場合にも、速やかに薬剤を選択すること
が可能な医薬品情報検索システムを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1で
は、入力手段、制御手段、記憶手段、表示手段等からな
るコンピュータシステムを用いた医薬品情報検索システ
ムであって、多数の薬剤について、各薬剤の名と該薬剤
に関する化学構造式情報、体内動態情報、妊娠生殖関係
情報、分類情報等の複数の薬剤基本情報とを対応させた
多数のレコードからなる薬剤基本情報テーブルと、前記
入力手段から入力される薬剤名に応じて、前記薬剤基本
情報テーブルから該当する薬剤名についてのレコードを
検索する薬剤検索手段と、該薬剤検索手段により検索さ
れた該当する薬剤のレコードから薬剤についての複数の
薬剤基本情報を読み出して前記薬剤名とともに一覧表示
する薬剤基本情報表示手段とを具備することを技術的手
段とする。これにより請求項1では、薬剤名を入力する
と、薬剤基本情報テーブルからその薬剤名のレコードの
情報が読み出されて、一覧表示される。従って、選択し
た薬剤が適切か否かを容易に判断できる。
【0006】請求項2は、請求項1において、前記薬剤
基本情報テーブルにおいて、前記化学構造式情報は、各
薬物の化学構造式の画像情報を有し、前記薬剤基本情報
表示手段は、前記化学構造式の画像情報を画像表示する
ことを技術的手段とする。これにより、一覧表示された
薬剤の情報の中に、薬物の化学構造式の情報がある。薬
剤では、化学構造式に現れる特有の構造毎の性質があ
る。従って、構造式を知ることで、その薬剤がある基礎
疾患に対して相応しいか否かを判断することが容易とな
る。
【0007】請求項3は、請求項1から3において、前
記薬剤基本情報テーブルの各レコードに記録された薬剤
名と各薬剤について生体内における血中濃度の時間変化
に関する血中濃度変化情報とを対応させて記録した血中
濃度テーブルを、前記薬剤基本情報テーブルとは別途に
備え、前記薬剤検索手段は、前記薬剤基本情報テーブル
から該当する薬剤のレコードを検索する際に、前記血中
濃度テーブルにおいて該当する薬剤に関する情報が有る
か否かの検索を行い、前記薬剤基本情報表示手段は、前
記薬剤基本情報テーブルに基づく前記複数の薬剤基本情
報を一覧表示するとき、前記薬剤検索手段による血中濃
度テーブルの検索の結果を同時に表示することを技術的
手段とする。
【0008】請求項4は、請求項3において、前記薬剤
基本情報表示手段により表示された表示画面内には、表
示された薬剤についての前記血中濃度変化情報を表示す
るための血中濃度変化表示ボタンが備えられ、該血中濃
度変化表示ボタンが操作されたとき、前記薬剤検索手段
により検索される前記血中濃度テーブルに該当する薬剤
に関する情報が存在する場合には、前記血中濃度テーブ
ルの該当する薬剤の前記血中濃度変化情報に基づいて該
当する薬剤の血中濃度変化グラフを表示する血中濃度変
化グラフ表示手段を具備することを技術的手段とする。
【0009】請求項5は、請求項3、4において、前記
薬剤基本情報表示手段により表示された表示画面内に
は、表示された薬剤についての前記血中濃度変化情報
と、他の薬剤の血中濃度変化情報とを同時に表示するた
めの血中濃度変化比較表示ボタンが備えられるととも
に、該血中濃度変化比較表示ボタンの操作に応じて前記
薬剤基本情報表示手段により表示された薬剤とは異なる
薬剤を選択するための比較薬剤選択手段と、前記薬剤基
本情報テーブル内の前記薬剤基本情報表示手段により表
示された薬剤の前記血中濃度変化情報と前記比較薬剤選
択手段によって選択された比較薬剤についての血中濃度
変化情報に基づいて、該当する複数の薬剤の血中濃度変
化グラフを同時に比較表示する血中濃度変化グラフ比較
表示手段とを具備することを技術的手段とする。
【0010】血中濃度の時間変化に関する血中濃度変化
情報は、構造式、薬効等の薬剤の性質を示す基本情報と
は異なり、薬剤を服用した場合の体内での動き及び働き
に関する情報である。従って、システム内に薬剤の情報
として保有することは望まれるが、他の薬剤との併用時
など特殊な場合に要求される情報であるため、単独で処
方しようとする場合には、処方のための選択判断への影
響は少なく、必ずしも他の基本情報とともに直接表示し
なくてもよい。従って、請求項3、4、5のように、血
中濃度変化情報を、薬剤基本情報テーブルとは別途に血
中濃度テーブルに設けておくことで、薬剤基本情報テー
ブルへの検索、読み出しアクセスが速くできるととも
に、薬剤基本情報表示手段による一覧表示が速やかに行
われる。また、血中濃度変化情報は血中濃度の時間変化
に関する情報であるため、請求項4、5のように、血中
濃度変化情報をグラフで表示することで、視覚的に情報
を把握し易くなる。特に、請求項5では、他の薬剤の情
報との比較をグラフ表示することで、薬剤毎の時間変化
を、より把握し易くすることができる。
【0011】請求項6は、請求項1から5において、基
礎疾患を有する患者に対する処方に関する使用禁忌情報
を有する薬剤について前記薬剤基本情報テーブルの各レ
コードに記録された薬剤名と使用禁忌情報とを対応させ
て記録した使用禁忌テーブルを、前記薬剤基本情報テー
ブルとは別途に備え、前記薬剤検索手段は、前記薬剤基
本情報テーブルから該当する薬剤のレコードを検索する
際に、前記使用禁忌テーブルにおいて該当する薬剤に関
する使用禁忌情報が有るか否かの検索を行い、前記薬剤
基本情報表示手段は、前記薬剤基本情報テーブルに基づ
く前記複数の薬剤基本情報を一覧表示するとき、前記薬
剤検索手段による前記使用禁忌テーブルの検索の結果を
同時に表示することを技術的手段とする。
【0012】請求項7は、請求項6において、前記薬剤
基本情報表示手段により表示された表示画面内には、前
記使用禁忌テーブルの情報を表示するための使用禁忌表
示用ボタンが備えられるとともに、該使用禁忌表示用ボ
タンが操作されたとき、前記薬剤検索手段により検索さ
れる前記使用禁忌テーブルに該当する薬剤に関する情報
が存在する場合には、該当する薬剤の使用禁忌情報を一
覧表示する使用禁忌表示手段を具備することを技術的手
段とする。
【0013】請求項8は、請求項1から7において、処
方に際して重大な副作用を有する薬剤について前記薬剤
基本情報テーブルの各レコードに記録された薬剤名と重
大な副作用情報とを対応させて記録した重大な副作用テ
ーブルを、前記薬剤基本情報テーブルとは別途に備え、
前記薬剤検索手段は、前記薬剤基本情報テーブルから該
当する薬剤のレコードを検索する際に、前記重大な副作
用テーブルにおいて該当する薬剤に関する重大な副作用
情報が有るか否かの検索を行い、前記薬剤基本情報表示
手段は、前記薬剤基本情報テーブルに基づく前記複数の
薬剤基本情報を一覧表示するとき、前記薬剤検索手段に
よる前記重大な副作用テーブルの検索の結果を同時に表
示することを技術的手段とする。
【0014】請求項9は、請求項8において、前記薬剤
基本情報表示手段により表示された表示画面内には、前
記重大な副作用テーブルの情報を表示するための重大な
副作用表示用ボタンが備えられるとともに、該重大な副
作用表示用ボタンが操作されたとき、前記薬剤検索手段
により検索される前記重大な副作用テーブルに該当する
薬剤に関する情報が存在する場合には、該当する薬剤の
重大な副作用情報を一覧表示する重大な副作用表示手段
を具備することを技術的手段とする。
【0015】請求項6、7における使用禁忌情報、及び
請求項8、9における重大な副作用は、構造式、薬効等
の薬剤の性質を示す基本情報とは異なり、薬剤を服用し
た場合の体内での動き及び働きに関する情報であるが、
処方の判断に際しては、重要な情報である。これらの情
報を他の薬剤基本情報とともに単純に一覧表示すると、
処方に際して特に重要な情報でありながら、他の情報と
同程度の情報として受け取り易く、処方に関する注意を
喚起しにくい。請求項6から9では、これら使用禁忌情
報、重大な副作用情報について、検索した薬剤について
の一覧表示の中でその存在の有無について別途に表示す
ることによって、他の薬剤基本情報との区別を容易にす
ることができる。
【0016】また、請求項7、9のように、表示用ボタ
ンが別途に備えられて、その操作によって初めてそれら
の情報を表示させることによって、これら重要な情報内
容の確認を行い易くなるため、これらの情報を他の薬剤
基本情報とともに一覧表示する場合と比べて、表示効果
が大きい。さらに、使用禁忌情報や重大な副作用情報
を、薬剤基本情報テーブルとは別途に使用禁忌テーブ
ル、重大な副作用テーブルにそれぞれ設けておくこと
で、薬剤基本情報テーブルへの検索、読み出しアクセス
が速くできるとともに、薬剤基本情報表示手段による一
覧表示を速やかに行うことができる。
【0017】請求項10は、請求項1から9において、
処方に際して他の薬剤との併用により相互作用が発現す
る薬剤について、前記薬剤基本情報テーブルの各レコー
ドに記録された薬剤名と、併用する薬剤の薬剤名と、併
用により発現する相互作用情報とを対応させて記録した
相互作用テーブルを、前記薬剤基本情報テーブルとは別
途に備え、前記薬剤基本情報表示手段により表示された
表示画面内には、前記相互作用テーブルの情報を表示す
るための相互作用表示用ボタンが備えられるとともに、
該相互作用表示用ボタンの操作に応じて前記相互作用テ
ーブルから該当する薬剤の相互作用を、該当する薬剤名
及び併用する薬剤名とともに一覧表示する相互作用表示
手段とを具備することを技術的手段とする。
【0018】他の薬剤との併用によって発現する相互作
用に関する情報は、その薬剤についての情報であり、処
方に際しては、他の薬剤の併用時など特殊な場合に特に
重要な情報であるが、単独で処方しようとする場合に
は、処方のための選択判断への影響は少なく、単独で服
用する場合には不要の情報であり、必ずしも他の基本情
報とともに直接表示しなくてもよい。こうした情報を、
薬剤基本情報とともに一覧表示することは、一覧表示の
ためのアクセスの負担が増えて、一覧の表示速度が遅く
なるとともに、一覧表示のために薬剤基本情報のスペー
スが圧迫されて表示された薬剤基本情報を把握し難くな
る。従って、請求項10のように、一覧表示画面には操
作ボタンのみを備えておくことで、薬剤基本情報の表示
スペースが圧迫されることがなくなるとともに、一覧表
示のアクセス速度が遅くなることがない。さらに、相互
作用情報を、薬剤基本情報テーブルとは別途に相互作用
テーブルに設けておくことで、薬剤基本情報テーブルへ
の検索、読み出しアクセスが速くできるとともに、薬剤
基本情報表示手段による一覧表示が速やかに行われる。
【0019】請求項11は、入力手段、制御手段、記憶
手段、表示手段等からなるコンピュータシステムを用い
た医薬品情報検索システムであって、多数の薬剤につい
て、各薬剤の名と少なくとも該薬剤について化学構造式
に基づく化学構造分類情報を有する複数の薬剤基本情報
とを対応させた多数のレコードからなる薬剤基本情報テ
ーブルと、前記化学構造分類情報に基づいて同じ化学構
造分類の薬剤を、前記薬剤基本情報テーブルから検索す
るための化学構造別検索ボタンと、該化学構造別検索ボ
タンの操作に応じて前記薬剤基本情報テーブルから該当
する薬剤のレコードをすべて検索する化学構造別検索手
段と、該化学構造別検索手段により検索された薬物の一
般名と前記薬剤基本情報のうち少なくとも前記化学構造
分類情報とを一覧表示する化学構造別表示手段とを具備
することを技術的手段とする。
【0020】請求項12は、請求項11において、前記
薬剤基本情報テーブルにおいて、前記化学構造式情報
は、各薬物の化学構造式の画像情報を有し、前記化学構
造別表示手段は、前記化学構造別検索手段によって検索
された薬物について前記薬剤基本情報テーブルの化学構
造式の画像情報を前記一般名とともに一覧画像表示する
ことを技術的手段とする。
【0021】請求項13は、請求項11、12におい
て、前記化学構造別検索手段は、前記薬剤基本情報テー
ブルに記録された各薬剤について、塩を除いた薬物名又
は薬剤名の化学構造分類に基づいて検索を行うことを技
術的手段とする。
【0022】薬剤では、化学構造式内に同じ基本骨格を
有するものは共通の性質を有する。従って、例えば、あ
る薬剤に対してアレルギー反応を起こす患者に対して
は、同じ基本骨格を有する薬剤は使えないことを判断で
きる。請求項11、12、13では、表示された薬剤と
同じ化学構造分類の薬剤が一覧表示されるため、化学構
造式の情報を利用すれば、同じ化学構造分類の他の薬剤
を誤って選択することを容易に防止できる。特に、請求
項13のように、塩を除いた薬物名で分類しておくこと
によって、ある薬剤のプロドラッグを認識することが容
易となる。
【0023】請求項14は、入力手段、制御手段、記憶
手段、表示手段等からなるコンピュータシステムを用い
