JP2899784B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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- JP2899784B2 JP2899784B2 JP6099580A JP9958094A JP2899784B2 JP 2899784 B2 JP2899784 B2 JP 2899784B2 JP 6099580 A JP6099580 A JP 6099580A JP 9958094 A JP9958094 A JP 9958094A JP 2899784 B2 JP2899784 B2 JP 2899784B2
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属部品に付着する加
工油,切粉等を洗浄する洗浄剤組成物に関するものであ
る。
工油,切粉等を洗浄する洗浄剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の金属部品用洗浄剤としては、例え
ば、鋼板等の金属素材の熱処理又はプレス加工処理後の
洗浄において無機系アルカリ洗浄剤が利用されている
が、この洗浄剤では次工程での洗浄残渣による不良品発
生の懸念があり、このためすすぎ性あるいは熱処理によ
る分解性の観点から、グリコールエーテル類、界面活性
剤あるいはアルカノールアミン類等の有機成分のみで構
成した液体洗浄剤が用いられている。
ば、鋼板等の金属素材の熱処理又はプレス加工処理後の
洗浄において無機系アルカリ洗浄剤が利用されている
が、この洗浄剤では次工程での洗浄残渣による不良品発
生の懸念があり、このためすすぎ性あるいは熱処理によ
る分解性の観点から、グリコールエーテル類、界面活性
剤あるいはアルカノールアミン類等の有機成分のみで構
成した液体洗浄剤が用いられている。
【0003】一方水酸化第四級アンモニウム化合物を含
有した洗浄剤組成物がガラス、プラスチック、セラミッ
ク用に数多く提案され、例えばガラス部品用に、水酸化
第四級アンモニウム化合物、非イオン界面活性剤及びア
ルカノールアミンを含有した洗浄剤組成物(特開平5−
271699号公報)がある。
有した洗浄剤組成物がガラス、プラスチック、セラミッ
ク用に数多く提案され、例えばガラス部品用に、水酸化
第四級アンモニウム化合物、非イオン界面活性剤及びア
ルカノールアミンを含有した洗浄剤組成物(特開平5−
271699号公報)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
有機成分のみの液体洗浄剤にあっては、金属表面深部に
浸透した汚れは除去し難く、通常の無機アルカリ洗浄剤
の洗浄力には及ばない。又、無機アルカリ洗浄剤におい
ては、洗浄剤残渣を取り除く為に、リンス性の向上が必
須となり、洗浄装置が大きくなってしまう。又、フッ素
系界面活性剤の添加においては、発泡性に懸念があり、
洗浄方式に制限がある。
有機成分のみの液体洗浄剤にあっては、金属表面深部に
浸透した汚れは除去し難く、通常の無機アルカリ洗浄剤
の洗浄力には及ばない。又、無機アルカリ洗浄剤におい
ては、洗浄剤残渣を取り除く為に、リンス性の向上が必
須となり、洗浄装置が大きくなってしまう。又、フッ素
系界面活性剤の添加においては、発泡性に懸念があり、
洗浄方式に制限がある。
【0005】更に前記した特開平5−271699号公
報に記載されたガラス用洗浄剤組成物を金属部品に用い
た場合、洗浄効果をほとんど示さず、金属加工油等の洗
浄には使用できない。
報に記載されたガラス用洗浄剤組成物を金属部品に用い
た場合、洗浄効果をほとんど示さず、金属加工油等の洗
浄には使用できない。
【0006】本発明は金属部品に対して、洗浄性、発泡
防止性及び洗浄剤除去性に優れた洗浄剤を提供すること
を目的とする。
防止性及び洗浄剤除去性に優れた洗浄剤を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたものであって、アミン
類、界面活性剤、グリコールエーテル類及び水からなる
金属部品用洗浄剤組成物において、水酸化テトラアルキ
ルアンモニウムを併用すること、及びアミン類として、
アルカノールアミン、脂環式アミン及びポリオキシアル
キレン脂環式アミンからなる群から選ばれる化合物を2
種以上使用し、かつ、グリコールエーテル類として、炭
素数1〜4の脂肪族アルコールのエチレンオキシド又は
プロピレンオキシド2〜3モル付加物又はそれらの末端
水素をメチル基あるいはエチル基で置換したものを使用
することによって、上記課題を解決した。
従来の問題点に着目してなされたものであって、アミン
類、界面活性剤、グリコールエーテル類及び水からなる
金属部品用洗浄剤組成物において、水酸化テトラアルキ
ルアンモニウムを併用すること、及びアミン類として、
アルカノールアミン、脂環式アミン及びポリオキシアル
キレン脂環式アミンからなる群から選ばれる化合物を2
種以上使用し、かつ、グリコールエーテル類として、炭
素数1〜4の脂肪族アルコールのエチレンオキシド又は
