JPH11202972A - 計算機の時刻補正方法 - Google Patents
計算機の時刻補正方法Info
- Publication number
- JPH11202972A JPH11202972A JP10005838A JP583898A JPH11202972A JP H11202972 A JPH11202972 A JP H11202972A JP 10005838 A JP10005838 A JP 10005838A JP 583898 A JP583898 A JP 583898A JP H11202972 A JPH11202972 A JP H11202972A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- time
- correction
- computer
- unit
- completion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 計算機の内部時刻の補正を欠落や消去を生じ
させずに一定時間内に連続的に完結する時刻補正方法を
提供する。 【解決手段】 時刻補正対象計算機内部の時刻を設定す
る補正対象時刻設定手段133 と、補正時刻の受信時点か
ら前記の補正を完了するまでの時間を設定する補正完了
時間設定手段137 と、補正時刻と補正対象時刻との時間
差を算出する時間差計算手段135 と、計算機が使用する
補正前の単位時間に乗ずる補正係数を算出する補正係数
算出手段139 とを設け、補正完了時間から前記時間差を
差し引いた差を、前記補正完了時間で除した商を補正係
数とし、補正前の単位時間に前記補正係数を乗じた積を
前記時刻補正対象計算機の補正後に使用すべき単位時間
として設定する単位時間補正手段15を設けた。
させずに一定時間内に連続的に完結する時刻補正方法を
提供する。 【解決手段】 時刻補正対象計算機内部の時刻を設定す
る補正対象時刻設定手段133 と、補正時刻の受信時点か
ら前記の補正を完了するまでの時間を設定する補正完了
時間設定手段137 と、補正時刻と補正対象時刻との時間
差を算出する時間差計算手段135 と、計算機が使用する
補正前の単位時間に乗ずる補正係数を算出する補正係数
算出手段139 とを設け、補正完了時間から前記時間差を
差し引いた差を、前記補正完了時間で除した商を補正係
数とし、補正前の単位時間に前記補正係数を乗じた積を
前記時刻補正対象計算機の補正後に使用すべき単位時間
として設定する単位時間補正手段15を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から基準とな
る時刻を受けて、内部で刻む時刻を補正する計算機の時
刻補正方法に関する。
る時刻を受けて、内部で刻む時刻を補正する計算機の時
刻補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の計算機の時刻補正方法としては、
基準となる時刻を内部で刻む時刻参照計算機から、定期
的に時刻データを受け取り、時刻補正対象計算機内部の
時計を補正していたが、その補正の手段としては、上記
の定期的な時刻データの受け取り時点において、時刻補
正対象計算機内部の時計の目盛りだけを形式的に基準時
刻に合わせるものであった。
基準となる時刻を内部で刻む時刻参照計算機から、定期
的に時刻データを受け取り、時刻補正対象計算機内部の
時計を補正していたが、その補正の手段としては、上記
の定期的な時刻データの受け取り時点において、時刻補
正対象計算機内部の時計の目盛りだけを形式的に基準時
刻に合わせるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の時刻
補正対象計算機内部の時計の補正を、上記の時刻参照計
算機から定期的に時刻データを受け取ったタイミングで
もって、形式的な目盛り合わせだけの手段において行う
従来のシステムにあっては、上記の時刻補正対象計算機
内部における実際の時間の進行が伴わずに、時計の目盛
りだけが不連続に更新されることとなり、この間に、時
間の欠落若しくは消去が発生していた。その結果、処理
時刻の表示において、実際の処理時刻と前後関係が逆と
なるような場合が生じ、使用者に誤った情報を与えるこ
