JP2008151999A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008151999A
JP2008151999A JP2006339644A JP2006339644A JP2008151999A JP 2008151999 A JP2008151999 A JP 2008151999A JP 2006339644 A JP2006339644 A JP 2006339644A JP 2006339644 A JP2006339644 A JP 2006339644A JP 2008151999 A JP2008151999 A JP 2008151999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image forming
forming method
layer
photosensitive member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006339644A
Other languages
English (en)
Inventor
友子 ▲崎▼村
Tomoko Sakimura
Toyoko Shibata
豊子 芝田
Shinichi Hamaguchi
進一 濱口
Akihiko Itami
明彦 伊丹
Hideo Yoshizawa
英男 吉沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2006339644A priority Critical patent/JP2008151999A/ja
Publication of JP2008151999A publication Critical patent/JP2008151999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】短波長光源に対して高感度でかつ繰り返し使用時の電位安定性も向上した画像形成方法を提供する。
【解決手段】導電性支持体上に電荷発生物質を含有する感光層を有する電子写真感光体上に発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードを書込み光源とし、前記書込みの主査方向の露光径が10〜50μmで静電潜像を形成する露光工程を有し、該静電潜像をトナー像に顕像化する現像工程を有する画像形成方法において、該電荷発生物質が、下記化合物(1)乃至(5)から選ばれる少なくとも1種のいずれかの化合物を含有し、かつ該電子写真感光体のユニバーサル硬さ値(Hu)が、200〜300N/mmであり、更に電子写真感光体の弾性変形率が40〜55%であることを特徴とする画像形成方法。
【化1】
Figure 2008151999

【選択図】なし

Description

本発明は、画像形成方法に関し、さらに詳しくは、高感度、高安定な電子写真感光体による画像形成方法に関する。
短波長LDを書込光源として用いた場合、感光体上におけるレーザービームのスポット径を理論上かなり小さくすることが可能であり、潜像の書込密度すなわち解像度を上げることに非常に有利である。またこの短波長LD、LEDにより光学系を含む電子写真装置のコンパクト化、電子写真方式の高速化がはかれるなどの利点があるため、これら約400〜450nmのLDもしくはLED発振光源に対応した高感度、高安定な電子写真感光体が要求されている。
また、感光体は機械的劣化によりその表面の粗度が上がり、凸凹の間隔がある範囲になると、像露光光が表面で乱反射してしまう恐れがある。露光光源がレーザー光のような場合、ビーム径を小さくすると、感光体表面の粗れによる乱反射の影響をより受け易くなるため、感光体表面の機械的強度の増加は以前に増して望まれている。更に、画質を上げるうえでは、感光層の膜厚を薄くすることが望まれているが、膜厚を薄くすると、必要な表面電位を得るための、表面電荷密度が高くなり、膜にかかる、電界強度が高まるため、支持体から、感光層への漏れ電荷のリークが発生し、充分な高画質画像が得られなかった。
支持体上に少なくとも光導電層及び表面層を備える感光層を有し、該感光層は、厚さdが20μm以下、温度25℃/湿度50%の環境下でビッカース四角錐ダイヤモンド圧子を用いて最大荷重6mNで押し込んだ時のユニバーサル硬さ値HUが150N/mm2以上、240N/mm2以下、且つ、弾性変形率が40%以上、65%以下である電子写真感光体を、380nm以上、500nm以下の光で露光する画像形成方法(例えば、特許文献1参照)は知られている。
しかし、上記特許文献1で開示されている電荷発生物質(アゾ顔料、フタロシアニン系材料、例えばガリウムフタロシアニン化合物、オキシチタニウムフタロシアニン等)では、細線再現性、黒ポチ、クリーニング性に難点があった。
特開2006−162906号公報
本発明の目的は、短波長光源に対して高感度でかつ繰り返し使用時の電位安定性も向上した画像形成方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成することができる。
1.導電性支持体上に電荷発生物質を含有する感光層を有する電子写真感光体上に発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードを書込み光源とし、前記書込みの主査方向の露光径が10〜50μmで静電潜像を形成する露光工程を有し、該静電潜像をトナー像に顕像化する現像工程を有する画像形成方法において、該電荷発生物質が、下記化合物(1)乃至(5)から選ばれる少なくとも1種のいずれかの化合物を含有し、かつ該電子写真感光体のユニバーサル硬さ値(Hu)が、200〜300N/mmであり、更に電子写真感光体の弾性変形率が40〜55%であることを特徴とする画像形成方法。
Figure 2008151999