プロピレンオキシド2〜3モル付加物又はそれらの末端
水素をメチル基あるいはエチル基で置換したものを使用
することによって、上記課題を解決した。
【0008】(手段を構成する要件)本発明に使用する
水酸化テトラアルキルアンモニウムは下記一般式(1)
で表されるものであって、具体的にはテトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド(TMAH)、テトラエチ
ルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアン
モニウムハイドロオキサイド等が挙げられる。
水酸化テトラアルキルアンモニウムは下記一般式(1)
で表されるものであって、具体的にはテトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド(TMAH)、テトラエチ
ルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアン
モニウムハイドロオキサイド等が挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】これらの水酸化テトラアルキルアンモニウ
ムは、例えば第三級アミンにヨウ化アルキルを付加して
生成した第四級アンモニウム塩を酸化銀で処理する方法
や、前記TMAHにおいては、塩化テトラメチルアンモ
ニウムのメタノール溶液に水酸化カリウムを反応させる
という方法等によって得られたものが使用できる。
ムは、例えば第三級アミンにヨウ化アルキルを付加して
生成した第四級アンモニウム塩を酸化銀で処理する方法
や、前記TMAHにおいては、塩化テトラメチルアンモ
ニウムのメタノール溶液に水酸化カリウムを反応させる
という方法等によって得られたものが使用できる。
【0011】本発明に使用するアミン類はモノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアルカノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシ
クロヘキシルアミン、モルホリン等の脂環式アミン、又
は、それら脂環式アミンにエチレンオキシド(EO)、
プロピレンオキシド(PO)等を付加重合したポリオキ
シアルキレン脂環式アミンが挙げられる。
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアルカノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシ
クロヘキシルアミン、モルホリン等の脂環式アミン、又
は、それら脂環式アミンにエチレンオキシド(EO)、
プロピレンオキシド(PO)等を付加重合したポリオキ
シアルキレン脂環式アミンが挙げられる。
【0012】本発明に使用する界面活性剤は炭素数8〜
22の飽和あるいは不飽和アルキル基から構成されたア
ルキルカルボキシベタイン型、アルキルアミノカルボン
酸型あるいはアルキルイミダゾリン型に代表される両性
界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルあるいはポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテルのリン酸エステル塩等のア
ニオン界面活性剤またはポリオキシアルキレンフェニル
エーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等の
非イオン界面活性剤等が挙げられる。
22の飽和あるいは不飽和アルキル基から構成されたア
ルキルカルボキシベタイン型、アルキルアミノカルボン
酸型あるいはアルキルイミダゾリン型に代表される両性
界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルあるいはポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテルのリン酸エステル塩等のア
ニオン界面活性剤またはポリオキシアルキレンフェニル
エーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等の
非イオン界面活性剤等が挙げられる。
【0013】本発明に使用するグリコールエーテル類は
炭素数1〜4の脂肪族アルコールのエチレンオキシド
(EO)、或は、プロピレンオキシド(PO)2〜3モ
ル付加物で構成されたもの、又は、それらグリコールエ
ーテル類の末端水素をメチル基あるいはエチル基で置換
したものが挙げられる。
炭素数1〜4の脂肪族アルコールのエチレンオキシド
(EO)、或は、プロピレンオキシド(PO)2〜3モ
ル付加物で構成されたもの、又は、それらグリコールエ
ーテル類の末端水素をメチル基あるいはエチル基で置換
したものが挙げられる。
【0014】前記炭素数1〜4の脂肪族アルコールは、
例えば、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコ
ール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルア
ルコール等のブタノールあるいはn−プロピルアルコー
ル、iso−プロピルアルコール等のプロパノール、エ
タノール又はメタノール等である。
例えば、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコ
ール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルア
ルコール等のブタノールあるいはn−プロピルアルコー
ル、iso−プロピルアルコール等のプロパノール、エ
タノール又はメタノール等である。
【0015】本発明の洗浄剤組成物の各構成成分の配合
割合について、水酸化テトラアルキルアンモニウムは
0.1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.2
〜5重量%であり、0.1重量%未満では洗浄力に劣る
傾向にあり、10重量%を越えると被洗浄素材の仕上が
り性に劣るようになる。アミン類は0.1〜20重量%
が好ましく、更に好ましくは0.5〜10重量%であ
り、0.1重量%未満では洗浄力に劣る傾向にあり、2
0重量%を越えると洗浄剤除去性に劣るようになる。界
面活性剤は0.5〜30重量%が好ましく、更に好まし
くは2〜20重量%であり、0.5重量%未満では洗浄
力に劣る傾向にあり、30重量%を越えると洗浄剤除去
性に劣るようになる。グリコールエーテル類は1〜50
重量%が好ましく、更に好ましくは、5〜30重量%で
あり、1重量%未満では洗浄力に劣る傾向にあり、50
重量%を越えると洗浄剤除去性に劣るようになる。
割合について、水酸化テトラアルキルアンモニウムは
0.1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは0.2
〜5重量%であり、0.1重量%未満では洗浄力に劣る
傾向にあり、10重量%を越えると被洗浄素材の仕上が
り性に劣るようになる。アミン類は0.1〜20重量%
が好ましく、更に好ましくは0.5〜10重量%であ
り、0.1重量%未満では洗浄力に劣る傾向にあり、2
0重量%を越えると洗浄剤除去性に劣るようになる。界
面活性剤は0.5〜30重量%が好ましく、更に好まし
くは2〜20重量%であり、0.5重量%未満では洗浄
力に劣る傾向にあり、30重量%を越えると洗浄剤除去
性に劣るようになる。グリコールエーテル類は1〜50
重量%が好ましく、更に好ましくは、5〜30重量%で
あり、1重量%未満では洗浄力に劣る傾向にあり、50
重量%を越えると洗浄剤除去性に劣るようになる。
【0016】本発明の洗浄剤組成物は、通常、使用の際
には水で2〜100倍に希釈する。好ましくは3〜20
倍であり、2倍未満では洗浄剤のすすぎ性に多大な労力
を要し、100倍を越えると洗浄性が劣る。
には水で2〜100倍に希釈する。好ましくは3〜20
倍であり、2倍未満では洗浄剤のすすぎ性に多大な労力
を要し、100倍を越えると洗浄性が劣る。
【0017】本発明が対象とする洗浄素材は金属部品で
あり、詳しくは軟鋼、硬鋼、鋳鉄、強靭鋼、ステンレス
鋼、ケイ素鋼等の鉄系金属素材部品をいい、具体的な使
用例としては電子部品、電機部品、精密機械部品等であ
る。
あり、詳しくは軟鋼、硬鋼、鋳鉄、強靭鋼、ステンレス
鋼、ケイ素鋼等の鉄系金属素材部品をいい、具体的な使
用例としては電子部品、電機部品、精密機械部品等であ
る。
【0018】電子部品とは、例えば電算機及びその周辺
機器、家電機器、通信機器、OA機器、シャドーマスク
等のテレビ周辺機器、時計、電算機器、玩具、液晶表示
器、映像・音声記録/再生部品、磁気記録部品、水晶震
動子等の電極部品、光電変換部品等をいう。
機器、家電機器、通信機器、OA機器、シャドーマスク
等のテレビ周辺機器、時計、電算機器、玩具、液晶表示
器、映像・音声記録/再生部品、磁気記録部品、水晶震
動子等の電極部品、光電変換部品等をいう。
【0019】電機部品とは、例えばブラシ、ロータ、ス
テータ、ハウジング等の電動機部品、販売機や各種機器
に用いられる発券用部品、販売機、キャッシュディスペ
ンサ等に用いられる貨幣検査用部品等をいう。
テータ、ハウジング等の電動機部品、販売機や各種機器
に用いられる発券用部品、販売機、キャッシュディスペ
ンサ等に用いられる貨幣検査用部品等をいう。
【0020】精密機械部品とは、例えば精密駆動機器、
ビデオレコーダー等に用いられるベアリング、超硬チッ
プ等の加工用部品、シリンダーヘッド、エンジンブロッ
ク、ギヤ、シャフト等の自動車部品等をいう。
ビデオレコーダー等に用いられるベアリング、超硬チッ
プ等の加工用部品、シリンダーヘッド、エンジンブロッ
ク、ギヤ、シャフト等の自動車部品等をいう。
【0021】本発明が対象とする汚染物質としては、切
削油、研削油、圧延油、絞り油、防錆油、プレス加工
油、鍛造油、焼き入れ油等の金属加工油、切粉等があ
り、またその他カーボン、指紋等が例示される。
削油、研削油、圧延油、絞り油、防錆油、プレス加工
油、鍛造油、焼き入れ油等の金属加工油、切粉等があ
り、またその他カーボン、指紋等が例示される。
