JPH11202524A - 電子写真感光体及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体及び電子写真画像形成装置

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JPH11202524A
JPH11202524A JP351798A JP351798A JPH11202524A JP H11202524 A JPH11202524 A JP H11202524A JP 351798 A JP351798 A JP 351798A JP 351798 A JP351798 A JP 351798A JP H11202524 A JPH11202524 A JP H11202524A
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JP
Japan
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electrophotographic
image
photoreceptor
protective layer
layer
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Pending
Application number
JP351798A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Sato
祐弘 佐藤
Katsumi Aoki
活水 青木
Masataka Kawahara
正隆 川原
格 ▲高▼谷
Itaru Takatani
Keiko Hiraoka
敬子 平岡
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型性に優れ、摩耗やキズに対する耐久性に
優れた表面層を有し、繰り返し使用しても活性物質の付
着による表面抵抗の低下がなくまた残留電位の蓄積や感
度の低下が起こりにくく安定した電子写真特性を示し、
反転現像系でも転写メモリーが生じず、休止メモリー現
象が生じず、しかも高湿下においても高品位の画像を保
つことのできる電子写真感光体及び該感光体を有する電
子写真画像形成装置を提供する。 【解決手段】 支持体上に感光層及び保護層を有する電
子写真感光体において、該保護層がコロイダルシリカ及
びシロキサン樹脂を含有し、かつフッ素原子含有樹脂粒
子を含有する電子写真感光体及び該感光体を有する電子
写真画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンター、ファクシミリ及び製版システ
ム等に広く用いることのできる電子写真感光体及びそれ
を有する電子写真画像形成装置に関するものであり、更
に詳しくは、帯電安定性に優れ、かつ高い画像均一性と
耐摩耗性等の耐久性に優れ、また表面エネルギーの小さ
いことによる耐汚染性及び滑り性に優れた表面保護層を
有する電子写真感光体及びそれを有する電子写真画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体には、適用される電子写
真プロセスに応じた所要の感度、電気特性及び光学特性
等を備えていることはもちろんであるが、特に、繰り返
し使用される感光体の表面には、コロナ帯電及びローラ
ー帯電等の帯電プロセス、現像プロセス、転写プロセス
及びクリーニングプロセス等により電気的あるいは機械
的な影響が直接に加えられるために、それらに対する耐
久性が要求される。
【0003】具体的には、摺擦による感光体表面の摩耗
や傷の発生や高湿下における帯電時に発生し易い電気的
な感光体表面の劣化等に対する耐久性が要求される。特
に、ローラー帯電方式等の放電現象を用いた帯電方式に
おいては高エネルギーのアーク放電に対する耐久性が要
求される。
【0004】また、トナーによる現像とクリーニングの
繰り返し等に起因した、感光体表面へのトナーの付着と
いう問題もあり、これに対しては感光体表面のクリーニ
ング性の向上が求められている。
【0005】上記のような感光体表面に要求される様々
な特性を満たすために、感光層上に種々の樹脂を主成分
とする表面保護層を設ける試みがなされている。例え
ば、特開昭57−30843号公報には導電性粒子とし
て金属酸化物粒子を添加することによって抵抗を制御し
た保護層が提案されている。
【0006】また、保護層のみでなく電荷輸送層中に種
々の物質を添加することで感光体表面の物性を改善する
ことも検討されている。例えば、シリコーン樹脂の低表
面エネルギーに注目した添加物としては下記のようなも
のが報告されている。
【0007】シリコーンオイル(特開昭61−1329
54号公報)、ポリジメチルシロキサン、シリコーン樹
脂粉体(特開平4−324454号公報)、架橋シリコ
ーン樹脂、ポリ(カーボネートシリコン)ブロック共重
合体、シリコーン変成ポリウレタン、シリコーン変成ポ
リエステル、熱硬化性シリコーン樹脂(特公平5−46
940号公報) しかし、シリコーン系樹脂は表面エネルギーが小さい点
で優れているが、他の樹脂に対して十分な相溶性を示さ
ないため、添加系では凝集し易く光散乱を生じたり、ブ
リードして表面に偏析するために安定した特性を示さな
い等の問題があった。また、シリコーン系樹脂単独で用
いた場合には硬度が不十分であり、感光層を侵さない溶
剤系、例えばアルコールや水等を使用する場合には該シ
リコーン系樹脂の表面エネルギーは大きくなり易いため
クリーニング性等に問題がある。
【0008】また、低表面エネルギーの代表的なポリマ
ーとしてはフッ素系高分子があり、該フッ素系高分子と
して添加できるものとしては下記のものがある。
【0009】ポリテトラフルオロエチレン粉体、フッ化
カーボン粉末
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリテ
トラフルオロエチレンに代表されるフッ素系高分子は一
般に溶媒に不溶であり、分散性も不良であることから、
平滑な感光体表面を得ることが困難であり、屈折率も小
さいことから光散乱が生じ易く、それによる潜像の劣化
を生じる問題点があった。また、単に結着樹脂中にフッ
素原子含有粉体を分散することにより、フッ素原子含有
粉体のみの低表面エネルギー性に基づく、クリーニング
ブレード等、クリーニングプロセスによる感光体表面へ
のダメージの低減、即ち、クリーニングブレードと感光
体表面との摩擦力軽減による耐摩耗性及び耐傷性の向
上、または、耐表面汚染性の向上が図られているが、結
着樹脂のものの離型性、摺擦による摩耗や傷に対する耐
久性、更にはオゾンやNOX 等の活性物質に対する耐久
性が充分ではなく、未だ近年の高画質化に応える保護層
として満足できる電子写真特性を示すものが得られてい
ないのが現状である。
【0011】更に、近年の感光体の高耐久化及び高画質
化に伴い、新たな問題として感光体休止メモリー現象が
指摘されている。休止メモリー現象とは、基本的にコロ
ナ生成物による劣化現象の一つであるが、コピー終了後
感光体の回転が停止し、コロナ帯電器の近傍に止まった
部分の帯電能が低下し、正現像の場合その部分だけ画像
濃度が下がり、反転現像の場合画像濃度が上がる現象で
ある。この現象は長時間感光体を使用した後に発生し易
く、感光体の寿命が延びるにつれ、より重大な問題とな
ってきている。加えて、近年のデチタル化に対応した反
転現像系では、一次帯電と転写帯電が逆特性であるた
め、転写の有無により帯電性が異なるいわゆる転写メモ
リーが生じ、画像上の濃度むらとして非常に現れ易くな
っている。
【0012】また、ポリカーボネート、ポリアクリルエ
ステル、ポリエステル及びポリテトラフルオロエチレン
等の高分子化合物は一般に耐アーク放電性が十分でな
く、放電により高分子主鎖が切断されることから容易に
劣化してしまう問題点があった。
【0013】従って、本発明の目的は第一に、優れた離
型性を有し、摩耗やキズの発生等に対しての優れた耐久
性を有する表面層を有し、高品位の画像を保つことので
きる電子写真感光体及び該感光体を有する電子写真画像
形成装置を提供することにある。
【0014】第二に、繰り返し使用することに起因する
活性物質の付着による表面抵抗の低下がなく、高湿下に
おいても高品位の画像を保つことのできる電子写真感光
体及び該感光体を有する電子写真画像形成装置を提供す
ることにある。
【0015】第三に、、繰り返し使用しても、残留電位
の蓄積や感度の低下が起こりにくい安定した電子写真特
性を示す電子写真感光体及び該感光体を有する電子写真
画像形成装置を提供することにある。
【0016】第四に、反転現像系でも転写メモリーが生
じにくい電子写真感光体及び該感光体を有する電子写真
画像形成装置を提供することにある。
【0017】第五に、休止メモリー現象を生じない電子
写真感光体及び該感光体を有する電子写真画像形成装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の発
明は、支持体上に感光層及び保護層を有する電子写真感
光体において、該保護層がコロイダルシリカ及びシロキ
サン樹脂を含有し、かつフッ素原子含有樹脂粒子を含有
することを特徴とする電子写真感光体である。
