JPH11201251A - トロイダル型無段変速機用ローディングカム - Google Patents

トロイダル型無段変速機用ローディングカム

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JPH11201251A
JPH11201251A JP298798A JP298798A JPH11201251A JP H11201251 A JPH11201251 A JP H11201251A JP 298798 A JP298798 A JP 298798A JP 298798 A JP298798 A JP 298798A JP H11201251 A JPH11201251 A JP H11201251A
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cam surface
toroidal
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裕之 伊藤
Yoshiaki Mitamura
宜晶 三田村
Nobuo Goto
伸夫 後藤
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誠 藤波
Hiroshi Kato
寛 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カム面13及び外輪軌道49の耐久性を確保
すると共に、逃げ溝53部分に亀裂が発生するのを防止
する。 【解決手段】 上記各部13、49、53の表面の硬度
を、それぞれ58以上とする。これに対して、内部の硬
度を HRc55以下とする。又、上記逃げ溝53部分に、
ショット・ピーニングを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機用ローディングカムは、例えば自動車用の変
速機として、或は各種産業機械用の変速機として、それ
ぞれ利用するトロイダル型無段変速機に組み込むローデ
ィングカムの耐久性向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図1〜2に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1
と同心に配置した出力軸3の端部に出力側ディスク4を
固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシ
ングの内側には、上記入力軸1並びに出力軸3に対して
捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するトラ
ニオン6、6を設けている。
【0003】即ち、これら各トラニオン6、6は、それ
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設
けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には
変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心
として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、
上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としてい
る。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、
上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向す
る内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各
内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中
心とする円弧を回転させて得られる凹面をなしている。
そして、球状凸面に形成した上記各パワーローラ8、8
の周面8a、8aを、上記内側面2a、4aに当接させ
ている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け弾性的に押圧自在としている。この押圧装置
9は、入力軸1と共に回転するローディングカム(カム
板)10と、保持器11により転動自在に保持した複数
個(例えば4個)のローラ12、12とから構成してい
る。上記ローディングカム10の片側面(図1〜2の右
側面)には、円周方向に亙る凹凸であるカム面13を形
成し、上記入力側ディスク2の外側面(図1〜2の左側
面)にも、同様の形状を有するカム面14を形成してい
る。そして、上記複数個のローラ12、12を、上記入
力軸1の中心に関し放射方向の軸を中心とする回転自在
に支持している。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってローディングカム
10が回転すると、カム面13が複数個のローラ12、
12を、入力側ディスク2の外側面に形成したカム面1
4に押圧する。この結果、上記入力側ディスク2が、上
記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時に、上
記両カム面13、14と複数個のローラ12、12との
