JP2021154793A - 車両接近通報システム - Google Patents
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Abstract
【課題】スピーカからの不要な発音を行わなくても、リレーの接点の酸化皮膜の除去が行えるようにする。【解決手段】酸化皮膜を除去するための皮膜除去出力がフロント用スピーカ51もしくはリア用スピーカ52に入力されても、人の耳に聞こえない発音しか行われないようにする。これにより、フロント用スピーカ51もしくはリア用スピーカ52に大電流が流れたとしても、不要な発音が行われないようにできる。よって、車両の進行方向に合わせてリレー装置4を用いてスピーカ出力先の切替えを行う車両接近通報装置において、スピーカからの不要な発音が行われなくても、第1、第2リレー41、42のリレースイッチ41b、42bにおける接点の酸化皮膜の除去が行える。【選択図】図1
Description
本発明は、車両から音声を発生させることにより、車両が接近していることを周囲に通報する車両接近通報システムに関するものである。
近年、電気自動車(EV車)やハイブリッド車(HV車)などでは、その構造的に発生騒音が小さく、これらの車両の接近を歩行者が気付き難いということから、歩行者などの周囲に車両が近くにいるという認知度を上げるために擬似走行音を発生させる車両接近通報システムが搭載されている。
車両接近通報システムは、車両の前進走行時と後進走行時、それぞれにおいて、発音体となるスピーカからの発音を行うことで擬似走行音を発生させることになる。そして、前進走行時には車両前側、後進走行時には車両後側において、法規などで定められた規定の音圧を満たす必要がある。例えば、前進走行時には車両の前端から所定距離離れた位置において規定の音圧が測定され、後進走行時には車両の後端から所定距離離れた位置において規定の音圧が測定される必要がある。
しかしながら、スピーカが1台のみである場合、例えばスピーカが前方に取り付けられている際に、後進走行時の規定の音圧を満たそうとすると、スピーカから大音圧で発音を行う必要があり、法規を満たすものの周囲の人に不快感を与える可能性がある。
このため、例えば特許文献1に、車両の外側各方向に発音する複数のスピーカ、例えば、フロントバンパーに車両前方に発音するスピーカ、リアバンパーに車両後方に発音するスピーカをそれぞれ取り付け、車両の走行方向に当たるスピーカから発音することで、歩行者に車両の走行方向を認識させるという方式とした車両接近通報システムが提案されている。このような車両接近通報システムでは、前進走行時には車両前方のスピーカから発音が行われ、後進走行時には車両後方のスピーカから発音が行われるように、リレーを用いて、スピーカ出力先が切り替えられる。
しかしながら、リレー駆動時には、接点の酸化皮膜を除去するための最低通電電流が規定されており、上記のようなリレーによる発音体出力先の切替えを行うシステムでは、車両形状によってはその最低通電電流に満たない出力がスピーカに印加され続ける可能性がある。その場合、接点の酸化皮膜を除去することが困難である。
そのための解決策として、スピーカに定期的に大電流を印加する必要があるが、この手法ではスピーカからの不要な発音に繋がるため、商品上好ましくないという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、車両の進行方向に合わせてリレーを用いて発音体出力先の切替えを行う車両接近通報システムにおいて、発音体からの不要な発音を行わなくても、リレーの接点の酸化皮膜の除去が行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる車両接近通報システムは、車両の前方に備えられた前方発音体(51)および当該車両の後方に備えられた後方発音体(52)と、接近通報音を発音するための接近通報音波形を生成する接近通報音波形生成部(21)を有する車両接近通報装置(2)と、可動接点(41ba、42ba)と固定接点(41bb、41bc、42bb、42bc)および可動接点と固定接点との接続状態の切替えを行うリレーコイル(41a、42a)とを有し、可動接点と固定接点との接続状態に応じて、接近通報音波形生成部が生成する接近通報音波形に応じた電圧を、前方発音体と後方発音体のいずれかに印加するリレー装置(4)と、リレー装置を制御することで、車両の前進走行中には接近通報音波形に応じた電圧を印加し、車両の後進走行中には接近通報音波形に応じた電圧を後方発音体に印加するリレー駆動装置(3)と、を有している。そして、車両接近通報装置は、リレー装置における可動接点もしくは固定接点に形成される酸化皮膜を除去する際に、酸化皮膜の除去に必要な最低通電電流を満たしつつ、前方発音体もしくは後方発音体から人の耳に聞こえない不可聴音が出力される電圧となる皮膜除去出力を発生させる。