【0019】本発明で述べるシロキサン樹脂は、OH基
及びOR基等の加水分解性基をケイ素原子あたり3つ有
するケイ素化合物の縮合により得られるシリコーン樹脂
もしくは部分縮合したオリゴマーのことを意味する。
【0020】本発明の第2の発明は、電子写真感光体上
に露光により潜像を形成し、その形成された潜像を現像
して画像を得る電子写真画像形成装置において、該画像
形成装置が、該感光体を帯電する手段及び得られた潜像
をトナーにより現像する手段を有し、該感光体が支持体
上に感光層及び保護層を有する電子写真感光体であっっ
て、該保護層がコロイダルシリカ及びシロキサン樹脂を
含有し、かつフッ素原子含有樹脂粒子を含有することを
特徴とする電子写真画像形成装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。
【0022】本発明の電子写真感光体の保護層は、コロ
イダルシリカ及びシロキサン樹脂を含有し、かつフッ素
原子含有樹脂粒子を含有する。本発明の電子写真感光体
は保護層用組成物を感光層の表面に塗布し、乾燥し、硬
化することにより形成される。
【0023】本発明において、コロイダルシリカ及びシ
ロキサン樹脂中に、フッ素原子含有樹脂粒子を混合し、
分散し保護層用塗液の調製を行うと、該フッ素原子含有
樹脂粒子は非常に分散性がよく、二次凝集のない均質で
分散安定性のある、良好な保護層用塗液が調製できる。
【0024】本発明に用いる保護層用組成物は、少なく
とも下記の(a)〜(d)の4成分からなる。 (a)コロイダルシリカ (b)R−Si(OR′)3 の部分縮合により形成され
るシロキサン樹脂(式中、Rは炭素数1〜3のアルキル
基、ビニル基、Cn2n+124 −基(n=1〜1
8)、γ−グリシドキシプロピル基及びγ−メタクリロ
オキシプロピル基からなる群より選ばれた少なくともひ
とつの基を表わす。R′は水素原子及び炭素数1〜3の
アルキル基からなる群より選ばれた少なくともひとつの
基を表わす。) (c)低級脂肪族アルコール及び水からなる群より選ば
れた少なくともひとつの溶剤 (d)フッ素原子含有樹脂粒子導電性粒子 電子写真感光体保護層用組成物は、コロイダルシリカ及
びシロキサン樹脂が1〜50重量%低級アルコール−水
混合溶液中に分散されているものが好ましい。固形分が
50重量%を超えると組成物が劣化し易く、ゲル化等の
ために良好に塗膜が形成されにくくなる傾向がある。1
重量%未満では形成される保護層の強度が十分でなくな
る傾向がある。
【0025】また、固形分におけるコロイダルシリカの
割合は10〜70重量%であることが好ましく、シロキ
サン樹脂は30〜90重量%であることが好ましい。シ
ロキサン樹脂の固形分に占める割合が30重量%未満で
は脆くなり良好な膜が形成されにくくクラック等が入り
易くなる傾向があり、コロイダルシリカの割合が10重
量%未満では形成された保護層の硬度が十分でなくなる
傾向がある。
【0026】コロイダルシリカとしては市販の水分散系
のものが用いられる(商品名“Ludox”及び“Na
lcoag”等)。粒径は5〜150nmであることが
好ましく、分散安定性と光学特性の点で10nm〜30
nmであることがより好ましい。コロイダルシリカとし
てはNa2 O等のアルカリ金属酸化物の含有量が2重量
%未満であることが好ましい。分散溶剤としてはメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノール
及びn−ブタノール等の低級脂肪族アルコールと水の混
合溶剤系が好ましいが、その他のグリコール及びアセト
ン等の水可溶性の溶剤を更に添加してもよい。
【0027】本発明に用いられるフッ素原子含有樹脂粒
子としては、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチ
レン樹脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビ
ニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチ
レン樹脂及びこれらの共重合体のなかから1種あるいは
2種以上を適宜選択するのが好ましいが、特に、四フッ
化エチレン樹脂及びフッ化ビニリデン樹脂が好ましい。
樹脂粒子の分子量や粒子の粒径は、適宜選択することが
でき、特に制限されるものではない。
【0028】コロイダルシリカ及びシロキサン樹脂に対
するフッ素原子含有樹脂粒子の割合は、粒子の粒径にも
影響を受けるが、コロイダルシリカ及びシロキサン樹脂
全重量に対し、1〜50重量%であることが好ましく、
より好ましくは5〜40重量%である。
【0029】本発明においては前記保護層中に、分散
性、結着性や耐候性を向上させる目的でカップリング剤
や酸化防止剤等の添加剤を加えてもよい。保護層はフッ
素原子含有樹脂粒子を分散した前記保護層用組成物の溶
液を塗布し、硬化して形成する。
【0030】フッ素原子含有樹脂粒子の分散方法として
は、ホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、ロール
ミル及び超音波といった方法が挙げられるが、前述し
た、一次粒径の粒径まで分散可能であれば特に限定され
るものではない。
【0031】また、フッ素原子含有樹脂粒子の分散助剤
として、各種の界面活性剤、例えばクシ型グラフトポリ
マー等を適宜混合してもさしつかえない。
【0032】電子写真感光体保護層用組成物は無機酸も
しくは有機酸を用いることによりpH3.0〜6.0の
酸性状態に調整されることが好ましい。強酸を用いると
組成物の安定性等に好ましくない影響を与え易いので、
より好ましくは弱酸が用いられpH4.0〜5.5の酸
性状態に調整される。
【0033】電子写真感光体の表面に塗布された電子写
真感光体保護層用組成物は乾燥後、熱硬化されることに
より硬度、強度、低表面エネルギー及び耐放電性が発現
する。熱硬化は高温であるほど完全に進行するが、電子
写真感光体特性に悪影響を与えない範囲で選ばれる。好
ましくは80℃〜180℃で熱硬化されるが、より好ま
しくは100〜150℃で行われる。
【0034】熱硬化の時間としては長時間であるほど硬
化は進むが、その処理温度において電子写真感光体特性
に悪影響を与えない範囲で選ばれる。熱硬化の処理時間
は一般的には10分〜12時間程度で行われる。
【0035】乾燥後、熱硬化して得られた保護層は少な
くともコロイダルシリカとしてSiO2 で示される成分
及びRSiO3/2 で示されるところのシロキサン樹脂を
含有している。
【0036】ここで、Rは炭素数1〜3のアルキル基、
ビニル基、Cn2n+124 −基(n=1〜18)、
γ−グリシドキシプロピル基及びγ−メタクリロオキシ
プロピル基からなる群より選ばれた少なくともひとつの
基を表わす。
【0037】特に、RがCn2n+124 −基(n=
1〜18)であるとき、フッ素原子含有樹脂粒子の分散
性向上、保護層としての更なる低表面エネルギー化が可
能となる。
【0038】保護層の膜厚は0.1〜4μmであること
が好ましい。0.1μm未満では表面硬度や強度が十分
でなく耐久性が低下し易く、4μmを超えると現像時に
潜像によって形成されるコントラストポテンシャルが劣
化し易い。より好ましくは0.2〜3.0μmである。
【0039】保護層はクリーニング性及び耐汚染性を満
足するために低表面エネルギーであることが好ましく、
水の接触角で測定される低表面エネルギー性としては9
0度以上が好ましい。90度未満では電子写真プロセス
による繰り返し使用によって表面に帯電生成物やトナ
ー、紙からもたらされる脱落物が付着し易く、クリーニ
ング不良や表面抵抗の低下による潜像の劣化(画像流
れ)を生じ易い。より好ましくは95度以上である。
【0040】保護層はコロイダルシリカ及びシロキサン
樹脂を必須の成分として含む樹脂組成物を用い、これら
は米国特許4027073号明細書や米国特許3944
702号明細書に記載されている方法で製造できる。
【0041】シリコーン系のハードコート樹脂は、加水
分解性基を分子中に有する多官能性有機ケイ素化合物の
加水分解縮合物からなる。官能性基数が多いほど強度が
上がるため、生成した樹脂は硬くなる。その中でも、4
官能性有機ケイ素の替わりにコロイダルシリカを使用し
3官能性有機ケイ素を用いたものでは、コロイダルシリ
カの粒径、その添加量及び3官能性有機ケイ素の加水分
解縮合を調節することにより、硬度が高くかつ成膜性に
優れた樹脂が得られる。
【0042】好適なコロイダルシリカとしては、平均粒
径が5〜150nmであり、これを前述の範囲で水を含
む低級アルコール中に分散させ、加水分解性基を有する
3官能性の有機ケイ素化合物を酸あるいはアルカリ存在
下で加水分解することで製造される。反応終了後に更
に、必要に応じて低級アルコール、硬化触媒及びレベリ
ング剤等を加える。これをプラスチック基板上に、デイ
ップ、スプレー、バーコート及びスピンコート等により
コートされる。溶媒を除去した後、一般的には80〜1
50℃の範囲で加熱硬化させることにより被膜が形成さ
れる。硬化温度はコート基材プラスチックの熱変形温度
以下の温度で行うのが好ましい。
【0043】このようにして形成されたシロキサン樹脂
は、鉛筆硬度で数H〜9Hの硬度を発現できる。ハード
