JPH1120293A - 輪転孔版印刷機の給紙装置 - Google Patents

輪転孔版印刷機の給紙装置

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JPH1120293A
JPH1120293A JP17388097A JP17388097A JPH1120293A JP H1120293 A JPH1120293 A JP H1120293A JP 17388097 A JP17388097 A JP 17388097A JP 17388097 A JP17388097 A JP 17388097A JP H1120293 A JPH1120293 A JP H1120293A
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JP
Japan
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sheet
paper
separating
printing machine
sheets
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Application number
JP17388097A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsushita
健 松下
誠 ▲ところ▼津
Makoto Tokorotsu
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Deyupuro Seiko Kk
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Deyupuro Seiko Kk
Duplo Seiko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙搬送経路が長くなっても、給紙台から印
刷機本体へ比較的低速で用紙を搬送することができる輪
転孔版印刷機の給紙装置を提供する。 【解決手段】 給紙台24に隣接して給紙リング32b
を設け、版胴52に隣接して設けたタイミングローラ3
5までの用紙搬送経路に、搬送ローラ34a〜34fを
配置する。タイミングローラ35が回転して版胴52に
用紙25bを送り出すときに、用紙搬送経路に沿って一
列に並べた複数枚の用紙25a,25bを同時に並行し
て搬送する。搬送ローラ34a〜34fは、版胴52の
1回転に対して、用紙1枚の長さと用紙25a,25b
の前後の隙間との和の距離だけ、用紙25a,25bを
搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転孔版印刷機の
給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の輪転孔版印刷機100では、たと
えば図6に示すように、用紙102を載置する給紙台1
10は版胴120の隣に並べて配置されていて、給紙台
110から送り出された用紙104は、給紙台110と
版胴120との間に設けた一対のタイミングローラ11
4の接線にその先端が当接して待機し、版胴120の回
転に対応した所定のタイミングでタイミングローラ11
4が回転して版胴120側へ送り出され、版胴120の
下でプレスローラ122により版胴120側に押し付け
られ、版胴120に装着した孔版原紙と接することによ
って印刷される。そして、この用紙104が印刷された
後に、次の用紙が給紙台110からタイミングローラ1
14まで送られ、待機する。略言すれば、版胴120の
全周に対して孔版原始が装着されている割合(たとえば
2/3回転)に対応して、用紙は待機位置から版胴側へ
送られ、次の用紙は、版胴の全周に対して孔版原紙が装
着されていない割合(たとえば1/3回転)に対応し
て、給紙台110から待機位置に送られる。
【0003】ところで、複数の給紙台にそれぞれ別の用
紙を載置しておき、適宜に用紙を選択して印刷できるよ
うにした輪転孔版印刷機が提案されている(たとえば、
特開平6−40137号公報)。この種の装置では、一
般に複数の給紙台を版胴の下部に配置して印刷機の設置
