JP2012101608A - 車両接近通報音発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストおよび車両重量の軽量化を阻害することのない車両接近通報音発生装置を提供すること。
【解決手段】車両に搭載され、所定周期の振動周波数による警報音を発する電気式ホーン10と、車両のホーンスイッチ20の操作によって断続され、電気式ホーン10をオンオフするホーンリレー30とを有する車両の警報装置において、車両の走行条件を判定する走行条件判定手段(速度判定手段42)と、ホーンリレー30と電気式ホーン10との間に接続され、走行条件判定手段の判定結果に応じて、警報音とは異なる周波数の、車両接近通報音を電気式ホーン10に発生させる駆動回路40を具備していることを特徴とする車両接近通報音発生装置100である。
【選択図】図2

Description

本発明は車両接近通報音発生装置に関し、より詳細には、車両への搭載が義務付けられている電気式ホーンを用いた車両接近通報音発生装置に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車が電気モーターのみを用いて走行している場合、電気モーターの駆動音は極めて低騒音であるため、歩行者等がこのような車両の接近に気がつかず、接触事故の発生頻度が高まるおそれがあるという問題点が指摘されている。
このような問題点を解決するために、電気自動車やハイブリッド車等のいわゆる電気モーターによる走行が可能な車両においては、歩行者等の告知対象に車両の接近を気付かせるための車両接近通報音発生装置の搭載義務化についての検討がなされている。このような車両接近通報音発生装置としては、例えば特許文献1に開示されているようなものが知られている。
特開2009−40318号公報
特許文献1に開示されている車両接近通報音発生装置は、車速を検出する車速検出手段と、タイヤノイズ音を模擬した通報音を発音するための模擬タイヤノイズ通報音信号を発生する通報音信号発生手段と、車両走行中でかつ車速検出手段で検出した車速が所定車速以下の場合に、通報音信号発生手段で発生された模擬タイヤノイズ通報音信号に基づいて模擬タイヤノイズ通報音を車外へ発音する通報音発生手段と、を有するものである。
特許文献1に開示されている車両接近通報音発生装置は、車両に装着したスピーカーにより模擬タイヤノイズ通報音を発しており、保安部品として装着されている発音装置である車両用電気式ホーンとは別体の発音装置が用いられている。このため、車両接近通報音発生装置の製造コストが高騰するといった課題の他に、車両重量の軽量化が阻害されてしまうという課題がある。
そこで本発明は、保安部品としてあらかじめ車両に装着されている車両用電気式ホーンを車両接近通報音発生装置の発音手段として用いることにより、低コストで車両接近通報音発生装置を提供すること、および、車両重量の軽量化を阻害することのない車両接近通報音発生装置の提供を目的としている。
本発明は、車両に搭載され、所定周期の振動周波数による警報音を発する電気式ホーンと、車両のホーンスイッチの操作によって断続され、前記電気式ホーンをオンオフするホーンリレーとを有する車両の警報装置において、車両の走行条件を判定する走行条件判定手段と、前記ホーンリレーと前記電気式ホーンとの間に接続され、前記走行条件判定手段の判定結果に応じて、前記警報音とは異なる周波数の、車両接近通報音を前記電気式ホーンに発生させる駆動回路と、を具備することを特徴とする車両接近通報音発生装置である。
また、前記駆動回路は、前記所定周期の振動周波数よりも高い周波数の音を前記電気式ホーンに発生させる変調電流を生成する第1のPWM発生回路と、該第1のPWM発生回路での周波数よりも低い周波数の音を前記電気式ホーンに発生させる変調電流を生成する第2のPWM発生回路と、の最低2系統のPWM発生回路を具備することを特徴とする。これにより、指向性の高い高周波音と、通常のエンジン車に類似したリアリティの高い音を発することができるため、歩行者等は早い段階から(遠方から)車両の接近を認識することができると共に、従来の車の走行音に近い擬似走行音を聞き取ることで、違和感なく車両の接近状況を把握することが可能な車両接近通報音発生装置の提供が可能になる。
