JPH11200699A - オーバーヘッド式ドアの落下防止装置 - Google Patents

オーバーヘッド式ドアの落下防止装置

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JPH11200699A
JPH11200699A JP1814998A JP1814998A JPH11200699A JP H11200699 A JPH11200699 A JP H11200699A JP 1814998 A JP1814998 A JP 1814998A JP 1814998 A JP1814998 A JP 1814998A JP H11200699 A JPH11200699 A JP H11200699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーヘッド式ドアの安全装置を、ドア体
側の係止爪と、該係止爪に係合するガイドレール側の係
止部とで構成するに当たり、一方のワイヤ切断等により
ドア体が上下方向に傾斜したような場合でも係止爪と係
止部とが確実に係合できるように構成する。 【解決手段】 係止爪13の本体部13cを、ガイドロ
ーラ3の外周面位置にま突設し、該本体部13cの先端
に爪部13eと、該爪部13eの外方にガイドローラの
外側面位置にまで延びる補助爪部13fを一体形成して
爪体13gを左右方向に長いものに形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、住宅、工
場、倉庫、工事現場等に設けられるオーバーヘッド式ド
アの落下防止装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種オーバーヘッド式ドアの
なかには、躯体開口部に建付けたガイドレールに開閉案
内されるドア体の下端部に、開口部上方に配設の巻装装
置に巻装される吊りワイヤ等の吊持ち体の先端部を連結
してドア体を吊持ち支持し、該吊持ち体の巻装装置によ
る巻取り、巻出しに基づいてドア体の開閉作動をするよ
うに構成したものがある。このようなものにおいて、吊
持ち体の切断によりドア体が自重落下することが想定さ
れるため、これに対処することが要求される。そこで、
特開平8−260841号公報や特開平8−29638
2号公報で示されるような落下防止装置が提唱されてい
る。これらのものは、ドア体側面から外部に突出して設
けられるガイドローラのうち、最下端に位置するガイド
ローラのローラ軸に係止爪を設け、該係止爪を、吊持ち
体の切断に基づいて突出揺動する構成とし、これによっ
て吊持ち体の切断に伴い係止爪がガイドレール側に一体
的に設けた係止部に係止してドア体の落下を防止するよ
うに構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吊持ち体は
戸体の両側に設けられるものであり、これに対応して係
止爪もドア体の両側に設けられているが、両側の吊持ち
体が同時に切断することは希で、左右何れか一方の吊持
ち体が切断することの方が多いと考えられる。そして、
このように一方の吊持ち体が切断した場合、一方側の係
止爪が突出揺動して係止部に係止することになるが、前
記従来の係止部は、ガイドレールの全般に亘って形成さ
れるのではなく上下方向に所定間隙を存した状態で設け
られているため、該側の戸体側部は切断位置より下方に
落下し、このため戸体は上下方向に傾斜することにな
る。このように、戸体が前記傾斜姿勢となった場合で
は、係止爪の突出位置が開口部内方に位置ずれすること
が考えられ、このようになった場合、係止部の対向位置
からずれて係止が外れてしまうことが想定され、こうな
ると、他側の吊持ち体は、ドア体の全自重を衝撃的に受
け持ち支持することになって、吊持ち体に過剰負荷が働
いてしまうという問題がある。これに対処するには、係
止爪あるいは係止部の左右方向幅を長く確保すること
や、係止部を多くして形成間隔を小さくすることが考え
られる。しかるに、係止爪と係止部とはドア体の外側面
とガイドローラの内側面とのあいだに配設される構成で
あるので、その左右方向幅はドア体外側面とガイドロー
ラ内側面とのあいだの間隙の寸法によって規制されると
いう問題がある一方、係止部を多く形成するには作業の
手間がかかるという問題があり、ここに本発明が解決し
ようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、一端部がドア体下端部に連結さ
