JP2021072095A - 薬剤例検索装置、薬剤例検索方法及び薬剤例検索プログラム - Google Patents

薬剤例検索装置、薬剤例検索方法及び薬剤例検索プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】医学教科書などの文献を参照して、処方情報にキーワードであるタグを付しながら記憶することで、医療従事者が過去の薬剤例や文献に記載のある薬剤例において適切な検索を実現することを可能とする。【解決手段】薬剤例検索装置は、医療従事者が入力した検索単語を取得する検索単語取得部と、医学文献に示される薬剤の薬剤例を記憶する文献薬剤例記憶部と、過去に処方された薬剤例を記憶する過去薬剤例記憶部と、検索単語を用いて文献薬剤例および過去薬剤例を横断的に検索する薬剤例検索部と、検索した薬剤例を複製して入力する薬剤例入力部と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、薬剤例検索装置、薬剤例検索方法及び薬剤例検索プログラムに関する。
医療機関では、医師が患者を診断し、投薬を行うことが一般的である。そして、カルテが電子化されるとともに、医療行為を支援するシステムが提案されている。
例えば、特許文献1には、レセプトや電子カルテなどの医療情報を医療機関を超えてサーバに集約し、医師が他の医療機関の処方情報を検索することを可能とするシステムが開示されている。
特開2010−128718号公報
特許文献1は、医療従事者が病名や処方薬の情報を入力することにより、他の医療機関の処方情報を検索することが可能である。しかし、カルテの記載は医療従事者ごとに行われるため、複数の医療従事者で一人の患者を診ている場合などにはその表記が統一的であるとは限らない。たとえば、高血圧、高血圧症、HTNなど同一概念の用語に対して、複数の言葉が用意され情報の管理が複雑化する。また、薬剤には先行医薬品とジェネリック医薬品など同一の成分でも複数の薬剤が存在したり、処方方法も複数存在するなど、処方情報を検索するにあたり、単純にキーワードのみで検索しきれない問題も存在する。これらは、処方情報にキーワードたるタグを付し、タグにすでに登録される単語に用語統一を行い、一部の情報の表示や非表示を制御することにより、適切な検索結果を表示することが可能とすることが期待できる。
本開示は、このような課題を解決するためになされたもので、医学教科書や添付文書情報などの文献を参照して、処方情報にキーワードであるタグを付しながら記憶し、またタグの単語を用語統一や表示順を整理するなどの管理をすることで、医療従事者が過去の薬剤例や文献に記載のある薬剤例において適切な検索を実現することを目的とする。
また、過去の処方がどのような理由で行われたのかの評価が可能になり、追跡が可能になるとともに、追加の判断が必要になるときに絞り込みが容易に行えるようになる
上記目的を達成するため、本開示の第1の観点に係る薬剤例検索装置は、医療従事者が入力した検索単語を取得する検索単語取得部と、医学文献に示される薬剤の薬剤例を記憶する文献薬剤例記憶部と、過去に処方された薬剤例を記憶する過去薬剤例記憶部と、検索単語を用いて文献薬剤例および過去薬剤例を横断的に検索する薬剤例検索部と、検索した薬剤例を複製して入力する薬剤例入力部と、を備え、文献薬剤例記憶部は、1つ以上のキーワードたるタグと文献薬剤例とを関連付けて記憶することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示の第2の観点に係る薬剤例検索方法は、コンピュータを医療従事者が入力した検索単語を取得する検索単語取得ステップと、医学文献に示される薬剤の薬剤例を記憶する文献薬剤例記憶ステップと、過去に処方された薬剤例を記憶する過去薬剤例記憶ステップと、検索単語を用いて文献薬剤例および過去薬剤例を横断的に検索する薬剤例検索ステップと、検索した薬剤例を複製して入力する薬剤例入力ステップとして機能させ、文献薬剤例記憶ステップは、1つ以上のキーワードたるタグと文献薬剤例とを関連付けて記憶することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示の第3の観点に係る薬剤例検索プログラムは、コンピュータを医療従事者が入力した検索単語を取得する検索単語取得ステップと、医学文献に示される薬剤の薬剤例を記憶する文献薬剤例記憶ステップと、過去に処方された薬剤例を記憶する過去薬剤例記憶ステップと、検索単語を用いて文献薬剤例および過去薬剤例を横断的に検索する薬剤例検索ステップと、検索した薬剤例を複製して入力する薬剤例入力ステップとして機能させ、文献薬剤例記憶ステップは、1つ以上のキーワードたるタグと文献薬剤例とを関連付けて記憶することを特徴とする。
本開示によれば、医学教科書などの文献を用いて、処方情報にキーワードであるタグを付しながら薬剤例を記憶することで、医療従事者が過去の薬剤例や文献に記載のある薬剤例において、カルテ記載の個性によって検索の漏れが発生することを防止し、適切な検索を実現することが期待できる。
薬剤例検索システムの構成例を示すブロック図である。 薬剤例検索装置の構成例を示すブロック図である。 文献薬剤例記憶部の具体例を示す図である。 過去薬剤例記憶部の具体例を示す図である。 タグ関連情報記憶部の具体例を示す図である。 薬剤マスター記憶部の具体例を示す図である。 同義語記憶部の薬剤例に関する具体例を示す図である 同義語記憶部の用法用量例に関する具体例を示す図である 用法用量マスター記憶部の具体例を示す図である。 薬剤例の検索を行って、薬剤例を複製した一例を示す図である。 最新薬剤例表示部の図である。 薬剤例検索装置の制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
<全体の構成>
図1に示すように、本実施形態に係る薬剤例検索システム1は、薬剤例検索装置100と、医療従事者によって使用される一つ以上の通信端末200とを備える。なお、通信端末200を備えず、医療従事者が薬剤例検索装置100を直接操作してもよい。また、他の装置、例えば電子カルテ装置300を備えてもよい。なお、電子カルテ装置300は、電子カルテ装置のみならず、オーダーエントリ装置などであってもよい。
薬剤例検索装置100と、通信端末200と、電子カルテ装置300は、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、WAN(World Area Network)、LAN(Local Area Network)等から構成される。薬剤例検索システム1は、医療従事者に薬剤の処方に関する支援を行う。
薬剤例検索装置100は、医療従事者が入力した検索単語をもとに、医学教科書など医学文献に示されている薬剤の薬剤例や過去の薬剤例を検索し、医療従事者が選択した薬剤例を電子カルテ装置300などのシステムに入力する。
通信端末200は、医療従事者によって使用される。通信端末200は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等の通信機能を有する端末装置である。
電子カルテ装置300は、医療機関に導入されている電子カルテシステムである。医療機関において医師をはじめとした医療従事者が診断し、計測をし、処置を行った結果は電子カルテに入力される。薬剤例検索装置100は、医師が電子カルテに入力する投薬を支援する装置である。したがって、電子カルテ装置300とともに用いて、薬剤例検索装置100が提案した薬剤例を医療従事者が選択して、その結果を電子カルテ装置300に入力してもよい。
<サーバ装置の構成>
以下、薬剤例検索装置100の構成を詳細に説明する。図2に示すように、薬剤例検索装置100は、他の装置と通信を行う通信部110と、各種データを記憶する記憶部120と、装置全体の制御を行う制御部130とを備える。これらの構成要素は、バスラインBLによって相互に接続される。
通信部110は、有線通信又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インターフェースである。通信部110は、ネットワークNWを介して、通信端末200と通信を行う。