また、前記電気式ホーンは、シャフトが連結されている振動板と、鉄芯を有し、オンオフされることによって前記シャフトを断続的に吸引する電磁コイルと、常時は接触している固定接点および可動接点を有し、前記シャフトが前記鉄芯方向に所要距離移動した際、前記可動接点がシャフトに押圧されて前記固定接点から離反するメカ式スイッチと、を有し、前記各PWM発生回路において、前記コイルに通電されるも、前記シャフトが前記メカ式スイッチに接触しない範囲内の変調電流の生成がなされ、前記振動板に前記所要の振動をさせることを特徴とする。これにより、シャフトと接点プレート間が離反することがなく、シャフトと接点プレートとの再接触時における衝撃音に起因する車両接近通報音へのびびり音等の雑音混入を防ぐことができる。また、電気式ホーンの警報音と車両接近通報音との差異を明確にすることもできる。
また、前記駆動回路は、前記第2のPWM発生回路での周波数よりも低い周波数の音を前記電気式ホーンに発生させる変調電流を生成する第3のPWM発生回路を具備することを特徴とする。
また、前記第3のPWM発生回路での音と、前記第2のPWM発生回路での音とでうなりを生じさせることを特徴とする。
これらにより、車両接近通報音を実際の車両が接近してくるときの音に近づけることができ、車両接近通報音のリアリティを向上させることができ、歩行者等に違和感の少ない車両接近通報音を発音させることができる。
本発明にかかる車両接近通報音発生装置によれば、あらかじめ車両に装着されている電気式ホーンを用いて車両接近通報音を発音させることができるため、車両接近通報音発生装置の部品点数を削減することができ、低コストであり、しかも車両重量の軽量化を阻害することのない車両接近通報音発生装置を提供することができる。
本実施形態にかかる車両接近通報音発生装置の概略構成を示すブロック図である。 図1中の駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。 電気式ホーンの概略構造を示す断面図である。
以下、本発明にかかる車両接近通報音発生装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態にかかる車両接近通報音発生装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。図3は、電気式ホーンの概略構造を示す断面図である。
本実施形態にかかる車両接近通報音発生装置100は、図1に示すように、電気式ホーン10と、電気式ホーン10のオンオフ切り替えをするホーンスイッチ20と、ホーンスイッチ20に接続され、バッテリーBから所定の電流を電気式ホーン10に供給するホーンリレー30と、ホーンリレー30と電気式ホーン10との中間位置に配設され、電気式ホーン10に供給する電流を電気式ホーン10が通常の警報音を発する際における電流(以下、通常電流という)とは異なる電流である変調電流を生成すると共に、その変調電流を車両の走行条件に応じて電気式ホーン10に供給する駆動回路40を有している。
図2に示すように、駆動回路40は、走行条件判定手段である車両の走行速度を検出する速度判定手段42と、速度判定手段42により検出された車両の走行速度が所定速度以下である場合にホーンリレー30とは別経路でバッテリーBからの電流供給をオン状態にすることができる車両接近通報音発生リレー44と、電気式ホーン10に所定周期の振動周波数による警報音(通常操作により発音される警報音)よりも高周波音を発生させるための第1の変調電流を生成する第1のPWM発生回路46Aと、電気式ホーン10に車両接近通報音を発生させるための第2の変調電流を生成する第2のPWM発生回路46Bと、電気式ホーン10に車両接近通報音に付加するうなり音を発生させるための第3の変調電流を生成する第3のPWM発生回路46Cと、MOSFET50、複数の抵抗52A,52Bおよび複数のトランジスタ54A,54B,54Cと、ダイオード56を有している。
速度判定手段42は、いわゆるスピードメータに用いられている車速パルス検出手段および車速パルス検出手段の検出値から速度を演算する演算手段を用いることができる。スピードメータに採用されている車速パルス検出手段および演算手段の構成は公知であるため、これらの構成についての説明は省略する。速度判定手段42はスピードメータに採用されている車速パルス検出手段および演算手段とは別体に配設することもできる。
車両接近通報音発生リレー44によりバッテリーBから供給された電流は、並列回路に配列されたMOSFET50のソースおよび抵抗52Aに供給される。抵抗52Aに供給された電流は第1のトランジスタ54Aのコレクタに供給されている。第1のトランジスタ54Aのエミッタはグランド(アース)およびダイオード56に接続されている。第1のPWM発生回路46Aにより生成され、抵抗52Bを通過した第1の変調電流は第1のトランジスタ54Aのベースに供給されている。
