JP3951401B2 - トロイダル型無段変速機用ローディングカム - Google Patents

トロイダル型無段変速機用ローディングカム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係るトロイダル型無段変速機用ローディングカムは、例えば自動車用の変速機として、或は各種産業機械用の変速機として、それぞれ利用するトロイダル型無段変速機に組み込むローディングカムの耐久性向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用変速機として、図1〜2に略示する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究されている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開昭62−71465号公報に開示されている様に、入力軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1と同心に配置した出力軸3の端部に出力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの内側には、上記入力軸1並びに出力軸3に対して捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するトラニオン6、6を設けている。
【0003】
即ち、これら各トラニオン6、6は、それぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としている。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向する内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中心とする円弧を回転させて得られる凹面をなしている。そして、球状凸面に形成した上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aを、上記内側面2a、4aに当接させている。
【0004】
上記入力軸1と入力側ディスク2との間には、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディスク4に向け弾性的に押圧自在としている。この押圧装置9は、入力軸1と共に回転するローディングカム(カム板)10と、保持器11により転動自在に保持した複数個(例えば4個)のローラ12、12とから構成している。上記ローディングカム10の片側面(図1〜2の右側面)には、円周方向に亙る凹凸であるカム面13を形成し、上記入力側ディスク2の外側面(図1〜2の左側面)にも、同様の形状を有するカム面14を形成している。そして、上記複数個のローラ12、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸を中心とする回転自在に支持している。
【0005】
上述の様に構成するトロイダル型無段変速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってローディングカム10が回転すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧する。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記両カム面13、14と複数個のローラ12、12との押し付け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディスク2の回転が、前記複数のパワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
【0006】
入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図1に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分とにそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜させる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図2に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図1と図2との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】
又、図3〜4は、実願昭63−69293号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディスク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニードル軸受16、16を介して、回転自在に支持している。即ち、上記入力側ディスク2及び出力側ディスク4の中心部には断面形状が円形である貫通孔17、17を、それぞれ上記各ディスク2、4の内側面と外側面とを軸方向(図3の左右方向)に貫通する状態で形成している。上記各ニードル軸受16、16は、上記各貫通孔17、17の内周面と上記入力軸15の中間部外周面との間に設けている。又、上記各貫通孔17、17の内側面寄り端部内周面に形成した係止溝18、18には止め輪19、19を係止して、上記各ニードル軸受16、16が上記各貫通孔17、17から、上記各ディスク2、4の内側面2a、4a側に抜け出る事を防止している。又、ローディングカム10は上記入力軸15の端部(図3の左端部)外周面にスプライン係合させ、鍔部20により上記入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止している。そして、このローディングカム10とローラ12、12とにより、上記入力軸15の回転に基づいて上記入力側ディスク2を、上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転させる押圧装置9を構成している。上記出力側ディスク4には出力歯車21を、キー22、22により結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車21とが同期して回転する様にしている。