記憶部120は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。記憶部120は、各種制御処理を実行するためのプログラム、各種データ等を記憶する。
記憶部120は、後述する医学文献に示された薬剤例をタグとともに記憶する文献薬剤例記憶部121、後述する過去の薬剤例をタグとともに記憶する過去薬剤例記憶部122、後述するタグ関連情報を記憶するタグ関連情報記憶部123、後述する薬剤マスターを記憶する薬剤マスター記憶部124、後述する薬剤例と採用薬剤との対応関係、用法用量例と採用用法用量例との対応関係を記憶する同義語記憶部125、後述する用法用量マスターを記憶する用法用量マスター記憶部126を含む。
文献薬剤例記憶部121は、医学教科書をはじめとして、薬剤の説明書など、医学文献に基づいて、患者の病名や症状、状況名、効能効果などのキーワードに対して、どのような処方をすべきか、その薬剤例を記憶する。文献薬剤例記憶部121は、薬剤例の代わりに、どの薬剤をどのような用法用量で処方するべきかの処方例、または同じ用法用量の処方例をまとめた処方群例、または、1回の処方箋に記載される処方例または処方群例をまとめた処方箋例、複数の処方例または処方群例をまとめたセット処方例のいずれかを記憶してもよい。薬剤例は具体的には、薬剤の名称(一般名)または、薬剤の商品名称、剤型などの情報であり、処方例は、具体的には、薬剤の商品名称、剤型、1回の投与量、投与の頻度、期間、コメントなどの情報である。
文献薬剤例記憶部121は、薬剤例にタグを付して記憶する。タグは、具体的には、病名又は症状名のほか、効能効果、妊娠の状態、性別、年齢、初回治療や治療抵抗性などの臨床状況などの状況や薬剤クラスなどの情報である。そして、文献薬剤例記憶部121は、薬剤例とともにタグを記憶する。
文献薬剤例記憶部121は、システム提供者が文献の記載に基づいてタグ及び薬剤例をセットとして、予め作成しておく。また、システム提供開始後であっても、文献に記載される薬剤例が変更となった場合には、適宜薬剤例を追加、変更、削除するなどの更新を行ってもよい。
文献薬剤例記憶部121は、タグと合わせて薬剤例を記憶することにより、検索単語を用いて関連するタグを検索し、病名や症状名などに合った薬剤例を検索することを可能とする。さらに、状況や薬剤クラスなども合わせてタグとして付しておくことにより、病名や症状名からさらに薬剤例を絞り込むことも可能となる。なお、タグは必ずしも検索の対象とならくてもよい。
過去薬剤例記憶部122は、医師が実際に行った処方を薬剤例として記憶する。医療従事者は、薬剤例検索装置100を用いて、以下に示す検索単語を入力として、薬剤例の検索を行う。そして、検索された薬剤例の中から選択して、処方を行う。このとき、医療従事者の選択した薬剤例とその薬剤例に付されていたタグを過去薬剤例記憶部122に新たに記憶する。また、当該薬剤例に対して、既に付されていたタグを付して過去薬剤例記憶部122に記憶する。このとき、検索に用いた検索単語もタグとして追加または置換した上で、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。
過去薬剤例記憶部122は、原則として、薬剤例検索装置100の利用開始当時にデータは存在しない。このとき、医療従事者は、検索単語を用いて、文献薬剤例記憶部121から、薬剤例を検索し、検索結果から薬剤例を選択し、また用法用量情報を追加することによって処方が決定される。このとき、文献薬剤例記憶部121に記憶されたデータには、薬剤例とともにタグが付されているため、当該タグと、当該薬剤例を過去薬剤例記憶部122に記憶する。なお、医療従事者が薬剤例の検索に用いた検索単語を新たにタグ追加した上で、当該薬剤例を、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。
タグ関連情報記憶部123は、タグ情報と関連してタグに対するカテゴリ情報、タグの一覧情報、タグの一覧情報中での表示順、重要度、タグに関連する同義語・関連語情報、タグに紐づいた過去薬剤例の複製回数や文献薬剤例の複製回数などをタグ関連情報として記憶する。例えば、タグに対して検索をしても、適切な結果に辿り着かない場合に対して、タグに関するカテゴリ情報を用いて探索するか、タグの同義語・類似語を用いて探索するか、タグの一覧を表示し探索をすることで、標準化された病名にたどり着けるように整備してもよい。これにより、標準化された病名の利用が推進され、情報がより整理されることになる。通常、文献薬剤例のデータの基となる医学文献の一つである医学教科書はタイトル一覧がありカテゴリごとに疾患名や症状名の表示順が医学的常識に沿って整理されている。この、医学教科書のタイトルをタグとして用い、カテゴリ情報や表示順を制御することで、タグに一覧性が追加され、またその他の情報の整理が薬剤例の整理される粒度で整理することが可能となる。例えば市中肺炎は肺炎の一種であるが、肺炎では概念が大きすぎて薬剤例を記載できないとする。その場合、肺炎の項目に、市中肺炎への絞り込み方法をタグ関連情報記憶部123に記憶し、肺炎と検索してきたユーザーに、肺炎では薬剤例が入手できないことを示しつつ、市中肺炎という用語ならば薬剤例を入手できることを示すことが可能になり、医療従事者の情報整理に役立つ。
また、後述する薬剤例入力部133において、医療従事者により最終的に選択された薬剤例に付されたタグと、医療従事者が入力された検索単語をキーワードとして、タグ関連情報記憶部123に記憶してもよい。さらに、後述する検索単語取得部131が検索単語を取得した際に、タグ関連情報記憶部123の情報を用いて、検索単語からタグを取得し、後述する薬剤例検索部132において、かかるタグを用いて、文献薬剤例記憶部121と過去薬剤例記憶部122から薬剤例を検索してもよい。
薬剤マスター記憶部124は、医療機関ごとに採用されている採用薬剤を記憶する。患者が医療機関から処方を受けた際、近隣の薬局にて薬剤を受け取ることが一般的であるが、薬局は全ての薬剤を取扱っているわけではなく、その薬局ですぐに処方可能な薬剤は限られている。薬剤マスター記憶部124は、近隣の薬局又は院内薬局にて処方することが可能な、すなわち医療機関ごとに採用されている採用薬剤を記憶する。
また、薬剤マスター記憶部124は、医療機関ごとに採用されている採用薬剤と合わせて、当該採用薬剤の用法用量例を採用用法用量例として記憶してもよい。
同義語記憶部125は、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122に記憶される薬剤例と薬剤マスター記憶部124に記憶される採用薬剤の対応関係、すなわちどの薬剤例が同義となり得るかを記憶する。なお、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122に記憶される薬剤例と薬剤マスター記憶部124に記憶される採用薬剤の対応関係が一対一対応でない場合も存在する。そのような場合は過去に変換された履歴から、1回以上された変換例や最後の変換例を抽出し、変換を決定または複数候補を頻度順や時間順や単語の類似度や機械学習などで並び替えて提案し変換決定の入力を得てもよい。なお、後述する薬剤例入力部133が文献薬剤例から複製され薬剤例が入力される際に、文献薬剤例と同義であり、かつ薬剤マスター記憶部124に記憶されている薬剤に変換してもよい。