ととなっていた。上記の、時刻が表示されるだけの業務
はまだしも、業務によっては、時刻によって厳密にジョ
ブやジョブステップの処理手順が規定されているものも
あり、かかる業務においては、深刻な混乱を来す場合
や、処理結果に重大な誤りを生じる場合があった。複数
の計算機がネットワークに結合されてリアルタイム処理
のために使用される現在においては、ネットワーク内の
各計算機が正確な時刻を共有することは、最早、必須条
件となっている。単純なFaxやE−mailの処理一
つを例に取ってみても、自分が発信したメールの発信時
刻や相手からの受信時刻の前後関係が交錯するならば、
非常に困る場合がある。現在では計算機の処理形態も進
化し、その運転にも自動化が進展しつつあり、操作に人
間が介在しない高速処理システムもしばしば必要となっ
ている。かかる時代の要請に応じるためにも、ネットワ
ーク内の各計算機が正確な時刻を共有することは絶対に
必要である。本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
ネットワーク等に接続されている複数の計算機の内部時
刻を或る基準の時刻に合わせる時に、補正を受ける計算
機が使用する単位時間を調節することにより、欠落や消
去を生じさせずに、或る一定の時間内に、連続的に内部
時刻の補正を完結することが出来る計算機の時刻補正方
法を提供することにある。
補正対象計算機内部の時計の補正を、上記の時刻参照計
算機から定期的に時刻データを受け取ったタイミングで
もって、形式的な目盛り合わせだけの手段において行う
従来のシステムにあっては、上記の時刻補正対象計算機
内部における実際の時間の進行が伴わずに、時計の目盛
りだけが不連続に更新されることとなり、この間に、時
間の欠落若しくは消去が発生していた。その結果、処理
時刻の表示において、実際の処理時刻と前後関係が逆と
なるような場合が生じ、使用者に誤った情報を与えるこ
ととなっていた。上記の、時刻が表示されるだけの業務
はまだしも、業務によっては、時刻によって厳密にジョ
ブやジョブステップの処理手順が規定されているものも
あり、かかる業務においては、深刻な混乱を来す場合
や、処理結果に重大な誤りを生じる場合があった。複数
の計算機がネットワークに結合されてリアルタイム処理
のために使用される現在においては、ネットワーク内の
各計算機が正確な時刻を共有することは、最早、必須条
件となっている。単純なFaxやE−mailの処理一
つを例に取ってみても、自分が発信したメールの発信時
刻や相手からの受信時刻の前後関係が交錯するならば、
非常に困る場合がある。現在では計算機の処理形態も進
化し、その運転にも自動化が進展しつつあり、操作に人
間が介在しない高速処理システムもしばしば必要となっ
ている。かかる時代の要請に応じるためにも、ネットワ
ーク内の各計算機が正確な時刻を共有することは絶対に
必要である。本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
ネットワーク等に接続されている複数の計算機の内部時
刻を或る基準の時刻に合わせる時に、補正を受ける計算
機が使用する単位時間を調節することにより、欠落や消
去を生じさせずに、或る一定の時間内に、連続的に内部
時刻の補正を完結することが出来る計算機の時刻補正方
法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願請求項1記載の発明によれば、基準となる時
刻(以下、「補正時刻」と称する)を内部で刻み、かつ
該補正時刻を送信する送信手段を有する時刻参照計算機
と、補正時刻の受信手段を有し、かつ該受信手段により
受信された補正時刻に基づいて、内部で刻む時刻を補正
する手段を有する時刻補正対象計算機とから成る計算機
の時刻補正方法において、前記補正時刻に対応する前記
時刻補正対象計算機内部の時刻(以下、「補正対象時
刻」と称する)を設定する補正対象時刻設定手段と、前
記の補正時刻の受信時点から前記の補正を完了するまで
の時間(以下、「補正完了時間」と称する)を設定する
補正完了時間設定手段と、前記補正時刻から前記補正対
象時刻を差し引いた時間差を算出する時間差計算手段
と、前記時刻補正対象計算機が使用する補正前の単位時