このように、車両接近通報装置より、酸化皮膜の除去に必要な最低通電電流を満たしつつも、人の耳に聞こえない不可聴音が出力される被膜除去出力が発生させられるようにしている。このため、車両の進行方向に合わせてリレー装置を用いて発音体出力先の切替えを行う車両接近通報システムにおいて、発音体からの不要な発音が行われなくても、リレー装置における接点の酸化皮膜の除去が行える。
例えば、請求項2に記載したように、リレー装置は、リレーコイル(41a)に加えて可動接点を有すると共に2つの固定接点を有し、可動接点が車両接近通報装置の第1出力(SP+)に接続され、2つの固定接点のうちの一方が前方発音体に接続されると共に他方が後方発音体に接続される第1リレー(41)と、リレーコイル(42a)に加えて可動接点を有すると共に2つの固定接点を有し、可動接点が車両接近通報装置の第2出力(SP−)に接続され、2つの固定接点のうちの一方が前方発音体に接続されると共に他方が後方発音体に接続される第2リレー(42)と、を有した構成とされる。このような構成においては、車両接近通報装置は、接近通報音波形に応じた電圧および皮膜除去出力を第1出力および第2出力として発生させ、前方発音体もしくは後方発音体は、第1出力と第2出力の電位差分の電圧に応じた発音を行うことができる。
また、請求項3に記載したように、車両接近通報装置は、皮膜除去出力として、接近通報音波形に応じた電圧よりも第1出力と第2出力との電位差分の電圧の振幅が大きく、かつ、波長が短い電圧を出力することができる。
請求項4に記載の発明では、車両接近通報装置は、皮膜除去出力を発生させることで、前方発音体もしくは後方発音体から超音波を発生させる。このように、人の耳に聞こえない不可聴音として、超音波を発生させるようにすることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態にかかる車両接近通報装置を含む車両接近通報システムのブロック図である。この図を参照して、本実施形態にかかる車両接近通報装置を含む車両接近通報システムについて説明する。
図1は、本実施形態にかかる車両接近通報装置を含む車両接近通報システムのブロック図である。この図を参照して、本実施形態にかかる車両接近通報装置を含む車両接近通報システムについて説明する。
図1に示すように、車両接近通報システムは、車速センサ1a、バック検出部1b、車両接近通報装置2、リレー駆動装置3、リレー装置4、フロント用スピーカ51およびリア用スピーカ52を有した構成とされている。
車速センサ1aは、車両の走行状態を示す信号として車速検知信号を出力する。この車速センサ1aの検知信号が車両接近通報装置2に入力されることで、車両接近通報装置2は、所定車速以下となる低速走行状態を検出し、低速走行中に車速に応じた車両接近通報音を発生させる。バック検出部1bは、車両がバック(後進)状態であることを示す信号をリレー駆動装置3に入力するものであり、例えばバックランプ信号やシフトレバーが後進方向(Rレンジ)に入っていることを示す信号をリレー駆動装置3に入力している。
車両接近通報装置2は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータなどによって構成されており、接近通報音波形生成部21を有した構成とされている。
接近通報音波形生成部21は、車両の動き出しから所定車速以下の間である低速走行状態において、接近通報音を発生させるための接近通報音波形を生成する。接近通報音は、任意の音で構わないが、例えば擬似エンジン音または擬似モータ音などとされる。
接近通報音波形生成部21は、車速に対応して音圧の振幅制御、つまり音圧レベルを制御しており、図示しないメモリを有していると共に、デジタルアナログコンバータ(以下、DACという)もしくはPWM出力器などを有した構成とされる。メモリには、発音の制御プログラムやPCM(パルス符号変調)のデータ、つまり音声の大きさをデータコードに変換して符号化したものなどが記憶されていると共に、車速検知信号が示す車速に対応付けた音圧レベルの演算式もしくはマップなどが記憶されている。接近通報音波形生成部21は、このメモリに記憶された制御プログラムに従って、車速センサ1aからの車速検知信号が入力されると、車速に応じた音圧レベルを演算式もしくはマップを用いて演算し、PCMのデータを演算した音圧レベルに設定したものを所定のサンプリング周期毎にDACもしくはPWM出力器などにセットして出力することで、接近通報音波形に対応する発音出力を発生させている。例えば、車速が大きいほど音圧レベルを大きくすることで、歩行者などへの車両接近の認知度の向上を図るようにしている。また、接近通報音については、人間の耳の構造上、最も聞こえ易い周波数帯域成分(例えば2kHz前後)を含む100〜4kHz程度としている。