れた吊持ち体の他端部を開口部上方に配設した巻装装置
に巻装してドア体の吊持ち支持をし、巻装装置の巻取
り、巻出し作動に基づいてドア体両側部から突設のガイ
ドローラがガイドレールに案内されてドア体の開閉作動
を行う構成としたオーバーヘッド式ドアにおいて、前記
ガイドローラのローラ軸に、吊持ち体の切断に基づいて
突出揺動して躯体側に設けた係止部に係止する係止爪を
設けてドア体の落下を防止する構成とするにあたり、前
記係止爪は、基端部がドア体外側面とガイドローラ内側
面とのあいだのローラ軸に揺動自在に軸承され、先端部
がガイドローラの外周面位置に突出する本体部と、該本
体部の先端部に形成される爪部とで構成し、爪部には、
ガイドローラ外周面に近接対向して外側面位置にまで突
出する補助爪部が一体に形成されているものである。そ
して、このようにすることにより、一方の吊持ち体が切
断してドア体が傾斜姿勢になったような場合でも、係止
爪による係止部への係止ができる。このものにおいて、
本発明の係止爪は、吊持ち体の張力を受けるアームの揺
動に連繋して、係止部に係止する係止姿勢と係止解除さ
れる解除姿勢とに姿勢変姿するものとし、吊持ち体に
は、戸体の開放作動に伴い吊持ち体の張力が減少した場
合に、アームが係止爪を係止姿勢に変姿させるべく揺動
するのを回避する回避手段が設けられているものとする
ことができる。これによって、ドア体の全開位置を高位
置にすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図11に示す図面に基づいて説明する。図面におい
て、1はオーバーヘッド式ドアを構成するドア体であっ
て、該ドア体1は複数のパネル体1aを蝶番1bを介し
て上下方向に一連状に連結して形成されているが、ドア
体1の左右両側縁部の上下方向複数箇所には取付け部材
2が固定され、これら取付け部材2にガイドローラ3が
軸承されるローラ軸が支持されている。一方、4は躯体
開口部に建付けられ、前記ガイドローラ3が嵌合案内さ
れるガイドレールであって、該ガイドレール4は、開口
部両側部に沿う縦レール部4a、天井部に沿う水平レー
ル部4b、縦レール部4aと水平レール部4bとのあい
だを連結するコーナーレール部4cとで構成されてい
る。また、開口部上部には巻装装置5が配設されてお
り、該巻装装置5に基端部が巻装されるワイヤ6の先端
部はドア体1の最下端パネル体1aに連結され、これに
よってドア体1を吊持ち支持する設定となっている。こ
こで、巻装装置5は左右両側に位置しワイヤ6が連結さ
れる左右一対のワイヤドラム5a、これらワイヤドラム
5aを連動連結する巻取り5b、巻取り軸5bに弾装さ
れてドア体1の荷重にバランスするべく蓄勢されるバラ
ンス弾機5c等の部材装置で構成されている。そして、
縦レール部4aに位置して開口部を閉鎖する閉鎖姿勢の
ドア体を軽く押し操作することでワイヤ6はワイヤドラ
ム5aに巻取られ、これによってドア体1は、前記閉鎖
姿勢から水平レール部4b側に移動して開口部を開放す
る開放姿勢に変姿するように設定されている。これに対
し、ドア体1の開放姿勢から閉鎖姿勢への変姿は、ドア
体1に設けられた操作ひも7を軽く引き操作することで
なされ、これによってワイヤ6がワイヤドラム5aから
巻出されてドア体1は自重降下に基づいて閉鎖するよう
に設定されている。ここで、本実施の形態のドア体1は
前述したように手動操作に基づいて作動する構成となっ
ているが、前記巻装装置5に電動モータを連動連結し、
該電動モータの駆動力によってワイヤドラム5aを駆動
させる構成としても勿論よい。
【0006】さて、8は前記最下端パネル体1Paの左
右両側部に固定されるフレーム部材であって、該フレー
ム部材8は左右勝手の異なるものが設けられるが、本実
施の形態では図4に示す右勝手のものについて説明す
る。つまり、フレーム部材8はパネル体1aの屋内側面
に当てがわれて固定される第一面部8aと、該第一面部
8aの両側縁部から屋内側に突出形成される左右一対の
第二、第三面部8b、8cと、これら第二、第三面部の
8b、8cのうち、外方に位置する第三面部8cに固定
され屋外側に突出する第四面部8dとを備えて構成され
ている。ここで、前記第四面部8dの屋外側に突出する
部位は、第三面部8cに固定される部位よりも外方に突
出するよう段差状に形成され、突出部位の面部とフレー
ム部材8に固定されたパネル体1a側面とが所定間隔を