第2のトランジスタ54Bのコレクタには、第1のPWM発生回路46Aと第1のトランジスタ54Aとを接続する配線の中途部から分岐配線が接続されている。第2のトランジスタ54Bのベースは、第2のPWM発生回路46Bに接続されている。第2のトランジスタ54Bのエミッタはグランド(アース)およびダイオード56に接続されている。
第3のトランジスタ54Cは、第2のトランジスタ54Bと同様にして接続されている。具体的には、第3のトランジスタ54Cのコレクタには、第1のPWM発生回路46Aと第1のトランジスタ54Aとを接続する配線の中途部から分岐配線が接続されている。第3のトランジスタ54Cのベースは、第3のPWM発生回路46Cに接続されている。第3のトランジスタ54Cのエミッタはグランド(アース)およびダイオード56に接続されている。
本実施形態にかかる第3のトランジスタ54Cは、図2に示すように、第1のトランジスタ54Aと第2のトランジスタ54Bとの中間位置において、第1のトランジスタ54Aと第2のトランジスタ54Bと並列に接続されている。
第1のPWM発生回路46Aと、第2のPWM発生回路46Bと、第3のPWM発生回路46Cは、バッテリーBから所定の電圧に電圧を降下させた状態で電源が供給されている。これらのPWM発生回路46A,46B,46Cには、速度判定手段42が検出した車速が所定速度以下(例えば、車速が時速20km以下)である場合にのみ車両接近通報音発生リレー44を介してバッテリーBから電源が供給されるようになっている。
第1のPWM発生回路46Aと、第2のPWM発生回路46Bと、第3のPWM発生回路46CにバッテリーBからの電源が供給されると、それぞれのPWM発生回路46A,46B,46Cにより第1〜第3の変調電流が生成される。第1〜第3の変調電流は、第1のトランジスタ54Aと、第2のトランジスタ54Bと、第3のトランジスタ54Cのベースにそれぞれ供給されることになる。これにより、第1〜第3の変調電流は合成されてトランジスタ54Aのコレクタ、エミッタ間に流れ、抵抗52Aによる電圧降下によりMOSFET50のゲート電圧が変化し、MOSFET50のソース、ドレイン間に合成変調電流が流れる。
この合成変調電流がダイオード56を介して電気式ホーン10に車両接近通報音を発音させる信号として電気式ホーン10に供給される。
ここで電気式ホーン10に発音をさせる際のメカニズムについて簡単に説明する。
図3に示すように、電気式ホーン10は、円筒状の電磁コイル11と電磁コイル11の中心に配設された磁性体からなる鉄芯12およびシャフト14と、シャフト14の動きに合わせて接離動し、電磁コイル11への電流供給のオンオフ動作を行うメカ式接点を構成する固定接点16および可動接点17と、シャフト14に連結された振動板18とを有している。
電気式ホーン10に供給された電流は、まず固定接点16に供給される。固定接点16には、付勢手段(図示せず)によって固定接点16に当接させるように付勢された可動接点17が配設されていて、固定接点16と可動接点17とによりメカ式接点が構成されている。
電気式ホーン10の当初状態は、付勢手段により可動接点17が固定接点16に当接する状態に維持されているので、電気式ホーン10に供給された電流は、固定接点16と可動接点17を介して電磁コイル11に供給されることになる。電磁コイル11に電流が供給されると、電磁コイル11は磁界を生成して鉄芯12を励磁する。このようにして励磁された鉄芯12がシャフト14を吸引し、シャフト14を鉄芯12側に引き寄せる。
シャフト14が鉄芯12に引き寄せられると、シャフト14の一部14Aが可動接点17の一部17Aに当接した状態になり、シャフト14の動きに合わせて可動接点17も鉄芯12側に移動することになる。すなわち、シャフト14が鉄芯12側に所要距離以上移動すると、シャフト14に押圧された可動接点17が付勢力に抗して固定接点16と離反する状態となるように移動することになる。この時点で電磁コイル11への電流供給がストップし、鉄芯12の励磁が解除される。鉄芯12の励磁がなくなると、シャフト14は鉄芯12からの吸引力から開放され元の位置に戻る。このようにしてシャフト14は鉄芯12により断続的に吸引されることになる。シャフト14が元の位置に戻ると、付勢手段により可動接点17が元の位置に戻り、再び固定接点16と可動接点と17が当接した状態となり、電磁コイル11に電流が供給される。電磁コイル11に電流が供給されてからの動作は先に説明した動作を繰り返すことになる。