(式中、Xはハロゲン原子、アルキル基、ニトロ基、シアノ基、アシル基またはカルボキシル基を表し、nは0〜6の整数を表す。尚、nが2〜6の時、複数のXはそれぞれ同じであっても異なってもよい、但し、Xは多環キノン化合物の任意の置換できる位置に置換する。)
2.前記感光層の膜厚が10〜20μmであることを特徴とする前記1に記載の画像形成方法。
3.前記電子写真感光体の表面にある層が、光硬化性樹脂を含み、それらが架橋することによって硬化されていることを特徴とする前記1又は2に記載の画像形成方法。
本発明により、上記の課題、特に高画質な画像を長期にわたり安定に維持するために、耐摩耗性、耐傷性に優れ、短波長光源でビーム径を小さくしても、繰り返し使用後も感光体表面の粗れによる乱反射の影響を受けにくく、電荷注入による、黒ポチ欠陥の発生の無いクリーニング性が良好な電子写真感光体による画像形成方法を提供することができた。
本発明を更に詳しく説明する。本発明は、導電性支持体上に有機感光層を有する電子写真感光体(以後単に感光体ともいう)を用いる画像形成方法であるが、該電子写真感光体のユニバーサル硬さ値(Hu)が、200〜300N/mmであり、かつ該表面層の弾性変形率が40〜55%である。好ましくは、ユニバーサル硬さ値(Hu)が、250〜300N/mm、弾性変形率が40〜50%が好ましい。ユニバーサル硬さが300N/mmよりも高く、あるいは弾性変形率が50%よりも高い感光体では、上記課題は解決できたものの、トルクが高くなり、クリーニング等に問題が出る。また、電子写真感光体が上記条件を満たしていても、電荷発生物質が、上記化合物(1)乃至(5)から選ばれる少なくとも1種の化合物でないと黒ポチ欠陥の発生の無いクリーニング性が良好で細線再現性のよい画像は得られない。
(ユニバーサル硬度、弾性変形率)
まず、ユニバーサル硬さ値(Hu)、弾性変形率の測定について述べる。ユニバーサル硬度で規定される硬度とは、圧子を荷重をかけながら測定対象物に押し込むことにより、下記式(1)
式(1)
ユニバーサル硬度=(試験荷重)/(試験荷重下での圧子の測定対象物との接触表面積)
として求められ、単位はMPa(N/mm2)で表される。このユニバーサル硬度の測定は、市販の硬度測定装置を用いて行うことができ、例えば、超微小硬度計「H−100V」(フィッシャーインストルメント社製)を用いて測定することができる。この測定装置では、四角錐或いは三角錐形状の圧子を、試験加重をかけながら被測定物に押し込み、所望の深さに達した時点でのその押し込み深さから圧子が被測定物と接触している表面積を求め、上記式(1)よりユニバーサル硬度を算出する。
測定条件
測定機:硬度計押し込み試験機「H−100V」(フィッシャーインストルメント社製)
測定圧子:ヴィッカース圧子
測定環境:20℃、60%RH
測定試料:5cm×5cmの大きさに中間転写体を切断して測定試料を作製
最大試験加重:2mN
加重条件:最大試験加重に10secで達する速度で、時間に比例して加重を印加する
加重クリープ時間:5秒
尚、測定は各資料ともランダムに10点測定し、その平均値をユニバーサル硬度で規定する硬度とする。
また、弾性変形率は、同じ測定器にて、以下のように求めた。弾性変形率は、圧子が測定対象(電子写真感光体の表面)に対して行った仕事量(エネルギー)、すなわち、圧子の測定対象(電子写真感光体の表面)に対する荷重の増減によるエネルギーの変化より求めることができる。具体的には、弾性変形仕事量Weを全仕事量Wtで除した値(We/Wt)が弾性変形率である。なお、全仕事量Wtは図1中のA−B−D−Aで囲まれる領域の面積であり、弾性変形仕事量Weは図1中のC−B−D−Cで囲まれる領域の面積である。
(電荷発生層)
次に本発明の一般式(1)〜(5)で表される電荷発生物質と電荷発生層について説明する。電荷発生層には電荷発生物質(CGMともいう)を含有する。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、その他添加剤を含有しても良い。
一般に、電荷発生物質(CGM)としては公知の電荷発生物質(CGM)を用いることができ、例えば縮合多環系化合物、アゾ化合物、フタロシアニン化合物、アズレニウム化合物などを用いることができる。しかし、本発明においては、これらの中で前記一般式(1)〜(5)で表される化合物の何れか1種を用いる。更に、上述した公知の電荷発生物質を併用してもよい。
本発明の一般式(1)〜(5)で表される多環キノン化合物は化学的に安定であり、短波光の様な高エネルギー光に対しては安定な特性であることが、本願の組み合わせが良好な理由であろうと推定している。
一般式(1)〜(5)において、Xはハロゲン原子、炭素数が1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、アシル基またはカルボキシル基を表すが、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ましい。
一般式(1)〜(5)で表される化合物として具体的には以下の化合物を挙げることができる。
Figure 2008151999
Figure 2008151999
Figure 2008151999
Figure 2008151999
Figure 2008151999
電荷発生層にCGMの分散媒としてバインダーを用いる場合、バインダーとしては公知の樹脂を用いることができるが、最も好ましい樹脂としてはホルマール樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。バインダー樹脂と電荷発生物質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し20〜600質量部が好ましい。これらの樹脂を用いることにより、繰り返し使用に伴う残留電位増加を最も小さくできる。電荷発生層の膜厚は0.01μm〜1μmが好ましい。0.01μm未満では十分な感度特性が得られず、残留電位が上昇しやすい。一方、1μmを超えると絶縁破壊や黒ポチが発生しやすい。
