JPH11201689A - 熱交換媒体の循環装置における防食方法 - Google Patents

熱交換媒体の循環装置における防食方法

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JPH11201689A
JPH11201689A JP10003274A JP327498A JPH11201689A JP H11201689 A JPH11201689 A JP H11201689A JP 10003274 A JP10003274 A JP 10003274A JP 327498 A JP327498 A JP 327498A JP H11201689 A JPH11201689 A JP H11201689A
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JP
Japan
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heat exchange
exchange medium
filter
corrosion
corrosion inhibitor
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JP10003274A
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Masumi Mizutani
増美 水谷
Kazuaki Ito
和明 伊藤
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Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換媒体の腐食防止効果を向上させ、防食
性能を長期間発揮させるとともに、熱交換媒体の交換に
要する手間、時間及び費用を減らすことができる熱交換
媒体の循環装置における防食方法を提供する。 【解決手段】 循環装置1の循環配管5に設けられたバ
イパス通路7に、フィルター9の交換及び腐食防止剤の
補充ができる瀘過装置8を設け、バイパス通路7と並列
になる循環配管5にバルブ10を設ける。そして、熱交
換媒体2中に含有させた腐食防止剤によって生成する不
溶解物を瀘過装置8により瀘過する。さらに、最初の使
用から1シーズン経過後に腐食防止剤の補充及びフィル
ター9の交換又は取り外しを行う。それ以降は複数年毎
に定期的に腐食防止剤を補充する。フィルター9の孔径
は1〜100μmとし、配管5全体を密閉系とすると好
ましい。腐食防止剤は補充しやすい形状のものを選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床暖房、セント
ラルヒーティング、ロードヒーティング、温水暖房等の
加熱システム、或いはスケートリンクや食品工場等のブ
ラインチラーシステム等の冷却システムに利用される熱
交換媒体の循環装置における防食方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の装置においては、主
に金属材質の腐食を防止するために、配管を構成する各
金属材質に合わせて、複数種類の腐食防止剤(インヒビ
ター)が熱交換媒体(ブライン)中に含有されていた。
さらに、熱交換媒体中の腐食防止剤は、数年毎に熱交換
媒体とともに交換されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
熱交換媒体の循環装置における防食方法では、金属表面
に防食被膜を形成させる働きを持つ腐食防止剤は、時間
経過とともに消耗され徐々に減少していた。その減少と
ともに防食性能も低下してしまうために、そのままの状
態で使い続けると循環装置の配管内部に腐食が発生し、
液漏れ、詰まり等のトラブル発生の原因となっていた。
このため、腐食防止剤の防食性能が失われる前に、熱交
換媒体を交換する作業が行われていた。この熱交換媒体
の交換には、廃棄された熱交換媒体による環境汚染の問
題が発生するうえ、交換に要する費用がかさむことか
ら、交換頻度を減らすための技術が市場から要望されて
いる。
【0004】熱交換媒体の防食性能向上による長寿命化
も検討されたが、新設の循環装置の設置工事中に、溶接
に使用され、金属等の溶融を促進する物質であるフラッ
クス、又は配管切削屑や土砂等のゴミが混入し、配管内
に残留していた。そこへ熱交換媒体を投入すると、これ