た医薬品情報検索システムであって、多数の薬剤につい
て、各薬剤の名と少なくとも該薬剤について薬効に基づ
く薬効分類情報を有する複数の薬剤基本情報とを対応さ
せた多数のレコードからなる薬剤基本情報テーブルと、
前記薬効分類情報に基づいて同じ薬効分類の薬剤を、前
記薬剤基本情報テーブルから検索するための薬効別検索
ボタンと、該薬効別検索ボタンの操作に応じて前記薬剤
基本情報テーブルから該当する薬剤のレコードをすべて
検索する薬効別検索手段と、該薬効別検索手段により検
索された薬物の一般名と前記薬剤基本情報のうち少なく
とも前記薬剤基本情報とを一覧表示する薬効別表示手段
とを具備することを技術的手段とする。
【0024】請求項15は、請求項14において、前記
薬効別検索ボタンは、前記薬剤基本情報テーブルにおけ
る前記各薬剤基本情報の種類に対応して設けられ、前記
薬効別表示手段は、前記薬剤基本情報テーブルの複数の
薬剤基本情報のうち、各薬効別検索ボタンに対応した種
類の薬剤基本情報を、前記薬剤名とともに一覧表示する
ことを技術的手段とする。
【0025】請求項16は、請求項15において、前記
薬効別検索ボタンは、妊娠関係検索ボタンであり、前記
薬効別表示手段は、該妊娠関係検索ボタンの操作に応じ
て、前記薬剤基本情報テーブルの複数の薬剤基本情報の
うち、妊娠時投与、胎盤関門通過性、母乳中への移行
性、生殖試験の各情報を一覧表示させることを技術的手
段とする。
【0026】請求項17は、請求項15において、前記
薬効別検索ボタンは、排泄関係検索ボタンであり、前記
薬効別表示手段は、該排泄関係検索ボタンの操作に応じ
て、前記薬剤基本情報テーブルの複数の薬剤基本情報の
うち、腎排泄、腸排泄、透析除去の各情報を一覧表示さ
せることを技術的手段とする。
【0027】請求項18は、請求項15において、前記
薬効別検索ボタンは、PKパラメーター検索ボタンであ
り、前記薬効別表示手段は、該PKパラメーター検索ボ
タンの操作に応じて、前記薬剤基本情報テーブルの複数
の薬剤基本情報のうち、生物学的半減期、血漿タンパク
結合率の各情報を一覧表示させることを技術的手段とす
る。
【0028】請求項19は、請求項15において、前記
薬効別検索ボタンは、分布関係検索ボタンであり、前記
薬効別表示手段は、該分布関係検索ボタンの操作に応じ
て、前記薬剤基本情報テーブルの複数の薬剤基本情報の
うち、血液脳関門通過性の情報を一覧表示させることを
技術的手段とする。
【0029】各表示手段により表示された薬剤基本情報
および他の情報に基づいて、選択した薬剤が、処方に適
さないと判断された場合には、他の薬剤を新たに選択す
る必要がある。その際、処方する目的である薬効が同じ
薬剤を選択することが必要となる。請求項14から19
では、薬剤基本情報テーブルには、薬効に基づく薬効分
類情報が含まれているため、選択された薬剤と同じ薬効
を呈する他の薬剤を選択する際には、その薬効分類情報
に基づいて、他の薬剤を選択することができる。その場
合、薬剤名を一覧表示するだけでなく、請求項15のよ
うに、薬剤基本情報のうち、先に選択した薬剤が処方に
適さない原因となった薬剤基本情報について同時に表示
することによって、より処方に適した性質を有する薬剤
を見つけ出すことが容易となる。薬剤名とともに一部を
一覧表示する薬剤基本情報としては、請求項16のよう
に妊娠関係の情報、請求項17のように排泄関係の情
報、請求項18のようにPKパラメーターとしての生物
体内動態情報、請求項19のように分布関係の情報と分
けておくことで、必要な情報のみを的確に表示させるこ
とができる。
【0030】請求項20は、請求項11から19におい
て、薬剤名が一覧表示された表示画面内の各薬剤名毎に
該当する薬剤の前記薬剤基本情報を表示するための薬剤
基本情報表示用ボタンが備えられ、該薬剤基本情報表示
用ボタンが操作されると前記薬剤基本情報テーブルの該
当する薬剤のレコードから薬剤についての複数の薬剤基
本情報を読み出す薬剤検索手段と、該薬剤検索手段によ
り検索された薬剤の薬剤名とともに薬剤基本情報を一覧
表示する薬剤基本情報表示手段を具備することを技術的
手段とする。
【0031】化学構造分類や薬効分類などに基づいて同
分類の薬剤を一覧表示させた場合に、新たに選択するの
に相応しい薬剤についての薬剤基本情報を知るために、
薬剤名が一覧表示された表示画面内の薬剤名に薬剤基本
情報表示用ボタンが備えられていることにより、改め
て、薬剤名を入力することなく、新たな薬剤についての
薬剤基本情報を速やかに表示させることができる。従っ
て、検索作業が簡単になり、使用者の負担を軽減でき
る。
【0032】請求項21は,請求項1から20におい
て、前記薬剤基本情報テーブルに記録された前記薬剤名
は、薬物の一般名または漢方薬の処方名であることを技
術的手段とする。薬剤は、同じ成分であっても製造会社
の商品毎に異なる商標が付けられているため、それらの
商品毎の薬剤基本情報を薬剤基本情報テーブルに設ける
ことは、システムの記憶装置等の大きな負担となる。請
求項2では、薬剤の一般名に基づいて薬剤基本情報テー
ブルを設けておくことで、同じ薬剤基本情報を有してい
ながら薬剤名のみが異なる複数のレコードを設けておく
ことがなくなるためシステムの負担を小さくすることが
でき、記憶装置の容量の増大を抑制するとともに、検索
動作の向上を図ることができる。
【0033】請求項22は、請求項21において、前記
薬剤基本情報テーブルに記録された薬剤について、前記
一般名と異なる商品名を有する薬剤について、前記薬剤
基本情報テーブルの各レコードに記録された薬剤名と、
該当する商品名とを対応させて記録した商品名テーブル
を、前記薬剤基本情報テーブルとは別途に備え、前記薬
剤検索手段は、前記商品名テーブルに記録された商品名
が前記入力手段から入力されると、前記商品名テーブル
から該当する商品名を有するレコードから薬剤の一般名
を読み出して、該一般名に基づいて前記薬剤基本情報テ
ーブルを検索して該当する薬剤のレコードから薬剤につ
いての複数の薬剤基本情報を読み出して前記薬剤名とと
もに一覧表示することを技術的手段とする。患者に対し
て実際に処方するのは、多くの場合、在庫として手元に
ある商品としての薬剤である。従って、その商品が処方
に適しているか否かの判断が要求される。請求項22で
は、商品名を一般名と対応させた商品名テーブルを設け
ておくことで、商品名テーブルを介して薬剤基本情報を
検索することができるため、商品毎の膨大な薬剤基本情
報テーブルがなくても、商品についての薬剤基本情報を
容易に引き出すことができる。
【0034】請求項23は、請求項22において、前記
薬剤基本情報表示手段により表示された表示画面内に
は、該当する薬剤の商品名を表示するための商品名表示
ボタンが備えられるとともに、該商品名表示ボタンの操
作に応じて前記商品名テーブルから該当する薬剤の商品
名を読み出して、該薬剤の一般名とともに一覧表示する
商品名表示手段を具備することを技術的手段とする。処
方するために最初選択した薬剤を、各薬剤基本情報等に
基づいて適切でないと判断して、改めて他の薬剤を選択
しなおした場合などには、その薬剤が具体的にどの商品
であるのかの判断が出来にくい場合がある。請求項23
では、表品名表示ボタンの操作によって、該当する商品
名を一覧表示することができるため、選択した薬剤がど
の商品であるのかを的確に把握することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の医薬品情報検索
システムの実施の形態を説明する。医薬品情報検索シス
テムは、本システムの使用者が患者等に対して薬剤を処
方しようとする際に、ある疾患等に対して適切な薬剤を
検索して提供することを目的とするものではなく、患者
がアレルギーなどの特定の疾患を有していたり、妊娠中
であったり、特異体質であったりした場合、あるいは、
すでに何らかの薬剤を服用中である場合などに、処方が
適切であるか否かを容易に判別するための資料を簡単に
提供することを目的としたものである。
【0036】本医薬品情報検索システムは、図1に示す
とおり、CPU、メモリ、ハードディスク、CD−RO
Mドライブ、フロッピィディスクドライブ等からなるパ
ソコン本体1と、キーボード、マウス等の入力部2と、
ディスプレイ等の表示部3と、プリンタ等の出力部4等
からなる汎用のパーソナルコンピュータシステム(以下
パソコンという)10のパソコン本体1内に、医薬品デ
ータファイル100を備えた医薬品情報検索プログラム
200を組み込んだものである。
【0037】始めに医薬品データファイル100につい
て説明する。医薬品データファイル100は、医薬品情
報検索プログラム200による各種の検索を容易に行う
とともに、検索等の動作速度の向上を図るために、図2
に示すとおり、薬剤基本情報テーブル110、商品名テ
ーブル120、血中濃度テーブル130、重大な副作用
テーブル140、使用禁忌テーブル150、相互作用テ
ーブル160の複数のテーブルに分けて設けられてい
る。
【0038】[薬剤基本情報テーブルの説明]医薬品に
は、同じ成分からなる薬剤でも、製造会社が異なること
によって異なる商品名(商標を指す、以下同じ)が付け
られている。しかし、そうした同じ成分からなる医薬品
について、各商品毎のレコードをそれぞれ設けた情報テ
ーブルを設けることは、医薬品名のみが異なるが基本情
報が全く同じ複数のレコードを余分に設けることにな
り、薬剤基本情報テーブル110の容量が大幅に肥大化
する。そこで、本システムでは、商品名についての情報
は、後述する商品名テーブル120で管理をすることと
し、薬剤基本情報テーブル110においては、商品名に
関する情報を省くことにした。
【0039】また、現在、流布される多くの医薬品情報
は、医療用医薬品にほぼ限られている。しかし、医薬品
にはOTCもあり、OTCには医療用医薬品と共通の成
分もある。さらに、最近では、スイッチOTCと呼ばれ
る製品が増えつつあり、このスイッチOTCでは、処方
の際に、相互作用の発現や、患者の基礎疾患に対して特
に注意が必要となる成分を含むものがある。こうしたス
イッチOTCに対する情報を含めて管理するためには、
医療用医薬品のみの医薬品情報では意味がなく、それら
を管理するためには、一般名によって一元化して管理す
ることが、管理上有利である。以上の点から、本システ
ムの薬剤基本情報テーブル110では、薬剤の一般名に
基づいた情報テーブルによって管理することにした。
【0040】薬剤基本情報テーブル110は、個々の薬
剤についての複数種の基本情報を二次元配列の表形式で
記録したデータテーブルで、図3に示すとおり、各レコ
ードにそれぞれ一つの薬剤が割り当てられており、各レ
コードの複数のフィールドには、割り当てられた薬剤名
とともにその薬剤に関する各種の基本情報(データ項
目)が順に配列されている。
【0041】本システムの薬剤基本情報テーブル110
では、薬剤名として薬物の一般名又は漢方薬の処方名が
用いられており、各レコード毎に、それぞれ一つずつ対
応する薬物の一般名と複数の基本情報が記録されてい
る。薬剤基本情報テーブル110の各レコードに記録さ
れた各薬剤の基本情報(データ項目)としては、構造式
情報、生物学的半減期情報、血漿タンパク質結合率情
報、腎排泄情報、腸排泄情報、透析除去率情報、血液脳
関門通過性情報、代謝情報がある。また、胎児等への影
響に関する基本情報として、妊娠時投与に関する情報、
生殖試験情報、胎盤関門通過性情報、母乳中への移行性
情報がある。
【0042】<構造式情報>薬剤についての化学構造式
(以下、構造式という)の情報があると、その薬剤の持
つ物理化学性質を理解しやすく、その薬理効果をある程
度推測できる。例えば、薬物の中枢作用の強弱について
考えてみると、一般に脂溶性が低いほど中枢作用は弱い
と考えられる。同じ基本骨格を持ち、同効の薬物(基本
骨格が同じであれば薬理作用もほぼ同じ)であれば、2
つの薬物の置換基を比較し、どちらの方がより脂溶性が
低いかを類推できる。具体的には、カルボン酸などの解
離基があれば、より脂溶性が低いと考えられる。従っ
て、解離基が存在する薬物の方を選択すればよいことに
なる。このように、構造式に着目することで、薬品製造
会社から公開されていないデータについて予測可能とな
る。
【0043】以上の点を考慮して、本システムでは、図
4に示すように、構造式情報を、薬剤の基本骨格と置換
基を画像データの形で保有している。これは、同じ基本
骨格を有する薬剤は共通の性質を持つことから、商品名
だけに捕らわれて、同じ基本骨格を有する薬物について
の注意が欠如するのを防止する役目を持っている。特
に、本システムでは、この構造式情報の画像データ内
で、基本骨格と置換基とを色分けして、例えば、一点鎖
線Xで囲んだ基本骨格を赤、一点鎖線Yで囲んだ置換基