文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122は、薬剤例とその用法用量例を記憶してもよいが、このとき、同義語記憶部125は、医療機関ごとの用法用量マスター記憶部126と、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122に用法用量例が対応するか、すなわちどの用法用量例が同義となるかまたはその一例となるのかを記憶してもよい。なお、後述する薬剤例入力部133が文献薬剤例から複製され用法用量例を含めた処方例が入力される際に、文献薬剤に記載の用法用量例と同義であり、かつ用法用量マスター記憶部126に記憶されている用法用量例に変換してもよい。また、薬剤例、用法用量例は、複製する時ではなく、後述する薬剤例検索部132が薬剤例を検索し、医療従事者に検索結果として表示する際に変換して表示してもよいし、変換前の結果と変換後の結果の両方を表示してもよい。これにより、医療従事者において誤入力がないか確認することも可能となる。なお、文献薬剤例記憶部121に記載される用法用量例が、1回1〜2錠1日1〜2回内服などと記載され、医療機関ごとの用法用量マスター記憶部126記載の内容と一対一対応でない場合も存在する。そのような場合は、同義語記憶部125に過去に変換された履歴を記憶し、その記憶部から1回以上された変換例や最後の変換例を抽出し、変換を決定または複数候補を頻度順や時間順や単語の類似度や機械学習などで並び替えて提案し変換決定の入力を得てもよい。
薬剤例検索装置100を利用すると、過去薬剤例記憶部122に一定のデータが蓄積される。そして、医療従事者が検索単語を用いて薬剤例を検索するときは、過去薬剤例記憶部122が検索される。ここで、医療従事者が、過去薬剤例記憶部122に記憶された薬剤例を選択した場合、当該薬剤例にはタグが付されているから、その付されているタグと薬剤例を、過去薬剤例記憶部122に記憶する。このとき、検索単語をタグとして追加して、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。また、複製時にタグが設定されていない場合には、薬剤例に対応する文献薬剤例や過去薬剤例に付与されているタグの履歴を確認し、高頻度でタグが付与されている事例やもっとも最近にタグが付与された事例等を基にタグを付与し過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。
なお、過去薬剤例記憶部122は、原則として、薬剤例検索装置100の利用開始時にデータは存在しないが、医療機関の電子カルテなどのデータから、システム提供者が予めタグ及び薬剤例を作成し、過去薬剤例記憶部122にデータを蓄積しておいてもよい。
また、過去薬剤例記憶部122に過去薬剤例を記憶する際、選択された薬剤例を過去薬剤例記憶部122に記憶するのみでなく、同時に処方した薬剤例をセット薬剤例として、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。同時に処方した処方箋情報を過去薬剤例記憶部122にセット薬剤例として記憶しておくことで、処方箋作成時に処方を行った全ての薬剤例を検索することが可能となる。
上記のように文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122を構成することで、いずれの記憶部に記憶された薬剤例に対しても、文献薬剤例に付されたタグが付された状態で薬剤例を記憶することが可能となる。このように、文献薬剤例において定義されたタグが薬剤例に付されることで、病名や症状名など、医療従事者の個性に左右されることなく標準化することが可能となる。
また、病名が標準化されることにより、情報の利活用についても推進される。例えば、同じ病名のタグが付いた薬剤例を整理することで、同じ病名に対して過去に処方された薬剤がどのように変異したのか、その用法用量はどうであったのかなどの情報を確認でき情報の把握をすることが可能であり、医療従事者の便宜に資する。
また、薬剤例が病名で検索できることになることで、処方以外の入力の補助にもなる。例えば、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122を探索するに用いた検索単語を用いてレセプト病名のマスターを検索した上で、その検索結果からレセプト病名を選択し登録することが可能になる。このことにより、病名の登録の際の手間を減らすことが可能であり医療従事者の便宜に資する。
医療従事者は、病名や症状名などの他、患者の状況や薬剤クラス、薬剤名などを検索単語として入力する。検索単語を用いて検索され、医療従事者によって選択された薬剤例は、当該薬剤例に対して検索単語が一つの状況を表すものとなる。したがって、検索単語が薬剤例に最終的についたタグとの同義語又は関連語となることがある。このような単語を登録して検索を拡張することで、管理者が更新を行うことなくタグの用語統一が推進されることになる。他、医療従事者が選択した薬剤例に既に付されているタグに加えて、検索単語を新たにタグとして追記しておくことで、管理者が更新を行うことなく、自動的にタグを付していくことが可能となる。
また、患者の病名、薬剤の添付文書情報、患者のカルテ記載内容、患者の併用薬、検査結果などからタグを推察する仕組みを、過去の正解データから機械学習することで作成し、タグを推察し決定してもよい。このようにして推察したタグを過去薬剤例記憶部122に追加して記憶してもよい。
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)等から構成される。制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、薬剤例検索装置100の全体の動作を制御する。
以下、制御部130の機能的な構成を説明する。制御部130は、検索単語取得部131、薬剤例検索部132、薬剤例入力部133、最新薬剤例表示部134として機能する。
検索単語取得部131は、通信部110、通信端末200を介して医療従事者から薬剤例を検索するためのキーワードである検索単語を取得する。
検索単語とは、例えば、病名や薬剤名などの薬剤例を検索するためのキーワードである。医療従事者は、処方を行うに際し、患者にどのような症状があるかを検査や問診などによって把握し、病名を診断する。その上で、診断した病名に応じて処方を行う。このとき、製薬メーカーが製造する具体的な薬剤名や成分名などの薬剤、剤型の選定、用法用量を決定して処方例を決定する。したがって、検索単語とは、薬剤例に関連する用語、すなわち、病名または症状名の他、性別、年齢、臨床状況などの状況や薬剤クラス、処方方法、薬剤名などを広く含むキーワードである。なお、検索単語は医療従事者が診療録に入力した単語を二次利用することで検索単語としてもよい。検索単語をタグに収載される単語群と類似語検索を行い、単語群の中の単語のうち、近しいと判断された単語を当該タグとして提案したり確定してもよい。その際に、例えば、過去の複製回数や医学文献に登録される薬剤例の数を考慮して、複製回数や薬剤例登録数の多いものを上位に並びかえながら検索してもよい。このことにより、過去の処方例の複製された回数や医学文献で処方例が付与されている単語にタグが用語統一されるため、情報の整理が進み、医療従事者の用務に資する。また、薬剤例検索装置100に接続した電子問診票の内容から検索単語を作成してもよい。
薬剤例検索部132は、検索単語取得部131が取得した検索単語を用いて、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122から、薬剤例を検索する。このとき、例えば、検索単語とタグ又は薬剤名とのコサイン類似度や編集距離、monogramや形態素解析にて分割後のTF/IDFを計算することで、薬剤例の検索をしてもよい。さらに、これらの計算結果と、薬剤例の重要度を組み合わせて計算することで決定してもよい。また、検索単語を用いて文献薬剤例記憶部121から検索された薬剤例のタグを用いてさらに過去薬剤例記憶部122を検索してもよい。
また、検索単語は一単語ではなく、複数の単語であってもよい。例えば、薬剤例に対しては、タグとして、「高血圧症 妊婦」など、病名に加えて、患者の状況などの絞り込み単語が付されていることもある。このとき、複数の検索単語を用いて、病名のみならず患者の状況なども検索を行うことで、絞り込みをかけ、適切な検索を行うことが可能となる。
