JPH11202871A - 打撃音発生装置 - Google Patents

打撃音発生装置

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JPH11202871A
JPH11202871A JP580198A JP580198A JPH11202871A JP H11202871 A JPH11202871 A JP H11202871A JP 580198 A JP580198 A JP 580198A JP 580198 A JP580198 A JP 580198A JP H11202871 A JPH11202871 A JP H11202871A
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JP
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iron core
striker
striking
yoke
electromagnetic coil
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JP580198A
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English (en)
Inventor
Naohiro Fujinami
直宏 藤浪
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Star Micronics Co Ltd
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Star Micronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で音圧レベルが高く、組立てが容易で、
しかも耐久性に優れた打撃音発生装置を提供する。 【解決手段】 打撃音発生装置20は、磁性材料で形成
され、底部を有する中空状のヨーク24と、ヨーク24
の底部に立設した鉄心21と、鉄心21に磁界を供給す
るための電磁コイル22と、鉄心21の先端部21aか
ら所定距離隔てて配置された音響板25と、鉄心21と
音響板25との間に介在し、磁性材料から成る打撃子3
0と、打撃子30を鉄心21の軸方向に沿って変位自在
に弾性支持するための板ばね33などで構成され、電磁
コイル22を通電することによって、打撃子30が鉄心
21または音響板25を打撃し、打撃音を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流駆動によって
打撃音を発生する打撃音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、自動二輪車や原動機付二輪車な
ど道路走行車両には、右折や左折、車線変更、警報等を
ランプの点滅で周囲に知らせるためのフラッシャ(ウイ
ンカ)が取り付けられる。フラッシャの操作スイッチ
は、通常、運転席のハンドル近くに設けられ、ランプの
通電をオンオフするスイッチング素子として接点式リレ
ーや半導体スイッチング素子が使用されている。
【0003】リレーを使用した場合は、アマチュアが鉄
心に吸引されたり離れたりすることによって接点の開閉
が行われ、この動作に合わせてアマチュアの打撃音が発
生する。運転手や同乗者は打撃音によってフラッシャ動
作を聴覚的にも確認できるという利点があるため、こう
したリレー動作音を積極的に発生させている。
【0004】半導体スイッチング素子を使用した場合、
接点開閉に伴う動作音が発生しない。そのため、フラッ
シャ動作を聴覚的に確認したい場合は、半導体スイッチ
ング素子とは別にブザーやスピーカ等の音源回路を設け
る必要がある。
【0005】図8は、従来の打撃音発生装置の一例を示
す構成図である。この装置は、リレー型構造を成し、柱
状の鉄心1と、鉄心1の周囲にボビン3を介して巻回さ
れた電磁コイル2と、鉄心1の後端と接触したL字状の
ヨーク4と、ヨーク4の先端に接触し、鉄心1の先端か
ら離反するように支持された可動片5と、可動片5およ