を黒でそれぞれ表示するとともに、対象となった薬剤が
他の使用禁忌の薬剤のプロドラッグである場合や、特に
注意を要する場合には、その旨を文字でも合わせて表示
するように、文字による情報も画像データ内に組み込ん
でいる(一点鎖線Zで囲んだ文字情報を青で表示)。
【0044】具体例として、例えば、インドール酢酸誘
導体のインドメタシンにアレルギー反応を起こす患者に
対しては、プロドラッグであるアセメタシンは使用禁忌
である。しかし、アセメタシンの構造式を見ただけでは
注意を払いにくいので、基本骨格を赤色で示し、さら
に、文字情報によるコメントを加えてあるため、注意を
喚起することができる。このように、薬剤基本情報テー
ブル110内に上記の内容を含む薬剤の構造式情報を設
け、使用禁忌の薬剤のプロドラッグであることを文字情
報で併記することによって、処方の際に薬剤の性質に対
する注意を喚起することができる。尚、構造式情報は、
画像情報であるため、薬剤基本情報テーブル110の他
の薬剤基本情報とは別途に、各薬剤毎に個別の画像ファ
イルに記録されている。
【0045】<生物学的半減期情報>生物学的半減期情
報(以下「半減期情報」という)は、血液中からの消失
半減期を表したものである。例えば、薬剤を過剰量服用
した際に、以後、何時間で安全なレベルまで低下するか
は、生物学的半減期から予測できる。生物学的半減期の
単位の基本は時間[h]であるが、日[d]または分
[m]で表される場合もある。消失がα、βの2相性の
パターンを示すものでは、「β」を付記して、β相の場
合の情報を表示した。後述するPKパラメーター(薬物
速度論:Pharmacokinetics)の検索用データのひとつと
して設けられたものである。
【0046】<血漿タンパク質結合率情報>血漿タンパ
ク質結合率情報(以下「タンパク結合率情報」という)
は、血液中の血漿タンパク(アルブミン)との親和性を
結合率で表したものである。これは、複数の薬剤による
相互作用の発現するメカニズムが、対象となる薬物のタ
ンパク結合率が関与することから、相互作用の発現を把
握するために必要であるからである。すなわち、薬物が
薬理効果を発現すためには、薬物が単独で存在しなけれ
ばならず、アルブミンなどの血漿タンパクと結合してい
る場合には、薬理作用を発現しない。ある薬剤を先に服
用している時、後に服用する薬剤の血漿タンパクに対す
る親和性が、先に服用した薬剤のそれより大きい場合に
は、後の薬剤が血漿タンパクと結合してしまい、すでに
血漿タンパクと結合している先の薬剤を血漿タンパクか
ら分離して追い出してしまう。この結果、先に服用した
薬剤については、アルブミンと結合していないフリーな
分の割り合いが増えてしまい、その薬剤の薬理効果が増
強されることから、相互作用が生じやすくなるからであ
る。
【0047】具体例として、例えば、アスピリンとワル
ファリンの相互作用発現のメカニズムは、両薬物のタン
パク結合が関与している。簡単に考えれば、ワルファリ
ンのアルブミン(血漿タンパク)に対する親和性より、
アスピリンのアルブミンに対する親和性の方が強い。そ
のため、アスピリンとワルファリンが同時に血中に存在
すれば、アルブミンと結合しているワルファリンをアス
ピリンが追い出し、そのためアルブミンと結合していな
いワルファリンの割合が増え、ワルファリンの薬理効果
が増強することになって相互作用が起きる。このタンパ
ク結合率も後述するPKパラメーター(薬物速度論:Ph
armacokinetics)の検索用データのひとつとして設けら
れたものである。
【0048】<腎排泄情報及び腸排泄情報>腎排泄情報
及び腸排泄情報は、薬剤の排泄パターンを示したもの
で、具体的な数値がある場合にはその数値を示し、ま
た、判断できない場合には、どちらの排泄が主か、又は
両方かを記録している。後述する排泄関係の検索用デー
タとして設けられたものである。
【0049】<透析除去率情報>透析除去率情報は、上
記腎排泄情報及び腸排泄情報とともに排泄関係の検索用
データとして設けられたものである。透析では、原理的
に分子量の大きな薬剤は除去できず、また、タンパク結
合率の高い薬剤も除去できない。しかし、薬剤の構造式
及びタンパク結合率の値を考慮して、透析可能か否かを
ある程度予測することができるため、それらの値を記録
したものである。ここでは、腹膜透析、血液透析、直接
血液灌流について記録し、それぞれ、「腹」、「血」、
「直」の略称で表示するようにした。また、腎臓から排
泄される活性代謝物又は毒性代謝物を持つ薬物について
は、「注意」のコメントを記載した。透析除去率情報
は、これまではあまり重要視されていなかったため、資
料があまり存在しなかったものであるが、今後は、重要
視されるものと見られるため、本システムでは薬剤基本
情報の一つとして記録した。
【0050】<血液脳関門通過性情報>血液脳関門通過
性情報では、移行するか否かを記録してある。尚、血液
脳関門通過性情報は、分布関係の検索用データとして設
けられたものである。
【0051】<代謝情報>代謝情報は、代謝関係の検索
用データとして設けられたデータで、代表的な薬剤の代
謝酵素であるチトクロームp450のサブタイプを記録
している。同じサブタイプで代謝される薬剤を併用した
場合には、どちらかの薬剤の代謝が抑制されるため、副
作用が発現する可能性がある。従って、相互作用の可能
性を見つけることができる。
【0052】<妊娠関係データ>妊娠時投与に関する情
報については、ほとんどの内服薬では、妊娠中の投与に
関する安全性は確率していない。従って、上記資料に具
体的な情報がある薬剤についてのみ「注意」、「禁忌」
などを記録した。また、特別に問題のある薬剤について
は、別途、情報を付記するようにした。
【0053】生殖試験情報は、動物実験で何か異常な点
が発現した場合について、すべて記録した。例えば、胎
児に発育異常が認められたが、催奇形は認められなかっ
た場合については、「A発育異常」と表した。胎盤関門
通過性情報及び母乳中への移行性情報では、移行するか
否かを記録してある。
【0054】<分類関係データ>薬剤基本情報テーブル
の各レコードには、上記の複数の基本情報の他に、各薬
剤の基本分類情報(5種類)および薬効分類(2種類)
が記録されている。基本分類情報の5種類の分類のう
ち、分類1では概ね基本骨格に基づく分類の種類が記録
されており、例えば、サリチル酸誘導、インドール酢
酸、プロピオン酸系、等の分類項目がある。尚、これら
の分類に該当しない薬剤については、分類されていない
ことを示す旨の「non 」が記録されている。
【0055】基本分類情報の分類2では概ね薬理学的分
類が記録されており、例えば、NSAID(非ステロイ
ド性消炎鎮痛剤)、カルシウム拮抗、胃粘膜微少循環改
善などの分類項目がある。基本分類情報としては、主に
これら分類1、及び分類2の分類項目が表示及び利用さ
れる。他の分類3、分類4、分類5は、必要に応じて利
用する。特に、分類5は、本システムにおける検索用に
設けた分類で、一般名から塩を除いた薬物名を分類名と
して記録してある。
【0056】薬効分類1は、日本標準商品分類に従って
設定した項目で分類したもので、例えば、抗ウイルス
(該当薬:アシクロビル、イドクスウリジン)、抗生物
質(該当薬:エリスロマイシン、セファクロル、クロラ
ムフェニコール)、酵素、降圧(該当薬:カプトリル、
リシノプリル、シラザプリル)、解熱鎮痛消炎(該当
薬:アスピリン、インドメタシン、アセメタシン)、ビ
タミン(該当薬:ニコチン酸アミド、酪酸リボフラビ
ン、フルスルチアミン)、健胃消化(該当薬:シサプリ
ド、オキセサゼイン)、気管支拡張(該当薬:ジプロフ
ィリン、ペントキシフィリン、テオフィリン)、去痰
(該当薬:カルボシステイン)、催眠鎮静(該当薬:ゾ
ピクロン、エスタゾラム、トリアゾラム)などの項目が
設けられている。
【0057】薬効分類2は、例えば、抗精神病薬、消化
性潰瘍の2種類の薬効分類があるスルピリドのように、
薬効分類が2種類の薬物の場合に使用されるもので、ほ
とんどの薬物は、薬効分類1だけである。尚、薬剤の剤
型により、薬剤基本情報テーブル110に収載した各デ
ータが異なる(例えば徐放性製剤など、この場合には、
半減期が異なる)場合には、一般名の後に、剤型名など
を付加し区別している。 などと表示してある。
【0058】[商品名テーブルの説明]商品名テーブル
120は、各薬品製造会社による医薬品として、医療用
医薬品およびOTCの商品名を、上記薬剤基本情報テー
ブル110の一般名に対応させるためのデータテーブル
である。医薬品では、同じ成分からなる薬剤でも、製造
会社が異なることによって異なる商品名が付けられてい
る。しかし、そうした同じ成分からなる医薬品につい
て、上述の薬剤基本情報テーブル110に各商品毎にレ
コードをそれぞれ設けたとすると、医薬品名のみが異な
るが基本情報が全く同じ複数のレコードを余分に設ける
ことになり、薬剤基本情報テーブル110の容量が大幅
に肥大化する。そこで、本システムでは、薬剤基本情報
テーブル110の一般名と商品名のみをそれぞれ対応さ
せて二次元配列の表形式で記録した商品名テーブル12
0を設けている。
【0059】これにより、パソコン10においては、医
薬品について、各商品毎に基本情報を有する薬剤基本情
報テーブル110を設けた場合と比較して、ハードディ
スクにおけるデータテーブルの占有量を小さくすること
ができる。パソコン10のハードにおける負担の軽減を
図っている。従って、ハードディスクにおけるデータテ
ーブルの占有量が同じ場合には、各商品毎に基本情報を
有する薬剤基本情報テーブル110を設けた場合のレコ
ード数と比較して、同じ占有量であっても、より多くの
レコードを設けることができるため、より多くの薬剤に
関する基本情報を設けることができる。
【0060】一方、医薬品の中には、複数の薬剤成分を
含有する商品が存在する。こうした商品については、そ
の商品に含まれる複数の薬剤について、その一般名毎に
商品名を対応させた複数のレコードを設けている。この
ようにすることで、複数の薬剤成分を含有する医薬品で
あっても、医薬品に対応した複数の薬剤成分についての
基本情報の管理が容易となり、検索時等に医薬品の基本
情報を容易に把握することができるようになる。
【0061】[血中濃度テーブルの説明]血中濃度テー
ブル130は、薬物を服用した場合の血液中の薬物の濃
度の時間変化に付いての血中濃度の数値データを記録し
たデータテーブルである。この血中濃度の数値データ
は、後述する血液濃度グラフボタン331あるいは血液
濃度比較グラフボタン334を押した場合に、血中濃度
グラフ作成プログラムがグラフを作成するために用いら
れる。薬剤には、徐放性製剤のように、同じ成分を含有
していても、溶解する速度が遅い薬剤がある。従って、
血中濃度の時間変化特性にも商品毎に差があるため、個
々の商品の特性を知る必要がある。従って、ここでは、
薬物の一般名と、時間変化の異なる各薬物の商品名にそ
れぞれ対応して、服用後、例えば、5、10、15、3
0、45、60、90、120、180、240[分]
経過後の各薬物の投与量に対応した血中濃度の数値デー
タ(Cp値)が記録されている。尚、濃度の単位につい
ては、各薬物毎に、その投与量等に応じた単位が用いら
れる。又、服用後の経過時間及びデータは、必要に応じ
て各薬物毎に任意に設定することができる。
【0062】[重大な副作用テーブルの説明]重大な副
作用テーブル140は、薬剤基本情報テーブル110に
記録された薬剤について、その薬剤の服用によって発現
することが明らかとなっている重大な副作用を、副作用
情報として、該当する薬剤の一般名とともに、各レコー
ドの複数のフィールドに列挙した。ここでは、各薬剤に
ついての重大な副作用の情報として、最大12の項目ま
で記録できるようにしたが、重大な副作用の情報の数が
12に満たない薬剤については、重大な副作用が明らか
な情報についてのみ記録した。
【0063】[使用禁忌テーブルの説明]使用禁忌テー
ブル150は、薬剤基本情報テーブル110に記録され
た薬剤について、その薬剤の服用が好ましくないことが
明らかとなっている疾患を、使用禁忌の情報として、該
当する薬剤の一般名とともに、各レコードの複数のフィ
ールドに列挙した。ここでは、各薬剤についての使用禁
忌情報として、最大12の項目まで記録できるようにし
たが、使用禁忌の情報の数が12に満たない薬剤につい
ては、使用禁忌の疾患が明らかな情報についてのみ記録
した。
【0064】[相互作用テーブルの説明]相互作用テー
ブル160は、薬剤基本情報テーブル110に記録され
た薬剤について、他の薬剤を併用した場合に発現する作
用についてのデータテーブルであり、薬剤基本情報テー
ブル110に記録された各薬剤について、併用した場合
に相互作用を発現する併用薬剤又は基本骨格毎に、その
