JPH11199893A - 金属・プラスチック部品用洗浄剤組成物 - Google Patents

金属・プラスチック部品用洗浄剤組成物

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JPH11199893A
JPH11199893A JP108898A JP108898A JPH11199893A JP H11199893 A JPH11199893 A JP H11199893A JP 108898 A JP108898 A JP 108898A JP 108898 A JP108898 A JP 108898A JP H11199893 A JPH11199893 A JP H11199893A
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metal
group
alkyl group
saturated
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JP108898A
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Hirotoshi Ushiyama
広俊 牛山
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属・プラスチック部品用洗浄剤組成物にお
いて、特定の構造を有するアミンオキシド型界面活性剤
と脂肪酸塩とを含有させることにより、金属部品やプラ
スチック部品表面に付着した難洗浄性汚れを、微細加工
部位に至るまで高度に洗浄することができる洗浄剤組成
物を提供することを目的とする。 【解決手段】 ラウリルアミドプロピルジメチルアミン
オキシド10重量%、ミリスチン酸ジエタノールアミン
塩10重量%、ジエチレングリコールモノフェニルエー
テル20重量%、ポリオキシエチレン(p=8)ラウリ
ルエーテル10重量%及び水50重量%からなる洗浄剤
組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロン系溶剤や、
トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロ
エチレン、メチレンクロライド等の塩素系溶剤、非水系
炭化水素系溶剤に替わる、環境や人体に対して安全な新
規金属・プラスチック部品用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピューター部品に代表される金属、
プラスチック電子部品は、通常は、鍛造、切削工程や、
プレス工程を経て完成される。そのとき、電子部品は、
切削油やプレス油等の加工油、塵埃に汚染される。
【0003】近年、工程時間の短縮や部品寸法精度向上
のためこれらの工程が見直され、今まで使用されていな
かった全く新しい高性能切削油や鍛造油が使用されるよ
うになってきた。これら、新規切削油や鍛造油は今まで
のように鉱油成分を主体とした常温で均一な液状の切削
油や、一定割合で水に分散(溶解)させて使用する油と
異なり、常温で固体状の金属石鹸などを滑剤として配合
した高粘性、高吸着性の油であることが多く、これらの
汚れは非常に洗浄し難い。
【0004】また、更にエレクトロニクス製品のリサイ
クル使用が活発化し、金属部品やプラスチック部品の洗
浄の必要性が再認識されている。これらリサイクルされ
る部品に付着している汚れは、一般的に汚れを特定でき
ず、また経時変化を受けているため複雑で且つ、汚れが
微細加工部位に侵入している場合が多く非常に洗浄し難
い。
【0005】従って、部品のリサイクルを行うために
は、使用する洗浄剤に対しては、これらの汚れに対する
高度な洗浄性能を有することのみならず、リサイクルさ
れる部品の代表である金属部品とプラスチック部品とを
選別することなく、高度な洗浄性能と部材に対する安定
性とを同時に有することが要求されている。
【0006】フロン系溶剤や、塩素系溶剤、非水系炭化
水素系溶剤は、優れた油溶解力を示すため、金属部品、
ガラス部品、プラスチック部品等、産業界のあらゆる部
品に付着しているほとんどすべての汚れ成分に対して良
好な洗浄剤として用いられていた。しかし、近年の全世
界的環境対策の一環として特に塩素系溶剤の使用規制が
始まり、それに伴い代替洗浄剤の要求が活発化してい
る。
【0007】例えば、特開平7−11296号公報に
は、結晶性珪酸塩及び/又はその水和物、及び界面活性
剤を含有する金属・プラスチック用脱し洗浄剤組成物が
開示されているが、洗浄性能が充分ではなく、電子部品
など、高度な洗浄を要求されるものに対して満足できる
ものではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属及びプ
ラスチックを材質として用いられる電子部品に付着して
いる高粘性・高吸着性の汚染物質に対して微細加工部位
に至るまで高度な洗浄性能を発揮する洗浄剤組成物を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
状況に鑑み、難洗浄性汚れに対して塩素系溶剤に匹敵す
る洗浄力を示す水系洗浄剤組成物の開発及び、引火点や
すすぎ性への危惧のない洗浄剤の開発に鋭意検討した結
果、アミンオキシド型界面活性剤と脂肪酸塩とを必須成