面積の減少を図っているため、給紙台から上記待機位置
までの用紙搬送経路が長くなる。そのため、先行する用
紙の印刷後に次の用紙を給紙台から待機位置まで搬送す
るときの用紙搬送速度は、従来の装置に比べて高速化す
ることが必要となる。たとえば、引用した上記公報で
は、用紙搬送速度を印刷速度すなわち版胴の周速よりも
増速することを提案している。
【0004】しかし、用紙の搬送速度が速くなると、騒
音が大きくなる。また、用紙搬送中に用紙のしわやジャ
ミング(紙つまり)が発生しやすくなる。さらに、高速
で搬送した用紙を待機位置に停止させるときのオーバー
ランが大きくなり、用紙の搬送を精度よく制御すること
が難しくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、用紙搬送経路が長くなって
も、給紙台から印刷機本体へ比較的低速で用紙を搬送す
ることができる輪転孔版印刷機の給紙装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記の
技術的課題を解決するため、本発明は、以下の構成の輪
転孔版印刷機の給紙装置を提供する。
【0007】輪転孔版印刷機の給紙装置は、印刷機本体
の版胴に隣接して配置されこの版胴に用紙を送り出す用
紙供給手段と、給紙台に載置された複数枚の用紙を1枚
ずつ分離して上記用紙供給手段まで搬送する用紙分離搬
送手段とを有するタイプのものである。上記用紙分離搬
送手段は、複数枚の用紙を一列に並べて同時に搬送する
搬送経路を有する。上記用紙分離搬送手段は、上記用紙
供給手段が上記印刷機本体の上記版胴に用紙を送り出す
ときに、用紙搬送を開始する。そして、上記用紙供給手
段より手前の上記搬送経路上の待機位置にある用紙が上
記用紙供給手段によって上記版胴に搬送された後に、上
記用紙分離搬送手段は、その次の用紙が上記待機位置に
達したときに、用紙搬送を停止する。
【0008】上記構成において、用紙分離搬送手段は、
複数の用紙を並行して搬送する。すなわち、用紙分離搬
送手段は、待機位置にある先頭の第1の用紙を用紙供給
手段へ搬送すると同時に、その後ろに適宜間隔で並んだ
第2の用紙(場合によっては、さらに後に続く1または
2枚以上の用紙)を搬送経路に沿って搬送する。また、
適宜に、給紙台から用紙を分離して新たに搬送する。用
紙分離搬送手段は、第1の用紙と同じ速度で後続の用紙
を同時に搬送することができる。このときに各用紙を搬
送する速度は、第1の用紙が用紙供給手段に達した後に
用紙供給手段によって印刷機本体に送り出されるときの
速度(一般には、印刷速度と大略等しい)とは別に独立
して決定することができ、たとえば、印刷速度よりも遅
い速度とすることも可能である。なぜなら、孔版原紙が
装着されているのは版胴の全周に対して一部であり、ま
た、印刷機本体の版胴の1回転の間に、搬送経路上の各
用紙は1ピッチ分の距離、すなわち用紙の搬送方向の長
さと前後の用紙の隙間との和の距離だけ移動し、次の第
2の用紙が待機位置に達すればよいからである。第2の
用紙が待機位置に達したときに、用紙分離搬送手段は用
紙搬送を停止するが、停止するのは、第1の用紙の印刷
中であっても印刷後であってもよい。つまり、搬送経路
に複数の用紙を並べ、版胴の周速と大略等しい速度また
はそれより遅い速度で複数の用紙を1ピッチずつ同時に
並行して搬送でき、搬送経路の長さと無関係である。
【0009】したがって、用紙搬送経路が長くなって
も、給紙台から印刷機本体へ比較的低速で用紙を搬送す
ることができる。
【0010】好ましくは、上記用紙供給手段の上記待機
位置またはその近傍に上記用紙分離搬送手段が搬送する
用紙を検出する搬送用紙検出手段を備える。上記用紙分
離搬送手段は、上記搬送用紙検出手段による用紙の検出
に基づいて、その検出した用紙を上記待機位置に停止さ
せる。
【0011】上記構成によれば、たとえば、搬送用紙検
出手段が用紙の前端または後端、好ましくは前端を検出
したときに上記用紙分離手段が用紙搬送を停止するよう
にして、用紙を待機位置に確実に、かつ精度良く停止さ
せることが容易に可能である。
【0012】好ましくは、上記給紙台を複数備える。上
記用紙分離搬送手段は、上記各給紙台に隣接してそれぞ
れ配置され上記各給紙台の用紙を1枚ずつ分離して送り