薬剤名と併用した場合に発現する作用を、各レコードの
項目欄に対応させて二次元配列の表形式で記録した。こ
こでは、各レコードにおいて、項目1では、主薬剤の一
般名を、項目2では、主薬剤との組み合わせにより相互
作用が発現する薬剤の一般名又は基本骨格を、項目3で
は、薬理作用をそれぞれ記録している。
【0065】[医薬品情報検索プログラム]医薬品情報
検索プログラム200は、上述したように、患者に対し
て適切でない薬剤を処方することがないように、既往
症、アレルギー、妊娠等の患者の置かれた状況に対処し
て、処方が適切であるか否かを容易に判別するための資
料を簡単に提供することを目的としたものであって、本
システムの使用者には、薬剤を処方するのに必要な、患
者の疾患等の生体に対する知識及び薬剤に対する化学的
知識が十分に備わった者であることを前提として作成さ
れたプログラムである。従って、以下に説明する医薬品
情報検索プログラム200の検索処理において、パソコ
ン10のディスプレイで表示される各フォームの表示内
容は、上記前提に基づいて行われる。以下、上記医薬品
データファイル100から必要な情報を検索して表示す
る医薬品情報検索プログラム200の処理動作を、図5
から図24に示すディスプレイの表示画像に基づいて説
明する。尚、以下では、特に説明を加えない限り、薬剤
として、アスピリン(NSAID、非ステロイド性消炎
鎮痛剤の略)を選択した例について説明する。
【0066】[薬剤名の選択]パソコン10に対して所
定の起動操作を行って医薬品情報検索プログラム200
が立ち上がると、図5に示すとおり、ディスプレイには
薬剤の選択方法を選択するためのスタートフォーム21
0が現れる。スタートフォーム210では、一般名から
薬剤を選択するための一般名による薬剤選択ボタン21
1と、商品名から薬剤を選択するための商品名による薬
剤選択ボタン212との2つの薬剤選択ボタンが表示さ
れる。
【0067】<一般名による薬剤選択>スタートフォー
ム210で、一般名による薬剤選択ボタン211を押す
(クリックする、以下同様)と、図6(a)に示すとお
り、薬剤名の薬剤名入力用ボックス221を有する一般
名選択フォーム220が現れる。薬剤名入力用ボックス
220の右側には、リストボックス表示ボタン222が
あり、このリストボックス表示ボタン222を押すと、
図6(b)に示すとおり、薬剤基本情報テーブル110
から薬剤の一般名が読み出されて、薬剤名入力用ボック
ス221の下方に、一般名が50音順に配列された一般
名リストボックス223が現れる。ここでは、15種類
の薬剤の一般名が表示され、一般名リストボックス22
3に備えられたスクロールボタン224、225を押す
ことによって、一般名リストボックス223内に表示さ
れる薬剤名がスクロールして、一般名リストボックス2
23内に表示しきれない他の薬剤名を表示させることが
できる。
【0068】一般名選択フォーム220では、一般名リ
ストボックス223内から薬剤の一般名を選択すること
によって薬剤名入力用ボックス221内に薬剤の一般名
を入力するか、薬剤名入力用ボックス221内にキーボ
ードからの文字入力によって一般名を直接入力する。図
6(c)に示すとおり、薬剤名入力用ボックス221内
に薬剤の一般名を表示させた後に、一般名選択フォーム
220内の実行ボタン226を押すと、薬剤の選択が完
了し、表示された薬剤の一般名に基づいて、薬剤基本情
報テーブル110内の検索が行われ、後述するとおり、
選択された薬剤についての薬剤基本情報フォーム300
が表示される。
【0069】尚、一般名選択フォーム220において
は、一般名リストボックス223内から薬剤の一般名を
選択する場合には、図7(a)に示すとおり、選択した
い薬剤名の冒頭の一部(1〜任意の文字数)のみを入力
すると、一般名リストボックス223内に表示される薬
剤のリストが、図7(b)に示すとおり、入力された文
字を含む薬剤名の部分へジャンプし、スクロールボタン
225、226の操作を行わなくても、該当する薬剤名
以降の薬剤の一般名が表示される。この場合、入力され
る文字には、ひらがな、カタカナの区別はなく、どちら
が入力されても入力された文字に相当する薬剤名へジャ
ンプする。
【0070】<商品名による薬剤選択>スタートフォー
ム210で、商品名による薬剤選択ボタン212を押す
と、図8(a)に示すとおり、商品名と一般名とが併記
される商品名入力用ボックス231を有する商品名選択
フォーム230が現れる。商品名入力用ボックス231
の右側には、リストボックス表示ボタン232があり、
このリストボックス表示ボタン232を押すと、商品名
テーブル120からデータが読み出されて、商品名入力
用ボックス231の下方に、50音順に配列された商品
名と、その商品名の薬剤の一般名とが併記された商品名
リストボックス233が現れる。ここでは、20種類の
商品名が表示され、商品名リストボックス233に備え
られたスクロールボタン234、235を押すことによ
って、商品名リストボックス233内に表示される薬剤
名がスクロールして、商品名リストボックス233内に
表示しきれない他の商品名を表示させることができる。
【0071】商品名選択フォーム230においても、上
記一般名選択フォーム220の場合と同様に、商品名入
力用ボックス231内に商品名を入力して所望の商品名
を選択し、図8(b)に示すとおり、商品名入力用ボッ
クス231内に商品名及び一般名を表示させた後に、商
品名選択フォーム230内の実行ボタン236を押す
と、商品名入力用ボックス231内に表示された薬剤の
一般名に基づいて、薬剤基本情報テーブル110内から
該当する薬剤のレコードが検索されて、そのレコードに
記録された薬剤基本情報が薬剤基本情報フォーム300
に表示される。尚、商品名選択フォーム230では、商
品名入力用ボックス231内には、常に、商品名とその
商品の一般名とが対になって表示される。
【0072】[薬剤基本情報フォーム]薬剤基本情報フ
ォーム300では、図9に示すとおり、選択された薬剤
について、上記、各テーブル内を検索し、薬剤基本情報
テーブル110内の該当するレコードに記録された薬剤
基本情報をすべて表示すると共に、血中濃度テーブル1
30、重大な副作用テーブル140及び使用禁忌テーブ
ル150内に、選択された薬剤についての情報があるか
否かを表示する。薬剤基本情報については、薬剤基本情
報テーブル110の各レコードの内容を表示するための
表示ボックスが項目別に設定されていて、各項目毎に文
字によって一覧表示される。また、構造式については、
画像データに基づいてグラフィック表示される。
【0073】薬剤基本情報フォーム300に設けられた
表示ボックスとしては、選択された薬剤名を表示する一
般名表示ボックス301、薬剤の構造式をグラフィック
表示する構造式表示ボックス302、基本分類1表示ボ
ックス303、基本分類2表示ボックス304、薬効分
類1表示ボックス305、薬効分類2表示ボックス30
6、半減期表示ボックス311、タンパク結合率表示ボ
ックス312、腎排泄表示ボックス313、腸排泄表示
ボックス314、透析除去表示ボックス315、血液脳
関門通過性表示ボックス316、代謝表示ボックス31
7、妊娠時投与表示ボックス321、生殖試験表示ボッ
クス322、胎盤関門通過性表示ボックス323、母乳
中への移行性表示ボックス324が設けられている。
【0074】薬剤基本情報フォーム300では、上記各
表示ボックスでの表示の他に、表示された薬剤について
の情報が薬剤基本情報テーブル110以外の血中濃度テ
ーブル130、重大な副作用テーブル140、使用禁忌
テーブル150にそれぞれ存在する場合には、薬剤基本
情報フォーム300内に設けられた血中濃度グラフボタ
ン331、重大な副作用ボタン332、使用禁忌ボタン
333の各表示文字をそれぞれ点滅表示させるととも
に、所定の効果音によって、薬剤基本情報テーブル11
0以外の各テーブルにも薬剤基本情報フォーム300に
表示された薬剤についての情報が存在することを使用者
に知らせる。これらのボタンが点滅表示された場合に
は、各ボタンを押すことによって各テーブルの情報を表
示するフォームが現れ、各テーブルの情報が表示され
る。
【0075】[血中濃度グラフ表示]血中濃度グラフ表
示画面240は、薬剤基本情報フォーム300で上記血
中濃度グラフボタン331が点滅し、一般名表示ボック
ス301に表示された薬剤の情報が血中濃度テーブル1
30にある場合に、薬剤基本情報フォーム300内の血
中濃度グラフボタン(「Cp」と表示)331を押した
場合に表示されるフォームで、薬剤基本情報フォーム3
00に表示された薬剤について、血中濃度テーブル13
0の該当するレコードから数値データが読み出され、そ
の数値データに基づいて、服用後の各時間のCp値が、
二次元グラフで対数表示される。また、同じ成分であっ
ても、徐放性製剤のように血中濃度の時間変化が異なる
薬剤が存在するものについては、選択リストにおいて、
薬剤の一般名と商品名とを併記して選択を行うことによ
って、薬剤の一般名と商品名とを併記して表示すること
ができる。一例を図10に示す。
【0076】[血中濃度比較グラフ表示]薬剤基本情報
フォーム300で上記血中濃度グラフボタン331が点
滅し、一般名表示ボックス301に表示された薬剤の情
報が血中濃度テーブル130にある場合には、血中濃度
グラフボタン331に併設された血中濃度比較グラフボ
タン(「CpC」と表示)334によって、他の薬剤に
ついての血中濃度グラフを、一般名表示ボックス301
に表示された薬剤のグラフとともに比較表示させること
ができる。以下、血中濃度比較グラフ表示手順につい
て、例を挙げて説明する。
【0077】薬剤基本情報フォーム300内の血中濃度
比較グラフボタン334を押すと、図11(a)に示す
とおり、濃度比較選択フォーム250が現れる。濃度比
較選択フォーム250内には、薬剤基本情報フォーム3
00の一般名表示ボックス301で表示された薬剤の一
般名が主薬剤として主薬剤ボックス251内に表示さ
れ、その下方に、血中濃度を比較表示させたい薬剤の選
択用ボックス252、253が2つ設けられている。各
選択用ボックス252、253への薬剤名の入力は、上
記スタートフォーム210における薬剤名の選択の場合
と同様に、比較表示させたい薬剤の一般名を、リストボ
ックスに一覧表示される薬剤名からそれぞれ選択する。
また、同じ成分の薬剤の場合でも、溶解する速度を遅く
した徐放性製剤などがある場合には、リストボックスで
は、薬物の一般名とともに商品名が表示されている。こ
れにより、血中濃度の変化に差がある薬剤については、
各商品毎のそれぞれの血中濃度変化の特性を比較表示す
ることができる。各選択用ボックス252、253への
薬剤名の入力が完了した後、濃度比較選択フォーム25
0内の実行ボタン(図示なし)を押すと、図11(b)
に示すとおり、血中濃度比較グラフ表示画面254が現
れ、比較薬剤についての服用後の各時間のCp値が、主
薬剤のCp値とともに3次元表示の帯グラフで表示され
る。ここでは、薬剤毎に、異なる色の帯で示してある
が、二次元グラフで示してもよい。
【0078】[重大な副作用表示]薬剤基本情報フォー
ム300内の重大な副作用ボタン332を押すと、一般
名表示ボックス301に表示された薬剤について、重大
な副作用テーブル140の該当するレコードから、その
薬剤における重大な副作用情報が読み出され、図12に
示すとおり、その内容が重大な副作用として、薬剤の一
般名とともに一覧表示される。
【0079】[使用禁忌表示]薬剤基本情報フォーム3
00内の使用禁忌ボタン333を押すと、一般名表示ボ
ックス301に表示された薬剤について、使用禁忌テー
ブル150の該当するレコードから、その薬剤における
使用禁忌情報が読み出され、図13に示すとおり、その
内容が使用禁忌例として、薬剤の一般名とともに一覧表
示される。使用者の知識に基づいて選択した薬剤につい
て、上記のとおり各種の情報が薬剤基本情報フォーム3
00に表示された段階で、使用者は選択された薬剤が処
方対象者に対して適切か否かを薬剤の情報に基づいて判
断し、さらに、必要に応じて、上記各ボタンを押して各
情報を表示させて、選択された薬剤についての情報を確
認することになる。しかし、患者に対して適切な薬剤を
選択するためには、各薬剤の個々の基本情報のみに注目
するだけでなく、選択した薬剤の情報を他の薬剤の情報
と比較して、選択することがより望まれる。そして、使
用者が選択した薬剤が処方するのに適切な薬剤でないこ
とが、各情報に基づいて判明した場合には、同じ薬効を
有する別の薬剤を新たに選択する必要が生じる。そこ
で、本システムでは、薬剤基本情報フォーム300及び
上記各ボタン操作で得られた情報に基づいて、新たに薬
剤を選択するための幾つかの検索用ボタンを設けてい