【0008】
1対のトラニオン6、6の両端部は1対の支持板23、23に、揺動並びに軸方向(図3の表裏方向、図4の左右方向)に亙る変位自在に支持している。そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円孔24、24部分に、変位軸7、7を支持している。これら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持軸部25、25と枢支軸部26、26とを、それぞれ有する。このうちの各支持軸部25、25を上記各円孔24、24の内側に、ラジアルニードル軸受27、27を介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部26、26の周囲にパワーローラ8、8を、別のラジアルニードル軸受28、28を介して、回転自在に支持している。
【0009】
尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、これら各変位軸7、7の各枢支軸部26、26が各支持軸部25、25に対し偏心している方向は、上記入力側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向(図4で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向としている。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる大きな荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起因して、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方向(図3の左右方向、図4の表裏方向)に変位する傾向となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える事なく、この変位を吸収できる。
【0010】
又、上記各パワーローラ8、8の外側面と上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸受29、29とスラストニードル軸受30、30とを設けている。このうちのスラスト玉軸受29、29は、上記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容するものである。又、上記各スラストニードル軸受30、30は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラスト玉軸受29、29を構成する外輪31、31に加わるスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部26、26及び上記外輪31、31が、前記支持軸部25、25を中心に揺動する事を許容する。
【0011】
更に、上記各トラニオン6、6の一端部(図4の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド32、32を結合し、これら各駆動ロッド32、32の中間部外周面に駆動ピストン33、33を固設している。そして、これら各駆動ピストン33、33を、それぞれ駆動シリンダ34、34内に油密に嵌装している。
【0012】
上述の様に構成するトロイダル型無段変速機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の回転が、出力歯車21より取り出される。入力軸15と出力歯車21との間の回転速度比を変える場合には、上記1対の駆動ピストン33、33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33、33の変位に伴って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に変位し、例えば図4の下側のパワーローラ8が同図の右側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、それぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板23、23に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに逆方向に揺動する。この結果、前述の図1〜2に示した様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力軸15と出力歯車21との間の回転速度比が変化する。
【0013】
