JPH11200199A - 織機における異常緯入れ対処方法及び装置 - Google Patents
織機における異常緯入れ対処方法及び装置Info
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- JPH11200199A JPH11200199A JP890798A JP890798A JPH11200199A JP H11200199 A JPH11200199 A JP H11200199A JP 890798 A JP890798 A JP 890798A JP 890798 A JP890798 A JP 890798A JP H11200199 A JPH11200199 A JP H11200199A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】緯糸選択パターンに応じて待機位置から緯入れ
位置へ緯糸を選択して配置する緯糸選択手段を備えた織
機において緯入れミスしたミス糸を経糸開口内に取り残
さないようにする。 【解決手段】張力検出器51〜54によって検出された
緯糸Y1〜Y4の張力の情報は、変更制御装置C1に送
られる。変更制御装置C1は、緯糸選択制御装置C2か
ら得られる緯糸選択パターン情報、張力検出器51〜5
4から得られる張力情報及びロータリエンコーダ32か
ら得られる織機回転角度情報に基づいて緯入れミス発生
の有無を判定する。緯入れミス発生後、判定回路56
は、張力検出器51〜54から得られる検出信号に基づ
いてミス糸に後続する後続緯糸の緯入れ発生の有無の判
断を行なう。
位置へ緯糸を選択して配置する緯糸選択手段を備えた織
機において緯入れミスしたミス糸を経糸開口内に取り残
さないようにする。 【解決手段】張力検出器51〜54によって検出された
緯糸Y1〜Y4の張力の情報は、変更制御装置C1に送
られる。変更制御装置C1は、緯糸選択制御装置C2か
ら得られる緯糸選択パターン情報、張力検出器51〜5
4から得られる張力情報及びロータリエンコーダ32か
ら得られる織機回転角度情報に基づいて緯入れミス発生
の有無を判定する。緯入れミス発生後、判定回路56
は、張力検出器51〜54から得られる検出信号に基づ
いてミス糸に後続する後続緯糸の緯入れ発生の有無の判
断を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯糸選択パターン
に応じて待機位置から緯入れ位置へ緯糸を選択して配置
する緯糸選択手段を備えた織機における異常緯入れ対処
方法及び装置に関するものである。
に応じて待機位置から緯入れ位置へ緯糸を選択して配置
する緯糸選択手段を備えた織機における異常緯入れ対処
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】緯糸選択パターンに応じて緯糸を選択す
る緯糸選択手段を備えたレピア織機における不良緯糸の
分離装置が特開平6−128844号公報に開示されて
いる。この従来装置では、緯入れミスした不良緯糸に連
なる後続緯糸のみを他の緯糸から分離し、この後続緯糸
を手掛かりとして経糸開口内から不良緯糸を除去するよ
うになっている。
る緯糸選択手段を備えたレピア織機における不良緯糸の
分離装置が特開平6−128844号公報に開示されて
いる。この従来装置では、緯入れミスした不良緯糸に連
なる後続緯糸のみを他の緯糸から分離し、この後続緯糸
を手掛かりとして経糸開口内から不良緯糸を除去するよ
うになっている。
【0003】織機は緯入れミスした緯糸を筬打ちした後
に慣性のために1回転ほど回転してから停止する。レピ
アヘッドの走行経路上の緯入れ位置に緯糸を選択配置す
る前記緯糸選択手段は織機の回転から独立して作動され
ており、後続緯糸がレピアヘッドの走行経路上の緯入れ
位置に配置されなければ後続緯糸が緯入れされることは
ない。緯糸の緯入れはウェフトフィーラによって監視さ
れており、緯入れ不良が発生すると緯糸選択手段の選択
フィンガの作動は禁止されることになっている。
に慣性のために1回転ほど回転してから停止する。レピ
アヘッドの走行経路上の緯入れ位置に緯糸を選択配置す
る前記緯糸選択手段は織機の回転から独立して作動され
ており、後続緯糸がレピアヘッドの走行経路上の緯入れ
位置に配置されなければ後続緯糸が緯入れされることは
ない。緯糸の緯入れはウェフトフィーラによって監視さ
れており、緯入れ不良が発生すると緯糸選択手段の選択
フィンガの作動は禁止されることになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、待機位置の緯
糸をレピアヘッドの走行経路上の緯入れ位置まで選択配
置する選択フィンガの下降動作には織機の回転数に関係
なく或る時間、例えば60ms程度かかる。従って、織機
が高速になるほど織機1回転中における選択フィンガの
下降開始時期を早める必要がある。そのため、ウェフト
フィーラが緯入れ不良の発生を検出した時点が緯入れ期
間の終盤であるときには、選択フィンガが既に選択動作
を開始してしまっている場合がある。選択フィンガが選
択動作を開始してしまうと、緯入れミスしたミス糸に後
続する緯糸が緯入れされてしまう。ミス糸に後続する緯
糸が緯入れされてしまった場合には、後続緯糸のみを除
去処理してミス糸を経糸開口内に取り残すというおそれ
が大きい。
糸をレピアヘッドの走行経路上の緯入れ位置まで選択配
置する選択フィンガの下降動作には織機の回転数に関係
なく或る時間、例えば60ms程度かかる。従って、織機
が高速になるほど織機1回転中における選択フィンガの
下降開始時期を早める必要がある。そのため、ウェフト
フィーラが緯入れ不良の発生を検出した時点が緯入れ期
間の終盤であるときには、選択フィンガが既に選択動作
を開始してしまっている場合がある。選択フィンガが選
択動作を開始してしまうと、緯入れミスしたミス糸に後
続する緯糸が緯入れされてしまう。ミス糸に後続する緯
糸が緯入れされてしまった場合には、後続緯糸のみを除
去処理してミス糸を経糸開口内に取り残すというおそれ
が大きい。
【0005】本発明は、緯糸選択パターンに応じて緯糸
を選択する緯糸選択手段を備えた織機において緯入れミ
スしたミス糸を経糸開口内に取り残さないようにするこ
とを目的とする。
を選択する緯糸選択手段を備えた織機において緯入れミ