らの残留物質は熱交換媒体中に含まれる腐食防止剤と化
学反応等を引き起こし、不溶解物(沈澱)を形成した
り、腐食防止剤を吸着したりして、防食効果を発揮でき
る腐食防止剤の含有量を急激に減少させ、充分な対策で
はなかった。さらに、これらの不溶解物が配管内の金属
表面に付着すると、腐食(デポジットアタック)を発生
させる要因となり、熱交換媒体及び循環装置の双方に悪
い影響を与えていた。
【0005】これに対して、腐食防止剤のみを循環装置
内に補充して、防食性能を回復させる方法も知られてい
たが、この方法のみでは、不溶解物の金属表面への付着
によって引き起こされる腐食を防止することはほとんど
不可能であった。
【0006】これらの残留物質は、熱交換媒体の投入前
に配管内を洗浄することによって除去することができる
が、その作業に大変な手間と時間がかかるうえ、洗浄用
の水を現場で調達することが困難であるという問題も存
在していた。さらに、洗浄後の洗浄液を配管内から完全
に除去することが不可能であるとともに、洗浄廃液の処
理に余分な費用がかかることから、これまでほとんど行
われていなかった。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、腐食防止効果を向上させ、熱交換媒体の
防食性能を長期間に渡って発揮することができるととも
に、熱交換媒体の交換に要する手間、時間及び費用を減
らすことができる熱交換媒体の循環装置における防食方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の熱交換媒体の循環装置における
防食方法の発明は、加熱又は冷却装置から熱交換装置
へ、及びその熱交換装置から加熱又は冷却装置へ循環す
るように配管で連結し、その配管内に熱交換媒体を流通
させて循環させ、熱交換装置で温熱又は冷熱を取り出す
ようにした熱交換媒体の循環装置での熱交換媒体による
配管の腐食を防止するための熱交換媒体の循環装置にお
ける防食方法において、前記配管に瀘過装置を設けて熱
交換媒体中の不溶解物を瀘過するとともに、熱交換媒体
中に金属の腐食防止剤を含有し、さらに所定期間をおい
て金属の腐食防止剤を熱交換媒体中に補充するようにし
たものである。
【0009】請求項2に記載の熱交換媒体の循環装置に
おける防食方法の発明は、請求項1に記載の発明におい
て、前記配管にバイパス通路を設け、そのバイパス通路
に前記瀘過装置を設けたものである。
【0010】請求項3に記載の熱交換媒体の循環装置に
おける防食方法の発明は、請求項1又は請求項2に記載
の発明において、前記瀘過装置はフィルターを備え、そ
のフィルターを1シーズン後に交換若しくは清掃する
か、又は取り外すようにしたものである。
【0011】請求項4に記載の熱交換媒体の循環装置に
おける防食方法の発明は、請求項3に記載の発明におい
て、前記1シーズン以後、複数年毎に金属の腐食防止剤
を熱交換媒体中に補充するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すよう
に、熱交換媒体の循環装置1は、熱交換媒体2が加熱又
は冷却装置3から熱交換装置4へ、及び熱交換装置4か
ら加熱又は冷却装置3へと循環するように循環配管5で
環状に連結されている。ポンプ6は循環配管5の途中に
設けられ、循環配管5内の熱交換媒体2を強制的に循環
させる。そして、加熱又は冷却装置3で加熱又は冷却さ
れた熱交換媒体2がポンプ6によって循環配管5内を循
環され、熱交換装置4で温熱又は冷熱が取り出され、そ
の取り出された熱が外部に放出されるようになってい
る。
【0013】循環配管5は、熱交換効率が良く、かつ耐
圧性のある金属材質によって円筒状に形成されている。
この配管5は、熱交換装置4及び加熱又は冷却装置3の
内部で、熱交換のための面積が増大するように蛇行させ
ることによって、熱交換を効率良く行うことができるよ
うになっている。それ以外の部分の配管5は、周囲が図
示しない断熱材で覆われ、熱が無駄に放出されないよう
になっている。
【0014】バイパス通路7は、加熱又は冷却装置3の
入口部分の循環配管5に並列に設けられている。瀘過装
置8は、このバイパス通路7に設けられ、フィルター9
が備え付けられており、フィルター9の交換作業等は、
この瀘過装置8を介して行うことができる。流量抑制部
としてのバルブ10は、瀘過装置8と並列になるように
循環配管5に設けられている。
【0015】このバルブ10は、その開度を調節するこ