尚、この様に上記入力軸15と出力歯車21との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支持軸部25、25を中心として僅かに回動する。この回動の結果、前記各スラスト玉軸受29、29の外輪31、31の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面とが相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前記各スラストニードル軸受30、30が存在する為、この相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて済む。
【0014】
更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図5〜6に示す様に、入力軸15aの周囲に入力側ディスク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを2個ずつ設け、これら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並列に配置する、所謂ダブルキャビティ型の構造も、従来から知られている。これら図5〜6に示した構造は、上記入力軸15aの中間部周囲に出力歯車21aを、この入力軸15aに対する回転を自在として支持し、この出力歯車21aの中心部に設けた円筒部の両端部に上記各出力側ディスク4、4を、スプライン係合させている。そして、これら各出力側ディスク4、4に設けた貫通孔17、17の内周面と上記入力軸15aの外周面との間にニードル軸受16、16を設け、これら各出力側ディスク4、4を上記入力軸15aの周囲に、この入力軸15aに対する回転、並びにこの入力軸15aの軸方向に亙る変位を自在に支持している。又、上記各入力側ディスク2A、2Bは、上記入力軸15aの両端部に、この入力軸15aと共に回転自在に支持している。この入力軸15aは、駆動軸35により、ローディングカム式の押圧装置9を介して回転駆動する。尚、この駆動軸35の先端部(図5〜6の右端部)外周面と上記入力軸15aの基端部(図5〜6の左端部)内周面との間には、滑り軸受、ニードル軸受等のラジアル軸受36を設けている。従って、上記駆動軸35と入力軸15aとは、互いに同心に配置された状態のまま、回転方向に亙る若干の変位自在に組み合わされている。
【0015】
但し、一方(図5〜6の右方)の入力側ディスク2Aは、背面(図5〜6の右面)をローディングナット37に、大きな弾力を有する皿板ばね38を介して突き当てて、上記入力軸15aに対する軸方向(図5〜6の左右方向)の変位を実質的に阻止している。これに対して、ローディングカム10に対向する入力側ディスク2Bは、ボールスプライン39により上記入力軸15aに、軸方向に亙る変位自在に支持している。そして、この入力側ディスク2Bの外側面(図5〜6の左面)と上記入力軸15aの中間部外周面に形成した係止段部40との間に、皿板ばね41を設けている。この皿板ばね41は、上記皿板ばね38に比べて小さな弾力を有し、上記各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4aとパワーローラ8、8の周面8a、8aとの当接部に予圧を付与する役目を果たす。
【0016】
又、前記出力歯車21aはハウジングの内側に設けた仕切壁42に、それぞれがアンギュラ型である1対の玉軸受43、43により、軸方向に亙る変位を阻止した状態で、回転自在に支持している。尚、上述の図5〜6に示した様に、2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並列に配置する、所謂ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機が、ローディングカム10に対向する一方又は双方の入力側ディスク2A、2Bをボールスプライン39、39により上記入力軸15aに、軸方向に亙る変位自在に支持している理由は、これら両ディスク2A、2Bの回転を同期させつつ、上記押圧装置9の作動に伴う構成各部材の弾性変形に基づいて上記両ディスク2A、2Bが、上記入力軸15aに対し軸方向に変位する事を許容する為である。
【0017】
次に、本発明の対象であるローディングカム10を組み込んだ押圧装置9部分の、より具体的な構成に就いて、本発明の実施の形態を合わせて示した、図7〜8により詳細に説明する。このローディングカム10は、高炭素クロム軸受鋼、クロムモリブデン鋼等の硬質金属材料に鍛造加工を施す事により、断面クランク形で全体を円輪状に形成した後、所望の熱処理を施して成る。この様なローディングカム10は、外径側半部に形成した円輪部44の片面(図7の右側面)に、円周方向に亙る凹凸であるカム面13を形成している。即ち、円周方向4個所位置に、それぞれ平坦な凸部45、45を形成し、円周方向に隣り合う凸部45、45同士の間を、それぞれV字形に凹んだ凹部46、46としている。尚、上記カム面13の形状及び寸法に関する公差は、トロイダル型無段変速機の運転時に、上記押圧装置9が発生する押し付け力(推力)を大きくする方向に設定する事が好ましい。
【0018】
又、上記ローディングカム10の内径側半部には、上記円輪部44の内周縁部から上記片面側に折れ曲がった短円筒部47と、この短円筒部47の先端縁から直径方向内方に折れ曲がった内向鍔部48とを設けている。そして、この内向鍔部48の他面(図7の左面)側に、アンギュラ型の外輪軌道49を形成している。そして、この外輪軌道49を利用して、上記ローディングカム10を入力軸15aの端部に回転自在に支持すると共に、このローディングカム10に加わるスラスト荷重を上記入力軸15aに支承させる為の、アンギュラ型の玉軸受50を構成している。この為に、上記入力軸15aの端部外周面に形成した鍔部20aの片面(図7の右面)には、アンギュラ型の内輪軌道51を形成し、この内輪軌道51と上記外輪軌道49との間に、複数個の玉52を転動自在に設けている。