スしたミス糸を経糸開口内に取り残さないようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、緯入れ毎に緯入れミスの発生の有無を検出し、
緯入れミスが発生した場合には緯入れミスしたミス糸に
後続する後続緯糸の緯入れの有無を検出し、前記後続緯
糸の緯入れが行われた場合には異常緯入れ発生に対処す
るための対処信号の出力を行なうようにした。
明では、緯入れ毎に緯入れミスの発生の有無を検出し、
緯入れミスが発生した場合には緯入れミスしたミス糸に
後続する後続緯糸の緯入れの有無を検出し、前記後続緯
糸の緯入れが行われた場合には異常緯入れ発生に対処す
るための対処信号の出力を行なうようにした。
【0007】異常緯入れ発生に対処するための対処信号
の出力が行なわれた場合には、後続緯糸及びミス糸の除
去処理の必要性が把握され、ミス糸の取り残しが回避さ
れる。対処信号の出力が行なわれなかった場合には、ミ
ス糸のみの除去処理の必要性が把握される。
の出力が行なわれた場合には、後続緯糸及びミス糸の除
去処理の必要性が把握され、ミス糸の取り残しが回避さ
れる。対処信号の出力が行なわれなかった場合には、ミ
ス糸のみの除去処理の必要性が把握される。
【0008】請求項2の発明では、請求項1において、
異常緯入れ発生有りを警報するための信号を前記対処信
号とした。異常緯入れ発生有りの警報が行なわれた場合
には、後続緯糸及びミス糸の除去処理の必要性が把握さ
れ、ミス糸の取り残しが回避される。異常緯入れ発生有
りの警報が行なわれなかった場合には、ミス糸のみの除
去処理の必要性が把握される。
異常緯入れ発生有りを警報するための信号を前記対処信
号とした。異常緯入れ発生有りの警報が行なわれた場合
には、後続緯糸及びミス糸の除去処理の必要性が把握さ
れ、ミス糸の取り残しが回避される。異常緯入れ発生有
りの警報が行なわれなかった場合には、ミス糸のみの除
去処理の必要性が把握される。
【0009】請求項3の発明では、請求項1及び請求項
2のいずれか1項において、前記後続緯糸を経糸開口内
から除去可能な経糸開口状態へ経糸開口変更手段を動作
させるための信号を前記対処信号とした。
2のいずれか1項において、前記後続緯糸を経糸開口内
から除去可能な経糸開口状態へ経糸開口変更手段を動作
させるための信号を前記対処信号とした。
【0010】異常緯入れが発生すると、経糸開口変更手
段が後続緯糸を経糸開口内から除去可能な経糸開口状態
へ動作される。請求項4の発明では、請求項3におい
て、前記後続緯糸の緯入れが行われなかった場合には、
前記ミス糸を経糸開口内から除去可能な経糸開口状態へ
経糸開口変更手段を動作させるようにした。
段が後続緯糸を経糸開口内から除去可能な経糸開口状態
へ動作される。請求項4の発明では、請求項3におい
て、前記後続緯糸の緯入れが行われなかった場合には、
前記ミス糸を経糸開口内から除去可能な経糸開口状態へ
経糸開口変更手段を動作させるようにした。
【0011】異常緯入れ発生の有無に応じた経糸開口状
態の自動選択は、ミス糸の除去処理を容易にする。請求
項5の発明では、緯入れミスの発生の有無を検出する緯
入れミス発生検出手段と、緯入れミスしたミス糸に後続
する後続緯糸の緯入れを阻止する緯入れ阻止手段と、前
記後続緯糸の緯入れ発生の有無を検出する緯入れ阻止ミ
ス検出手段と、前記後続緯糸の緯入れが行われた場合に
は異常緯入れ発生に対処するための対処信号を出力する
対処信号出力手段とを備えた異常緯入れ対処装置を構成
した。
態の自動選択は、ミス糸の除去処理を容易にする。請求
項5の発明では、緯入れミスの発生の有無を検出する緯
入れミス発生検出手段と、緯入れミスしたミス糸に後続
する後続緯糸の緯入れを阻止する緯入れ阻止手段と、前
記後続緯糸の緯入れ発生の有無を検出する緯入れ阻止ミ
ス検出手段と、前記後続緯糸の緯入れが行われた場合に
は異常緯入れ発生に対処するための対処信号を出力する
対処信号出力手段とを備えた異常緯入れ対処装置を構成
した。
【0012】緯入れミス発生検出手段が緯入れミス発生
を検出すると、緯入れ阻止ミス検出手段が後続緯糸の緯
入れ発生の有無を探る。後続緯糸の緯入れという異常緯
入れが発生した場合には、緯入れ阻止ミス検出手段が異
常緯入れの発生を検出する。従って、後続緯糸及びミス
糸の除去処理の必要性が把握され、ミス糸の取り残しが
回避される。異常緯入れ発生がなかった場合には、ミス
糸のみの除去処理の必要性が把握される。対処信号の出
力が行なわれた場合には、後続緯糸及びミス糸の除去処
理の必要性が把握され、ミス糸の取り残しが回避され
る。
を検出すると、緯入れ阻止ミス検出手段が後続緯糸の緯
入れ発生の有無を探る。後続緯糸の緯入れという異常緯
入れが発生した場合には、緯入れ阻止ミス検出手段が異
常緯入れの発生を検出する。従って、後続緯糸及びミス
糸の除去処理の必要性が把握され、ミス糸の取り残しが
回避される。異常緯入れ発生がなかった場合には、ミス
糸のみの除去処理の必要性が把握される。対処信号の出
力が行なわれた場合には、後続緯糸及びミス糸の除去処
理の必要性が把握され、ミス糸の取り残しが回避され
る。
【0013】請求項6の発明では、請求項5において、
異常緯入れ発生有りの警報を行なう警報手段を備えた異
常緯入れ対処装置を構成し、前記対処信号出力手段は、
異常緯入れ発生有りを警報するための信号を前記警報手
段に出力する警報信号出力手段とした。
異常緯入れ発生有りの警報を行なう警報手段を備えた異
常緯入れ対処装置を構成し、前記対処信号出力手段は、
異常緯入れ発生有りを警報するための信号を前記警報手
段に出力する警報信号出力手段とした。
【0014】異常緯入れ発生有りの警報が行なわれた場
合には、後続緯糸及びミス糸の除去処理の必要性が把握
され、ミス糸の取り残しが回避される。請求項7の発明
では、請求項6において、経糸開口状態を変更する経糸
開口変更手段を備えた異常緯入れ対処装置を構成し、前
記対処信号出力手段は、後続緯糸の緯入れ発生の有無に
応じて前記経糸開口変更手段の動作状態を選択して前記
経糸開口変更手段を動作させる経糸開口変更制御手段と
し、前記経糸開口変更制御手段は、後続緯糸の緯入れ発
生無の場合には前記ミス糸を除去可能な経糸開口状態を
選択し、後続緯糸の緯入れ発生有りの場合には前記後続
緯糸を除去可能な経糸開口状態を選択して前記経糸開口
変更手段を動作させる開口制御信号を出力するようにし
た。