びヨーク4に固定され、可動片5を揺動自在に支持する
板ばね6と、可動片5の上面に形成された突起7と、突
起7が当接して打撃音を発生するコ字状の発音体8など
で構成される。
【0006】電磁コイル2が非通電の状態では、可動片
5は板ばね6によって上方に付勢され、突起7は発音体
8に接触している。電磁コイル2を通電すると可動片5
が吸引されて、鉄心1との接触による打撃音を発生す
る。こうした吸引状態で電磁コイル2の通電を停止する
と、板ばね6の復元力によって可動片5が復帰し、発音
体8との接触による打撃音を発生する。
【0007】図9は、従来の打撃音発生装置の他の例を
示す構成図である。この装置は、電磁プランジャ型構造
を成し、コイルボビン1と、コイルボビン1の周囲に巻
回された電磁コイル2と、コイルボビン1の両端と接触
したヨーク4と、コイルボビン1の中心貫通孔に摺動自
在に挿入されたプランジャ9と、プランジャ9を弾性支
持するためのコイルばね10と、プランジャ9の先端お
よび後端に形成された突起11、12と、突起11、1
2が当接して打撃音を発生するコ字状の発音体8などで
構成される。
【0008】電磁コイル2が非通電の状態では、プラン
ジャ9は発音体8に接触しないようにコイルばね10に
よって支持されている。電磁コイル2を通電するとプラ
ンジャ9がコイルボビン1の内部に吸引され、その勢い
で突起12が発音体8に当接して打撃音を発生する。次
に電磁コイル2の通電を停止すると、コイルばね10の
復元力によってプランジャ9が復帰し、戻る勢いで突起
11が発音体8に当接して打撃音を発生する。
【0009】その他の先行技術は、実開昭63−119
187(自動二輪車のウインカー用電磁継電器)、実公
昭57−31345(ベル装置)、実開昭55−165
56(電磁吸引式ブザー)、特公昭36−14227
(電磁警報装置)等がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8の
打撃音発生装置は、可動片5が板ばね6によって片持ち
支持されているため、可動片5の運動による応力変化が
板ばね6の一部に集中して、摩耗や亀裂が生じ易く、耐
久性に難がある。また、可動片5およびヨーク4の磁路
断面積が小さいため、可動片5の磁気吸引力を大きくで
きない。さらに、板ばね6や可動片5の取付け構造が複
雑であり、製造コストの低減が難しい。
【0011】一方、図9の打撃音発生装置は、プランジ
ャ9のストロークおよび吸引力を確保するために全体形
状を細長くする必要があり、しかも2つの打点位置が遠
いために発音体8が大型になり、全体として小型化が難
しい。また、プランジャ9の往復運動によってプランジ
ャ9とコイルボビン1との摺動部分が摩耗するため、耐
久性に問題がある。さらに、プランジャ9やコイルばね
10の取付け構造が複雑であり、製造コストの低減が難
しい。
【0012】本発明の目的は、小型で音圧レベルが高
く、組立てが容易で、しかも耐久性に優れた打撃音発生
装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性材料で形
成され、底部を有する中空状のヨーク部材と、ヨーク部
材の底部に立設した鉄心と、鉄心に磁界を供給するため
の電磁コイルと、鉄心の先端から所定距離隔てて配置さ
れた音響部材と、鉄心と音響部材との間に介在し、磁性
材料から成る打撃子と、打撃子を鉄心の軸方向に沿って
変位自在に弾性支持するための支持部材とを備え、電磁
コイルを通電することによって、打撃子が鉄心または音
響部材を打撃し、打撃音を発生することを特徴とする打
撃音発生装置である。
【0014】本発明に従えば、鉄心と音響部材との間に
打撃子を介在させ、打撃子を鉄心の軸方向に沿って変位
自在に弾性支持することによって、打撃子が他の部材と
摺動したり接触する部分を大幅に減らすことができるた
め、耐久性を格段に向上できる。さらに、打撃子の支持
構造が簡単になるため、部品加工や装置組立てが容易に
なる。
【0015】また、ヨーク部材の内部に打撃子、鉄心、
電磁コイル等の主要部品を収容しているため、水密性や
気密性に優れた構造を容易に実現できる。また、ヨーク
部材の内部空間が音響的な共鳴空間となり得るため、音