出す用紙分離手段と、この各用紙分離手段から送り出さ
れた用紙を上記用紙供給手段まで搬送する用紙搬送手段
とを有する。選択された一つの上記給紙台の上記用紙分
離手段は、上記用紙搬送手段が動作するときに間欠的に
動作して、上記用紙搬送手段に適宜間隔で用紙を供給す
る。
【0013】上記構成において、選択されていない給紙
台の用紙分離手段は動作しないので、選択された給紙台
の用紙分離手段からだけ用紙搬送手段に用紙が送り出さ
れる。選択された給紙台の用紙分離手段は、用紙搬送手
段が用紙を搬送する間において、先の用紙を送り出した
後に一時的に動作を停止した後に次に用紙を送り出す。
これによって、先の用紙と次に用紙とは適宜間隔で用紙
搬送手段に送り出され、用紙搬送手段によって用紙供給
手段まで搬送される。つまり、用紙分離手段の動作を制
御するだけで、複数種類の用紙を選択的に、かつ適宜の
間隔を設けて搬送することができる。したがって、用紙
の選択の変更が容易となる。
【0014】好ましくは、上記用紙分離搬送手段は、上
記用紙分離手段と上記用紙搬送手段とを駆動する駆動モ
ータを有する。上記用紙分離手段は、クラッチを介して
上記駆動モータによって駆動される。
【0015】上記構成において、用紙搬送手段と用紙分
離手段とは、駆動モータが回転するときに回転が伝達さ
れ、動作することが可能である。ただし、用紙分離手段
は、クラッチによって、駆動モータが回転して用紙搬送
手段が動作するときでも、駆動モータからの回転が伝達
されないようにすることができる。駆動モータの回転・
停止によって用紙搬送手段の動作を制御し、これとは独
立してクラッチの嵌脱によって用紙分離手段の動作を制
御すれば、簡単な制御方法で、用紙搬送手段の動作中に
用紙分離手段を間欠的に動作させて、複数種類の用紙を
選択的に、かつ適宜の間隔を設けて搬送することができ
る。
【0016】好ましくは、上記用紙分離手段と上記用紙
搬送手段との間に、上記用紙分離手段が送り出した用紙
を検出する分離用紙検出手段をさらに備える。上記用紙
分離手段は、上記分離用紙検知手段による用紙の検出に
基づいて動作を開始する。
【0017】上記構成において、たとえば、分離用紙検
出手段が用紙の前端または後端、好ましくは後端の通過
を検出すると、用紙分離手段が用紙の分離と送り出しと
を開始し、所定時間経過して送り出された用紙が用紙搬
送手段によって搬送されるようになったとき用紙分離手
段が停止または遊転するように構成すれば、用紙の種類
が変わっても同じ間隔で用紙を搬送することができ、用
紙搬送手段は、制御方法(制御パラメータ)を変えるこ
とは不要である。したがって、用紙の選択変更が容易で
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図5を参照しなが
ら、本発明の一実施形態について説明する。図1および
図2は、輪転孔版印刷機10の正面図、図3はブロック
図、図4および図5はこの印刷機10の紙送りのタイミ
ングチャート図である。
【0019】図1および図2に示すように、この印刷機
10は、概略的には、印刷用紙を1枚ずつ供給する給紙
部20、すなわち給紙装置と、供給された印刷用紙に印
刷する印刷機本体40と、印刷済み用紙を積み重ねた状
態で回収する紙受部60とからなる。印刷機本体40は
装置本体12内上部に設けられ、給紙部20は装置本体
12内下部および装置本体12の一側(図において左
側)に設けられ、紙受部60は装置本体12の他側(図
において右側)に設けられている。
【0020】給紙部20は、装置本体12の下部に設け
た第1および第2の2つの給紙台22,24と、装置本
体12の一側に設けられた手差し給紙台26とを有す
る。第1および第2給紙台22,24は、不図示の用紙
カセットの底板として構成されている。各給紙カセット
は、常時は装置本体12内に収納され、用紙補給時に装
置本体12の前面側から引き出せるようになっている。
各用紙カセットには、補給された用紙のサイズを検出す
る不図示の用紙サイズセンサを設けている。手差し給紙
台26は、必要に応じて、図示したように装置本体12
の一側から露出した状態で用いられ、常時は装置本体1
2の一側に折り畳んだ状態で収納されるようになってい