合には、後続緯糸及びミス糸の除去処理の必要性が把握
され、ミス糸の取り残しが回避される。請求項7の発明
では、請求項6において、経糸開口状態を変更する経糸
開口変更手段を備えた異常緯入れ対処装置を構成し、前
記対処信号出力手段は、後続緯糸の緯入れ発生の有無に
応じて前記経糸開口変更手段の動作状態を選択して前記
経糸開口変更手段を動作させる経糸開口変更制御手段と
し、前記経糸開口変更制御手段は、後続緯糸の緯入れ発
生無の場合には前記ミス糸を除去可能な経糸開口状態を
選択し、後続緯糸の緯入れ発生有りの場合には前記後続
緯糸を除去可能な経糸開口状態を選択して前記経糸開口
変更手段を動作させる開口制御信号を出力するようにし
た。
【0015】後続緯糸の緯入れという異常緯入れが発生
しなかった場合には経糸開口変更制御手段はミス糸を除
去可能な経糸開口状態を選択し、この選択に応じて経糸
開口変更手段がミス糸を除去可能な経糸開口状態をもた
らすように動作される。異常緯入れが発生した場合には
経糸開口変更制御手段は後続緯糸を除去可能な経糸開口
状態を選択し、この選択に応じて経糸開口変更手段が後
続緯糸を除去可能な経糸開口状態をもたらすように動作
される。異常緯入れ発生の有無に応じた経糸開口状態の
自動選択は、ミス糸の除去処理を容易にする。
しなかった場合には経糸開口変更制御手段はミス糸を除
去可能な経糸開口状態を選択し、この選択に応じて経糸
開口変更手段がミス糸を除去可能な経糸開口状態をもた
らすように動作される。異常緯入れが発生した場合には
経糸開口変更制御手段は後続緯糸を除去可能な経糸開口
状態を選択し、この選択に応じて経糸開口変更手段が後
続緯糸を除去可能な経糸開口状態をもたらすように動作
される。異常緯入れ発生の有無に応じた経糸開口状態の
自動選択は、ミス糸の除去処理を容易にする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をレピア織機に具体
化した第1の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明す
る。
化した第1の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明す
る。
【0017】図2は織機全体の側面を略体的に示す。M
は正逆転可能な織機駆動モータであり、織機駆動モータ
Mは織機制御コンピュータCの作動制御を受ける。17
は織機駆動モータMから独立した正逆転可能な送り出し
モータであり、送り出しモータ17はワープビーム18
を駆動する。ワープビーム18から送り出される経糸T
はバックローラ19及びテンションローラ20を経由し
て綜絖枠21及び筬22を通される。織布Wはエキスパ
ンションバー23、サーフェスローラ24、プレスロー
ラ25及びしわ取りガイド部材26を経由してクロスロ
ーラ27に巻き取られる。サーフェスローラ24は巻き
取りモータ28から駆動力を得ている。サーフェスロー
ラ24はプレスローラ25と協働して織布Wを引き取
る。
は正逆転可能な織機駆動モータであり、織機駆動モータ
Mは織機制御コンピュータCの作動制御を受ける。17
は織機駆動モータMから独立した正逆転可能な送り出し
モータであり、送り出しモータ17はワープビーム18
を駆動する。ワープビーム18から送り出される経糸T
はバックローラ19及びテンションローラ20を経由し
て綜絖枠21及び筬22を通される。織布Wはエキスパ
ンションバー23、サーフェスローラ24、プレスロー
ラ25及びしわ取りガイド部材26を経由してクロスロ
ーラ27に巻き取られる。サーフェスローラ24は巻き
取りモータ28から駆動力を得ている。サーフェスロー
ラ24はプレスローラ25と協働して織布Wを引き取
る。
【0018】経糸張力はテンションローラ20、テンシ
ョンレバー29及び検出レバー30を介してロードセル
31に伝えられ、ロードセル31は経糸張力に応じた電
気信号を織機制御コンピュータCに出力する。織機制御
コンピュータCは、予め設定された張力と前記入力信号
によって把握される検出張力との比較及び織機の回転角
度検出用のロータリエンコーダ32からの検出信号で把
握されるワープビーム径に基づいて送り出しモータ17
の回転速度を制御する。この回転速度制御により通常運
転時の経糸張力が制御される。又、織機制御コンピュー
タCは巻き取りモータ28の回転を制御する。
ョンレバー29及び検出レバー30を介してロードセル
31に伝えられ、ロードセル31は経糸張力に応じた電
気信号を織機制御コンピュータCに出力する。織機制御
コンピュータCは、予め設定された張力と前記入力信号
によって把握される検出張力との比較及び織機の回転角
度検出用のロータリエンコーダ32からの検出信号で把
握されるワープビーム径に基づいて送り出しモータ17
の回転速度を制御する。この回転速度制御により通常運
転時の経糸張力が制御される。又、織機制御コンピュー
タCは巻き取りモータ28の回転を制御する。
【0019】各綜絖枠21の下方には開口駆動モータ3
3が配置されている。開口駆動モータ33はサーボモー
タあるいはステッピングモータからなる。開口駆動モー
タ33の出力軸331の一方向への回転はクランク機構
を介して綜絖枠21の上下動に変換される。開口駆動モ
ータ33は織機制御コンピュータCの指令制御を受け
る。織機制御コンピュータCは緯糸の緯入れに同期して
開口駆動モータ33の作動を制御する。
3が配置されている。開口駆動モータ33はサーボモー
タあるいはステッピングモータからなる。開口駆動モー
タ33の出力軸331の一方向への回転はクランク機構
を介して綜絖枠21の上下動に変換される。開口駆動モ
ータ33は織機制御コンピュータCの指令制御を受け
る。織機制御コンピュータCは緯糸の緯入れに同期して
開口駆動モータ33の作動を制御する。
【0020】図1に示す11は緯入れ始端側から経糸T
の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッドであり、
12は緯入れ末端側から経糸Tの開口内に挿入される受
け取り用レピアヘッドである。レピアヘッド11,12
はレピアバンド13,14の先端に止着されており、レ
ピアバンド13,14はレピアホイール15,16に巻
き掛け結合されている。レピアホイール15,16は図
示しない往復駆動機構によって往復回動され、往復駆動