薬剤例検索部132は、上述のように、検索単語とタグを用いて、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122から、横断的に薬剤例を検索する。なお、横断検索は必ずしも同時に検索がされなくてもよく、同じ検索単語を異なる時間で二次利用して検索されることも含まれる。
薬剤例検索部132は、検索単語とタグを用いて、さらに、過去薬剤例記憶部122から、過去薬剤例を検索するが、当該過去薬剤例は、現在診察を行っている当該患者の薬剤例を検索してもよいし、現在診察を行っている当該医師が過去に行った薬剤例を検索してもよい。また、同一医療機関内の薬剤例を過去薬剤例記憶部122に蓄積し、同一医療機関内の薬剤例を検索してもよい。さらには、複数の医療機関の薬剤例を過去薬剤例記憶部122に蓄積し、複数の医療機関内の薬剤例を検索してもよい。また、過去薬剤例記憶部122に蓄積された薬剤例に医療機関や医療従事者のフラグを付記し、同一医療機関内や同一医療従事者など検索範囲をコントロールしてもよい。
当該患者の薬剤例のみならず、広く過去薬剤例を検索することで、医療従事者にとって、多様な実例を参照することが可能となり、判断が難しい病状に対しても適切に処方を行うことできる。
薬剤例検索部132が過去薬剤例記憶部122から薬剤例を検索するときは、検索単語とタグを用いて、当該病名や症状名に対する薬剤例を検索するのみではなく、処方時に処方を行った全ての薬剤例、すなわち処方箋に記載されるような内容を検索してもよい。
医療従事者が、患者に対する処方を決定する際、選択された薬剤例を過去薬剤例記憶部122に記憶するのみでなく、同時に処方した薬剤例の一部をセット処方例または処方箋例として、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。例えば、市中肺炎の症状に対して、市中肺炎の治療のための抗菌薬と、高熱の症状に対して解熱薬を処方するような場合である。同時に処方した薬剤例を過去薬剤例記憶部122にセット処方例として記憶しておくことで、処方時に処方を行った全ての薬剤例、すなわち処方箋に記載されるような内容を検索することが可能となる。
処方時に、患者が他の疾病や症状も併せ持っていた場合には、当該他の症状や疾病に対する処方も行われる。しかし、その他の症状は、併発しやすい病状であることも多いため、同時に処方を行った薬剤例も同時に検索できることで、医療従事者から見た参考情報が広がり、医療従事者の便宜に資する。
なお、検索単語に対して、検索結果として薬剤例を表示するにあたって、表示順や表示の有無を決定することが必要になるが、その決定に際し、各タグ、例えば、市中肺炎、初期治療、などが付与された医療機関、同じ医師、同じ患者ごとの処方回数を計算し利用をしたり、また、処方された日付を利用したりしてもよい。また、表示順の決定には、検索単語とタグ又は薬剤名とのコサイン類似度や編集距離、monogramや形態素解析にて分割後のTF/IDFを計算し、それと薬剤例の重要度を組み合わせて計算することで決定してもよい。また、文献薬剤例記憶部121は、それぞれのタグに対して、各薬剤例がどの順番で表示されるかの表示優先順位情報を記憶してもよいし、薬剤例が複製されるときにその表示優先順位も複製して、検索時の重要度として用いてもよいし、またその重要度を用いることにより、文献薬剤例記憶部121と同じ並び順を保持してもよい。
薬剤例検索部132が薬剤例の検索を行うに際し、文献薬剤例記憶部121は、文献検索として検索されるときに検索対象として用いられるタグと、過去薬剤例記憶部122に複製された時に検索対象として用いられるタグ情報の二種類を用意して別に記憶し、薬剤例の検索においては、検索対象として用いられるタグを利用してもよい。またそれぞれタグのそれぞれの状態での検索としての重要度の情報を別に持ってもよい。これにより、検索単語を市中肺炎とした検索結果として、文献薬剤例記憶部121の検索結果としては、市中肺炎そのものの治療である抗菌薬だけでなく、市中肺炎の合併症である解熱薬や去痰薬の治療薬の薬剤例を検索して表示することになるが、過去薬剤例記憶部122において検索単語を市中肺炎として検索した際には、市中肺炎そのものの治療である抗菌薬のみが表示され、発熱や喀痰のための薬剤は表示されないように制御することも可能となる。同様に発熱と検索した時には同じ発熱のための処方例でも、重要とされた処方例のみを検索結果に出すことも可能である。その結果、市中肺炎の患者で処方された発熱のための処方例は重要でないとの情報が付与されていれば、他の重要とされた処方例の方が優先的に処方例として利活用されることになる。
また、タグそのものを検索単語の入力補助や絞り込み単語の決定に用いてもよい。例えば、タグを病名などの一次タグと、さらに患者の状態などを示す二次タグに分けて記憶してもよい。例えば、高血圧を検索単語として一次的に検索を行い、表示された高血圧のタグが入った薬剤例を修正する際に、高血圧に関する二次タグである妊婦、高齢者、治療抵抗性、屯用、合剤変更、合併症発症などのタグを候補として表示して医療従事者に選択させ、二次的な検索をしてもよい。また、治療変更の理由を受け取り、またそのタグに相当する文献薬剤例を文献薬剤例記憶部121から検索し、そこから薬剤を置換または追加してもよい。
また、過去薬剤例記憶部122に、後日の外来において、以前の薬剤例に対してその薬剤が有効または無効であったかどうかの情報を追記してもよい。そして、薬剤例検索部132において薬剤例を検索して表示する際に、かかる有効性の情報をあわせて表示してもよい。このことにより当該患者において、例えば、高血圧や感冒やアレルギー性鼻炎の治療として当該患者に置いて有効な薬剤又は無効な薬剤が構造を保って記憶されることになり、医療従事者は次の感冒時に治療の判断に用いることができる。
薬剤例入力部133は、薬剤例検索部132が検索した薬剤例について、その結果から医療従事者がある薬剤例を選択したときに、かかる薬剤例を電子カルテ装置300などに入力してカルテ上に複製する。このとき、従来から保持していたタグに検索単語をタグとして加えた上で、過去薬剤例として、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。
なお、薬剤例を複製する際に、医療機関ごとの採用薬剤を記憶した薬剤マスター記憶部124と、薬剤例が採用薬剤例のどの薬剤と同義語となりえるのかを記憶する同義語記憶部125を用いて、薬剤例検索結果にはその医療機関で対応する採用薬剤を検索結果に表示してもよい。これにより、各医療機関での採用薬剤を調べる手間を減らすことができる。
このように、電子カルテやオーダーシステムなどと接続することにより、医療従事者の入力の手間を省き、限られた時間内で業務を行う医療従事者を支援することが可能となる。
また、薬剤例入力部133において、過去薬剤例記憶部122に記憶された処方箋を選択し、複製する際に、その薬剤例の一部を編集、削除することが必要になることがある。その際に薬剤例入力部133において、薬剤例の複製後、入力前に、削除の理由を受け付け、入力された削除の理由をタグに関連付けて過去薬剤例記憶部122及び/又は電子カルテに記憶してもよい。
さらに、過去薬剤例記憶部122その記憶内容に基づいて、最新薬剤例表示部134おける薬剤例の表示を制御してもよい。例えば、高血圧症の薬剤で、患者の内服が不十分で残薬が多く、処方箋複製後に、その一部の薬剤の削除が必要となる場合は、残薬のため中止、を削除の理由として、削除の指示を受け付けることができる。残薬にて中止になった薬剤は、その後再開されることが多いため、検索単語が記載されていないときに表示される薬剤例にその薬剤例を記載することにより、医師の利便性を上げることができる。また、このように中止の理由を過去薬剤例記憶部122に記憶されたタグに関連して記憶しておくことで、高血圧症の治療に置いて残薬が多いことが構造化されて記憶されるため、服薬の指導を行う必要があることがわかるなど、医療従事者は治療の判断に用いることができる。