コートレジンは適用基板材料に応じて、基板表面との密
着性を向上させる目的で、基板表面を例えばシランカッ
プリング剤といわれるシラン化合物で表面処理したり、
あるいは化学的方法や物理的方法で表面を変成させて密
着性を向上させることは通常行われていることである。
【0044】本発明の保護層を有する電子写真感光体を
製造する例を下記に示す。
【0045】電子写真感光体の支持体としては、導電性
を有するものであればいずれのものも用いることがで
き、支持体自体が導電性を有するもの、例えばアルミニ
ウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、クロ
ム、チタン、ニッケル、マグネシウム、インジウム、
金、白金、銀及び鉄等の他に、アルミニウム、酸化イン
ジウム、酸化スズ及び金等を蒸着等によりプラスチック
等の誘電体支持体に被膜形成し、導電層としたものや、
導電性微粒子をプラスチックや紙に混合したもの等を用
いることができる。これらの支持体は均一な導電性が求
められるとともに平滑な表面が重要である。
【0046】表面の平滑性はその上層に形成される下引
き層、電荷発生層及び電荷輸送層の均一性に大きな影響
を与えることから、その表面粗さは1.0μm以下が好
ましい。1.0μmを超える凹凸は下引き層や電荷発生
層のような薄い層に印加される局所電場を変化させてし
まうためにその特性が大きく変化してしまい電荷注入や
残留電位のむら等の欠陥を生じ易い。
【0047】特に、導電性微粒子をポリマーバインダー
中に分散して塗布することにより得られる導電層は形成
が容易であり、均質な表面を形成することに適してい
る。このとき用いられる導電性微粒子の1次粒径は好ま
しくは100nm以下であり、より好ましくは50nm
以下のものが用いられる。導電性微粒子としては、導電
性酸化亜鉛、導電性酸化チタン、Al,Au,Cu,A
g,Co,Ni,Fe、カーボンブラック、ITO、酸
化スズ、酸化インジウム及びインジウム等が用いられ、
これらを絶縁性微粒子の表面にコーティングして用いて
もよい。前記導電性微粒子の含有量は体積抵抗が十分に
低くなるように使用され、好ましくは1×1010Ωcm
以下の抵抗となるように添加される。より好ましくは1
×108 Ωcm以下で用いられる。
【0048】レーザー等のコヒーレントな光源を用いて
露光する場合は干渉による画像劣化を防止するために上
記導電性支持体の表面に凹凸を形成することも可能であ
る。このときは電荷注入や残留電位のむら等の欠陥が生
じにくいように使用する波長の1/2λ程度の凹凸を数
μm以下の直径のシリカビーズ等の絶縁物を分散するこ
とにより10μm以下の周期で形成して用いることが可
能である。
【0049】導電性支持体と感光層の中間に、注入阻止
機能と接着機能を持つ下引き層を設けることもできる。
下引き層としてはカゼイン、ポリビニルアルコール、ニ
トロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポ
リビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリアミド、ポ
リウレタン及びゼラチン等によって形成することができ
る。下引き層の膜厚は好ましくは0.1〜10μm、よ
り好ましくは0.3〜3μmである。
【0050】感光層としては電荷発生層と電荷輸送層か
らなる機能分離タイプのものや電荷発生と電荷輸送を同
一の層で行う単層タイプが用いられる。
【0051】電荷発生材料としては、例えば、セレン−
テルル、ピリリウム系染料、チオピリリウム系染料、フ
タロシアニン系顔料、アントアントロン系顔料、ジベン
ズピレンキノン系顔料、ピラントロン系顔料、トリスア
ゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アゾ系顔料、インジゴ系顔
料、キナクリドン系顔料及びシアニン系顔料等が用いる
られる。
【0052】電荷輸送性化合物は電子輸送性化合物と正
孔輸送性化合物に大別される。
【0053】電子輸送性化合物としては、2,4,7−
トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニト
ロフルオレノン、クロラニル、テトラシアノキノジメタ
ン、及びアルキル置換ジフェノキノン等の電子受容性化
合物やこれらの電子受容性化合物を高分子化したものが
挙げられる。
【0054】正孔輸送性化合物としては、ピレン及びア
ントラセン等の多環芳香族化合物、カルバゾール、イン
ドール、オキサゾール、チアゾール、オキサチアゾー
ル、ピラゾール、ピラゾリン、チアジアゾール及びトリ
アゾール等の複素環化合物、p−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン及びN,N
−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチル
カルバゾール等のヒドラゾン系化合物、α−フェニル−
4′−N,N−ジフェニルアミノスチルベン及び5−
(4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン)−5H
−ジベンゾ(a,d)シクロヘプテン等のスチリル系化
合物、ベンジジン系化合物及びトリアリールアミン系化
合物あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖または側
鎖に有する高分子化合物(ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセン等)が挙げられる。
【0055】次に、電荷輸送性化合物の具体例を以下に
示す。
【0056】
【化1】
【0057】
【化2】
【0058】
【化3】
【0059】
【化4】
【0060】
【化5】
【0061】
【化6】
【0062】
【化7】
【0063】
【化8】
【0064】
【化9】
【0065】
【化10】
【0066】
【化11】
【0067】
【化12】
【0068】
【化13】
【0069】
【化14】
【0070】
【化15】
【0071】
【化16】
【0072】
【化17】
【0073】
【化18】
【0074】
【化19】
【0075】
【化20】
【0076】
【化21】
【0077】
【化22】
【0078】
【化23】
【0079】
【化24】
【0080】
【化25】
【0081】
【化26】
【0082】
【化27】
【0083】
【化28】
【0084】
【化29】
【0085】
【化30】
【0086】
【化31】
【0087】
【化32】
【0088】
【化33】
【0089】
【化34】
【0090】
【化35】
【0091】
【化36】 上記電荷発生材料や電荷輸送性化合物は必要に応じてバ
インダーポリマーが用いられる。バインダーポリマーの
例としては、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリ
デン及びトリフルオロエチレン等のビニル化合物の重合
体及び共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
セタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスル
ホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セル
ロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹
脂及びエポキシ樹脂等が挙げられる。
【0092】特に、本発明に用いる電荷輸送層用の高分
子化合物は、前記電荷輸送性化合物と相溶するものが用
いられる。代表的な高分子化合物としてはポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル
酸エステル及びポリアクリル酸エステル等がある。
【0093】電荷輸送層に用いられる電荷輸送性化合物
は電荷輸送層の固形分に対して20〜70重量%が好ま
しい。20重量%未満では十分な電荷移動能が得られに
くいために残留電位の増加等が生じ易い。70重量%を
超えると電荷輸送層の機械的強度が低下し易いために十
分な耐久性が得られにくい。
【0094】電荷輸送層に用いられる高分子化合物は電
荷輸送層の固形分に対して20〜80重量%が好まし
い。80重量%を超えると十分な電荷移動能が得られに
くいために残留電位の増加及び電気的耐久性低下、低表
面エネルギー化の効果低減等が生じ易い。20重量%未
満では電荷輸送層の機械的強度が低下し易いために十分
な耐久性が得られにくい。
【0095】単層感光体として用いる場合は前記電荷発
生材料と電荷輸送性化合物と高分子化合物を組み合わせ
てなる組成物を用いることにより良好な特性が得られ
る。
【0096】感光層には前記化合物以外にも機械的特性
の改良や耐久性向上のために添加剤を用いることができ
る。このような添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、安定化剤、架橋剤、潤滑剤及び導電性制御剤等が
用いられる。
【0097】以上のようにして形成された感光層の上
に、前述の本発明に用いられる保護層が形成される。保