る。第1および第2給紙台22,24は、大量の用紙
(たとえば1000枚)を載置できるのに対し、手差し
給紙台26には少量の用紙(たとえば数枚〜数十枚)を
載置することができる。
【0021】また、給紙部20は、給紙リング32a,
32b,32cと、さばき板33a,33b,33c
と、搬送ローラ34a〜34fと、給紙センサ36a,
36b,36cと、監視センサ37a,37bと、タイ
ミングセンサ38とを備えている。
【0022】給紙リング32a,32b,32cは、各
給紙台22,24,26の端部に配置され、各給紙台2
2,24,26に載置された用紙23,25,27の一
番上の用紙の端部に当接するようになっている。さばき
板33a,33b,33cは、各給紙リング32a,3
2b,32cにそれぞれ対向して配置されていて、給紙
リング32a,32b,32cが回転して給紙台22,
24,26から用紙23,25,27が送り出されると
きに、用紙が重なっていれば下の用紙の通過を摩擦によ
って阻止するようになっている。これによって、給紙台
22,24,26からは用紙23,25,27が1枚ず
つ送り出される。給紙リング32a,32b,32cに
は給紙クラッチ31(図3にのみ図示)を介して選択的
に回転が伝達され、選択された給紙台22,24,26
からのみ用紙23,25,27が送り出されるようにな
っている。図1は、第2給紙台24の給紙リング32b
だけが回転し、第2給紙台24から用紙25a,25b
が送り出されるときを示し、図2は、第1給紙台22の
給紙リング32aだけが回転し、第1給紙台22から用
紙23a,23bが送り出されるときを示している。給
紙センサ36a,36b,36cは、給紙リング32
a,32b,32cに隣接して設けられ、詳しくは後述
するが、その出力信号を利用して給紙クラッチ31が制
御され、用紙23,25,27が間隔を設けて送り出さ
れるようになっている。
【0023】給紙リング32a,32b,32cの回転
によって1枚ずつ送り出された用紙23a,23b,2
5,25bは、回転する搬送ローラ34a〜34fに挟
持されて、タイミングローラ35まで搬送される。監視
センサ37a,37bは、用紙の搬送状態を監視するた
めに、用紙搬送経路の途中に設けられている。タイミン
グローラ35は、用紙の所定位置に印刷されるために設
けられていて、印刷機本体40の動作に連動して回転
し、版胴52とプレスローラ54との間に、用紙の先端
を揃えて用紙を送る。タイミングセンサ38は、詳しく
は後述するが、タイミングローラ35の手前の所定位置
39に用紙を停止させるために用いられる。
【0024】印刷機本体40は、製版部42と、原紙取
り外し部44と、印刷部50と、搬送部46とを有す
る。
【0025】製版部42は、装置本体12の上部の原稿
台に置かれた原稿を読み取り、その画像に基づき、必要
ならば拡大・縮小して、孔版原紙を製版し、製版した原
紙を版胴52に装着する。原紙取り外し部44は、版胴
52に装着された孔版原紙を取り外す。
【0026】印刷部50は、その外周面に孔版原紙が装
着される版胴52と、版胴52の下方に接離可能に配設
されたプレスローラ54と、版胴52の内部に配置され
たインクローラ56およびスキージローラ58と、イン
クローラ56とスキージローラ58との間に上方から適
宜量のインク59を供給する不図示のインク供給装置と
を有する。給紙部20から送り出された用紙は、版胴5
2とプレスローラ54との間を通過するときに、上昇し
てきたプレスローラ54によって版胴52側に押し付け
られ、これによって版胴52および孔版原紙を透過した
インクが用紙に付着して印刷されるようになっている。
搬送部46は、印刷済み用紙の印刷されていない下面を
支持して搬送するベルトコンベアであり、印刷済み用紙
は装置本体12から紙受部60へ排出されるようになっ
ている。
【0027】紙受部60は、印刷機本体40から印刷済
み用紙が排出される排紙部49の下方から大略排紙方向
92に沿って延在する紙受台62と、紙受台62の上面
に突設されたガイド板64,66と、ガイド板64,6
6を移動させる不図示のガイド板駆動機構とを有し、印
刷済み用紙はガイド板64,66によって3辺が揃った
状態で紙受台62上に順に重ねられていくようになって
いる。