また、文献薬剤例記憶部121にタグ情報のほかに、何年に誰が作成したのかなど作成日や作成バージョンの情報、添付文書を用法用量を比較する際の適用を保持し、それを薬剤例入力部133における複製時に同時に複製してもよい。ガイドライン等がアップデートされ、文献薬剤情報例の記載の内容が現在行っている医療と合わなくなった時に、作成日や作成バージョンとタグ情報を基に特定し、過去薬剤例記憶部122から削除をするか過去薬剤例記憶部122に、現在は利用されない薬剤例であるという情報、を付与することにより、薬剤例が常に最新の医療に合致するように維持することが可能である。また、添付文書とは薬剤の適用や用法用量について記載される文書であるが、一部の薬剤は適用ごとに添付文書で許されている用法用量が異なる。したがって適用を過去薬剤例記憶部122に複製しておくことにより、処方直前に適用ごとの用法用量のチェックを行うことも可能になる。このことにより、文献情報の複製後も最新の添付文書情報を参考に病名や用法用量を確認することが可能になり、医師の入力ミスを減らすことが可能になり医療従事者の便宜に資する。なお、これらの情報はタグとして保持してもよい。
最新薬剤例表示部134は、同じ患者で最後に処方された処方箋情報をタグ情報と共に表示する。また、既に述べたように残薬が理由で中止された薬剤例の情報を表示してもよい。他、最新薬剤例に付加されたタグと同じタグを持つ過去薬剤例の薬剤名の上位N位(例えば上位3位)や処方例の上位N位(例えば上位3位)を処方された日付とともに表示してもよい。また、最新薬剤例表示部はタグ情報が表示されており、そのタグを選択することにより検索を開始し、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122から薬剤例を検索し、一覧を表示してもよい。また、当該患者に関するタグを一覧として示し、その単語をもとに検索を開始してもよい。このことで、どのような処方が過去にどのような名目でされたのかが整理された形で表示されるため、医療従事者が患者の状況の把握に役立ちことが可能になり、再度同様の症状や病気となったときの処方再開の入力の手間を軽減できる。なお、図11のカルテ記載部144に示すように、中止理由として不要、変更、残薬あり、をボタンなどを配置して選択可能とし、上記の表記の制御の原因となる入力を容易にしてもよい。
なお、最新薬剤例表示部134は、医療従事者が検索単語を入力する前に医療従事者が使用する画面に表示させてもよい。これにより、再診の患者などにおいて、検索単語を入力することなく、薬剤例を表示させることが可能となる。
<記憶部の具体例>
図3に文献薬剤例記憶部121の具体例を示す。例えば、病名として、「市中肺炎」をタグとした薬剤例として、薬剤商品名A[剤型名A]を1回1錠1日3回14日間処方する方法、薬剤商品名A[剤型名A]を1回1錠1日4回14日間処方する方法、薬剤商品名B[剤型名B]を1回2錠1日1回3日間処方する方法を記憶する。これらは、いずれも医学の教科書に記載のある薬剤例である。
また、タグは一つだけでなく、複数であってもよい。また、それぞれの単語の重要度を記憶し、検索の順位の判断に用いたり、単語の必要性を記憶たりし、検索の表示非表示の判断に用いてもよい。また、一つの単語が記載された際に、その単語に関連する単語を表示し選択を促すことで検索結果の絞り込みに用いてもよい。
例えば、病名として「高血圧症」をタグとした薬剤例として、薬剤商品名E[剤型名E]を1回1錠1日1回処方する方法が文献薬剤例として存在する。かかる文献薬剤例に加えて、タグ関連情報記憶部に「高血圧症」に関連するタグとして、「初回治療」「治療困難時」、「妊婦」、「頓用」、「高齢者」「利尿薬」「ACE阻害薬」「合剤」等の、高血圧症に対して処方する状況を合わせて絞り込みが可能なタグを設定し、それぞれのタグを薬剤例に関連づけて記憶してもよい。このことにより、ユーザーが高血圧症の検索単語で検索したときに、高血圧症で検索された薬剤例を表示しながら、タグ関連情報記憶部から絞り込み用タグを取得し、画面に「治療困難時」、「妊婦」、「頓用」などの単語を表示し、絞り込みを行うかをユーザーの判断を確認してもよい。このことにより、例えば妊婦という絞り込み単語をユーザーが選択した場合は、高血圧症でかつ妊婦の患者に利用される薬剤例に絞り込める。
ある疾病に対して処方すべき薬剤があったとしても、患者の状態によっては、例えば高血圧の患者で妊婦には使用できない薬剤があるなど、使用不可能な場合も存在する。したがって、絞り込み単語を一つ以上付与しておき、病名や症状のみならず、状況や薬剤クラスなどによって薬剤例を絞り込むことにより、医療従事者が適切な処方を選択可能とすることに資することになる。
図4に過去薬剤例記憶部122の具体例を示す。例えば、文献薬剤例記憶部121に「市中肺炎」をタグとして薬剤例が記憶されており、医療従事者が「市中肺炎」を検索単語として薬剤例を選択した場合には、「市中肺炎」をタグとした過去薬剤例が記憶される。また、医療従事者が「肺炎」を検索単語として薬剤例を選択した場合には、文献薬剤例として予め付されていた「市中肺炎」のタグに加えて、「肺炎」のタグが記憶されるか、タグ関連情報記憶部の市中肺炎の同義語として肺炎が記憶されるか、その両方を行ってもよい。
また、過去薬剤例記憶部122は、市中肺炎に対して処方を行った薬剤例だけでなく、市中肺炎と診断した際に処方を行った全ての薬剤例、すなわち処方箋に記載される事項を記憶してもよい。例えば、市中肺炎においては、同時に発熱が生じ、又は、咳の症状が現れることもあるため、解熱薬、鎮咳薬が併せて処方されることもある。この場合、例えば、文献薬剤例では、急性発熱をタグとして、薬剤商品名C[剤型名C]を1回2錠発熱時頓用10回分処方する方法が示されているが、市中肺炎で同時に処方されたものとして記憶するとともに、タグとして市中肺炎を合わせて記憶する。
図5にタグ関連情報記憶部123の具体例を示す。タグ関連情報記憶部123では、病名などをタグとして記憶することに加え、そのタグが属するカテゴリ、例えばより上位概念の病名やカテゴリ内の順位、重要度、同義語・関連語、キーワードなどを記憶しておく。図5でいえば、心筋梗塞というタグに対して、カテゴリとして循環器疾患が付され、表示順1や二次タグ、同義語・関連語、過去の薬剤処方例の利用回数が併せて記憶される。
図6に薬剤マスター記憶部124の具体例を示す。薬剤マスター記憶部124は、医療機関ごとに採用薬剤を一覧として記憶しておく。
図7に同義語記憶部125の具体例を示す。同義語記憶部125は、文献薬剤例記憶部121に記憶されるような一般的な薬剤名と、医療機関ごとに採用される採用薬剤との対応関係を記憶する。例えば、B1薬剤という代表薬剤商品名に対して、これと同成分の薬剤がX医療機関ではB2薬剤として採用されている場合には、これらの対応関係を記憶する。また、同義語記憶部125においてそれぞれの薬剤名が置換された回数や、最後に置換された日時などを記憶してもよい。
図8に同義語記憶部125において用法用量例について、文献薬剤例記憶部121に記載される一般的な用法用量例と、医療機関ごとに採用される用法用量例との対応関係を記憶する具体例を示す。例えば、文献薬剤例記憶部121では「1回 1〜2錠1日1〜2回 最大1日4錠」と記憶される用法用量を、当該医療機関では、「1回2錠1日1回朝食後」として用法用量を採用している場合には、かかる対応関係を記憶する。また、同義語記憶部125においてそれぞれの用法用量例が置換された回数や、最後に置換された日時などを記憶してもよい。
図9に用法用量マスター記憶部126の具体例を示す。医療機関ごとに採用されている用法用量例を記憶する。また、処方可能な最大日数(回数)を併せて記憶してもよい。
<薬剤例検索の具体例>
例えば、図3に示す文献薬剤例記憶部121と、図4に示す過去薬剤例記憶部122が存在するときに、「市中肺炎」を検索単語として検索した際の具体例を示す。まず、検索単語取得部131は、医療従事者が入力した「市中肺炎」を検索単語として取得する。
次に、薬剤例検索部132は、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122から、「市中肺炎」をタグとした薬剤例を検索し、全ての薬剤例を医療従事者に対して提示する。