とによって、循環配管5を通る熱交換媒体2の量を調節
することができるうえ、バイパス通路7を通過する熱交
換媒体2の量を調節することができる。また、フィルタ
ー9が目詰まりを起こした場合には、バルブ10を開い
てその部分の循環配管5に熱交換媒体2の全量を通過さ
せることによって、循環装置1の動作を維持できるよう
になっている。
【0016】一対のバイパスバルブ11は、バイパス通
路7の瀘過装置8の入口及び出口部分の配管に取り付け
られている。このバイパスバルブ11は、フィルター9
の交換又は取り外し、或いは熱交換媒体2が瀘過装置8
を通過する必要がない場合等に閉じることができるよう
になっている。
【0017】熱交換媒体2中の不溶解物は、循環配管5
のバルブ10及びバイパス通路7のフィルター9の両方
の流れ抵抗のバランスによって、フィルター9に捕捉さ
れる効率が決定される。循環配管5のバルブ10部分に
おける流れ抵抗は、バルブ10の開閉の度合いによって
調節され、バイパス通路7においては、主にフィルター
9の孔径や厚さ等により調節される。但し、これらのバ
ランスの決定に際して、実際にフィルター9が不溶解物
を捕捉することによって、バイパス通路7における流れ
抵抗が増大することを考慮する必要がある。
【0018】このフィルター9は、熱交換媒体2を長期
間循環させた場合に劣化したり、損傷を受けたりしない
ように、耐久性の優れた材質のものが使用される。フィ
ルター9として具体的には、ステンレス鋼やカーボンフ
ァイバー、グラスファイバー等が好ましい。また、フィ
ルター9の孔径は、1〜100μmであることが好まし
い。この孔径が1μm未満の場合には、フィルター9の
目詰まりを起こしやすい。逆に、100μmを越える場
合には、不溶解物を捕捉することが難しく、フィルター
としての機能を充分に果たすことができない。
【0019】フィルター9の孔径は、熱交換媒体2中に
存在する不溶解物を捕捉するために小さく形成されてい
ることから、フィルター9を通過する熱交換媒体2は、
そのフィルター9から抵抗を受けて循環し難くなる。同
時に、循環配管5のバルブ10部分を通過する熱交換媒
体2は、循環配管5より小さい断面積となるように絞ら
れたバルブ10から抵抗を受けて循環し難くなる。そし
て、このバルブ10は、循環配管5のバルブ10部分と
バイパス通路7とを流れる熱交換媒体2の流量を調整
し、フィルター9を通過する熱交換媒体2の量を好適に
確保することで、より効率的に不溶解物を除去すること
ができる。
【0020】熱交換媒体2は、凍結を防止させる溶媒
に、金属材質の腐食を防止させるための腐食防止剤(イ
ンヒビター)等が配合されて構成されている。凍結を防
止させる溶媒としては、エチレングリコールやプロピレ
ングリコール等のグリコール類若しくはアルコール類、
又は塩化カルシウムや塩化ナトリウム等の塩類が含有さ
れた水溶液が用いられる。これらの溶媒は、凍結防止効
果が高いうえに、安定性や経済性等が良好であり好まし
い。
【0021】腐食防止剤は、循環配管5を構成する各金
属材質に合わせて適宜選択される。また、腐食防止剤の
添加量は多い方がよいが、熱交換効率の低下を招かない
ことや、他の成分との調整等を勘案して決定される。そ
して、それらの金属材質の腐食を完全に防止する目的
で、同時に複数種類の腐食防止剤を熱交換媒体中に添加
する。さらに、同じ種類の金属材質に対して有効に作用
する腐食防止剤を、熱交換媒体中に同時に複数種類添加
させることもできる。このようにした場合には、さらに
有効な防食効果を得ることができる。
【0022】これらの腐食防止剤としては、ベンゾトリ
アゾールやトリルトリアゾール等のトリアゾール化合
物、メルカプトベゾチアゾールソーダ等のチアゾール化
合物、モリブデン酸ナトリウム等のモリブデン酸塩、亜
硝酸ナトリウムや亜硝酸カリウム等の亜硝酸塩、リン酸
二ナトリウムやリン酸二カリウム等のリン酸塩、メタケ
イ酸ナトリウム等のケイ酸塩、ホウ酸ナトリウム等のホ
ウ酸塩、硝酸ナトリウム等の硝酸塩、安息香酸ナトリウ
ムやパラターシャルブチル安息香酸等の芳香族カルボン
酸又はそのアルカリ金属塩、セバシン酸やドデカ二酸等
の脂肪族カルボン酸又はそのアルカリ金属塩等を使用す
ることができる。
【0023】その他の成分は、必要に応じて添加される
ものであるが、適正なpHに調節するための酸若しくは
アルカリ、pHを一定に保つ働きを持つ緩衝剤又はその
他目的及び用途に合わせて様々な成分が添加される。