圧レベルの向上に寄与する。しかも、装置全体の形状が
ヨーク部材の外形で規定されるため、電子部品としての
取扱いが容易になり、磁束漏洩も少なくなる。
【0016】また本発明は、打撃子の周縁部がヨーク部
材の内側面に近接して、打撃子、鉄心およびヨーク部材
から成る磁気回路が形成されていることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、打撃子やヨーク部材の磁
路断面積を大きく確保できるため、打撃子に作用する磁
力を高く維持できる。その結果、磁気効率が向上して、
小型であっても発音効率および音圧レベルを向上でき
る。
【0018】また本発明は、打撃子の鉄心および音響部
材に対向する両面に突起部がそれぞれ形成されているこ
とを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、打撃子の両面に突起部を
形成することによって、鉄心および音響部材を打撃する
際に衝撃力が強くなるため、音圧ピークの鋭い打撃音を
得ることができる。
【0020】また本発明は、車両のフラッシャ点滅と同
期して、電磁コイルを通電するための駆動回路を備える
ことを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、車両のフラッシャ点滅と
同期して打撃音が発生するようになるため、運転手や同
乗者にフラッシャ点滅を聴覚的に確実に告知できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の第1実施形
態の構成を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)
中のA−A矢視図であり、図1(c)は図1(a)中の
二点鎖線円の部分拡大図である。打撃音発生装置20
は、柱状の鉄心21と、鉄心21の周囲にボビン23を
介して巻回された電磁コイル22と、底部および円筒部
から成る中空状のヨーク24と、鉄心21の先端部21
aから所定距離隔てて配置された音響板25と、鉄心2
1と音響板25との間に介在する打撃子30と、打撃子
30を鉄心21の軸方向に沿って変位自在に弾性支持す
るための板ばね33などで構成される。
【0023】鉄心21は、磁性材料で形成され、ヨーク
24の中心軸に沿ってヨーク24の底部から立設してい
る。電磁コイル22は、駆動回路(不図示)から電流が
供給されると磁界を発生し、鉄心21を励磁する。
【0024】ヨーク24は、磁性材料で形成され、中空
状の内部空間が音響的な共鳴空間ととして機能するとと
もに、水密性や気密性を保つ密閉構造および磁束漏洩を
低減する磁気シールドとしても機能する。音響板25
は、円板状のダイアフラムとして形成され、ヨーク24
の上端部に円筒状のスペーサ26を介して固定されてい
る。
【0025】打撃子30は、磁性材料で形成され、周縁
部より中心が厚い円盤状を成し、鉄心および音響部材に
対向する両面の中央には突起部31、32がそれぞれ形
成されている。こうした突起部31、32を形成するこ
とによって、鉄心21および音響板25への衝撃力が強
くなるため、音圧ピークの鋭い打撃音が得られる。
【0026】鉄心21の先端部21aがN極となる場合
は、先端部21aから出た磁束φは、打撃子30の突起
部31および周縁部、ヨーク24の上端部、円筒部およ
び底部を通って、再び鉄心21に戻る磁気回路を形成す
る。先端部21aがS極となる場合は、磁束φは逆の経
路に沿って通過する。こうした閉じた磁気回路を形成す
ることによって、打撃子30やヨーク24の磁路断面積
を大きく確保できるため、磁気効率、発音効率および音
圧レベルを向上できる。
【0027】音響板25は、強度や耐久性、音色の点
で、真鍮等で形成することが好ましい。
【0028】図1(b)は、スペーサ26、打撃子30
および音響板25を取り外して上方から見た平面図であ
る。板ばね33は、同軸配置の大小2つのリング33
a、33dの間を3本の橋渡し部33cで連結した形状
であり、中央のリング33aには突起部31の位置決め
孔33bが形成される。
【0029】リング33dは、図1(c)に示すよう
に、ヨーク24の上端部に形成された段差部の内側に略