尚、電荷発生層の塗布溶液は塗布工程に入る前に、塗布溶液中の異物や凝集物を除去するために、金属フィルター、メンブランフィルター等で濾過することが好ましい。例えば、日本ポール社製のプリーツタイプ(HDC)、デプスタイプ(プロファイル)、セミデプスタイプ(プロファイルスター)等を塗布液の特性に応じて選択し、濾過をすることが好ましい。
(画像形成方法)
本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装置を説明する。
図2に示す画像形成装置1は、デジタル方式による画像形成装置であって、画像読取り部A、画像処理部B、画像形成部C、転写紙搬送手段としての転写紙搬送部Dから構成されている。
画像読取り部Aの上部には原稿を自動搬送する自動原稿送り手段が設けられていて、原稿載置台11上に載置された原稿は原稿搬送ローラ12によって1枚宛分離搬送され読み取り位置13aにて画像の読み取りが行われる。原稿読み取りが終了した原稿は原稿搬送ローラ12によって原稿排紙皿14上に排出される。
一方、プラテンガラス13上に置かれた場合の原稿の画像は走査光学系を構成する照明ランプ及び第1ミラーから成る第1ミラーユニット15の速度vによる読み取り動作と、V字状に位置した第2ミラー及び第3ミラーから成る第2ミラーユニット16の同方向への速度v/2による移動によって読み取られる。
読み取られた画像は、投影レンズ17を通してラインセンサである撮像素子CCDの受光面に結像される。撮像素子CCD上に結像されたライン状の光学像は順次電気信号(輝度信号)に光電変換されたのちA/D変換を行い、画像処理部Bにおいて濃度変換、フィルタ処理などの処理が施された後、画像データは一旦メモリに記憶される。
画像形成部Cでは、画像形成ユニットとして、像担持体であるドラム状の感光体21と、その外周に、該感光体21を帯電させる帯電手段(帯電工程)22、帯電した感光体の表面電位を検出する電位検出手段220、現像手段(現像工程)23、転写手段(転写工程)である転写搬送ベルト装置45、前記感光体21のクリーニング装置(クリーニング工程)26及び光除電手段(光徐電工程)としてのPCL(プレチャージランプ)27が各々動作順に配置されている。また、現像手段23の下流側には感光体21上に現像されたパッチ像の反射濃度を測定する反射濃度検出手段222が設けられている。感光体21には、本発明に係わる有機感光体を使用し、図示の時計方向に駆動回転される。
回転する感光体21へは帯電手段22による一様帯電がなされた後、像露光手段(像露光工程)30としての露光光学系により画像処理部Bのメモリから呼び出された画像信号に基づいた像露光が行われる。書き込み手段である像露光手段30としての露光光学系は図示しないレーザダイオードを発光光源とし、回転するポリゴンミラー31、fθレンズ34、シリンドリカルレンズ35を経て反射ミラー32により光路が曲げられ主走査がなされるもので、感光体21に対してAoの位置において像露光が行われ、感光体21の回転(副走査)によって静電潜像が形成される。本実施の形態の一例では文字部に対して露光を行い静電潜像を形成する。
本発明の画像形成装置においては、感光体上に静電潜像を形成するに際し、発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードを像露光光源として用いることを前提としている。これらの像露光光源を用いて、書込み光源の主査方向の露光径を10〜50μmに絞り込み、有機感光体上にデジタル露光を行うことにより、600dpi(dpi:2.54cm当たりのドット数)以上から2500dpiの高解像度の電子写真画像をうることができる。
前記露光径とは該露光ビームの強度がピーク強度の1/e2以上の領域の主走査方向にそった長さ(Ld)を云う。
用いられる光ビームとしては半導体レーザを用いた走査光学系及びLEDの固体スキャナー等があり、光強度分布についてもガウス分布及びローレンツ分布等があるがそれぞれのピーク強度の1/e2以上の領域を本発明に係わる露光径とする。
感光体21上の静電潜像は現像手段23によって反転現像が行われ、感光体21の表面に可視像のトナー像が形成される。本発明の画像形成方法では、該現像手段に用いられる現像剤には重合トナーを用いることが好ましい。形状や粒度分布が均一な重合トナーを本発明に係わる有機感光体と併用することにより、より鮮鋭性が良好な電子写真画像を得ることができる。
本発明の画像形成装置としては、上述の感光体と、現像器、クリーニング器等の構成要素をプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。又、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、及びクリーニング器の少なくとも1つを感光体とともに一体に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在の構成としても良い。
本発明の画像形成方法に係る電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層及び表面層を有するが、感光層は、導電性支持体上に中間層、電荷発生層(上述した)、電荷輸送層及び表面層をこの順に積層して成るものが好ましい。以下にこれらの構成について説明する。
(表面層)
本発明の電子写真感光体の表面層は、光硬化性樹脂を含み、それらが架橋することによって硬化されている。光硬化性樹脂としてはカチオン又はラジカル重合性官能基を有する化合物が好ましい。該カチオン重合性官能基を有する化合物は、活性エネルギー線の照射によりカチオン又はラジカル重合を開始させる非イオン系化合物により、活性エネルギー線を照射することにより、酸を発生し、重合が開始される。カチオン重合性官能基を有する化合物としては、各種公知のカチオン又はラジカル重合性のモノマーが使用できる。例えば、エポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物などが挙げられるが、オキセタン化合物が好ましい。ラジカル重合性化合物としては、例えば、最も容易に硬化できる材料として、アクリレート基、メタクリレート基を有するモノマーやオリゴマーなどを挙げることができる。