【0024】熱交換媒体に補充される腐食防止剤は、上
記の腐食防止剤と同じ成分を主にして構成される。この
腐食防止剤は、金属表面に防食被膜を形成させるために
消耗され、防食効果を有効に発揮できるものの含有量
が、時間経過とともに減少するのを補うために添加され
る。
【0025】それ以外に必要に応じて補充される成分と
しては、熱交換媒体を使用前の安定な状態に近づけるた
めに必要とされるものが選択して使用される。例えば、
長期間の使用によって分解されたり、又は化学反応を引
き起こして別の化合物になってしまったりした、熱交換
媒体中に含まれる成分を補充するとよい。その中でも、
熱交換媒体の安定性が増大することから、緩衝剤を添加
するとよい。
【0026】補充される腐食防止剤の形状は、特に限定
されるものではなく、液体状、固体状(錠剤)、粉末
状、ゲル状等のうちから循環装置1に補充しやすい形状
のものが適宜選択して補充される。
【0027】次に、上記実施形態の循環装置における防
食方法について詳細に説明する。さて、図1に示すよう
に、循環配管5内の熱交換媒体2は加熱又は冷却装置3
により、所定の温度まで加熱又は冷却される。加熱又は
冷却された熱交換媒体2は、ポンプ6により押し出され
て熱交換装置4に至る。この熱交換装置4において、熱
交換媒体2の温熱又は冷熱が熱交換され、外部へ取り出
されて利用される。熱交換装置4を出た加熱又は冷却さ
れていない熱交換媒体2は、循環配管5のバルブ10部
分に流通されるとともに、バイパス通路7に分岐して流
通される。バイパス通路7に流通された熱交換媒体2
は、瀘過装置8のフィルター9により熱交換媒体2中の
不溶解物が瀘過される。このフィルター9及びバルブ1
0を通過した熱交換媒体2は再び加熱又は冷却装置3に
循環される。
【0028】ところで、新設の熱交換媒体の循環装置1
の循環配管5中には、装置の製作や設置工事中に混入し
た、溶接時に使用される塩化亜鉛アンモニウム等のフラ
ックス、又は配管の切削屑や土砂等のゴミが残留してい
る。その循環配管5中へ熱交換媒体2を投入すると、こ
れらの残留物質は、熱交換媒体2中に含まれる腐食防止
剤と素早く化学反応等を引き起こして不溶解物(沈澱)
を形成させたり、腐食防止剤を吸着したりする。これら
の作用によって、配管5内壁を構成する金属表面は、腐
食による化学変化や重量減少等が引き起こされる。この
とき、防食効果を発揮できる腐食防止剤の含有量は急激
に減少する。
【0029】腐食防止剤は、これらのフラックスやゴミ
に吸着されたりしても、なお有効に防食効果を発揮でき
るように過剰量添加されており、配管5内壁の金属表面
に防食被膜を形成することができる。この防食被膜は、
配管5を構成する金属材質を腐食から保護する役目を果
たし、循環配管5の耐用年数を増加させる。
【0030】この腐食防止剤は、配管5内壁全体に防食
被膜を形成させたうえで、さらに防食効果を発揮できる
腐食防止剤が存在するように含有されている。これらの
余剰な腐食防止剤は、長期間の使用によって徐々に消耗
されていく腐食防止剤を補う働きをすることによって、
熱交換媒体2の交換又は腐食防止剤の補充までの期間を
延長させることができる。
【0031】熱交換媒体2中のフラックスやゴミと、腐
食防止剤との反応によって形成される不溶解物は、配管
5内壁を形成する金属表面に付着すると、腐食(デポジ
ットアタック)を発生させる要因となり、熱交換媒体2
及び循環配管5の双方に悪影響を与える。これらの不溶
解物は、配管5のバイパス通路7に取り付けられたフィ
ルター9によって捕捉されることにより、配管5内壁へ
の付着が妨げられて腐食が抑制される。
【0032】図2に示すように、瀘過装置8内に取り付
けられたフィルター9は、新設の循環装置1設置後の使
用によって、熱交換媒体2中の不溶解物が充分に形成さ
れる1シーズン経過後に清掃若しくは新しいものと交換
するか、又は取り外す必要がある。このとき、瀘過装置
8の出入口の配管に取り付けられている2つのバイパス
バルブ11を閉じることによって、フィルター9の交換
作業等を容易に行うことができる。熱交換媒体2中の残
留物質であるフラックスやゴミは、主に新設の循環装置
1の設置工事中に混入するが、それ以降は循環配管5外
部からの混入はほとんど起こらない。従って、1シーズ
ン経過後にフィルター9を再び取り付ける必要性は著し
く減少し、フィルター9を取り外す作業のみを行うこと
も可能である。また、このとき、熱交換媒体2中の不溶