分とした洗浄剤組成物において特異的に洗浄性能が発現
する事を見いだし、本発明の完成に至った。
【0010】すなわち、本発明は、(a)下記の一般式
(I)及び(II)で表される化合物の中から選ばれる1
種以上のアミンオキシドと(b)下記の一般式(III)で
表される化合物の中から選ばれる1種以上の脂肪酸塩と
を含有する金属・プラスチック部品用洗浄剤組成物に関
する。
【0011】
【化2】 (式中、R1 は炭素数6〜22の飽和または不飽和の直
鎖または分岐鎖のアルキル基を、R2 及びR3 は水酸基
で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルキル基を、
nは0〜5の数を、R4CO は炭素数6〜22の飽和ま
たは不飽和の直鎖または分岐鎖の脂肪酸残基を表す。
尚、R2 とR3 とは同一でも異なっていてもどちらでも
よい)
【0012】R5−COOM (III) (式中、R5 は炭素数5〜23の飽和または不飽和の直
鎖または分岐鎖のアルキル基又は前記アルキル基の炭素
鎖に水酸基を含有している脂肪族炭化水素基を、Mはア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア又はアミン
化合物による塩を表す)
【0013】また、本発明は、さらに(c)下記の一般
式(IV)で表される化合物の中から選ばれる1種以上の
グリコールエーテルを含有する上記の金属・プラスチッ
ク部品用洗浄剤組成物に関する。
【0014】R6−O−(AO)n−R7 (IV) (R6 は炭素数1〜9の飽和または不飽和の直鎖または
分岐鎖のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜9のアル
キルフェニル基又はベンジル基を、R7 は水素原子又は
炭素数1〜9の飽和または不飽和の直鎖または分岐鎖の
アルキル基を、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン
基を表す。また、nはオキシアルキレン基AOの平均付
加モル数を表し、1〜20の数である。尚、ポリオキシ
アルキレン基(AO)n については、同一のアルキレンオ
キシドが単独で付加していても、又は2種以上のアルキ
レンオキシドが混合して付加していてもどちらでも良
い)
【0015】また、本発明は、さらに(d)非イオン性
界面活性剤を含有する上記の金属・プラスチック部品用
洗浄剤組成物に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の金属・プラスチ
ック部品用洗浄剤組成物に配合される各化合物について
詳細な説明を行う。
【0017】本発明の洗浄剤組成物に必須成分としては
配合される(a)成分は、上記の一般式(I)及び(I
I)で表される化合物の中から選ばれる1種以上のアミ
ンオキシドである。
【0018】上記の一般式(I)で表される化合物の具
体例としては、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリ
スチルジメチルアミンオキシド、パルミチルジメチルア
ミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、オ
レイルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミ
ンオキシド、ミリスチルジエチルアミンオキシド、パル
ミチルジヒドロキシエチルアミンオキシド、ヤシアルキ
ルジメチルアミンオキシド、パーム核アルキルジメチル
アミンオキシド等が挙げられる。
【0019】上記の一般式(II)で表される化合物の具
体例としては、ラウリルアミドプロピルジメチルアミン
オキシド、オレイルアミドプロピルジエチルアミンオキ
シド、ココイル(ヤシ脂肪酸アシル)アミドプロピルジ
メチルアミンオキシド等が挙げられる。
【0020】これらの中で、特に好ましいアミンオキシ
ドは、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジ
メチルアミンオキシドである。
【0021】(a)成分の配合量としては、本発明の洗
浄剤組成物中に0.1〜90重量%配合することが好ま
しく、より好ましくは0.5〜50重量%である。配合
量が0.1重量%未満の場合は、汚れに対する界面張力
低下能が不足して洗浄力が低下し、逆に90重量%を超
えて配合しても性能向上はみられず、経済的に不利とな
る。
【0022】本発明の洗浄剤組成物に必須成分としては
配合される(b)成分は上記の一般式(III)で表される
化合物の中から選ばれる1種以上の脂肪酸塩である。
【0023】上記の一般式(III)で表される化合物とし
ては、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラ
キジン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸塩、パルミトレイン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂
肪酸塩、2−オキシラウリン酸、2−オキシミリスチン
酸、3−オキシミリスチン酸等のオキシ飽和酸、リシノ
ール酸等のオキシ不飽和酸を挙げることができる。
【0024】これらの脂肪酸塩の中でも、好ましくは炭