【0019】
又、上記円輪部44の片面で上記カム面13の内周縁と上記短円筒部47の基部外周面とを仕切る部分には環状の逃げ溝53を、全周に亙って形成している。この逃げ溝53は、上記カム面13を形成する為に必要である。又、上記短円筒部47の基部には潤滑油(トラクションオイル)を流す為の油孔54を、この短円筒部47の内径側から外径側に向けて形成している。更に、上記円輪部44の他面内径寄り部分には複数の突片55を、上記短円筒部47と反対側に突出する状態で形成している。これら各突片55には、駆動軸35の先端部に固設した駆動片56の先端部を係合させて、この駆動軸35の回転を上記ローディングカム10に対し伝達自在としている。尚、これら突片55と駆動片56との互いに対向する面は、トロイダル型無段変速機の運転時に多少摺動するので、平滑面である事が好ましい。上記円輪部44の一部で前記各凸部45、45に整合する部分に形成した通孔57、57は、トロイダル型無段変速機の組立時に、組み立て用治具を構成するねじを挿通する為のものである。
【0020】
上述の様なローディングカム10を含んで構成する押圧装置9を組み込んだトロイダル型無段変速機の作動時には、上記カム面13と入力側ディスク2Bの外側面に形成したカム面14との間に挟持したローラ12をこれら両カム面13、14同士の間で強く挟持する。そして、上記カム面14を介して上記入力側ディスク2Bを回転させる。この結果、この入力側ディスク2Bは、この入力側ディスク2Bが対向する出力側ディスク4(図5〜6)に、前記各パワーローラ8、8を介して押し付けられる。上記ローディングカム10の円輪部44は、この様に入力側ディスク2Bを押し付ける反作用として、この入力側ディスク2Bと反対向きのスラスト荷重を受ける。実際の押圧装置9の場合には、上記各ローラ12を、軸方向に分割された複数個(図示の例では3個)のローラ素子58、58により構成しており、これら各ローラ素子58、58の外周面にはクラウニングを施しているので、上記カム面13と上記各ローラ12の外周面との接触面圧の分布は、図9に斜格子で示す様な大きさになる。又、上記各ローラ12から受けるスラスト荷重に基づいて上記円輪部44には、外周縁に向かう程上記入力側ディスク2Bから離れる方向のモーメント荷重が加わり、前記逃げ溝53部分に、図9に斜格子で示す様な大きさの引っ張り応力が加わる。更に、前記外輪軌道49部分の接触面圧の分布は、やはり図9に斜格子で示す様な大きさになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
トロイダル型無段変速機の運転時にローディングカム10の各部には、大きな接触面圧や引っ張り荷重が加わる為、適正な対策を施さないと、十分な耐久性を得る事ができない。例えば、カム面13や外輪軌道49部分の性状が適正でないと、これらカム面13や外輪軌道49の表面の転がり疲れ寿命を確保できず、早期剥離等の損傷を発生して、これらカム面13や外輪軌道49の表面が荒れる原因となる。これらカム面13や外輪軌道49の表面が荒れると、ローラ12或は玉52の転がり抵抗が増大し、トロイダル型無段変速機の伝達効率が低下する。
【0022】
又、ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機の場合には、玉52の転がり抵抗の増大は、一方の入力側ディスク2Bを通じて伝達されるトルクと他方の入力側ディスク2A(図5〜6)を通じて伝達されるトルクとの間に差が生じる原因となる。そして、この様なトルクの差が生じた場合には、一方の入力側ディスク2Bに当接しているパワーローラ8、8(図5)と他方の入力側ディスク2Aに接触しているパワーローラ8、8との間でハンチングや振動等の異常動作が発生する原因となり、これら各パワーローラ8、8の変速同期性に支障を来し、やはりトロイダル型無段変速機の伝達効率が低下する原因となる。又、伝達するトルクに差が生じる事は、何れかの入力側ディスクを通じて伝達されるトルクが設計値以上になる事を意味する。この様な場合には、動力伝達部でスリップが生じ易くなり、やはりトロイダル型無段変速機の伝達効率が低下する原因となる。
【0023】
又、逃げ溝53部分の性状が適正でないと、この逃げ溝53部分から亀裂等の損傷を発生する原因となる。
本発明はこの様な事情に鑑みて、上記ローディングカム10の各部の性状を適正にして、このローディングカム10を組み込んだトロイダル型無段変速機の耐久性向上を図るべく発明したものである。
【0024】
【課題を解決する為の手段】
本発明のトロイダル型無段変速機用ローディングカムは、前述した従来から知られているトロイダル型無段変速機用ローディングカムと同様に、互いに同心に且つ相対回転自在に配置された少なくとも1対のディスク同士の間に複数個のパワーローラを挟持し、これら各パワーローラを介して一方のディスクから他方のディスクに回転伝達を行なうと共に、これら各パワーローラの傾斜角度を変える事により、上記1対のディスク同士の間での変速比の変更を行なうトロイダル型無段変速機に組み込み、回転伝達時に上記1対のディスク同士を互いに近づける方向に押圧する押圧装置を構成する為、全体を円輪状とし、片側面の外周側半部に円周方向に亙る凹凸であるカム面を、このカム面の内周縁側に位置する上記片側面の直径方向中間部には円環状の逃げ溝を、他側面の内周縁部にアンギュラ型の外輪軌道を、それぞれ形成している。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機用ローディングカムに於いては、直径方向中間部に内径側から外径側に向けて潤滑油を流す為の油孔を、上記カム面の凹部の数と同じ数だけ形成すると共に、これら各油孔の外径側をこのカム面の凹部の底部近傍に整合する部分に開口させている。又、このカム面と上記逃げ溝と上記外輪軌道との表面硬度は、それぞれ HRc58以上であり、内部硬度は HRc55以下である。更に、上記逃げ溝の表面にショット・ピーニングを施している。