【0022】本発明の洗浄剤組成物は使用に当たり、水
で2〜100倍に希釈され、その後スプレー洗浄、バレ
ル洗浄、バブリング洗浄、浸漬洗浄あるいは超音波洗浄
等の洗浄方式を用いて前記金属部品を洗浄し、次いです
すぎ工程であるリンス洗浄を行い乾燥する。
で2〜100倍に希釈され、その後スプレー洗浄、バレ
ル洗浄、バブリング洗浄、浸漬洗浄あるいは超音波洗浄
等の洗浄方式を用いて前記金属部品を洗浄し、次いです
すぎ工程であるリンス洗浄を行い乾燥する。
【0023】
【実施例】実施例1〜8及び比較例1〜7 表1〜表3の各洗浄剤組成物を調製し、効果例−1〜3
の各評価を行った。
の各評価を行った。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】効果例−1(加工油付着鋼板のスプレー洗
浄性) 冷間圧延鋼板(JISG−3141)にプレスオイル
(60スピンドリュー)を塗布した加工油付着鋼板を表
1〜表3の各洗浄剤の水20倍希釈品で、70℃、30
秒間、1kg/cm2 圧のスプレー洗浄を行った。次
に、後リンス処理を実施し、乾燥後、残存油分量を赤外
分光光度法にて残油分測定を行った。又、洗浄液の発泡
性については、洗浄槽の液面からの泡立ち高さを測定し
比較を行った。併せて未洗浄品について残油量の測定を
行った。これらの結果を表4に示した。
浄性) 冷間圧延鋼板(JISG−3141)にプレスオイル
(60スピンドリュー)を塗布した加工油付着鋼板を表
1〜表3の各洗浄剤の水20倍希釈品で、70℃、30
秒間、1kg/cm2 圧のスプレー洗浄を行った。次
に、後リンス処理を実施し、乾燥後、残存油分量を赤外
分光光度法にて残油分測定を行った。又、洗浄液の発泡
性については、洗浄槽の液面からの泡立ち高さを測定し
比較を行った。併せて未洗浄品について残油量の測定を
行った。これらの結果を表4に示した。
【0028】効果例−2(加工油付着鋼板の超音波洗浄
性) 効果例1と同じ加工油付着鋼板を表1〜表3の各洗浄剤
の水10倍希釈品で、60℃、60秒で28/39KH
z、300Wの超音波洗浄を行った。次に、後リンス処
理を実施し、乾燥後、残存油分量を赤外分光光度法にて
残油分測定を行った。併せて未洗浄品についても同様に
評価を行った。結果を表4に示す。
性) 効果例1と同じ加工油付着鋼板を表1〜表3の各洗浄剤
の水10倍希釈品で、60℃、60秒で28/39KH
z、300Wの超音波洗浄を行った。次に、後リンス処
理を実施し、乾燥後、残存油分量を赤外分光光度法にて
残油分測定を行った。併せて未洗浄品についても同様に
評価を行った。結果を表4に示す。
【0029】効果例−3(すすぎ性) 塩素系溶剤で脱脂した冷間圧延鋼板(JISG−314
1)を表1〜表3の各洗浄剤の水10倍希釈品で、60
℃、60秒で28/39KHz、300Wの超音波洗浄
を行った。次に、純水にて室温、30秒で、リンス処理
を実施し、乾燥後、洗浄剤残存量を重量法にて測定を行
った。結果を表4に示した。
1)を表1〜表3の各洗浄剤の水10倍希釈品で、60
℃、60秒で28/39KHz、300Wの超音波洗浄
を行った。次に、純水にて室温、30秒で、リンス処理
を実施し、乾燥後、洗浄剤残存量を重量法にて測定を行
った。結果を表4に示した。
【0030】
【表4】
【0031】比較例1の洗浄剤は無機系アルカリ洗浄剤
であるため、洗浄性及び発泡防止性は優れるものの、洗
浄剤除去性(すすぎ性)に劣る。比較例2と3の洗浄剤
はフッ素系界面活性剤を併用しているため、洗浄性及び
洗浄剤除去性は優れるものの、発泡性が大きい。比較例
4の洗浄剤は有機成分のみで構成した液体洗浄剤である
ため発泡防止性及び洗浄剤除去性は優れるものの、洗浄
性が悪い。比較例5と6の洗浄剤はアミン成分や界面活
性剤成分が欠けているため、洗浄剤除去性は優れるもの
の、洗浄性が悪い。比較例7の洗浄剤はガラス用であ
り、グリコールエーテル成分がないために、洗浄性が悪
い。
であるため、洗浄性及び発泡防止性は優れるものの、洗
浄剤除去性(すすぎ性)に劣る。比較例2と3の洗浄剤
はフッ素系界面活性剤を併用しているため、洗浄性及び
洗浄剤除去性は優れるものの、発泡性が大きい。比較例
4の洗浄剤は有機成分のみで構成した液体洗浄剤である
ため発泡防止性及び洗浄剤除去性は優れるものの、洗浄
性が悪い。比較例5と6の洗浄剤はアミン成分や界面活
性剤成分が欠けているため、洗浄剤除去性は優れるもの
の、洗浄性が悪い。比較例7の洗浄剤はガラス用であ
り、グリコールエーテル成分がないために、洗浄性が悪
い。
【0032】これらに対し本発明の洗浄剤組成物は、洗
浄性、洗浄剤除去性及び発泡防止性いずれにも優れてお
り、またスプレー洗浄、超音波洗浄等のいずれの洗浄方
法でも同様の優れた効果を示している。
浄性、洗浄剤除去性及び発泡防止性いずれにも優れてお
り、またスプレー洗浄、超音波洗浄等のいずれの洗浄方
法でも同様の優れた効果を示している。
【0033】
【発明の効果】本発明洗浄剤組成物は、水酸化テトラア
ルキルアンモニウムが高い浸透力を発揮し、被洗浄物表
面深部に浸透した汚れを除去し、無機アルカリ洗浄剤に