図10に薬剤例検索部132が検索単語から検索を行った薬剤例を表示した例、そのあと処方箋を複製した例を示す。表示に際しては、文献薬剤例記憶部121から検索したものを「教科書の薬剤例」として、過去薬剤例記憶部122から検索したもののうち、市中肺炎に関する薬剤例を「過去の処方例」として表示してもよい。また、過去薬剤例記憶部122から検索したもののうち、市中肺炎に関して、他の薬剤の処方とともに行った薬剤例を「過去の処方箋例」や「過去薬剤名+処方方法一覧」、「過去薬剤名」として、分けて表示してもよい。
このように、文献薬剤例と過去薬剤例を分けて記載することにより、医療従事者にとって、病名や症状に対する一般論と、当該患者の過去の経緯とを分けて識別し、処方を決定する際に役立てることが可能となる。併せて、過去の処方箋例や過去のセット薬剤例も付記することで、その他に処方すべき薬剤についても医療従事者に対して情報提供をし、支援することが可能となる。
上記の他、過去薬剤例記憶部122に、当該患者のみでなく、医療従事者が担当している他の患者や、医療機関内の薬剤例、他の医療機関を含めた薬剤例などを記憶し、過去の薬剤例を同時に示してもよい。
医療従事者は、薬剤例検索部132が検索単語から検索を行った薬剤例のうち、診療時に行う処方例を選択して処方を決定することができる。このとき、薬剤例入力部133は、かかる薬剤例を電子カルテ装置300などに入力してカルテ上に複製する。そして、検索単語が既に付されているタグと異なる場合には、検索単語をタグとして加えた上で、過去薬剤例として、過去薬剤例記憶部122に記憶する。
薬剤例入力部133がカルテ上に複製する際、選択した薬剤例が文献薬剤例記憶部121に記憶された薬剤例である場合、予めタグが付されている。そして、医療従事者によって選択された薬剤例を過去薬剤例として、過去薬剤例記憶部122に記憶する際、予め付されているタグとともに、薬剤例を過去薬剤例記憶部122に記憶する。
また、医療従事者によって選択された薬剤例を過去薬剤例として、過去薬剤例記憶部122に記憶する際、予め付されているタグに加え、医療従事者がタグを修正したり新たにタグを入力し、これらのタグとともに、薬剤例を過去薬剤例記憶部122またはタグ関連情報記憶部123に記憶してもよい。
過去薬剤例記憶部122は、薬剤例検索装置100の運用開始当時は、原則として、データが存在しない。そして、薬剤例検索装置100が利用されるにしたがって、過去薬剤例が過去薬剤例記憶部122に蓄積される。医療従事者が過去薬剤例を選択して処方を行う場合、当該過去薬剤例に付されていたタグに加え、医療従事者が薬剤例の検索に用いた検索単語をタグとしてさらに加え、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。
以上のように、過去薬剤例記憶部122に薬剤例を記憶するに際し、医療従事者が検索単語として用いたキーワードを新たにタグとして追加しておくことで、利用者が改めてタグ設定をしなくとも、適切なタグと共に検索しやすい形で過去薬剤例記憶部122に薬剤例が記憶される。ただし、必要に応じて利用者は過去薬剤例記憶部122のタグを入力したり修正することも可能である
さらに、過去薬剤例記憶部122に薬剤例を記憶するに際し、同時に処方した薬剤例をセット薬剤例または処方箋例として、過去薬剤例記憶部122に記憶してもよい。例えば、市中肺炎の症状で処方を行う場合、薬剤商品名A [剤型名A]を1回1錠1日3回14日間処方する。市中肺炎の場合、発熱を伴うことも多いため、同時に薬剤商品名D [剤型名D]1回2錠発熱時屯用で10回分処方することも多い。また、市中肺炎では咳の症状も出ることが多いため、同時に薬剤商品名E [剤型名E]1回1錠1日3回14日間を処方することもある。このように、診断時に同時に処方したものをセット薬剤例として過去薬剤例記憶部122に記憶しておいてもよい。
前述のように、過去薬剤例記憶部122に、セット薬剤例も合わせて記憶しておくことで、医療従事者が薬剤例を検索する際に、他の症状の治療薬を処方し忘れる可能性を減らすことができる。
<インタフェースの具体例>
図10に、薬剤例検索装置100が通信端末200を通して医療従事者に対して提供する画面の具体例を示す。医療従事者は、検索ボックス141に病名や症状などのキーワード、すなわち検索単語を入力し、薬剤例を検索する。
医療従事者が検索単語を入力して検索を行うと、検索単語取得部131が検索単語を取得し、薬剤例検索部132は、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122を検索した上で、薬剤例表示部142に文献薬剤例及び過去薬剤例を表示する。
医療従事者は、検索され薬剤例表示部142に表示された薬剤例を選択し、複製ボタン143をクリックすることで、カルテ記載部144に薬剤例が複製される。
このように、病名や症状から薬剤例を検索し、適切な薬剤例を選択するのみで、カルテに複製することが可能となり、カルテ入力や薬剤のオーダー指示の円滑化を支援することが可能となる。
なお、図10のカルテ記載部144では、薬剤商品名H[剤型名H]のタグが(去痰剤)と推察されている。これは、患者の病名、薬剤の添付文書情報、患者のカルテ記載内容、患者の併用薬、検査結果などを用いて、過去の正解データから機械学習してモデルを作成し、タグを推察して決定してもよい。当該例では、最後に商品名H[剤型名H]が複製された際についていたタグを候補として提案している。また、そのタグが過去10回最終的に入力されていることが表示されており信頼に足るタグだということが示されている。
<最新薬剤例を表示する具体例>
図11にタグや中止理由情報を用いて最新薬剤例表示部134を制御した具体的表示例を示す。最新薬剤例表示部134は、同じ患者で最後に処方された処方箋情報をタグ情報と共に表示する。ここでは、高血圧、便秘症といったタグが表示されている。他、最新薬剤例に付加されたタグと同じタグを持つ過去薬剤例の薬剤名の上位N位や処方例の上位N位を処方された日付とともに表示してもよい。ここでは、高血圧をタグとした過去薬剤例を表示している。また、最新薬剤例表示部はタグ情報を表示し、そのタグを選択することにより検索を開始し、文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122から薬剤例を検索し、一覧を表示してもよい。また、当該患者に関するタグを一覧として示し、その単語をもとに検索を開始することも可能である。ここでは、高血圧、市中肺炎を過去のタグ一覧として表示している。なお、図11のカルテ記載部144に示すように、中止理由として不要、変更、残薬あり、をボタンなどを配置して選択可能とし、上記の表記の制御の原因となる入力を容易にしてもよい。
<検索対象タグと複製用タグを用意する場合の具体例>
図3に文献薬剤例記憶部121が検索対象として用いられる検索タグと、薬剤例入力部133において複製される際の複製タグとを別々に記憶する場合の具体例を示す。例えば、抗菌剤Aのほか、解熱剤B、去痰薬C、鎮咳薬Dはいずれも文献薬剤例記憶部121においては、市中肺炎をタグとして持つが、これらが処方時に選択され、過去薬剤例記憶部122に記憶される場合には、複製用タグに記憶されたタグのみがタグとして記憶される。すなわち、市中肺炎に直接的に有効な薬剤は抗菌薬Aのみであり、その他の薬剤は市中肺炎の症状によってあわせて処方されることが多い薬剤であるため、過去薬剤例記憶部122への記憶時には排除しておくことにより、病名に対して直接的に効果のある薬剤を検索することが可能となる。図2には、タグに対して、重要度も合わせて記憶している。
<変形例>
薬剤例検索部132は、検索単語を用いて記憶部から薬剤例を検索するに際し、異なるパターンの薬剤例のみを表示してもよい。文献薬剤例記憶部121及び/又は過去薬剤例記憶部122の蓄積が大きくなるほど、異なるパターンの薬剤例のみを検索した方が、薬剤例検索装置を利用する医療従事者にとって利便性が高い。
例えば、薬剤商品名と処方方法を薬剤例の同一性を判断するキーとして、同一の薬剤ブランド及び処方方法の薬剤例を検索対象から除外することにより、異なるパターンの薬剤例のみを検索してもよい。