本発明の表面層は、有機粒子及び/又は無機粒子を含有することが好ましい。表面層に用いることのできる、有機粒子及び無機粒子としては、平均粒径500nm以下のものが好ましく、300nm以下のものが更に好ましい。用いることのできる無機粒子としては、導電性の粒子が好ましく、金属、金属酸化物などが挙げられるが、透明性などの点で金属酸化物であることが好ましい。かかる金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ及び酸化ジルコニウムなどの粒子を用いることができる。これら金属酸化物は1種類もしくは2種類以上混合して用いることができ、2種類以上混合した場合は固溶体または融着の形であっても良い。
有機粒子としては、撥水性の粒子が好ましく、フッ素を含むポリマー粒子が好ましい。具体的には、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどを挙げることができる。
上記有機粒子及び無機粒子の含有量は、表面層全質量に対し、5〜90質量%であることが好ましく、特には10〜80質量%であることが好ましい。導電性粒子の含有量が5質量%未満の場合は表面層の抵抗が高くなり過ぎ、残留電位の上昇やカブリの発生の原因となることがあり、90質量%より多い場合は表面層の抵抗が低くなり過ぎ、帯電能の低下やピンポールの発生、更には画像ボケなどの原因となることがある。
アクロリイル基を複数有するモノマー体又はオリゴマー体と導電性粒子との混合割合は、直接的に表面層の抵抗を決定する値であり、表面層の抵抗が1×1010〜1×1015Ω・cmの範囲になるように設定する。
(中間層)
本発明においては導電性支持体と感光層の間に、中間層を設けることが好ましいが、該中間層にはN型半導性粒子を含有することが好ましい。該N型半導性粒子とは、主たる電荷キャリアが電子である粒子を意味する。すなわち、主たる電荷キャリアが電子であることから、該N型半導性粒子を絶縁性バインダーに含有させた中間層は、支持体からのホール注入を効率的にブロックし、また、感光層からの電子に対してはブロッキング性が少ない性質を有する。
ここで、N型半導性粒子の判別方法について説明する。
導電性支持体上に膜厚5μmの中間層(中間層を構成するバインダー樹脂中に粒子を50質量%分散させた分散液を用いて中間層を形成する)を形成する。該中間層に負極性に帯電させて、光減衰特性を評価する。又、正極性に帯電させて同様に光減衰特性を評価する。
N型半導性粒子とは、上記評価で、負極性に帯電させた時の光減衰が正極性に帯電させた時の光減衰よりも大きい場合に、中間層に分散された粒子をN型半導性粒子という。
N型半導性粒子としては、酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の金属酸化物が好ましく、特に酸化チタンが特に好ましく用いられる。
前記酸化チタン粒子は、結晶形としては、アナターゼ形、ルチル形、ブルッカイト形及びアモルファス形等があるが、中でもアナターゼ形酸化チタン顔料又はルチル形酸化チタン顔料は、中間層を通過する電荷の整流性を高め、即ち、電子の移動性を高め、帯電電位を安定させ、残留電位の増大を防止すると共に、ポチの発生を防止することができ、本発明のN型半導性粒子として最も好ましい。
N型半導性粒子はメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体でシリカの処理されたものが好ましい。該メチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体の分子量は1000〜20000のものが表面処理効果が高く、その結果、N型半導性粒子の整流性を高め、このN型半導性粒子を含有する中間層を用いることにより、黒ポチ発生が防止され、又、良好なハーフトーン画像の作製に効果がある。
メチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体とは−(HSi(CH3)O)−の構造単位とこれ以外の構造単位(他のシロキサン単位のこと)の共重合体が好ましい。他のシロキサン単位としては、ジメチルシロキサン単位、メチルエチルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位及びジエチルシロキサン単位等が好ましく、特にジメチルシロキサンが好ましい。共重合体中のメチルハイドロジェンシロキサン単位の割合は10〜99モル%、好ましくは20〜90モル%である。
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体はランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体等のいずれでもよいがランダム共重合体及びブロック共重合体が好ましい。又、共重合成分としてはメチルハイドロジェンシロキサン以外に、一成分でも二成分以上でもよい。
なお、N型半導性粒子はアルミナ処理を最初に行い、次いでシリカ処理を行うことが好ましい。また、アルミナとシリカの処理をそれぞれ行う場合のアルミナ及びシリカの処理量は、アルミナよりもシリカの多いものが好ましい。
本発明に用いられる中間層を形成するために作製する中間層塗布液は前記表面処理酸化チタン等のN型半導性粒子の他にバインダー樹脂、分散溶媒等から構成される。