護層を形成するための組成物に用いる溶剤は感光層を侵
さないものが好ましく、浸漬コーティング法やブレード
コート法及びロールコート法等により塗布される。感光
層を侵すような溶剤を用いる場合であってもスプレー塗
布法を用いることにより影響を低下させることが可能で
ある。
【0098】本発明の電子写真感光体は、非常に硬度が
高いコロイダルシリカ及びシロキサン樹脂よりなる保護
層用組成物に対して、フッ素原子含有樹脂粒子を分散、
混合することにより、保護層用塗液の分散性が良好で均
質な保護層を形成することができたため、ムラ、カブリ
や黒ポチ等の画像欠陥のないものとなった。更に、非常
に硬度が高いコロイダルシリカ及びシロキサン樹脂から
なる組成物に、低表面エネルギー性、かつ弾性を有する
フッ素原子含有樹脂粒子を分散、混合することにより、
その高い硬度を維持しつつ、フッ素原子含有樹脂粒子の
低表面エネルギー性に基づく摺擦エネルギーの低減の効
果と、弾性を有するフッ素原子含有樹脂粒子の弾性変形
をすることに基づく、保護層における摺擦エネルギーの
緩和による効果との二重の効果により、耐摩耗性及び耐
傷性に優れた電子写真感光体を得ることができた。ま
た、コロイダルシリカ及びシロキサン樹脂からなる組成
物のシロキサン成分に基づく低表面エネルギー性とフッ
素原子含有樹脂粒子の低表面エネルギー性との二重の効
果により、繰り返し使用することに起因する活性物質の
付着がなく、更にポリカーボネート、ポリアクリルエス
テル、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン等の
高分子化合物のアーク放電により高分子主鎖が切断され
容易に劣化してしまうことに比べて、耐アーク放電性に
優れるため、表面抵抗の低下がなく、高湿下においても
高品位の画像を得ることができた。更に、転写効率にお
いても初期において高転写効率を有し転写ボソ抜けのな
い均質な画像が得られ、耐久後においてもその特性を維
持することができた。
【0099】本発明の電子写真感光体は電子写真複写
機、レーザープリンター、LEDプリンター及び液晶シ
ャッター式プリンター等の電子写真装置一般に適応する
が、更に、電子写真技術を応用したディスプレー、記
録、軽印刷、製版及びファクシミリ等の装置にも幅広く
適用することができる。
【0100】次に、本発明の電子写真感光体を用いた電
子写真画像形成装置について説明する。
【0101】本発明の電子写真感光体に帯電し露光によ
り潜像を形成することにより、耐久性の優れた、常に高
画質の画像が得ることが可能となったが、特に画像形成
装置の中で高速かつ低騒音プリンターとして、電子写真
方式を採用したレーザービームプリンターもしくはデジ
タル方式の複写機及びファクス等に対して高画質化及び
高耐久化の効果が大きい。
【0102】電子写真方式を採用したレーザービームプ
リンターもしくはデジタル方式の複写機及びファクス等
は文字及び図形等の画像を感光体にレーザービームを当
てるか、当てないかで形成する2値記録である。そし
て、一般には文字及び図形等の記録は中間調を必要とし
ないのでプリンターの構造も簡便にできる。
【0103】ところが、このような2値記録方式であっ
ても中間調を表現できるプリンターがある。かかるプリ
ンターとしてはディザ法や濃度パターン法等を採用した
ものがよく知られている。しかし、周知のごとくディザ
法や濃度パターン法等を採用したプリンターでは高解像
度が得られない。そこで、近年、記録密度を低下させず
に高解像度で、各画素において中間調を形成する方式
(PWM方式)が提案されている。
【0104】この方式は、画像信号によって、レーザー
ビームを照射する時間を変調することにより中間調画素
形成を行うもので、この方式によれば高解像度かつ高階
調性の画像を形成でき、従って、特に高解像度と高階調
性を必要とするカラー画像形成装置はとくに適してい
る。即ち、この方式によると、1画素毎にビームスポッ
トにより形成されるドットの面積階調を行うことができ
解像度を低下させることなく中間調を表現できる。
【0105】ところが、このPWM方式においても、更
に画素密度を上げていくと露光スポット径に対して画素
が相対的に小さくなるために露光時間変調による階調を
十分にとることができないという問題点がある。
【0106】そこで、階調性を保持したまま解像度を向
上するためには、露光スポット径をより小さくする必要
がある。そのためには、例えばレーザーを用いた走査光
学系を使用するときにはレーザー光の波長を短波長化す
ること、f−θレンズのNAを大きくすること等が必要
となるが、このような方法を用いると高価なレーザーの
使用やレンズ、スキャナーの大型化、焦点深度の低下に
よる要求される機械精度の上昇等から装置の大型化やコ
スト上昇は避け難い。
【0107】また、LEDアレイや液晶シャッターアレ
イ等の固体スキャナーにおいてもスキャナー自体の価格
の上昇、取り付け精度の上昇及び電気駆動回路のコスト
上昇は避け難い。更に、前述のように光スポットを微小
化していった場合でも電子写真方式において良好な階調
再現性を得ることは困難であり、電気的な処理により、
階調性を疑似的に再現しているに過ぎなかった。
【0108】以上のような問題点が存在するにもかかわ
らず、近年、電子写真方式を用いた画像形成装置に要求
される解像度及び階調性はますます上昇している。
【0109】このような状況に対して、現像に用いられ
るトナーの粒子径を小さくして解像度、階調性を向上す
ることや現像条件をより均質にして改善することが試み
られている。しかしながら、このような改善を行っても
肉眼で認識可能な400線から600線の256階調の
フルカラー画像データ等の階調データの再現性及び文字
等の2値画像の高解像な再現が十分でなかった。
【0110】前述のように、通常肉眼で識別できる画像
としては400dpi、256階調程度であるが、この
場合の最小解像面積は16μm2 程度であり、5000
dpi以上の解像度に相当するものである。また、この
ような高解像度を実現するためには光ビームのスポット
面積を微細化する必要があるが単にスポット面積を微細
化するのみでは上記のような高画質を実現することがで
きなかった。
【0111】このような問題点に対して検討したとこ
ろ、光ビームを照射して潜像を形成するところの電子写
真画像形成装置において感光体の感光層の膜厚と照射ス
ポット面積の積と階調再現性の間に一定の関係があるこ
とを見い出し、スポット面積と感光体の感光層の膜厚の
積が20000μm3 以下とすることで400dpi、
256階調を実現するところのきわめて優れた画像品質
を得ることを可能とした。このことは従来の電子写真画
像形成装置においては光スポット面積を微細化している
にもかかわらず、感光体上に形成される潜像及び現像の
条件が十分でないためであると考えられる。即ち、潜像
を形成するための光キャリアが感光層を走行する間に拡
散を生じるために光スポットによって与えられた画像情
報が劣化してしまう現象や形成された潜像により生じる
電位ポテンシャルのコントラストが導電性支持体までに
存在する空間により低下する現象が生じることにより、
初期に光スポットにより与えられた画像情報が大きく劣
化してしまうことにより画質の低下が発生しているもの
と考えられる。
【0112】上記に示すように光ビームのスポット面積
と感光体の感光層の膜厚の積を20000μm3 以下と
することにより、前記のキャリアの拡散や現像性の低下
を生じることなく良好な画像形成を可能とするものであ
る。
【0113】これは、一般的に実現可能な微小光スポッ
ト径から求められるスポット面積で用いる感光体の感光
層の膜厚、主として正孔輸送層の膜厚としては12μm
以下が適していることを示している。
【0114】前述のように感光層の膜厚は薄い方が望ま
しいが、同一帯電電位におけるピンホールや感度の低下
等を発生することから1μm以上の膜厚が望まれる。よ
り望ましくは3μm以上の膜厚で用いられる。
【0115】
【実施例】以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
【0116】図1に本発明の電子写真感光体の断面の概
略図を示す平面図を示す。
【0117】本発明の電子写真感光体は表面に保護層を
有するが、これは保護層用組成物を電荷輸送層の上に塗
工し、加熱乾燥することによって図1(A)に示すよう
にして用いることも電荷発生層の上に直接塗工すること
で図1(B)に示すようにすることも可能である。
【0118】高解像度の記録を行うためには、図1の電
荷輸送層の膜厚(L)と記録される画像の解像度(S)
の比(S/L)を大きくする必要があり、比が小さいと
フォトキャリアーの拡散により潜像はぼやけてしまい、
良好な画像は得られない。比(S/L)は4以上が望ま
しく、より望ましくは5以上である。
【0119】また、電子写真感光体上に形成された潜像
を現像剤にて可視化する工程においても得られる電位ポ
テンシャルのコントラストが前述の比により影響を受け
る。同様に比は大きい方が好ましく、解像度を向上する
ためには電荷輸送層の膜厚の低減が求められている。
【0120】現在、求められている解像度は400dp
i以上、より望ましくは500dpi以上であり、用い
られる電荷輸送層の膜厚は15μm以下、より望ましく