存して対向するように設定され、さらにこの段差状部に
は上下に長い開口8eが穿設されている。さらに、第
二、第三面部8b、8cそして第四面部8d固定部位の
下方には四角形状の貫通孔8fがそれぞれ穿設され、こ
こにガイドローラ3を軸承するローラ軸9が回り止め、
かつ抜け止め状、そして左右移動自在な状態で挿通支持
される設定となっている。ここで、該ローラ軸9は、前
記取付け部材2に支持される上側のローラ軸3aとは異
なり、本発明が実施された落下防止装置Sが設けられる
構成となっているが、その詳細については後述する。
尚、8nは屋内面に設けられる蓋体である。
【0007】前記第四面部8dの突出部位には、上下面
が開放されたボックス状の収納部8gが、外方に突出す
る状態で一体的に固着等の手段により設けられており、
該収納部8gに、前記ワイヤ6の先端部を連結するため
のワイヤ連結体10の下端部10aが収納されている。
ところで、ワイヤ連結体10は、上端部は正面視で二股
状に分岐しており、これら分岐部に抜け止め状に軸承さ
れる第一ピン軸10bに、前記ワイヤドラム5aから繰
出されたワイヤ6の先端部が連結される設定となってい
る。また、ワイヤ連結体10は、下端部10aに左右方
向を向く第二ピン軸10cが遊嵌されており、該第二ピ
ン軸10cの両端部が、収納部8gの外側面8hと第四
面部8dとにそれぞれ穿設の上下方向に長い長孔8iに
抜け止め状に遊嵌支持されている。これによって、ワイ
ヤ連結体10は、収納部8gに対して前記長孔8iの長
さ分だけ上下方向移動自在でかつ屋内外方向に揺動自在
な状態で連結支持される設定となっている。
【0008】一方、前記第二ピン軸10cは、第四面部
8d側の長孔8iを貫通して内側面に突出しており、該
突出端部に、上下方向に長い第一アーム11の下端部が
揺動自在に連結されおり、第一アーム11が、ワイヤ連
結体10の屋内外揺動については追随して揺動すること
なく自由状態であるが、上下移動については追随して上
下移動するように設定されている。さらに第一アーム1
1の上端部は、略L字形の第二アーム12の一端部が揺
動自在に連結されるが、該第二アーム12は、一端部側
は第四面部8dの突出部内側面に沿い、中間部および他
端部は第四面部8d固定部位の外側面に沿うよう、固定
部位と突出部位とのあいだの開口8eを挿通して配され
ている。そして、第二アーム12の中間部には枢支ピン
12aの基端部が一体的に固定され、該枢支ピン12a
が、第三面部8cおよびこれに積層される第四面部8d
固定部位、そして第二面部8bにそれぞれ穿設の貫通孔
8jに揺動自在に支持される設定となっており、これに
よって第二アーム12は、第一アーム11の上下移動に
伴い枢支ピン12aを支点として揺動し、第二アーム1
2の他端部が屋内外に揺動する設定となっている。ここ
で、前記第二アーム12の他端部は凹状の凹溝部12b
に切欠き形成されており、該凹溝部12bに後述する係
止爪13に連結される作動ピン14が遊嵌する設定とな
っている。さらに枢支ピン12aには付勢弾機15が弾
装されており、第二アーム凹溝部12bを前方揺動する
側、つまり第一アーム11を下動させる側に向けて付勢
している。
【0009】次に、前記フレーム部材8に支持されるロ
ーラ軸9について説明するが、該ローラ軸9は、前記ガ
イドローラ3と、落下防止装置Sを構成する係止爪13
とを組込んだ状態で一つの組立部品、つまりローラアッ
シー16として、前記第一、第二アーム11、12等の
部材装置が組込まれたフレーム部材8に組込まれるよう
になっている。そしてこのローラ軸9は、左右勝手の異
なるものが左右のフレーム部材8にそれぞれ取付けられ
が、本実施の形態では、図5、6、7に示すように右勝
手のものについて説明する。まず、ローラアッシー16
を構成するローラ軸9は、外形四角形状に形成された軸
本体部9a、ローラ軸9先端側の外形円形状の軸部9
b、そして軸本体部9aと軸部9bとのあいだに形成さ
れる係止爪受け部9cとが一体型成形されたものになっ
ている。前記軸本体部9aは、左右方向へのあそびを有
するようフレーム部材第二、第三面部8b、8cとの対
向間よりも長く形成され、第二、第三面部8b、8cに
穿設の貫通孔8fに左右方向移動自在かつ回り止め状に
貫通支持されるが、軸本体部9a基端側には抜止めボル
ト9dが配されることでローラ軸9の外方側への抜け止
めがなされる設定になっている。そして、軸本体部9a
の先端側には係止受け部9cとのあいだに下方に長い矩