解物をフィルター9で瀘過する必要性が少ないことか
ら、バイパスバルブ11を閉じることによって、従来の
熱交換媒体の循環装置と同様に使用することが可能であ
る。
【0033】さらに、循環装置1を新たに設置した際に
は、フラックスやゴミが混入しやすく、最初の使用から
1シーズン経過する間に、防食効果を発揮できる腐食防
止剤の含有量は急激に減少することから、1シーズン経
過後のフィルター9の交換作業等に付随して、腐食防止
剤の補充を行う必要がある。このとき、フィルター9が
設置されているのと同じ瀘過装置8内で、腐食防止剤の
補充が行えることから、余分な手間、時間及び費用をか
ける必要はない。
【0034】それ以降の補充については、複数年毎に定
期的に行う必要がある。この補充を行う時期について
は、循環装置1の使用頻度等によって異なるが、防食性
能や経済性等を勘案すると、3〜5年毎に補充するのが
望ましい。これら防食効果を発揮できる腐食防止剤は、
金属表面に防食被膜を形成させ、それを維持するために
消耗されることから、熱交換媒体2の使用年数の経過と
ともに、それらの含有量は緩やかではあるが徐々に減少
する。その減少とともに熱交換媒体2の防食性能も低下
し、そのまま熱交換媒体2を使用し続けると、配管5内
に腐食が発生し、液漏れや詰まり等を引き起こす可能性
が高まる。従って、配管5内に腐食が発生する直前まで
に、熱交換媒体2中に腐食防止剤を補充することが最も
望ましい。
【0035】この実施形態では、図2に示すように、3
年毎、つまり循環装置1の新設時から4年後、7年後及
び10年後に補充を行った。その結果、腐食防止剤の目
標濃度をほぼ10年間維持することができるとともに、
限界濃度を13年間維持することができた。これに対
し、従来の方法では、腐食防止剤の目標濃度を2年間、
限界濃度を約3年間しか維持することができなかった。
【0036】次に、上記実施形態の防食方法によって発
揮される効果を以下に記載する。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、循環配管5に瀘過装置8を設けて熱交換媒体
2中の不溶解物を瀘過することによって、不溶解物を捕
捉及び除去して、配管5を構成する金属表面の腐食を防
止することができるうえ、防食性能を長期間発揮するこ
とができる。さらに、熱交換媒体2の交換頻度を減少さ
せることができることから、その交換に要する手間、時
間及び費用を減らすことができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、熱交換媒体2中の不溶解物の瀘過に加え、熱
交換媒体2中に腐食防止剤を含有させることによって、
フラックスによる循環配管5の腐食を防止することがで
きる。さらに、配管5内壁をなす金属表面に防食被膜を
形成させて腐食を防止することができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、所定期間をおいて金属の腐食防止剤を熱交換
媒体2中に補充することによって、時間経過とともに消
耗される防食効果を発揮できる腐食防止剤の枯渇を防
ぎ、防食性能を長期間発揮することができる。さらに、
熱交換媒体2の交換頻度を減らすことができ、交換に要
する手間や費用を減少させることができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、熱交換媒体2中に腐食防止剤を過剰に含有さ
せることによって、時間経過とともに消耗される防食効
果を発揮できる腐食防止剤を自動的に補充することがで
き、次回の補充までの期間を延長させることができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、循環配管5にバイパス通路7を設けることに
よって、熱交換媒体2を円滑に循環させて熱交換効率を
維持することができるうえ、ポンプ6にかかる負荷を軽
減させることができる。さらに、フィルター9が不溶解
物によって目詰まりを起こした場合に、循環装置1全体
の停止を防止することができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、バイパス通路7に瀘過装置8を設けることに
よって、不溶解物を捕捉して循環配管5の腐食を防止す
ることができるとともに、防食性能を長期間発揮するこ
とができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、瀘過装置8と並列になる循環配管5にバルブ