さらに、薬剤例の同一性を判断するキーとして、「薬剤物質名」「薬剤商品名」のみの場合や、「薬剤商品名+剤形」、「薬剤商品名+処方方法+適用場所+処方日数」などを用いてもよい。
薬剤には、先行医薬品と後発医薬品であるジェネリックが存在する場合がある。これらは、実質的に薬剤の成分が同一であるため、「薬剤物質名」を薬剤例の同一性を判断するキーとして使用してもよい。
加えて、先頭の桁数を用いることにより物質名の共通性などの把握が可能である「YJコード」等の薬効分類コードなどを使用してもよい。
このように、複数の観点をキーとして検索することにより、医療従事者にとって必要な情報を分かりやすく提供することが可能となる。
なお、教科書の薬剤例、過去の当該患者の薬剤例、過去の当該医療従事者が指示した薬剤例、過去の当該医療機関内の薬剤例、過去の他の医療機関を含めた薬剤例は、それぞれのテーマごとに異なるパターンの薬剤例を検索してもよい。
同じく図10の薬剤例表示部142に、薬剤例検索部132が「薬剤商品名+処方方法」をキーとして、重複を除外しながら検索を行った例を示す。なお、これは、図5の例から、さらに「薬剤商品名+処方方法」をキーとして、重複を除外した例である。
図10に示すように、薬剤商品名A [剤型名A]を1回1錠1日3回処方する例は重複しているため、1つのみが表示され、もう一方は除外されている。
さらに図10の薬剤例表示部142に、薬剤例検索部132が「薬剤商品名」をキーとして、重複を除外しながら検索を行った例を示す。なお、これは、図5の例から、さらに「薬剤商品名」をキーとして、重複を除外した例である。
図10に示すように、薬剤商品名A [剤型名A]は重複が見られるため、1つのみが表示され、その他は除外されている。一方で、過去の処方と、教科書の薬剤例は異なる項目であるため、教科書の薬剤例では、過去の処方とは別に、薬剤商品名A[剤型名A]が検索されている。
薬剤例検索部132が検索単語に対して検索結果の薬剤例を表示するにあたって、過去処方箋、過去に処方した薬剤名、過去に処方した薬剤商品名、過去に処方した薬剤商品名+剤形、過去に処方した薬剤商品名+剤型+処方方法などのそれぞれの情報の詳細さに対して上位N位(例えば上位3位)などを表示してもよい。これにより、類似する情報を表示することを防ぎつつ、医師の入力の手間を適切に減らすことも可能である。
検索結果として表示された処方箋情報は、薬剤例入力部133により、このまま複製をして処方箋を発行することが可能であるが、多様性に富み、似たような薬剤が表示されるとその中から最適なものを選択することが困難である。一方、薬剤商品名情報は、複製をして薬剤例として利用するためには、剤型の決定や、用法用量の決定、コメントの入力が必要になり複製の手間は増えるものの、その多様性は処方箋例と比較すると少なく一覧性に優れる。したがって自分の望む薬剤例を探索することが容易となる。同様なことは薬剤名等他の情報の詳細さのレベルにおいてもいえる。このように、過去の薬剤例からどの程度追加の入力を行い現在の患者の処方箋を作成するのかは、現在の患者に対して、処方を変更させる必要があるのかによって異なり、状況により異なるため、様々な情報の詳細さで表示することは有用である。また、表示は上位N位に絞り、上位N位以下の情報へと表示を拡張させることも情報へのアクセスを最適化することにおいて有用である。
<処理の流れ>
以下、図12を参照しながら、薬剤例検索装置100が実行する制御処理の一例を説明する。この処理は、医療従事者が薬剤例を検索し、電子カルテ装置300などへの入力を行うたびに実行される。
まず、制御部130は、通信部110を介して、通信端末200から、検索単語を取得する(ステップS101)。
次に、制御部130は、記憶部120の文献薬剤例記憶部121及び過去薬剤例記憶部122を参照し、検索単語とタグとを照合して薬剤例を検索する(ステップS102)。そして、医療従事者に対して、検索された薬剤例を、通信部110、通信端末200を介して提示する。
医療従事者が、示された薬剤例の中から、患者に対する処方を決定すると、制御部130は、通信部110、通信端末200を介して、医療従事者が行った決定を取得し、薬剤例を電子カルテ装置300などに入力する。また、選択した薬剤例を過去薬剤例記憶部122に記憶する。このとき、検索単語をタグに追記する(ステップS103)。
<効果の説明>
本開示における薬剤例検索装置100は、文献薬剤例記憶部121を有することで、医学文献に基づく信頼性の高い薬剤例を検索することが可能となり、医療従事者の実用的なシステムにかかる検索機能を備えることで、医学文献を調べる必要がなくなり、業務の効率化を図ることが可能となる。
また、医学教科書などの文献を用いて、処方情報にキーワードであるタグを付しながら薬剤例を記憶することで、医療従事者が過去の薬剤例や文献に記載のある薬剤例においてカルテ記載の個性によって検索の漏れが発生することを防止し、適切な検索を実現することが期待できる。
さらに、患者の過去の薬剤例に加えて、診療を行っている医療従事者の過去の薬剤例、診療所内の他の医療従事者が行った薬剤例、他の診療所の薬剤例なども検索可能とすることで、患者の病名や状況に合わせて適切な検索を実現することが期待できる。
加えて、過去薬剤例の検索を行うと、その検索結果は膨大なものとなりかねないが、薬剤ブランドやその薬剤例などをキーとして重複を排除しながら検索を行うことで、医療従事者が選択肢を容易に把握することを可能とし、業務の効率化が期待できる。
以上で説明を終了するが、上記記載は一例に過ぎない。そのため、薬剤例検索システム1及び薬剤例検索装置100の具体的な構成、処理内容等は上記で説明したものに限られない。
また、薬剤例検索装置100は、さらに、入力部、表示部等を備え、管理者や利用者が各種情報を入力したり、設定操作をしたりすることが可能な構成であってもよい。この場合、医療従事者が薬剤例検索装置100に、別途、情報を直接入力することができる。このような構成により、薬剤例検索システム1において、通信端末200を備えない構成にされてもよいし、薬剤例検索装置100と通信端末200との通信処理を簡略化してもよい。
また、本開示に係る薬剤例検索システムは、上記装置によらず、例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、その機能を実現してもよい。情報提供システムの機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。また、上記実施形態及び変形例で説明した装置の構成は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能である。
1…薬剤例検索システム、100…薬剤例検索装置、200…通信端末、300…電子カルテ装置、110…通信部、120…記憶部、121…文献薬剤例記憶部、122…過去薬剤例記憶部、123…タグ関連情報記憶部、124…薬剤マスター記憶部、125…同義語記憶部、126…用法用量マスター記憶部、130…制御部、131…検索単語取得部、132…薬剤例検索部、133…薬剤例入力部、134…最新薬剤例表示部、140…薬剤例検索画面、141…検索ボックス、142…薬剤例表示部、143…複製ボタン、144…カルテ記載部

Claims (21)

  1. 医療従事者が入力した検索単語を取得する検索単語取得部と、
    過去に処方された薬剤例である過去薬剤例を記憶する過去薬剤例記憶部と、
    前記検索単語を用いて過去薬剤例を検索する薬剤例検索部と、
    検索した薬剤例を複製して入力する薬剤例入力部と、
    を備え、
    前記過去薬剤例記憶部は、1つ以上のキーワードたるタグと過去薬剤例とを関連付けて記憶する薬剤例検索装置。
  2. 前記タグに関連する情報であるタグ関連情報を記憶するタグ関連情報記憶部をさらに備え、
    前記タグ関連情報は、過去薬剤例の複製回数を備え、
    前記薬剤例検索部は、前記検索単語を用いて、前記過去薬剤例に含まれるタグおよびこれらのタグに関連する前記タグ関連情報を検索し、過去の複製回数を考慮して並びかえて表示する請求項1に記載の薬剤例検索装置。