匹敵する洗浄力を得ることができるため、金属部品の圧
延処理、熱処理、及び、プレス加工処理時に付着する汚
染物質の洗浄に優れ、且つ、高い浸透力により微細部分
(袋穴等)の脱脂に優れる。又、洗浄剤組成物が有機成
分のみで構成されている為、すすぎ性が良く、洗浄残渣
による次工程への影響が少ない。更に発泡性が低く洗浄
方式の選択が広範囲である。
ルキルアンモニウムが高い浸透力を発揮し、被洗浄物表
面深部に浸透した汚れを除去し、無機アルカリ洗浄剤に
匹敵する洗浄力を得ることができるため、金属部品の圧
延処理、熱処理、及び、プレス加工処理時に付着する汚
染物質の洗浄に優れ、且つ、高い浸透力により微細部分
(袋穴等)の脱脂に優れる。又、洗浄剤組成物が有機成
分のみで構成されている為、すすぎ性が良く、洗浄残渣
による次工程への影響が少ない。更に発泡性が低く洗浄
方式の選択が広範囲である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 1:90 1:72 1:22 7:26) (56)参考文献 特開 平5−70797(JP,A) 特開 平6−80995(JP,A) 特開 平1−149981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23G 5/036 C11D 10/02 C11D 7:06 C11D 7:32 C11D 1:90 C11D 1:72 C11D 1:22 C11D 7:26
Claims (2)
- 【請求項1】 アミン類、界面活性剤、グリコールエー
テル類及び水からなる金属部品用洗浄剤組成物であっ
て、水酸化テトラアルキルアンモニウムを含有するこ
と、上記アミン類として、アルカノールアミン、脂環式
アミン及びポリオキシアルキレン脂環式アミンからなる
群から選ばれる2種以上の化合物を使用し、かつ上記グ
リコールエーテル類として、炭素数1〜4の脂肪族アル
コールのエチレンオキシド又はプロピレンオキシド2〜
3モル付加物又はそれらの末端水素をメチル基あるいは
エチル基で置換したものを使用することを特徴とする洗
浄剤組成物。 - 【請求項2】 水酸化テトラアルキルアンモニウムが
0.1〜10重量%、アミン類が0.1〜20重量%、
界面活性剤が0.5〜30重量%、グリコールエーテル
類が1〜50重量%及び残部が水からなる請求項1記載
の洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6099580A JP2899784B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6099580A JP2899784B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310193A JPH07310193A (ja) | 1995-11-28 |
JP2899784B2 true JP2899784B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=14251048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6099580A Expired - Fee Related JP2899784B2 (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2899784B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RO112759B1 (ro) * | 1996-11-20 | 1997-12-30 | Sc Dmk Srl | Produse de curatare pentru utilizare universala si speciala |
KR100356987B1 (ko) * | 2000-01-22 | 2002-10-18 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 열경화성 수지 제거용 조성물 |
JP4704237B2 (ja) * | 2005-02-24 | 2011-06-15 | 花王株式会社 | 鋼帯用リンス剤組成物 |
JP6126956B2 (ja) * | 2013-09-17 | 2017-05-10 | 花王株式会社 | 衣料用洗浄剤組成物 |
JP7150376B1 (ja) * | 2022-02-28 | 2022-10-11 | 大同化学株式会社 | 冷間圧延機洗浄用スカム溶解剤及びその使用方法 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP6099580A patent/JP2899784B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07310193A (ja) | 1995-11-28 |
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