N型半導性粒子の中間層中での比率は、中間層のバインダー樹脂との体積比(バインダー樹脂の体積を1とすると)で0.5〜2.0倍が好ましい。中間層中でこのような高密度で本発明のN型半導性粒子を用いることにより、中間層の整流性が高まり、膜厚を厚くしても残留電位の上昇やポチが発生せず、黒ポチを効果的に防止でき、電位変動が小さい良好なハーフトーン画像を作製できる有機感光体を形成することができる。又、このような中間層はバインダー樹脂100体積部に対し、N型半導性粒子を50〜200体積部を用いることが好ましい。
一方、これらの粒子を分散し、中間層の層構造を形成するバインダー樹脂としては、粒子の良好な分散性を得る為にポリアミド樹脂が好ましいが、特に以下に示すポリアミド樹脂が好ましい。
有機感光体の中間層のバインダー樹脂としては、中間層を均一な膜厚で形成するために、溶媒溶解性の優れた樹脂が必要とされている。このようなアルコール可溶性のポリアミド樹脂としては、6−ナイロン等のアミド結合間の炭素鎖の少ない化学構造から構成される共重合ポリアミド樹脂やメトキシメチル化ポリアミド樹脂が知られているが、これらの樹脂は吸水率が高く、このようなポリアミドを用いた中間層は環境依存性が高くなる傾向にあり、その結果、たとえば高温高湿や低温低湿下の帯電特性や感度等が変化しやすく、黒ポチの発生やハーフトン画像の劣化を起しやすい。
アルコール可溶性ポリアミド樹脂には、上記のような欠点を改良し、融解熱0〜40J/gで、且つ吸水率5質量%以下の特性を与えることにより、従来のアルコール可溶性ポリアミド樹脂の欠点を改良し、外部環境が変化しても、又有機感光体の長時間連続使用を行っても、良好な電子写真画像を得ることができる。
本発明で好ましく用いることのできるポリアミド樹脂としては、特開2006−309116号段落(0122〜0124)に記載されている、N−1〜N−11を挙げることができる。
又、上記ポリアミド樹脂の分子量は数平均分子量で5,000〜80,000が好ましく、10,000〜60,000がより好ましい。数平均分子量が5,000以下だと中間層の膜厚の均一性が劣化し、本発明の効果が十分に発揮されにくい。一方、80,000より大きいと、樹脂の溶媒溶解性が低下しやすく、中間層中に凝集樹脂が発生しやすく、黒ポチやハーフトーン画像の劣化が発生しやすい。
上記ポリアミド樹脂はその一部が既に市販されており、例えばダイセル・デグサ(株)社製のベスタメルトX1010、X4685等の商品名で販売されて、一般的なポリアミドの合成法で作製することができるが、以下に合成例の一例を挙げる。
上記ポリアミド樹脂を溶解し、塗布液を作製する溶媒としては、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノール等の炭素数2〜4のアルコール類が好ましく、ポリアミドの溶解性と作製された塗布液の塗布性の点で優れている。これらの溶媒は全溶媒中に30〜100質量%、好ましくは40〜100質量%、更には50〜100質量%が好ましい。前記溶媒と併用し、好ましい効果を得られる助溶媒としては、メタノール、ベンジルアルコール、トルエン、メチレンクロライド、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
本発明の中間層の膜厚は0.3〜10μmが好ましい。中間層の膜厚が0.5μm未満では、黒ポチやハーフトーン画像の劣化が発生しやすく、10μmを超えると、残留電位の上昇やポチが発生しやすく、鮮鋭性が劣化しやすい。中間層の膜厚は0.5〜5μmがより好ましい。
又、上記中間層は実質的に絶縁層であることが好ましい。ここで絶縁層とは、体積抵抗が1×108以上である。本発明の中間層及び表面層の体積抵抗は1×108〜1015Ω・cmが好ましく、1×109〜1014Ω・cmがより好ましく、更に好ましくは、2×109〜1×1013Ω・cmである。体積抵抗は下記のようにして測定できる。
測定条件;JIS:C2318−1975に準ずる。
測定器:三菱油化社製Hiresta IP
測定条件:測定プローブ HRS
印加電圧:500V
測定環境:30±2℃、80±5RH%
体積抵抗が1×108未満では中間層の電荷ブロッキング性が低下し、黒ポチの発生が増大し、有機感光体の電位保持性も劣化し、良好な画質が得られない。一方1015Ω・cmより大きいと繰り返し画像形成で残留電位が増大しやすく、良好な画質が得られない。
(電荷輸送層)
電荷輸送層(CTLともいう)に用いられる電荷輸送物質(CTMともいう)は、例えばトリフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ベンジジン化合物、ブタジエン化合物などを用いることができる。
電荷輸送層に用いられる電荷輸送物質は、N,N′−テトラ置換フェニール−1,1′ビフェニール−4,4′ジアミン(以後TPDともいう)であるが、具体的には、N,N′−ビス−(4−メチルフェニール),N,N′−ビスフェニール−1,1′ビフェニール−4,4′ジアミン、N,N,N′−トリ−(4−メチルフェニール),N′−フェニール−1,1′ビフェニール−4,4′ジアミン、N,N′−テトラ−(4−メチルフェニール)−1,1′ビフェニール−4,4′ジアミンを挙げることができる。
電荷輸送物質用の溶媒としては、アルコール系、エーテル系、ケトン系、芳香族系の化合物が挙げられる。例えばメタノール、エタノール、テトラハイドロフラン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ベンゼン、トルエン等が好ましく、特にテトラハイドロフランが好ましい。
電荷輸送層(CTLともいう)に用いられる樹脂としては、例えばポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位構造のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂。又これらの絶縁性樹脂の他、ポリ−N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられる。