機構は織機駆動モータMから駆動力を得る。
の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッドであり、
12は緯入れ末端側から経糸Tの開口内に挿入される受
け取り用レピアヘッドである。レピアヘッド11,12
はレピアバンド13,14の先端に止着されており、レ
ピアバンド13,14はレピアホイール15,16に巻
き掛け結合されている。レピアホイール15,16は図
示しない往復駆動機構によって往復回動され、往復駆動
機構は織機駆動モータMから駆動力を得る。
【0021】受け渡し用レピアヘッド11は、レピアホ
イール15の往動回動によって経糸Tの開口内に挿入さ
れ、レピアホイール15の復動回動によって受け渡し用
レピアヘッド11が経糸Tの開口内から退避する。受け
取り用レピアヘッド12は、レピアホイール16の往動
回動によって経糸Tの開口内に挿入され、レピアホイー
ル16の復動回動によって経糸Tの開口内から退避す
る。
イール15の往動回動によって経糸Tの開口内に挿入さ
れ、レピアホイール15の復動回動によって受け渡し用
レピアヘッド11が経糸Tの開口内から退避する。受け
取り用レピアヘッド12は、レピアホイール16の往動
回動によって経糸Tの開口内に挿入され、レピアホイー
ル16の復動回動によって経糸Tの開口内から退避す
る。
【0022】レピアホイール15,16の往動回動によ
り受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘ
ッド12が経糸Tの開口内に進入し、図1に鎖線で示す
ように両レピアヘッド11,12が織布Wの織幅の中央
部で出会う。受け渡し用レピアヘッド11によって経糸
Tの開口内に搬送された緯糸Y1,Y2,Y3,Y4は
受け取り用レピアヘッド12に受け渡される。レピアホ
イール15,16の復動回動により受け渡し用レピアヘ
ッド11及び受け取り用レピアヘッド12が経糸Tの開
口内から退避し、緯糸が経糸Tの開口内を通される。
り受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘ
ッド12が経糸Tの開口内に進入し、図1に鎖線で示す
ように両レピアヘッド11,12が織布Wの織幅の中央
部で出会う。受け渡し用レピアヘッド11によって経糸
Tの開口内に搬送された緯糸Y1,Y2,Y3,Y4は
受け取り用レピアヘッド12に受け渡される。レピアホ
イール15,16の復動回動により受け渡し用レピアヘ
ッド11及び受け取り用レピアヘッド12が経糸Tの開
口内から退避し、緯糸が経糸Tの開口内を通される。
【0023】緯糸チーズ34,35,36,37から供
給される緯糸Y1,Y2,Y3,Y4は、緯糸貯留装置
38,39,40,41に巻付貯留される。さらに、緯
糸Y1,Y2,Y3,Y4は、糸ガイド43,44,4
5,46、張力付与装置47,48,49,50、圧電
センサ型の張力検出器51,52,53,54及び緯糸
選択装置42の選択レバー421,422,423,4
24を経由する。選択レバー421〜424は、緯糸選
択手段となる緯糸選択装置42を構成する図示しない往
復駆動機構(例えばロータリソレノイド、モータ等)に
よって待機位置と緯入れ位置とに切換配置される。緯糸
選択装置42は緯糸選択制御装置C2の制御を受ける。
緯糸選択制御装置C2は予め設定された緯糸選択パター
ンに基づいて前記往復駆動機構の1つを選択して作動
し、選択レバー421〜424のうちの1つが選択され
て待機位置と緯入れ位置とに切換配置される。緯入れ位
置に配置された緯糸は受け渡し用レピアヘッド11によ
って経糸開口内へ挿入される。緯糸が受け渡し用レピア
ヘッド11によって経糸Tの開口内へ挿入開始される
と、この緯糸がカッター55によって切断される。
給される緯糸Y1,Y2,Y3,Y4は、緯糸貯留装置
38,39,40,41に巻付貯留される。さらに、緯
糸Y1,Y2,Y3,Y4は、糸ガイド43,44,4
5,46、張力付与装置47,48,49,50、圧電
センサ型の張力検出器51,52,53,54及び緯糸
選択装置42の選択レバー421,422,423,4
24を経由する。選択レバー421〜424は、緯糸選
択手段となる緯糸選択装置42を構成する図示しない往
復駆動機構(例えばロータリソレノイド、モータ等)に
よって待機位置と緯入れ位置とに切換配置される。緯糸
選択装置42は緯糸選択制御装置C2の制御を受ける。
緯糸選択制御装置C2は予め設定された緯糸選択パター
ンに基づいて前記往復駆動機構の1つを選択して作動
し、選択レバー421〜424のうちの1つが選択され
て待機位置と緯入れ位置とに切換配置される。緯入れ位
置に配置された緯糸は受け渡し用レピアヘッド11によ
って経糸開口内へ挿入される。緯糸が受け渡し用レピア
ヘッド11によって経糸Tの開口内へ挿入開始される
と、この緯糸がカッター55によって切断される。
【0024】緯糸Y1,Y2,Y3,Y4の張力は張力
検出器51〜54によって検出される。張力検出器51
〜54によって検出された張力の情報は、経糸開口変更
制御手段である変更制御装置C1に送られる。図3に示
すように、変更制御装置C1は、判定回路56と、警報
制御回路57と、開口制御回路58とからなる。
検出器51〜54によって検出される。張力検出器51
〜54によって検出された張力の情報は、経糸開口変更
制御手段である変更制御装置C1に送られる。図3に示
すように、変更制御装置C1は、判定回路56と、警報
制御回路57と、開口制御回路58とからなる。
【0025】判定回路56には緯糸選択制御装置C2、
張力検出器51〜54及びロータリエンコーダ32が信
号接続されている。判定回路56は、緯糸選択制御装置
C2から得られる緯糸選択パターン情報、張力検出器5
1〜54から得られる張力情報及びロータリエンコーダ
32から得られる織機回転角度情報に基づいて緯入れミ
ス発生の有無を判定する。判定回路56は、張力検出器
51〜54から得られる検出信号が緯入れ期間中の所定
期間でしきい値以下になったときに緯入れミス発生有り
の判断を行なう。
張力検出器51〜54及びロータリエンコーダ32が信
号接続されている。判定回路56は、緯糸選択制御装置
C2から得られる緯糸選択パターン情報、張力検出器5
1〜54から得られる張力情報及びロータリエンコーダ
32から得られる織機回転角度情報に基づいて緯入れミ