【0025】
【作用】
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機用ローディングカムの場合には、カム面や外輪軌道部分の転がり疲れ寿命を確保して、これらカム面や外輪軌道の表面を荒れにくくできる。この結果、このカム面を含んで構成する押圧装置や外輪軌道を含んで構成する玉軸受の転がり抵抗の増大を防止して、トロイダル型無段変速機の伝達効率の確保と安定した運転状態とを、長期間に亙って維持できる。
又、逃げ溝部分に亀裂等の損傷が発生するのを有効に防止できる他、ローディングカム全体の靱性を確保して、このローディングカムの破損防止を図れる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図面を参照しつつ、本発明のトロイダル型無段変速機用ローディングカムの実施の形態に就いて説明する。尚、本発明を実施する上での特徴点の主要部は、次述する油孔54、54を除き、図面上に表れない硬度や残留応力、表面粗さにある。図面に表れるローディングカム10の形状は、前述の図7〜8に示した様に、従来から知られているものとほぼ同様である。但し、押圧装置9の内部に潤滑油を流す為の、上記油孔54、54を、カム面13を構成する凹部46、46の数と同じ数だけ形成すると共に、これら各油孔54、54の外径側を上記カム面13を構成する凹部46、46の中央部でこれら各凹部46、46の底部近傍に整合する部分に開口させている。この様に各凹部46、46毎に油孔54、54を形成する事により、上記押圧装置9への潤滑油の供給量を確保し、各カム面13、14及びローラ12の転動面の耐久性確保を図っている。
【0027】
本発明のローディングカム10の場合には、前述の図9に示した様に、トロイダル型無段変速機の運転時に大きな面圧が加わる、カム面13及び外輪軌道49の表面硬度を HRc58以上としている。又、このカム面13の内周縁部分で円輪部44と短円筒部47との折れ曲がり部分に形成した逃げ溝53の表面硬度も、 HRc58以上としている。これに対して、上記ローディングカム10の内部硬度は HRc55以下としている。更に、上記逃げ溝53の表面にショット・ピーニングを施す事により、この逃げ溝53部分に、残留圧縮応力を存在させている。
【0028】
上記各部13、49、53の性状を上述の様に規制した、本発明のローディングカム10の場合には、カム面13や外輪軌道49部分の転がり疲れ寿命を確保して、これらカム面13や外輪軌道49の表面を荒れにくくできる。即ち、それぞれが軸受鋼等の硬質金属により造られたローラ12或は玉52の転動面と当接する上記カム面13や外輪軌道49の表面の硬度が低いと、この表面に摩耗や剥離等の損傷が進行し易い。そして、この様な損傷が進行すると、前述した様な各種不都合が生じる。これに対して本発明の場合には、上記カム面13や外輪軌道49の表面の硬度を HRc58以上と高くしているので、上記ローラ12或は玉52の転動面と当接するこれらカム面13や外輪軌道49の表面に摩耗や剥離等の損傷が進行するのを抑えて、これらカム面13や外輪軌道49の表面を荒れにくくできる。又、上記逃げ溝53部分の硬度が低いと、前述した様にこの逃げ溝53部分に加わる引っ張り応力に基づき、この逃げ溝53部分から割れ等の損傷が発生する可能性がある。これに対して本発明の場合には、上記逃げ溝53の表面の硬度を HRc58以上と高くしているので、上記割れ等の損傷を防止できる。
【0029】
尚、上記逃げ溝53部分を、表面だけでなく内部(芯部)まで硬くすると、仮に表面の硬度を HRc58以上と高くしても、やはり割れ等の損傷が発生し易くなる。又、上記カム面13や外輪軌道49に関しても、表面の硬度を高くするだけでなく、芯部まで硬くすると、ローディングカム10全体としての靱性が乏しくなり、やはり割れ等の損傷を発生し易くなる。具体的には、ローディングカム10全体を加熱・冷却する、所謂ずぶ焼きと呼ばれる熱処理を施し、このローディングカム10全体の硬度を高くした場合には、本来硬度を高くする必要がある表面だけでなく、芯部まで硬くなり、上述の様に割れ等の損傷が発生し易くなる。これに対して本発明の場合には、内部硬度を HRc55以下に抑えたので、必要とする靱性を確保して、上記損傷の発生を抑える事ができる。
【0030】
尚、より優れた耐久性を得る為に本発明の場合には、上記逃げ溝53の表面にショット・ピーニングを施している。この様にショット・ピーニングを施す事により、上記逃げ溝53の表面部分に残留圧縮応力が存在する状態となる。この残留圧縮応力は、トロイダル型無段変速機の運転時に上記逃げ溝53部分に加わる引っ張り応力を相殺して、この逃げ溝53部分に亀裂等の損傷が発生する事を防止できる。
【0031】
以上に述べた様に、上記各部13、49、53の表面硬度を高くする事の効果を知る為に行なった実験(変速耐久試験)の結果を次の表1に、ローディングカム10の芯部の硬度を抑えると共に上記逃げ溝53の表面にショット・ピーニングを施す事の効果を知る為に行なった実験(最大負荷入力耐久試験)の結果を同じく表2に、それぞれ示す。