素数12〜16の直鎖飽和脂肪酸塩であり、更に好まし
くはラウリン酸塩、ミリスチン酸塩及びパルミチン酸塩
の中から選ばれる1種以上である。これらの脂肪酸塩の
対イオンとしては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニア又はアミン化合物が用いられるが、使用され
る環境や部材への影響及び液安定性を考慮すると、好ま
しくはアミン化合物、さらに好ましくはモノエタノール
アミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン
の中から選ばれるエタノールアミン塩が好ましい。
【0025】(b)成分の配合量としては、本発明の洗
浄剤組成物中に0.1〜70重量%配合することが好ま
しく、より好ましくは0.5〜30重量%である。配合
量が0.1重量%未満の場合は、界面活性能が不足して
油汚れの剥離力が低下し、逆に70重量%を超えると、
組成物の粘度が上昇したり、液安定性が劣化する。
【0026】(a)成分と(b)成分の配合比率は重量
比で(a)/(b)=99/1〜1/99の範囲であ
り、好ましくは(a)/(b)=75/25〜25/7
5の範囲である。
【0027】本発明の洗浄剤組成物は、さらに(c)上
記の一般式(IV)で表される化合物の中から選ばれる1
種以上のグリコールエーテルを含有することができる。
【0028】上記の一般式(IV)で表される化合物とし
ては、グリコールモノエーテル類として、例えば、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエー
テル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ト
リエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、エチレンジプロピレングリコールモノブチ
ルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチ
レングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル
等が挙げられる。
【0029】また、グリコールジエーテル類として、例
えば、エチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール
ジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等が挙げら
れる。
【0030】また、フェニルグリコールエーテル類とし
て、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリ
エチレングリコールモノフェニルエーテル等が挙げられ
る。
【0031】更に、ベンジルグリコールエーテル類とし
て、例えば、エチレングリコールモノベンジルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、トリ
エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレン
グリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
【0032】これらの化合物はそれぞれ単独で使用して
も良いが、2種以上組み合わせて使用しても良い。
【0033】また、これらグリコールエーテル化合物の
中でも、洗浄性向上のためには末端エーテル残基の合計
炭素数(一般式(IV)におけるR6基とR7基との合計炭
素数)が4〜12、好ましくは4〜8であるグリコール
エーテル化合物が好ましい。さらに詳しくは、洗浄力の
観点からは炭素数4以上が好ましく、液安定性の観点か
らは炭素数3以下が好ましいため、液安定性が不良な時
に末端エーテル残基の合計炭素数3以下のグリコールエ
ーテルを併用することが好ましい。
【0034】さらに、これらグリコールエーテル化合物
の中でも、グリコールエーテル単品の引火点が100℃
以上のものの中から選択することが好ましく、このよう
なグリコールエーテルを用いることにより、引火点の危
惧のない安全性の高い水系洗浄剤を提供することができ
る。また、グリコール部分はエチレンオキシド又はプロ
ピレンオキシドの付加により形成されることが好まし
く、その付加モル数nは1〜10が好適である。尚、グ
リコール部分が混合付加の場合はブロック付加でもラン
ダム付加でもどちらでもよい。
【0035】(c)成分の配合量としては、本発明の洗
浄剤組成物中に0.5〜90重量%配合することが好ま
しく、より好ましくは1〜60重量%である。配合量が
0.5重量%未満の場合は、グリコールエーテルの持つ
溶解力が不足し、期待される洗浄力向上効果が得られ
ず、逆に90重量%を超えて配合しても溶解力の向上は
みられず、経済的に不利となる。
【0036】本発明の洗浄剤組成物は、さらに(d)非
イオン性界面活性剤を含有することができる。
【0037】本発明における(d)非イオン性界面活性
剤としては、以下のものが例示される。尚、ここで、p
はアルキレンオキシドの平均付加モル数を示す。アルキ
レンオキシドとしてはエチレンオキシド、プロピレンオ
キシド、ブチレンオキシド又はこれらの混合付加物が用
いられる。
【0038】1)ポリオキシアルキレン(p=3〜4