勘合し、スペーサ26が装着された状態でヨーク24と
スペーサ26との間にリング33dの厚さより僅かに大
きな隙間が形成され、この隙間によってリング33dが
上下動可能なように緩く支持される。こうした揺動支持
機構によって、板ばね33に作用する応力を分散できる
ため、板ばね33の耐久性が向上する。
【0030】また、打撃子30の周縁部がヨーク24の
上端部内側面に近接することによって、磁束φが打撃子
30とヨーク24との隙間を通過し易くなるため、打撃
子30の低摩擦運動を確保しつつ、磁気損失を可及的に
抑制している。
【0031】次に動作を説明する。電磁コイル22に電
流が流れない非通電状態では、打撃子30は板ばね33
によって上方に付勢されており、上側の突起部32が音
響板25に当接した状態となり、下側の突起部31と鉄
心21の先端部21aとの間には0.6mm程度の隙間
が生ずる。
【0032】次に、電磁コイル22に直流電流を流す
と、鉄心21が励磁され、打撃子30を吸引する。この
とき打撃子30は板ばね33の付勢力に抗して、突起部
31が鉄心21の先端部21aに勢い良く衝突する。す
ると、突起部31および先端部21aで鋭い打撃音が発
生して、打撃音は鉄心21を伝わってヨーク24全体を
振動させるとともに、ヨーク24の内部空間でも共鳴し
て音響板25を振動させ、さらにヨーク24および音響
板25の振動は外部に放出される。
【0033】次に、電磁コイル22の通電を停止する
と、打撃子30の吸引力が無くなるため、板ばね33の
復元力によって突起部32が音響板25に勢い良く衝突
する。すると、突起部32および音響板25で鋭い打撃
音が発生して、打撃音は音響板25だけでなくヨーク2
4全体を振動させるとともに、ヨーク24の内部空間で
も共鳴し、最終的に外部に放出される。
【0034】こうして電磁コイル22に流れるパルス電
流の立上り時および立下り時に、僅かに音色の異なる打
撃音が発生することになる。このパルス電流を車両のフ
ラッシャ点滅と同期させることによって、従来のリレー
式と同様に、運転手や同乗者にフラッシャ点滅を聴覚的
に確実に告知できる。
【0035】なお、音響板25やヨーク24の一部に開
口を設けることによって、ヨーク24の内部空間におけ
る共鳴特性を調整することが可能になる。
【0036】また、上記構成では、鉄心21と打撃子3
0との間の磁気吸引力だけを利用していたが、打撃子3
0自体を鉄心21の軸方向に磁化された磁石で形成する
ことによって、鉄心21と打撃子30との間の磁気吸引
力および磁気反発力を利用した構成が可能になる。
【0037】図2は、本発明の第2実施形態の構成を示
す断面図である。この打撃音発生装置20は、全体の構
成部品は図1のものと同様であるが、板ばね33が打撃
子30の上側に固定され、打撃子30を吊下げて弾性支
持する点が相違する。
【0038】動作を説明すると、非通電状態において、
打撃子30は板ばね33によって上方に付勢され、突起
部32が音響板25に当接し、突起部31と鉄心21の
先端部21aとの間には隙間が存在する。電磁コイル2
2の通電を開始すると、打撃子30が鉄心21に勢い良
く衝突して、打撃音を発生する。電磁コイル22の通電
を再び停止すると、板ばね33の復元力によって打撃子
30が音響板25に勢い良く衝突して、打撃音を発生す
る。こうして電磁コイル22に流れるパルス電流の立上
り時および立下り時にそれぞれ打撃音が発生する。
【0039】図3は、本発明の第3実施形態の構成を示
す断面図である。この打撃音発生装置20は、全体の構
成部品は図1のものと同様であるが、板ばね33の代わ
りにコイルばね34で打撃子30を弾性支持する点が相
違する。そのため、板ばね33を押えるためのスペーサ
26が省略可能になり、密閉性がより向上する。
【0040】コイルばね34は、鉄心21と同軸になる
ようにボビン23の上に載置され、打撃子30を上方に
付勢している。
【0041】動作を説明すると、非通電状態において、
打撃子30はコイルばね34によって上方に付勢され、
突起部32が音響板25に当接し、突起部31と鉄心2
1の先端部21aとの間には隙間が存在する。電磁コイ
ル22の通電を開始すると、打撃子30が鉄心21に勢