は12μm以下で用いられる。
【0121】図2に本発明の電子写真感光体を用いた電
子写真画像形成装置における照射光強度分布と導電性支
持体に到達した照射光の光強度分布を示す。
【0122】該光ビームのスポット面積はピーク強度の
1/e2 に減少するまでの部分で表わされる。用いられ
る光ビームとしては半導体レーザーを用いた走査光学
系、及びLEDや液晶シャッター等の固体スキャナー等
があり、光強度分布についてもガウス分布及びローレン
ツ分布等があるがそれぞれのピーク強度の1/e2 まで
の部分をスポット面積とする。
【0123】光スポットは一般的には図2に示すように
楕円形の形状を有している。光ビームのスポット面積は
4000μm2 以下で用いられる。4000μm2 を超
えて400dpi、256階調の画像信号を与えた場合
に隣接画素の重複による影響が大きくなり、階調再現性
が不安定となることから好ましくない。
【0124】本発明における階調再現性は、400dp
iの解像度において光ビームの照射量を256階調分直
線的に変化させた場合に画像濃度が照射量に比例する部
分で定義される。図3に本発明における階調再現性の測
定の模式図を示す。
【0125】本発明の画像形成装置を用いて画像評価を
行った。
【0126】本発明の画像形成装置としてデジタルフル
カラー複写機及びレーザービームプリンターを改造して
680nm、100mWの半導体レーザーを用いて感光
体上でのスポット径は副走査方向の1/e2 で400線
相当の63.5μm一定として、主走査方向の1/e2
スポット径は20μmとし、該光スポットに対して25
6階調のPWM変調もしくは600dpi相当の画素変
調を行って画像出力し評価測定した。前記、光スポット
のスポット面積は約1000μm2 である。 [電子写真感光体保護層用組成物] (調液例1)フラスコにコロイダルシリカ(固形分40
重量%)の水性分散液8.7gを取り、撹拌しながらコ
ロイダルシリカ(固形分30重量%)のイソプロピルア
ルコール分散液20.5g、メチルトリエトキシシラン
25.6g、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノ
ナフルオロヘキシルトリメトキシシラン5.9g及び酢
酸3.2gを添加した。添加後、混合溶液を65〜70
℃に加熱し、2時間反応させた。その後、イソプロピル
アルコール21.7gで希釈し、硬化触媒としてベンジ
ルトリメチルアンモニウムアセテート2.4gを添加
し、更にポリエーテル変成ジメチルシリコーンの10重
量%エタノール溶液0.16gを添加した。
【0127】次に、この溶液を固形分20重量%になる
ようにイソプロピルアルコールで希釈した溶液100g
を調製し、この溶液に対して四フッ化エチレン樹脂粒子
(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)2gを混合
してサンドミル装置で8時間分散することにより保護層
用の分散液を得た。 (調液例2)フラスコにコロイダルシリカ(固形分40
重量%)の水性分散液3.9gを取り、撹拌しながらコ
ロイダルシリカ(固形分30重量%固体)のイソプロピ
ルアルコール分散液26.8g、メチルトリエトキシシ
ラン1.5g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラ1.9g、3,3,4,4,5,5,6,6,6−
ノナフルオロヘキシルトリメトキシシラン2.4g及び
酢酸3.1gを添加した。添加後、混合溶液を65〜7
0℃に加熱し、2時間反応させた。その後、イソプロピ
ルアルコール23.3gで希釈し、硬化触媒としてベン
ジルトリメチルアンモニウムアセテート2.4gを添加
し、更にポリエーテル変成ジメチルシリコーンの10重
量%エタノール溶液0.16gを添加した。
【0128】次に、この溶液を固形分20重量%になる
ようにイソプロピルアルコールで希釈した溶液100g
を調製し、この溶液に対して四フッ化エチレン樹脂粒子
(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)1.5gを
混合してサンドミル装置で8時間分散することにより保
護層用の分散液を得た。
【0129】(調液例3)フラスコにコロイダルシリカ
(固形分40重量%)の水性分散液30.0gを取り、
撹拌しながらメチルトリメトキシシラン21.5gと酢
酸3.5gとの混合物の全体の1/3を添加した。添加
後、混合溶液を55℃まで加熱し、急激な発熱が観測さ
れたら直ちに氷冷し、フラスコ内の温度を50〜60℃
に保ちながら残りの混合物を添加した。反応溶液を20
℃まで冷却し、温度が安定したら30分撹拌する。その
後、イソプロピルアルコール17.8gで反応溶液を希
釈し、ジブチル錫ジ−2−エチルヘキソエート2.8g
を徐々に添加し、ベンジルトリメチルアンモニウムアセ
テート、更にポリエーテル変成ジメチルシリコーンの1
0重量%エタノール溶液0.16gを添加した。得られ
た反応混合物は沈殿物を除去した。
【0130】次に、この溶液を固形分20重量%になる
ようにイソプロピルアルコールで希釈した溶液100g
を調製し、この溶液に対して四フッ化エチレン樹脂粒子
(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)2gを混合
してサンドミル装置で更に8時間分散することにより保
護層用の分散液を得た。
【0131】(調液例4)メチルシロキサン単位50モ
ル%、ジメチルシロキサン単位10モル%及び3,3,
4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルシ
ロキサン単位10モル%からなる1重量%のシラノール
基を含むシロキサン樹脂100gをトルエン100gに
溶解し、これに、ジブチル錫アセテート2gを加え均一
な溶液にした。
【0132】次に、この溶液を固形分20重量%になる
ようにイソプロピルアルコールで希釈した溶液100g
を調製し、この溶液に対して四フッ化エチレン樹脂粒子
(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)2gを混合
し、更にイソプロピルアルコール90gを加えてサンド
ミル装置で10時間分散することにより保護層用の分散
液を得た。
【0133】(調液例5)フラスコにコロイダルシリカ
(固形分40重量%)の水性分散液4.1gを取り、撹
拌しながらコロイダルシリカ(固形分30重量%)のイ
ソプロピルアルコール分散液26.5g、メチルトリエ
トキシシラン1.8g、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン2.4g、n−パーフルオロオクチルエ
チルトリエトキシシラン1.1g及び酢酸3.1gを添
加した。添加後、混合溶液を65〜70℃に加熱し、2
時間反応させた。その後、イソプロピルアルコール2
3.1gで希釈し、硬化触媒としてジブチル錫ジ−2−
エチルヘキソエート2.8gを添加し、更にポリエーテ
ル変成ジメチルシリコーンの10重量%エタノール溶液
0.16gを添加した。
【0134】次に、この溶液を固形分20重量%になる
ようにイソプロピルアルコールで希釈した溶液100g
を調製し、この溶液に対して四フッ化エチレン樹脂粒子
(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)2gを混合
してサンドミル装置で8時間分散することにより保護層
用の分散液を得た。
【0135】なお、酸化スズの表面処理は調液例1の方
法に従った。
【0136】(調液例6)調液例1で用いた保護層用の
分散液の四フッ化エチレン樹脂粒子の量を3gにするこ
と以外は調液例1と同様にして保護層用の分散液を調製
した。
【0137】(調液例7)調液例3で用いた保護層用の
分散液に用いる四フッ化エチレン樹脂粒子の代りに三フ
ッ化塩化エチレン樹脂粒子(ダイフロン、ダイキン工業
(株)製)を用いた以外は調液例3と同様にして保護層
用の分散液を調製した。
【0138】(実施例1)鏡面加工により作成した外径
30mmのアルミニウムシリンダーに陽極酸化によりア
ルマイトを形成したものを導電性支持体として用いた。
【0139】次に、電荷発生層として下記のビスアゾ顔
料5部(重量部、以下同様)をシクロヘキサノン95部
にポリビニルベンザール(ベンザール化度75重量%以
上)2部を溶解した液に加え、サンドミルで20時間分
散した。この分散液を導電性支持体の上に乾燥後の膜厚
が0.2μmとなるように浸漬コーティング法で塗工し
た。
【0140】
【化37】 次に、下記の構造式を有するトリアリールアミン化合物
5部及びポリカーボネート樹脂(商品名Z−400、三
菱ガス化学(株)製)5部をテトラハイドロフラン70
部に溶解した電荷輸送層用の液を前記の電荷発生層の上
に浸漬コーティング法により乾燥後10μmの膜厚に塗
工した。
【0141】
【化38】 次に、調液例1の感光体保護層用組成物を前記電荷輸送
層の上に浸漬コーティング法により塗布し、110℃で
4時間乾燥熱処理後0.6μmの膜厚にして、電子写真
感光体を作製した。この感光体を−700Vに帯電して
波長680nmで電子写真特性を測定したところE1/
2(−350Vまで帯電電位が減少する露光量)=1.