ス発生の有無を判定する。判定回路56は、張力検出器
51〜54から得られる検出信号が緯入れ期間中の所定
期間でしきい値以下になったときに緯入れミス発生有り
の判断を行なう。
【0026】図6は異常緯入れ対処プログラムを表すフ
ローチャートであり、変更制御装置C1は前記異常緯入
れ対処プログラムに基づいて開口駆動モータ33の作動
を制御する。
ローチャートであり、変更制御装置C1は前記異常緯入
れ対処プログラムに基づいて開口駆動モータ33の作動
を制御する。
【0027】張力検出器51〜54から得られる張力情
報が緯入れミス発生を表すものである場合には、判定回
路56は、緯糸選択制御装置C2に緯入れ阻止信号を出
力すると共に、織機制御コンピュータCに製織停止信号
を出力する。緯糸選択制御装置C2は緯入れ阻止信号の
入力に基づいて緯糸選択装置42の選択動作を禁止す
る。織機制御コンピュータCは変更制御装置C1からの
製織停止信号の入力に基づいて送り出しモータ17、巻
き取りモータ28、開口駆動モータ33の作動を停止す
る。図5(a)に示すように、緯入れミスしたミス糸Y
mが筬22によって筬打ちされた後、織機は慣性で1回
転ほど回転して停止する。判定回路56は、織機の慣性
回転の間に張力検出器51〜54から得られる張力情報
に基づいてミス糸Ymに後続する後続緯糸Yeの緯入れ
発生の有無を判定する。判定回路56は、張力検出器5
1〜54から得られる検出信号が前記しきい値以上にな
ったときに後続緯糸Yeの緯入れ発生有りの判定を行な
う。
報が緯入れミス発生を表すものである場合には、判定回
路56は、緯糸選択制御装置C2に緯入れ阻止信号を出
力すると共に、織機制御コンピュータCに製織停止信号
を出力する。緯糸選択制御装置C2は緯入れ阻止信号の
入力に基づいて緯糸選択装置42の選択動作を禁止す
る。織機制御コンピュータCは変更制御装置C1からの
製織停止信号の入力に基づいて送り出しモータ17、巻
き取りモータ28、開口駆動モータ33の作動を停止す
る。図5(a)に示すように、緯入れミスしたミス糸Y
mが筬22によって筬打ちされた後、織機は慣性で1回
転ほど回転して停止する。判定回路56は、織機の慣性
回転の間に張力検出器51〜54から得られる張力情報
に基づいてミス糸Ymに後続する後続緯糸Yeの緯入れ
発生の有無を判定する。判定回路56は、張力検出器5
1〜54から得られる検出信号が前記しきい値以上にな
ったときに後続緯糸Yeの緯入れ発生有りの判定を行な
う。
【0028】後続緯糸Yeの緯入れという異常緯入れが
発生した場合、判定回路56は、後続緯糸除去対応用の
開口制御信号を開口制御回路58に出力すると共に、緯
入れミス発生及び異常緯入れ阻止失敗の警報信号を警報
制御回路57に出力する。停止後に作業者がミス糸除去
用スイッチ60を押すと、開口制御回路58は、対処信
号となる後続緯糸除去対応用の開口制御信号に基づいて
後続緯糸Yeを除去可能な経糸開口状態をもたらすよう
に開口駆動モータ33の作動を制御する。警報制御回路
57は対処信号となる警報信号に基づいて警報装置59
の点滅ランプ591を点滅させると共に、ランプ592
を点灯させる。点滅ランプ591の点滅は緯入れミス発
生有りの警報を意味し、ランプ592の点灯は後続緯糸
Yeの緯入れ発生有りの警報を意味する。判定回路56
は、対処信号出力手段である経糸開口変更制御手段及び
警報信号出力手段となる。
発生した場合、判定回路56は、後続緯糸除去対応用の
開口制御信号を開口制御回路58に出力すると共に、緯
入れミス発生及び異常緯入れ阻止失敗の警報信号を警報
制御回路57に出力する。停止後に作業者がミス糸除去
用スイッチ60を押すと、開口制御回路58は、対処信
号となる後続緯糸除去対応用の開口制御信号に基づいて
後続緯糸Yeを除去可能な経糸開口状態をもたらすよう
に開口駆動モータ33の作動を制御する。警報制御回路
57は対処信号となる警報信号に基づいて警報装置59
の点滅ランプ591を点滅させると共に、ランプ592
を点灯させる。点滅ランプ591の点滅は緯入れミス発
生有りの警報を意味し、ランプ592の点灯は後続緯糸
Yeの緯入れ発生有りの警報を意味する。判定回路56
は、対処信号出力手段である経糸開口変更制御手段及び
警報信号出力手段となる。
【0029】後続緯糸Yeの緯入れが発生しなかった場
合、判定回路56はミス糸除去対応用の開口制御を開口
制御回路58に指令すると共に、緯入れミス発生の警報
制御を警報制御回路57に指令する。開口制御回路58
は、緯糸選択制御装置C2から得られる緯糸選択パター
ン及びミス糸除去対応用の開口制御指令に基づいてミス
糸Ymを除去可能な経糸開口状態をもたらすように開口
駆動モータ33の作動を制御する。警報制御回路57は
前記警報制御指令に基づいて警報装置59の点滅ランプ
591を点滅させると共に、ランプ593を点灯させ
る。ランプ593の点灯は後続緯糸Yeの緯入れ発生無
しの警報を意味する。
合、判定回路56はミス糸除去対応用の開口制御を開口
制御回路58に指令すると共に、緯入れミス発生の警報
制御を警報制御回路57に指令する。開口制御回路58
は、緯糸選択制御装置C2から得られる緯糸選択パター
ン及びミス糸除去対応用の開口制御指令に基づいてミス
糸Ymを除去可能な経糸開口状態をもたらすように開口
駆動モータ33の作動を制御する。警報制御回路57は
前記警報制御指令に基づいて警報装置59の点滅ランプ
591を点滅させると共に、ランプ593を点灯させ
る。ランプ593の点灯は後続緯糸Yeの緯入れ発生無
しの警報を意味する。
【0030】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)緯入れミス発生検出手段である張力検出器51
〜54は緯入れ毎に緯入れミスの発生の有無を検出して
いる。緯入れミス発生が検出されると、緯入れ阻止手段
を構成する緯糸選択制御装置C2が緯糸選択装置42の
選択動作を禁止する。
る。 (1-1)緯入れミス発生検出手段である張力検出器51
〜54は緯入れ毎に緯入れミスの発生の有無を検出して
いる。緯入れミス発生が検出されると、緯入れ阻止手段
を構成する緯糸選択制御装置C2が緯糸選択装置42の
選択動作を禁止する。
【0031】図4は緯入れミス検出期間と選択レバー4
21〜424の動作タイミングとの関係の一例を示すタ
イミングチャートである。期間〔α1,α2〕は緯入れ