このように、電気式ホーン10に電流を供給すると、電磁コイル11への電力供給が所定の周期でオンオフ動作を繰り返すことになる。このオンオフ動作を繰り返すことでシャフト14に連結されている振動板18が所定の周期で振動し、電気式ホーン10の通常の警報音が発音されるのである。電気式ホーン10の通常の警報音の周波数や音量は、電気式ホーン10の形状や各構成の組み立て状態によりチューニングすることができる。このように電気式ホーン10に通常の警報音を発音させる場合には、所定の電圧および電流値(デューティー比)で直流電流(通常電流)を供給すればよい。
これに対して、本実施形態における車両接近通報音は、電気式ホーン10に通常電流とは異なる変調電流を供給することで、電気式ホーン10のチューニングにより決定される通常の警報音とは明確に異なる音を強制的に発音させるようにしたものである。引き続き、各PWM発生回路46A,46B,46Cで生成する第1〜第3の変調電流について説明する。
第1のPWM発生回路46Aにおいては、電気式ホーン10による所定周期の振動周波数よりも高周波数となる第1の変調電流が生成される。電気式ホーン10による所定周期の振動周波数の警報音は、ホーンリレー30から供給される通常電流により発音されるが、この警報音の周波数は電気式ホーン10の設定により特定される(ここでは400Hzとした)。本実施形態における第1の変調電流の周波数は1kHZとした。このような高周波数の音は指向性が良好であるため、歩行者等の告知対象者に対して遠方から車両の接近を認識させることができる点で車両接近通報音として好都合である。
第1の変調電流の振幅である電流値(デューティー比)は、電気式ホーン10が警報音を発する際の通常電流の振幅(デューティー比)よりも小さくなるように設定されている。より具体的には、電気式ホーン10に通電した際に、電気式ホーン10の振動板18に連結されているシャフト14が、電気式ホーン10のメカ式スイッチの一部である可動接点17に触れない範囲となるように第1の変調電流の振幅(デューティー比)が設定されている。すなわち、固定接点16と可動接点17とのオンオフ動作(メカ式スイッチのオンオフ動作)がなされることがなく、電磁コイル11に常時電流が供給された状態が維持されることになる。
このような変調電流の振幅(デューティー比)を電気式ホーン10に供給することにより発する第1の車両接近通報音は、電気式ホーン10の通常の警報音とは明確に異なる音色および音量にすることができる。また、電気式ホーン10のシャフト14と可動接点17との間(固定接点16と可動接点17との間)が離反することがないので、シャフト14と可動接点17との再接触時と、固定接点16と可動接点17との再接触時における衝撃音に起因する第1の車両接近通報音へのびびり音等の雑音混入を防ぐことができ、クリアな第1の車両接近通報音を発音させることができる。
第2のPWM発生回路46Bにおいては、電気式ホーン10に第1の車両接近通報音よりも低周波な音を発音させるための第2の変調電流が生成される。ここでは、第2の変調電流の周波数は、一般にガソリンエンジン車におけるエンジン音の周波数とされている300HZとし、擬似エンジン音となるように設定した。第2の変調電流の振幅である電流値(デューティー比)も、電気式ホーン10が通常の警報音として発音させている通常電流の振幅(デューティー比)よりも小さくなるように設定されている。ここでは第1の変調電流と等しい振幅(デューティー比)とした。このような第2の変調電流を電気式ホーン10に供給することにより、電気式ホーン10の通常の警報音とは明確に異なる音色の第2の車両接近通報音である擬似エンジン音を発音させることができる。また、第2の変調電流の振幅を電気式ホーン10のシャフト14と可動接点17との間(固定接点16と可動接点17との間)が離反することがないので、シャフト14と可動接点17との再接触時と、固定接点16と可動接点17との再接触時における衝撃音に起因する擬似エンジン音へのびびり音等の雑音混入を防ぐことができ、クリアな擬似エンジン音を発音させることができるのは第1の車両接近通報音と同様である。
第3のPWM発生回路46Cにおいては、模擬エンジン音に対するうなり音となる第3の車両接近通報音を発音させるための第3の変調電流が生成される。ここでは、第3の変調電流の周波数は擬似エンジン音の周波数である300HZに対して30HZとした。第3の変調電流は、第1の変調電流と第2の変調電流に対して低周波の波形を付与するためのものである。