2μJ/cm2 、残留電位35Vと良好であった。
【0142】本電子写真感光体をキヤノン製デジタル複
写機GP215(ローラー帯電方式)を前述の照射スポ
ット径となるように改造した評価機にて初期帯電−60
0Vにて画像評価を行ったところ、初期及び5000枚
の複写耐久試験後も、均一性の優れた画像出力が得ら
れ、階調再現性も400dpiにて256階調ときわめ
て良好であり、感光体の摩耗量も5000枚の複写耐久
試験あたり0.1μm以下と少なかった。また、感光体
の表面の水の接触角を測定すると初期が96度に対し
て、5000枚耐久試験後も93度と良好であった。
【0143】また、上記複写機を10℃・15%の低温
低湿下及び35℃・85%の高温高湿下での画像評価を
行ったところ、ボソ抜け等によるムラや黒ポチのない良
好な画像を得ることができた。
【0144】(実施例2)導電性支持体として鏡面加工
により作成した外径80mmのアルミニウムシリンダー
に陽極酸化によりアルマイトを形成したものを用いる以
外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0145】本電子写真感光体をキヤノン製デジタル複
写機CLC500(コロナ帯電方式)を前述の照射スポ
ット径となるように改造した評価機にて初期帯電−50
0Vにて画像評価を行ったところ、初期及び5000枚
複写耐久試験後も、均一性の優れた画像出力が得られ、
階調再現性も400dpiにて256階調ときわめて良
好であり、感光体の摩耗量も5000枚の複写耐久試験
あたり0.1μm以下と極めて少なかった。
【0146】また、感光体の表面の水の接触角を測定す
ると初期が95度に対して5000枚耐久試験後も92
度と良好であった。
【0147】更に、10000枚の複写耐久試験を行っ
たところ、保護層が剥れ落ちることはなかった。
【0148】また、休止メモリー現象の測定のために、
10000枚耐久後に感光体を複写機内に放置し、24
時間後、コロナ帯電器直下に位置していた感光体の表面
電位と他の部分との電位差△Vを測定したところ、△V
=5Vとわずかであった。
【0149】また、上記複写機を10℃・15%の低温
低湿下及び35℃・85%の高温高湿下での画像評価を
行ったところ、ムラや黒ポチのない良好な画像を得るこ
とができた。
【0150】(実施例3)引き抜き加工により得られた
外径30mmのアルミニウムシリンダーを導電性支持体
として用いて、導電層としてフェノール樹脂(商品名プ
ライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)製)16
7部をメチルセロソルブ100部に溶解したものへ導電
性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)200部
及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部を分散し
たものを浸漬コーティング法により、乾燥後の膜厚が1
5μmとなるように塗工した。
【0151】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0152】次に、電荷発生層としてオキシチタニウム
フタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部にポ
リビニルベンザール(ベンザール化度75重量%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0153】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0154】次に、実施例1で用いたトリアリールアミ
ン化合物5部及びポリカーボネート樹脂(商品名Z−4
00、三菱ガス化学(株)製)5部をテトラハイドロフ
ラン70部に溶解した電荷輸送層用の液を前記の電荷発
生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後10μmの
膜厚に塗工した。
【0155】次に、上記電荷輸送層の上に調液例2の感
光体保護層用組成物を浸漬コーティング法により塗布
し、110℃で4時間乾燥熱処理を行い、膜厚が2.0
μmの保護層を有する電子写真感光体を得た。
【0156】上記感光体を−700Vに帯電して波長6
80nmで電子写真特性を測定したところ、E1/2
(−350Vまで帯電電位が減少する露光量)=0.1
μJ/cm2 、残留電位35Vと良好であった。
【0157】本電子写真感光体をキヤノン製デジタル複
写機GP215(ローラー帯電方式)を前述の照射スポ
ット径となるように改造した評価機にて初期帯電−60
0Vにて画像評価を行ったところ、初期及び5000枚
耐久試験後も、均一性の優れた画像出力が得られ、階調
再現性も400dpiにて256階調ときわめて良好で
あり、感光体の摩耗量も5000枚の耐久試験あたり
0.1μmと少なかった。また、感光体の表面の水の接
触角を測定すると初期が93度に対して、5000枚耐
久試験後も90度と良好であった。
【0158】また、上記複写機を10℃・15%の低温
低湿下及び35℃・85%の高温高湿下での画像評価を
行ったところ、ムラや黒ポチのない良好な画像を得るこ
とができた。
【0159】(比較例1)保護層用として調液例4の塗
工液を用い、保護層の膜厚を3μmとすること以外は実
施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0160】本電子写真感光体をキヤノン製デジタル複
写機GP215(ローラー帯電方式)を用いて実施例1
と同様の評価を行ったところ、初期においては干渉縞や
黒ポチが認められ、また5000枚の複写耐久試験後に
おいては感光体の削れによるスジが認められた。感光体
の摩耗量は5000枚の複写耐久試験後で2.5μmと
大きく削れていた。また、感光体の表面の水の接触角を
測定すると初期が94度に対して、5000枚耐久試験
後は88度とやや低下していた。
【0161】また、上記複写機を10℃・15%の低温
低湿下及び35℃・85%の高温高湿下での画像評価を
行ったところ、ムラや黒ポチの発生が認められた。
【0162】(実施例4)引き抜き加工により得られた
外径30mmのアルミニウムシリンダーを導電性支持体
として用いて、導電層としてフェノール樹脂(商品名プ
ライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)製)16
7部をメチルセロソルブ100部に溶解したものへ導電
性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)200部
及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部を分散し
たものを浸漬コーティング法により、乾燥後の膜厚が1
5μmとなるように塗工した。
【0163】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0164】次に、電荷発生層としてオキシチタニウム
フタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部にポ
リビニルベンザール(ベンザール化度75重量%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0165】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0166】次に、実施例1で用いたトリアリールアミ
ン化合物5部とポリカーボネート樹脂(商品名Z−40
0、三菱ガス化学(株)製)5部をテトラハイドロフラ
ン70部に溶解した電荷輸送層用の液を前記の電荷発生
層の上に浸漬コーティング法により乾燥後10μmの膜
厚に塗工した。
【0167】次に、上記電荷輸送層の上に調液例3の感
光体保護層用組成物を浸漬コーティング法により塗布
し、110℃で4時間乾燥熱処理を行い、膜厚が0.6
μmの保護層を有する電子写真感光体を得た。
【0168】本発明の電子写真感光体を−700Vに帯
電して波長680nmで電子写真特性を測定したとこ
ろ、E1/2(−350Vまで帯電電位が減少する露光
量)=0.1μJ/cm2 、残留電位50Vと良好であ
った。
【0169】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンター(LBP−8MarkIV)の改造機(前
述の照射スポット条件に改造、ACローラー帯電器使
用)にて初期帯電−500Vにて画像評価を行ったとこ
ろ、4000枚の耐久試験後の感光体の摩耗量は0.1
μm以下ときわめて少なく、耐久後の水の接触角も96
度と良好で、画像の劣化もなく、600dpi相当の入
力信号においてのハイライト部の1画素再現性も十分で
あった。 (比較例2)実施例3において保護層を設けないこと以
外は実施例3と同様にして電子写真感光体を作製し、実
施例3と同様に評価を行った。その結果、初期において
は実施例3と同様に均一性の優れた画像出力が得られ、
階調再現性も400dpiにて256階調ときわめて良
好であったが、複写耐久試験を行ったところ、感光体の
摩耗量も5000枚の耐久試験あたり4μmと大きく、
次第に帯電能の低下が認められた。また、感光体の表面
の水の接触角を測定すると初期が87度に対して、50
00枚耐久試験後も65度と低下しており、耐久試験後
は感光体表面に一部トナーの融着が認められた。
【0170】(実施例5)引き抜き加工により得られた
外径30mmのアルミニウムシリンダーを用いて、導電
層としてフェノール樹脂(商品名プライオーフェン、大
日本インキ化学工業(株)製)167部をメチルセロソ
ルブ100部に溶解したものへ導電性硫酸バリウム超微
粒子(1次粒径50nm)200部及び平均粒径2μm
のシリコーン樹脂粒子3部を分散したものを浸漬コーテ
ィング法により、乾燥後の膜厚が15μmとなるように
塗工した。
【0171】下引き層としてアルコール可溶性共重合ナ
イロン(商品名アミランCM−8000、東レ(株)
製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コー
ティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥し
て、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0172】次に、電荷発生層としてオキシチタニウム
フタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部にポ
リビニルベンザール(ベンザール化度75重量%以上)
2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散し
た。
【0173】この分散液を先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工した。
【0174】次に、実施例1で用いたトリアリールアミ
ン化合物5部とポリカーボネート樹脂(商品名Z−40
0、三菱ガス化学(株)製)5部をテトラハイドロフラ
ン70部に溶解した電荷輸送層用の液を前記の電荷発生