これらCTLのバインダーとして最も好ましいものはポリカーボネート樹脂である。ポリカーボネート樹脂は電荷輸送物質(CTMともいう)の分散性、電子写真特性を良好にすることにおいて、最も好ましい。バインダー樹脂と電荷輸送物質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し10〜200質量部が好ましい。
又、電荷輸送層には酸化防止剤を含有させることが好ましい。該酸化防止剤とは、その代表的なものは有機感光体中ないしは有機感光体表面に存在する自動酸化性物質に対して、光、熱、放電等の条件下で酸素の作用を防止ないし、抑制する性質を有する物質である。
本発明の電荷輸送層の膜厚は、10〜30μmが好ましい。該膜厚が10μm未満では、絶縁破壊や黒ポチ等が発生しやすく、30μmを超えると画像がボケやすく鮮鋭性が劣化しやすい。
電荷輸送層の塗布溶液は塗布工程に入る前に、上述した電荷発生層の塗布溶液と同様に、塗布溶液中の異物や凝集物を除去するために、金属フィルター、メンブランフィルター等で濾過することが好ましい。
(導電性支持体)
感光体に用いられる導電性支持体としてはシート状、円筒状のどちらを用いても良いが、画像形成装置をコンパクトに設計するためには円筒状導電性支持体の方が好ましい。
円筒状導電性支持体とは回転することによりエンドレスに画像を形成できるに必要な円筒状の支持体を意味し、真直度で0.1mm以下、振れ0.1mm以下の範囲にある導電性の支持体が好ましい。この真直度及び振れの範囲を超えると、良好な画像形成が困難になる。
導電性の材料としてはアルミニウム、ニッケルなどの金属ドラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸化インジュウムなどを蒸着したプラスチックドラム、又は導電性物質を塗布した紙・プラスチックドラムを使用することができる。導電性支持体としては常温で比抵抗103Ωcm以下が好ましい。本発明の導電性支持体としては、アルミニウム支持体が最も好ましい。該アルミニウム支持体は、主成分のアルミニウム以外にマンガン、亜鉛、マグネシウム等の成分が混合したものも用いられる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。尚、文中の「部」は質量部を表す。
(N型半導性粒子の表面処理:N型半導性粒子1の作製)
メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルシロキサンの1:1共重合体0.2部をエタノール/n−プロピルアルコール/THF(45:20:35容量比)10部中に溶解分散し、該混合溶媒中にルチル型酸化チタン(数平均一次粒径35nm:アルミナによる5%一次表面処理がされている)3.5部を添加したのち、1時間撹拌し、表面処理(二次処理)を行ない溶媒から分離して、表面処理済N型半導性粒子1得た。
実施例1
〔電子写真感光体の作製〕
Φ30cm×362cmのアルミ素管上に下記層を塗布し感光体を作製した。
(中間層)
バインダー樹脂(N−1)1部をエタノール/n−プロピルアルコール/THF(45:20:35容量比)10部に加え65℃にて攪拌溶解、室温に戻した後に濾過(フィルター例:日本ポール社製プロファイルII、定格濾過精度5μm)、表面処理済N型半導性粒子1の3.5部を混合し、該混合液をVMA−GETZMANN社製のDIPERMAT(登録商標)SL−M−Ex5−200を用い分散した。この際、平均粒径0.1〜0.5mmの酸化ジルコニウムを主成分とする球状ビーズ(ビーズ例:ニッカトー製YTZボール、充填率:80%)を用い、周速設定4m/sec、ミル滞留時間3時間、バッチ式または循環式にて分散し、中間層分散液を作製した。該分散液を分散時と同組成の溶媒を用いて2倍に希釈し、二昼夜静置後に濾過した(フィルター例:日本ポール社製プロファイルスター、定格濾過精度:5μm)。該中間層塗布液を洗浄済みの円筒状アルミニウム基体上(切削加工によりJISB−0601規定の十点表面粗さRz:0.81μmに加工した)に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚1.5μmの中間層を形成した。
Figure 2008151999
(電荷発生層)
化合物3−3 24部
ポリビニルブチラール樹脂「エスレックBL−1」(積水化学社製) 8部
2−ブタノン/シクロヘキサノン=4/1(v/v) 300部
上記組成物を混合し、平均粒径Φ0,3mmのガラスビーズを用い、横型サンドミル分散機、800rpmの条件を用いて24時間分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を浸漬塗布法で塗布し、前記中間層の上に乾燥膜厚0.5μmの電荷発生層を形成し、電子写真感光体1の電荷発生層とした。
上記化合物3−3を表1に示す化合物に変えた以外は上記電子写真感光体1の電荷発生層と同様にして電子写真感光体2〜12の電荷発生層を形成した。
(電荷輸送層)
下記成分を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚17μmの電荷輸送層を形成した。
ポリカーボネート樹脂「ユーピロン−Z300」(三菱ガス化学社製)
100部
酸化防止剤(下記化合物A) 8部
電荷輸送物質 N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(TPD) 70部
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比8/2) 750部
Figure 2008151999
(表面保護層)
下記成分塗布液原料を混合し、底面積90cm2にΦ1.5mmのガラスビーズを360g充填(ビーズ充填量4g/cm2)したサンドグラインダーで72時間分散処理した後、成分4を混合して表面層塗布液を調製した。この塗布液を前記電子写真感光体1の電荷輸送層の上にリング塗布方法で塗布し、パルス紫外線照射装置RC−500B(Xenon社製)を用いて、積算光量が10J/cm2相当照射した後、120℃で60分間熱乾燥させて乾燥膜厚1.0μmの電子写真感光体1の表面保護層を形成した。