ミス検出期間を表す。β1は選択レバー421〜424
の下降開始タイミング、β2は選択レバー421〜42
4の下降終了タイミングを表す。選択レバー421〜4
24が待機位置から緯入れ位置まで下降するのに要する
時間は決まっているため、織機の回転数が大きくなるほ
ど織機1回転中の期間〔β1,β2〕の割合が大きくな
る。即ち、下降開始タイミングβ1は織機の回転数が大
きくなるほど図4上で左側に位置することになり、織機
の回転数がある回転数以上になると下降開始タイミング
β1が緯入れミス検出期間〔α1,α2〕内に入り込ん
でしまう。このような状態において緯入れミスが下降開
始タイミングβ1よりも後に発生すると、判定回路56
が前記緯入れ阻止信号を出力したにも関わらず後続緯糸
Yeが緯入れ位置に配置されて緯入れされてしまう。
21〜424の動作タイミングとの関係の一例を示すタ
イミングチャートである。期間〔α1,α2〕は緯入れ
ミス検出期間を表す。β1は選択レバー421〜424
の下降開始タイミング、β2は選択レバー421〜42
4の下降終了タイミングを表す。選択レバー421〜4
24が待機位置から緯入れ位置まで下降するのに要する
時間は決まっているため、織機の回転数が大きくなるほ
ど織機1回転中の期間〔β1,β2〕の割合が大きくな
る。即ち、下降開始タイミングβ1は織機の回転数が大
きくなるほど図4上で左側に位置することになり、織機
の回転数がある回転数以上になると下降開始タイミング
β1が緯入れミス検出期間〔α1,α2〕内に入り込ん
でしまう。このような状態において緯入れミスが下降開
始タイミングβ1よりも後に発生すると、判定回路56
が前記緯入れ阻止信号を出力したにも関わらず後続緯糸
Yeが緯入れ位置に配置されて緯入れされてしまう。
【0032】緯入れ阻止ミス検出手段を構成する張力検
出器51〜54及び判定回路56は緯入れミス発生後の
後続緯糸Yeの緯入れ発生の有無を検出する。後続緯糸
Yeの緯入れという異常緯入れの発生の有無は判定回路
56にて判定される。従って、後続緯糸Yeの緯入れに
伴う後続緯糸Ye及びミス糸Ymの除去処理の必要性を
把握することができ、ミス糸Yeの取り残しが回避され
る。又、異常緯入れ発生がなかった場合には、ミス糸Y
mのみの除去処理の必要性を把握することができる。 (1-2)後続緯糸Yeが緯入れされた場合、後続緯糸Y
eと共にミス糸Ymを自動除去処理することは難しい。
警報手段である警報装置59による異常緯入れ発生の警
報は、作業者によるミス糸Ymの除去処理を促すもので
あり、ミス糸Ymの取り残しが回避される。 (1-3)異常緯入れが発生した場合、判定回路56は後
続緯糸Yeを除去可能な経糸開口状態を選択する。開口
制御回路58は、前記選択に応じて後続緯糸Yeを除去
可能な経糸開口状態をもたらすように開口駆動モータ3
3を動作させる。図5(a)〜図5(c)は後続緯糸Y
eの緯入れに伴う経糸Tの開口状態を略体的に表す。図
5(a)は緯入れミス発生後の織機停止時の状態を表
し、図5(b)は後続緯糸Yeを除去可能な経糸開口状
態を表す。図5(c)は経糸開口内から後続緯糸Yeを
除去した状態を表す。後続緯糸Yeを除去した後、ミス
糸除去用スイッチ60をON操作すると、開口制御回路
58は、ミス糸除去用スイッチ60からのON信号及び
緯糸選択制御装置C2からの緯糸選択パターンに基づい
てミス糸Ymを除去可能な経糸開口状態をもたらすよう
に開口駆動モータ33を動作させる。なお、ミス糸除去
用スイッチ60が2度押されていない場合には後続緯糸
Yeのみが除去されてミス糸Ymが取り残されているも
のとして、機台の再起動を禁止する機能が織機制御コン
ピュータCに設定されている。
出器51〜54及び判定回路56は緯入れミス発生後の
後続緯糸Yeの緯入れ発生の有無を検出する。後続緯糸
Yeの緯入れという異常緯入れの発生の有無は判定回路
56にて判定される。従って、後続緯糸Yeの緯入れに
伴う後続緯糸Ye及びミス糸Ymの除去処理の必要性を
把握することができ、ミス糸Yeの取り残しが回避され
る。又、異常緯入れ発生がなかった場合には、ミス糸Y
mのみの除去処理の必要性を把握することができる。 (1-2)後続緯糸Yeが緯入れされた場合、後続緯糸Y
eと共にミス糸Ymを自動除去処理することは難しい。
警報手段である警報装置59による異常緯入れ発生の警
報は、作業者によるミス糸Ymの除去処理を促すもので
あり、ミス糸Ymの取り残しが回避される。 (1-3)異常緯入れが発生した場合、判定回路56は後
続緯糸Yeを除去可能な経糸開口状態を選択する。開口
制御回路58は、前記選択に応じて後続緯糸Yeを除去
可能な経糸開口状態をもたらすように開口駆動モータ3
3を動作させる。図5(a)〜図5(c)は後続緯糸Y
eの緯入れに伴う経糸Tの開口状態を略体的に表す。図
5(a)は緯入れミス発生後の織機停止時の状態を表
し、図5(b)は後続緯糸Yeを除去可能な経糸開口状
態を表す。図5(c)は経糸開口内から後続緯糸Yeを
除去した状態を表す。後続緯糸Yeを除去した後、ミス
糸除去用スイッチ60をON操作すると、開口制御回路
58は、ミス糸除去用スイッチ60からのON信号及び
緯糸選択制御装置C2からの緯糸選択パターンに基づい
てミス糸Ymを除去可能な経糸開口状態をもたらすよう
に開口駆動モータ33を動作させる。なお、ミス糸除去
用スイッチ60が2度押されていない場合には後続緯糸
Yeのみが除去されてミス糸Ymが取り残されているも
のとして、機台の再起動を禁止する機能が織機制御コン
ピュータCに設定されている。
【0033】後続緯糸Yeの緯入れという異常緯入れが
発生しなかった場合、経糸開口変更制御手段である変更
制御装置C1の判定回路56はミス糸Ymを除去可能な
経糸開口状態を選択する。開口制御回路58は、前記選
択に応じてミス糸Ymを除去可能な経糸開口状態をもた
らすように経糸開口変更手段である開口駆動モータ33
を動作させる。図5(d)〜図5(f)は後続緯糸Ye
の緯入れの無い場合の経糸Tの開口状態を略体的に表
す。図5(d)は緯入れミス発生後の織機停止時の状態
を表し、図5(e)はミス糸Ymを除去可能な経糸開口
状態を表す。図5(f)は経糸開口内からミス糸Ymを
除去した状態を表す。
発生しなかった場合、経糸開口変更制御手段である変更
制御装置C1の判定回路56はミス糸Ymを除去可能な
経糸開口状態を選択する。開口制御回路58は、前記選