【0028】この印刷機10は、図3に示すように、装
置本体12に設けた操作パネル7と原稿センサ8とが接
続されて印刷機本体40を制御するCPU6とは別に、
用紙の搬送に関連した制御を行うCPU2を備え、両C
PU2,6は連携して動作するようになっている。CP
U2には、ROM3と、RAM4と、給紙センサ36
a,36b,36cと、タイミングセンサ38と、第1
および第2給紙台22,24を上昇させる給紙台モータ
21と、給紙リング32a,32b,32c、搬送ロー
ラ34a〜34fおよびタイミングローラ35を駆動す
る給紙搬送モータ30と、印刷機本体40を駆動するメ
インモータ41と、紙受部60のガイド板駆動機構のガ
イド板モータ71と、給紙リング32a,32b,32
cへの回転伝達を制御する給紙クラッチ31とが接続さ
れている。
【0029】次に、装置本体12内の用紙カセットから
選択した用紙を用いて印刷する場合の印刷機10の動作
を説明する。
【0030】印刷機10は、原稿センサ8からの検出信
号と操作パネル7からの設定とに基づいて用紙サイズを
決定し、使用する一つの給紙台22,24を選択する。
同時に、用紙サイズに応じて、紙受部60のガイド板6
4,66の位置を自動的に設定する。準備完了後、給紙
クラッチ31は、選択された給紙台22または24に対
応する給紙リング32aまたは32bについては嵌脱を
繰り返し、他の給紙リング32bまたは32a,32c
については常時脱状態となり、決定された用紙23a,
23bまたは25a,25bだけが所定の間隔で1枚ず
つ搬送され、版胴52とプレスローラ54との間を通過
するときに印刷され、印刷済み用紙は紙受部60の紙受
台62上に重ねられる。
【0031】詳しくは、第1給紙台22が選択されたと
きのタイミングチャート図である図4(I)と、第2給
紙台24が選択されたときのタイミングチャート図であ
る図4(II)に示すように、給紙搬送モータ30がオン
となってから時間(T+△T)経過後にタイミングロー
ラ35がオンとなり、さらに時間T0経過後にプレスロ
ーラ54がオンとなる。
【0032】給紙搬送モータ30がオンとなると、搬送
ローラ34a〜34fが回転を開始して、用紙の先端が
待機位置39に停止していた用紙をタイミングローラ3
5に送り出すと同時に、搬送経路内に停止していた後続
の用紙を搬送する。また、選択された給紙台22,24
の給紙リング32a,32bが回転し、給紙台22,2
4から用紙23a,25aが送り出される。
【0033】待機位置に停止していた用紙は、給紙搬送
モータ30がオンとなって送り出されてから時間T経過
後には、その先端がタイミングローラ35に達するが、
さらに時間△Tが経過するまで余分に送り出される。こ
の間、タイミングローラ35は停止しているので、余分
に送り出された分だけ、用紙の前部はたわみ、用紙の先
端はタイミングローラ35の接線に沿って当接する。こ
れによって、タイミングローラ35が回転したときに、
用紙は用紙の先端に対して直角方向に版胴52へ真っ直
ぐ送り出されるので、用紙に対する印刷の傾きが防止さ
れる。
【0034】タイミングローラ35がオンとなった後、
タイミングローラ35から送り出された用紙が版胴52
に達するのと同期してプレスローラ54がオンとなり上
昇し、用紙を版胴52とプレスローラ54との間に挟持
される。用紙が挟持されるとタイミングローラ35はオ
フとなり、用紙は版胴52に沿って版胴52の回転とと
もに送り出され、印刷される。
【0035】このタイミングローラ35により送り出さ
れた用紙の後端がタイミングセンサ38の間を通過する
と、タイミングセンサ38の検出信号はオンからオフに
変化し、この後に続く次の用紙の先端がタイミングセン
サ38に達すると、タイミングセンサの検出信号がオフ
からオンに変化する。このようにタイミングセンサの検
出信号がオフからオンへ変化すると、給紙搬送モータ3
0の回転が停止し、次の用紙の先端が待機位置39に停
止する。図4に示すように、給紙搬送モータ30がオン
となる時間T1,T2は、用紙23b,25bの搬送方向
の長さに対応している。
【0036】給紙台22,24からの用紙23a,25
aの送り出しは、給紙センサ36a,36bを用いて制
御される。すなわち、図5に示すように、選択された給