具体的には、接近通報音波形生成部21は、第1出力に相当するSP+出力と第1出力に相当するSP−出力を発生させており、これらSP+出力とSP−出力との電位差分を接近通報音波形に対応する発音出力としている。
なお、ここではSP+出力とSP−出力の電位差分によって接近通報音波形に対応する発音出力を発生させるようにしているが、必ずしも2つの出力を用いる必要は無く、1つの出力として発生させるようにしても良い。
リレー駆動装置3は、リレー装置4の状態を制御するものである。リレー装置4は、SP+出力とSP−出力をフロント用スピーカ51とリア用スピーカ52のいずれに入力するかの切替えを行うスイッチとしての役割を果たす。ここでは、リレー装置4は、メカリレーによって構成される第1リレー41および第2リレー42を有した構成とされている。
これら第1リレー41および第2リレー42により、接近通報音波形生成部21の出力波形に応じて出力されるSP+出力とSP−出力をフロント用スピーカ51とリア用スピーカ52のいずれに印加するかの切替えを行う。これら第1リレー41および第2リレー42のオンオフ制御がリレー駆動装置3によって行われる。
具体的には、第1リレー41は、リレーコイル41aとリレースイッチ41bとを有した構成とされ、リレーコイル41aの2つの端子41aa、41abに加えて、リレースイッチ41bの3つの接点41ba〜41bcを有した5極リレーで構成されている。リレーコイル41aは、一方の端子41aaがリレー駆動装置3に接続され、他方の端子41abが接地電位点(GND)に接続されている。リレースイッチ41bは、1つの可動接点41baと2つの固定接点41bb、41bcとを有した構成とされている。可動接点41baが車両接近通報装置2におけるSP+出力に接続され、一方の固定接点41bbがフロント用スピーカ51に接続され、他方の固定接点41bcがリア用スピーカ52に接続されている。そして、第1リレー41は、リレーコイル41aへの非通電時には可動接点41baがフロント用スピーカ51に接続される固定接点41bbに接触し、通電時には可動接点41baがリア用スピーカ52に接続される固定接点41bcに接触するようになっている。つまり、第1リレー41は、可動接点41baと固定接点41bb、41bcとの接続状態がリレーコイル41aへの通電状態に基づいて切り替えられることにより、車両接近通報装置2の生成する接近通報音波形に応じた電圧をフロント用スピーカ51とリア用スピーカ52のいずれかに印加する。
第2リレー42は、リレーコイル42aとリレースイッチ42bとを有した構成とされ、リレーコイル42aの2つの端子42aa、42abに加えて、リレースイッチ42bの3つの接点42ba〜42bcを有した5極リレーで構成されている。リレーコイル42aは、一方の端子42aaがリレー駆動装置3に接続され、他方の端子42abが接地電位点(GND)に接続されている。リレースイッチ42bは、2つの可動接点42baと2つの固定接点42bb、42bcとを有した構成とされている。可動接点42baが車両接近通報装置2におけるSP−出力に接続され、一方の固定接点42bbがフロント用スピーカ51に接続され、他方の固定接点42bcがリア用スピーカ52に接続されている。そして、第2リレーは、リレーコイル42aへの非通電時には可動接点42baがフロント用スピーカ51に接続される固定接点42bbに接触し、通電時には可動接点42baがリア用スピーカ52に接続される固定接点42bcに接触するようになっている。つまり、第2リレー42は、可動接点42baと固定接点42bb、42bcとの接続状態がリレーコイル42aへの通電状態に基づいて切り替えられることにより、車両接近通報装置2の生成する接近通報音波形に応じた電圧をフロント用スピーカ51とリア用スピーカ52のいずれかに印加する。