間(すなわち内部クロックの周期)に乗ずる補正係数を
算出する補正係数算出手段とを設け、前記補正係数算出
手段が算出する補正係数として、補正完了時間設定手段
により設定された前記補正完了時間から、前記時間差計
算手段により算出された前記時間差を差し引いた差を、
前記補正完了時間で除した商を使用し、前記時刻補正対
象計算機が使用している単位時間を補正する手段とし
て、前記時刻補正対象計算機が使用していた補正前の単
位時間に前記補正係数を乗じた積を前記時刻補正対象計
算機の補正後に使用すべき単位時間として設定する単位
時間補正手段と、上記単位時間の補正を解除する補正解
除手段とを設けたことを特徴としている。また、請求項
2記載の発明によれば、前記計算機の時刻補正方法にお
いて、前記の内部で刻む時刻に代えて、標準時放送局か
らの電波を受信したものを補正時刻として使用すること
を特徴としている。さらに、請求項3記載の発明によれ
ば、前記計算機の時刻補正方法において、前記時刻補正
対象計算機が前記補正後に刻む時刻を、新たな補正時刻
として外部に送信する送信手段を備えたことを特徴とし
ている。以上のような構成を取ることにより、従来の時
刻補正よりも高い近似精度で計算機の時刻補正方法を実
現することが可能となる。
めに、本願請求項1記載の発明によれば、基準となる時
刻(以下、「補正時刻」と称する)を内部で刻み、かつ
該補正時刻を送信する送信手段を有する時刻参照計算機
と、補正時刻の受信手段を有し、かつ該受信手段により
受信された補正時刻に基づいて、内部で刻む時刻を補正
する手段を有する時刻補正対象計算機とから成る計算機
の時刻補正方法において、前記補正時刻に対応する前記
時刻補正対象計算機内部の時刻(以下、「補正対象時
刻」と称する)を設定する補正対象時刻設定手段と、前
記の補正時刻の受信時点から前記の補正を完了するまで
の時間(以下、「補正完了時間」と称する)を設定する
補正完了時間設定手段と、前記補正時刻から前記補正対
象時刻を差し引いた時間差を算出する時間差計算手段
と、前記時刻補正対象計算機が使用する補正前の単位時
間(すなわち内部クロックの周期)に乗ずる補正係数を
算出する補正係数算出手段とを設け、前記補正係数算出
手段が算出する補正係数として、補正完了時間設定手段
により設定された前記補正完了時間から、前記時間差計
算手段により算出された前記時間差を差し引いた差を、
前記補正完了時間で除した商を使用し、前記時刻補正対
象計算機が使用している単位時間を補正する手段とし
て、前記時刻補正対象計算機が使用していた補正前の単
位時間に前記補正係数を乗じた積を前記時刻補正対象計
算機の補正後に使用すべき単位時間として設定する単位
時間補正手段と、上記単位時間の補正を解除する補正解
除手段とを設けたことを特徴としている。また、請求項
2記載の発明によれば、前記計算機の時刻補正方法にお
いて、前記の内部で刻む時刻に代えて、標準時放送局か
らの電波を受信したものを補正時刻として使用すること
を特徴としている。さらに、請求項3記載の発明によれ
ば、前記計算機の時刻補正方法において、前記時刻補正
対象計算機が前記補正後に刻む時刻を、新たな補正時刻
として外部に送信する送信手段を備えたことを特徴とし
ている。以上のような構成を取ることにより、従来の時
刻補正よりも高い近似精度で計算機の時刻補正方法を実
現することが可能となる。
【0005】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態に係る計算機の時刻補正方法のシステム構成図であ
る。図1において、11は時刻参照計算機、111は補
正時刻送信部、13は時刻補正対象計算機、3は通信回
線、5は内部時刻補正部、131は補正時刻受信部、1
33は補正対象時刻設定部、51は双方向信号線、13
5は時間差計算部、137は補正完了時間設定部、53
は信号線、139は補正係数算出部、15は単位時間補
正部、17は補正解除部である。次に、本実施の形態に
係る計算機の時刻補正方法の動作を、図1に基づいて説
明する。時刻参照計算機11は、基準となる時刻を刻む
計算機であり、上記時刻が補正時刻の送信時刻に達する
と、この時点における基準時刻を補正時刻TS として、
補正時刻送信部111から通信回線3に送出する。時刻