押し付け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転
する。そして、この入力側ディスク2の回転が、前記複
数のパワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝
達され、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転
する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図1
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図2に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位
軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図
1と図2との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間
で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図3〜4は、実願昭63−69293
号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに
記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機
の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディス
ク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニード
ル軸受16、16を介して、回転自在に支持している。
即ち、上記入力側ディスク2及び出力側ディスク4の中
心部には断面形状が円形である貫通孔17、17を、そ
れぞれ上記各ディスク2、4の内側面と外側面とを軸方
向(図3の左右方向)に貫通する状態で形成している。
上記各ニードル軸受16、16は、上記各貫通孔17、
17の内周面と上記入力軸15の中間部外周面との間に
設けている。又、上記各貫通孔17、17の内側面寄り
端部内周面に形成した係止溝18、18には止め輪1
9、19を係止して、上記各ニードル軸受16、16が
上記各貫通孔17、17から、上記各ディスク2、4の
内側面2a、4a側に抜け出る事を防止している。又、
ローディングカム10は上記入力軸15の端部(図3の
左端部)外周面にスプライン係合させ、鍔部20により
上記入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止し
ている。そして、このローディングカム10とローラ1
2、12とにより、上記入力軸15の回転に基づいて上
記入力側ディスク2を、上記出力側ディスク4に向け押
圧しつつ回転させる押圧装置9を構成している。上記出
力側ディスク4には出力歯車21を、キー22、22に
より結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車21と
が同期して回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板23、23に、揺動並びに軸方向(図3の表裏方
向、図4の左右方向)に亙る変位自在に支持している。
そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円
孔24、24部分に、変位軸7、7を支持している。こ
れら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持
軸部25、25と枢支軸部26、26とを、それぞれ有
する。このうちの各支持軸部25、25を上記各円孔2
4、24の内側に、ラジアルニードル軸受27、27を
介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部
26、26の周囲にパワーローラ8、8を、別のラジア
ルニードル軸受28、28を介して、回転自在に支持し
ている。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部26、26が各支持
軸部25、25に対し偏心している方向は、上記入力
側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向
(図4で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上
記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向として
いる。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力
軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。
この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる大き
な荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起因し
て、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方