形状の突当て部9eが形成されている。前記係止爪受け
部9cは、突当て部9e外形より細径で、上下に円弧状
部が形成された略楕円形状の第一嵌合部9fと、該嵌合
受け部9fより細径で第一嵌合部9fと略同形の第二嵌
合部9gとで形成され、第二嵌合部9gは第一嵌合部9
fに対して上側に偏芯して形成されている。さらに、第
二嵌合部9gの先端側に外形円形状の軸部9bが配され
るが、該軸部9bは第二嵌合部9gよりも細径に形成さ
れ、下側外周面が第二嵌合部9gと同レベルとなるよう
第二嵌合部9gに対して偏芯して形成されている。
【0010】一方、係止爪13は、内側部位が円盤状の
作動ディスク部13aに形成され、該作動ディスク部1
3aの第一貫通孔13bが、ローラ軸係止爪受け部9c
の第一嵌合部9fに揺動自在に外嵌する設定となってい
る。さらに、作動ディスク部13aの外側部位には、先
端が下方に延出される本体部13cが一体形成されてお
り、該本体部13cの基端部に前記第一貫通孔13bに
連通する状態で形成される第二貫通孔13dが、前記第
二嵌合部9gに揺動自在に外嵌する設定となっている。
そして、係止爪13を係止爪受け部9cに嵌合した状態
において、作動ディスク部13aの内側面が、突当て部
9eの外側面に突き当たるように設定されている。前記
本体部13cの先端部は、軸部9bに軸承されるガイド
ローラ3の外周面位置にまで突出しており、該突出端部
に爪部13eが一体形成されている。そしてこの爪部1
3eには、外端面がガイドローラ3の外側面位置にまで
延出し、上面がガイドローラ3の外周面に近接対向する
補助爪部13fが一体形成され、これによって爪体13
gを構成しており、該爪体13gの先端が先鋭状に形成
されている。
【0011】ところで、係止爪13は、図7(C)に示
すように爪体13gが下方を向く解除姿勢から矢印A方
向(屋外側方向)に所定の角度を揺動することで、後述
する躯体側の係止部17に係合する係止姿勢に変姿する
設定となっており、前記ローラ軸9の第一、第二嵌合部
9f、9gと係止爪13の第一、第二貫通孔13b、1
3dとのあいだには、前記所定角度の揺動範囲内を揺動
するよう規制する規制手段が設けられている。つまり、
第一貫通孔13bは、第一嵌合部9fの上下の円弧状部
が所定範囲の揺動を許容されるよう、上下に扇状の連通
孔13h、13iが形成されている一方、第二貫通孔1
3dは、第一貫通孔13bと同様に、第二嵌合部9gの
上下の円弧状部が所定範囲の揺動を許容されるよう、上
下に扇状の連通孔13j、13kが形成されている。そ
して、各連通孔13h、13i、13j、13kの孔縁
が対応する第一、第二嵌合部9f、9gの外側面に当接
することで回り止めがなされる設定となっている。ま
た、作動ディスク部13aの上部には、前記作動ピン1
4の基端部が一体的に設けられており、該作動ピン14
の先端部は内方に向けて長く突出するように配されてい
る。
【0012】そして、ローラ軸9に、係止爪13とガイ
ドローラ3とを組込んでローラアッシー16を組立て、
このローラアッシー16をドア体1最下端のフレーム部
材8に組込むことになるが、ローラアッシー16は、前
記作動ピン14を第二アーム12の凹溝部12bに係合
させ、軸本体部9aをフレーム部材第二、第三面部8
b、8cの貫通孔8fに挿通支持させ、そして、第二面
部8bから内方に突出する軸本体部9aにボルト9dを
装着することで、フレーム部材8に抜け止め状に組込ま
れる設定となっている。このとき、作動ピン14は、凹
溝部12bに係合した先端側がさらに内方に突出してい
て、フレーム部材第三面部8cに穿設された円弧状の長
孔8kに挿通されている。そして後述するように、第二
作動アーム12が屋内外揺動した場合に、凹溝部12b
に係合する作動ピン14を長孔8k内において強制移動
させ、これによって係止爪13が係止爪受け部9cに対
して揺動するが、該作動ピン14の強制移動量は、係止
爪13の解除姿勢から係止姿勢への変姿に必要な揺動量
に相当するように設定されている。
【0013】一方、前記係止部17は、長尺状の鋼材を
折曲して長手方向に長い第一、第二片部17a、17b
に形成されており、第一片部17aがガイドレール4の
縦レール部4aに一体的に固定されている。また、第二
片部17bは、前記第一片部17aから屋内側に向けて
突出しており、該第二片部17bに、前記爪体13gが
係合するための係止片17cが所定間隔を存する状態で
切欠き形成されている。