補正対象計算機は、通常の計算機の構成に加えて、内部
時刻補正部5を構成要素として保有する。上記の内部時
刻補正部5の構成要素の動作は次のようになる。補正時
刻受信部131は通信回線3に送出された上記補正時刻
TS を受信し、これを時間差計算部135に送り出すと
共に、上記受信があった事実を、双方向信号線51を介
して補正対象時刻設定部133に、信号線53を介して
補正完了時間設定部137に、それぞれ通知する。上記
受信の内部時計による受信時刻は補正時刻受信部131
において記憶されており、補正対象時刻設定部133が
上記補正時刻に対応する補正対応時刻Tm を設定し、該
補正対応時刻Tm を時間差計算部135に送ると共に、
その設定の事実を双方向信号線51を介して合図信号と
して返してきた時点で、補正時刻受信部131は、上記
合図信号が返された時点と上記記憶された内部時計によ
る受信時刻との時間差分α(これが無視できるときはα
=0としてよい。)でもって上記受信した補正時間TS
を補正し、該補正後の時間(TS +α)を時間差計算部
135に送る。なお、上記の時刻や時点の割り出しは、
補正前の内部時計を使用して決定してよい。(誤差は上
記時間差を算出する際に相殺されるので、上記補正時刻
と該補正時刻に対応する補正対象時刻との同時性は保証
される。)補正対象時刻設定部133における補正対象
時刻の設定とは、上記受信時刻の通知があった時点に於
いて内部時計を読み取るだけの処理であるが、一般に、
これだけの処理でも内部クロックの何サイクルかが費や
される。時間差計算部135は、上記送られてきた情報
から、時間差δTを δT=(TS +α)−Tm として算出し、補正係数算出部139に送る。他方、補
正完了時間設定部137は、上記通知を受けて、補正完
了時間の設定を開始し、該設定された補正完了時間TJ
を補正係数算出部139に送る。上記設定は、予め記憶
されている所定の時間を取り出すだけの方法によってな
すことも出来るが、時刻補正対象計算機13内または時
刻補正対象計算機13を含むネットワーク内の全ての要
素の都合やスケジュールを収集して決定する方法も可能
である。いずれの場合にしても、補正完了時間は上記補
正時刻を受信した時刻から補正を完了するまでの時間と
定義されている。補正係数算出部139は、上記のよう
にして送られた時間差δT((TS +α)−Tm )と、
補正完了時間TJ とから、単位時間補正率γを、 単位時間補正率γ=(TJ −δT)/(TJ −β) として計算し、これを単位時間補正部15に送る。但
し、上記βは上記補正時刻の受信時刻から下記の単位時
間補正部15において実際の補正が開始されるまでの遅
延時間の積算値または見積もり値であり、これが無視で
きるときはβ=0である。単位時間補正部15は、上記
の単位時間補正率γを使用して、時刻補正対象計算機1
3に対する単位時間の補正を実行する。(通常、上記の
単位時間としては、時刻補正対象計算機13の内部クロ
ックの周期が充当される。)補正前の単位時間をCm 、
補正後の単位時間をCS とすると、上記の単位時間の補
正の結果、時刻補正対象計算機13が使用すべき補正後
の単位時間CS は、補正前の単位時間Cm に上記の単位
時間補正率γを乗じた積γ・Cm となる。上記の補正
後、一定の時間(TJ −β)の経過後に、補正解除部1
7において、時刻補正対象計算機13が使用する補正後
の単位時間は再び更新される。上記更新後の単位時間
は、上記補正前の単位時間に戻す方法が最も簡単である
が、時刻参照計算機11の補正時刻送出周期と時間差
(TS −Tm )を参照して決定することも可能である。
補正解除部17における上記更新は、前者の場合は言わ
ば対症療法としての補正となるのに対して、後者では、
根本的な原因療法としての補正をなすことも可能であ
る。上記の各構成要素の動作は、計算機のソフトウェア
を使用した手段によってなすことも可能であるが、その
節には、各命令ステップで消費される内部クロックのサ
イクル数等が考慮に入れられる。
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態に係る計算機の時刻補正方法のシステム構成図であ
る。図1において、11は時刻参照計算機、111は補