10を取り付けることにより、バイパス通路7に流れる
熱交換媒体2の量を調節することができ、瀘過装置8を
有効に機能させることができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、瀘過装置8にフィルター9を備えたことによ
って、フィルター9の交換若しくは清掃又は取り外しを
容易に行うことができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、瀘過装置8の出入口の配管5にバイパスバル
ブ11を備えることによって、フィルター9の交換や腐
食防止剤の補充作業等を容易に行うことができる。さら
に、1シーズン経過以降、熱交換媒体2を瀘過する必要
がないと思われる場合には、バイパスバルブ11を閉じ
ることによって、従来の熱交換媒体の循環装置と同様に
使用することが可能である。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、フィルター9の孔径を1〜100μmにする
ことにより、熱交換媒体2中の不溶解物を充分に捕捉す
ることができるうえ、適当量の熱交換媒体2を通過させ
ることができる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、フィルター9を1シーズン後に交換、清掃又
は取り外すことによって、新設の循環装置1の設置工事
中に混入したフラックスやゴミを充分に除去することが
できる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、1シーズン経過後に熱交換媒体2中に腐食防
止剤を補充することによって、新設の循環装置1の設置
工事中に混入したフラックス等を不溶解化するために消
耗された、防食効果を発揮できる腐食防止剤の含有量を
上昇させて、次回の補充までの期間を延長させることが
できる。 ・ 実施形態の熱交換媒体の循環装置における防食方法
によれば、1シーズン経過以降、複数年毎に腐食防止剤
を熱交換媒体2中に補充することによって、防食性能を
長期間発揮することができるうえ、熱交換媒体2の交換
に要する手間、時間及び費用を減らすことができる。
【0037】
【実施例】以下、前記実施形態を具体化した実施例及び
比較例について説明する。なお、以下の記述において、
%は重量%を表す。 (実施例1)床暖房システムに使用されるプロピレング
リコール系熱交換媒体の30%水溶液(購入時より腐食
防止剤は含まれている)中に、Gフラックス(神戸製鋼
社製)を500ppmになるように添加させ、しばらく
待って、フラックスと腐食防止剤との反応によって生じ
た不溶解物(沈澱)を、孔径1μmのフィルターで瀘過
した。この熱交換媒体について金属腐食試験を実施し
た。
【0038】なお、金属腐食試験はJIS K 223
4に記載される「不凍液」金属腐食性に準じて実施され
た。具体的には、86〜90℃で100ml/minの
エアレーションを連続1000時間行うという試験条件
で、銅、黄銅、青銅及び鋼の4種類の金属試験片につい
て重量変化を測定した。それらの結果を表1に示す。 (実施例2)実施例1において、フィルターで瀘過され
た熱交換媒体中に、15%のトリルトリアゾール、22
%のセバシン酸ナトリウム、18%のパラターシャルブ
チル安息香酸ナトリウム、25%のモリブデン酸ナトリ
ウム及び20%のホウ酸ナトリウムを含有させた腐食防
止剤混合物を添加した。この熱交換媒体について、実施
例1と同様に金属腐食試験を実施した。結果を表1に示
す。 (比較例1)実施例1において使用された、未処理のプ
ロピレングリコール系熱交換媒体について、実施例1と
同様に金属腐食試験を実施した。結果を表1に示す。 (比較例2)実施例1において、フラックス添加後の不
溶解物を瀘過していない熱交換媒体について、実施例1
と同様に金属腐食試験を実施した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例1、実施例2及び比較例2は、いず
れも強制的にフラックスを熱交換媒体中に添加させて、
熱交換媒体が床暖房システムに投入された直後の状況を
再現したものである。この条件下で導き出された表1の
結果より、瀘過及び腐食防止剤の補充を行った実施例2
における熱交換媒体は、フラックスを添加していない比
較例1の熱交換媒体とほぼ同様の重量変化を示し、防食