層の上に浸漬コーティング法により乾燥後11μmの膜
厚に塗工した。
【0175】次に、調液例5の組成物を前記電荷輸送層
の上に浸漬コーティング法により塗布し、110℃で4
時間乾燥熱処理後、1.5μmの膜厚にして電子写真感
光体を作製した。
【0176】この感光体を−700Vに帯電して波長6
80nmで電子写真特性を測定したところ、E1/2
(−350Vまで帯電電位が減少する露光量)=0.1
1μJ/cm2 、残留電位45Vと良好であった。
【0177】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンターLBP−EXの改造機(前述の照射スポ
ット条件に改造、ACローラー帯電器使用)にて初期帯
電−500Vにて画像評価を行ったところ、4000枚
の耐久試験後の感光体の摩耗量は0.2μmときわめて
少なく、耐久後の水の接触角も98度と良好で、画像の
劣化もなかったが、600dpi相当の入力信号におい
てのハイライト部の1画素再現性がやや不十分であっ
た。
【0178】(実施例6)実施例1で用いた保護層用の
分散液の代わりに調液例6の分散液を用いること以外は
実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0179】この感光体を−700Vに帯電して波長6
80nmで電子写真特性を測定したところE1/2(−
350Vまで帯電電位が減少する露光量)=1.2μJ
/cm2 、残留電位29Vと良好であった。
【0180】本電子写真感光体をキヤノン製デジタル複
写機GP215(ローラー帯電方式)を前述の照射スポ
ット径となるように改造した評価機にて初期帯電−60
0Vにて画像評価を行ったところ、初期及び5000枚
複写耐久試験後も、均一性の優れた画像出力が得られ、
階調再現性も400dpiにて256階調ときわめて良
好であり、感光体の摩耗量も5000枚の複写耐久試験
あたり0.3μmと少なかった。また、感光体の表面の
水の接触角を測定すると初期が97度に対して、500
0枚耐久試験後も94度と良好であった。
【0181】また、上記複写機を10℃・15%の低温
低湿下及び35℃・85%の高温高湿下での画像評価を
行ったところ、ボソ抜け等によるムラや黒ポチのない良
好な画像を得ることができた。
【0182】(実施例7)実施例2で用いた保護層用の
分散液の代わりに調液例7の分散液を用いること以外は
実施例2と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0183】この感光体を−700Vに帯電して波長6
80nmで電子写真特性を測定したところE1/2(−
350Vまで帯電電位が減少する露光量)=1.2μJ
/cm2 、残留電位38Vと良好であった。
【0184】本電子写真感光体をキヤノン製デジタル複
写機CLC500(コロナ帯電方式)を前述の照射スポ
ット径となるように改造した評価機にて初期帯電−50
0Vにて画像評価を行ったところ、初期及び5000枚
複写耐久試験後も、均一性の優れた画像出力が得られ、
階調再現性も400dpiにて256階調ときわめて良
好であり、感光体の摩耗量も5000枚の複写耐久試験
あたり0.1μm以下と極めて少なかった。
【0185】また、感光体の表面の水の接触角を測定す
ると初期が93度に対して5000枚複写耐久試験後も
90度と良好であった。
【0186】更に、10000枚の複写耐久試験を行っ
たところ、保護層が剥れ落ちることはなかった。
【0187】また、休止メモリー現象の測定のために、
10000枚耐久後に感光体を複写機内に放置し、24
時間後、コロナ帯電器直下に位置していた感光体の表面
電位と他の部分との電位差△Vを測定したところ、△V
=7Vとわずかであった。
【0188】また、上記複写機を10℃・15%の低温
低湿下及び35℃・85%の高温高湿下での画像評価を
行ったところ、ムラや黒ポチのない良好な画像を得るこ
とができた。
【0189】(実施例8)実施例4で用いた保護層用の
分散液の代わりに調液例7の分散液を用いること以外は
実施例4と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0190】上記感光体を−700Vに帯電して波長6
80nmで電子写真特性を測定したところ、E1/2
(−350Vまで帯電電位が減少する露光量)=0.1
μJ/cm2 、残留電位50Vと良好であった。
【0191】本電子写真感光体をキヤノン製レーザービ
ームプリンター(LBP−8MarkIV)の改造機(前
述の照射スポット条件に改造、ACローラー帯電器使
用)にて初期帯電−500Vにて画像評価を行ったとこ
ろ、4000枚の耐久試験後の感光体の摩耗量は0.1
μm以下ときわめて少なく、耐久後の水の接触角も92
度と良好で、画像の劣化もなく、600dpi相当の入
力信号においてのハイライト部の1画素再現性も十分で
あった。
【0192】また、上記複写機を10℃・15%の低温
低湿下及び35℃・85%の高温高湿下での画像評価を
行ったところ、ムラや黒ポチのない良好な画像を得るこ
とができた。
【0193】次に 図4に本発明の実施例を示す画像形
成装置について簡単に説明する。
【0194】まず、原稿台10上に原稿Gを複写すべき
面を下側にしてセットする。次に、コピーボタンを押す
ことにより複写が開始される。原稿照射用ランプ、短焦
点レンズアレイ及びCCDセンサーが一体のユニット9
が原稿を照射しながら走査することにより、その照射走
査光が、短焦点レンズアレイによって結像されてCCD
センサーに入射される。CCDセンサーは受光部、転送
部及び出力部より構成されている。CCD受光部におい
て光信号が電気信号に変換され、転送部でクロックパル
スに同期して順次出力部へ転送され、出力部において電
荷信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化
して出力する。このようにして得られたアナログ信号を
デジタル信号に変換し、更に画像の特性に応じて解像
度、階調性を最適化するところの画像処理を行って出力
するためのデジタル信号に変換してプリンター部に送ら
れる。コンピュータ等から出力する場合には解像度、階
調再現方法等を選択して望ましい画像が得られるように
処理し変換してプリンター部に送られる。プリンター部
においては、上記の画像信号を受けて以下のようにして
静電潜像を形成する。本発明の感光ドラム1は、中心支
軸を中心に所定の周速度で回転駆動され、その回転過程
に帯電器3により所定の電圧の正極性または負極性の一
様な帯電処理を受け、その一様帯電面に画像信号に対応
してON,OFF発光される固体レーザー素子の光を高
速で回転する回転多面鏡によって走査することにより感
光ドラム1面には、原稿画像に対応した静電潜像が順次
に、形成されていく。
【0195】図5は、前記の装置においてレーザー光を
走査するレーザー走査部300(図4では100)の概
略機構を示すものである。
【0196】このレーザー走査部300によりレーザー
光を走査する場合には、まず入力された画像信号に基づ
き発光信号発生器301により、固体レーザー素子30
2から放射されたレーザー光は、コリメーターレンズ系
303により概略平行な光束に変換され、更に矢印b方
向に回転する回転多面鏡304により矢印c方向に走査
されるとともにfθレンズ群305a、305b及び3
05cにより感光ドラム等の被走査面306にスポット
状に結像される。
【0197】このようなレーザー光の走査により被走査
面306上には画像一走査分の露光分布が形成され、該
被走査面306を前記走査方向とは垂直に所定量だけス
クロールさせれば、該被走査面306上に画像信号に応
じた露光分布が得られる。
【0198】本実施例においては、レーザーPWM方式
(パルス幅変調)を用いて、1画素の面積階調による多
値記録を行ったため、PWM方式について簡単に説明す
る。図6はパルス幅変調回路の1例を示す回路ブロック
図、図7はパルス幅変調回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【0199】図6において401は8ビットのデジタル
画像信号をラッチするTTLラッチ回路、402はTT
L論理レベルをECL論理レベルに変換する高速レベル
変換器、403はECL論理レベルをアナログ信号に変
換する高速D/Aコンバーターである。404はPWM
信号を発生するECLコンパレーター、405はECL
論理レベルをTTL論理レベルに変換するレベル変換
器、406はクロック信号2fを発振するクロック発振
器、407はクロック信号2fに同期して略理想的三角
波信号を発生する三角波発生器、408はクロック信号
2fを1/2分周して画像クロック信号fを作成してい
る1/2分周器である。これによりクロック信号2fは
画像クロック信号fの2倍の周期を有していることとな
る。なお、回路を高速動作させるために、随所にECL
論理回路を配している。
【0200】かかる構成からなる回路動作を図7のタイ
ミングチャートを参照して説明する。信号(a)はクロ
ック信号2f、信号(b)は画像クロック信号fを示し
ており、図示のごとく画像信号と関係つけてある。ま
た、三角波発生器内部においても、三角波信号のデュー
ティー比を50%に保つために、クロック信号2fをい
ったん1/2分周してから三角波信号(c)を発生させ
ている。更に、この三角波信号(c)はECLレベルに
変換されて三角波信号(d)になる。
【0201】一方、画像信号は00h(白)〜FFh
(黒)まで256階調レベルで変化する。なお、記号
‘h’は16進数表示を示している。そして、画像信号
(e)はいくつかの画像信号値についてそれらをD/A
変換したECL電圧レベルを示している。例えば、第1
画素は黒画素レベルのFFh、第2画素は中間調レベル
の80h、第3画素は中間調レベルの40h、第4画素
は中間調レベルの20hの各電圧を示している。コンパ
レーターは三角波信号(d)と画像信号(e)を比較す
ることにより、形成すべき画素濃度に応じたパルス幅
T,t2 ,t3 ,t4等のPWM信号を発生する。そし
て、このPWM信号は、0Vまたは5VのTTLレベル
に変換されてPWM信号(f)になりレーザードライバ
回路に入力される。このようにして得られたPWM信号
値に対応して1画素あたりの露光時間を変化させること
により1画素で最大256階調を得ることが可能とな
る。
【0202】本実施例はPWM方式による階調制御を用
いたが、ディザ法等の面積階調法やレーザー光強度変調
を用いることも可能であり、更に、それらを組み合わせ
てもよい。
【0203】このようにして、図4の感光ドラム1に形
成された静電潜像は現像装置4により現像され、形成さ
れたトナー像は、転写帯電器7によって転写材上に静電
転写される。その後、転写材は分離帯電器8によって静
電分離されて定着器6へと搬送され、熱定着されて画像
が出力される。2は除電露光部である。
【0204】一方、トナー像転写後の感光ドラム1の面
はクリーナー5によって転写残りトナー等の付着汚染物
の除去を受けて繰り返し画像形成に使用される。
【0205】図8に本発明のカラー複写機の概略図を示
す。
【0206】図8において201はイメージスキャナ部
であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分
である。また、200はプリンター部であり、イメージ
スキャナ201に読み取られた原稿画像に対応した画像
を用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0207】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿厚板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204を固定するために用いられる。原稿
204は、ハロゲンランプ205の光で照射される。原
稿204からの反射光はミラー206,207に導か
れ、レンズ208により3本のCCDラインセンサーで
構成される3ラインセンサー(以下CCDという)21
0上に像を結ぶ。CCD210は原稿からの光情報を色
分解して、フルカラー情報のうちレッド(R)、グリー
ン(G)、ブルー(B)成分として信号処理部209に
送られる。なお、205,206は速度vで、207は
1/2vでラインセンサーの電気的走査方向(以下、主
走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機
械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0208】211は標準白色板であり、シェーディン
グ補正時に、センサー210−2〜210−4それぞれ
R,G,Bの成分のラインセンサーに対応する読み取り
データの補正のためのデータを発生するために用いられ
る。
【0209】この標準白色板は可視光に対してほぼ均一
の反射特性を示している。この標準白色板を用いてR,
G,Bの可視センサー210−2〜210−4の出力デ
ータの補正に用いる。
【0210】信号処理部209では読み取られた信号を
電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエ
ロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリ
ンター部200に送る。また、イメージスキャナ部20
1における一回の原稿走査(スキャン)につき、M,
C,Y,BKの内、一つの成分が面順次に、プリンター
200に送られ、計4回の原稿走査により一回のカラー
画像形成が完成する。
【0211】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,BKの画像信号は、レーザードライバ2
12に送られる。レーザードライバ212は画像信号に
応じ、半導体レーザー213を変調駆動する。レーザー
光はポリゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラ
ー216を介し、感光体ドラム217上を走査する。
【0212】219〜222は現像器であり、マゼンタ
現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器2
21、ブラック現像器222より構成され、4つの現像
器が交互に感光体ドラムに接し、感光体ドラム217上
に形成されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するト
ナーで現像する。
【0213】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻付け、感光体ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。このようにしてM,C,Y,B
Kの4色が順次転写された後に、用紙は定着ユニット2
26を通過して定着後、排紙される。
【0214】前記、電子写真画像形成装置は半導体レー
ザーを用いてポリゴンによる走査光学系により感光体を
露光しているものであるが、ポリゴンのような機械的な
駆動部のない固体スキャナーとしてLEDプリンターヘ
ッドが用いられる。LEDプリンターヘッドは発光ダイ
オードを概略線状に集積したもので400dpi以上の
高解像度のものも作成されており、駆動部分がないこと
から、小型化に有利である。LEDプリンターヘッドか
らのスポット光は収束性ロッドレンズアレイにより感光
体上に結像される。このとき主走査方向の解像度はLE
Dプリンターヘッドの集積度により決められ、400d
piすなわち63.5μm間隔より高解像度のものが用
いられるが、副走査方向はロッドレンズアレイの集光性
能と感光体の移動速度により決められる。
【0215】LEDの発光の強度分布はガウス分布より
矩形的な分布を有しているが、ピーク強度の1/e2
強度を有している部分の面積について考慮すればよい。
【0216】
【発明の効果】以上説明したように、コロイダルシリカ
及びシロキサン樹脂を含有し、更にフッ素原子含有樹脂
粒子を含有する組成物を表面保護層として用いることに
より、放電による劣化の少ないこと、摺擦エネルギーの
減少及び緩和ができることから耐摩耗性に優れ、かつ表
面エネルギーが小さいことから汚染が少なく、クリーニ
ング性に優れ、しかも帯電の環境安定性や残留電位等の
電気特性の優れた電子写真感光体を実現した。
【0217】更に、該電子写真感光体は光散乱も少ない
ことからこれを用いた電子写真画像形成装置は耐久性が
優れているのみでなく、耐久後も良好な画像を提供する
ことを可能とした。特に、レーザー等のスポット光を用
いるデジタル方式の電子写真画像形成装置において、該
感光層の膜厚を耐久性を保ちつつ減少させることが可能
となるために400dpiといった高解像度において2
56階調の優れた階調再現性を有するむらのない高画像
品位の出力を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はコロイダルシリカ及びシロキサン樹脂
を含有し、かつフッ素原子含有樹脂粒子を含有する組成
物を電荷輸送層の表面保護層に用いた本発明の電子写真
感光体の断面の概略図であり、(B)はコロイダルシリ
カ及びシロキサン樹脂を含有し、かつフッ素原子含有樹
脂粒子を含有する組成物を電荷発生層の表面保護層に用
いた本発明の電子写真感光体の断面の概略図である。
【図2】本発明の電子写真感光体における照射光ビーム
のスポット形状と導電性支持体に到達した光ビームの強
度分布を示す概略図である。
【図3】階調再現性の測定方法における光照射量と画像
濃度の関係を示す概略図である。
【図4】本発明の電子写真画像形成装置の概略図であ
る。
【図5】本発明のレーザー光走査部の概略図である。
【図6】本発明のレーザー光を制御するためのパルス幅
変調回路の回路ブロック図である。
【図7】本発明のレーザー光を制御するためのパルス幅
変調回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の電子写真画像形成装置のカラー複写機
の構成図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/00 350 G03G 21/00 350 (72)発明者 ▲高▼谷 格 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平岡 敬子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層及び保護層を有する電
    子写真感光体において、該保護層がコロイダルシリカ及
    びシロキサン樹脂を含有し、かつフッ素原子含有樹脂粒
    子を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記フッ素原子含有樹脂粒子が四フッ化
    エチレン樹脂及びフッ化ビニリデン樹脂からなる群より
    選択される請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記感光層が電荷発生層及び電荷輸送層
    を有する請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記感光層の膜厚が12μm以下である
    請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記保護層が、コロイダルシリカの存在
    下に縮合した、下記式(I) RSiO3/2 (I) (式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、ビニル基、C
    n2n+124 −基(n=1〜18)、γ−グリシド
    キシプロピル基及びγ−メタクリロオキシプロピル基か
    らなる群より選ばれた少なくともひとつの基を表わ
    す。)で表わされる化合物を含有する請求項1乃至4の
    いずれかに記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記保護層の膜厚が0.2〜3.0μm
    である請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真感光
    体。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体上に露光により潜像を形
    成し、その形成された潜像を現像して画像を得る電子写
    真画像形成装置において、該画像形成装置が、該感光体
    を帯電する手段及び得られた潜像をトナーにより現像す
    る手段を有し、該感光体が請求項1記載の電子写真感光
    体であることを特徴とする電子写真画像形成装置。
  8. 【請求項8】 入力信号で変調された光ビームを電子写
    真感光体上に照射するとともに走査することによって潜
    像を形成し、その形成された潜像を現像して画像を得る
    電子写真画像形成装置において、該画像形成装置が、記
    録される画像の解像度及び階調性により該感光体への光
    ビームの露光量を制御する手段、該感光体を帯電する手
    段及び得られた潜像をトナーにより現像する手段を有
    し、該感光体が請求項1記載の電子写真感光体であるこ
    とを特徴とする電子写真画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記光ビームのスポット面積と感光層の
    膜厚の積が、20000μm3 以下である請求項8記載
    の電子写真画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記露光量を制御する手段が、露光時
    間変調を含む請求項8または9に記載の電子写真画像形
    成装置。
  11. 【請求項11】 前記光ビームが半導体レーザーにより
    得られる請求項8乃至10のいずれかに記載の電子写真
    画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記光ビームがLEDアレイにより得
    られる請求項8乃至10のいずれかに記載の電子写真画
    像形成装置。
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