る。以下、それらについて説明する。
【0080】[基本分類に基づく検索ボタン] <分類1検索ボタン>分類1検索ボタン341は、上記
薬剤基本情報テーブル110の各レコードに記録された
5種類の基本分類の中の一般名から塩を除いた薬物名が
記録された分類5の分類項目に基づいて、同じ分類項目
に属する薬剤を検索、表示するためのボタンで、この分
類1検索ボタン341が押されると、薬剤基本情報テー
ブル110に記録された薬剤の中から、分類5の情報に
基づいて検索が行われて、分類5の分類項目が同じ薬剤
が選択されて、図14(a)に示すとおり、それらの薬
剤の一般名、分類1の分類項目、分類2の分類項目を一
覧表示した分類項目別一覧表341Aが表示される。
【0081】<分類2の検索ボタン>分類2検索ボタン
342は、上記薬剤基本情報テーブル110の各レコー
ドに記録された5種類の基本分類の中の分類2に基づい
て、同じ分類項目に属する薬剤を検索、表示するための
ボタンで、この分類2検索ボタン342が押されると、
薬剤基本情報テーブル110に記録された薬剤の中か
ら、上述の分類2の情報に基づいて薬理学的分類が同じ
薬剤の検索が行われて、図14(b)に示すとおり、分
類2の分類項目が同じ薬剤が選択されて、それらの薬剤
の一般名、分類2の分類項目、分類1の分類項目をが一
覧表示した分類項目別一覧表342Aが表示される。
【0082】尚、上記分類1検索ボタン341及び分類
2検索ボタン342の検索操作によって表示された各分
類項目別一覧表341A、342Aの各薬剤の一般名の
左側には、それぞれ薬剤基本情報フォーム300への移
行用ボタン(Goボタン)341B、342Bが設けら
れていて、これを押すことによって該当する薬剤につい
ての薬剤基本情報フォームを速やかに表示させることが
できる。
【0083】<構造式表示ボタン>構造式表示ボタン3
43は、薬剤の基本骨格が同じものを選択してそれを一
覧表示するためのもので、上記の基本分類の中の分類1
検索ボタン341による検索の場合と同様に、この構造
式表示ボタン343が押されると、薬剤基本情報テーブ
ル110に記録された薬剤の中から、一般名から塩を除
いた薬物名が記録された上述の分類5の情報に基づいて
検索が行われて、分類5の分類項目が同じ薬剤が選択さ
れて、図15に示すとおり、それらの薬剤の一般名と構
造式を一覧表示した構造式別一覧表343Aが表示され
る。ここでも、構造式別一覧表343Aに一覧表示され
た各薬剤の一般名の下側にはそれぞれ薬剤基本情報フォ
ーム300への移行用ボタン(Goボタン)343Bが
設けられていて、これを押すことによって該当する薬剤
についての薬剤基本情報フォームを速やかに表示させる
ことができる。
【0084】[薬効分類に基づく検索ボタン]上記薬剤
基本情報フォーム300では、選択された薬剤について
個別に基本情報が表示されるため、それらの情報に基づ
いて、適切な処方をすることが可能であるが、患者に対
して適切な薬剤を選択するためには、各薬剤の個々の基
本情報のみに注目するだけでなく、選択した薬剤の情報
を同じ薬効を有する他の薬剤についての情報とを比較し
て、選択することがより望まれる。そのため、本システ
ムでは、選択した薬剤についての各情報を、同じ薬効分
類の薬剤の情報と簡単に比較できるようにするために、
以下のとおり、薬効分類に基づく検索ボタンを設けてい
る。
【0085】<妊娠関係データ検索ボタン>妊娠関係デ
ータ検索ボタンは、薬効分類に基づいて薬剤を検索し
て、検索された薬剤について、その妊娠時投与、胎盤関
門通過性、母乳中への移行性、生殖試験に関する各情報
を表示するための検索ボタンで、妊娠1ボタン351と
妊娠2ボタン352の二つが設けられている。妊娠1ボ
タン351は、一般名表示ボックス301に表示された
薬剤と薬効分類1の分類項目が同じ薬剤を検索するため
のもので、薬剤基本情報フォームにおいて、妊娠1ボタ
ン351を押すと、薬効分類1の分類項目が同じ薬剤が
薬剤基本情報テーブル110内から検索されて、図16
に示すように、それらの薬剤のレコードに記録された妊
娠時投与、胎盤関門通過性、母乳中への移行性、生殖試
験に関する各情報を検索された薬剤名とともに一覧表示
した妊娠関係一覧表351Aが表示される。
【0086】妊娠2ボタン352は、例えば、スルピリ
ドのように、薬効分類が2つの項目で分類される薬剤に
ついて、薬効分類2の分類項目が同じ薬剤を検索するた
めのもので、薬剤基本情報フォーム300において、妊
娠2ボタンを押すと、一般名表示ボックス301に表示
された薬剤と薬効分類2の分類項目が同じ薬剤が薬剤基
本情報テーブル110内から検索されて、その薬剤のレ
コードに記録された各情報が一覧表示される。この妊娠
関係データ検索ボタンによる検索でも、一覧表示された
各薬剤名の左側にはそれぞれ薬剤基本情報フォーム30
0への移行用ボタン(Goボタン)351Bが設けられ
ている。
【0087】<PKパラメーター検索ボタン>PKパラ
メーター検索ボタンは、薬効分類に基づいて薬剤を検索
して、検索された薬剤について、その半減期とタンパク
結合率とを表示するための検索ボタンで、妊娠関係デー
タ検索ボタンの場合と同様に、2つの薬効分類に対応し
て、PK1ボタン353とPK2ボタン354の二つが
設けられている。薬剤基本情報フォーム300におい
て、PK1ボタン353又はPK2ボタン354を押す
と、フォームの薬剤と薬効分類1又は薬効分類2の分類
項目が同じ薬剤が薬剤基本情報テーブル110内から検
索されて、図17に示すとおり、それらの薬剤のレコー
ドに記録された半減期[h]とタンパク結合率[%]の
情報が薬剤の一般名とともに一覧表示されたPKパラメ
ーター一覧表353Aが表示される。このPKパラメー
ターによる検索でも、一覧表示された各薬剤名の左側に
はそれぞれ薬剤基本情報フォーム300への移行用ボタ
ン(Goボタン)353Bが設けられている。
【0088】<排泄関係データ検索ボタン>排泄関係デ
ータ検索ボタンは、薬効分類に基づいて薬剤を検索し
て、検索された薬剤について、腎排泄率[%]、腸排泄
率[%]、透析除去率を表示するための検索ボタンで、
妊娠関係データ検索ボタン等の場合と同様に、2つの薬
効分類に対応して、排泄1ボタン355と排泄2ボタン
356の二つが設けられている。薬剤基本情報フォーム
300において、排泄1ボタン355又は排泄2ボタン
356を押すと、フォームの薬剤と薬効分類1又は薬効
分類2の分類項目が同じ薬剤が薬剤基本情報テーブル1
10内から検索されて、図18に示すとおり、それらの
薬剤のレコードに記録された腎排泄率[%]、腸排泄率
[%]、透析除去率の各情報がの一般名とともに一覧表
示された排泄関係一覧表355Aが表示される。この排
泄関係データ検索ボタンによる検索でも、一覧表示され
た各薬剤名の左側にはそれぞれ薬剤基本情報フォームへ
の移行用ボタン(Goボタン)355Bが設けられてい
る。
【0089】<分布関係データ検索ボタン>分布関係デ
ータ検索ボタンは、薬効分類に基づいて薬剤を検索し
て、検索された薬剤について、血液脳関門通過性に関す
る情報をを表示するための検索ボタンで、妊娠関係デー
タ検索ボタン等の場合と同様に、2つの薬効分類に対応
して、分布1ボタン357と分布2ボタン358の二つ
が設けられている。薬剤基本情報フォーム300におい
て、分布1ボタン357又は分布2ボタン358を押す
と、フォームの薬剤と薬効分類1又は薬効分類2の分類
項目が同じ薬剤が薬剤基本情報テーブル110内から検
索されて、図19に示すように、それらの薬剤のレコー
ドに記録された血液脳関門通過性に関する情報が薬剤の
一般名とともに一覧表示された血液脳関門通過性一覧表
357Aが表示される。この分布関係データ検索ボタン
による検索でも、一覧表示された各薬剤名の左側にはそ
れぞれ薬剤基本情報フォームへの移行用ボタン(Goボ
タン)357Bが設けられている。この分布関係データ
によって、中枢作用の有無を検討することができる。
【0090】<相互作用検索ボタン>以上は、選択され
た単一の薬剤についてのみの情報であるが、患者がすで
に他の薬剤を服用している場合には、他の薬剤との相互
作用についてその有無を調べる必要がある。その際に用
いられるのが、相互作用を検索するための相互作用検索
ボタンである。上述の副作用テーブル160では、各レ
コードにおいて、項目1では、主薬剤の一般名を、項目
2では、主薬剤との組み合わせにより相互作用が発現す
る薬剤の一般名又は基本骨格を、項目3では、薬理作用
をそれぞれ記録している。従って、相互作用を調べよう
とする2つの薬剤の組み合わせが同じであっても、どち
らの薬剤を主薬剤(新たに服用する薬剤)と見なすかに
よって、検索されるレコードに差が生じる。このため、
本システムでは、相互作用の検索において、処方しよう
とする薬剤を主薬剤とし現在に服用している薬剤を併用
薬とする場合と、現在服用している薬剤を主薬剤とし新
たに服用しようとする薬剤を併用薬とする場合との2種
類について検索できるように、主検索ボタン(「押す」
と表示)361と詳細検索ボタン(「勉強用」と表示)
362との2種類の検索ボタンを設けている。
【0091】相互作用検索として、薬剤基本情報フォー
ム300内の主検索ボタン361を押した場合には、処
方しようとする薬剤を主薬剤とし現在に服用している薬
剤を併用薬とする場合に、相互作用が発現する組み合わ
せに付いての検索を行うための相互作用検索フォームが
現れる。この相互作用検索フォームにおける選択操作等
は、上記血中濃度比較のための濃度比較選択フォーム2
50と同様であるので、説明を省略する。
【0092】相互作用検索フォーム内には、薬剤基本情
報フォーム300で表示された薬剤の一般名が主薬剤と
して主ボックス内に表示され、その下方に、併用薬につ
いての検索条件の選択用ボックスが設けられている。併
用薬についての検索条件としては、基本分類の分類項目
である分類1、分類2、分類3、分類4、分類5が設け
られており、これらの中から該当項目を選択して、選択
された項目を論理演算子「or」で選択して、相互作用
テーブル160の中から、主薬剤について、該当する併
用薬を含むレコードを検索する。検索が終了すると、図
20に示すように、読み出されたレコードについて、主
薬剤名とともに、検索された併用薬とその薬剤を併用し
た場合の相互作用とが相互作用一覧表260に一覧表示
される。
【0093】相互作用の検索において、詳細検索ボタン
362を押した場合には、上記の主検索ボタン361の
場合と同様に併用薬についての選択が終了すると、上記
の主検索ボタン361による検索結果と合わせて、併用
薬と主薬剤とを置き換えた場合についての検索が追加さ
れて、その検索による新たなレコードの記録分が追加さ
れたものが一覧表示される。
【0094】<代謝ボタン>代謝ボタン363は、P4
50(Sub Type)の種類が同じ薬剤を検索して、その薬剤
の一般名、基本分類1の分類項目、薬効分類1の分類項
目を一覧表示する。P450(Sub Type)のデータが存在
する薬剤では、代謝阻害を起こすため、併用すると、い
ずれかの薬剤の作用が増強されて、相互作用を生じる可
能性がある。アスピリンでは、該当するデータが存在し
ないため、ここでは、図21に薬剤基本情報フォーム3
00を示すニフェジピンについて検索した結果につい
て、代謝検索一覧表363Aを図22に示す。この代謝
ボタン363による検索でも、代謝検索一覧表363A
に一覧表示された各薬剤名の左側にはそれぞれ薬剤基本
情報フォームへの移行用ボタン(Goボタン)363B
が設けられている。
【0095】<商品名検索ボタン>商品名検索ボタン3
71は、薬剤基本情報フォーム300の一般名表示ボッ
クス301に表示された薬剤を含む商品名を表示するた
めのボタンで、上記商品名テーブル120の中から該当
する一般名レコードを検索して、図23に示すとおり、
その一般名とともに商品名を一覧表示する。
【0096】以上、各分類別の検索結果を一覧表示する
場合、検索される薬剤数が多数に及ぶ場合には、複数の
画面で表示させる。尚、漢方薬については、薬剤基本情
報が少ないが、把握できる情報については記録した。
又、構造式を示す画像情報を保有することができないた
め、構造式表示ボックス302には、構成生薬名を表記
するようにした。図24に乙字湯の薬剤基本情報フォー
ム300を例示する。
【0097】以上のとおり構成された本システムを用い
て実際に薬剤を検索する場合の操作及び作動の流れを、
図25、図26に簡単に示す。
【0098】次に、本システムによる効果を、例を示し
て説明する。ある消費者(患者)が、解熱の目的で、イ
ンドメタシン含有製剤であるインダシン坐薬(商標)を
使用したところ、熱は下がったが、軽微なアレルギー反
応を示した。この消費者が、別の症状で別の医院にかか
り、消炎鎮痛の目的でアセメタシンであるランツジール