0)アルキルまたはアルケニル(C10〜C22)エーテル 2)ポリオキシアルキレン(p=3〜40)アルキルま
たはアルケニル(C6〜C12)フェニルエーテル 3)ポリオキシアルキレン(p=0.5〜40)アルキ
ル又はアルケニル(C10〜C22)アミン 4)ポリオキシアルキレン(p=0.5〜50)アルキ
ル又はアルケニル(C10〜C22)アミド 5)エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック付
加物(プルロニック型界面活性剤)
【0039】これら非イオン性界面活性剤の中では、ポ
リオキシエチレン(p=3〜20)アルキル(C10〜C
18)エーテル、ポリオキシエチレン(p=3〜20)ア
ルキル(C8〜C9)フェニルエーテル、ポリオキシエチ
レン(p=1〜10)アルキル(C10〜C18)アミンの
中から選択される非イオン性界面活性剤が好ましく、特
に、ポリオキシエチレン(p=5〜15)アルキル(C
12〜C16)エーテルが好ましい。
【0040】(d)成分の配合量としては、本発明の洗
浄剤組成物中に0.1〜90重量%配合することが可能
であるが、好ましくは0.5〜30重量%である。配合
量が0.1重量%未満の場合は、スタミナ洗浄性向上効
果がみられず、逆に90重量%を超えると、すすぎ性が
劣化したり、希釈して使用する際、水に対する溶解性が
劣化し、使用上問題となる。
【0041】本発明の洗浄剤組成物は、さらに(e)成
分として水を含有することもできる。(e)水の配合量
としては、本発明の洗浄剤組成物中に0〜99重量%、
好ましくは30〜95重量%である。配合量が99重量
%を超えると、洗浄性能の劣化やスタミナ洗浄性の劣化
が危惧される。
【0042】本発明の洗浄剤組成物には、その他必要に
応じて下記任意成分を配合することができる。
【0043】これらの任意成分として、クエン酸塩、リ
ン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩等の洗浄ビルダーを
配合する場合は、本発明の洗浄剤組成物中に0.1〜1
0重量%、好ましくは0.5〜5重量%配合するのが適
当である。この範囲を逸脱すると添加効果がみられなか
ったり、液分離などの不都合が発生する。
【0044】また、液安定性や粘度特性を保持するため
のエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリ
コール類、メタノール、エタノール等の低級アルコール
類、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩等の
ハイドロトロープ剤を配合する場合は、本発明の洗浄剤
組成物中に1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%
配合するのが適当である。
【0045】さらには目的に応じてベンゾトリアゾー
ル、t−ブチル安息香酸塩等の防錆剤を配合することが
可能であり、配合量は本発明の洗浄剤組成物中に0.1
〜3重量%配合するのが適当である。
【0046】本発明の洗浄剤組成物は、組成物そのまま
の濃度で洗浄することも可能であるが、一般的には水で
希釈して水溶液として使用する。
【0047】本発明の洗浄剤組成物は、前述の通り、金
属部品表面、プラスチック部品表面上に残留している難
洗浄性の汚れ用洗浄剤として好適に用いられるが、その
一例を挙げればコンピュータや事務機器用アルミ部品
や、プラスチック部品用洗浄剤、それら部品のリサイク
ル用洗浄剤としての利用がある。
【0048】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0049】実施例1〜22及び比較例1〜6 表1に示した各洗浄剤組成物を調製し、代表的なアルミ
部品及び実際の市場回収事務機器より取り出した汚染さ
れたプラスチック歯車に対して、各種の洗浄性の評価実
験を行なった。その結果を表1に示す。尚、各種の洗浄
性の評価は、以下の方法及び判定基準を用いて行なっ
た。
【0050】(1)金属部品洗浄力試験 金属表面の洗浄性評価方法 コンピューター用アルミ部品(直径25mm、高さ50
mmの円筒型)表面に、アルミ粉とカーボンブラックと
を混合した高粘性鍛造油を均一に塗布し、被洗浄サンプ
ルとする。用意した洗浄剤組成物の10重量%水溶液を
用い、40℃、5分間単純に浸漬洗浄を行う。洗浄後、
部品表面からの汚れ成分の離脱性を観察し、以下の評価
基準に従って洗浄性を評価する。尚、○以上が有効な洗
浄力を発揮できていることを示す。 ◎:完全に離脱、洗浄される。 ○:ほとんど離脱、軽く振ると洗浄される。 △:少し洗浄される。 ×:全く洗浄されない。
【0051】微細加工部位(封止穴)の洗浄性評価方
法 上部に直径1mm、深さ10mmの非貫通ネジ穴を10
ヶ所開けたアルミ製部品の封止穴に金属表面の洗浄性
評価方法と同様に処理した鍛造油を注射器を用いて封止
穴内部に完全充填し、洗浄用サンプルとする。用意した
洗浄剤組成物の10重量%水溶液を用い、封止穴部位を
上にして40℃、5分間単純に浸漬洗浄を行う。洗浄
後、封止穴からの汚れ成分のローリングアップによる自
然離脱性を観察し、以下の評価基準に従って洗浄性を評
価する。尚、○以上が有効な洗浄力を発揮できているこ
とを示す。 ◎:ローリングアップが素早く起き、封止穴内部から完