【0032】
【表1】
Figure 0003951401
【0033】
【表2】
Figure 0003951401
【0034】
これら表1、2のうち、表1から、前記各部13、49、53の表面硬度を高くする事により、これら各部の耐摩耗性及び耐剥離性が向上する事が分る。又、表2から、内部の硬度を抑える事により、破損に結ぶ就く亀裂の発生を抑えられる事、逃げ溝53の表面にショット・ピーニングを施す事でこの亀裂の発生をより抑えられる事が分る。尚、表1、2中の各試験結果の欄に記載したHは、時間(hour)を表わしている。
【0035】
尚、上記逃げ溝53の断面形状は、曲率半径が1mm以上である円弧面とする事が好ましい。この理由は、応力の集中を避けて、亀裂等の損傷を防止する為である。同様の理由で、上記逃げ溝53の表面粗さは、25S以下の平滑面にする事が好ましい。そして、この逃げ溝53の表面粗さを悪化させないように、ショット・ピーニングに使用するメディアの径は、1mm以下である事が好ましい。
【0036】
更に、前記カム面13は、表面の硬度を HRc58以上と高くするだけでなく、表面粗さが良好である(平滑面である)事が好ましい。この為に、上記カム面13には、必要に応じて研磨処理を施す。又、このカム面13の凹凸のピッチを正確に等しくする事、方向を放射方向に対して厳密に一致させる事も、トロイダル型無段変速機の構成各部に無理な応力を生じさせず、良好な伝達効率並びに耐久性を確保する上から好ましい。この様な考慮が必要な事は、ローディングカム10側に設けるカム面13に限らず、入力側ディスク2Bの外側面側に設けるカム面14の場合でも同様である。又、前記外輪軌道49の表面の硬度を確保する事と同様に、この外輪軌道49と対向して前記玉軸受50を構成する内輪軌道51の表面の硬度を確保する事が、この玉軸受50全体としての耐久性確保の為には必要である。
【0037】
【発明の効果】
本発明のトロイダル型無段変速機用ローディングカムは、以上に述べた通り構成され作用する為、各部の耐久性を向上させて、トロイダル型無段変速機の性能向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来から知られているトロイダル型無段変速機の基本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図2】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図3】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第1例を示す断面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第2例を示す部分断面図。
【図6】図5のB−B断面図。
【図7】図6のC部拡大図。
【図8】ローディングカムを取り出して図7の右方から見た図。
【図9】トロイダル型無段変速機の運転時に各部に加わる面圧及び応力の大きさを示す、図7と同様の図。
【符号の説明】
1 入力軸
2、2A、2B 入力側ディスク
2a 内側面
3 出力軸
4 出力側ディスク
4a 内側面
5 枢軸
6 トラニオン
7 変位軸
8 パワーローラ
8a 周面
9 押圧装置
10 ローディングカム
11 保持器
12 ローラ
13、14 カム面
15、15a 入力軸
16 ニードル軸受
17 貫通孔
18 係止溝
19 止め輪
20、20a 鍔部
21、21a 出力歯車
22 キー
23 支持板
24 円孔
25 支持軸部
26 枢支軸部
27 ラジアルニードル軸受
28 ラジアルニードル軸受
29 スラスト玉軸受
30 スラストニードル軸受
31 外輪
32 駆動ロッド
33 駆動ピストン
34 駆動シリンダ
35 駆動軸
36 ラジアル軸受
37 ローディングナット
38 皿板ばね
39 ボールスプライン
40 係止段部
41 皿板ばね
42 仕切壁
43 玉軸受
44 円輪部
45 凸部
46 凹部
47 短円筒部
48 内向鍔部
49 外輪軌道
50 玉軸受
51 内輪軌道
52 玉
53 逃げ溝
54 油孔
55 突片
56 駆動片
57 通孔
58 ローラ素子

Claims (1)

  1. 互いに同心に且つ相対回転自在に配置された少なくとも1対のディスク同士の間に複数個のパワーローラを挟持し、これら各パワーローラを介して一方のディスクから他方のディスクに回転伝達を行なうと共に、これら各パワーローラの傾斜角度を変える事により、上記1対のディスク同士の間での変速比の変更を行なうトロイダル型無段変速機に組み込み、回転伝達時に上記1対のディスク同士を互いに近づける方向に押圧する押圧装置を構成する為、全体を円輪状とし、片側面の外周側半部に円周方向に亙る凹凸であるカム面を、このカム面の内周縁側に位置する上記片側面の直径方向中間部には円環状の逃げ溝を、他側面の内周縁部にアンギュラ型の外輪軌道を、それぞれ形成したトロイダル型無段変速機用ローディングカムに於いて、直径方向中間部に内径側から外径側に向けて潤滑油を流す為の油孔を、上記カム面の凹部の数と同じ数だけ形成すると共に、これら各油孔の外径側をこのカム面の凹部の底部近傍に整合する部分に開口させており、このカム面と上記逃げ溝と上記外輪軌道との表面硬度は、それぞれ HRc58以上であり、内部硬度は HRc55以下であり、上記逃げ溝の表面にショット・ピーニングを施している事を特徴とするトロイダル型無段変速機用ローディングカム。
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