モノマー1:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬 DPHA)
18部
モノマー2:ウレタンアクリレートオリゴマー(日本化薬 UX−0937) 9部
開始剤:1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン 10部
無機粒子:酸化金属ゾル(T−1 三菱マテリアル) 50部
n−ブチルアルコール 1200部
イソプロピルアルコール 300部
モノマー1とモノマー2の添加量を表1のように変更した以外は電子写真感光体1の表面保護層と同様にして電子写真感光体2〜12の表面保護層を作製した。
Figure 2008151999
得られた感光体を、bizhub PRO C500(コニカミノルタ社製)の光源を表2に示すように改造した改造機により実機評価を行った。評価は、20℃、60%RHの条件下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色5%の印字濃度の、文字・ソリッド混合のテスト画像にて、5万プリント実写した。得られた画像について以下の評価を行い、結果を表2に示す。
評価
細線再現性
細線再現性は、1ドットラインをプロセス回転方向の縦横にどれぞれ1ドットごとの線書き込み、線無しの1ドットラインのテストチャートで光量を変化させ画出しを行い、線の再現性を確認した。
黒ポチ
5万プリントした画像の1万ごとに全面白画像を3枚出だしして、以下のように画像チェックを行った。
◎:5万枚までほとんど発生せず
○:わずかに発生するが実用上は使用可能
△:発生があり、実用上やや問題あり
×:実用上明らかに問題ある程度に発生。
クリーニング性
1万枚及び5枚万プリント終了後、A3版記録紙に紙進行方向に長さ20cm、幅が3cmのソリッド領域を形成したテストチャートを連続10枚プリントを行い、画像形成がなされなかった記録紙の白地部分でトナーすり抜けによるカブリ発生の有無を目視で評価した。尚、クリーニング性はトナーすり抜けの程度で評価した。
評価基準
◎:5万枚プリントまでトナーのすり抜け発生なくクリーニング性良好
○:1万枚プリントまでトナーのすり抜け発生なくクリーニング性は実用上問題ないレベル
×:1万枚プリントでトナーのすり抜け発生しクリーニング性は実用上問題有り。
Figure 2008151999
尚、細線再現性において、実験No.12は初期には再現再現していたものの、4万プリントから細線再現せず実験No.13は初期から細線再現しなかった。また、実験No.10は4万プリントで黒ポチを白地に発生した。更に、クリーニング性において、実験No.11はトルク高く、5000プリントでブレードめくれ発生した。実験No.12は4万プリント過ぎから、ハーフトーンでスジ状のクリーニング不良発生し、黒ポチも、1万プリントから、白地画像に目立ちだした。
表2から、本願の実験No.1〜9の場合は細線再現性、黒ポチ、クリーニング性が良好なのに対し、比較の実験No.10〜13では、細線再現性、黒ポチ、クリーニング性のいずれかの評価に問題がでて、良好な画像が得られなかった。
フィシャースコープH100V(Fischer社製)の出力チャートの概略を示す図である。 本発明の画像形成装置の機能が組み込まれた概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置
21 感光体
22 帯電手段
23 現像手段
24 転写極
25 分離極
26 クリーニング装置
30 露光光学系
45 転写搬送ベルト装置
50 定着手段
250 分離爪ユニット

Claims (3)

  1. 導電性支持体上に電荷発生物質を含有する感光層を有する電子写真感光体上に発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードを書込み光源とし、前記書込みの主査方向の露光径が10〜50μmで静電潜像を形成する露光工程を有し、該静電潜像をトナー像に顕像化する現像工程を有する画像形成方法において、該電荷発生物質が、下記化合物(1)乃至(5)から選ばれる少なくとも1種のいずれかの化合物を含有し、かつ該電子写真感光体のユニバーサル硬さ値(Hu)が、200〜300N/mmであり、更に電子写真感光体の弾性変形率が40〜55%であることを特徴とする画像形成方法。
    Figure 2008151999
    (式中、Xはハロゲン原子、アルキル基、ニトロ基、シアノ基、アシル基またはカルボキシル基を表し、nは0〜6の整数を表す。尚、nが2〜6の時、複数のXはそれぞれ同じであっても異なってもよい、但し、Xは多環キノン化合物の任意の置換できる位置に置換する。)
  2. 前記感光層の膜厚が10〜20μmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記電子写真感光体の表面にある層が、光硬化性樹脂を含み、それらが架橋することによって硬化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
JP2006339644A 2006-12-18 2006-12-18 画像形成方法 Pending JP2008151999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339644A JP2008151999A (ja) 2006-12-18 2006-12-18 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339644A JP2008151999A (ja) 2006-12-18 2006-12-18 画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008151999A true JP2008151999A (ja) 2008-07-03