い良く衝突して、打撃音を発生する。電磁コイル22の
通電を再び停止すると、コイルばね34の復元力によっ
て打撃子30が音響板25に勢い良く衝突して、打撃音
を発生する。こうして電磁コイル22に流れるパルス電
流の立上り時および立下り時にそれぞれ打撃音が発生す
る。
【0042】図4は、本発明の第4実施形態の構成を示
す平面図であり、理解容易のためにスペーサ26、打撃
子30および音響板25を取り外して上方から見た状態
を示している。この打撃音発生装置20は、全体の構成
部品は図1のものと同様であるが、板ばね33、ヨーク
24、ボビン23および音響板25が四角形状に形成さ
れている点が相違する。
【0043】板ばね33は、同軸配置の大小2つの四角
状のリング33a、33dの間を4本の橋渡し部33c
で連結した形状であり、中央のリング33aには突起部
31の位置決め孔33bが形成される。
【0044】リング33dは、図1(c)と同様に、ヨ
ーク24の上端部に形成された段差部の内側に略勘合
し、スペーサ26が装着された状態でヨーク24とスペ
ーサ26との間にリング33dの厚さより僅かに大きな
隙間が形成され、この隙間によってリング33dが上下
動可能なように緩く支持される。動作は図1のものと同
様であるため、重複説明を省く。
【0045】図5は動作を示すタイミング図であり、図
5(a)は電磁コイル22に流れる電流、図5(b)は
打撃子30の変位、図5(c)は打撃音の音圧レベルで
ある。時刻t1の直前では、打撃子30は板ばね33や
コイルばね34等の弾性支持部材によって上方に付勢さ
れ、音響板25に当接している。時刻t1で電流が流れ
ると、打撃子30は吸引されて鉄心21に衝突し、イン
パルス状の打撃音を発生する。次に時刻t2で電流がゼ
ロになると、弾性支持部材によって打撃子30が上方に
変位し、音響板25に衝突し、インパルス状の打撃音を
発生する。
【0046】こうして電流のパルス波形の立上りおよび
立下りのタイミングで打撃音を発生する。なお、車両の
フラッシャ点滅と同期する電流のパルス周期Tは0.5
〜1秒の範囲で設定される。
【0047】図6は、打撃音発生装置20の駆動回路の
一例を示すブロック図である。この例は、ランプ等のフ
ラッシャ46を駆動する系統とは別個に打撃音発生装置
20に駆動系統を設けている。
【0048】車両のハンドル付近に設けられた方向指示
レバー等のスイッチ41によって、右側フラッシャおよ
び左側フラッシャの一方または両方の点滅が指示される
と、CPU(中央処理装置)42は周期0.5〜1秒の
範囲で設定されるパルス信号Sa、Sbをドライバ回路
44、45に出力する。ドライバ回路44は、パルス信
号Saのオン時間に従って、バッテリ43から供給され
る直流電圧Vcを打撃音発生装置20に供給し、図5に
示すように打撃音を発生する。ドライバ回路45は、パ
ルス信号Sbのオン時間に従って、バッテリ43から供
給される直流電圧Vcをフラッシャ46に供給し、ラン
プ点滅を行う。
【0049】こうしてCPU(中央処理装置)42がパ
ルス発生器としてパルス信号Sa、Sbを個別に発生す
ることによって、打撃音発生装置20およびフラッシャ
46を独立に制御することができ、パルス信号Sa、S
bを同期させることによってリレー式と同様なフラッシ
ャ点滅を実現できる。
【0050】図7は、打撃音発生装置20の駆動回路の
他の例を示すブロック図である。この例は、ランプ等の
フラッシャ46を駆動する系統と打撃音発生装置20の
駆動系統を共通化していて、打撃音発生装置20、ドラ
イバ回路47および発振回路48が一体化され、従来の
リレーと代替可能なように構成されている。
【0051】方向指示レバー等のスイッチ41が、バッ
テリ43からの電源供給を直接制御しており、ドライバ
回路47および発振回路48が通電されると、発振回路
48は周期0.5〜1秒の範囲で設定されるパルス信号
を出力し、ドライバ回路47はこのパルス信号のオン時
間に従って、バッテリ43から供給される直流電圧Vc
をフラッシャ46および打撃音発生装置20に供給し、
ランプ点滅および打撃音発生を行う。
【0052】こうして発振回路48の出力パルスに同期
して、打撃音発生装置20およびフラッシャ46を制御