効果が充分に発揮されていることが示された。 (実施例3)新築の集合住宅の1部屋に設置された暖房
装置に、孔径100μmのフィルターを備えた実施形態
に記載されたのと同様な瀘過装置を取り付けて普通に1
年間使用した後、フィルターの清掃及び腐食防止剤混合
物の補充を行った。この腐食防止剤混合物は、50%の
プロピレングリコール、2%のトリルトリアゾール、
3.3%のセバシン酸、5.3%のパラターシャルブチ
ル安息香酸、2%のモリブデン酸ナトリウム、5%のホ
ウ酸ナトリウム、3.5%の水酸化ナトリウム及び2
8.9%の水よりなる水溶液である。
【0041】それから普通に3年間使用した後、暖房装
置から熱交換媒体を回収し、JISK 2234に記載
される「不凍液」金属腐食性に準じて、金属腐食試験を
実施した。具体的には、86〜90℃で、100ml/
minのエアレーションを連続336時間行うという試
験条件で、銅、黄銅、青銅、鋼及び鋳鉄の5種類の金属
試験片について重量変化を測定した。それらの結果を表
2に示す。 (比較例3)実施例3で設置された集合住宅内の同様な
1部屋に、実施例3と同様の暖房装置で瀘過装置を備え
ていないものを設置し、普通に4年間使用した後、実施
例3と同様に金属腐食試験を実施した。なお、ここで使
用された熱交換媒体の銘柄や濃度等は実施例3と同じで
あった。結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2の結果より、熱交換媒体に実施形態の
防食処理を施した実施例3は、防食処理を施していない
従来の熱交換媒体である比較例3と比較すると、合計4
年間もの長期間の使用後においても、熱交換媒体の防食
性能をかなり高度に維持していたことが確認された。
【0044】なお、前記実施形態を以下のように変更し
て構成することもできる。 ・ 図3に示すように、瀘過装置8のハウジング12を
循環配管5に接合するとともに、そのハウジング12内
において循環配管5に流入孔13と流出孔14を透設す
る。円筒状のフィルター9をその中空部15が前記流出
孔14に開口するようにハウジング12内に装着する。
そして、熱交換媒体2が流入孔13からハウジング12
内に流入し、フィルター9の外周から中空部15に至
り、流出部14から流出するように構成すること。
【0045】このように構成した場合、フィルター9の
表面積を増大させることができ、熱交換媒体2の流れ抵
抗を減少させることができるとともに、フィルター9の
目詰まりを抑制することができる。 ・ 図3に示すように、瀘過装置8と並列になる循環配
管5の一部に、徐々に断面積が小さくなるように環状に
突出形成した流量抑制部としての絞り16を形成するこ
と。
【0046】このように構成した場合、瀘過装置8を通
過する熱交換媒体2の量を増加させることができ、より
効率的に不溶解物を除去することができる。 ・ 図3に示すように、フィルター9のハウジング12
の両端における循環配管5にバルブ10を取り付けるこ
と。
【0047】このように構成した場合、フィルター9の
交換作業や腐食防止剤の補充作業等を容易に行うことが
できる。 ・ 瀘過装置8を含めた配管5の内部全体を密閉系にす
ること。
【0048】このように構成した場合、熱交換媒体成分
の蒸散を防止することができるとともに、外部からのフ
ラックス又はゴミの混入を防ぐことができる。 ・ 瀘過装置8と並列になる循環配管5とバイパス通路
7とを流れる熱交換媒体2にかかる抵抗の合計を、配管
5の他の部分から受ける抵抗とほぼ等しくなるように、
フィルター9の孔径及びバルブ10の最適な開閉度を設
計し、容易に調節できるようにすること。
【0049】このように構成した場合、熱交換媒体2を
循環させるポンプ6にかかる負荷を軽減することができ
る。さらに、熱交換媒体2の循環速度を低下させ難いこ
とから、熱交換効率の低下を抑制することができる。 ・ 1シーズン経過後に熱交換媒体2を交換すること。
【0050】このように構成した場合、あまり手間をか
けずに、次回の熱交換媒体2の交換までの期間を延長さ
せることができる。次に、前記実施形態から把握できる
技術的思想について以下に記載する。 ・ 前記バイパス通路と並列になるように、前記配管に
熱交換媒体の流量を抑制する流量抑制部を備えた請求項
2から請求項4のいずれか1項に記載の熱交換媒体の循
環装置における防食方法。
【0051】このように構成した場合、瀘過装置を通過
する熱交換媒体の量を調節することができ、不溶解物を