全に離脱、洗浄される。 ○:ローリングアップが起き、ほとんど離脱、洗浄され
る。 △:ローリングアップが少しで、わずかに洗浄されてい
る。 ×:ローリングアップが起きず、ほとんど洗浄されな
い。
【0052】スタミナ洗浄性 金属表面の洗浄性評価方法と同様に、アルミ部品表面
に、アルミ粉とカーボンブラックとを混合した高粘性鍛
造油を均一に塗布し、被洗浄サンプルとする。用意した
洗浄剤組成物の10重量%水溶液中にあらかじめ油を2
重量%添加し、超音波を用いて充分に分散させる。その
後は金属表面の洗浄性評価方法と同様に40℃、5分
間単純に浸漬洗浄を行う。洗浄後、テストピースからの
汚れ成分の離脱性を観察し、以下の評価基準に従って洗
浄性を評価する。尚、○以上が有効な洗浄力を発揮でき
ていることを示す。 ◎:完全に離脱、洗浄される。 ○:ほとんど離脱、軽く振ると洗浄される。 △:少し洗浄される。 ×:全く洗浄されない。
【0053】(2)プラスチック部品洗浄力試験 回収歯車の洗浄性評価方法 市場回収事務機器より取り出され黒色汚れ物質で汚染さ
れている白色プラスチック製歯車(直径30mm、厚さ
10mm)を被洗浄サンプルとする。用意した洗浄剤組
成物の10重量%水溶液を用い、40℃、1分間超音波
洗浄を行う。洗浄後、25℃イオン交換水中ですすぎを
行う。乾燥後、歯車部品の洗浄性を目視で、以下の評価
基準に従って洗浄性を評価する。尚、○以上が有効な洗
浄力を発揮できていることを示す。 ◎:完全に洗浄される。 ○:ほとんど洗浄されている。 △:少し洗浄される。 ×:全く洗浄されない。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明は、フロン系溶剤や、塩素系溶
剤、非水系炭化水素系溶剤に替わる、現在までの代替洗
浄剤では特に洗浄が困難であった、電子部品等の製造工
程で発生する金属部品表面やプラスチック部品表面に付
着した、高粘度切削油や、高吸着性の滑剤成分が添加さ
れた鍛造油等の難洗浄性汚れの洗浄に対して微細加工部
位に至るまで高度に洗浄できるばかりではなく、近年、
社会的取り組みが展開されてきているこれら部品のリサ
イクル用溶剤代替洗浄剤としても有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 9/30 C11D 9/30 10/04 10/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記の一般式(I)及び(II)で
    表される化合物の中から選ばれる1種以上のアミンオキ
    シドと(b)下記の一般式(III)で表される化合物の中
    から選ばれる1種以上の脂肪酸塩とを含有する金属・プ
    ラスチック部品用洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1 は炭素数6〜22の飽和または不飽和の直
    鎖または分岐鎖のアルキル基を、R2 及びR3 は水酸基
    で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルキル基を、
    nは0〜5の数を、R4CO は炭素数6〜22の飽和ま
    たは不飽和の直鎖または分岐鎖の脂肪酸残基を表す。
    尚、R2 とR3 とは同一でも異なっていてもどちらでも
    よい) R5−COOM (III) (式中、R5 は炭素数5〜23の飽和または不飽和の直
    鎖または分岐鎖のアルキル基又は前記アルキル基の炭素
    鎖に水酸基を含有している脂肪族炭化水素基を、Mはア
    ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア又はアミン
    化合物による塩を表す)
  2. 【請求項2】 さらに(c)下記の一般式(IV)で表さ
    れる化合物の中から選ばれる1種以上のグリコールエー
    テルを含有する請求項1に記載の金属・プラスチック部
    品用洗浄剤組成物。 R6−O−(AO)n−R7 (IV) (R6 は炭素数1〜9の飽和または不飽和の直鎖または
    分岐鎖のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜9のアル
    キルフェニル基又はベンジル基を、R7 は水素原子又は
    炭素数1〜9の飽和または不飽和の直鎖または分岐鎖の
    アルキル基を、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン
    基を表す。また、nはオキシアルキレン基AOの平均付
    加モル数を表し、1〜20の数である。尚、ポリオキシ
    アルキレン基(AO)n については、同一のアルキレンオ
    キシドが単独で付加していても、又は2種以上のアルキ
    レンオキシドが混合して付加していてもどちらでも良
    い)
  3. 【請求項3】 さらに(d)非イオン性界面活性剤を含
    有する請求項1又は2に記載の金属・プラスチック部品
    用洗浄剤組成物。
JP108898A 1998-01-06 1998-01-06 金属・プラスチック部品用洗浄剤組成物 Pending JPH11199893A (ja)

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