本実施形態においては、図2からも明らかとおり、第2のPWM発生回路46Bにより第2の変調電流が最初に生成され、この第2の変調電流に第3のPWM発生回路46Cにより生成した第3の変調電流が合成された後、第1のPWM発生回路46Aにより生成された第1の変調電流が合成されることになる。このような順番で変調電流を合成すると、低周波によりマスクされた状態の高周波変調電流(第1の変調電流)と中周波変調電流(第2の変調電流)をノイズが少ない状態で合成することができるため好都合である。
このような合成変調電流が電気式ホーン10に供給されると、固定接点16と可動接点17が接触した状態を維持しつつも電磁コイル11への電力供給がオンオフ動作を切り替えすることができる。電磁コイル11への電流供給をオンオフ切り替えすることができれば、鉄芯12とシャフト14との接近および離反動作も制御することができ、シャフト14に連結された振動板18を所定の振動数で振動させ、通常の警報音とは異なる車両接近通報音を発音することができるのである。固定接点16と可動接点17とが接触した状態を維持する範囲であっても電気式ホーン10への供給電流の強弱をつけることは可能であるので、車両接近通報音の音量の調整をすることも可能である。
以上に説明したように、車速が所定速度以下である場合には、車両接近通報音発生リレー44によりバッテリーBから電気式ホーン10に変調電流(合成変調電流)が供給され、電気式ホーン10は、通常の警報音とはまったく異なる音色および音量の車両接近通報音を発音することになる。
これに対して、速度判定手段42が検出した車速が所定速度以上である場合には、ハイブリッド車であればエンジンが作動して実際のエンジン音を発することになる。また、ハイブリッド車および電気自動車のいずれにおいても、車速が所定速度以上になればタイヤと道路との摩擦により発生する音(いわゆるロードノイズ)も車両周辺の歩行者等に十分な距離をあけた状態であっても聞き取ることができる音量になるため、車両接近通報音を発生させる必要はない。
具体的には、速度判定手段42により車速が所定速度以上になったと判断されると、車両接近通報音発生リレー44がオフになり、各PWM発生回路46A,46B,46Cへの電源供給が停止され、電気式ホーン10は車両接近通報音の発音を停止し、通常状態の電気式ホーン10と同様の動作になるのである。
また、たとえ速度判定手段42により車速が所定速度以下であると判定され、駆動回路40が有効に作動している場合であっても、ホーンスイッチ20がオンになった場合には、駆動回路40により生成される変調電流(合成変調電流)に優先して、ホーンリレー30からの通常電流が電気式ホーン10に供給され、電気式ホーン10は通常の警報音を発音することができるようになっている。これにより、低速走行時において車両が危険な状況に遭遇した場合等であっても確実に電気式ホーン10により通常の警報音を発音することができ、歩行者や自転車、他の車両等に危険を知らせることができる。
以上の実施形態により本発明について詳細に説明を行ってきたが、本願発明は、本実施形態に限定されるものではないのはもちろんである。
例えば、本実施形態においては、第1のPWM発生回路46Aが生成する第1の変調電流の周波数を1kHzとし、第2のPWM発生回路46Bが生成する第2の変調電流の周波数を300Hzとし、第3のPWM発生回路46Cが生成する第3の変調電流を30Hzとした形態について説明しているが、各PWM発生回路46A,46B,46Cにより生成される変調電流の周波数はこれらの周波数に限定されるものではなく、他の周波数を採用しても良い。第1の変調電流においては、数kHZ程度が好適であり、第2の変調電流においては、数百Hzが好適であり、第3の変調電流は数十Hzが好適である。
また、本実施形態においては、車両接近通報音において擬似エンジン音が主体となる構成を採用しているが、路面上をタイヤが転動する際に発生する音等他の音を車両接近通報音に採用することとも可能である。この車両接近通報音とは、必ずしも現実の車両が走行している音に近くなくても良く、歩行者等に接近してくる車両の存在を歩行者等に知らせることができればよい。
また、本実施形態においては、図2に示すように、複数のトランジスタ54A,54B,54Cを用いた回路により駆動回路40を構成しているが、複数のトランジスタを用いた回路構成部分を同様の作用を実現可能に形成したマイクロコンピュータに置き換えて駆動回路40を構成するようにしても良い。