フロント用スピーカ51は、車両前方側に備えられた前方発音体に相当するものであり、例えばフロントバンパーに取り付けられていて、車両前方への発音が行えるようになっている。リア用スピーカ52は、車両後方側に備えられた後方発音体に相当するものであり、例えばリアバンパーに取り付けられていて、車両後方への発音が行えるようになっている。これらフロント用スピーカ51もしくはリア用スピーカ52から発音を行うことで、車両の接近を周囲の歩行者などに通報する。具体的には、フロント用スピーカ51やリア用スピーカ52は、SP+出力とSP−出力の電位差分、つまり接近通報音波形生成部21の出力波形に応じた電圧が入力されると、接近通報音を発生させる。
なお、ここでは、フロント用スピーカ51をフロントバンパーに取り付け、リア用スピーカ52をリアバンパーに取り付けたものとしているが、フロント用スピーカ51およびリア用スピーカ52の配置場所は任意である。つまり、フロント用スピーカ51およびリア用スピーカ52の配置場所は、フロントバンパーやリアバンパーに限るものではなく、車両の前方部のどこかと後方部のどこかであれば良い。
以上のような構成により、本実施形態にかかる車両接近通報システムが構成されている。このように構成された車両接近通報システムは、以下のように作動する。
車両接近通報システムは、ロードノイズが小さな低速走行時に発音体であるフロント用スピーカ51もしくはリア用スピーカ52から接近通報音を発音する。具体的には、車両接近通報装置2にて、車速センサ1aから入力される車速検知信号から車速を算出し、車速が所定速度以下の場合に低速走行状態を検出して車両接近通報音を発生させる。
一方、リレー駆動装置3にバック検出部1bから車両がバック状態であることを示す信号が入力されていなければ車両が前進走行、入力されていれば車両が後進走行であることから、リレー駆動装置3は、車両の進行方向に応じてリレー装置4を制御する。すなわち、前進走行時には第1リレー41および第2リレー42を非通電状態とし、後進走行時には第1リレー41および第2リレー42を通電状態とする。これにより、前進走行時には、可動接点41ba、42baが固定接点41bb、42bbに接続された状態、つまり図1に示した接続状態となり、SP+出力およびSP−出力がフロント用スピーカ51に入力される。また、後進走行時には、可動接点41ba、42baが固定接点41bc、42bcに接続された状態となり、SP+出力およびSP−出力がリア用スピーカ52に入力される。例えば、接近通報音波形生成部21の出力波形が図2の通常発音時の波形とされ、その波形の周波数が例えば2kHz前後とされる。このときの振幅がSP+出力とSP−出力の電位差分に相当し、接近通報音波形生成部21の出力の最大値がSP+出力の値、最小値がSP−出力の値となる。
このように、前進走行時には、フロント用スピーカ51を通じて車両前方から接近通報音が発音され、後進走行時には、リア用スピーカ52を通じて車両後方から接近通報音が発音される。このため、前進走行時には車両前方から、後進時には車両後方から、法規などで定められた規定の音圧を満たす発音を行うことが可能となる。
また、車両の停止時には、接近通報音波形生成部21による波形生成が停止される。このため、図2の発音停止時のように、接近通報音波形生成部21の出力波形は生成されない状態となり、フロント用スピーカ51およびリア用スピーカ52からの発音が停止される。
さらに、接近通報音を発生させているタイミング以外のタイミングで、接近通報音波形生成部21からリレースイッチ41b、42bにおける接点の酸化皮膜を除去するための出力(以下、皮膜除去出力)を発生させる。具体的には、接近通報音波形生成部21から、最低通電電流を満たしつつ、人の耳に聞こえない不可聴音を発生させるための出力波形が生成される。最低通電電流としては、酸化皮膜を除去できる大きさの電流であれば良く、例えば0.1A以上の電流とされる。不可聴音としては、可聴音の周波数帯と異なる周波数の音であれば良く、超音波もしくは超低周波音が考えられるが、ここでは波長20kHz以上の超音波としている。例えば、皮膜除去出力は、図2の皮膜除去制御時の波形とされ、通常発音時よりも振幅、つまりSP+出力とSP−出力との電位差分が大きくされ、波長が短くされている。
このような皮膜除去出力に基づく電流が第1リレー41のリレースイッチ41bおよび第2リレー42のリレースイッチ42bに流れるようにできるため、これらのリレースイッチ41b、42bの接点に形成され得る酸化皮膜を除去することが可能となる。そして、酸化皮膜を除去するための皮膜除去出力がフロント用スピーカ51もしくはリア用スピーカ52に入力されても、人の耳に聞こえない発音しか行われない。このため、フロント用スピーカ51もしくはリア用スピーカ52に大電流が流れたとしても、不要な発音が行われないようにできる。