向(図3の左右方向、図4の表裏方向)に変位する傾向
となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える
事なく、この変位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受29、29とスラストニードル軸受30、30とを設
けている。このうちのスラスト玉軸受29、29は、上
記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を
支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容
するものである。又、上記各スラストニードル軸受3
0、30は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラ
スト玉軸受29、29を構成する外輪31、31に加わ
るスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部26、2
6及び上記外輪31、31が、前記支持軸部25、25
を中心に揺動する事を許容する。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図4の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド32、32を
結合し、これら各駆動ロッド32、32の中間部外周面
に駆動ピストン33、33を固設している。そして、こ
れら各駆動ピストン33、33を、それぞれ駆動シリン
ダ34、34内に油密に嵌装している。
【0012】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介し
て入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出
力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の
回転が、出力歯車21より取り出される。入力軸15と
出力歯車21との間の回転速度比を変える場合には、上
記1対の駆動ピストン33、33を互いに逆方向に変位
させる。これら各駆動ピストン33、33の変位に伴っ
て上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に変
位し、例えば図4の下側のパワーローラ8が同図の右側
に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、それ
ぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ8、8
の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側デ
ィスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、接
線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの
変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板23、
23に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに逆方
向に揺動する。この結果、前述の図1〜2に示した様
に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記
各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力軸
15と出力歯車21との間の回転速度比が変化する。
【0013】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車2
1との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部25、25を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受29、29の外輪3
1、31の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受30、30が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
【0014】更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図
5〜6に示す様に、入力軸15aの周囲に入力側ディス
ク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを2個ずつ設
け、これら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力
側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並
列に配置する、所謂ダブルキャビティ型の構造も、従来
から知られている。これら図5〜6に示した構造は、上
記入力軸15aの中間部周囲に出力歯車21aを、この
入力軸15aに対する回転を自在として支持し、この出