紙台22,24に対応する給紙センサ36a,36bが
用紙なしのオン信号を出力すると、給紙クラッチ31は
嵌となり、選択された給紙台22,24の給紙リング3
6a,36bだけが回転し、給紙台22,24から用紙
23a,25aが送り出される。送り出された用紙23
a,25aが給紙センサ36a,36bの間を通ると、
給紙センサ36a,36bはオフ信号を出力する。この
オフ信号によって、給紙クラッチ31は脱となる。給紙
クラッチ31が脱状態となると給紙リング32a,32
bは回転しなくなるが、用紙23a,25aの前部は給
紙リング32a,32bに隣接する搬送ローラ34a,
34bに達っして挟持されるので、搬送ローラ34a〜
34fによって搬送される。したがって、搬送ローラ3
4a〜34fで搬送される用紙23a,23b,25
a,25bの間隔は、給紙台22,24の用紙23,2
5の端部から給紙センサ36a,36bまでの距離に大
略等しくなる。搬送ローラ34a〜34fで搬送される
用紙23a,23b,25a,25bの間隔をさらに広
げる必要がある場合には、給紙搬送モータ30に回転量
検出センサを取り付け、所定のパルス数だけ給紙クラッ
チ31を嵌にするタイミングを遅らせればよい。
【0037】上記のように制御すると、給紙台22,2
4に載置される用紙23,25のサイズが変わっても、
また給紙搬送モータ30の回転速度すなわち用紙搬送速
度が変わっても、用紙23a,23b,25a,25b
は同じ間隔で搬送され、特別な設定変更作業は必要とさ
れない。
【0038】以上説明したように、用紙23a,23
b,25a,25bは、給紙台22,24からタイミン
グローラ35までの搬送経路の長さとは無関係に、版胴
52の1回転に対して1ピッチ分の距離、すなわち用紙
の搬送方向の長さと前後の用紙の隙間との和に相当する
距離しか搬送されない。したがって、用紙搬送経路が長
くなっても、給紙台22,24から印刷機本体40へ比
較的低速で用紙23a,23b,25a,25bを搬送
することができる。
【0039】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の印刷機の正面図であ
る。上段の用紙カセットを用いる場合を示す。
【図2】 図1と同様の正面図である。下段の用紙カセ
ットを用いる場合を示す。
【図3】 図1の印刷機のブロック図である。
【図4】 図1の印刷機の紙送りのタイミングチャート
図である。
【図5】 図1の印刷機の紙送りのタイミングチャート
図である。
【図6】 従来例の印刷機の正面図である。
【符号の説明】
2 CPU 3 ROM 4 RAM 6 CPU 7 操作パネル 8 原稿センサ 10 印刷機 12 装置本体 14 給紙部 20 給紙部(給紙装置) 21 給紙モータ 22 第1給紙台 23,23a,23b 用紙 24 第2給紙台 25,25a,25b 用紙 26 手差し給紙台 27 用紙 28 用紙有無センサ 29 用紙サイズセンサ 30 モータ 31 給紙クラッチ 32a,32b,32c 給紙リング(用紙分離搬送手
段、用紙分離手段) 33a,33b,33c さばき板(用紙分離搬送手
段、用紙分離手段) 34a〜34f 搬送ローラ(用紙分離搬送手段、用紙
搬送手段) 35 タイミングローラ(用紙供給手段) 36 給紙センサ(分離用紙検出手段) 37a,37b 監視センサ 38 タイミングセンサ(搬送用紙検出手段) 39 待機位置 40 印刷機本体 42 製版部 44 原稿取り外し部 46 搬送部 49 排紙部 50 印刷部 52 版胴 54 プレスローラ 56 インクローラ 58 スキージローラ 59 インク 60 紙受部 62 紙受台 64,66 ガイド板 92 排紙方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機本体(40)の版胴(52)に隣
    接して配置され、該版胴(52)に用紙(23b;25
    b)を送り出す用紙供給手段(35)と、給紙台(2
    2;24)に載置された複数枚の用紙(23;25)を
    1枚ずつ分離して上記用紙供給手段(35)まで搬送す
    る用紙分離搬送手段(32a,33a,34a,34