【0014】次に、前記落下防止装置Sの作動について
説明する。前述したように、フレーム部材8にローラア
ッシー16を組込んだ後、フレーム部材8のワイヤ連結
体10にワイヤ6を連結することでドア体1のワイヤ6
による吊持ちがなされる。この状態では、戸体1の自重
(ワイヤ6の張力)がワイヤ連結体10に作用してお
り、ワイヤ連結体10は、第二アーム12の作動ピン1
2aに設けた弾機15の付勢力に抗して上動し、長孔8
iに係止される設定となっている。このとき、第二アー
ム凹溝部12bは屋外側に揺動し、作動ピン14を屋外
側に強制揺動せしめることになり、これによって、係止
爪13は下方を向く解除姿勢に維持される設定となって
いる。これに対し、ワイヤ6が切断し、ワイヤ連結体1
0に作用するワイヤ6の張力が消失すると、ワイヤ連結
体10は前記弾機15の付勢力の作用もあって長孔8i
の下端縁側に移動することになる。この状態では、第二
アーム12は、弾機15の付勢力を受けて屋内側に揺動
し、作動ピン14を強制的に屋内側に移動せしめるよう
に設定されており、これによって、係止爪13が揺動し
て下端部の爪体13gが屋外側に突出する係止姿勢とな
るように設定されており、左右方向に長い爪体13gの
何れかの部位が前記係止部17の係止片17cに係合す
る設定となっている。
【0015】ところで、ドア体1は、最下端パネル体1
aが縦レール部4aからコーナーレール部4cに至るこ
とで全開状態となるが、この場合に、ワイヤ6によるワ
イヤ連結体10が受ける張力方向は、上向きから屋外側
が傾斜上方となる傾斜方向を向くように順次変化するこ
とになり、これによってワイヤ連結体10は、第二ピン
軸10cが長孔8iに係合する状態で、該第二ピン軸1
0cを支点として屋外側に揺動することになるが、この
状態でのワイヤ6の張力は、ドア体1を鉛直方向に支持
している場合よりは小さいものになっている。この場合
に、ワイヤ連結体10の下端部10aに切欠き形成され
た係合部10dが、収納部8gの外側面8hに形成され
た係合受け部8mに係合してワイヤ連結体10が下動す
るのを規制するように設定され、これによってワイヤ6
の張力が小さくなった状態でもワイヤ連結体10が弾機
15の付勢力を受けて長孔8iを下方移動してしまうよ
うなことがなく、第二アーム12を揺動させるのを回避
する設定となっている。
【0016】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、オーバーヘッド式ドアのドア体1は、ワイヤ
ドラム5aを回動させてワイヤ6を巻取り、巻出しする
ことで開閉作動がなされることになる。そして、ドア体
1がワイヤ6に吊持ち支持される通常使用状態では、ワ
イヤ6の張力を受けたワイヤ連結体10が長孔8iの上
側位置にしているため、落下防止装置Sを構成する係止
爪13は爪体13gが下方を向く解除姿勢となってお
り、爪体13gが係止部17の係止片17cに干渉する
ことなく円滑な開閉作動が行われる。一方、ワイヤ6が
切断したような緊急時では、前述したようにワイヤ連結
体10が下動するため、第一、第二アーム11、12を
介して作動ピン14が強制移動し、これによって係止爪
13が係止姿勢に変姿して爪体13gを前記係止片17
cに係合させることになって、ドア体1の自重落下が防
止される。このとき、左右何れか一方のワイヤ6が切断
した場合では、ドア体1が上下に傾斜した状態となる
が、爪体13gは、ガイドローラ3の外径部位にまで達
する本体部13aの先端に形成される爪部13eと、そ
の外方にガイドローラ3を迂回する状態で形成される補
助爪部13fとで左右方向に長く形成されているので、
ドア体1が傾斜することで係止爪13の係止部17に対
する位置がずれてしまったような場合でも、左右方向に
長い爪体13gにより係止片17cに係合できて落下防
止ができる。
【0017】このように、本発明が実施された形態のも
のでは、ドア体1の落下防止が計れるものであるが、通
常使用状態において全開に近い状態になった場合では、
ワイヤ連結体10に対するワイヤ6の張力が減少するこ
とになるが、この場合、最下端パネル1aがコーナーレ
ール部4cを走行することでワイヤ6の張力方向が変化
し、これに伴いワイヤ連結体10が揺動してワイヤ連結
体10の係合部10eが収納部8gの係合受け部8mに
係合して、ワイヤ連結体10が下動してしまうことを回
避することになる。この結果、通常使用状態では、ドア