力歯車21aの中心部に設けた円筒部の両端部に上記各
出力側ディスク4、4を、スプライン係合させている。
そして、これら各出力側ディスク4、4に設けた貫通孔
17、17の内周面と上記入力軸15aの外周面との間
にニードル軸受16、16を設け、これら各出力側ディ
スク4、4を上記入力軸15aの周囲に、この入力軸1
5aに対する回転、並びにこの入力軸15aの軸方向に
亙る変位を自在に支持している。又、上記各入力側ディ
スク2A、2Bは、上記入力軸15aの両端部に、この
入力軸15aと共に回転自在に支持している。この入力
軸15aは、駆動軸35により、ローディングカム式の
押圧装置9を介して回転駆動する。尚、この駆動軸35
の先端部(図5〜6の右端部)外周面と上記入力軸15
aの基端部(図5〜6の左端部)内周面との間には、滑
り軸受、ニードル軸受等のラジアル軸受36を設けてい
る。従って、上記駆動軸35と入力軸15aとは、互い
に同心に配置された状態のまま、回転方向に亙る若干の
変位自在に組み合わされている。
【0015】但し、一方(図5〜6の右方)の入力側デ
ィスク2Aは、背面(図5〜6の右面)をローディング
ナット37に、大きな弾力を有する皿板ばね38を介し
て突き当てて、上記入力軸15aに対する軸方向(図5
〜6の左右方向)の変位を実質的に阻止している。これ
に対して、ローディングカム10に対向する入力側ディ
スク2Bは、ボールスプライン39により上記入力軸1
5aに、軸方向に亙る変位自在に支持している。そし
て、この入力側ディスク2Bの外側面(図5〜6の左
面)と上記入力軸15aの中間部外周面に形成した係止
段部40との間に、皿板ばね41を設けている。この皿
板ばね41は、上記皿板ばね38に比べて小さな弾力を
有し、上記各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4
aとパワーローラ8、8の周面8a、8aとの当接部に
予圧を付与する役目を果たす。
【0016】又、前記出力歯車21aはハウジングの内
側に設けた仕切壁42に、それぞれがアンギュラ型であ
る1対の玉軸受43、43により、軸方向に亙る変位を
阻止した状態で、回転自在に支持している。尚、上述の
図5〜6に示した様に、2個ずつの入力側ディスク2
A、2Bと出力側ディスク4、4とを動力の伝達方向に
関して互いに並列に配置する、所謂ダブルキャビティ型
のトロイダル型無段変速機が、ローディングカム10に
対向する一方又は双方の入力側ディスク2A、2Bをボ
ールスプライン39、39により上記入力軸15aに、
軸方向に亙る変位自在に支持している理由は、これら両
ディスク2A、2Bの回転を同期させつつ、上記押圧装
置9の作動に伴う構成各部材の弾性変形に基づいて上記
両ディスク2A、2Bが、上記入力軸15aに対し軸方
向に変位する事を許容する為である。
【0017】次に、本発明の対象であるローディングカ
ム10を組み込んだ押圧装置9部分の、より具体的な構
成に就いて、本発明の実施の形態を合わせて示した、図
7〜8により詳細に説明する。このローディングカム1
0は、高炭素クロム軸受鋼、クロムモリブデン鋼等の硬
質金属材料に鍛造加工を施す事により、断面クランク形
で全体を円輪状に形成した後、所望の熱処理を施して成
る。この様なローディングカム10は、外径側半部に形
成した円輪部44の片面(図7の右側面)に、円周方向
に亙る凹凸であるカム面13を形成している。即ち、円
周方向4個所位置に、それぞれ平坦な凸部45、45を
形成し、円周方向に隣り合う凸部45、45同士の間
を、それぞれV字形に凹んだ凹部46、46としてい
る。尚、上記カム面13の形状及び寸法に関する公差
は、トロイダル型無段変速機の運転時に、上記押圧装置
9が発生する押し付け力(推力)を大きくする方向に設
定する事が好ましい。
【0018】又、上記ローディングカム10の内径側半
部には、上記円輪部44の内周縁部から上記片面側に折
れ曲がった短円筒部47と、この短円筒部47の先端縁
から直径方向内方に折れ曲がった内向鍔部48とを設け
ている。そして、この内向鍔部48の他面(図7の左
面)側に、アンギュラ型の外輪軌道49を形成してい
る。そして、この外輪軌道49を利用して、上記ローデ
ィングカム10を入力軸15aの端部に回転自在に支持
すると共に、このローディングカム10に加わるスラス
ト荷重を上記入力軸15aに支承させる為の、アンギュ
ラ型の玉軸受50を構成している。この為に、上記入力
軸15aの端部外周面に形成した鍔部20aの片面(図
7の右面)には、アンギュラ型の内輪軌道51を形成
し、この内輪軌道51と上記外輪軌道49との間に、複
数個の玉52を転動自在に設けている。
【0019】又、上記円輪部44の片面で上記カム面1
3の内周縁と上記短円筒部47の基部外周面とを仕切る
部分には環状の逃げ溝53を、全周に亙って形成してい
る。この逃げ溝53は、上記カム面13を形成する為に
必要である。又、上記短円筒部47の基部には潤滑油
(トラクションオイル)を流す為の油孔54を、この短
円筒部47の内径側から外径側に向けて形成している。
更に、上記円輪部44の他面内径寄り部分には複数の突
片55を、上記短円筒部47と反対側に突出する状態で
形成している。これら各突片55には、駆動軸35の先
端部に固設した駆動片56の先端部を係合させて、この
駆動軸35の回転を上記ローディングカム10に対し伝
達自在としている。尚、これら突片55と駆動片56と