    e,34f;32b,33b,34b〜34f)とを有
    する輪転孔版印刷機(10)の給紙装置(20)におい
    て、 上記用紙分離搬送手段(32a,33a,34a,34
    e,34f;32b,33b,34b〜34f)は、複
    数枚の用紙(23a,23b;25a,25b)を一列
    に並べて同時に搬送する搬送経路を有し、上記用紙供給
    手段(35)が上記印刷機本体(40)の上記版胴(5
    2)に用紙(23b;25b)を送り出すときに、用紙
    搬送を開始して、上記用紙供給手段(35)より手前の
    上記搬送経路上の待機位置(39)にある用紙(23
    b;25b)が上記用紙供給手段(35)に搬送されて
    上記用紙供給手段(35)によって上記版胴(52)に
    送り出された後に、その次の用紙(23a;25a)が
    上記待機位置(39)に達したときに、用紙搬送を停止
    することを特徴とする、輪転孔版印刷機の給紙装置。
  2. 【請求項2】 上記用紙供給手段(35)の上記待機位
    置(39)またはその近傍に上記用紙分離搬送手段(3
    2a,33a,34a,34e,34f;32b,33
    b,34b〜34f)が搬送する用紙(23b;25
    b)を検出する搬送用紙検出手段(38)を備え、 上記用紙分離搬送手段(32a,33a,34a,34
    e,34f;32b,33b,34b〜34f)は、上
    記搬送用紙検出手段(38)による用紙(23b;25
    b)の検出に基づいて、その検出した用紙(23b;2
    5b)を上記待機位置(39)に停止させることを特徴
    とする、請求項1記載の輪転孔版印刷機の給紙装置。
  3. 【請求項3】 上記給紙台(22;24)を複数備え、 上記用紙分離搬送手段(32a,33a,34a,34
    e,34f;32b,33b,34b〜34f)は、上
    記各給紙台(22;24)に隣接してそれぞれ配置され
    上記各給紙台(22;24)の用紙(23;25)を1
    枚ずつ分離して送り出す用紙分離手段(32a,33
    a;32b,33b)と、該各用紙分離手段(32a,
    33a;32b,33b)から送り出された用紙(23
    a;25a)を上記用紙供給手段(35)まで搬送する
    用紙搬送手段(34a,34e,34f;34b〜34
    f)とを有し、 選択された一つの上記給紙台(22;24)の上記用紙
    分離手段(32a,33a;32b,33b)は、上記
    用紙搬送手段(34a,34e,34f;34b〜34
    f)が動作するときに間欠的に動作して、上記用紙搬送
    手段(34a,34e,34f;34b〜34f)に適
    宜間隔で用紙(23;25)を供給することを特徴とす
    る、請求項1記載の輪転孔版印刷機の給紙装置。
  4. 【請求項4】 上記用紙分離搬送手段(32a,33
    a,34a,34e,34f;32b,33b,34b
    〜34f)は、上記用紙分離手段(32a,33a;3
    2b,33b)と上記用紙搬送手段(34a,34e,
    34f;34b〜34f)とを駆動する駆動モータを有
    し、 上記用紙分離手段(32a,33a;32b,33b)
    は、クラッチを介して上記駆動モータによって駆動され
    ることを特徴とする、請求項3記載の輪転孔版印刷機の
    給紙装置。
  5. 【請求項5】 上記用紙分離手段(32a,33a;3
    2b,33b)と上記用紙搬送手段(34a,34e,
    34f;34b〜34f)との間に、上記用紙分離手段
    (32a,33a;32b,33b)が送り出した用紙
    (23a;25a)を検出する分離用紙検出手段(36
    a;36b)をさらに備え、 上記用紙分離手段(32a,33a;32b,33b)
    は、上記分離用紙検知手段(36a;36b)による用
    紙(23a;25a)の検出に基づいて動作を開始する
    ことを特徴とする、請求項3記載の輪転孔版印刷機の給
    紙装置。
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