また、本実施形態においては、第1のPWM発生回路46Aと、第2のPWM発生回路46Bと、第3のPWM発生回路46Cとは、それぞれ速度判定手段42が所定速度以下で車両が走行している場合に、それぞれが同時に作動する実施形態について説明しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、高周波の変調電流を生成する第1のPWM発生回路46Aは、他のPWM発生回路46B,46Cが作動する車速(例えば時速20km)よりも高速で走行している状態(例えば、時速30km)であっても駆動させるようにしても良い。これにより、遠方からでも車両の接近を歩行者等に対して車両の接近を通知させることができる点で好都合である。
また、本実施形態においては、走行条件判定手段として速度判定手段42を用い、走行条件判定手段の判定結果として、速度判定手段42により検出された車速が所定速度以下であるか否かという条件を採用しているが、走行条件判定手段による走行条件の判定結果はこのような判定方法に限定されるものではない。他の走行条件判定手段としては、エンジン回転数や電気モーターの回転数の他、車両周辺の照度等他の検出数値を走行条件判定結果として用いることもできる。
さらに、擬似エンジン音にうなり音を加える必要がない場合には、第1のPWM発生回路46Aと第2のPWM発生回路46Bのみで変調電流を発生させるようにした形態(上記実施形態から第3のPWM発生回路46Cを省略した形態)を採用することも可能である。要は、遠方からでも車両の接近を歩行者等に認知させることができる指向性の高い高周波音と、実際に車両が接近した際に歩行者等が車両の接近を認識することができる通報音を電気式ホーン10にて発音することができれば、本発明にかかる車両接近通報音発生装置100として構成することが可能になる。
10 電気式ホーン
11 電磁コイル
12 鉄芯
14 シャフト
16 固定接点
17 可動接点
18 振動板
20 ホーンスイッチ
30 ホーンリレー
40 駆動回路
42 速度判定手段
44 車両接近通報音発生リレー
46A 第1のPWM発生回路
46B 第2のPWM発生回路
46C 第3のPWM発生回路
50 MOSFET
52A,52B 抵抗
54A,54B,54C トランジスタ
56 ダイオード
100 車両接近通報音発生装置

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、所定周期の振動周波数による警報音を発する電気式ホーンと、車両のホーンスイッチの操作によって断続され、前記電気式ホーンをオンオフするホーンリレーとを有する車両の警報装置において、
    車両の走行条件を判定する走行条件判定手段と、
    前記ホーンリレーと前記電気式ホーンとの間に接続され、前記走行条件判定手段の判定結果に応じて、前記警報音とは異なる周波数の、車両接近通報音を前記電気式ホーンに発生させる駆動回路と、を具備することを特徴とする車両接近通報音発生装置。
  2. 前記駆動回路は、
    前記所定周期の振動周波数よりも高い周波数の音を前記電気式ホーンに発生させる変調電流を生成する第1のPWM発生回路と、
    該第1のPWM発生回路での周波数よりも低い周波数の音を前記電気式ホーンに発生させる変調電流を生成する第2のPWM発生回路と、の最低2系統のPWM発生回路を具備することを特徴とする請求項1記載の車両接近通報音発生装置。
  3. 前記電気式ホーンは、
    シャフトが連結されている振動板と、
    鉄芯を有し、オンオフされることによって前記シャフトを断続的に吸引する電磁コイルと、
    常時は接触している固定接点および可動接点を有し、前記シャフトが前記鉄芯方向に所要距離移動した際、前記可動接点がシャフトに押圧されて前記固定接点から離反するメカ式スイッチと、を有し、
    前記各PWM発生回路において、前記コイルに通電されるも、前記シャフトが前記メカ式スイッチに接触しない範囲内の変調電流の生成がなされ、前記振動板に前記所要の振動をさせることを特徴とする請求項2記載の車両接近通報音発生装置。
  4. 前記駆動回路は、前記第2のPWM発生回路での周波数よりも低い周波数の音を前記電気式ホーンに発生させる変調電流を生成する第3のPWM発生回路を具備することを特徴とする請求項2または3記載の車両接近通報音発生装置。
  5. 前記第3のPWM発生回路での音と、前記第2のPWM発生回路での音とでうなりを生じさせることを特徴とする請求項4記載の車両接近通報音発生装置。
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