体1の全開に近くなってワイヤ6の張力が少なくなって
も、ワイヤ連結体10がフレーム部材8側に係合して長
孔8iの上側位置に維持されて係止爪13を解除姿勢と
したままにすることになり、張力消失で弾機15の付勢
力が勝りワイヤ連結体10が下方に移動して第二アーム
12を揺動させるようなことが回避され、円滑な開閉作
動を損なうことなくドア体1を高位置にまで開放するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーバーヘッド式ドアの全体正面図である。
【図2】オーバーヘッド式ドアの全体側面図である。
【図3】図3(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞ
れガイドレール部の側面図、正面図、ガイドレールの拡
大側面図、平面図である。
【図4】図4(A)、(B)、(C)はそれぞれフレー
ム部材の正面図、側面図、平面図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞ
れローラ軸の平面図、左側面図、正面図、右側面図であ
る。
【図6】図6(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞ
れ係止爪の左側面図、正面図、右側面図、図6(A)の
X−X断面図である。
【図7】図7(A)、(B)、(C)、(D)、(E)
はそれぞれローラアッシーの正面図、平面図、左側面
図、右側面図、X−X矢視図である。
【図8】要部の正面図である。
【図9】要部の側面図である。
【図10】要部の平面図である。
【図11】ドア体の全開状態を示す作用説明側面図であ
る。
【符号の説明】 1 ドア体 3 ガイドローラ 4 ガイドレール 6 ワイヤ 8 フレーム部材 8m 係合受け部 9 ローラ軸 10 ワイヤ連結体 10d 係合部 11 第一アーム 12 第二アーム 13 係止爪 13g 爪体 14 作動ピン 15 弾機 16 ローラアッシー 17 係止部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部がドア体下端部に連結された吊持
    ち体の他端部を開口部上方に配設した巻装装置に巻装し
    てドア体の吊持ち支持をし、巻装装置の巻取り、巻出し
    作動に基づいてドア体両側部から突設のガイドローラが
    ガイドレールに案内されてドア体の開閉作動を行う構成
    としたオーバーヘッド式ドアにおいて、前記ガイドロー
    ラのローラ軸に、吊持ち体の切断に基づいて突出揺動し
    て躯体側に設けた係止部に係止する係止爪を設けてドア
    体の落下を防止する構成とするにあたり、前記係止爪
    は、基端部がドア体外側面とガイドローラ内側面とのあ
    いだのローラ軸に揺動自在に軸承され、先端部がガイド
    ローラの外周面位置に突出する本体部と、該本体部の先
    端部に形成される爪部とで構成し、爪部には、ガイドロ
    ーラ外周面に近接対向して外側面位置にまで突出する補
    助爪部が一体に形成されているオーバーヘッド式ドアの
    落下防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、係止爪は、吊持ち体
    の張力を受けるアームの揺動に連繋して、係止部に係止
    する係止姿勢と係止解除される解除姿勢とに姿勢変姿す
    るものとし、吊持ち体には、戸体の開放作動に伴い吊持
    ち体の張力が減少した場合に、アームが係止爪を係止姿
    勢に変姿させるべく揺動するのを回避する回避手段が設
    けられているオーバーヘッド式ドアの落下防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211411A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置用閉鎖防止装置
JP2007218031A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Bunka Shutter Co Ltd 閉鎖防止装置付き開閉装置
JP2007231698A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置用閉鎖防止装置

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