択に応じてミス糸Ymを除去可能な経糸開口状態をもた
らすように経糸開口変更手段である開口駆動モータ33
を動作させる。図5(d)〜図5(f)は後続緯糸Ye
の緯入れの無い場合の経糸Tの開口状態を略体的に表
す。図5(d)は緯入れミス発生後の織機停止時の状態
を表し、図5(e)はミス糸Ymを除去可能な経糸開口
状態を表す。図5(f)は経糸開口内からミス糸Ymを
除去した状態を表す。
【0034】異常緯入れ発生の有無に応じた経糸開口状
態の自動選択は、ミス糸Ymの除去処理を容易にする。 (1-4)後続緯糸Yeの緯入れが行われた場合には異常
緯入れ発生有りの警報を行ない、後続緯糸Yeの緯入れ
が行われなかった場合には異常緯入れ発生無しの警報を
行なう構成は、ミス糸Ymの取り残し防止の確実化に有
効である。
態の自動選択は、ミス糸Ymの除去処理を容易にする。 (1-4)後続緯糸Yeの緯入れが行われた場合には異常
緯入れ発生有りの警報を行ない、後続緯糸Yeの緯入れ
が行われなかった場合には異常緯入れ発生無しの警報を
行なう構成は、ミス糸Ymの取り残し防止の確実化に有
効である。
【0035】次に、図7の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、選択レバー421〜42
4の先端部が鎖線で示す緯入れ位置にあるか否かを検出
する緯入れ阻止ミス検出器61が設置されている。緯入
れ阻止ミス検出手段となる緯入れ阻止ミス検出器61
は、投光器611と受光器612とからなる。受光器6
12は投光器611から受け取った光を電気信号に変換
して変更制御装置C3の判定回路62に送る。緯入れミ
ス発生後、変更制御装置C3の判定回路62は、緯入れ
阻止ミス検出器61からの電気信号の入力の有無を探
る。選択レバー421〜424のいずれかによって選択
された後続緯糸Yeが緯入れ位置に配置されると、投光
器611からの投光が下動配置された選択レバーによっ
て遮られ、緯入れ阻止ミス検出器61は前記電気信号を
出力しない。前記電気信号の入力がない場合には判定回
路62は後続緯糸Yeの異常緯入れを把握する。以後の
処理動作は第1の実施の形態の場合と同じである。
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、選択レバー421〜42
4の先端部が鎖線で示す緯入れ位置にあるか否かを検出
する緯入れ阻止ミス検出器61が設置されている。緯入
れ阻止ミス検出手段となる緯入れ阻止ミス検出器61
は、投光器611と受光器612とからなる。受光器6
12は投光器611から受け取った光を電気信号に変換
して変更制御装置C3の判定回路62に送る。緯入れミ
ス発生後、変更制御装置C3の判定回路62は、緯入れ
阻止ミス検出器61からの電気信号の入力の有無を探
る。選択レバー421〜424のいずれかによって選択
された後続緯糸Yeが緯入れ位置に配置されると、投光
器611からの投光が下動配置された選択レバーによっ
て遮られ、緯入れ阻止ミス検出器61は前記電気信号を
出力しない。前記電気信号の入力がない場合には判定回
路62は後続緯糸Yeの異常緯入れを把握する。以後の
処理動作は第1の実施の形態の場合と同じである。
【0036】この実施の形態においても、第1の実施の
形態の場合と同様の効果が得られる。本発明では、以下
のような実施の形態も可能である。 (1)緯入れミスの発生時点が織機1回転中の所定時点
以後である場合には後続緯糸Yeの緯入れを行わせ、異
常緯入れが行われたことを警報すること。この場合、例
えば第1の実施の形態における判定回路56が後続緯糸
Yeの緯入れ発生の有無の把握機能に代えて緯入れミス
の発生時点の把握機能を持つようにすればよい。又、前
記所定時点は選択レバーの下降開始タイミングとするの
がよい。 (2)警報手段として表示装置を用い、ミス糸Ymのみ
の除去処理あるいはミス糸Ym及び後続緯糸Yeの両方
の除去処理の必要性を表示装置の画面上に表示するよう
にすること。 (3)特開平6−128844号公報に開示されるよう
な緯糸処理装置を用いて判定回路56からの後続緯糸Y
eの緯入れ阻止の成否情報に基づいてミス糸Ymのみ、
あるいは後続緯糸Yeのみの除去処理を行なうようにす
ること。 (4)レピア織機以外の緯糸選択手段を備えた織機に本
発明を適用すること。
形態の場合と同様の効果が得られる。本発明では、以下
のような実施の形態も可能である。 (1)緯入れミスの発生時点が織機1回転中の所定時点
以後である場合には後続緯糸Yeの緯入れを行わせ、異
常緯入れが行われたことを警報すること。この場合、例
えば第1の実施の形態における判定回路56が後続緯糸
Yeの緯入れ発生の有無の把握機能に代えて緯入れミス
の発生時点の把握機能を持つようにすればよい。又、前
記所定時点は選択レバーの下降開始タイミングとするの
がよい。 (2)警報手段として表示装置を用い、ミス糸Ymのみ
の除去処理あるいはミス糸Ym及び後続緯糸Yeの両方
の除去処理の必要性を表示装置の画面上に表示するよう
にすること。 (3)特開平6−128844号公報に開示されるよう
な緯糸処理装置を用いて判定回路56からの後続緯糸Y
eの緯入れ阻止の成否情報に基づいてミス糸Ymのみ、
あるいは後続緯糸Yeのみの除去処理を行なうようにす
ること。 (4)レピア織機以外の緯糸選択手段を備えた織機に本
発明を適用すること。
【0037】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
後続緯糸の緯入れが行われた場合には異常緯入れ発生有
りの警報を行ない、後続緯糸の緯入れが行われなかった
場合には異常緯入れ発生無しの警報を行なう織機におけ
る異常緯入れ対処方法。
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
後続緯糸の緯入れが行われた場合には異常緯入れ発生有
りの警報を行ない、後続緯糸の緯入れが行われなかった
場合には異常緯入れ発生無しの警報を行なう織機におけ
る異常緯入れ対処方法。
【0038】ミス糸Ymの取り残し防止の確実化に有効
である。
である。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、緯入れ
ミスしたミス糸に後続する後続緯糸の緯入れが行われた
場合には異常緯入れ発生に対処するための対処信号の出