  3. 過去薬剤例記憶部から、医療従事者が患者に対して処方した最新の過去薬剤例を検索して表示し、及び/又は、前記最新の過去薬剤例に付されたタグと同じタグをもつ薬剤例を過去薬剤例記憶部または前記文献薬剤例記憶部から検索して表示する最新薬剤例表示部をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の薬剤例検索装置。
  4. 前記薬剤例検索部は、前記検索単語を用いて前記文献薬剤例及び前記過去薬剤例を横断的に検索する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  5. 前記過去薬剤例記憶部は、前記文献薬剤例から複製され薬剤例が入力された際に、当該薬剤例と関連付けられているタグと共に入力された薬剤例を過去薬剤例記憶部に記憶する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  6. 前記薬剤例検索部は、前記検索単語を用いて前記文献薬剤例及び過去薬剤例を検索するとともに、前記文献薬剤例に関連付けられたタグを用いて過去薬剤例を検索する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  7. 前記薬剤例検索部は、前記検索単語を用いて、前記過去薬剤例に含まれるタグ及びこれらのタグに関連する前記タグ関連情報を検索し、過去の複製回数及び医学文献における薬剤例の登録数を考慮して並べ替えて表示する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置
  8. 前記薬剤例検索部は、前記タグを用いて同一の患者及び/又は同一の医療従事者及び/又は同一医療機関における過去の薬剤例を検索する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  9. 前記タグ関連情報記憶部は、薬剤例を一次的に検索するための一次タグと、さらに薬剤例を二次的に検索するための二次タグとを分けて前記タグ関連情報として記憶し、
    前記検索単語取得部は、一次的に検索するための検索単語を取得した後に、医療従事者に対して、二次的に検索するための検索単語の候補を前記二次タグの中から表示して選択させる請求項2から請求項8のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  10. 前記薬剤例検索部は、前記検索単語を用いてレセプト病名のマスターを検索する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  11. 前記薬剤例入力部は、複製後、入力前に薬剤例の編集及び編集の理由の入力が可能であり、
    前記過去薬剤例記憶部は、前記編集された薬剤例に対して編集の理由を記憶し、
    前記薬剤例検索部は、過去薬剤例を検索し表示する際に前記編集の理由をあわせて表示する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  12. 前記過去薬剤例記憶部は、薬剤の有効性に関する情報をさらに記憶し、
    前記薬剤例検索部は、過去薬剤例を検索し表示する際に前記薬剤の有効性をあわせて表示する請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  13. 前記文献薬剤例記憶部は、薬剤の表示優先順位を記憶し、
    前記過去薬剤例記憶部は、前記文献薬剤例から複製され薬剤例が入力された際に、前記表示優先順位を複製して記憶し、
    前記薬剤例検索部は、前記検索単語を用いて前記文献薬剤例および過去薬剤例を横断的に検索する際に、前記表示優先順位にしたがって薬剤例の候補を表示する請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  14. 前記文献薬剤例記憶部は、薬剤例の作成日または作成バージョンを記憶し、
    前記過去薬剤例記憶部は、前記文献薬剤例から複製され薬剤例が入力された際に、前記作成日又は前記作成バージョンを複製して記憶し、
    前記薬剤例検索部は、前記作成日又は前記作成バージョンを用いて薬剤例を検索可能とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  15. 前記文献薬剤例記憶部は、前記薬剤例検索部により検索される対象となるタグと、前記過去薬剤例記憶部に記憶されるタグとの二種類のタグを有し、
    前記過去薬剤例記憶部は、前記文献薬剤例から複製され薬剤例が入力された際に、当該薬剤例と関連付けられ、前記過去薬剤例記憶部に記憶されるタグと共に入力された薬剤例を記憶する請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  16. 前記薬剤例検索部は、検索された薬剤例のうち、異なるパターンの薬剤例を識別して表示する請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  17. 前記薬剤例検索部は、検索された薬剤例のうち、薬剤を構成する物質及び/又は処方方法を用いて異なるパターンの薬剤例を識別し表示する請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  18. 医療機関ごとに採用されている採用薬剤を記憶する薬剤マスター記憶部と、
    前記薬剤例と医療機関ごとの採用薬剤との対応関係を記憶する同義語記憶部をさらに備え、
    前記過去薬剤例記憶部は、前記文献薬剤例が表示される際または前記文献薬剤例から複製された際または薬剤例が入力された際に、当該薬剤例と関連付けられているタグと共に入力された薬剤例に対応し前記薬剤マスター記憶部に記憶されている薬剤例を過去薬剤例記憶部に記憶する請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の薬剤例検索装置。
  19. 医療機関ごとに採用されている用法用量例を記憶する用法用量マスター記憶部をさらに備え、
    前記同義語記憶部は、前記薬剤例に記憶される用法用量例と医療機関ごとの採用用法用量との対応関係を記憶する請求項18に記載の薬剤例検索装置。
  20. コンピュータを
    医療従事者が入力した検索単語を取得する検索単語取得ステップと、
    医学文献に示される薬剤例である文献薬剤例を記憶する文献薬剤例記憶ステップと、
    過去に処方された薬剤例である過去薬剤例を記憶する過去薬剤例記憶ステップと、
    前記検索単語を用いて過去薬剤例を検索する薬剤例検索ステップと、
    検索した薬剤例を複製して入力する薬剤例入力ステップとして機能させ、
    前記文献薬剤例記憶ステップは、1つ以上のキーワードたるタグと文献薬剤例とを関連付けて記憶し、
    前記過去薬剤例記憶ステップは、前記文献薬剤例から複製され薬剤例が入力された際に、当該薬剤例と関連付けられているタグを過去薬剤例記憶部に記憶するための薬剤例検索方法。
  21. コンピュータを
    医療従事者が入力した検索単語を取得する検索単語取得ステップと、
    医学文献に示される薬剤例である文献薬剤例を記憶する文献薬剤例記憶ステップと、
    過去に処方された薬剤例である過去薬剤例を記憶する過去薬剤例記憶ステップと、
    前記検索単語を用いて過去薬剤例を検索する薬剤例検索ステップと、
    検索した薬剤例を複製して入力する薬剤例入力ステップとして機能させ、
    前記文献薬剤例記憶ステップは、1つ以上のキーワードたるタグと文献薬剤例とを関連付けて記憶し、
    前記過去薬剤例記憶ステップは、前記文献薬剤例から複製され薬剤例が入力された際に、当該薬剤例と関連付けられているタグを過去薬剤例記憶部に記憶するための薬剤例検索プログラム。
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