効率よく捕捉又は除去することができる。 ・ 前記瀘過装置は、フィルターを着脱可能となるよう
に構成した請求項3又は請求項4に記載の熱交換媒体の
循環装置における防食方法。
【0052】このように構成した場合、フィルターの交
換若しくは清掃又は取り外し作業を容易に行うことがで
きる。 ・ 前記フィルターの孔径は、1〜100μmである請
求項3又は請求項4に記載の熱交換媒体の循環装置にお
ける防食方法。
【0053】このように構成した場合、熱交換媒体の循
環を適当に維持しながら、不溶解物を確実に捕捉するこ
とができる。 ・ 加熱又は冷却装置から熱交換装置へ、及びその熱交
換装置から加熱又は冷却装置へ循環するように配管で連
結し、その配管内に熱交換媒体を流通させて循環させ、
熱交換装置で温熱又は冷熱を取り出すようにした熱交換
媒体の循環装置において、前記配管にフィルターの交換
及び腐食防止剤の補充を行うことができるように構成し
た瀘過装置を設けた熱交換媒体の循環装置における防食
装置。
【0054】このように構成した場合、フィルターの交
換又は取り外し及び腐食防止剤の補充を容易に行うこと
ができる。さらに、フィルターの交換作業等と同時に腐
食防止剤の補充作業を行うことができることによって、
これらの作業に要する手間、時間及び費用を減らすこと
ができる。
【0055】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の熱
交換媒体の循環装置における防食方法の発明によれば、
腐食防止効果を向上させ、熱交換媒体の防食性能を長期
間に渡って発揮することができるとともに、熱交換媒体
の交換に要する手間、時間及び費用を減らすことができ
る。
【0056】請求項2に記載の熱交換媒体の循環装置に
おける防食方法の発明によれば、請求項1に記載の発明
の効果に加え、金属の腐食を効率良く防ぐことができ
る。請求項3に記載の熱交換媒体の循環装置における防
食方法の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の
発明の効果に加え、より長期間に渡って熱交換媒体の防
食性能を発揮することができる。
【0057】請求項4に記載の熱交換媒体の循環装置に
おける防食方法の発明によれば、請求項3に記載の発明
の効果に加え、さらに長期間に渡って熱交換媒体の防食
性能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の熱交換媒体の循環装置を示す模式
図。
【図2】 熱交換媒体の防食性能の経時変化のシミュレ
ーショングラフ。
【図3】 本発明の他の実施形態の瀘過装置を示す部分
断面図。
【符号の説明】
1…熱交換媒体の循環装置、2…熱交換媒体、3…加熱
又は冷却装置、4…熱交換装置、5…循環配管、7…バ
イパス通路、8…瀘過装置、9…フィルター。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱又は冷却装置から熱交換装置へ、及
    びその熱交換装置から加熱又は冷却装置へ循環するよう
    に配管で連結し、その配管内に熱交換媒体を流通させて
    循環させ、熱交換装置で温熱又は冷熱を取り出すように
    した熱交換媒体の循環装置での熱交換媒体による配管の
    腐食を防止するための熱交換媒体の循環装置における防
    食方法において、 前記配管に瀘過装置を設けて熱交換媒体中の不溶解物を
    瀘過するとともに、熱交換媒体中に金属の腐食防止剤を
    含有し、さらに所定期間をおいて金属の腐食防止剤を熱
    交換媒体中に補充するようにした熱交換媒体の循環装置
    における防食方法。
  2. 【請求項2】 前記配管にバイパス通路を設け、そのバ
    イパス通路に前記瀘過装置を設けた請求項1に記載の熱
    交換媒体の循環装置における防食方法。
  3. 【請求項3】 前記瀘過装置はフィルターを備え、その
    フィルターを1シーズン後に交換若しくは清掃するか、
    又は取り外すようにした請求項1又は請求項2に記載の
    熱交換媒体の循環装置における防食方法。
  4. 【請求項4】 前記1シーズン以後、複数年毎に金属の
    腐食防止剤を熱交換媒体中に補充するようにした請求項
    3に記載の熱交換媒体の循環装置における防食方法。
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