正時刻送信部、13は時刻補正対象計算機、3は通信回
線、5は内部時刻補正部、131は補正時刻受信部、1
33は補正対象時刻設定部、51は双方向信号線、13
5は時間差計算部、137は補正完了時間設定部、53
は信号線、139は補正係数算出部、15は単位時間補
正部、17は補正解除部である。次に、本実施の形態に
係る計算機の時刻補正方法の動作を、図1に基づいて説
明する。時刻参照計算機11は、基準となる時刻を刻む
計算機であり、上記時刻が補正時刻の送信時刻に達する
と、この時点における基準時刻を補正時刻TS として、
補正時刻送信部111から通信回線3に送出する。時刻
補正対象計算機は、通常の計算機の構成に加えて、内部
時刻補正部5を構成要素として保有する。上記の内部時
刻補正部5の構成要素の動作は次のようになる。補正時
刻受信部131は通信回線3に送出された上記補正時刻
TS を受信し、これを時間差計算部135に送り出すと
共に、上記受信があった事実を、双方向信号線51を介
して補正対象時刻設定部133に、信号線53を介して
補正完了時間設定部137に、それぞれ通知する。上記
受信の内部時計による受信時刻は補正時刻受信部131
において記憶されており、補正対象時刻設定部133が
上記補正時刻に対応する補正対応時刻Tm を設定し、該
補正対応時刻Tm を時間差計算部135に送ると共に、
その設定の事実を双方向信号線51を介して合図信号と
して返してきた時点で、補正時刻受信部131は、上記
合図信号が返された時点と上記記憶された内部時計によ
る受信時刻との時間差分α(これが無視できるときはα
=0としてよい。)でもって上記受信した補正時間TS
を補正し、該補正後の時間(TS +α)を時間差計算部
135に送る。なお、上記の時刻や時点の割り出しは、
補正前の内部時計を使用して決定してよい。(誤差は上
記時間差を算出する際に相殺されるので、上記補正時刻
と該補正時刻に対応する補正対象時刻との同時性は保証
される。)補正対象時刻設定部133における補正対象
時刻の設定とは、上記受信時刻の通知があった時点に於
いて内部時計を読み取るだけの処理であるが、一般に、
これだけの処理でも内部クロックの何サイクルかが費や
される。時間差計算部135は、上記送られてきた情報
から、時間差δTを δT=(TS +α)−Tm として算出し、補正係数算出部139に送る。他方、補
正完了時間設定部137は、上記通知を受けて、補正完
了時間の設定を開始し、該設定された補正完了時間TJ
を補正係数算出部139に送る。上記設定は、予め記憶
されている所定の時間を取り出すだけの方法によってな
すことも出来るが、時刻補正対象計算機13内または時
刻補正対象計算機13を含むネットワーク内の全ての要
素の都合やスケジュールを収集して決定する方法も可能
である。いずれの場合にしても、補正完了時間は上記補
正時刻を受信した時刻から補正を完了するまでの時間と
定義されている。補正係数算出部139は、上記のよう
にして送られた時間差δT((TS +α)−Tm )と、
補正完了時間TJ とから、単位時間補正率γを、 単位時間補正率γ=(TJ −δT)/(TJ −β) として計算し、これを単位時間補正部15に送る。但
し、上記βは上記補正時刻の受信時刻から下記の単位時
間補正部15において実際の補正が開始されるまでの遅
延時間の積算値または見積もり値であり、これが無視で
きるときはβ=0である。単位時間補正部15は、上記
の単位時間補正率γを使用して、時刻補正対象計算機1
3に対する単位時間の補正を実行する。(通常、上記の
単位時間としては、時刻補正対象計算機13の内部クロ
ックの周期が充当される。)補正前の単位時間をCm 、
補正後の単位時間をCS とすると、上記の単位時間の補
正の結果、時刻補正対象計算機13が使用すべき補正後
の単位時間CS は、補正前の単位時間Cm に上記の単位
時間補正率γを乗じた積γ・Cm となる。上記の補正
後、一定の時間(TJ −β)の経過後に、補正解除部1
7において、時刻補正対象計算機13が使用する補正後
の単位時間は再び更新される。上記更新後の単位時間
は、上記補正前の単位時間に戻す方法が最も簡単である
が、時刻参照計算機11の補正時刻送出周期と時間差
(TS −Tm )を参照して決定することも可能である。