力を行なうようにしたので、緯糸選択パターンに応じて
緯糸を選択する緯糸選択手段を備えた織機において緯入
れミスしたミス糸を経糸開口内に取り残さないようにし
得るという優れた効果を奏する。
ミスしたミス糸に後続する後続緯糸の緯入れが行われた
場合には異常緯入れ発生に対処するための対処信号の出
力を行なうようにしたので、緯糸選択パターンに応じて
緯糸を選択する緯糸選択手段を備えた織機において緯入
れミスしたミス糸を経糸開口内に取り残さないようにし
得るという優れた効果を奏する。
【図1】第1の実施の形態を示す略体正面図
【図2】側面図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】緯入れミス検出期間と選択レバーの動作タイミ
ングとの関係を示すタイミングチャート。
ングとの関係を示すタイミングチャート。
【図5】(a)〜(c)は異常緯入れ発生有りの場合の
開口制御を示す説明図。(d)〜(f)は異常緯入れ発
生無しの場合の開口制御を示す説明図。
開口制御を示す説明図。(d)〜(f)は異常緯入れ発
生無しの場合の開口制御を示す説明図。
【図6】第1の実施の形態の異常緯入れ対処プログラム
を表すフローチャート。
を表すフローチャート。
【図7】第2の実施の形態を示す斜視図。
33…経糸開口変更手段となる開口駆動モータ、51,
52,53,54…緯入れミス発生検出手段及び緯入れ
阻止ミス検出手段を構成する張力検出器、56…対処信
号出力手段となる判定回路、59…警報手段を構成する
警報装置、61…緯入れ阻止ミス検出手段を構成する緯
入れ阻止ミス検出器、C2…緯入れ阻止手段を構成する
緯糸選択制御装置、Ym…ミス糸、Ye…後続緯糸。
52,53,54…緯入れミス発生検出手段及び緯入れ
阻止ミス検出手段を構成する張力検出器、56…対処信
号出力手段となる判定回路、59…警報手段を構成する
警報装置、61…緯入れ阻止ミス検出手段を構成する緯
入れ阻止ミス検出器、C2…緯入れ阻止手段を構成する
緯糸選択制御装置、Ym…ミス糸、Ye…後続緯糸。
Claims (7)
- 【請求項1】緯糸選択パターンに応じて待機位置から緯
入れ位置へ緯糸を選択して配置する緯糸選択手段を備え
た織機において、 緯入れ毎に緯入れミスの発生の有無を検出し、緯入れミ
スが発生した場合には緯入れミスしたミス糸に後続する
後続緯糸の緯入れの有無を検出し、前記後続緯糸の緯入
れが行われた場合には異常緯入れ発生に対処するための
対処信号の出力を行なう織機における異常緯入れ対処方
法。 - 【請求項2】請求項1において、前記対処信号は異常緯
入れ発生有りを警報するための警報信号である織機にお
ける異常緯入れ対処方法。 - 【請求項3】請求項1及び請求項2のいずれか1項にお
いて、前記対処信号は前記後続緯糸を経糸開口内から除
去可能な経糸開口状態へ経糸開口変更手段を動作させる
ための開口制御信号である織機における異常緯入れ対処
方法。 - 【請求項4】請求項3において、前記後続緯糸の緯入れ
が行われなかった場合には、前記ミス糸を経糸開口内か
ら除去可能な経糸開口状態へ経糸開口変更手段を動作さ
せる織機における異常緯入れ対処方法。 - 【請求項5】緯糸選択パターンに応じて待機位置から緯
入れ位置へ緯糸を選択して配置する緯糸選択手段を備え
た織機において、 緯入れミスの発生の有無を検出する緯入れミス発生検出
手段と、 緯入れミスしたミス糸に後続する後続緯糸の緯入れを阻
止する緯入れ阻止手段と、 前記後続緯糸の緯入れ発生の有無を検出する緯入れ阻止
ミス検出手段と、前記後続緯糸の緯入れが行われた場合
には異常緯入れ発生に対処するための対処信号を出力す
る対処信号出力手段とを備えた織機における異常緯入れ
対処装置。 - 【請求項6】請求項5において、異常緯入れ発生有りの
警報を行なう警報手段を備え、前記対処信号出力手段
は、異常緯入れ発生有りを警報するための信号を前記警
報手段に出力する警報信号出力手段である織機における
異常緯入れ対処装置。 - 【請求項7】請求項5において、経糸開口状態を変更す
る経糸開口変更手段を備え、前記対処信号出力手段は、
後続緯糸の緯入れ発生の有無に応じて前記経糸開口変更
手段の動作状態を選択して前記経糸開口変更手段を動作
させる経糸開口変更制御手段であり、前記経糸開口変更
制御手段は、後続緯糸の緯入れ発生無の場合には前記ミ
ス糸を除去可能な経糸開口状態を選択し、後続緯糸の緯
入れ発生有りの場合には前記後続緯糸を除去可能な経糸
開口状態を選択して前記経糸開口変更手段を動作させる
開口制御信号を出力する織機における異常緯入れ対処装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP890798A JPH11200199A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 織機における異常緯入れ対処方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP890798A JPH11200199A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 織機における異常緯入れ対処方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11200199A true JPH11200199A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11705756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP890798A Pending JPH11200199A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 織機における異常緯入れ対処方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11200199A (ja) |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP890798A patent/JPH11200199A/ja active Pending
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