の互いに対向する面は、トロイダル型無段変速機の運転
時に多少摺動するので、平滑面である事が好ましい。上
記円輪部44の一部で前記各凸部45、45に整合する
部分に形成した通孔57、57は、トロイダル型無段変
速機の組立時に、組み立て用治具を構成するねじを挿通
する為のものである。
【0020】上述の様なローディングカム10を含んで
構成する加圧装置9を組み込んだトロイダル型無段変速
機の作動時には、上記カム面13と入力側ディスク2B
の外側面に形成したカム面14との間に挟持したローラ
12をこれら両カム面13、14同士の間で強く挟持す
る。そして、上記カム面14を介して上記入力側ディス
ク2Bを回転させる。この結果、この入力側ディスク2
Bは、この入力側ディスク2Bが対向する出力側ディス
ク4(図5〜6)に、前記各パワーローラ8、8を介し
て押し付けられる。上記ローディングカム10の円輪部
44は、この様に入力側ディスク2Bを押し付ける反作
用として、この入力側ディスク2Bと反対向きのスラス
ト荷重を受ける。実際の押圧装置9の場合には、上記各
ローラ12を、軸方向に分割された複数個(図示の例で
は3個)のローラ素子58、58により構成しており、
これら各ローラ素子58、58の外周面にはクラウニン
グを施しているので、上記カム面13と上記各ローラ1
2の外周面との接触面圧の分布は、図9に斜格子で示す
様な大きさになる。又、上記各ローラ12から受けるス
ラスト荷重に基づいて上記円輪部44には、外周縁に向
かう程上記入力側ディスク2Bから離れる方向のモーメ
ント荷重が加わり、前記逃げ溝53部分に、図9に斜格
子で示す様な大きさの引っ張り応力が加わる。更に、前
記外輪軌道49部分の接触面圧の分布は、やはり図9に
斜格子で示す様な大きさになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】トロイダル型無段変速
機の運転時にローディングカム10の各部には、大きな
接触面圧や引っ張り荷重が加わる為、適正な対策を施さ
ないと、十分な耐久性を得る事ができない。例えば、カ
ム面13や外輪軌道49部分の性状が適正でないと、こ
れらカム面13や外輪軌道49の表面の転がり疲れ寿命
を確保できず、早期剥離等の損傷を発生して、これらカ
ム面13や外輪軌道49の表面が荒れる原因となる。こ
れらカム面13や外輪軌道49の表面が荒れると、ロー
ラ12或は玉52の転がり抵抗が増大し、トロイダル型
無段変速機の伝達効率が低下する。
【0022】又、ダブルキャビティ型のトロイダル型無
段変速機の場合には、玉52の転がり抵抗の増大は、一
方の入力側ディスク2Bを通じて伝達されるトルクと他
方の入力側ディスク2A(図5〜6)を通じて伝達され
るトルクとの間に差が生じる原因となる。そして、この
様なトルクの差が生じた場合には、一方の入力側ディス
ク2Bに当接しているパワーローラ8、8(図5)と他
方の入力側ディスク2Aに接触しているパワーローラ
8、8との間でハンチングや振動等の異常動作が発生す
る原因となり、これら各パワーローラ8、8の変速同期
性に支障を来し、やはりトロイダル型無段変速機の伝達
効率が低下する原因となる。又、伝達するトルクに差が
生じる事は、何れかの入力側ディスクを通じて伝達され
るトルクが設計値以上になる事を意味する。この様な場
合には、動力伝達部でスリップが生じ易くなり、やはり
トロイダル型無段変速機の伝達効率が低下する原因とな
る。
【0023】又、逃げ溝53部分の性状が適正でない
と、この逃げ溝53部分から亀裂等の損傷を発生する原
因となる。本発明はこの様な事情に鑑みて、上記ローデ
ィングカム10の各部の性状を適正にして、このローデ
ィングカム10を組み込んだトロイダル型無段変速機の
耐久性向上を図るべく発明したものである。
【0024】
【課題を解決する為の手段】本発明のトロイダル型無段
変速機用ローディングカムは、前述した従来から知られ
ているトロイダル型無段変速機用ローディングカムと同
様に、互いに同心に且つ相対回転自在に配置された少な
くとも1対のディスク同士の間に複数個のパワーローラ
を挟持し、これら各パワーローラを介して一方のディス
クから他方のディスクに回転伝達を行なうと共に、これ
ら各パワーローラの傾斜角度を変える事により、上記1
対のディスク同士の間での変速比の変更を行なうトロイ
ダル型無段変速機に組み込み、回転伝達時に上記1対の
ディスク同士を互いに近づける方向に押圧する押圧装置
を構成する為、全体を円輪状とし、片側面の外周側半部
に円周方向に亙る凹凸であるカム面を、このカム面の内
周縁側に位置する上記片側面の直径方向中間部には円環
状の逃げ溝を、他側面の内周縁部にアンギュラ型の外輪
軌道を、それぞれ形成している。特に、本発明のトロイ
ダル型無段変速機用ローディングカムに於いては、上記
カム面と逃げ溝と外輪軌道との表面硬度は、それぞれ H
Rc58以上であり、内部硬度は HRc55以下である。
【0025】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機用ローディングカムの場合には、カム面や外輪軌
道部分の転がり疲れ寿命を確保して、これらカム面や外
輪軌道の表面を荒れにくくできる。この結果、このカム
面を含んで構成する押圧装置や外輪軌道を含んで構成す
る玉軸受の転がり抵抗の増大を防止して、トロイダル型
無段変速機の伝達効率の確保と安定した運転状態とを、