補正解除部17における上記更新は、前者の場合は言わ
ば対症療法としての補正となるのに対して、後者では、
根本的な原因療法としての補正をなすことも可能であ
る。上記の各構成要素の動作は、計算機のソフトウェア
を使用した手段によってなすことも可能であるが、その
節には、各命令ステップで消費される内部クロックのサ
イクル数等が考慮に入れられる。
【0006】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
計算機の時刻補正方法のシステム構成図である。図2に
おいて、時刻参照計算機21は、標準時放送局から直接
または間接に送信されて来た標準時刻を受信する標準時
刻受信部23と、上記受信した標準時刻をそのまま通信
回路7に送出する標準時刻送信部25と、第1の実施例
に示した内部時刻補正部5と同様の手段で内部時刻を補
正する内部時刻補正部27とを構成要素とし、時刻補正
対象計算機311〜31i は、それぞれ、上記通信回路
7に送出された標準時刻をそのまま送信する標準時刻送
信部351〜35i と、第1の実施例に示した内部時刻
補正部5と同様の手段で内部時刻を補正する内部時刻補
正部371〜37i とを構成要素としている。ここで、
上記の標準時放送局は、現在の短波によるものとは限ら
ず、長波によって放送されるものも対象に含まれる。ま
た、カーナビゲーション等の専用目的で地上や人工衛星
等に設置される基地局も含まれる。
計算機の時刻補正方法のシステム構成図である。図2に
おいて、時刻参照計算機21は、標準時放送局から直接
または間接に送信されて来た標準時刻を受信する標準時
刻受信部23と、上記受信した標準時刻をそのまま通信
回路7に送出する標準時刻送信部25と、第1の実施例
に示した内部時刻補正部5と同様の手段で内部時刻を補
正する内部時刻補正部27とを構成要素とし、時刻補正
対象計算機311〜31i は、それぞれ、上記通信回路
7に送出された標準時刻をそのまま送信する標準時刻送
信部351〜35i と、第1の実施例に示した内部時刻
補正部5と同様の手段で内部時刻を補正する内部時刻補
正部371〜37i とを構成要素としている。ここで、
上記の標準時放送局は、現在の短波によるものとは限ら
ず、長波によって放送されるものも対象に含まれる。ま
た、カーナビゲーション等の専用目的で地上や人工衛星
等に設置される基地局も含まれる。
【0007】図3は、本発明の第3の実施の形態に係る
計算機の時刻補正方法のシステム構成図である。本実施
の形態の各構成要素は、通信回線9を除いては第2の実
施の形態と全て同じである。第1および第2の実施の形
態において、通信回線には一般通信回線または専用通信
回線が使用されているのに対して、本実施の形態におけ
る通信回線9には、インターネットが使用される。
計算機の時刻補正方法のシステム構成図である。本実施
の形態の各構成要素は、通信回線9を除いては第2の実
施の形態と全て同じである。第1および第2の実施の形
態において、通信回線には一般通信回線または専用通信
回線が使用されているのに対して、本実施の形態におけ
る通信回線9には、インターネットが使用される。
【0008】図4は、本発明による時刻補正を具体的な
数値を用いて補足するための図である。(A)は基準P
C上の時間軸、(B)は対象PC上の時間軸をそれぞれ
表している。基準PC上で時刻Tsの時、対象PC上で
は時刻Tmであった場合、PC間の時刻差δTは、 δT=Ts−Tm となる。そして、対象PC上での補正完了時間をTj
(基準PC上ではTj−δT)後とした場合、時刻Tm
から時間Tj後の間にδTを解消するための補正期間中
の単位時間は、通常の単位時間×単位時間補正率γとな
る。ここで、γ=(Tj−δT)/Tj 図4における例は、 基準PCの時刻Tsに対して対象PCの時刻Tmが
5単位時間で遅れていた場合(δT=5)で、 Tsから10単位時間(Tmからは15単位時間
(Tj)で時刻を補正する場合である。この場合、対象
PCでの補正期間中の時刻単位は γ=(15−5)/15 =2/3 の2/3単位時間で動作することとなる。なお、本例で
は内部処理遅延時間α、βを0としている。従って、基
準PC上での時刻Tsから10単位時間後の時刻はTs