(商標)を服用したところ、激しいアレルギー反応を発
現した。担当医に、インダシン座薬でアレルギー反応を
起こした旨を伝えたらしいが、アレルギー反応を防ぐこ
とができなかった模様である。ここで問題となったイン
ドメタシンとアセメタシンの薬剤基本情報を、図27
(a)、図27(b)にそれぞれ示す。ここで明らかな
とおり、アセメタシンはインドメタシンのプロドラッグ
である。従って、処方に際して、薬剤の構造式に注目し
ていれば、上記のような事態を防ぐことができたはずで
ある。しかし、薬剤の商品名などを基にして、処方する
と、同じ分類の薬剤であることを見逃してしまいやす
い。本システムを用いることによって、各薬剤の構造式
についての情報を得ることで、上述の事態を容易に回避
できる。
【0099】次に別の例で説明する。図28に薬剤基本
情報を示す塩酸ベネキサート(ウルグート)は、代謝の
中間過程で「サリチル酸」が生成される。このような例
を、構造式中に記載することは、非常に意味がある。サ
リチル酸はアスピリン喘息を誘発する薬剤であるが、塩
酸ベネキサートの場合、添付文章には、その旨の記載は
なく、消化性潰瘍治療薬なので、あまり注意を払わずに
使用されやすい。このような場合、構造式情報にサリチ
ル酸が生成されることを記載しておけば、塩酸ベネキサ
ートによるアスピリン喘息の誘発を防ぐことができる。
【0100】次に、本システムの第2実施例を、図29
から図32に基づいて説明する。上記実施例では、基本
分類情報及び薬効分類情報の各分類関係データを、薬剤
基本情報テーブル110に設けたが、第2実施例では、
上記基本分類情報としての基本骨格分類情報を基本骨格
分類テーブル170に、薬効分類情報を薬効分類テーブ
ル180にそれぞれ基本情報テーブル110から分離し
て設けて、薬剤基本情報フォーム300の表示を行わな
くても、各分類別の検索を独立して行うことができるよ
うにしたものである。
【0101】第2実施例では、図29に示すように、ス
タートフォーム210において、基本骨格から薬剤を選
択するための基本骨格選択ボタン213と、薬効分類か
ら薬剤を選択するための薬効選択ボタン214とが設け
られており、各ボタンを押すと、図30、図31にそれ
ぞれ示すような基本骨格選択フォーム270又は薬効選
択フォーム280が表示される。基本骨格選択フォーム
270では、基本骨格分類テーブル170に記録された
基本骨格データの一覧がリストボックス271に表示さ
れるため、所望の基本骨格を選択して、実行ボタン27
2を押すと、上記図14に示したように、分類項目別一
覧表341A、342Aが表示される。
【0102】一方、薬効選択フォーム280には、薬剤
基本情報の種類別に、妊娠検索ボタン281、PK検索
ボタン282、排泄検索ボタン283、分布検索ボタン
284が設けられていて、リストボックス285内から
所望の薬効を選択して後に、各検索ボタンのいずれかを
押すと、図16〜19示したように、選択した種類に対
応した情報についての一覧表351A、353A、35
5A、357Aのいずれかが表示される。各一覧表が表
示された後には、上述のとおり、所望の薬剤についての
薬剤基本情報フォーム300を表示して、薬剤の情報を
確認できる。第2実施例における操作及び作動の流れを
図32に簡単に示す。
【0103】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、薬剤名
を入力することで、その薬剤の薬剤基本情報フォームを
表示させることができるため、該当する薬剤の性質等を
容易に確認できる。また、薬剤基本情報フォームには、
構造式情報が画像情報として表示されるため、薬剤の本
来の性質についての考察が容易となる。また本発明で
は、構造分類や薬効分類毎に、同種の薬剤を検索して一
覧表示することができるいるとともに、一覧表示内に各
薬剤の情報を合わせて表示できるため、薬剤の比較が容
易である。本発明では、各薬剤についての情報を薬剤基
本情報テーブルに集中して設けておらず、薬剤基本情報
テーブルとは別に、商品名テーブル、検知中濃度テーブ
ル、重大な副作用テーブル、使用禁忌テーブル、相互作
用テーブルをそれぞれ設けているため、薬剤基本情報テ
ーブルの肥大化を防止することができるとともに、薬剤
基本情報フォームで他のテーブルに関連情報が存在する
ことを別途表示するため、薬剤についての重要事項に関
する注意を喚起させることができる。以上の特徴に基づ
いて、薬剤の検索を行うことで、処方の際の判断を容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医薬品情報検索システムの装置の構成
を説明するためのパソコンの構成図である。
【図2】パソコン内のソフト構成を説明するためのソフ
トのブロック図である。
【図3】本システムにおける薬剤基本情報テーブルを示
す図である。
【図4】本システムにおける構造式情報の画像情報を示
す図である。
【図5】本システムのスタートフォームの表示画像であ
る。
【図6】本システムの一般名選択フォームの表示画像で
ある。
【図7】本システムの文字入力による一般名選択フォー
ムの表示画像である。
【図8】本システムの商品名選択フォームの表示画像で
ある。
【図9】本システムによるアスピリンの薬剤基本情報フ
ォームを示す図である。
【図10】本システムにおける血中濃度グラフ表示画面
を示す図である。
【図11】本システムにおける血中濃度比較に関するも
ので、(a)は濃度比較選択フォームの表示画面の表示
画像、(b)は血中濃度比較グラフ表示画面を示す図で
ある。
【図12】本システムにおける重大な副作用の一覧表示
画面である。
【図13】本システムにおける使用禁忌の一覧表示画面
である。
【図14】本システムにおける構造分類の項目別の検索
結果を示す一覧表である。
【図15】本システムにおける構造式分類の項目別の検
索結果を示す一覧表である。
【図16】本システムにおける薬効分類の妊娠関係項目
の検索結果を示す一覧表である。
【図17】本システムにおける薬効分類のPKパラメー
ター関係項目の検索結果を示す一覧表である。
【図18】本システムにおける薬効分類の排泄関係項目
の検索結果を示す一覧表である。
【図19】本システムにおける薬効分類の分布関係項目
の検索結果を示す一覧表である。
【図20】本システムにおける相互作用の検索結果を示
す一覧表である。
【図21】本システムによるニフェピジンの薬剤基本情
報フォームを示す図である。
【図22】本システムによるニフェピジンにおける代謝
関係の検索結果を示す一覧表である。
【図23】本システムによる商品名検索結果を示す一覧
表である。
【図24】本システムによる漢方薬の薬剤基本情報フォ
ームを示す図である。
【図25】本システムにおける操作、作動の流れを示す
流れ図である。
【図26】本システムにおける操作、作動の流れを示す
流れ図である。
【図27】本システムにおける効果を説明するためのイ
ンドメタシンとアセメタシンの各薬剤基本情報フォーム
の比較用画像図面である。
【図28】本システムにおける効果を説明するための塩
酸ベネキサートの薬剤基本情報フォームの画像図面であ
る。
【図29】本システムの他の実施例におけるスタートフ
ォームの表示画像である。
【図30】本システムの他の実施例における基本骨格選
択フォームの表示画像である。
【図31】本システムの他の実施例における薬効選択フ
ォームの表示画像である。
【図32】本システムの他の実施例における操作、作動
の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
10 パーソナルコンピュータ 100 医薬品データファイル 110 薬剤基本情報テーブル 120 商品名テーブル 130 血中濃度テーブル 140 重大な副作用テーブル 150 使用禁忌テーブル 160 相互作用テーブル 200 医薬品情報検索プログラム(薬剤検索手段、化
学構造別検索手段、薬効別検索手段) 240 血中濃度グラフ表示画面(血中濃度変化グラフ
表示手段) 250 濃度比較選択フォーム(比較薬剤選択手段) 254 血中濃度比較グラフ表示画面(血中濃度変化グ
ラフ比較表示手段) 300 薬剤基本情報フォーム(薬剤基本情報表示手
段) 331 血中濃度グラフボタン(血中濃度変化表示ボタ
ン) 332 重大な副作用ボタン(重大な副作用表示用ボタ
ン) 333 使用禁忌ボタン(使用禁忌表示用ボタン) 334 血中濃度比較グラフボタン(血中濃度変化比較
表示ボタン) 341 分類1検索ボタン(化学構造別検索ボタン) 342 分類2検索ボタン(化学構造別検索ボタン) 343 構造式表示ボタン(化学構造別検索ボタン) 341A 分類項目別一覧表(化学構造別表示手段) 342A 分類項目別一覧表(化学構造別表示手段) 343A 構造式別一覧表(化学構造別表示手段) 341B 342B 343B 移行用ボタン(薬剤基
本情報表示用ボタン) 351 妊娠1ボタン(薬効別検索ボタン、妊娠関係検
索ボタン) 352 妊娠2ボタン(薬効別検索ボタン、妊娠関係検
索ボタン) 353 PK1ボタン(薬効別検索ボタン、PKパラメ
ーター検索ボタン) 354 PK2ボタン(薬効別検索ボタン、PKパラメ
ーター検索ボタン) 355 排泄1ボタン(薬効別検索ボタン、排泄関係検
索ボタン) 356 排泄2ボタン(薬効別検索ボタン、排泄関係検
索ボタン) 357 分布1ボタン(薬効別検索ボタン、分布関係検
索ボタン) 358 分布2ボタン(薬効別検索ボタン、分布関係検
索ボタン) 351B 353B 355B 357B 移行用ボタ
ン(薬剤基本情報表示用ボタン) 361 主検索ボタン(相互作用表示用ボタン) 362 詳細検索ボタン(相互作用表示用ボタン) 371 商品名検索ボタン(商品名表示ボタン)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力手段、制御手段、記憶手段、表示手
    段等からなるコンピュータシステムを用いた医薬品情報
    検索システムであって、 多数の薬剤について、各薬剤の名と該薬剤に関する化学
    構造式情報、体内動態情報、妊娠生殖関係情報、分類情
    報等の複数の薬剤基本情報とを対応させた多数のレコー
    ドからなる薬剤基本情報テーブルと、 前記入力手段から入力される薬剤名に応じて、前記薬剤
    基本情報テーブルから該当する薬剤名についてのレコー
    ドを検索する薬剤検索手段と、 該薬剤検索手段により検索された該当する薬剤のレコー
    ドから薬剤についての複数の薬剤基本情報を読み出して
    前記薬剤名とともに一覧表示する薬剤基本情報表示手段
    とを具備することを特徴とする医薬品情報検索システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記薬剤基本情報テーブルにおいて、前
    記化学構造式情報は、各薬物の化学構造式の画像情報を
    有し、 前記薬剤基本情報表示手段は、前記化学構造式の画像情
    報を画像表示することを特徴とする請求項1に記載の医
    薬品情報検索システム。
  3. 【請求項3】 前記薬剤基本情報テーブルの各レコード
    に記録された薬剤名と各薬剤について生体内における血
    中濃度の時間変化に関する血中濃度変化情報とを対応さ
    せて記録した血中濃度テーブルを、前記薬剤基本情報テ
    ーブルとは別途に備え、 前記薬剤検索手段は、前記薬剤基本情報テーブルから該
    当する薬剤のレコードを検索する際に、前記血中濃度テ
    ーブルにおいて該当する薬剤に関する情報が有るか否か
    の検索を行い、 前記薬剤基本情報表示手段は、前記薬剤基本情報テーブ
    ルに基づく前記複数の薬剤基本情報を一覧表示すると
    き、前記薬剤検索手段による血中濃度テーブルの検索の
    結果を同時に表示することを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の医薬品情報検索システム。
  4. 【請求項4】 前記薬剤基本情報表示手段により表示さ
    れた表示画面内には、表示された薬剤についての前記血
    中濃度変化情報を表示するための血中濃度変化表示ボタ
    ンが備えられ、 該血中濃度変化表示ボタンが操作されたとき、前記薬剤
    検索手段により検索される前記血中濃度テーブルに該当
    する薬剤に関する情報が存在する場合には、前記血中濃
    度テーブルの該当する薬剤の前記血中濃度変化情報に基
    づいて該当する薬剤の血中濃度変化グラフを表示する血
    中濃度変化グラフ表示手段を具備することを特徴とする
    請求項3に記載の医薬品情報検索システム。
  5. 【請求項5】 前記薬剤基本情報表示手段により表示さ