長期間に亙って維持できる。又、逃げ溝部分に亀裂等の
損傷が発生するのを有効に防止できる他、ローディング
カム全体の靱性を確保して、このローディングカムの破
損防止を図れる。
【0026】
【発明の実施の形態】図面を参照しつつ、本発明のトロ
イダル型無段変速機用ローディングカムの実施の形態に
就いて説明する。尚、本発明を実施する上での特徴点の
主要部は、図面上に表れない硬度や残留応力、表面粗さ
にある。図面に表れるローディングカム10の形状は、
前述の図7〜8に示した様に、従来から知られているも
のとほぼ同様である。但し、押圧装置9の内部に潤滑油
を流す為の油孔54、54を、カム面13を構成する凹
部46、46の数と同じ数だけ形成すると共に、これら
各油孔54、54の外径側を上記カム面13を構成する
凹部46、46の中央部でこれら各凹部46、46の底
部近傍に整合する部分に開口させている。この様に各凹
部46、46毎に油孔54、54を形成する事により、
上記押圧装置9への潤滑油の供給量を確保し、各カム面
13、14及びローラ12の転動面の耐久性確保を図っ
ている。
【0027】本発明のローディングカム10の場合に
は、前述の図9に示した様に、トロイダル型無段変速機
の運転時に大きな面圧が加わる、カム面13及び外輪軌
道49の表面硬度を HRc58以上としている。又、この
カム面13の内周縁部分で円輪部44と短円筒部47と
の折れ曲がり部分に形成した逃げ溝53の表面硬度も、
HRc58以上としている。これに対して、上記ローディ
ングカム10の内部硬度は HRc55以下としている。更
に、上記逃げ溝53の表面にショット・ピーニングを施
す事により、この逃げ溝53部分に、残留圧縮応力を存
在させている。
【0028】上記各部13、49、53の性状を上述の
様に規制した、本発明のローディングカム10の場合に
は、カム面13や外輪軌道49部分の転がり疲れ寿命を
確保して、これらカム面13や外輪軌道49の表面を荒
れにくくできる。即ち、それぞれが軸受鋼等の硬質金属
により造られたローラ12或は玉52の転動面と当接す
る上記カム面13や外輪軌道49の表面の硬度が低い
と、この表面に摩耗や剥離等の損傷が進行し易い。そし
て、この様な損傷が進行すると、前述した様な各種不都
合が生じる。これに対して本発明の場合には、上記カム
面13や外輪軌道49の表面の硬度を HRc58以上と高
くしているので、上記ローラ12或は玉52の転動面と
当接するこれらカム面13や外輪軌道49の表面に摩耗
や剥離等の損傷が進行するのを抑えて、これらカム面1
3や外輪軌道49の表面を荒れにくくできる。又、上記
逃げ溝53部分の硬度が低いと、前述した様にこの逃げ
溝53部分に加わる引っ張り応力に基づき、この逃げ溝
53部分から割れ等の損傷が発生する可能性がある。こ
れに対して本発明の場合には、上記逃げ溝53の表面の
硬度を HRc58以上と高くしているので、上記割れ等の
損傷を防止できる。
【0029】尚、上記逃げ溝53部分を、表面だけでな
く内部(芯部)まで硬くすると、仮に表面の硬度を HRc
58以上と高くしても、やはり割れ等の損傷が発生し易
くなる。又、上記カム面13や外輪軌道49に関して
も、表面の硬度を高くするだけでなく、芯部まで硬くす
ると、ローディングカム10全体としての靱性が乏しく
なり、やはり割れ等の損傷を発生し易くなる。具体的に
は、ローディングカム10全体を加熱・冷却する、所謂
ずぶ焼きと呼ばれる熱処理を施し、このローディングカ
ム10全体の硬度を高くした場合には、本来硬度を高く
する必要がある表面だけでなく、芯部まで硬くなり、上
述の様に割れ等の損傷が発生し易くなる。これに対して
本発明の場合には、内部硬度を HRc55以下に抑えたの
で、必要とする靱性を確保して、上記損傷の発生を抑え
る事ができる。
【0030】尚、より優れた耐久性を得る為には、上記
逃げ溝53の表面にショット・ピーニングを施す事が好
ましい。この様にショット・ピーニングを施す事によ
り、上記逃げ溝53の表面部分に残留圧縮応力が存在す
る状態となる。この残留圧縮応力は、トロイダル型無段
変速機の運転時に上記逃げ溝53部分に加わる引っ張り
応力を相殺して、この逃げ溝53部分に亀裂等の損傷が
発生する事を防止できる。
【0031】以上に述べた様に、上記各部13、49、
53の表面硬度を高くする事の効果を知る為に行なった
実験(変速耐久試験)の結果を次の表1に、ローディン
グカム10の芯部の硬度を抑えると共に上記逃げ溝53
の表面にショット・ピーニングを施す事の効果を知る為
に行なった実験(最大負荷入力耐久試験)の結果を同じ
く表2に、それぞれ示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】これら表1、2のうち、表1から、前記各
部13、49、53の表面硬度を高くする事により、こ
れら各部の耐摩耗性及び耐剥離性が向上する事が分る。
又、表2から、内部の硬度を抑える事により、破損に結
ぶ就く亀裂の発生を抑えられる事、逃げ溝53の表面に
ショット・ピーニングを施す事でこの亀裂の発生をより
抑えられる事が分る。尚、表1、2中の各試験結果の欄
に記載したHは、時間(hour)を表わしている。
【0035】尚、上記逃げ溝53の断面形状は、曲率半
径が1mm以上である円弧面とする事が好ましい。この理
由は、応力の集中を避けて、亀裂等の損傷を防止する為