しているため、リレー式と同様なフラッシャ点滅を実現
できる。
【0053】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、鉄
心と音響部材との間に打撃子を介在させ、打撃子を鉄心
の軸方向に沿って変位自在に弾性支持することによっ
て、打撃子等の部品の耐久性を格段に向上できる。ま
た、中空状のヨーク部材を使用することによって、密閉
構造を容易に実現でき、しかも音響的な共鳴空間によっ
て音圧レベルが向上し、磁気シールドとしても機能す
る。
【0054】また、打撃子の周縁部がヨーク部材の内側
面に近接して、打撃子、鉄心およびヨーク部材から成る
磁気回路を形成することによって、磁気効率が向上し
て、小型であっても発音効率および音圧レベルを向上で
きる。
【0055】また、打撃子の両面に突起部を形成するこ
とによって、鉄心および音響部材を打撃する際に衝撃力
が強くなるため、音圧ピークの鋭い打撃音を得ることが
できる。
【0056】また、車両のフラッシャ点滅と同期して、
電磁コイルを通電するための駆動回路を備えることによ
って、運転手や同乗者にフラッシャ点滅を聴覚的に確実
に告知できる。
【0057】こうして小型で音圧レベルが高く、組立て
が容易で、しかも耐久性に優れた打撃音発生装置を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1実施形態の構成を示
す断面図であり、図1(b)は図1(a)中のA−A矢
視図であり、図1(c)は図1(a)中の二点鎖線円の
部分拡大図である。
【図2】本発明の第2実施形態の構成を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第3実施形態の構成を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第4実施形態の構成を示す平面図であ
る。
【図5】動作を示すタイミング図であり、図5(a)は
電磁コイル22に流れる電流、図5(b)は打撃子30
の変位、図5(c)は打撃音の音圧レベルである。
【図6】打撃音発生装置20の駆動回路の一例を示すブ
ロック図である。
【図7】打撃音発生装置20の駆動回路の他の例を示す
ブロック図である。
【図8】従来の打撃音発生装置の一例を示す構成図であ
る。
【図9】従来の打撃音発生装置の他の例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
20 打撃音発生装置 21 鉄心 22 電磁コイル 23 ボビン 24 ヨーク 25 音響板 26 スペーサ 30 打撃子 33 板ばね 34 コイルばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料で形成され、底部を有する中空
    状のヨーク部材と、 ヨーク部材の底部に立設した鉄心と、 鉄心に磁界を供給するための電磁コイルと、 鉄心の先端から所定距離隔てて配置された音響部材と、 鉄心と音響部材との間に介在し、磁性材料から成る打撃
    子と、 打撃子を鉄心の軸方向に沿って変位自在に弾性支持する
    ための支持部材とを備え、 電磁コイルを通電することによって、打撃子が鉄心また
    は音響部材を打撃し、打撃音を発生することを特徴とす
    る打撃音発生装置。
  2. 【請求項2】 打撃子の周縁部がヨーク部材の内側面に
    近接して、打撃子、鉄心およびヨーク部材から成る磁気
    回路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    打撃音発生装置。
  3. 【請求項3】 打撃子の鉄心および音響部材に対向する
    両面に突起部がそれぞれ形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の打撃音発生装置。
  4. 【請求項4】 車両のフラッシャ点滅と同期して、電磁
    コイルを通電するための駆動回路を備えることを特徴と
    する請求項1記載の打撃音発生装置。
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