    れた表示画面内には、表示された薬剤についての前記血
    中濃度変化情報と、他の薬剤の血中濃度変化情報とを同
    時に表示するための血中濃度変化比較表示ボタンが備え
    られるとともに、 該血中濃度変化比較表示ボタンの操作に応じて前記薬剤
    基本情報表示手段により表示された薬剤とは異なる薬剤
    を選択するための比較薬剤選択手段と、 前記薬剤基本情報テーブル内の前記薬剤基本情報表示手
    段により表示された薬剤の前記血中濃度変化情報と前記
    比較薬剤選択手段によって選択された比較薬剤について
    の血中濃度変化情報に基づいて、該当する複数の薬剤の
    血中濃度変化グラフを同時に比較表示する血中濃度変化
    グラフ比較表示手段とを具備することを特徴とする請求
    項3又は4のいずれかに記載の医薬品情報検索システ
    ム。
  6. 【請求項6】 基礎疾患を有する患者に対する処方に関
    する使用禁忌情報を有する薬剤について前記薬剤基本情
    報テーブルの各レコードに記録された薬剤名と使用禁忌
    情報とを対応させて記録した使用禁忌テーブルを、前記
    薬剤基本情報テーブルとは別途に備え、 前記薬剤検索手段は、前記薬剤基本情報テーブルから該
    当する薬剤のレコードを検索する際に、前記使用禁忌テ
    ーブルにおいて該当する薬剤に関する使用禁忌情報が有
    るか否かの検索を行い、 前記薬剤基本情報表示手段は、前記薬剤基本情報テーブ
    ルに基づく前記複数の薬剤基本情報を一覧表示すると
    き、前記薬剤検索手段による前記使用禁忌テーブルの検
    索の結果を同時に表示することを特徴とする請求項1か
    ら5のいずれかに記載の医薬品情報検索システム。
  7. 【請求項7】 前記薬剤基本情報表示手段により表示さ
    れた表示画面内には、前記使用禁忌テーブルの情報を表
    示するための使用禁忌表示用ボタンが備えられるととも
    に、 該使用禁忌表示用ボタンが操作されたとき、前記薬剤検
    索手段により検索される前記使用禁忌テーブルに該当す
    る薬剤に関する情報が存在する場合には、該当する薬剤
    の使用禁忌情報を一覧表示する使用禁忌表示手段を具備
    することを特徴とする請求項6に記載の医薬品情報検索
    システム。
  8. 【請求項8】 処方に際して重大な副作用を有する薬剤
    について前記薬剤基本情報テーブルの各レコードに記録
    された薬剤名と重大な副作用情報とを対応させて記録し
    た重大な副作用テーブルを、前記薬剤基本情報テーブル
    とは別途に備え、 前記薬剤検索手段は、前記薬剤基本情報テーブルから該
    当する薬剤のレコードを検索する際に、前記重大な副作
    用テーブルにおいて該当する薬剤に関する重大な副作用
    情報が有るか否かの検索を行い、 前記薬剤基本情報表示手段は、前記薬剤基本情報テーブ
    ルに基づく前記複数の薬剤基本情報を一覧表示すると
    き、前記薬剤検索手段による前記重大な副作用テーブル
    の検索の結果を同時に表示することを特徴とする請求項
    1から7のいずれかに記載の医薬品情報検索システム。
  9. 【請求項9】 前記薬剤基本情報表示手段により表示さ
    れた表示画面内には、前記重大な副作用テーブルの情報
    を表示するための重大な副作用表示用ボタンが備えられ
    るとともに、 該重大な副作用表示用ボタンが操作されたとき、前記薬
    剤検索手段により検索される前記重大な副作用テーブル
    に該当する薬剤に関する情報が存在する場合には、該当
    する薬剤の重大な副作用情報を一覧表示する重大な副作
    用表示手段を具備することを特徴とする請求項8に記載
    の医薬品情報検索システム。
  10. 【請求項10】 処方に際して他の薬剤との併用により
    相互作用が発現する薬剤について、前記薬剤基本情報テ
    ーブルの各レコードに記録された薬剤名と、併用する薬
    剤の薬剤名と、併用により発現する相互作用情報とを対
    応させて記録した相互作用テーブルを、前記薬剤基本情
    報テーブルとは別途に備え、 前記薬剤基本情報表示手段により表示された表示画面内
    には、前記相互作用テーブルの情報を表示するための相
    互作用表示用ボタンが備えられるとともに、 該相互作用表示用ボタンの操作に応じて前記相互作用テ
    ーブルから該当する薬剤の相互作用を、該当する薬剤名
    及び併用する薬剤名とともに一覧表示する相互作用表示
    手段とを具備することを特徴とする請求項1から9のい
    ずれかに記載の医薬品情報検索システム。
  11. 【請求項11】 入力手段、制御手段、記憶手段、表示
    手段等からなるコンピュータシステムを用いた医薬品情
    報検索システムであって、 多数の薬剤について、各薬剤の名と少なくとも該薬剤に
    ついて化学構造式に基づく化学構造分類情報を有する複
    数の薬剤基本情報とを対応させた多数のレコードからな
    る薬剤基本情報テーブルと、 前記化学構造分類情報に基づいて同じ化学構造分類の薬
    剤を、前記薬剤基本情報テーブルから検索するための化
    学構造別検索ボタンと、 該化学構造別検索ボタンの操作に応じて前記薬剤基本情
    報テーブルから該当する薬剤のレコードをすべて検索す
    る化学構造別検索手段と、 該化学構造別検索手段により検索された薬物の一般名と
    前記薬剤基本情報のうち少なくとも前記化学構造分類情
    報とを一覧表示する化学構造別表示手段とを具備するこ
    とを特徴とする医薬品情報検索システム。
  12. 【請求項12】 前記薬剤基本情報テーブルにおいて、
    前記化学構造式情報は、各薬物の化学構造式の画像情報
    を有し、 前記化学構造別表示手段は、前記化学構造別検索手段に
    よって検索された薬物について前記薬剤基本情報テーブ
    ルの化学構造式の画像情報を前記一般名とともに一覧画
    像表示することを特徴とする請求項11に記載の医薬品
    情報検索システム。
  13. 【請求項13】 前記化学構造別検索手段は、前記薬剤
    基本情報テーブルに記録された各薬剤について、塩を除
    いた薬物名又は薬剤名の化学構造分類に基づいて検索を
    行うことを特徴とする請求項11又は12に記載の医薬
    品情報検索システム。
  14. 【請求項14】 入力手段、制御手段、記憶手段、表示
    手段等からなるコンピュータシステムを用いた医薬品情
    報検索システムであって、 多数の薬剤について、各薬剤の名と少なくとも該薬剤に
    ついて薬効に基づく薬効分類情報を有する複数の薬剤基
    本情報とを対応させた多数のレコードからなる薬剤基本
    情報テーブルと、 前記薬効分類情報に基づいて同じ薬効分類の薬剤を、前
    記薬剤基本情報テーブルから検索するための薬効別検索
    ボタンと、 該薬効別検索ボタンの操作に応じて前記薬剤基本情報テ
    ーブルから該当する薬剤のレコードをすべて検索する薬
    効別検索手段と、 該薬効別検索手段により検索された薬物の一般名と前記
    薬剤基本情報のうち少なくとも前記薬剤基本情報とを一
    覧表示する薬効別表示手段とを具備することを特徴とす
    る医薬品情報検索システム。
  15. 【請求項15】 前記薬効別検索ボタンは、前記薬剤基
    本情報テーブルにおける前記各薬剤基本情報の種類に対
    応して設けられ、 前記薬効別表示手段は、前記薬剤基本情報テーブルの複
    数の薬剤基本情報のうち、各薬効別検索ボタンに対応し
    た種類の薬剤基本情報を、前記薬剤名とともに一覧表示
    することを特徴とする請求項14記載の医薬品情報検索
    システム。
  16. 【請求項16】 前記薬効別検索ボタンは、妊娠関係検
    索ボタンであり、 前記薬効別表示手段は、該妊娠関係検索ボタンの操作に
    応じて、前記薬剤基本情報テーブルの複数の薬剤基本情
    報のうち、妊娠時投与、胎盤関門通過性、母乳中への移
    行性、生殖試験の各情報を一覧表示させることを特徴と
    する請求項15記載の医薬品情報検索システム。
  17. 【請求項17】 前記薬効別検索ボタンは、排泄関係検
    索ボタンであり、 前記薬効別表示手段は、該排泄関係検索ボタンの操作に
    応じて、前記薬剤基本情報テーブルの複数の薬剤基本情
    報のうち、腎排泄、腸排泄、透析除去の各情報を一覧表
    示させることを特徴とする請求項15記載の医薬品情報
    検索システム。
  18. 【請求項18】 前記薬効別検索ボタンは、PKパラメ
    ーター検索ボタンであり、 前記薬効別表示手段は、該PKパラメーター検索ボタン
    の操作に応じて、前記薬剤基本情報テーブルの複数の薬
    剤基本情報のうち、生物学的半減期、血漿タンパク結合
    率の各情報を一覧表示させることを特徴とする請求項1
    5記載の医薬品情報検索システム。
  19. 【請求項19】 前記薬効別検索ボタンは、分布関係検
    索ボタンであり、 前記薬効別表示手段は、該分布関係検索ボタンの操作に
    応じて、前記薬剤基本情報テーブルの複数の薬剤基本情
    報のうち、血液脳関門通過性の情報を一覧表示させるこ
    とを特徴とする請求項15記載の医薬品情報検索システ
    ム。
  20. 【請求項20】 薬剤名が一覧表示された表示画面内の
    各薬剤名毎に該当する薬剤の前記薬剤基本情報を表示す
    るための薬剤基本情報表示用ボタンが備えられ、 該薬剤基本情報表示用ボタンが操作されると前記薬剤基
    本情報テーブルの該当する薬剤のレコードから薬剤につ
    いての複数の薬剤基本情報を読み出す薬剤検索手段と、 該薬剤検索手段により検索された薬剤の薬剤名とともに
    薬剤基本情報を一覧表示する薬剤基本情報表示手段を具
    備することを特徴とする請求項11から19のいずれか
    に記載の医薬品情報検索システム。
  21. 【請求項21】 前記薬剤基本情報テーブルに記録され
    た前記薬剤名は、薬物の一般名または漢方薬の処方名で
    あることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記
    載の医薬品情報検索システム。
  22. 【請求項22】 前記薬剤基本情報テーブルに記録され
    た薬剤について、前記一般名と異なる商品名を有する薬
    剤について、前記薬剤基本情報テーブルの各レコードに
    記録された薬剤名と、該当する商品名とを対応させて記
    録した商品名テーブルを、前記薬剤基本情報テーブルと
    は別途に備え、 前記薬剤検索手段は、前記商品名テーブルに記録された
    商品名が前記入力手段から入力されると、前記商品名テ
    ーブルから該当する商品名を有するレコードから薬剤の
    一般名を読み出して、該一般名に基づいて前記薬剤基本
    情報テーブルを検索して該当する薬剤のレコードから薬
    剤についての複数の薬剤基本情報を読み出して前記薬剤
    名とともに一覧表示することを特徴とする請求項21に
    記載の医薬品情報検索システム。
  23. 【請求項23】 前記薬剤基本情報表示手段により表示
    された表示画面内には、該当する薬剤の商品名を表示す
    るための商品名表示ボタンが備えられるとともに、 該商品名表示ボタンの操作に応じて前記商品名テーブル
    から該当する薬剤の商品名を読み出して、該薬剤の一般
    名とともに一覧表示する商品名表示手段を具備すること
    を特徴とする請求項22に記載の医薬品情報検索システ
    ム。
JP707198A 1998-01-16 1998-01-16 医薬品情報検索システム Pending JPH11203375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP707198A JPH11203375A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 医薬品情報検索システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP707198A JPH11203375A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 医薬品情報検索システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11203375A true JPH11203375A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11655857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP707198A Pending JPH11203375A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 医薬品情報検索システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11203375A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003099535A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Abc Drug & Pharmacare:Kk 薬物動態シュミレーション情報提供システム