+10であり、一方、同じ時間後の対象PC上での時刻
はTm+15となり、Tm=Ts−5であるから、これ
を代入すると、 Tm+15=(Ts−5)+15 =Ts+10 となり、対象PCの時刻は基準PCの時刻と一致するこ
とが分かる。
数値を用いて補足するための図である。(A)は基準P
C上の時間軸、(B)は対象PC上の時間軸をそれぞれ
表している。基準PC上で時刻Tsの時、対象PC上で
は時刻Tmであった場合、PC間の時刻差δTは、 δT=Ts−Tm となる。そして、対象PC上での補正完了時間をTj
(基準PC上ではTj−δT)後とした場合、時刻Tm
から時間Tj後の間にδTを解消するための補正期間中
の単位時間は、通常の単位時間×単位時間補正率γとな
る。ここで、γ=(Tj−δT)/Tj 図4における例は、 基準PCの時刻Tsに対して対象PCの時刻Tmが
5単位時間で遅れていた場合(δT=5)で、 Tsから10単位時間(Tmからは15単位時間
(Tj)で時刻を補正する場合である。この場合、対象
PCでの補正期間中の時刻単位は γ=(15−5)/15 =2/3 の2/3単位時間で動作することとなる。なお、本例で
は内部処理遅延時間α、βを0としている。従って、基
準PC上での時刻Tsから10単位時間後の時刻はTs
+10であり、一方、同じ時間後の対象PC上での時刻
はTm+15となり、Tm=Ts−5であるから、これ
を代入すると、 Tm+15=(Ts−5)+15 =Ts+10 となり、対象PCの時刻は基準PCの時刻と一致するこ
とが分かる。
【0009】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の計算機の
時刻補正方法によれば、ネットワーク等に接続されてい
る複数の計算機の内部時刻を欠落や消去を生じさせず
に、或る一定の時間内に、連続的に内部時刻の補正を完
結することが出来るので、時刻の補正動作が他の機能に
副作用を与えることを防止しながら、なおかつ時刻を正
確に維持出来て、計算機ネットワーク内の時間管理機
能、とりわけ同時性の追求に対して高い信頼性を有する
時間管理機能を実現することが可能となり、将来の計算
機ネットワークの進化にも十分に対応し得る高度で信頼
性の高い自動化システムを構築することが出来る。
時刻補正方法によれば、ネットワーク等に接続されてい
る複数の計算機の内部時刻を欠落や消去を生じさせず
に、或る一定の時間内に、連続的に内部時刻の補正を完
結することが出来るので、時刻の補正動作が他の機能に
副作用を与えることを防止しながら、なおかつ時刻を正
確に維持出来て、計算機ネットワーク内の時間管理機
能、とりわけ同時性の追求に対して高い信頼性を有する
時間管理機能を実現することが可能となり、将来の計算
機ネットワークの進化にも十分に対応し得る高度で信頼
性の高い自動化システムを構築することが出来る。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る計算機の時刻
補正方法のシステム構成図。
補正方法のシステム構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る計算機の時刻
補正方法のシステム構成図。
補正方法のシステム構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る計算機の時刻
補正方法のシステム構成図。
補正方法のシステム構成図。
【図4】本発明による時刻補正を具体的な数値を用いて
補足するための図。
補足するための図。
3 通信回線 5 内部時刻補正部 9 インターネット 11,21 時刻参照計算機 13 時刻補正対象計算機 15 単位時間補正部 17 補正解除部 23,33〜 標準時刻受信部 25,35〜 標準時刻送信部 27,37〜 内部時刻補正部 51 双方向信号線 53 信号線 111 補正時刻送信部 131 補正時刻受信部 133 補正対象時刻設定部 135 時間差計算部 137 補正完了時間設定部 139 補正係数算出部
Claims (3)
- 【請求項1】 基準となる時刻(以下、「補正時刻」と
称する)を内部で刻み、かつ該補正時刻を送信する送信
手段を有する時刻参照計算機と、 補正時刻の受信手段を有し、かつ該受信手段により受信