Family

ID=39654234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006339644A Pending JP2008151999A (ja) 2006-12-18 2006-12-18 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008151999A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019972A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法、画像形成装置、カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP2010122671A (ja) * 2008-10-24 2010-06-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置
JP2010262157A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法、画像形成装置、カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP2019061061A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法及び画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019972A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法、画像形成装置、カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP2010122671A (ja) * 2008-10-24 2010-06-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置
JP2010262157A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法、画像形成装置、カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP2019061061A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法及び画像形成装置
JP7069616B2 (ja) 2017-09-27 2022-05-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7353824B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP5391672B2 (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2013007813A (ja) 画像形成方法
JP2008151999A (ja) 画像形成方法
JP2010169725A (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5584974B2 (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010139618A (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011107363A (ja) 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2005017579A (ja) 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP5644051B2 (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2009145879A (ja) 有機感光体、画像形成装置、プロセスカートリッジ及びカラー画像形成装置
JP5369823B2 (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5532801B2 (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010164952A (ja) 電子写真感光体と画像形成装置
JP5470896B2 (ja) 画像形成装置
JPH11202531A (ja) 電子写真感光体及び電子写真画像形成装置
JP4661611B2 (ja) 表面層用の塗布液、感光体の製造方法
JP6584177B2 (ja) 画像形成方法および電子写真装置
JP6415170B2 (ja) 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP6005329B2 (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2005227470A (ja) 電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2010139709A (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010078640A (ja) 有機感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5369761B2 (ja) 有機感光体及び画像形成装置
JP2009271341A (ja) 有機感光体、画像形成方法および画像形成装置