JP2004118351A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Univ Waseda 医薬品検索情報提供システム
JP2006209576A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Yuyama Manufacturing Co Ltd 相互作用チェック装置及び相互作用チェックプログラム
JP2006276899A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Yuyama Manufacturing Co Ltd 情報管理システム及び管理装置
JP2007153767A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Univ Of Tokushima 化学構造の類似度を算出し化合物の安全性を評価する方法及びこれを用いた医薬品安全性情報システム
JP2008305416A (ja) * 2008-06-30 2008-12-18 Takazono Sangyo Co Ltd 処方箋発行用コンピュータ、2次元コードリーダ、レセプトコンピュータ、処方箋読取装置、並びに処方箋管理システム
JP2015094969A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 富士通株式会社 副作用出力プログラム、副作用出力方法及び副作用出力装置
KR20180080605A (ko) * 2017-01-04 2018-07-12 연세대학교 산학협력단 의약품의 일반명을 이용하여 부작용을 최소화하는 대체 의약품 추천 방법 및 장치
JP2019036142A (ja) * 2017-08-16 2019-03-07 株式会社湯山製作所 アレルギー判定システム及びアレルギー判定プログラム
JP2021192218A (ja) * 2020-06-05 2021-12-16 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022009588A (ja) * 2020-06-05 2022-01-14 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022009587A (ja) * 2020-06-05 2022-01-14 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022138943A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022140280A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022140281A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラムを用いた薬物候補検索方法
JP2022138942A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63101967A (ja) * 1986-10-20 1988-05-06 Fuji Xerox Co Ltd 電子辞書検索利用装置
JPH05204575A (ja) * 1992-10-19 1993-08-13 Hitachi Ltd 図面表示方法及びその装置
JPH06176068A (ja) * 1992-12-07 1994-06-24 Hitachi Ltd 編集装置
JPH07124125A (ja) * 1993-11-04 1995-05-16 S R L:Kk 薬物投与解析システム
JPH08315040A (ja) * 1995-03-14 1996-11-29 Toshiba Corp 薬発注システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63101967A (ja) * 1986-10-20 1988-05-06 Fuji Xerox Co Ltd 電子辞書検索利用装置
JPH05204575A (ja) * 1992-10-19 1993-08-13 Hitachi Ltd 図面表示方法及びその装置
JPH06176068A (ja) * 1992-12-07 1994-06-24 Hitachi Ltd 編集装置
JPH07124125A (ja) * 1993-11-04 1995-05-16 S R L:Kk 薬物投与解析システム
JPH08315040A (ja) * 1995-03-14 1996-11-29 Toshiba Corp 薬発注システム

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003099535A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Abc Drug & Pharmacare:Kk 薬物動態シュミレーション情報提供システム
JP2004118351A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Univ Waseda 医薬品検索情報提供システム
JP2006209576A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Yuyama Manufacturing Co Ltd 相互作用チェック装置及び相互作用チェックプログラム
JP4695889B2 (ja) * 2005-01-31 2011-06-08 株式会社湯山製作所 相互作用チェック装置及び相互作用チェックプログラム
JP2006276899A (ja) * 2005-03-25 2006-10-12 Yuyama Manufacturing Co Ltd 情報管理システム及び管理装置
JP2007153767A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Univ Of Tokushima 化学構造の類似度を算出し化合物の安全性を評価する方法及びこれを用いた医薬品安全性情報システム
JP2008305416A (ja) * 2008-06-30 2008-12-18 Takazono Sangyo Co Ltd 処方箋発行用コンピュータ、2次元コードリーダ、レセプトコンピュータ、処方箋読取装置、並びに処方箋管理システム
JP4686577B2 (ja) * 2008-06-30 2011-05-25 高園産業株式会社 処方箋発行用コンピュータ、2次元コードリーダ、レセプトコンピュータ、処方箋読取装置、並びに処方箋管理システム
JP2015094969A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 富士通株式会社 副作用出力プログラム、副作用出力方法及び副作用出力装置
KR20180080605A (ko) * 2017-01-04 2018-07-12 연세대학교 산학협력단 의약품의 일반명을 이용하여 부작용을 최소화하는 대체 의약품 추천 방법 및 장치
JP2019036142A (ja) * 2017-08-16 2019-03-07 株式会社湯山製作所 アレルギー判定システム及びアレルギー判定プログラム
JP2021192218A (ja) * 2020-06-05 2021-12-16 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2021192176A (ja) * 2020-06-05 2021-12-16 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2021192219A (ja) * 2020-06-05 2021-12-16 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022009588A (ja) * 2020-06-05 2022-01-14 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022009587A (ja) * 2020-06-05 2022-01-14 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022138943A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022140280A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム
JP2022140281A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラムを用いた薬物候補検索方法
JP2022138942A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 アシストシステムズ株式会社 薬物候補検索システム、及びそれに用いる薬物候補検索プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11203375A (ja) 医薬品情報検索システム
JP2914650B2 (ja) 調剤支援システム及び医薬品等販売システム
JP3029829B2 (ja) 医薬品等販売システム
JP4811383B2 (ja) 電子カルテシステム
JP2002197188A (ja) 医薬品適正使用モニタリングシステムおよび方法ならびに医薬品適正使用モニタリングプログラムを記録した機械読取可能な記録媒体
JP2008250751A (ja) 電子カルテ装置、方法、プログラム、及び、記録媒体
JP2006309740A (ja) 医療支援装置及び医療支援用コンピュータプログラム
JP2008250750A (ja) 電子カルテ装置、方法、プログラム、及び、記録媒体
JP5638203B2 (ja) 診療支援装置
KR101058813B1 (ko) 조제제어시스템
JP6516911B1 (ja) 薬剤師業務支援システム
JPH10334169A (ja) 一般薬のガイドシステム
JP6741321B1 (ja) 薬剤例検索装置、薬剤例検索方法及び薬剤例検索プログラム
JP4087873B2 (ja) 電子カルテシステム
JP5504620B2 (ja) データ選択支援プログラム、データ選択支援装置およびデータ選択支援方法
JP4601270B2 (ja) 薬局支援システム
JP4759163B2 (ja) 調剤制御システム及び調剤制御方法
JP2004202075A (ja) 薬剤診断システム
JP2008250747A (ja) 電子カルテ装置、カルテ表示制御方法、プログラム、及び、記録媒体
KR20180024554A (ko) 모바일 건강관리 서비스를 위한 의약품 약품설명 정보 분석 장치 및 그 방법
JP2021072095A (ja) 薬剤例検索装置、薬剤例検索方法及び薬剤例検索プログラム
JP2003030327A (ja) 医薬品検索システム
JP2008250749A (ja) 電子カルテ装置、方法、プログラム、及び、記録媒体
Celestin et al. A Preliminary Assessment of the Effects of Pharmacist-Driven Methadone Stewardship for the Treatment of Neonatal Abstinence Syndrome at a Tertiary Children's Hospital
JP5245868B2 (ja) データ選択支援プログラム、データ選択支援装置およびデータ選択支援方法