された補正時刻に基づいて、内部で刻む時刻を補正する
手段を有する時刻補正対象計算機とから成る計算機の時
刻補正方法において、 前記補正時刻に対応する前記時刻補正対象計算機内部の
時刻(以下、「補正対象時刻」と称する)を設定する補
正対象時刻設定手段と、 前記の補正時刻の受信時点から前記の補正を完了するま
での時間(以下、「補正完了時間」と称する)を設定す
る補正完了時間設定手段と、 前記補正時刻から前記補正対象時刻を差し引いた時間差
を算出する時間差計算手段と、 前記時刻補正対象計算機が使用する補正前の単位時間
(すなわち内部クロックの周期)に乗ずる補正係数を算
出する補正係数算出手段とを設け、 前記補正係数算出手段が算出する補正係数として、補正
完了時間設定手段により設定された前記補正完了時間か
ら、前記時間差計算手段により算出された前記時間差を
差し引いた差を、前記補正完了時間で除した商を使用
し、 前記時刻補正対象計算機が使用している単位時間を補正
する手段として、前記時刻補正対象計算機が使用してい
た補正前の単位時間に前記補正係数を乗じた積を前記時
刻補正対象計算機の補正後に使用すべき単位時間として
設定する単位時間補正手段と、上記単位時間の補正を解
除する補正解除手段とを設けたこと、 を特徴とする計算機の時刻補正方法。 - 【請求項2】 前記計算機の時刻補正方法において、 前記の内部で刻む時刻に代えて、標準時放送局からの電
波を受信したものを補正時刻として使用することを特徴
とする請求項1記載の計算機の時刻補正方法。 - 【請求項3】 前記計算機の時刻補正方法において、 前記時刻補正対象計算機が前記補正後に刻む時刻を、新
たな補正時刻として外部に送信する送信手段を備えたこ
とを特徴とする請求項1または2記載の計算機の時刻補
正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10005838A JPH11202972A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 計算機の時刻補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10005838A JPH11202972A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 計算機の時刻補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11202972A true JPH11202972A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11622177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10005838A Pending JPH11202972A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 計算機の時刻補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11202972A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015064298A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 日本電気株式会社 | 時刻補正を実行する情報処理システム、情報処理装置、時刻補正方法及びプログラム |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP10005838A patent/JPH11202972A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015064298A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 日本電気株式会社 | 時刻補正を実行する情報処理システム、情報処理装置、時刻補正方法及びプログラム |
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