よって、車両の進行方向に合わせてリレー装置4を用いてスピーカ出力先の切替えを行う車両接近通報システムにおいて、スピーカからの不要な発音が行われなくても、第1、第2リレー41、42のリレースイッチ41b、42bにおける接点の酸化皮膜の除去が行える。また、音量の小さな車両においても、酸化皮膜除去が可能となり、信頼性を確保することが可能となる。
(他の実施形態)
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
すなわち、リレースイッチ41b、42bにおける接点の酸化皮膜の除去を行う際には、車両前方に備えられたフロント用スピーカ51と車両後方に備えられたリア用スピーカ52とから、人に聞こえない不可聴音しか発生しないようにしつつ、最低通電電流を満たすようにしていれば良い。このため、リレー装置4におけるリレー数などについては任意である。
また、上記実施形態では、出力SP+と出力SP−の電位差に基づいてフロント用スピーカ51もしくはリア用スピーカ52からの発音が行われるようにしたが、2つの出力の電位差を用いなくても良い。また、車両接近通報装置2の出力を接近通報音波形生成部21から直接出力されるものとして記載したが、アンプなどを介して出力されるものであっても良い。
1a…車速センサ、1b…バック検出部、2…車両接近通報装置、3…リレー駆動装置、4…リレー装置、21…接近通報音波形生成部、41…第1リレー、41a…リレーコイル、41b…リレースイッチ、41ba…可動接点、41bb、41bc…固定接点、42…第2リレー、42a…リレーコイル、42b…リレースイッチ、42ba…可動接点、42bb、42bc…固定接点、51…フロント用スピーカ、52…リア用スピーカ
Claims (4)
- 車両の前方に備えられた前方発音体(51)および当該車両の後方に備えられた後方発音体(52)と、
接近通報音を発音するための接近通報音波形を生成する接近通報音波形生成部(21)を有する車両接近通報装置(2)と、
可動接点(41ba、42ba)と固定接点(41bb、41bc、42bb、42bc)および前記可動接点と前記固定接点との接続状態の切替えを行うリレーコイル(41a、42a)とを有し、前記可動接点と前記固定接点との接続状態に応じて、前記接近通報音波形生成部が生成する前記接近通報音波形に応じた電圧を、前記前方発音体と前記後方発音体のいずれかに印加するリレー装置(4)と、
前記リレー装置を制御することで、前記車両の前進走行中には前記接近通報音波形に応じた電圧を印加し、前記車両の後進走行中には前記接近通報音波形に応じた電圧を前記後方発音体に印加するリレー駆動装置(3)と、を有し、
前記車両接近通報装置は、前記リレー装置における前記可動接点もしくは前記固定接点に形成される酸化皮膜を除去する際に、前記酸化皮膜の除去に必要な最低通電電流を満たしつつ、前記前方発音体もしくは前記後方発音体から人の耳に聞こえない不可聴音が出力される電圧となる皮膜除去出力を発生させる、車両接近通報システム。 - 前記リレー装置は、
前記リレーコイル(41a)に加えて前記可動接点を有すると共に2つの前記固定接点を有し、前記可動接点が前記車両接近通報装置の第1出力(SP+)に接続され、2つの前記固定接点のうちの一方が前記前方発音体に接続されると共に他方が前記後方発音体に接続される第1リレー(41)と、
前記リレーコイル(42a)に加えて前記可動接点を有すると共に2つの前記固定接点を有し、前記可動接点が前記車両接近通報装置の第2出力(SP−)に接続され、2つの前記固定接点のうちの一方が前記前方発音体に接続されると共に他方が前記後方発音体に接続される第2リレー(42)と、を有し、
前記車両接近通報装置は、前記接近通報音波形に応じた電圧および前記皮膜除去出力を前記第1出力および前記第2出力として発生させ、
前記前方発音体もしくは前記後方発音体は、前記前記第1出力と前記第2出力の電位差分の電圧に応じた発音を行う、請求項1に記載の車両接近通報システム。 - 前記車両接近通報装置は、前記皮膜除去出力として、前記接近通報音波形に応じた電圧よりも前記第1出力と前記第2出力との電位差分の電圧の振幅が大きく、かつ、波長が短い電圧を出力する、請求項2に記載の車両接近通報システム。
- 前記車両接近通報装置は、前記皮膜除去出力を発生させることで、前記前方発音体もしくは前記後方発音体から超音波を発生させる、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両接近通報システム。
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