である。同様の理由で、上記逃げ溝53の表面粗さは、
25S以下の平滑面にする事が好ましい。そして、この
逃げ溝53の表面粗さを悪化させないように、ショット
・ピーニングに使用するメディアの径は、1mm以下であ
る事が好ましい。
【0036】更に、前記カム面13は、表面の硬度を H
Rc58以上と高くするだけでなく、表面粗さが良好であ
る(平滑面である)事が好ましい。この為に、上記カム
面13には、必要に応じて研磨処理を施す。又、このカ
ム面13の凹凸のピッチを正確に等しくする事、方向を
放射方向に対して厳密に一致させる事も、トロイダル型
無段変速機の構成各部に無理な応力を生じさせず、良好
な伝達効率並びに耐久性を確保する上から好ましい。こ
の様な考慮が必要な事は、ローディングカム10側に設
けるカム面13に限らず、入力側ディスク2の外側面側
に設けるカム面14の場合でも同様である。又、前記外
輪軌道49の表面の硬度を確保する事と同様に、この外
輪軌道49と対向して前記玉軸受50を構成する内輪軌
道51の表面の硬度を確保する事が、この玉軸受50全
体としての耐久性確保の為には必要である。
【0037】
【発明の効果】本発明のトロイダル型無段変速機用ロー
ディングカムは、以上に述べた通り構成され作用する
為、各部の耐久性を向上させて、トロイダル型無段変速
機の性能向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図2】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図3】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第1例
を示す断面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第2例
を示す部分断面図。
【図6】図5のB−B断面図。
【図7】図6のC部拡大図。
【図8】ローディングカムを取り出して図7の右方から
見た図。
【図9】トロイダル型無段変速機の運転時に各部に加わ
る面圧及び応力の大きさを示す、図7と同様の図。
【符号の説明】
1 入力軸 2、2A、2B 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 ローディングカム 11 保持器 12 ローラ 13、14 カム面 15、15a 入力軸 16 ニードル軸受 17 貫通孔 18 係止溝 19 止め輪 20、20a 鍔部 21、21a 出力歯車 22 キー 23 支持板 24 円孔 25 支持軸部 26 枢支軸部 27 ラジアルニードル軸受 28 ラジアルニードル軸受 29 スラスト玉軸受 30 スラストニードル軸受 31 外輪 32 駆動ロッド 33 駆動ピストン 34 駆動シリンダ 35 駆動軸 36 ラジアル軸受 37 ローディングナット 38 皿板ばね 39 ボールスプライン 40 係止段部 41 皿板ばね 42 仕切壁 43 玉軸受 44 円輪部 45 凸部 46 凹部 47 短円筒部 48 内向鍔部 49 外輪軌道 50 玉軸受 51 内輪軌道 52 玉 53 逃げ溝 54 油孔 55 突片 56 駆動片 57 通孔 58 ローラ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤波 誠 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 加藤 寛 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心に且つ相対回転自在に配置さ
    れた少なくとも1対のディスク同士の間に複数個のパワ
    ーローラを挟持し、これら各パワーローラを介して一方
    のディスクから他方のディスクに回転伝達を行なうと共
    に、これら各パワーローラの傾斜角度を変える事によ
    り、上記1対のディスク同士の間での変速比の変更を行
    なうトロイダル型無段変速機に組み込み、回転伝達時に
    上記1対のディスク同士を互いに近づける方向に押圧す
    る押圧装置を構成する為、全体を円輪状とし、片側面の
    外周側半部に円周方向に亙る凹凸であるカム面を、この
    カム面の内周縁側に位置する上記片側面の直径方向中間
    部には円環状の逃げ溝を、他側面の内周縁部にアンギュ
    ラ型の外輪軌道を、それぞれ形成したトロイダル型無段
    変速機用ローディングカムに於いて、上記カム面と逃げ
    溝と外輪軌道との表面硬度は、それぞれ HRc58以上で
    あり、内部硬度は HRc55以下である事を特徴とするト
    ロイダル型無段変速機用ローディングカム。
  2. 【請求項2】 逃げ溝の表面にショット・ピーニングを
    施している、請求項1に記載したトロイダル型無段変速
    機用ローディングカム。
  3. 【請求項3】 直径方向中間部に内径側から外径側に向
    けて潤滑油を流す為の油孔を、カム面の凹部の数と同じ
    数だけ形成すると共に、これら各油孔の外径側をこのカ
    ム面の凹部の底部近傍に整合する部分に開口させてい
    る、請求項1〜2の何れかに記載したトロイダル型無段
    変速機用ローディングカム。
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